JP3673205B2 - ポンプユニット及び容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、家庭で使用される洗髪剤等のポンプ式容器に用いられるポンプユニット及び容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば家庭で使用される洗髪剤や洗剤等を収容するための容器として、ポンプ式の容器が使用されている。このポンプ式の容器は、容器本体とこの容器本体に着脱可能に挿入されるポンプユニットとから構成されている。ポンプユニットは、通常ピストン部を押圧すると、ピストン部が復帰して液を容器本体から吸い上げ、次にピストン部を押すとピストン部の吐出口から液を出すようになっている。
【0003】
この種のポンプユニットとしては、例えば、特開平10−101115号公報、特開平10−211947号公報に示されているように、ピストン部を押圧すると縮小する蛇腹管が手を離すと再び伸張する復帰動作を利用して液を蛇腹管内に吸い上げ、更にピストン部を押圧することで蛇腹管を縮小させて蛇腹管内の液を吐出口から出すものがある。そして、このようなピストンの押圧動作、復帰動作に応じて蛇腹管内に液を導き、あるいは、蛇腹管内から液を吐出するために、蛇腹管の上流側と下流側とには吸い込み弁と吐出弁とが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のポンプユニットにおいては、容器が転倒した場合に、吸い込み弁や吐出弁が開いてしまうと吐出口から液が外部に流れ出てしまうという問題がある。このような問題を解決するために、従来は吸い込み弁と吐出弁の少なくとも一方を、スリット部を設けた板状の弁として構成し、容器転倒時において流れ出ようとする液をスリット部で最小限に食い止めるようにしているが、このようにするとスリット部における液の流通抵抗が大きくなり操作性が悪化するという問題がある。
そこで、この発明は転倒時における液の流出を確実に防止することができるとともに、操作性についても向上することができる、ポンプユニット及び容器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のポンプユニットでは、容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続してベローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して容器本体内の液を容器本体外に吸い出すピストン部とを備えてなり、前記ベローズの上流側に、容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する吸い込み弁が設けられ、前記ピストン部の吐出端部に、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制する逆止弁が該吐出端部に移動可能に被着され、該逆止弁は、その先端部に液を吐出するための開口が形成されるとともに、前記ピストン部内が負圧になると弾性変形により前記開口が圧着し閉塞するよう構成されてなり、該逆止弁の内部には、前記ピストン部の吐出端部の開口内に嵌合する封止体が、前記逆止弁の移動によって該吐出端部の開口内に挿脱するよう設けられてなることを前記課題の解決手段とした。
【0006】
このポンプユニットによれば、ピストン部の吐出端部に逆止弁を設けたので、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制することが可能になる。また、特に非使用時に逆止弁を移動させて該封止体を吐出端部の開口内に挿入することにより、容器が転倒した場合に液が外部に流れ出てしまうことを防止することが可能になる。さらに、このように液の流出を封止体で防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって該逆止弁の液の流通抵抗を小さくすることが可能になる。
【0007】
また、本発明の別のポンプユニットでは、容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続してベローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して容器本体内の液を容器本体外に吸い出すピストン部とを備えてなり、前記ベローズの上流側に、容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する吸い込み弁が設けられ、前記ピストン部に、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制する逆止弁が設けられ、前記ピストン部は、ピストンヘッドとこれに連通したパイプ状のピストンシャフトと該ピストンシャフトに外挿しかつ前記ベローズに連通するパイプ状のシャフトケースとを有してなり、前記ピストン部に、該ピストン部と前記ベローズとの間の連通を規制してこれを不通にすることを可能とする規制機構が設けられ、前記規制機構は、該ピストンシャフトとシャフトケースとの互いに連通可能となる位置にそれぞれ開口部が形成され、前記ピストンヘッドが回動されてピストンシャフトとシャフトケースとが相対的に回動させられることにより、前記開口部どうしが連通しあるいは不通となるよう構成されてなることを前記課題の解決手段とした。
【0008】
このポンプユニットによれば、ピストン部に逆止弁を設けたので、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制することが可能になる。また、ピストン部に規制機構を設けたので、特に非使用時に該規制機構によってピストン部とベローズとの間の連通を不通にすることにより、容器が転倒した場合に液が外部に流れ出てしまうことを防止することが可能になる。さらに、このように液の流出を規制機構で防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって該逆止弁の液の流通抵抗を小さくすることが可能になる。
【0009】
本発明の容器では、前記のポンプユニットを備えたことを前記課題の解決手段とした。
この容器によれば、非使用時に逆止弁を移動させて該封止体を吐出端部の開口内に挿入しておき、あるいは規制機構によってピストン部とベローズとの間の連通を不通にしておくことにより、容器が転倒したとしても、液が外部に流れ出てしまうことを防止することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のポンプユニットを備えた容器の一実施形態を示すものであり、図1中符号10はポンプユニット、11は容器である。容器11は、液状の洗髪剤などが収容される容器本体12に、ポンプユニット10が取り付けられて構成されたものである。
【0011】
容器本体12は、合成樹脂で成形された有底筒状のもので、上部の口部12aの外周に雄ねじ部13を形成したものである。口部12aには、雄ねじ部13に螺合する雌ねじ部14を備えた合成樹脂製のブッシュキャップ15が着脱自在に被着されており、このブッシュキャップ15が被着されることにより、ポンプユニット10が容器本体12に取り付けられるようになっている。ブッシュキャップ15は、前記雌ねじ部14を形成した外筒部15aと、容器本体12の口部12a内に挿通されて取り付けられる内筒部15bとを有したものである。内筒部15bは、内外に二重に形成された筒状体であって、その孔(図示せず)内にベローズ保持部材16の上端部を挿脱可能に内挿したものである。内筒部15bの孔およびベローズ保持部材16の孔(図示せず)には、後述するようにポンプユニット10のピストンシャフト17が摺動可能に挿通されている。
【0012】
容器本体12の口部12a内には、容器本体12内部に向かって取り付けられる合成樹脂製のケース18が取り付けられており、ブッシュキャップ15はこのケース18を介して口部12aに取り付けられている。そして、特に内筒部15bは、ケース18の内周面に嵌着してこれに固定されたものとなっている。また、ケース18には、空気孔19が形成され、この空気孔19により容器本体12内が、ブッシュキャップ15の内筒部15bとピストンシャフト17およびベローズ保持部材16との間の間隙を通じて外部に連通し、容器本体12内の液容量の変化に対していわゆる「へこみ」が生ずるのを防止している。また、このブッシュキャップ15の上部外周には、後述するピストンヘッドの内周面に刻設された雌ねじ部(係合部)と係合する雄ねじ部15cが形成されている。
【0013】
ポンプユニット10は、前記ケース18と、このケース18内に挿通された状態で配置される合成樹脂製のベローズユニット20と、このベローズユニット20に装着される合成樹脂製のピストンシャフト17およびピストンヘッド21とを備えてなるものである。ベローズユニット20は、容器本体12内に挿入されて容器本体12内の液を容器本体12外に吸い出すためのものである。このベローズユニット20には、容器本体12内に挿入される吸い込みパイプ22が設けられている。この吸い込みパイプ22は、その下端の吸い込み端22aが斜めにカットされて形成されたものである。
【0014】
吸い込みパイプ22の上端側には、ケース18内にて延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズ23が、該吸い込みパイプ22に連通した状態で接続されている。このベローズ23は、押圧されることによって容易に圧縮し、内部の容積を減少するとともに、押圧力が解除されると、元の状態すなわち延び方向に容易に復帰し、内部の容積を増加するよう構成された低密度ポリエチレン製のもので、所定のバネ定数を備えたものである。
【0015】
また、ベローズ23の上流側、すなわち吸い込みパイプ22とベローズ23との間には、容器本体12からベローズ23内への液の流入のみを許容する吸い込み弁24が設けられている。吸い込み弁24は、吸い込みパイプ22に一体成形された弁室25を備えて形成されたものである。
【0016】
弁室25内には、吸い込みパイプ22の吸い込み端22aあるいはベローズ23の上部開口側から挿入可能な弁体26が挿入されている。この弁体26は、下流側(ピストンシャフト17側)に向かって開いたおわん型形状の合成樹脂製のもので、その外周面が弁室25の内周面に密接することにより、液の逆流を防止するものである。なお、この弁体26については、弁室25を閉塞できるものであれば、球状や半球状等のものでもよく、その形状は特に限定されない。
【0017】
また、弁体26にはその上流側にロッド部26aが形成されており、このロッド部26aによって弁体26はその姿勢が安定するようになっている。さらに、この弁体26にはその周縁にV字状の切欠部26bが形成されており、この切欠部26bによって開弁時に液が速やかに抜け出、ベローズ23側に流れるようになっている。
【0018】
ベローズ23には、その上端側に筒状の圧入部23aが形成されており、この圧入部23aが前記ベローズ保持部材16に圧入されたことにより、ベローズ23は該ベローズ保持部材16に固着されたものとなっている。ベローズ保持部材16は、その上筒部16aが前述したようにブッシュキャップ15の内筒部15b内に挿脱可能に内挿され、下筒部16bにベローズ23の圧入部23aを圧入させたものである。ここで、下筒部16bの内周面には、前記圧入部23aの外周面に形成された係合部(例えば突条)に係合する係合部(例えば凹溝)が形成されており、これらが互いに係合し合うことにより、ベローズ23はベローズ保持部材16に圧入された状態で固定されたものとなっている。また、このベローズ保持部材16には、下筒部16bが上筒部16aより大径に形成されていることにより、これらの間に段差が形成されている。この段差部は、ブッシュキャップ15の内筒部15bの下端面に当接することによってベローズ保持部材16の上昇を停止させる、「抜け止め」として機能するものとなっている。
【0019】
また、このベローズ保持部材16の下筒部16bには、その外周面に、外側に延出してケース18の内周面に摺接する大径部27が形成されている。この大径部27には、ケース18の内周面に対する摺動をスムーズになさせるため、その上下にリップ部(図示せず)が形成されている。また、この大径部27は、図1に示したように容器本体12内の液容量の変化を生じさせない非使用状態では、前記空気孔19を閉塞し、該空気孔19が無用に開放されることを阻止するものとなっている。
ベローズ保持部材16の上筒部16aには、その内周面に、後述するようにピストンシャフト17を連結させるための凹溝(係止部)28が、周方向に沿って上下に2条形成されている。
【0020】
ピストンシャフト17は、前記ピストンヘッド21と一体に形成されてこれに連通したパイプ状のもので、その下端側が、前述したようにベローズ保持部材16の上筒部16a内およびベローズ23の圧入部23a内に、それぞれ摺動可能に挿通されたものである。また、このピストンシャフト17には、その下端側の外周面に前記凹溝28に係止するための突条29が2条形成されている。そして、該突条29、29がそれぞれ凹溝28、28に無理嵌めされて係止することにより、ピストンシャフト17はベローズ保持部材16と連結するようになっている。すなわち、ベローズ保持部材16からピストンシャフト17を引き出すことにより、凹溝28、28に突条29、29が係止し、これによって両者が一体化して使用されるようになっているのである。なお、ピストンシャフト17とベローズ保持部材16とを連結させる係止部については、着脱が可能な機構であれば前記の凹溝28と突条29とによる構成に限定されることなく、例えば雄螺子と雌螺子による機構などとしてもよい。
【0021】
ピストンヘッド21は、ヘッド本体21aと前記ピストンシャフト17に連通する吐出管21bとからなるもので、ヘッド本体21aには、前述したようにブッシュキャップ15の雄ねじ部15cに係合する雌ねじ部(係合部)30が形成されている。なお、このような構成のもとに、本例においては、ピストンヘッド21とこれに連通したピストンシャフト17と、該ピストンシャフト17を挿通させかつ容器本体12の口部12aに取り付けられるブッシュキャップ15と、ベローズ保持部材16とからピストン部が構成されている。
【0022】
吐出管21bは、その先端開口を吐出口とするもので、この吐出口側には、先端側に行くに連れて漸次拡径するテーパ部31が形成されている。また、この吐出管21bには、その先端部、すなわち吐出端部の外周面に、その周方向に沿って溝32が2条並列して形成されている。そして、これら溝32に係合するようにして、この吐出管21bの吐出端部には逆止弁33が移動可能に被着されている。
【0023】
逆止弁33は、ピストン部側から容器本体12内側に液が逆流するのを規制するためのもので、シリコーン等の弾性材料からなるものであり、吐出管21bに被着される筒部33aと実質的に弁として機能する弁部33bとからなるものである。筒部33aには、図2(a)、(b)に示すようにその内周面に前記溝32、32に係合する突条34が2条形成されており、またその外周面には該逆止弁33を動かす際に指を引っ掛けるための大径部35が形成されている。弁部33bは、一対の薄膜リップ36、36が、その先端側に行くに連れて漸次近接するように形成されたもので、その先端開口部から容器本体12内の液を吐出するようにしたものである。なお、薄膜リップ36、36はそれぞれの側辺部にて互いに連続しており、したがってこの弁部33bも実質的には筒状のものとなっている。このような構成のもとに逆止弁33は、前記ピストン部内が負圧になると弾性変形によって薄膜リップ36、36が圧着し、先端開口部が閉塞することにより、液の逆流を規制するようになっている。
【0024】
この逆止弁33には、その内部に封止体37が形成されている。この封止体37は、逆止弁33と一体成形されてなるもので、前記吐出管21bのテーパ部31に嵌合して該吐出管21bの開口を封止する封止部37aと、この封止部37aを逆止弁33内に取り付け保持するための取付部37bとからなるものである。封止部37aは、テーパ部31に嵌合するように形成された円錐台形状のもので、吐出管21bに対する逆止弁33の移動により、該吐出管21bのテーパ部31に挿入されあるいはここから離脱するようになっている。取付部37bは、図2(b)に示すように弁部33bの側部間に形成されて封止部37aを取り付け保持したもので、図2(a)に示すように弁部33bの形状に沿ってこれの先端側に行くに連れ、漸次幅が狭まるように形成されたものである。このような構成のもとに封止部37aおよび取付部37bは、吐出管21bから吐出された液の流れを大きく妨げることなく、この液を逆止弁33の先端側に案内するようにになっている。
【0025】
次に、このような構成からなるポンプユニット10を備えた容器11の使用方法を説明する。
輸送時などの非使用時においては、図3に示すように予めピストンヘッド21をベローズ23の方向、すなわちピストンシャフト17の突条29がベローズ保持部材16の凹溝28に係止する方向とは逆の方向に位置させておき、その状態でピストンヘッド21の雌螺子部30をブッシュキャップ15の雄螺子部15cに係合させ、ピストンヘッド21をブッシュキャップ15に固定する。また、逆止弁33についても、図3に示したように筒部33aの二つの突条34、34がそれぞれ吐出管21bの溝32に係合するように、大径部35を指等で操作して移動させておき、これにより封止体37の封止部37aをテーパ部31に嵌合させ、吐出管21bを封止しておく。
【0026】
このようにしておくことにより、ピストンヘッド21が押圧されることがないため、内部の液が強制的に送り出されることがなく、また、容器11が転倒しても、吐出管21bが封止部37aに封止されていることにより、容器11内の液が外部に流れ出すことがない。
また、このときピストンシャフト17がベローズ保持部材16に連結していないため、ピストンシャフト17の押し込み動作がベローズ23に何らの圧縮方向の力を付与しないため、長時間の輸送の間圧縮されベローズ23がへたりを生ずるような不具合が発生することもない。
さらに、ピストンシャフト17が外部に露出しないため、汚れから保護することができる。
【0027】
次に、利用者が図3に示した状態にある容器11を使用状態にするには、ピストンヘッド21をブッシュキャップ15から外し、さらにピストンシャフト17をベローズ保持部材16から引き出してその突条29、29をそれぞれベローズ保持部材16の凹溝28、28に係止させ、ベローズ保持部材16にピストンシャフト17を連結してこれらベローズ保持部材16とピストンシャフト17とを一体化させる。そして、逆止弁33を吐出管21bの先端側に引き出し、二つの突条34、34のうち一つのみが溝32に係合するようにすることにより、封止部37aをテーパ部31から離脱させて吐出管21bの吐出口を開放する。このようにすることにより、容器11は図1に示したように使用状態となる。
【0028】
そして、ピストンヘッド21を押圧すると、ピストンシャフト17及びベローズ保持部材16が下降してベローズ23が圧縮される。すると、ベローズ23内の空気は圧縮されるが吸い込み弁24は閉じるので、ベローズ23内の空気はピストンシャフト17の孔内、吐出管21bを経て逆止弁33の弁部33bから外に吐出される。
【0029】
続いて、ピストンヘッド21への押圧を解除すると、ベローズ23が延び方向に復帰して図1に示した状態に戻ることにより、ベローズ23内が負圧になる。すると、吸い込み弁24の弁体26が上昇して吸い込み弁24が開き、これにより容器本体12から吸い込みパイプ22を経てベローズ23内に液が吸い込まれ、ベローズ23内が液で満たされる。
【0030】
この後、図4に示すように再度ピストンヘッド21を押圧すると、吸い込み弁24が閉じることにより、ベローズ23内の液の容器本体12側への逆流が阻止される。したがって、容器本体12側への逆流が阻止された液は、ピストンシャフト17の孔内、吐出管21bを経て逆止弁33の弁部33bから外に吐出される。
ここで、続いてピストンヘッド21への押圧を解除したときには、前述したようにベローズ23が復帰してベローズ23内が負圧になり、容器本体12からベローズ23内に液が吸い込まれてベローズ23内が液で満たされるようになるが、その際、吐出管21bの先端部に逆止弁33が取り付けられていることにより、ピストンヘッド21側から容器本体12内側に液が逆流することが防止されている。
なお、以上の操作において、容器本体12内は空気孔19を介して容器11外に連通するようになっているので、容器本体12内から液が吐出されると、その分の容積に対応する空気が外部から流入し、容器本体12は「へこみ」が生ずることなくほぼ原型を維持するようになっている。
【0031】
このようなポンプユニット10およびこれを用いた容器11にあっては、ピストンヘッド21の吐出管21bに逆止弁33を設けたので、ピストンヘッド21側から容器本体12内側に液が逆流することを防止することができる。
また、特に非使用時に逆止弁33を移動させて封止部37aをテーパ部31内に嵌合させることにより、容器が転倒したような場合にも液が外部に流れ出てしまうことを防止することができる。
さらに、このように液の流出を封止部37aで防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁33に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって逆止弁33における液の流通抵抗を小さくすることができ、これにより従来に比べ操作性を良好にすることができる。
【0032】
図5は、本発明のポンプユニットを備えた容器の他の実施形態を示すものであり、図1中符号40はポンプユニット、41は容器である。なお、図5に示したポンプユニット40および容器41において、図1に示したポンプユニット10および容器11と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。これらポンプユニット40および容器41が図1に示したポンプユニット10および容器11と主に異なるところは、逆止弁をピストンヘッド21の吐出端部でなくピストン部内に設けた点と、このピストン部に、該ピストン部と前記ベローズとの間の連通を規制してこれを不通にすることを可能とする規制機構を設けた点である。
【0033】
すなわち、このポンプユニット40および容器41では、ピストン部が、ピストンヘッド42と、これに連結したパイプ状のシャフトケース43と、該シャフトケース43に内挿されたピストンシャフト44と、シャフトケース43を挿通させるブッシュキャップ45とから構成されており、該ブッシュキャップ45によってピストン部は、容器本体12の口部12aに取り付けられたものとなっている。
【0034】
ブッシュキャップ45は、図6に示すように前記ブッシュキャップ15と同様に雌ねじ部14を形成した外筒部15aと、容器本体12の口部12a内に挿通されて取り付けられる内筒部15bとを有しているものの、その上部45aには、雄螺子部15cに代えて突条45bを周方向に沿って形成したものとなっている。そして、この突条を形成した上部45aには、前記ピストンヘッド42が着脱可能に被着させられるようになっている。
ピストンヘッド42は、吐出管42aと、これに連通する内筒部42bと、該内筒部42bの外側に形成された外筒部42cとを有したもので、外筒部42cの内周面に前記ブッシュキャップ45の突条に係合する溝42dを形成したものである。
【0035】
このピストンヘッド42には、その内筒部42bに外挿した状態で前記シャフトケース43が取り付けられている。シャフトケース43は、ピストンヘッド42の内筒部42bに対して回動可能に取り付けられたもので、その下端側が、ベローズ保持部材16の上筒部16a内およびベローズ23の圧入部23a内に、それぞれ摺動可能に挿通されたものである。このシャフトケース43には、その下端側の外周面にベローズ保持部材16の凹溝28に係止するための突条29が2条形成されている。そして、該突条29、29がそれぞれ凹溝28、28に嵌合して係止することにより、シャフトケース43はベローズ保持部材16と連結するようになっている。すなわち、ベローズ保持部材16からシャフトケース43を引き出すことにより、凹溝28、28に突条29、29が係止し、これによって両者が一体化して使用されるようになっているのである。
【0036】
また、このシャフトケース43には、その下端部に一対の開口43a、43aが相対向して形成されており、その外周面には、回り止めとなる突条(図示せず)がシャフトケース43の長さ方向に沿って形成されている。この突条は、図7(a)、(b)に示すように、ブッシュキャップ45の上部45aの内周面に形成された溝45cに摺動可能に係合するもので、これによってシャフトケース43は、ブッシュキャップ45に対しその軸方向、すなわち上下方向には移動が可能であるものの、その周方向には回動不能となっている。
また、このシャフトケース43には、図6に示すようにその内周面に一対の長溝43b、43bが相対向して形成されている。これら長溝43b、43bは、シャフトケース43の上端から下端部側にかけて形成されたもので、後述するピストンシャフト44の係合突部と係合するものである。
【0037】
また、このシャフトケース43内には、ピストンヘッド42の内筒部42bに内挿された状態でピストンシャフト44が設けられており、これら内筒部42bとピストンシャフト44との間には逆止弁46が設けられている。ピストンシャフト44は、底部が閉塞されてなる有底円筒状のもので、その上部が内筒部42bの下端部に内挿されてここに一体に固定されたものである。ここで、ピストンヘッド42の内筒部42bの内径は、その下端部側が上端部側に比べ大きくなっており、したがってこれらの間に段差部が形成されている。そして、この段差部において、該段差部とピストンシャフト44との間に挟持された状態で逆止弁46が固定されているのである。
【0038】
逆止弁46は、図1に示した逆止弁33に比べ、内部に封止体37を有していない点以外はほぼ同じ構成からなるもので、筒部46aと弁部46bとから構成されたものである。筒部46bには、その下端部に大径部46cが形成されており、該大径部46cが前記段差部とピストンシャフト44との間に挟持されたことにより、逆止弁46は前述したようにピストンヘッド42の内筒部42b内に固定されたものとなっている。弁部46bは、図1に示した逆止弁33の弁部33bと同様に一対の薄膜リップ(図示せず)からなるもので、その先端側に行くに連れて漸次近接するように形成されたものである。そして、このような構成によって逆止弁46は、ピストン部内のピストンシャフト44側が負圧になると、弾性変形によって薄膜リップが圧着し、先端開口部が閉塞することにより、液の逆流を規制するようになっている。
【0039】
前記ピストンシャフト44には、その中間部の外周面に一対の係合突部44aが形成されている。これら係合突部44a、44aは、それぞれが前記ピストンシャフト44の長溝43b、43bに係合したものである。また、これら係合突部44aは、図8に示すように長溝43bの幅より狭い幅に形成されたもので、これによってピストンシャフト44は、該長溝43bの幅方向、すなわちピストンシャフト44の周方向に一定距離だけ回動可能となっている。
【0040】
また、ピストンシャフト44には、その下端部に一対の開口44b、44bが形成されている。これら開口44b、44bは、前記シャフトケース43の開口43a、43aに対応して配置された円形のもので、ピストンシャフト44が回動させられて前記係合突部44aが図8中の矢印で示すOPEN方向に移動させられた際、図9(a)に示すようにシャフトケース43の開口43aに重なり、係合突部44aが図8中の矢印で示すCLOSE方向に移動させられた際、図9(b)に示すようにシャフトケース43の開口43aには重ならずに該シャフトケース43で閉塞されるように構成されたものである。なお、これらシャフトケース43とこれに内挿されたピストンシャフト44とにより、ピストン部とベローズ23との間の連通を規制してこれを不通にすることを可能とする、本発明の規制機構が構成されている。
【0041】
次に、このような構成からなるポンプユニット40を備えた容器41の使用方法を説明する。
輸送時などの非使用時においては、図10に示すように予めピストンヘッド42をベローズ23の方向、すなわちシャフトケース43の突条29がベローズ保持部材16の凹溝28に係止する方向とは逆の方向に位置させておき、その状態でピストンヘッド42の外筒部42cに形成した溝を、ブッシュキャップ45の上部45aに形成した突条に係合させ、ピストンヘッド42をブッシュキャップ45に固定する。また、ピストンヘッド42を回動してこれに固定されたピストンシャフト44を回動し、図9(b)に示したようにピストンシャフト44の開口44bがシャフトケース43で閉塞されるようにしておく。
【0042】
このようにしておくことにより、ピストンヘッド42が押圧されることがないため、内部の液が強制的に送り出されることがない。また、容器41が転倒しても、ピストンシャフト44の開口44bがシャフトケース43で閉塞されていることにより、ベローズ23内とピストンシャフト44内とが連通しておらず、したがってベローズ23内や容器本体12内の液が外部に流れ出すことがない。
また、このときシャフトケース43がベローズ保持部材16に連結していないため、シャフトケース43の押し込み動作がベローズ23に何らの圧縮方向の力を付与しないため、長時間の輸送の間圧縮されベローズ23がへたりを生ずるような不具合が発生することもない。
さらに、ピストンシャフト44が外部に露出しないため、汚れから保護することができる。
【0043】
次に、利用者が図10に示した状態にある容器41を使用状態にするには、ピストンヘッド42をブッシュキャップ45から外し、さらにピストンヘッド42を操作してシャフトケース43をベローズ保持部材16から引き出し、その突条29、29をそれぞれベローズ保持部材16の凹溝28、28に係止させ、ベローズ保持部材16にシャフトケース43を連結してこれらベローズ保持部材16とシャフトケース43とを一体化させる。そして、ピストンヘッド42を回動してこれに固定されたピストンシャフト44を回動し、図9(a)に示したようにピストンシャフト44の開口44bをシャフトケース43の開口43aに重ね合わせ、これによりベローズ23内とピストンシャフト44内とを連通させる。このようにすることにより、容器41は使用状態となる。
【0044】
そして、ピストンヘッド42を押圧すると、シャフトケース43、ピストンシャフト44及びベローズ保持部材16が下降してベローズ23が圧縮される。すると、ベローズ23内の空気は圧縮されるが吸い込み弁24は閉じるので、ベローズ23内の空気はピストンシャフト44の孔内、逆止弁46、ピストンヘッド42の吐出管42aを経て外に吐出される。
【0045】
続いて、ピストンヘッド42への押圧を解除すると、ベローズ23が延び方向に復帰し、ベローズ23内が負圧になる。すると、吸い込み弁24の弁体26が上昇して吸い込み弁24が開き、これにより容器本体12から吸い込みパイプ22を経てベローズ23内に液が吸い込まれ、ベローズ23内が液で満たされる。
【0046】
この後、図11に示すように再度ピストンヘッド42を押圧すると、吸い込み弁24が閉じることにより、ベローズ23内の液の容器本体12側への逆流が阻止される。したがって、容器本体12側への逆流が阻止された液は、ピストンシャフト44の孔内、逆止弁46、ピストンヘッド42の吐出管42aを経て外に吐出される。
ここで、続いてピストンヘッド42への押圧を解除したときには、前述したようにベローズ23が復帰してベローズ23内が負圧になり、容器本体12からベローズ23内に液が吸い込まれてベローズ23内が液で満たされるようになるが、その際、ピストンヘッド42の内筒部42b内に逆止弁46が取り付けられていることにより、ピストンヘッド42側から容器本体12内側に液が逆流することが防止されている。
なお、以上の操作においても、容器本体12内は空気孔19を介して容器11外に連通するようになっているので、容器本体12内から液が吐出されると、その分の容積に対応する空気が外部から流入し、容器本体12は「へこみ」が生ずることなくほぼ原型を維持するようになっている。
【0047】
このようなポンプユニット40およびこれを用いた容器41にあっては、ピストンヘッド42の内筒部42b内に逆止弁46を設けたので、ピストンヘッド42側から容器本体12内側に液が逆流することを防止することができる。
また、特に非使用時にピストンヘッド42を回動してこれに固定されたピストンシャフト44を回動し、ピストンシャフト44の開口44bをシャフトケース43で閉塞させることにより、容器が転倒したような場合にも液が外部に流れ出てしまうことを防止することができる。
さらに、このように液の流出をシャフトケース43とピストンシャフト44とからなる規制機構によって防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁46に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって逆止弁46における液の流通抵抗を小さくすることができ、これにより従来に比べ操作性を良好にすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のポンプユニットは、ピストン部の吐出端部に逆止弁を設けたものであるから、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制してこれを防止することができる。
また、特に非使用時に逆止弁を移動させて該封止体を吐出端部の開口内に挿入することにより、容器が転倒した場合に液が外部に流れ出てしまうことを防止することができる。
さらに、このように液の流出を封止体で防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって該逆止弁の液の流通抵抗を小さくすることができ、これにより従来に比べ操作性を良好にすることができる。
【0049】
本発明の別のポンプユニットは、ピストン部に逆止弁を設けたものであるから、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制してこれを防止することができる。
また、ピストン部に規制機構を設けたので、特に非使用時に該規制機構によってピストン部とベローズとの間の連通を不通にすることにより、容器が転倒した場合に液が外部に流れ出てしまうことを防止することができる。
さらに、このように液の流出を規制機構で防止するようにしたので、従来のごとく逆止弁に液の流出を妨げる機能を持たせる必要がなくなり、したがって該逆止弁の液の流通抵抗を小さくすることができ、これにより従来に比べ操作性を良好にすることができる。
【0050】
本発明の容器は、非使用時に逆止弁を移動させて該封止体を吐出端部の開口内に挿入しておき、あるいは規制機構によってピストン部とベローズとの間の連通を不通にしておくことにより、容器が転倒したとしても、液が外部に流れ出てしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポンプユニットを備えた容器の一実施形態の概略構成を示す側断面図である。
【図2】 逆止弁の概略構成を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。
【図3】 図1に示した容器の、輸送時などの非使用時において液漏れを防止したときの状態を示す側断面図である。
【図4】 図1に示した容器の、使用状態を説明するための側断面図である。
【図5】 本発明の別のポンプユニットを備えた容器の一実施形態の概略構成を示す側断面図である。
【図6】 図5の要部拡大図である。
【図7】 (a)、(b)はブッシュキャップの概略構成を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は(a)のB−B線矢視断面図である。
【図8】 シャフトケースとピストンシャフトとの係合状態を説明するための平断面図である。
【図9】 シャフトケースの開口とピストンシャフトの開口との位置関係を説明するため図であり、(a)は開口が重なっている状態を示す図、(b)はピストンシャフトの開口がシャフトケースで閉塞されている状態を示す図である。
【図10】 図5に示した容器の、輸送時などの非使用時において液漏れを防止したときの状態を示す側断面図である。
【図11】 図5に示した容器の、使用状態を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
10…ポンプユニット、11…容器、12…容器本体、12a…口部、
15…ブッシュキャップ、16…ベロース保持部材、17…ピストンシャフト、
21…ピストンヘッド、21b…吐出管、22…吸い込みパイプ、
23…ベローズ、24…吸い込み弁、28…凹溝(係止部)、29…突条、
33…逆止弁、37…封止体、40…ポンプユニット、41…容器、
42…ピストンヘッド、43…シャフトケース、44…ピストンシャフト、
45…ブッシュキャップ、46…逆止弁
Claims (6)
- 容器本体に挿入され容器本体内の溶液を容器本体外に吸い出すポンプユニットにおいて、
容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続してベローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して容器本体内の液を容器本体外に吸い出すピストン部とを備えてなり、
前記ベローズの上流側に、容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する吸い込み弁が設けられ、前記ピストン部の吐出端部に、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制する逆止弁が該吐出端部に移動可能に被着され、
該逆止弁は、その先端部に液を吐出するための開口が形成されるとともに、前記ピストン部内が負圧になると弾性変形により前記開口が圧着し閉塞するよう構成されてなり、
該逆止弁の内部には、前記ピストン部の吐出端部の開口内に嵌合する封止体が、前記逆止弁の移動によって該吐出端部の開口内に挿脱するよう設けられてなることを特徴とするポンプユニット。 - 前記ピストン部は、ピストンヘッドとこれに連通したパイプ状のピストンシャフトと該ピストンシャフトを挿通させかつ前記容器本体の口部に取り付けられるブッシュキャップとを有してなり、前記ピストンシャフトとブッシュキャップとの間に、前記ベローズの上端部を保持するベローズ保持部材が設けられ、該ベローズ保持部材に、ピストンシャフトとベローズ保持部材とを係止させてこれらを連結させる係止部が設けられ、前記ピストンヘッドに、前記ブッシュキャップに係合して該ブッシュキャップに前記ピストンヘッドを固定させるための係合部を設けたことを特徴とする請求項1記載のポンプユニット。
- 容器本体に挿入され容器本体内の溶液を容器本体外に吸い出すポンプユニットにおいて、
容器本体内に挿入される吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連通接続してベローズを伸縮させ、前記吸い込みパイプを介して容器本体内の液を容器本体外に吸い出すピストン部とを備えてなり、
前記ベローズの上流側に、容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する吸い込み弁が設けられ、前記ピストン部に、該ピストン部側から容器本体内側への液の逆流を規制する逆止弁が設けられ、
前記ピストン部は、ピストンヘッドとこれに連通したパイプ状のピストンシャフトと該ピストンシャフトに外挿しかつ前記ベローズに連通するパイプ状のシャフトケースとを有してなり、
前記ピストン部に、該ピストン部と前記ベローズとの間の連通を規制してこれを不通にすることを可能とする規制機構が設けられ、
前記規制機構は、該ピストンシャフトとシャフトケースとの互いに連通可能となる位置にそれぞれ開口部が形成され、前記ピストンヘッドが回動されてピストンシャフトとシャフトケースとが相対的に回動させられることにより、前記開口部どうしが連通しあるいは不通となるよう構成されてなることを特徴とするポンプユニット。 - 前記逆止弁は、その先端部に液を吐出するための開口が形成されるとともに、前記ピストン部内が負圧になると弾性変形により前記開口が圧着し閉塞するよう構成されてなることを特徴とする請求項3記載のポンプユニット。
- 前記ピストン部は、ピストンヘッドとこれに連結したパイプ状のシャフトケースと該シャフトケースを挿通させかつ前記容器本体の口部に取り付けられるブッシュキャップとを有してなり、前記シャフトケースとブッシュキャップとの間に、前記ベローズの上端部を保持するベローズ保持部材が設けられ、該ベローズ保持部材に、シャフトケースとベローズ保持部材とを係止させてこれらを連結させる係止部が設けられ、前記ピストンヘッドに、前記ブッシュキャップに係合して該ブッシュキャップに前記ピストン ヘッドを固定させるための係合部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のポンプユニット。
- 前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載のポンプユニットを備えたことを特徴とする容器。
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