JP2002337966A - バルブユニット及び容器 - Google Patents

バルブユニット及び容器

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JP2002337966A
JP2002337966A JP2001143821A JP2001143821A JP2002337966A JP 2002337966 A JP2002337966 A JP 2002337966A JP 2001143821 A JP2001143821 A JP 2001143821A JP 2001143821 A JP2001143821 A JP 2001143821A JP 2002337966 A JP2002337966 A JP 2002337966A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1028Pumps having a pumping chamber with a deformable wall
    • B05B11/1035Pumps having a pumping chamber with a deformable wall the pumping chamber being a bellow

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け作業が容易で、低コストで製造で
き、しかも再利用し易く倒れた場合でも液の流出を阻止
できるバルブユニット及び容器を提供する。 【解決手段】 容器本体12の液を外に吸い出すバルブ
ユニット10である。容器本体12内に挿入されてその
底部に固定される吸い込みパイプ21と、延び方向に復
帰可能な蛇腹状のベローズ22と、これの上部に連通接
続するシャフトケース16と、これの上部側に移動可能
に内挿されたピストンシャフト30と、これに連通接続
したピストンヘッドとを備える。ベローズの上流には、
容器本体12内からベローズ22内への液の流入のみを
許容する第一の逆止弁23が設けられ、下流には、ベロ
ーズ22内からシャフトケース16側への液の流出のみ
を許容する第二の逆止弁24が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭で使用
される洗髪剤等のポンプ式容器に用いられる、バルブユ
ニット及び容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家庭で使用される洗髪剤や
洗剤等を収容するための容器として、ポンプ式の容器が
使用されている。このポンプ式の容器は、容器本体とこ
の容器本体に着脱可能に挿入されるバルブユニットとか
ら構成されている。バルブユニットは、通常ピストン部
を押圧するとピストン部が復帰して液を容器本体から吸
い上げ、次にピストン部を押すとピストン部の吐出端か
ら液を出すようになっている。この一例を図13、図1
4によって説明すると、バルブユニット1は、図示しな
い容器本体に着脱可能に挿入されるパイプ状のバルブ本
体2と、L型でパイプ状のピストン部3とで構成されて
いる。
【0003】前記バルブ本体2内には、前記ピストン部
3がスライド可能に挿入され、バルブ本体2の吸い込み
口4とピストン部3の端部のピストン5との間に、ピス
トン部3を介して大気に連通する液収納部6が形成され
ている。そして、この液収容部6の前記吸い込み口4側
に容器本体側から液収容部6側への液の流入のみを許容
する第一の逆止弁Bが設けられ、また、前記ピストン部
3の吐出端と液収容部6の吐出側との間には、液収容部
6からピストン部3への液の流出のみを許容する第二の
逆止弁Gが設けられ、前記ピストン5と第一の逆止弁B
との間にコイルスプリング7が介装されている。そし
て、このコイルスプリング7によって前記ピストン3
は、バルブ本体2に対して液収容部6の体積を増加する
方向に付勢されるようになっている。なお、各々矢印で
示すように図13はピストン部を押し込んだ状態、図1
4はピストン部3が復帰した状態を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
バルブユニットにあっては、コイルスプリング7を、ピ
ストン5と吸い込み口4との間に挿入しなければならな
いため、組み付け作業が面倒であるという問題がある。
また、自然環境を保護する観点から部品のリサイクルが
要望されているなかで、通常、金属からなるコイルスプ
リング7は分解して別に廃棄する必要がある等再利用の
障害となっている。そして、コイルスプリング7を使用
するため、組み付け工数、部品点数が増加しコストアッ
プにつながるという問題がある。
【0005】また、前記バルブユニットを備えた容器
は、通常ピストン部3を押さない限り容器本体内の液が
外部に出ることはないが、移送時などにおいて容器が倒
れた場合には、前記第一の逆止弁Bおよび第二の逆止弁
Gが開くため、液がピストン部3から流れ出てしまうと
いう問題を発生するものもあった。本発明は前記事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、組み
付け作業が容易で、低コストで製造でき、しかも再利用
し易く倒れた場合でも液の流出を阻止できるバルブユニ
ット及び容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバルブユニット
では、容器本体に挿入され容器本体内の液を容器本体外
に吸い出すバルブユニットにおいて、容器本体内に挿入
されて該容器本体の底部に固定される吸い込みパイプ
と、この吸い込みパイプの上部に連通接続した延び方向
に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベローズの上部に連
通接続して容器本体の口部に保持されるパイプ状のシャ
フトケースと、シャフトケースの上部側に該シャフトケ
ースに対して移動可能に内挿されたパイプ状のピストン
シャフトと、ピストンシャフトの上端部に連通接続した
ピストンヘッドとを備えてなり、前記ベローズの上流に
容器本体内からベローズ内への液の流入のみを許容する
第一の逆止弁を設け、ベローズの下流にベローズ内から
シャフトケース側への液の流出のみを許容する第二の逆
止弁を設けたことを前記課題の解決手段とした。
【0007】このバルブユニットによれば、容器本体内
に挿入される吸い込みパイプを該容器本体の底部に固定
するようにし、かつ、ベローズの上部に連通接続したシ
ャフトケースを容器本体の口部に保持されるようにした
ので、これら吸い込みパイプやシャフトケースに連続す
るベローズがこれらを介して容器本体に保持されたもの
となる。したがって、ピストンヘッドが押圧された際、
ベローズはピストンシャフト、シャフトケースを介して
安定に圧縮され、また押圧力が解除された際、元の状態
に安定に復帰する。よって、ベローズは安定して保持さ
れていることから、これを安定して保持するためのケー
スのような部材が不要となる。
【0008】また、前記バルブユニットにおいては、前
記吸い込みパイプの下端部側壁に、容器本体内の液を吸
入するための貫通孔を形成するのが好ましい。このよう
な構成とすれば、吸い込みパイプが容器本体の底部に固
定された際、その開口が閉塞されてしまっても、貫通孔
によって容器本体内の液を吸入することが可能になる。
【0009】また、前記バルブユニットにおいては、ベ
ローズの上部に連通接続したシャフトケースに、ベロー
ズの上部側を覆ってこれの外部を保持固定する固定筒部
を一体に形成するのが好ましい。このような構成とすれ
ば、固定筒部によってベローズがさらに安定して保持さ
れることにより、ピストンヘッドの押圧やこれの解除に
よる圧縮やこれからの復帰といった動作がより安定す
る。また、固定筒部はシャフトケースに一体に形成する
ので、部品点数の増加はなく、組み付け作業の工数増加
もない。
【0010】また、前記バルブユニットにおいては、前
記シャフトケースとピストンシャフトとの間に、シャフ
トケースにピストンシャフトを着脱可能に係止させる係
止部を設け、前記ピストンヘッドに、前記容器本体の口
部に係合してここに固定される係合部を設け、前記ピス
トンシャフトを、前記係止部が係止しているとき前記第
二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておら
ずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によって前記容
器本体の口部に係合してここに固定されているとき、前
記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成するの
が好ましい。
【0011】このような構成とすれば、ピストンシャフ
トを、係止部が係止しているとき第二の逆止弁に干渉す
ることなく、係止部が係止しておらずかつピストンヘッ
ドがその係合部によって容器本体の口部に係合してここ
に固定されているとき、第二の逆止弁を閉じた状態に固
定するよう構成しているので、通常の使用時において
は、係止部を係止させておくことにより、シャフトケー
ス内でのピストンシャフトの移動を停止させてこれらシ
ャフトケースとピストンシャフトとを一体化し、該ピス
トンシャフトによってベローズを作動させることが可能
になる。また、移送時などの非使用時においては、係止
部の係止を解除し、かつピストンヘッドをその係合部に
よって容器本体の口部に係合してここに固定しておくこ
とにより、第二の逆止弁を閉じた状態に固定することが
でき、これにより例えば容器本体が転倒した際にも、容
器本体内の液が外に流れ出てしまうのを防止することが
可能になる。
【0012】また、前記バルブユニットにおいては、シ
ャフトケースとピストンシャフトとの間に設けられた係
止部を、シャフトケースとピストンシャフトとのうちの
一方に形成された係止溝と他方に形成された係止突部と
から形成し、これらをピストンシャフトとシャフトケー
スとが一方向に相対的に回動することにより係止し、反
対方向に回動することによりこの係止が解除されるよ
う、少なくともその一方をテーパ形状に形成するのが好
ましい。このような構成とすれば、回動操作によって係
止部の係止とその解除が可能になり、操作性に優れたも
のとなる。
【0013】また、前記バルブユニットにおいては、ベ
ローズの上部に圧入部を形成し、該圧入部をシャフトケ
ースに圧入することによってベローズとシャフトケース
とを連通接続し、シャフトケースに案内溝を形成し、前
記ベローズの圧入部に、前記案内溝に係止するリブを設
けるのが好ましい。このような構成とすれば、シャフト
ケースとベローズとの接続が強固になるとともに、これ
らの間での液漏れも防止される。
【0014】また、前記バルブユニットにおいては、前
記容器本体の口部を、容器本体に被着されかつ前記シャ
フトケースを挿通せしめるブッシュキャップによって形
成し、該ブッシュキャップに、このブッシュキャップと
シャフトケースとの間の間隙と容器本体内とを連通させ
る空気孔を形成するのが好ましい。このような構成とす
れば、容器本体内の液を吸い出すことによって容器本体
内が負圧となった際、外気が前記間隙を介して空気孔を
通り、容器本体内に流入することにより、容器本体内の
内圧が大気圧とほぼ同じに戻る。
【0015】また、前記バルブユニットにおいては、ピ
ストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続
され、ブッシュキャップとこれに挿通するシャフトケー
スとの間に、シャフトケースの挿通方向の移動を妨げる
ことなく、その周方向への回動を抑止するストッパー部
を設けるのが好ましい。このような構成とすれば、ピス
トンシャフトとシャフトケースとを一方向に相対的に回
動させることによって係止部を係止させ、あるいは反対
方向に回動することによってこの係止を解除した際、シ
ャフトケースがブッシュキャップ内にて連れ回りしてし
まって回動操作がやりにくくなるのが防止される。ま
た、ピストンヘッドを容器本体の口部に係合させる際に
は、ピストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態
で接続されていることから、ピストンヘッドの操作が前
記ストッパー部によって妨げられることがない。
【0016】また、前記バルブユニットにおいては、吸
い込みパイプと第一の逆止弁とベローズと第二の逆止弁
とを一体成形したものとするのが好ましい。このような
構成とすれば、大幅な部品点数、組み付け工数の削減を
図ることが可能になる。
【0017】また、本発明の容器は、請求項1〜9のい
ずれかに記載のバルブユニットと、このバルブユニット
を着脱自在に取り付ける容器本体とを備えたことを前記
課題の解決手段とした。この容器によれば、容器全体と
して部品点数、組み付け工数の削減を図ることが可能に
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバルブユニット及
び容器を詳しく説明する。図1は、本発明のバルブユニ
ットとこれを備えてなる容器の一実施形態例を示す図で
あり、図1中符号10はバルブユニット、11は容器で
ある。容器11は、液状の洗髪剤などが収容される容器
本体12に、バルブユニット10が取り付けられて構成
されたものである。
【0019】この容器本体12は、合成樹脂で成形され
た有底筒状のもので、上部の口部12aに雄ねじ部13
を形成したものである。口部12aには、雄ねじ部13
に螺合する雌ねじ部14を備えた合成樹脂製のブッシュ
キャップ15が着脱自在に被着されており、このブッシ
ュキャップ15が被着されることにより、バルブユニッ
ト10が容器本体11に取り付けられるようになってい
る。ブッシュキャップ15は、前記雄ねじ部13を形成
した外筒部15aと、容器本体12の口部12a内に挿
通されてここに取り付けられる内筒部15bとを有した
もので、内筒部15bの孔(図示せず)が容器本体12
の開口を形成し、ここにバルブユニット10のシャフト
ケース16を摺動可能に挿通させたものである。
【0020】なお、このような構成によってシャフトケ
ース16は、ブッシュキャップ15を介して容器本体1
2の口部12aに保持されたものとなっている。また、
ブッシュキャップ15の内筒部15bには、該内筒部1
5bとシャフトケース16との間の間隙と、容器本体1
2内とを連通させる空気孔18が形成されている。ま
た、このブッシュキャップ15の上部には、後述するピ
ストンヘッドとの間の係合をなす雄ねじ部15cが形成
されている。
【0021】バルブユニット10は、合成樹脂製のベロ
ーズユニット19と、ブッシュキャップ15と、ベロー
ズユニット19に装着される合成樹脂製のピストンヘッ
ド20とを備えてなるものである。ベローズユニット1
9は、容器本体12内に挿入されて容器本体12内の液
を容器本体12外に吸い出すためのものである。このベ
ローズユニット19には、容器本体12内に挿入される
吸い込みパイプ21が設けられている。
【0022】吸い込みパイプ21は、その下端が容器本
体12の底面に形成された凸部12bに外挿し、これに
よって容器本体12に固定されたもので、その下端部の
側壁に複数(例えば4つ)の貫通孔21a…を形成した
ものである。これら貫通孔21a…は、後述するようピ
ストンヘッド20を操作した際、容器本体12内の液を
吸い込みパイプ21内に吸入するためのものである。
【0023】この吸い込みパイプ21の上端側には、図
2に示すように延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズ
22が連通した状態で接続されている。ベローズ22
は、延びの方向、つまり内部の体積が増加する方向に復
帰可能となる合成樹脂製のもので、所定のバネ定数を備
え、内部を液収納部としたものである。このベローズ2
2の上端側には、前記シャフトケース16が圧入によっ
て固着されている。
【0024】また、ベローズ22の上流側、すなわち吸
い込みパイプ21とベローズ22との間には、容器本体
12からベローズ22内への液の流入のみを許容する第
一の逆止弁23が設けられ、一方、ベローズ22の下流
側、すなわちベローズ22とシャフトケース16との間
には、ベローズ22内からピストンヘッド20側への液
の流出のみを許容する第二の逆止弁24が設けられてい
る。
【0025】第一の逆止弁23は、吸い込みパイプ21
とベローズ22とに一体成形された弁室25を備えて形
成されたものであり、第二の逆止弁24は、ベローズ2
2上端の接続部22aに一体成形された弁室26を備え
て形成されたものである。ここで、ベローズ上端の接続
部22aには、さらにその上部にパイプ状の圧入部22
bが形成されている。この圧入部22bは、前述したよ
うに前記シャフトケース16に圧入されて該シャフトケ
ース16に固着されるものである。この圧入部22bに
は、後述するようにシャフトケース16の案内溝16a
に係止するリブ22cが形成されている。
【0026】各弁室25、26内には、吸い込みパイプ
21の吸い込み端21aあるいはベローズ22の圧入部
22bの上部開口側から挿入可能な弁体27、28が挿
入配置されている。これら弁体27、28は、本例では
いずれも下流側(シャフトケース16側)に向かって開
いたおわん型部27a(28a)を有して形成された合
成樹脂製ものである。なお、これら弁体27、28につ
いては、弁室25(26)の下部開口25a(26a)
を閉塞できるものであれば、球状や半球状等のものでも
よく、その形状には特に限定されない。
【0027】第一の逆止弁23における弁体27、第二
の逆止弁24における弁体28は、いずれも図3に示す
ようにおわん型部27a(28a)の中央部の外側(下
側)に、上流側に延びてその先端(下端)が尖ったロッ
ド部27b(28b)を形成したもので、これらロッド
部27b(28b)によっておわん型部27a(28
a)の姿勢が安定するようになっている。おわん型部2
7a(28a)は、その外周面が弧状に形成されたもの
で、この外周面が弁室25(26)の内周面に密接する
ようになっている。ここで、これらおわん型部27a、
28aについては、その肉厚が薄くされ、あるいは柔ら
かい材料で形成されることにより、シール性が高められ
たものとなっている。
【0028】第一の逆止弁23および第二の逆止弁24
においては、その弁室25(26)内の下流側に一対の
突起部29、29が形成されており、これによって弁体
28は、これら突起部29、29より上に浮き上がらな
いようになっている。なお、弁体27(28)の浮き上
がりを防止することができれば、これら突起部29、2
9に代えて他の構成を採用することができ、例えば、弁
室25(26)の自体の断面形状を弁体28が浮き上が
らないような楕円形状や四角形状、三角形状等の異形断
面にしてもよい。
【0029】シャフトケース16は、図1、図2に示し
たようにベローズ22の圧入部22bに圧入されること
により、これに連通した状態に固着されたパイプ状のも
ので、その内部上端側にはピストンシャフト30が移動
可能に内挿されている。シャフトケース16には、その
外周面の中央部付近に、外側に延出した状態の大径部3
1が形成されている。この大径部31は、図1に示した
ように、前記ブッシュキャップ15の内筒部15bの下
端面に当接することにより、これより上に持ち上がらな
いようにするためのストッパーとして機能するものであ
る。
【0030】また、シャフトケース16には、その外周
面の上端側に、図4に示すように外側に突出する突起3
2aが形成されており、一方この突起32aが当接する
ブッシュキャップ15の孔部内面には、突起32aに係
合してこれを上下方向、すなわちブッシュキャップ15
の上面側から下面側にかけてガイドするガイド溝32b
が形成されている。このような構成のもとに突起32a
とガイド溝32bとは、シャフトケース16の挿通方向
の移動を妨げることなく、その周方向への回動を抑止す
るストッパー部32となっている。
【0031】ピストンシャフト30は、図1、図2に示
したようにその外周面中央部の相対向する位置に一対の
係止突部33を形成したものである。これら係止突部3
3は、図5に示すようにその下面側がテーパ面33aと
されたもので、図6に示すようにシャフトケース16の
内周面上端部に形成された係止溝34に着脱可能に係止
するよう構成されたものであり、これら係止突部33と
係止溝34とにより、本発明の係止部35が構成されて
いる。
【0032】ここで、係止溝34は、その上面側がテー
パ面34aとされており、これによって後述するように
ピストンシャフト30を回動させてその係止突部33を
シャフトケース16の前記係止溝34に係止させた際、
この係止状態の初期においては前記テーパ面33aおよ
びテーパ面34aによって係止突部33と係止溝34と
の間にゆるみがあるものの、これからさらに回動するこ
とにより、前記のゆるみがなくなって係止突部33と係
止溝34との間がしっかり係止するようになる。すなわ
ち、これら係止突部33と係止溝34とは、ピストンシ
ャフト30とシャフトケース16とを一方向に相対的に
回動することにより係止し、反対方向に回動することに
よりこの係止が解除されるようになっているのである。
【0033】なお、シャフトケース16の内周面には、
前述したようにその長さ方向に沿って前記リブ22cに
係止する案内溝16aが形成されているが、この案内溝
16aには図5に示した係止突部33も摺動自在に係合
可能となっている。すなわち、ピストンシャフト30が
シャフトケース16に係止しない位置にあるとき、係止
突部33はこの案内溝16aに摺動自在に係合するよう
になっており、このような構成のもとに、係止突部33
はシャフトケース16の内周面に干渉されることなく、
シャフトケース16内を自由に上下移動できるようにな
っているのである。
【0034】また、前記案内溝16aの下端側(ベロー
ズ22側)には、図7に示すように前述したベローズ2
2の圧入部22bに形成したリブ22cが係止してお
り、これによってシャフトケース16とベローズ22と
の接続が強固になるとともに、これらの間での液漏れも
防止されたものとなっている。また、ピストンシャフト
30の下端部は、前記第二の逆止弁24の弁体28のお
わん型部28aの内面形状に対応した形状・寸法に形成
されたものとなっており、上端部には、前記ピストンヘ
ッド20を装着するための細径部36が形成されてい
る。
【0035】ピストンヘッド20は、ピストンシャフト
30の上端部、すなわち図2に示した構成からなるベロ
ーズユニット19の上端部に装着されたL字状のもの
で、前記細径部36に対して嵌遊した状態、すなわちピ
ストンシャフト30が固定されている場合に、これに固
定されることなくピストンヘッド20のみがある程度の
力を加えることにより自由に回動できる状態に取り付け
られたものである。また、このピストンヘッド20に
は、ピストンシャフト30の孔(図示せず)に連通する
吐出孔37が形成され、この吐出孔37の開口端が液を
吐出するための吐出口38となっている。また、このピ
ストンヘッド20には、その下部内周面に、前記ブッシ
ュキャップ15の雄ねじ部15cに螺合する雌ねじ部3
9が形成されており、これによってピストンヘッド20
は、図8に示すようにブッシュキャップ15に係合して
ここに固定されるようになっている。なお、前記ピスト
ンヘッド20の雌ねじ部39とブッシュキャップ15の
雄ねじ部15cは、ピストンヘッド20と容器本体12
の実質的な口部となるブッシュキャップ15との間の係
合をなす係合部となっている。
【0036】なお、ベローズユニット19を構成する吸
い込みパイプ21、第一の逆止弁23、ベローズ22、
第二の逆止弁24がブロー成形等により一体成形され、
これにシャフトケース16、ピストンシャフト30が圧
入等により組み付けられ、さらに吸い込みパイプ21の
下端部が容器本体12の凸部12bに外挿され、かつそ
の状態でシャフトケース16を保持固定した状態にブッ
シュキャップ15が取り付けられるとともに、ピストン
シャフト30にピストンヘッド20が取り付けられるこ
とにより、本発明の一実施形態例となるバルブユニット
10が組み立てられ形成される。
【0037】次に、このような構成からなるバルブユニ
ット10を備えた容器11の使用方法を説明する。通常
の使用に際しては、図1に示したように、まず、ピスト
ンヘッド20を上側に引き上げた状態で所定方向に回動
し、ピストンシャフト30をこれに連れ回りさせてその
係止突部33をシャフトケース16の係止溝34に係止
させる。このとき、係止突部33および係止溝34には
それぞれテーパ面33a、34aを形成していることに
より、前述したように回動初期(係止初期)においては
ゆるみがあるものの、これからさらに回動することによ
ってゆるみがなくなり、係止突部33と係止溝34とは
強固に係止するようになる。
【0038】そして、このような状態のもとで、容器本
体12内の液を吸い出すべく、ピストンヘッド20を押
し下げる。すると、ピストンヘッド20に連結するピス
トンシャフト30には、前述したように係止突部33と
係止溝34とが強固に係止してることにより、ピストン
ヘッド20(ピストンシャフト30)の下降によってシ
ャフトケース16も下降し、図9に示すようにベローズ
22が圧縮される。このとき、ベローズ22内に液がな
い場合には、ベローズ22の圧縮に伴ってベローズ22
内の空気が押し出され、これにより第一の逆止弁23の
弁体27はそのおわん型部27aで下部開口25aを閉
じ、一方、第二の逆止弁24の弁体28は、ベローズ2
2中の空気を吐出しようとして下部開口26aを開き、
空気をシャフトケース16、ピストンシャフト30を介
してピストンヘッド20の吐出口38から吐出する。
【0039】なお、このようにピストンヘッド20を押
し下げてベローズ22を圧縮し、ベローズ22中の空気
を吐出すると、容器本体12内は負圧になるものの、容
器本体12の口部12aに取り付けられたブッシュキャ
ップ15には空気孔18が形成されていることから、こ
の空気孔18によって外気が容器本体12内に取り入れ
られ、容器本体12内は外圧(大気圧)と同じになる。
したがって、ベローズ22の圧縮やこれからの復帰など
に、悪い影響がでないようになっているのである。
【0040】続いて、ピストンヘッド20への押圧を解
除すると、ベローズ22が延び方向に復帰して図1に示
した状態に戻ることにより、ベローズ22内が負圧にな
る。すると、第一の逆止弁23の弁体27は図1中二点
鎖線で示すように下部開口25aが開き、これにより容
器本体12からベローズ22内に液が吸い込まれてベロ
ーズ22内が液で満たされる。
【0041】この後、図9に示したように再度ピストン
ヘッド20を押圧すると、第一の逆止弁23の弁体27
が下部開口25aを閉塞することにより、ベローズ22
内の液の容器本体12側への移動が阻止される。一方、
ピストンヘッド20の押圧によってベローズ22は圧縮
されることにより、ベローズ22内の液が第二の逆止弁
24の弁体28を押し上げて下部開口26aを開き、弁
室26内に押し出される。そして、弁室26内に押し出
された液は第二の逆止弁24を通過してシャフトケース
16に至る。すると、この液は第一の逆止弁23によっ
て容器本体12に逆流することなく、ピストンシャフト
30、ピストンヘッド20の吐出孔37を経て吐出口3
8から吐出される。
【0042】また、移送時などの非使用時には、予めピ
ストンヘッド20を所定方向、すなわち前述した係止突
部33と係止溝34とを係止する方向とは逆の方向に回
動し、ピストンシャフト30をこれに連れ回りさせてそ
の係止突部33とシャフトケース16の係止溝34との
係止を解除しておく。そして、この状態で図8に示すよ
うにピストンヘッド20を押し下げ、このピストンヘッ
ド20をブッシュキャップ15に被せる。さらに、ピス
トンヘッド20を所定方向に回動し、その雌ねじ部39
をブッシュキャップ15の雄ねじ部15cに螺合し、こ
れによりピストンヘッド20をブッシュキャップ15に
係合せしめる。
【0043】このとき、ピストンヘッド20がピストン
シャフト30に嵌遊した状態で接続されていることか
ら、ピストンヘッド20の操作が支障なく行われる。ま
た、係止突部33と係止溝34との係止が解除されたこ
とによってピストンシャフト30は、その係止突部33
がシャフトケース16の案内溝16aに係合することに
より、シャフトケース16を伴って移動することなく、
このシャフトケース16の内部を下降する。そして、ピ
ストンヘッド20がブッシュキャップ15に螺着し係合
した位置において、ピストンシャフト30はその下端部
で第二の逆止弁24の弁体28を押圧し、弁室26の下
部開口26aを閉塞する。したがって、前述したように
ピストンヘッド20をブッシュキャップ15に螺着し係
合せしめることにより、第二の逆止弁24が閉塞し、こ
れにより例えば容器本体12が転倒した際にも、容器本
体12内の液が外に流れ出てしまうのが防止されるので
ある。
【0044】このような構成のバルブユニット10とこ
れを備えた容器11にあっては、それ自体が液を収容す
る部材として機能するベローズ22の伸縮により、容器
本体12内の液を吸い出すことができることから、コイ
ルスプリングを使用した場合のように、液を収容するた
めの部材が必要なく、部品点数、組み付け工数を削減す
ることができる。
【0045】また、容器本体12内に挿入される吸い込
みパイプ21を該容器本体12の底部の凸部12bに固
定するようにし、シャフトケース16を容器本体12の
口部12aに保持されるようにしたので、これら吸い込
みパイプ21やシャフトケース16に連続するベローズ
22がこれらを介して容器本体12に保持されたものと
なる。したがって、ピストンヘッド20が押圧された
際、ベローズ22がピストンシャフト30、シャフトケ
ース16を介して安定に圧縮され、また押圧力が解除さ
れた際、元の状態に安定に復帰するようになる。よっ
て、ベローズ22が安定して保持されていることから、
これを安定して保持するためのケースのような部材が不
要となり、したがって部品点数、組み付け工数の削減を
図ることができる。さらに、各部材を合成樹脂で成形す
ることが可能となるため、スチール製のコイルスプリン
グ、第一の逆止弁、第二の逆止弁を用いた場合に比較し
て分解再利用が行い易くなる。
【0046】また、通常の使用時においては、係止突部
33と係止溝34とからなる係止部35を係止させてお
くことにより、ピストンヘッド20(ピストンシャフト
30)を操作することによってベローズ22を簡単に作
動させることができる。一方、移送時などの非使用時に
おいては、前記係止部35の係止を解除し、かつピスト
ンヘッド20を容器本体12の口部となるブッシュキャ
ップ15に係合してここに固定しておくことにより、ピ
ストンシャフト30で第二の逆止弁24を閉じた状態に
固定することができ、これにより例えば容器本体12が
転倒した際にも、容器本体12内の液が外に流れ出てし
まうのを防止することができる。
【0047】図10は、本発明のバルブユニットとこれ
を備えてなる容器の他の実施形態例を示す図であり、図
10中符号40はバルブユニット、41は容器である。
これらバルブユニット40および容器41が図1に示し
たバルブユニット10および容器11と異なるところ
は、シャフトケース42に構成にある。
【0048】すなわち、図10に示したシャフトケース
42は、図1に示したシャフトケース16と同一の構成
からなるシャフトケース本体43と、その下端部にこれ
と一体に形成された固定筒部44とから構成されたもの
である。固定筒部44は、シャフトケース本体43より
大径に形成されたもので、その内径がベローズ22の外
径とほぼ同じに形成されたものである。また、この固定
筒部44は、ベローズ22の圧入部22bがシャフトケ
ース本体43に圧入されてこれらが一体化された際、ベ
ローズ22を外挿し、これによって該ベローズ22の上
部側を覆った状態に組み立てられたものである。
【0049】このような構成のもとに本例のシャフトケ
ース42は、その固定筒部44がベローズ22の上部側
を覆っていることにより、該ベローズ22の圧縮とその
復帰の動作(伸縮動作)を安定させることができ、例え
ばピストンヘッド20が真っ直ぐ下に押し下げられずに
横方向への力が加わったような場合にも、固定筒部44
でベローズ22を保持することによってベローズ22に
適正な伸縮をなさせることができる。すなわち、横方向
への力によってベローズ22が横方向に曲げられようと
しても、固定筒部44でこれを抑えることができ、した
がって該ベローズ22に適正な伸縮をなさせることがで
きるのである。
【0050】このようなシャフトケース42を備えたバ
ルブユニット40とこれを備えた容器41にあっても、
吸い込みパイプ21を該容器本体12の底部の凸部12
bに固定し、シャフトケース42を容器本体12の口部
12aに保持しているので、これらの間のベローズ22
を容器本体12に安定して保持させることができ、した
がってベローズ22を安定して保持させるためのケース
のような部材が不要となり、これにより部品点数、組み
付け工数の削減を図ることができる。
【0051】なお、本発明は前記実施形態例に限定され
ることなく、種々の設計的変更が可能である。例えば、
容器本体12の底部に凸部12bを形成するのに代え
て、図11に示すように凹部12cを形成し、吸い込み
パイプ21の下端部をこの凹部12cに内挿することに
より、吸い込みパイプ21を容器本体12の底部に固定
するようにしてもよい。
【0052】また、吸い込みパイプ21の下端部に貫通
孔21aを形成するのに代えて、図12(a)、(b)
に示すように吸い込みパイプ21の下端開口に連続する
適宜形状の切欠50を一つあるいは二つ以上形成し、こ
こから容器本体12内の液を吸い込むようにしてもよ
く、このように切欠50を形成すれば、容器本体12の
底部に吹い残してしまう液の量をより少なくすることが
できる。
【0053】例えば、容器本体12に凸部12bを形成
した場合には、図12(a)に示すように凸部12bの
高さより十分に長く切欠50を形成しておき、実質的な
吸い口となる開口51の面積を十分に確保して形成す
る。なお、凸部12bの切欠50内に臨む部位に、高さ
方向に延びる溝52を形成しておいてもよく、このよう
に溝52を形成することにより、容器本体12の底部の
内面上に残った僅かな液もほぼ確実に吸い出すことがで
きるようになる。また、容器本体12に凹部12cを形
成した場合にも、図12(b)に示すように凹部12c
の高さより十分に長く切欠50を形成しておく。そし
て、この場合にも、凹部12cの切欠50を覆う部位
に、高さ方向に延びる切欠53を形成しておき、容器本
体12の底部の内面上に残った僅かな液をほぼ確実に吸
い出すことができるようにすることができる。
【0054】また、前記実施形態例では、ブッシュキャ
ップ15とシャフトケース16との間に、シャフトケー
ス16の挿通方向の移動を妨げることなく、その周方向
への回動を抑止するストッパー部32を設けたが、これ
に代えて、一体成形された吸い込みパイプ21と第一の
逆止弁23とベローズ22と第二の逆止弁24の一部、
例えば図1に示したように第一の逆止弁23形成箇所
を、ケース17の下部開口17aに圧入してここに固定
するようにしてもよい。このような構成としても、ピス
トンシャフト30とシャフトケース16とを一方向に相
対的に回動させることによって係止部35を係止させ、
あるいは反対方向に回動することによってこの係止を解
除した際、シャフトケース16が連れ回りしてしまって
回動操作がやりにくくなるのを防止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバルブユ
ニットは、それ自体が液を収容する部材として機能する
ベローズを設け、ベローズの伸縮によって容器本体内の
液を吸い出すことができるようにしたものであるから、
スプリングを使用した場合のように液を収容するための
部材が必要なくなり、したがって部品点数、組み付け工
数を削減することができる。また、容器本体内に挿入さ
れる吸い込みパイプを該容器本体の底部に固定するよう
にし、シャフトケースを容器本体の口部に保持されるよ
うにしたので、これら吸い込みパイプやシャフトケース
に連続するベローズがこれらを介して容器本体に保持さ
れたものとなる。したがって、ピストンヘッドが押圧さ
れた際、ベローズはピストンシャフト、シャフトケース
を介して安定に圧縮され、また押圧力が解除された際、
元の状態に安定に復帰するようになる。よって、ベロー
ズが安定して保持されていることから、これを安定して
保持するためのケースのような部材が不要となり、した
がって部品点数、組み付け工数の削減を図ることができ
る。また、各部材を合成樹脂で成形することが可能とな
るため、スチール製のコイルスプリング、第一の逆止
弁、第二の逆止弁を用いた場合に比較して分解再利用を
行い易くすることができる。
【0056】また、シャフトケースとピストンシャフト
との間に、シャフトケースにピストンシャフトを着脱可
能に係止させる係止部を設け、ピストンヘッドに、容器
本体の口部に係合してここに固定される係合部を設け、
前記ピストンシャフトを、係止部が係止しているとき第
二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止しておら
ずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によって前記容
器本体の口部に係合してここに固定されているとき、前
記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構成すれ
ば、通常の使用時においては、係止部を係止させておく
ことにより、シャフトケース内でのピストンシャフトの
移動を停止させてこれらシャフトケースとピストンシャ
フトとを一体化し、該ピストンシャフトによってベロー
ズを簡単に作動させることができる。また、移送時など
の非使用時においては、係止部の係止を解除し、かつピ
ストンヘッドをその係合部によって容器本体の口部に係
合してここに固定しておくことにより、第二の逆止弁を
閉じた状態に固定することができ、これにより例えば容
器本体が転倒した際にも、容器本体内の液が外に流れ出
てしまうのを確実に防止することができる。
【0057】また、シャフトケースとピストンシャフト
との間に設けられた係止部を、シャフトケースとピスト
ンシャフトとのうちの一方に形成された係止溝と他方に
形成された係止突部とから形成し、これらをピストンシ
ャフトとシャフトケースとが一方向に相対的に回動する
ことにより係止し、反対方向に回動することによりこの
係止が解除されるよう、少なくともその一方をテーパ形
状に形成すれば、回動操作によって係止部の係止とその
解除を容易に行うことができ、これにより優れた操作性
を提供することができる。
【0058】また、ベローズの上部に圧入部を形成し、
該圧入部をシャフトケースに圧入することによってベロ
ーズとシャフトケースとを連通接続し、シャフトケース
に案内溝を形成し、前記ベローズの圧入部に、前記案内
溝に係止するリブを設ければ、シャフトケースとベロー
ズとの接続を強固にすることができるとともに、これら
の間での液漏れも防止することができる。
【0059】また、容器本体の口部を、容器本体に被着
されかつ前記シャフトケースを挿通せしめるブッシュキ
ャップによって形成し、該ブッシュキャップに、このブ
ッシュキャップとシャフトケースとの間の間隙と容器本
体内とを連通させる空気孔を形成すれば、容器本体内の
液を吸い出すことによって容器本体内が負圧となった
際、外気が前記間隙を介して空気孔を通り、容器本体内
に流入することにより、容器本体内の内圧を外圧である
大気圧とほぼ同じに戻すことができ、これによりベロー
ズなどの作動に悪影響を及ぼすことがない。
【0060】また、ピストンヘッドがピストンシャフト
に嵌遊した状態で接続され、ブッシュキャップとこれに
挿通するシャフトケースとの間に、シャフトケースの挿
通方向の移動を妨げることなく、その周方向への回動を
抑止するストッパー部を設ければ、ピストンシャフトと
シャフトケースとを一方向に相対的に回動させることに
よって係止部を係止させ、あるいは反対方向に回動する
ことによってこの係止を解除した際、シャフトケースが
ブッシュキャップ内にて連れ回りしてしまって回動操作
がやりにくくなるのを防止することができる。また、ピ
ストンヘッドを容器本体の口部に係合させる際には、ピ
ストンヘッドがピストンシャフトに嵌遊した状態で接続
されていることから、ピストンヘッドの操作が前記スト
ッパー部によって妨げられることがない。
【0061】また、吸い込みパイプと第一の逆止弁とベ
ローズと第二の逆止弁とを一体成形したものとすれば、
大幅な部品点数、組み付け工数の削減を図ることができ
る。
【0062】本発明の容器は、前記のバルブユニット
と、このバルブユニットを着脱自在に取り付ける容器本
体とを備えたものであるから、容器全体として部品点
数、組み付け工数の削減を図ることができる。また、ピ
ストンシャフトにより、移送時などの非使用時において
例えば容器本体が転倒した際にも、容器本体内の液が外
に流れ出てしまうのを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容器
の一実施形態例の概略構成を示す側断面図である。
【図2】 図1に示したバルブユニットにおけるベロー
ズユニットの側断面図である。
【図3】 図1に示したバルブユニットにおける第一の
逆止弁と第二の逆止弁との概略構成を説明するための要
部側断面図である。
【図4】 ブッシュキャップとシャフトケースとの間の
ストッパー部を説明するための図であって、図1中A−
A線矢視図である。
【図5】 ピストンシャフトの側面図である。
【図6】 シャフトケースの要部側断面図である。
【図7】 ベローズの圧入部のリブとシャフトケースの
案内溝との係合状態を説明するための図であって、図1
中B−B線矢視図である。
【図8】 図1に示した容器の、移送時等において液漏
れを防止したときの状態を示す側断面図である。
【図9】 図1に示した容器の使用状態を説明するため
の側断面図である。
【図10】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容
器の他の実施形態例の概略構成を示す側断面図である。
【図11】 本発明のバルブユニットとこれを備えた容
器の変形例を示す要部側断面図である。
【図12】 (a)、(b)は、本発明のバルブユニッ
トとこれを備えた容器の別の変形例を示す要部側断面図
である。
【図13】 従来の容器の一例の概略構成図であり、バ
ルブユニットの下降状態を示すの側断面図である。
【図14】 従来の容器の一例の概略構成図であり、バ
ルブユニットの上昇状態の側断面図である。
【符号の説明】
10、40…バルブユニット、11、41…容器、12
…容器本体、15…ブッシュキャップ、15c…雄ねじ
部、16、43…シャフトケース、16a…案内溝、1
8…空気孔、20…ピストンヘッド、21…吸い込みパ
イプ、21a…貫通孔、22…ベローズ、22b…圧入
部、22c…リブ、23…第一の逆止弁、24…第二の
逆止弁、30…ピストンシャフト、32…ストッパー
部、32a…突起、32b…ガイド溝、33…係止突
部、33a…テーパ面、34…係止溝、34a…テーパ
面、35…係止部、39…雌ねじ部(係合部)、44…
固定筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC03 PD11 PE11 PF01 PF03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に挿入され容器本体内の液を容
    器本体外に吸い出すバルブユニットにおいて、 容器本体内に挿入されて該容器本体の底部に固定される
    吸い込みパイプと、この吸い込みパイプの上部に連通接
    続した延び方向に復帰可能な蛇腹状のベローズと、ベロ
    ーズの上部に連通接続して容器本体の口部に保持される
    パイプ状のシャフトケースと、シャフトケースの上部側
    に該シャフトケースに対して移動可能に内挿されたパイ
    プ状のピストンシャフトと、ピストンシャフトの上端部
    に連通接続したピストンヘッドとを備えてなり、 前記ベローズの上流に容器本体内からベローズ内への液
    の流入のみを許容する第一の逆止弁を設け、ベローズの
    下流にベローズ内からシャフトケース側への液の流出の
    みを許容する第二の逆止弁を設けたことを特徴とするバ
    ルブユニット。
  2. 【請求項2】 前記吸い込みパイプの下端部側壁に、容
    器本体内の液を吸入するための貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のバルブユニット。
  3. 【請求項3】 ベローズの上部に連通接続したシャフト
    ケースに、ベローズの上部側を覆ってこれの外部を保持
    固定する固定筒部が一体に形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のバルブユニット。
  4. 【請求項4】 前記シャフトケースとピストンシャフト
    との間に、シャフトケースにピストンシャフトを着脱可
    能に係止させる係止部を設け、 前記ピストンヘッドに、前記容器本体の口部に係合して
    ここに固定される係合部を設け、 前記ピストンシャフトは、前記係止部が係止していると
    き前記第二の逆止弁に干渉することなく、係止部が係止
    しておらずかつ前記ピストンヘッドがその係合部によっ
    て前記容器本体の口部に係合してここに固定されている
    とき、前記第二の逆止弁を閉じた状態に固定するよう構
    成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のバルブユニット。
  5. 【請求項5】 前記シャフトケースとピストンシャフト
    との間に設けられた係止部は、シャフトケースとピスト
    ンシャフトとのうちの一方に形成された係止溝と他方に
    形成された係止突部とからなり、これらはピストンシャ
    フトとシャフトケースとを一方向に相対的に回動するこ
    とにより係止し、反対方向に回動することによりこの係
    止が解除されるよう、少なくともその一方がテーパ形状
    に形成されてなることを特徴とする請求項4記載のバル
    ブユニット。
  6. 【請求項6】 ベローズの上部に圧入部が形成され、該
    圧入部がシャフトケースに圧入されることによってベロ
    ーズとシャフトケースとが連通接続されてなり、 シャフトケースに案内溝が形成され、前記ベローズの圧
    入部に、前記案内溝に係止するリブが設けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載のバルブユニット。
  7. 【請求項7】 前記容器本体の口部が、容器本体に被着
    されかつ前記シャフトケースを挿通せしめるブッシュキ
    ャップによって形成され、該ブッシュキャップには、こ
    のブッシュキャップとシャフトケースとの間の間隙と容
    器本体内とを連通させる空気孔が形成されていることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバルブユニ
    ット。
  8. 【請求項8】 前記ピストンヘッドはピストンシャフト
    に嵌遊した状態で接続されてなり、 前記ブッシュキャップとこれに挿通するシャフトケース
    との間に、シャフトケースの挿通方向の移動を妨げるこ
    となく、その周方向への回動を抑止するストッパー部が
    設けられていることを特徴とする請求項7記載のバルブ
    ユニット。
  9. 【請求項9】 前記吸い込みパイプと第一の逆止弁とベ
    ローズと第二の逆止弁とが一体成形されていることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバルブユニッ
    ト。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のバル
    ブユニットと、このバルブユニットを着脱自在に取り付
    ける容器本体とを備えたことを特徴とする容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014046967A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 泡吐出器
JP2016069008A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社吉野工業所 吐出容器
JP2016210489A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 花王株式会社 袋容器
CN114670390A (zh) * 2022-04-11 2022-06-28 刘鹏 一种高效环保型阻燃泡沫生产过程中高压报警装置

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