JP3683511B2 - バルブユニット及び容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば家庭で使用される洗髪剤等のポンプ式容器に用いられる、バルブユニット及び容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば家庭で使用される洗髪剤や洗剤等を収容するための容器として、ポンプ式の容器が使用されている。このポンプ式の容器は、容器本体とこの容器本体に着脱可能に挿入されるバルブユニットとから構成されている。バルブユニットは、通常ピストン部を押圧するとピストン部が復帰して液を容器本体から吸い上げ、次にピストン部を押すとピストン部の吐出端から液を出すようになっている。
この一例を図13、図14によって説明すると、バルブユニット1は、図示しない容器本体に着脱可能に挿入されるパイプ状のバルブ本体2と、L型でパイプ状のピストン部3とで構成されている。
【0003】
前記バルブ本体2内には、前記ピストン部3がスライド可能に挿入され、バルブ本体2の吸い込み口4とピストン部3の端部のピストン5との間に、ピストン部3を介して大気に連通する液収納部6が形成されている。そして、この液収容部6の前記吸い込み口4側に容器本体側から液収容部6側への液の流入のみを許容する第一の逆止弁Bが設けられ、また、前記ピストン部3の吐出端と液収容部6の吐出側との間には、液収容部6からピストン部3への液の流出のみを許容する第二の逆止弁Gが設けられ、前記ピストン5と第一の逆止弁Bとの間にコイルスプリング7が介装されている。そして、このコイルスプリング7によって前記ピストン3は、バルブ本体2に対して液収容部6の体積を増加する方向に付勢されるようになっている。
なお、各々矢印で示すように図13はピストン部を押し込んだ状態、図14はピストン部3が復帰した状態を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のバルブユニットにあっては、コイルスプリング7を、ピストン5と吸い込み口4との間に挿入しなければならないため、組み付け作業が面倒であるという問題がある。
また、自然環境を保護する観点から部品のリサイクルが要望されているなかで、通常、金属からなるコイルスプリング7は分解して別に廃棄する必要がある等再利用の障害となっている。
そして、コイルスプリング7を使用するため、組み付け工数、部品点数が増加しコストアップにつながるという問題がある。
【0005】
また、前記バルブユニットを備えた容器は、通常ピストン部3を押さない限り容器本体内の液が外部に出ることはないが、移送時などにおいて容器が倒れた場合には、前記第一の逆止弁Bおよび第二の逆止弁Gが開くため、液がピストン部3から流れ出てしまうという問題を発生するものもあった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、組み付け作業が容易で、低コストで製造でき、しかも再利用し易く倒れた場合でも液の流出を阻止できるバルブユニット及び容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のバルブユニットでは、容器本体に挿入され容器本体内の液を容器本体外に吸い出すバルブユニットにおいて、容器本体内に挿入されて該容器本体の底部に固定される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続して容器本体の口部に保持されるパイプ状のシャフトケースと、シャフトケースの上部側に該シャフトケースに対して移動可能に内挿されたパイプ状のピストンシャフトと、ピストンシャフトの上端部に連通接続したピストンヘッドとを備えてなり、前記ベローズの上流に容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する第一の逆止弁を設け、ベローズの下流にベローズ内からシャフトケース側への液の流出のみを許容する第二の逆止弁を設けたことを前記課題の解決手段とした。
【0007】
このバルブユニットによれば、容器本体内に挿入される吸い込みパイプを該容器本体の底部に固定するようにし、かつ、ベローズの上部に連通接続したシャフトケースを容器本体の口部に保持されるようにしたので、これら吸い込みパイプやシャフトケースに連続するベローズがこれらを介して容器本体に保持されたものとなる。したがって、ピストンヘッドが押圧された際、ベローズはピストンシャフト、シャフトケースを介して安定に圧縮され、また押圧力が解除された際、元の状態に安定に復帰する。よって、ベローズは安定して保持されていることから、これを安定して保持するためのケースのような部材が不要となる。
【0008】
また、前記バルブユニットにおいては、前記吸い込みパイプの下端部側壁に、容器本体内の液を吸入するための貫通孔を形成するのが好ましい。
このような構成とすれば、吸い込みパイプが容器本体の底部に固定された際、その開口が閉塞されてしまっても、貫通孔によって容器本体内の液を吸入することが可能になる。
【0009】
また、前記バルブユニットにおいては、ベローズの上部に連通接続したシャフトケースに、ベローズの上部側を覆ってこれの外部を保持固定する固定筒部を一体に形成するのが好ましい。
このような構成とすれば、固定筒部によってベローズがさらに安定して保持されることにより、ピストンヘッドの押圧やこれの解除による圧縮やこれからの復帰といった動作がより安定する。また、固定筒部はシャフトケースに一体に形成するので、部品点数の増加はなく、組み付け作業の工数増加もない。
【0010】
また、前記バルブユニットにおいては、前記シャフトケースとピストンシャフトとの間に、シャフトケースにピストンシャフトを着脱可能に係止させる係止部を設け、前記ピストンヘッドに、前記容器本体の口部に係合してここに固定される係合部を設け、前記ピストンシャフトを、前記係止部が係止しているとき前記第二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておらずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によって前記容器本体の口部に係合してここに固定されているとき、前記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成するのが好ましい。
【0011】
このような構成とすれば、ピストンシャフトを、係止部が係止しているとき第二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておらずかつピストンヘッドがその係合部によって容器本体の口部に係合してここに固定されているとき、第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成しているので、通常の使用時においては、係止部を係止させておくことにより、シャフトケース内でのピストンシャフトの移動を停止させてこれらシャフトケースとピストンシャフトとを一体化し、該ピストンシャフトによってベローズを作動させることが可能になる。また、移送時などの非使用時においては、係止部の係止を解除し、かつピストンヘッドをその係合部によって容器本体の口部に係合してここに固定しておくことにより、第二の逆止弁を閉じた状態に固定することができ、これにより例えば容器本体が転倒した際にも、容器本体内の液が外に流れ出てしまうのを防止することが可能になる。
【0012】
また、前記バルブユニットにおいては、シャフトケースとピストンシャフトとの間に設けられた係止部を、シャフトケースとピストンシャフトとのうちの一方に形成された係止溝と他方に形成された係止突部とから形成し、これらをピストンシャフトとシャフトケースとが一方向に相対的に回動することにより係止し、反対方向に回動することによりこの係止が解除されるよう、少なくともその一方をテーパ形状に形成するのが好ましい。
このような構成とすれば、回動操作によって係止部の係止とその解除が可能になり、操作性に優れたものとなる。
【0013】
また、前記バルブユニットにおいては、ベローズの上部に圧入部を形成し、該圧入部をシャフトケースに圧入することによってベローズとシャフトケースとを連通接続し、シャフトケースに案内溝を形成し、前記ベローズの圧入部に、前記案内溝に係止するリブを設けるのが好ましい。
このような構成とすれば、シャフトケースとベローズとの接続が強固になるとともに、これらの間での液漏れも防止される。
【0014】
また、前記バルブユニットにおいては、前記容器本体の口部を、容器本体に被着されかつ前記シャフトケースを挿通せしめるブッシュキャップによって形成し、該ブッシュキャップに、このブッシュキャップとシャフトケースとの間の間隙と容器本体内とを連通させる空気孔を形成するのが好ましい。
このような構成とすれば、容器本体内の液を吸い出すことによって容器本体内が負圧となった際、外気が前記間隙を介して空気孔を通り、容器本体内に流入することにより、容器本体内の内圧が大気圧とほぼ同じに戻る。
【0015】
また、前記バルブユニットにおいては、ピストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続され、ブッシュキャップとこれに挿通するシャフトケースとの間に、シャフトケースの挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部を設けるのが好ましい。
このような構成とすれば、ピストンシャフトとシャフトケースとを一方向に相対的に回動させることによって係止部を係止させ、あるいは反対方向に回動することによってこの係止を解除した際、シャフトケースがブッシュキャップ内にて連れ回りしてしまって回動操作がやりにくくなるのが防止される。また、ピストンヘッドを容器本体の口部に係合させる際には、ピストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続されていることから、ピストンヘッドの操作が前記ストッパー部によって妨げられることがない。
【0016】
また、前記バルブユニットにおいては、吸い込みパイプと第一の逆止弁とベローズと第二の逆止弁とを一体成形したものとするのが好ましい。
このような構成とすれば、大幅な部品点数、組み付け工数の削減を図ることが可能になる。
【0017】
また、本発明の容器は、請求項1〜9のいずれかに記載のバルブユニットと、このバルブユニットを着脱自在に取り付ける容器本体とを備えたことを前記課題の解決手段とした。
この容器によれば、容器全体として部品点数、組み付け工数の削減を図ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバルブユニット及び容器を詳しく説明する。
図1は、本発明のバルブユニットとこれを備えてなる容器の一実施形態例を示す図であり、図1中符号10はバルブユニット、11は容器である。容器11は、液状の洗髪剤などが収容される容器本体12に、バルブユニット10が取り付けられて構成されたものである。
【0019】
この容器本体12は、合成樹脂で成形された有底筒状のもので、上部の口部12aに雄ねじ部13を形成したものである。口部12aには、雄ねじ部13に螺合する雌ねじ部14を備えた合成樹脂製のブッシュキャップ15が着脱自在に被着されており、このブッシュキャップ15が被着されることにより、バルブユニット10が容器本体11に取り付けられるようになっている。ブッシュキャップ15は、前記雄ねじ部13を形成した外筒部15aと、容器本体12の口部12a内に挿通されてここに取り付けられる内筒部15bとを有したもので、内筒部15bの孔(図示せず)が容器本体12の開口を形成し、ここにバルブユニット10のシャフトケース16を摺動可能に挿通させたものである。
【0020】
なお、このような構成によってシャフトケース16は、ブッシュキャップ15を介して容器本体12の口部12aに保持されたものとなっている。
また、ブッシュキャップ15の内筒部15bには、該内筒部15bとシャフトケース16との間の間隙と、容器本体12内とを連通させる空気孔18が形成されている。また、このブッシュキャップ15の上部には、後述するピストンヘッドとの間の係合をなす雄ねじ部15cが形成されている。
【0021】
バルブユニット10は、合成樹脂製のベローズユニット19と、ブッシュキャップ15と、ベローズユニット19に装着される合成樹脂製のピストンヘッド20とを備えてなるものである。ベローズユニット19は、容器本体12内に挿入されて容器本体12内の液を容器本体12外に吸い出すためのものである。このベローズユニット19には、容器本体12内に挿入される吸い込みパイプ21が設けられている。
【0022】
吸い込みパイプ21は、その下端が容器本体12の底面に形成された凸部12bに外挿し、これによって容器本体12に固定されたもので、その下端部の側壁に複数(例えば4つ)の貫通孔21a…を形成したものである。これら貫通孔21a…は、後述するようピストンヘッド20を操作した際、容器本体12内の液を吸い込みパイプ21内に吸入するためのものである。
【0023】
この吸い込みパイプ21の上端側には、図2に示すように延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズ22が連通した状態で接続されている。ベローズ22は、延びの方向、つまり内部の体積が増加する方向に復帰可能となる合成樹脂製のもので、所定のバネ定数を備え、内部を液収納部としたものである。
このベローズ22の上端側には、前記シャフトケース16が圧入によって固着されている。
【0024】
また、ベローズ22の上流側、すなわち吸い込みパイプ21とベローズ22との間には、容器本体12からベローズ22内への液の流入のみを許容する第一の逆止弁23が設けられ、一方、ベローズ22の下流側、すなわちベローズ22とシャフトケース16との間には、ベローズ22内からピストンヘッド20側への液の流出のみを許容する第二の逆止弁24が設けられている。
【0025】
第一の逆止弁23は、吸い込みパイプ21とベローズ22とに一体成形された弁室25を備えて形成されたものであり、第二の逆止弁24は、ベローズ22上端の接続部22aに一体成形された弁室26を備えて形成されたものである。ここで、ベローズ上端の接続部22aには、さらにその上部にパイプ状の圧入部22bが形成されている。この圧入部22bは、前述したように前記シャフトケース16に圧入されて該シャフトケース16に固着されるものである。この圧入部22bには、後述するようにシャフトケース16の案内溝16aに係止するリブ22cが形成されている。
【0026】
各弁室25、26内には、吸い込みパイプ21の吸い込み端21aあるいはベローズ22の圧入部22bの上部開口側から挿入可能な弁体27、28が挿入配置されている。これら弁体27、28は、本例ではいずれも下流側(シャフトケース16側)に向かって開いたおわん型部27a(28a)を有して形成された合成樹脂製ものである。なお、これら弁体27、28については、弁室25(26)の下部開口25a(26a)を閉塞できるものであれば、球状や半球状等のものでもよく、その形状には特に限定されない。
【0027】
第一の逆止弁23における弁体27、第二の逆止弁24における弁体28は、いずれも図3に示すようにおわん型部27a(28a)の中央部の外側(下側)に、上流側に延びてその先端(下端)が尖ったロッド部27b(28b)を形成したもので、これらロッド部27b(28b)によっておわん型部27a(28a)の姿勢が安定するようになっている。
おわん型部27a(28a)は、その外周面が弧状に形成されたもので、この外周面が弁室25(26)の内周面に密接するようになっている。ここで、これらおわん型部27a、28aについては、その肉厚が薄くされ、あるいは柔らかい材料で形成されることにより、シール性が高められたものとなっている。
【0028】
第一の逆止弁23および第二の逆止弁24においては、その弁室25(26)内の下流側に一対の突起部29、29が形成されており、これによって弁体28は、これら突起部29、29より上に浮き上がらないようになっている。なお、弁体27(28)の浮き上がりを防止することができれば、これら突起部29、29に代えて他の構成を採用することができ、例えば、弁室25(26)の自体の断面形状を弁体28が浮き上がらないような楕円形状や四角形状、三角形状等の異形断面にしてもよい。
【0029】
シャフトケース16は、図1、図2に示したようにベローズ22の圧入部22bに圧入されることにより、これに連通した状態に固着されたパイプ状のもので、その内部上端側にはピストンシャフト30が移動可能に内挿されている。シャフトケース16には、その外周面の中央部付近に、外側に延出した状態の大径部31が形成されている。この大径部31は、図1に示したように、前記ブッシュキャップ15の内筒部15bの下端面に当接することにより、これより上に持ち上がらないようにするためのストッパーとして機能するものである。
【0030】
また、シャフトケース16には、その外周面の上端側に、図4に示すように外側に突出する突起32aが形成されており、一方この突起32aが当接するブッシュキャップ15の孔部内面には、突起32aに係合してこれを上下方向、すなわちブッシュキャップ15の上面側から下面側にかけてガイドするガイド溝32bが形成されている。このような構成のもとに突起32aとガイド溝32bとは、シャフトケース16の挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部32となっている。
【0031】
ピストンシャフト30は、図1、図2に示したようにその外周面中央部の相対向する位置に一対の係止突部33を形成したものである。これら係止突部33は、図5に示すようにその下面側がテーパ面33aとされたもので、図6に示すようにシャフトケース16の内周面上端部に形成された係止溝34に着脱可能に係止するよう構成されたものであり、これら係止突部33と係止溝34とにより、本発明の係止部35が構成されている。
【0032】
ここで、係止溝34は、その上面側がテーパ面34aとされており、これによって後述するようにピストンシャフト30を回動させてその係止突部33をシャフトケース16の前記係止溝34に係止させた際、この係止状態の初期においては前記テーパ面33aおよびテーパ面34aによって係止突部33と係止溝34との間にゆるみがあるものの、これからさらに回動することにより、前記のゆるみがなくなって係止突部33と係止溝34との間がしっかり係止するようになる。すなわち、これら係止突部33と係止溝34とは、ピストンシャフト30とシャフトケース16とを一方向に相対的に回動することにより係止し、反対方向に回動することによりこの係止が解除されるようになっているのである。
【0033】
なお、シャフトケース16の内周面には、前述したようにその長さ方向に沿って前記リブ22cに係止する案内溝16aが形成されているが、この案内溝16aには図5に示した係止突部33も摺動自在に係合可能となっている。すなわち、ピストンシャフト30がシャフトケース16に係止しない位置にあるとき、係止突部33はこの案内溝16aに摺動自在に係合するようになっており、このような構成のもとに、係止突部33はシャフトケース16の内周面に干渉されることなく、シャフトケース16内を自由に上下移動できるようになっているのである。
【0034】
また、前記案内溝16aの下端側(ベローズ22側)には、図7に示すように前述したベローズ22の圧入部22bに形成したリブ22cが係止しており、これによってシャフトケース16とベローズ22との接続が強固になるとともに、これらの間での液漏れも防止されたものとなっている。
また、ピストンシャフト30の下端部は、前記第二の逆止弁24の弁体28のおわん型部28aの内面形状に対応した形状・寸法に形成されたものとなっており、上端部には、前記ピストンヘッド20を装着するための細径部36が形成されている。
【0035】
ピストンヘッド20は、ピストンシャフト30の上端部、すなわち図2に示した構成からなるベローズユニット19の上端部に装着されたL字状のもので、前記細径部36に対して嵌遊した状態、すなわちピストンシャフト30が固定されている場合に、これに固定されることなくピストンヘッド20のみがある程度の力を加えることにより自由に回動できる状態に取り付けられたものである。また、このピストンヘッド20には、ピストンシャフト30の孔(図示せず)に連通する吐出孔37が形成され、この吐出孔37の開口端が液を吐出するための吐出口38となっている。また、このピストンヘッド20には、その下部内周面に、前記ブッシュキャップ15の雄ねじ部15cに螺合する雌ねじ部39が形成されており、これによってピストンヘッド20は、図8に示すようにブッシュキャップ15に係合してここに固定されるようになっている。なお、前記ピストンヘッド20の雌ねじ部39とブッシュキャップ15の雄ねじ部15cは、ピストンヘッド20と容器本体12の実質的な口部となるブッシュキャップ15との間の係合をなす係合部となっている。
【0036】
なお、ベローズユニット19を構成する吸い込みパイプ21、第一の逆止弁23、ベローズ22、第二の逆止弁24がブロー成形等により一体成形され、これにシャフトケース16、ピストンシャフト30が圧入等により組み付けられ、さらに吸い込みパイプ21の下端部が容器本体12の凸部12bに外挿され、かつその状態でシャフトケース16を保持固定した状態にブッシュキャップ15が取り付けられるとともに、ピストンシャフト30にピストンヘッド20が取り付けられることにより、本発明の一実施形態例となるバルブユニット10が組み立てられ形成される。
【0037】
次に、このような構成からなるバルブユニット10を備えた容器11の使用方法を説明する。
通常の使用に際しては、図1に示したように、まず、ピストンヘッド20を上側に引き上げた状態で所定方向に回動し、ピストンシャフト30をこれに連れ回りさせてその係止突部33をシャフトケース16の係止溝34に係止させる。このとき、係止突部33および係止溝34にはそれぞれテーパ面33a、34aを形成していることにより、前述したように回動初期(係止初期)においてはゆるみがあるものの、これからさらに回動することによってゆるみがなくなり、係止突部33と係止溝34とは強固に係止するようになる。
【0038】
そして、このような状態のもとで、容器本体12内の液を吸い出すべく、ピストンヘッド20を押し下げる。すると、ピストンヘッド20に連結するピストンシャフト30には、前述したように係止突部33と係止溝34とが強固に係止してることにより、ピストンヘッド20(ピストンシャフト30)の下降によってシャフトケース16も下降し、図9に示すようにベローズ22が圧縮される。このとき、ベローズ22内に液がない場合には、ベローズ22の圧縮に伴ってベローズ22内の空気が押し出され、これにより第一の逆止弁23の弁体27はそのおわん型部27aで下部開口25aを閉じ、一方、第二の逆止弁24の弁体28は、ベローズ22中の空気を吐出しようとして下部開口26aを開き、空気をシャフトケース16、ピストンシャフト30を介してピストンヘッド20の吐出口38から吐出する。
【0039】
なお、このようにピストンヘッド20を押し下げてベローズ22を圧縮し、ベローズ22中の空気を吐出すると、容器本体12内は負圧になるものの、容器本体12の口部12aに取り付けられたブッシュキャップ15には空気孔18が形成されていることから、この空気孔18によって外気が容器本体12内に取り入れられ、容器本体12内は外圧(大気圧)と同じになる。したがって、ベローズ22の圧縮やこれからの復帰などに、悪い影響がでないようになっているのである。
【0040】
続いて、ピストンヘッド20への押圧を解除すると、ベローズ22が延び方向に復帰して図1に示した状態に戻ることにより、ベローズ22内が負圧になる。すると、第一の逆止弁23の弁体27は図1中二点鎖線で示すように下部開口25aが開き、これにより容器本体12からベローズ22内に液が吸い込まれてベローズ22内が液で満たされる。
【0041】
この後、図9に示したように再度ピストンヘッド20を押圧すると、第一の逆止弁23の弁体27が下部開口25aを閉塞することにより、ベローズ22内の液の容器本体12側への移動が阻止される。一方、ピストンヘッド20の押圧によってベローズ22は圧縮されることにより、ベローズ22内の液が第二の逆止弁24の弁体28を押し上げて下部開口26aを開き、弁室26内に押し出される。そして、弁室26内に押し出された液は第二の逆止弁24を通過してシャフトケース16に至る。すると、この液は第一の逆止弁23によって容器本体12に逆流することなく、ピストンシャフト30、ピストンヘッド20の吐出孔37を経て吐出口38から吐出される。
【0042】
また、移送時などの非使用時には、予めピストンヘッド20を所定方向、すなわち前述した係止突部33と係止溝34とを係止する方向とは逆の方向に回動し、ピストンシャフト30をこれに連れ回りさせてその係止突部33とシャフトケース16の係止溝34との係止を解除しておく。
そして、この状態で図8に示すようにピストンヘッド20を押し下げ、このピストンヘッド20をブッシュキャップ15に被せる。さらに、ピストンヘッド20を所定方向に回動し、その雌ねじ部39をブッシュキャップ15の雄ねじ部15cに螺合し、これによりピストンヘッド20をブッシュキャップ15に係合せしめる。
【0043】
このとき、ピストンヘッド20がピストンシャフト30に嵌遊した状態で接続されていることから、ピストンヘッド20の操作が支障なく行われる。
また、係止突部33と係止溝34との係止が解除されたことによってピストンシャフト30は、その係止突部33がシャフトケース16の案内溝16aに係合することにより、シャフトケース16を伴って移動することなく、このシャフトケース16の内部を下降する。そして、ピストンヘッド20がブッシュキャップ15に螺着し係合した位置において、ピストンシャフト30はその下端部で第二の逆止弁24の弁体28を押圧し、弁室26の下部開口26aを閉塞する。
したがって、前述したようにピストンヘッド20をブッシュキャップ15に螺着し係合せしめることにより、第二の逆止弁24が閉塞し、これにより例えば容器本体12が転倒した際にも、容器本体12内の液が外に流れ出てしまうのが防止されるのである。
【0044】
このような構成のバルブユニット10とこれを備えた容器11にあっては、それ自体が液を収容する部材として機能するベローズ22の伸縮により、容器本体12内の液を吸い出すことができることから、コイルスプリングを使用した場合のように、液を収容するための部材が必要なく、部品点数、組み付け工数を削減することができる。
【0045】
また、容器本体12内に挿入される吸い込みパイプ21を該容器本体12の底部の凸部12bに固定するようにし、シャフトケース16を容器本体12の口部12aに保持されるようにしたので、これら吸い込みパイプ21やシャフトケース16に連続するベローズ22がこれらを介して容器本体12に保持されたものとなる。したがって、ピストンヘッド20が押圧された際、ベローズ22がピストンシャフト30、シャフトケース16を介して安定に圧縮され、また押圧力が解除された際、元の状態に安定に復帰するようになる。よって、ベローズ22が安定して保持されていることから、これを安定して保持するためのケースのような部材が不要となり、したがって部品点数、組み付け工数の削減を図ることができる。
さらに、各部材を合成樹脂で成形することが可能となるため、スチール製のコイルスプリング、第一の逆止弁、第二の逆止弁を用いた場合に比較して分解再利用が行い易くなる。
【0046】
また、通常の使用時においては、係止突部33と係止溝34とからなる係止部35を係止させておくことにより、ピストンヘッド20(ピストンシャフト30)を操作することによってベローズ22を簡単に作動させることができる。一方、移送時などの非使用時においては、前記係止部35の係止を解除し、かつピストンヘッド20を容器本体12の口部となるブッシュキャップ15に係合してここに固定しておくことにより、ピストンシャフト30で第二の逆止弁24を閉じた状態に固定することができ、これにより例えば容器本体12が転倒した際にも、容器本体12内の液が外に流れ出てしまうのを防止することができる。
【0047】
図10は、本発明のバルブユニットとこれを備えてなる容器の他の実施形態例を示す図であり、図10中符号40はバルブユニット、41は容器である。これらバルブユニット40および容器41が図1に示したバルブユニット10および容器11と異なるところは、シャフトケース42に構成にある。
【0048】
すなわち、図10に示したシャフトケース42は、図1に示したシャフトケース16と同一の構成からなるシャフトケース本体43と、その下端部にこれと一体に形成された固定筒部44とから構成されたものである。固定筒部44は、シャフトケース本体43より大径に形成されたもので、その内径がベローズ22の外径とほぼ同じに形成されたものである。また、この固定筒部44は、ベローズ22の圧入部22bがシャフトケース本体43に圧入されてこれらが一体化された際、ベローズ22を外挿し、これによって該ベローズ22の上部側を覆った状態に組み立てられたものである。
【0049】
このような構成のもとに本例のシャフトケース42は、その固定筒部44がベローズ22の上部側を覆っていることにより、該ベローズ22の圧縮とその復帰の動作(伸縮動作)を安定させることができ、例えばピストンヘッド20が真っ直ぐ下に押し下げられずに横方向への力が加わったような場合にも、固定筒部44でベローズ22を保持することによってベローズ22に適正な伸縮をなさせることができる。すなわち、横方向への力によってベローズ22が横方向に曲げられようとしても、固定筒部44でこれを抑えることができ、したがって該ベローズ22に適正な伸縮をなさせることができるのである。
【0050】
このようなシャフトケース42を備えたバルブユニット40とこれを備えた容器41にあっても、吸い込みパイプ21を該容器本体12の底部の凸部12bに固定し、シャフトケース42を容器本体12の口部12aに保持しているので、これらの間のベローズ22を容器本体12に安定して保持させることができ、したがってベローズ22を安定して保持させるためのケースのような部材が不要となり、これにより部品点数、組み付け工数の削減を図ることができる。
【0051】
なお、本発明は前記実施形態例に限定されることなく、種々の設計的変更が可能である。例えば、容器本体12の底部に凸部12bを形成するのに代えて、図11に示すように凹部12cを形成し、吸い込みパイプ21の下端部をこの凹部12cに内挿することにより、吸い込みパイプ21を容器本体12の底部に固定するようにしてもよい。
【0052】
また、吸い込みパイプ21の下端部に貫通孔21aを形成するのに代えて、図12(a)、(b)に示すように吸い込みパイプ21の下端開口に連続する適宜形状の切欠50を一つあるいは二つ以上形成し、ここから容器本体12内の液を吸い込むようにしてもよく、このように切欠50を形成すれば、容器本体12の底部に吹い残してしまう液の量をより少なくすることができる。
【0053】
例えば、容器本体12に凸部12bを形成した場合には、図12(a)に示すように凸部12bの高さより十分に長く切欠50を形成しておき、実質的な吸い口となる開口51の面積を十分に確保して形成する。なお、凸部12bの切欠50内に臨む部位に、高さ方向に延びる溝52を形成しておいてもよく、このように溝52を形成することにより、容器本体12の底部の内面上に残った僅かな液もほぼ確実に吸い出すことができるようになる。
また、容器本体12に凹部12cを形成した場合にも、図12(b)に示すように凹部12cの高さより十分に長く切欠50を形成しておく。そして、この場合にも、凹部12cの切欠50を覆う部位に、高さ方向に延びる切欠53を形成しておき、容器本体12の底部の内面上に残った僅かな液をほぼ確実に吸い出すことができるようにすることができる。
【0054】
また、前記実施形態例では、ブッシュキャップ15とシャフトケース16との間に、シャフトケース16の挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部32を設けたが、これに代えて、一体成形された吸い込みパイプ21と第一の逆止弁23とベローズ22と第二の逆止弁24の一部、例えば図1に示したように第一の逆止弁23形成箇所を、ケース17の下部開口17aに圧入してここに固定するようにしてもよい。
このような構成としても、ピストンシャフト30とシャフトケース16とを一方向に相対的に回動させることによって係止部35を係止させ、あるいは反対方向に回動することによってこの係止を解除した際、シャフトケース16が連れ回りしてしまって回動操作がやりにくくなるのを防止することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバルブユニットは、それ自体が液を収容する部材として機能するベローズを設け、ベローズの伸縮によって容器本体内の液を吸い出すことができるようにしたものであるから、スプリングを使用した場合のように液を収容するための部材が必要なくなり、したがって部品点数、組み付け工数を削減することができる。
また、容器本体内に挿入される吸い込みパイプを該容器本体の底部に固定するようにし、シャフトケースを容器本体の口部に保持されるようにしたので、これら吸い込みパイプやシャフトケースに連続するベローズがこれらを介して容器本体に保持されたものとなる。したがって、ピストンヘッドが押圧された際、ベローズはピストンシャフト、シャフトケースを介して安定に圧縮され、また押圧力が解除された際、元の状態に安定に復帰するようになる。よって、ベローズが安定して保持されていることから、これを安定して保持するためのケースのような部材が不要となり、したがって部品点数、組み付け工数の削減を図ることができる。
また、各部材を合成樹脂で成形することが可能となるため、スチール製のコイルスプリング、第一の逆止弁、第二の逆止弁を用いた場合に比較して分解再利用を行い易くすることができる。
【0056】
また、シャフトケースとピストンシャフトとの間に、シャフトケースにピストンシャフトを着脱可能に係止させる係止部を設け、ピストンヘッドに、容器本体の口部に係合してここに固定される係合部を設け、前記ピストンシャフトを、係止部が係止しているとき第二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておらずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によって前記容器本体の口部に係合してここに固定されているとき、前記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成すれば、通常の使用時においては、係止部を係止させておくことにより、シャフトケース内でのピストンシャフトの移動を停止させてこれらシャフトケースとピストンシャフトとを一体化し、該ピストンシャフトによってベローズを簡単に作動させることができる。また、移送時などの非使用時においては、係止部の係止を解除し、かつピストンヘッドをその係合部によって容器本体の口部に係合してここに固定しておくことにより、第二の逆止弁を閉じた状態に固定することができ、これにより例えば容器本体が転倒した際にも、容器本体内の液が外に流れ出てしまうのを確実に防止することができる。
【0057】
また、シャフトケースとピストンシャフトとの間に設けられた係止部を、シャフトケースとピストンシャフトとのうちの一方に形成された係止溝と他方に形成された係止突部とから形成し、これらをピストンシャフトとシャフトケースとが一方向に相対的に回動することにより係止し、反対方向に回動することによりこの係止が解除されるよう、少なくともその一方をテーパ形状に形成すれば、回動操作によって係止部の係止とその解除を容易に行うことができ、これにより優れた操作性を提供することができる。
【0058】
また、ベローズの上部に圧入部を形成し、該圧入部をシャフトケースに圧入することによってベローズとシャフトケースとを連通接続し、シャフトケースに案内溝を形成し、前記ベローズの圧入部に、前記案内溝に係止するリブを設ければ、シャフトケースとベローズとの接続を強固にすることができるとともに、これらの間での液漏れも防止することができる。
【0059】
また、容器本体の口部を、容器本体に被着されかつ前記シャフトケースを挿通せしめるブッシュキャップによって形成し、該ブッシュキャップに、このブッシュキャップとシャフトケースとの間の間隙と容器本体内とを連通させる空気孔を形成すれば、容器本体内の液を吸い出すことによって容器本体内が負圧となった際、外気が前記間隙を介して空気孔を通り、容器本体内に流入することにより、容器本体内の内圧を外圧である大気圧とほぼ同じに戻すことができ、これによりベローズなどの作動に悪影響を及ぼすことがない。
【0060】
また、ピストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続され、ブッシュキャップとこれに挿通するシャフトケースとの間に、シャフトケースの挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部を設ければ、ピストンシャフトとシャフトケースとを一方向に相対的に回動させることによって係止部を係止させ、あるいは反対方向に回動することによってこの係止を解除した際、シャフトケースがブッシュキャップ内にて連れ回りしてしまって回動操作がやりにくくなるのを防止することができる。また、ピストンヘッドを容器本体の口部に係合させる際には、ピストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続されていることから、ピストンヘッドの操作が前記ストッパー部によって妨げられることがない。
【0061】
また、吸い込みパイプと第一の逆止弁とベローズと第二の逆止弁とを一体成形したものとすれば、大幅な部品点数、組み付け工数の削減を図ることができる。
【0062】
本発明の容器は、前記のバルブユニットと、このバルブユニットを着脱自在に取り付ける容器本体とを備えたものであるから、容器全体として部品点数、組み付け工数の削減を図ることができる。また、ピストンシャフトにより、移送時などの非使用時において例えば容器本体が転倒した際にも、容器本体内の液が外に流れ出てしまうのを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容器の一実施形態例の概略構成を示す側断面図である。
【図2】 図1に示したバルブユニットにおけるベローズユニットの側断面図である。
【図3】 図1に示したバルブユニットにおける第一の逆止弁と第二の逆止弁との概略構成を説明するための要部側断面図である。
【図4】 ブッシュキャップとシャフトケースとの間のストッパー部を説明するための図であって、図1中A−A線矢視図である。
【図5】 ピストンシャフトの側面図である。
【図6】 シャフトケースの要部側断面図である。
【図7】 ベローズの圧入部のリブとシャフトケースの案内溝との係合状態を説明するための図であって、図1中B−B線矢視図である。
【図8】 図1に示した容器の、移送時等において液漏れを防止したときの状態を示す側断面図である。
【図9】 図1に示した容器の使用状態を説明するための側断面図である。
【図10】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容器の他の実施形態例の概略構成を示す側断面図である。
【図11】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容器の変形例を示す要部側断面図である。
【図12】 (a)、(b)は、本発明のバルブユニットとこれを備えた容器の別の変形例を示す要部側断面図である。
【図13】 従来の容器の一例の概略構成図であり、バルブユニットの下降状態を示すの側断面図である。
【図14】 従来の容器の一例の概略構成図であり、バルブユニットの上昇状態の側断面図である。
【符号の説明】
10、40…バルブユニット、11、41…容器、12…容器本体、
15…ブッシュキャップ、15c…雄ねじ部、16、43…シャフトケース、
16a…案内溝、18…空気孔、20…ピストンヘッド、
21…吸い込みパイプ、21a…貫通孔、22…ベローズ、22b…圧入部、
22c…リブ、23…第一の逆止弁、24…第二の逆止弁、30…ピストンシャフト、32…ストッパー部、32a…突起、32b…ガイド溝、
33…係止突部、33a…テーパ面、34…係止溝、34a…テーパ面、
35…係止部、39…雌ねじ部(係合部)、44…固定筒部

Claims (10)

  1. 容器本体に挿入され容器本体内の液を容器本体外に吸い出すバルブユニットにおいて、
    容器本体内に挿入されて該容器本体の底部に固定される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続して容器本体の口部に保持されるパイプ状のシャフトケースと、シャフトケースの上部側に該シャフトケースに対して移動可能に内挿されたパイプ状のピストンシャフトと、ピストンシャフトの上端部に連通接続したピストンヘッドとを備えてなり、
    前記ベローズの上流に容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する第一の逆止弁を設け、ベローズの下流にベローズ内からシャフトケース側への液の流出のみを許容する第二の逆止弁を設けたことを特徴とするバルブユニット。
  2. 前記吸い込みパイプの下端部側壁に、容器本体内の液を吸入するための貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のバルブユニット。
  3. ベローズの上部に連通接続したシャフトケースに、ベローズの上部側を覆ってこれの外部を保持固定する固定筒部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバルブユニット。
  4. 前記シャフトケースとピストンシャフトとの間に、シャフトケースにピストンシャフトを着脱可能に係止させる係止部を設け、
    前記ピストンヘッドに、前記容器本体の口部に係合してここに固定される係合部を設け、
    前記ピストンシャフトは、前記係止部が係止しているとき前記第二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておらずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によって前記容器本体の口部に係合してここに固定されているとき、前記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバルブユニット。
  5. 前記シャフトケースとピストンシャフトとの間に設けられた係止部は、シャフトケースとピストンシャフトとのうちの一方に形成された係止溝と他方に形成された係止突部とからなり、これらはピストンシャフトとシャフトケースとを一方向に相対的に回動することにより係止し、反対方向に回動することによりこの係止が解除されるよう、少なくともその一方がテーパ形状に形成されてなることを特徴とする請求項4記載のバルブユニット。
  6. ベローズの上部に圧入部が形成され、該圧入部がシャフトケースに圧入されることによってベローズとシャフトケースとが連通接続されてなり、
    シャフトケースに案内溝が形成され、前記ベローズの圧入部に、前記案内溝に係止するリブが設けられていることを特徴とする請求項5記載のバルブユニット。
  7. 前記容器本体の口部が、容器本体に被着されかつ前記シャフトケースを挿通せしめるブッシュキャップによって形成され、該ブッシュキャップには、このブッシュキャップとシャフトケースとの間の間隙と容器本体内とを連通させる空気孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバルブユニット。
  8. 前記ピストンヘッドはピストンシャフトに嵌遊した状態で接続されてなり、
    前記ブッシュキャップとこれに挿通するシャフトケースとの間に、シャフトケースの挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項7記載のバルブユニット。
  9. 前記吸い込みパイプと第一の逆止弁とベローズと第二の逆止弁とが一体成形されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバルブユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のバルブユニットと、このバルブユニットを着脱自在に取り付ける容器本体とを備えたことを特徴とする容器。
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