JP2543242Y2 - 液体収納容器 - Google Patents
液体収納容器Info
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- JP2543242Y2 JP2543242Y2 JP1991032783U JP3278391U JP2543242Y2 JP 2543242 Y2 JP2543242 Y2 JP 2543242Y2 JP 1991032783 U JP1991032783 U JP 1991032783U JP 3278391 U JP3278391 U JP 3278391U JP 2543242 Y2 JP2543242 Y2 JP 2543242Y2
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- Japan
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- flange
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体等を吸い上げる吸
上げチューブを有するポンプを組付け、液体等を収納す
る液体収納容器であって、反応或いは温度上昇等の結果
発生するガス或いは容器内の空気を容易に抜くことので
きる液体収納容器に関する。
上げチューブを有するポンプを組付け、液体等を収納す
る液体収納容器であって、反応或いは温度上昇等の結果
発生するガス或いは容器内の空気を容易に抜くことので
きる液体収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】或る種の液体を収納し、霧吹き状に液体
を噴出させる容器構造として、下端が容器の底部にまで
達する吸上げチューブを有するポンプを組付けた構成の
ものがある。これは、ポンプの一部に引き金レバーを設
け、レバーを引くことで液体を噴出させると共に、レバ
ーの復帰時に吸上げチューブを介して液体をポンプ内に
吸入するもので、所謂アドマイザーポンプと称されるも
のである。この種の容器は、液体が漏れたり変質したり
しないように、できるだけ、液密気密に成形されてい
る。
を噴出させる容器構造として、下端が容器の底部にまで
達する吸上げチューブを有するポンプを組付けた構成の
ものがある。これは、ポンプの一部に引き金レバーを設
け、レバーを引くことで液体を噴出させると共に、レバ
ーの復帰時に吸上げチューブを介して液体をポンプ内に
吸入するもので、所謂アドマイザーポンプと称されるも
のである。この種の容器は、液体が漏れたり変質したり
しないように、できるだけ、液密気密に成形されてい
る。
【0003】ところが、用途、品質等によっては、二種
以上の液体と液体或いは液体と粉体のような液体等を混
合して反応させ、その状態で使用する収納液体等も存す
る。このような液体等を上記した構成の容器に収納した
場合、反応の結果発生したガスが、内部に充満して収納
されている液体等を加圧し、この液体等がチューブから
ポンプ内に浸入して、レバーを操作するまでもなくノズ
ル孔から噴出してしまう不都合があった。
以上の液体と液体或いは液体と粉体のような液体等を混
合して反応させ、その状態で使用する収納液体等も存す
る。このような液体等を上記した構成の容器に収納した
場合、反応の結果発生したガスが、内部に充満して収納
されている液体等を加圧し、この液体等がチューブから
ポンプ内に浸入して、レバーを操作するまでもなくノズ
ル孔から噴出してしまう不都合があった。
【0004】この不都合を解消するには、容器若しくは
ポンプの一部に通気孔を設けておけば良いのであるが、
単純な通気孔では、容器が倒れたような場合、この通気
孔から液体等が漏れ出てしまう虞れがある。
ポンプの一部に通気孔を設けておけば良いのであるが、
単純な通気孔では、容器が倒れたような場合、この通気
孔から液体等が漏れ出てしまう虞れがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する問題点は、液体等を収納する容器に吸上げチューブ
を有するポンプを組付けた液体収納容器にあって、反応
の結果発生して内部に充満したガス或いは温度上昇の結
果膨張した容器内の空気を、液体等を漏出させることな
く抜くことができない点である。
する問題点は、液体等を収納する容器に吸上げチューブ
を有するポンプを組付けた液体収納容器にあって、反応
の結果発生して内部に充満したガス或いは温度上昇の結
果膨張した容器内の空気を、液体等を漏出させることな
く抜くことができない点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、液体等を収納
する容器本体の口筒に組付筒を組付け、該組付筒の上端
に、前記液体等を吸い上げる吸上げチューブを有するポ
ンプを組付けた液体収納容器であって、前記組付筒の内
部の少なくとも1箇所に、上面が中央に向かって下降傾
斜し、内周縁が前記吸上げチューブに接するフランジを
固着し、前記吸上げチューブと該フランジとの間にオリ
フィスを形成し、更に、前記組付筒と前記ポンプとの組
付け部分に、外部と連通するオリフィスを形成して成る
液体収納容器である。
する容器本体の口筒に組付筒を組付け、該組付筒の上端
に、前記液体等を吸い上げる吸上げチューブを有するポ
ンプを組付けた液体収納容器であって、前記組付筒の内
部の少なくとも1箇所に、上面が中央に向かって下降傾
斜し、内周縁が前記吸上げチューブに接するフランジを
固着し、前記吸上げチューブと該フランジとの間にオリ
フィスを形成し、更に、前記組付筒と前記ポンプとの組
付け部分に、外部と連通するオリフィスを形成して成る
液体収納容器である。
【0007】下部組付筒と上部組付筒とを連結して組付
筒を構成し、下部組付筒或いは上部組付筒のいずれか一
方にフランジを設けた構成としても良い。
筒を構成し、下部組付筒或いは上部組付筒のいずれか一
方にフランジを設けた構成としても良い。
【0008】組付筒の下部内と上部内に、内周縁が吸上
げチューブに接する第一のフランジと第二のフランジと
を夫々設け、吸上げチューブと、第一のフランジ及び第
二のフランジとの間に、夫々第一のオリフィスと第二の
オリフィスとを形成し、更に、組付筒とポンプとの組付
け部分に、外部と連通する第三のオリフィスを形成した
構成でも良い。
げチューブに接する第一のフランジと第二のフランジと
を夫々設け、吸上げチューブと、第一のフランジ及び第
二のフランジとの間に、夫々第一のオリフィスと第二の
オリフィスとを形成し、更に、組付筒とポンプとの組付
け部分に、外部と連通する第三のオリフィスを形成した
構成でも良い。
【0009】また、下部組付筒と上部組付筒とを連結し
て組付筒を構成し、下部組付筒に第一のフランジを設け
ると共に、上部組付筒に第二のフランジを設けた構成で
も良い。
て組付筒を構成し、下部組付筒に第一のフランジを設け
ると共に、上部組付筒に第二のフランジを設けた構成で
も良い。
【0010】或いは、組付筒の下部に、フランジ部の周
縁に短筒を周設した第一のフランジを嵌込んだ構成とす
る。
縁に短筒を周設した第一のフランジを嵌込んだ構成とす
る。
【0011】組付筒の上部に、フランジ部の周縁に短筒
を周設した第二のフランジを嵌込んだ構成としても良
い。
を周設した第二のフランジを嵌込んだ構成としても良
い。
【0012】更には、組付筒を外筒と内筒の二重壁構造
とし、下端が開放された外筒と内筒との間に、第一のフ
ランジを嵌込んだ構成としても良い。
とし、下端が開放された外筒と内筒との間に、第一のフ
ランジを嵌込んだ構成としても良い。
【0013】
【作用】上述の如き構成とした結果、容器本体の内部で
発生したガス或いは膨張した空気は、フランジとチュー
ブとの間のオリフィスを通過して組付筒内に入り、次い
で組付筒とポンプとの間のオリフィスを通過して外部に
排出されることになり、また内容液は、フランジによ
り、このフランジの上側への流出が大幅に規制されるの
で、例えフランジの上側に流出したとしても、その量は
きわめて微量で、組付筒とポンプとの間のオリフィスを
通って外部に不正に漏出するには不充分であり、このよ
うにフランジの上側に内容液が流出しても、容器が正立
姿勢に復帰すれば、フランジの上面の傾斜により、流出
した内容液は、自然に流下してオリフィスからフランジ
の下側に自然に流下復帰する。
発生したガス或いは膨張した空気は、フランジとチュー
ブとの間のオリフィスを通過して組付筒内に入り、次い
で組付筒とポンプとの間のオリフィスを通過して外部に
排出されることになり、また内容液は、フランジによ
り、このフランジの上側への流出が大幅に規制されるの
で、例えフランジの上側に流出したとしても、その量は
きわめて微量で、組付筒とポンプとの間のオリフィスを
通って外部に不正に漏出するには不充分であり、このよ
うにフランジの上側に内容液が流出しても、容器が正立
姿勢に復帰すれば、フランジの上面の傾斜により、流出
した内容液は、自然に流下してオリフィスからフランジ
の下側に自然に流下復帰する。
【0014】組付筒内の2個所にフランジおよびオリフ
ィスを設ければ、順次ガス圧が低下するため、静かにガ
スを排出させることができる。
ィスを設ければ、順次ガス圧が低下するため、静かにガ
スを排出させることができる。
【0015】また、組付筒と両フランジとを一体成形す
る場合、一個の組付筒に両フランジを成形することはで
きないので、組付筒を下部組付筒と上部組付筒とを連結
することにより構成し、下部組付筒に第一のフランジを
設けると共に、上部組付筒に第二のフランジを設けた構
成にする。
る場合、一個の組付筒に両フランジを成形することはで
きないので、組付筒を下部組付筒と上部組付筒とを連結
することにより構成し、下部組付筒に第一のフランジを
設けると共に、上部組付筒に第二のフランジを設けた構
成にする。
【0016】第一のフランジ若しくは第二のフランジを
組付筒と別体に成形し、組付筒に嵌込む構成とすれば、
例えば軟質合成樹脂等による別部材を使用することがで
きるので、チューブとの組付きがぴったりとし、成形が
容易となり、コストダウンが期待できる。
組付筒と別体に成形し、組付筒に嵌込む構成とすれば、
例えば軟質合成樹脂等による別部材を使用することがで
きるので、チューブとの組付きがぴったりとし、成形が
容易となり、コストダウンが期待できる。
【0017】更には、組付筒を外筒と内筒の二重壁構造
とし、下端が開放された外筒と内筒との間に、第一のフ
ランジを嵌込めば、第一のフランジの安定した固定保持
が確保されよう。
とし、下端が開放された外筒と内筒との間に、第一のフ
ランジを嵌込めば、第一のフランジの安定した固定保持
が確保されよう。
【0018】
【実施例】図1、図2は本考案の第1実施例を示したも
のである。反応する二種以上の液体と液体或いは液体と
粉体のような液体等を収納する容器本体1は、硬質合成
樹脂で成形され、その口筒2には螺条が周設され、この
口筒2に、組付筒3が螺合組付けされている。図1にあ
って、組付筒3は、下部組付筒4と上部組付筒5とを連
結して構成され、下部組付筒4の下部は口筒2に螺合
し、下部組付筒4の上部は二重壁構造となっていて、外
壁と内壁との間に上部組付筒5の下部が嵌入し、両者の
組付きを達成する。
のである。反応する二種以上の液体と液体或いは液体と
粉体のような液体等を収納する容器本体1は、硬質合成
樹脂で成形され、その口筒2には螺条が周設され、この
口筒2に、組付筒3が螺合組付けされている。図1にあ
って、組付筒3は、下部組付筒4と上部組付筒5とを連
結して構成され、下部組付筒4の下部は口筒2に螺合
し、下部組付筒4の上部は二重壁構造となっていて、外
壁と内壁との間に上部組付筒5の下部が嵌入し、両者の
組付きを達成する。
【0019】下部組付筒4の下部内周面に周設された螺
条は、口筒2と螺合し、中央部内周面には、内周縁に下
方に突出する筒部7を有した略漏斗形状のフランジ6が
周設されている。また、上部組付筒5の上端面に小さな
幅で切欠き9が設けられ、更に上部外周面には不連続状
の螺条が周設されている。このように、下部組付筒4と
上部組付筒5とは螺合部分を形成しなければならないた
めに、成形部材は硬質合成樹脂である。
条は、口筒2と螺合し、中央部内周面には、内周縁に下
方に突出する筒部7を有した略漏斗形状のフランジ6が
周設されている。また、上部組付筒5の上端面に小さな
幅で切欠き9が設けられ、更に上部外周面には不連続状
の螺条が周設されている。このように、下部組付筒4と
上部組付筒5とは螺合部分を形成しなければならないた
めに、成形部材は硬質合成樹脂である。
【0020】このように、フランジ6を設けた結果、容
器本体1内を一次室10とすると、フランジ6よりも上位
の上部組付筒5上部内に二次室11が形成されることにな
る。
器本体1内を一次室10とすると、フランジ6よりも上位
の上部組付筒5上部内に二次室11が形成されることにな
る。
【0021】次に、組付筒3の上部に位置する上部組付
筒5の上端に、略逆L字形状のポンプ13が螺合組付けさ
れている。このポンプ13は、下端が容器本体1の底部に
まで達する吸上げチューブ14を有し、先端にノズルを設
け、中央に引き金レバー15を設けたアドマイザーポンプ
であって、レバー15を引くことでポンプ13内の圧力を高
めてノズルから液体等を噴出させ、レバー15の復帰時に
ポンプ13内を負圧にして、吸上げチューブ14により液体
等をポンプ13内に吸入するものである。
筒5の上端に、略逆L字形状のポンプ13が螺合組付けさ
れている。このポンプ13は、下端が容器本体1の底部に
まで達する吸上げチューブ14を有し、先端にノズルを設
け、中央に引き金レバー15を設けたアドマイザーポンプ
であって、レバー15を引くことでポンプ13内の圧力を高
めてノズルから液体等を噴出させ、レバー15の復帰時に
ポンプ13内を負圧にして、吸上げチューブ14により液体
等をポンプ13内に吸入するものである。
【0022】吸上げチューブ14は、ポンプ13を組付筒3
に組付けた状態で、フランジ6を、その内周縁に設けら
れた筒部7に保持されて貫通するものであるが、このフ
ランジ6の筒部7の内周面には、軸方向に沿って溝若し
くは突条が設けられてあり、貫通する吸上げチューブ14
外周面との間に僅かの間隙が生じる。その結果、フラン
ジ6と吸上げチューブ14との間にオリフィス16が形成さ
れ、更に、ポンプ13を組付筒3に組付けた状態で、上部
組付筒5の上端面に設けられた切欠き9と上記組付筒5
の上部外周面に周設された不連続状の螺条とが二次室11
と外部とを連通させることになるので、切欠き9部分に
オリフィス18が形成されることになる。
に組付けた状態で、フランジ6を、その内周縁に設けら
れた筒部7に保持されて貫通するものであるが、このフ
ランジ6の筒部7の内周面には、軸方向に沿って溝若し
くは突条が設けられてあり、貫通する吸上げチューブ14
外周面との間に僅かの間隙が生じる。その結果、フラン
ジ6と吸上げチューブ14との間にオリフィス16が形成さ
れ、更に、ポンプ13を組付筒3に組付けた状態で、上部
組付筒5の上端面に設けられた切欠き9と上記組付筒5
の上部外周面に周設された不連続状の螺条とが二次室11
と外部とを連通させることになるので、切欠き9部分に
オリフィス18が形成されることになる。
【0023】それ故に、容器本体1内である一次室10
で、液体等が混合して反応し、ガスが発生しても、この
ガスはオリフィス16を通過して二次室11に入り、次いで
オリフィス18を通過して外部に排出されるのである。
で、液体等が混合して反応し、ガスが発生しても、この
ガスはオリフィス16を通過して二次室11に入り、次いで
オリフィス18を通過して外部に排出されるのである。
【0024】次に図3は第2実施例を示したもので、組
付筒3内にフランジおよびオリフィスを夫々2箇所設け
たもので、このようにフランジを2箇所設けたものにあ
っては、下位のフランジの上側に流出した内容液のそれ
以上の上方への流出を、上位のフランジが確実に阻止す
るので、オリフィス18を通っての内容液の不正漏出の
発生を確実に防止する。即ち、組付筒3は、下部組付筒
4と上部組付筒5とを連結して構成され、下部組付筒4
の下部は口筒2に螺合し、下部組付筒4の上部は二重壁
構造となっていて、外壁と内壁との間に上部組付筒5の
下部が嵌入し、両者の組付きを達成する。
付筒3内にフランジおよびオリフィスを夫々2箇所設け
たもので、このようにフランジを2箇所設けたものにあ
っては、下位のフランジの上側に流出した内容液のそれ
以上の上方への流出を、上位のフランジが確実に阻止す
るので、オリフィス18を通っての内容液の不正漏出の
発生を確実に防止する。即ち、組付筒3は、下部組付筒
4と上部組付筒5とを連結して構成され、下部組付筒4
の下部は口筒2に螺合し、下部組付筒4の上部は二重壁
構造となっていて、外壁と内壁との間に上部組付筒5の
下部が嵌入し、両者の組付きを達成する。
【0025】下部組付筒4の下部内周面に周設された螺
条は、口筒2と螺合し、中央部内周面には、内周縁に下
方に突出する筒部7を有した略漏斗形状の第一のフラン
ジ6が周設されている。また、上部組付筒5の中央部内
周面には、上記した第一のフランジ6と同様の第二のフ
ランジ8が周設され、更に、上端面に小さな幅で切欠き
9が設けられ、また、上部外周面には不連続状の螺条が
周設されている。このように、下部組付筒4と上部組付
筒5とは螺合部分を形成しなければならないために、成
形部材は硬質合成樹脂である。
条は、口筒2と螺合し、中央部内周面には、内周縁に下
方に突出する筒部7を有した略漏斗形状の第一のフラン
ジ6が周設されている。また、上部組付筒5の中央部内
周面には、上記した第一のフランジ6と同様の第二のフ
ランジ8が周設され、更に、上端面に小さな幅で切欠き
9が設けられ、また、上部外周面には不連続状の螺条が
周設されている。このように、下部組付筒4と上部組付
筒5とは螺合部分を形成しなければならないために、成
形部材は硬質合成樹脂である。
【0026】このように、第一のフランジ6と第二のフ
ランジ8を設けた結果、容器本体1内を一次室10とする
と、第一のフランジ6と第二のフランジ8の間に二次室
11、第二のフランジ8よりも上位の上部組付筒5上部内
に三次室12が形成されることになる。
ランジ8を設けた結果、容器本体1内を一次室10とする
と、第一のフランジ6と第二のフランジ8の間に二次室
11、第二のフランジ8よりも上位の上部組付筒5上部内
に三次室12が形成されることになる。
【0027】前記吸上げチューブ14は、ポンプ13を組付
筒3に組付けた状態で、第一のフランジ6と第二のフラ
ンジ8とを、夫々の内周縁に設けられた筒部7、7に保
持されて貫通するが、これら第一のフランジ6と第二の
フランジ8の筒部7、7の内周面には、軸方向に沿って
溝若しくは突条が設けられてあり、貫通する吸上げチュ
ーブ14外周面との間に僅かの間隙が生じる。その結果、
第一のフランジ6と吸上げチューブ14との間に第一のオ
リフィス16が形成され、第二のフランジ8と吸上げチュ
ーブ14との間に第二のオリフィス17が形成されることに
なり、更に、ポンプ13を組付筒3に組付けた状態で、上
部組付筒5の上端面に設けられた切欠き9と上部組付筒
5の上部外周面に周設された不連続状の螺条とが三次室
12と外部とを連通させることになるので、切欠き9部分
に第三のオリフィス18が形成されることになる。
筒3に組付けた状態で、第一のフランジ6と第二のフラ
ンジ8とを、夫々の内周縁に設けられた筒部7、7に保
持されて貫通するが、これら第一のフランジ6と第二の
フランジ8の筒部7、7の内周面には、軸方向に沿って
溝若しくは突条が設けられてあり、貫通する吸上げチュ
ーブ14外周面との間に僅かの間隙が生じる。その結果、
第一のフランジ6と吸上げチューブ14との間に第一のオ
リフィス16が形成され、第二のフランジ8と吸上げチュ
ーブ14との間に第二のオリフィス17が形成されることに
なり、更に、ポンプ13を組付筒3に組付けた状態で、上
部組付筒5の上端面に設けられた切欠き9と上部組付筒
5の上部外周面に周設された不連続状の螺条とが三次室
12と外部とを連通させることになるので、切欠き9部分
に第三のオリフィス18が形成されることになる。
【0028】それ故に、容器本体1内である一次室10
で、液体等が混合して反応し、ガスが発生しても、この
ガスは第一のオリフィス16を通過して二次室11に入り、
第二のオリフィス17を通過して三次室12に侵入し、そし
て更に、第三のオリフィス18を通過して外部に排出され
るので、順次ガス圧が低下し、静かにガスを排出させる
ことができる。
で、液体等が混合して反応し、ガスが発生しても、この
ガスは第一のオリフィス16を通過して二次室11に入り、
第二のオリフィス17を通過して三次室12に侵入し、そし
て更に、第三のオリフィス18を通過して外部に排出され
るので、順次ガス圧が低下し、静かにガスを排出させる
ことができる。
【0029】図3の実施例では、組付筒3は、前述した
ように構造上の問題から硬質合成樹脂で成形せざるを得
ない。その結果、吸上げチューブ14と、これを保持する
第一のフランジ6と第二のフランジ8の夫々の筒部7、
7との間がゆる過ぎてがたついたり、或いは逆にきつ過
ぎて貫通しにくくなったりする問題が生じうる。また、
下部組付筒4と上部組付筒5とを連結した構成であるの
で、成形に手間がかかり、コストアップにもなる。そこ
で、組付筒3を下部組付筒4と上部組付筒5との別体に
構成せず、一個の単体とし、第一のフランジ6若しくは
第二のフランジ8の何れか一方を組付筒3内に嵌込む構
成のものが考えられる。
ように構造上の問題から硬質合成樹脂で成形せざるを得
ない。その結果、吸上げチューブ14と、これを保持する
第一のフランジ6と第二のフランジ8の夫々の筒部7、
7との間がゆる過ぎてがたついたり、或いは逆にきつ過
ぎて貫通しにくくなったりする問題が生じうる。また、
下部組付筒4と上部組付筒5とを連結した構成であるの
で、成形に手間がかかり、コストアップにもなる。そこ
で、組付筒3を下部組付筒4と上部組付筒5との別体に
構成せず、一個の単体とし、第一のフランジ6若しくは
第二のフランジ8の何れか一方を組付筒3内に嵌込む構
成のものが考えられる。
【0030】図4に示した第3実施例は、第一のフラン
ジ6を組付筒3とは別体にして構成したものである。即
ち、組付筒3は比較的長い直線円筒形で、上部の内径が
下部の内径よりもやや小さく、中央部に段部19が成形さ
れている。一方、ここでの第一のフランジ6は、軟質合
成樹脂で形成され、フランジ部6aの周縁に組付筒3下部
の内径とほぼ等しい外径の短筒6bを周設した構成で、組
付筒3の下方から嵌込み、短筒6bの上端を段部19に当接
させるのである。
ジ6を組付筒3とは別体にして構成したものである。即
ち、組付筒3は比較的長い直線円筒形で、上部の内径が
下部の内径よりもやや小さく、中央部に段部19が成形さ
れている。一方、ここでの第一のフランジ6は、軟質合
成樹脂で形成され、フランジ部6aの周縁に組付筒3下部
の内径とほぼ等しい外径の短筒6bを周設した構成で、組
付筒3の下方から嵌込み、短筒6bの上端を段部19に当接
させるのである。
【0031】図5に示した第4実施例は、逆に第二のフ
ランジ8を組付筒3とは別体にして構成したものであ
る。即ち、組付筒3の上端部内周面に上方に対向した段
部20を形成し、一方、ここでの第2のフランジ8は、軟
質合成樹脂で成形され、フランジ部8aの周縁に組付筒3
上端部の内径とほぼ等しい外径の短筒8bを周設した構成
で、組付筒3の上方から嵌込み、短筒8bの下端を段部20
に当接させるのである。
ランジ8を組付筒3とは別体にして構成したものであ
る。即ち、組付筒3の上端部内周面に上方に対向した段
部20を形成し、一方、ここでの第2のフランジ8は、軟
質合成樹脂で成形され、フランジ部8aの周縁に組付筒3
上端部の内径とほぼ等しい外径の短筒8bを周設した構成
で、組付筒3の上方から嵌込み、短筒8bの下端を段部20
に当接させるのである。
【0032】図6に示した第5実施例は、第一のフラン
ジ6を組付筒3とは別体にして構成したものである。組
付筒3は比較的長い直線円筒形で、上部は外筒3aと内筒
3bの二重壁構造となっている。外筒3aは下方に延出して
口筒2との螺合部分を形成し、内筒3bは外筒3aよりも上
方へ突出しており、両者は外筒3aの上端で複数の連結片
21を介して連結され、内筒3bの下端は開放されている。
一方、ここでの第一のフランジ6は、軟質合成樹脂で成
形され、フランジ部6aの周縁に、二重壁構造となった短
筒6bを周設した構成で、内筒3bの下方から外筒3aとの間
隙に嵌込むものであり、第一のフランジ6の保持として
極めて安定したものになっている。
ジ6を組付筒3とは別体にして構成したものである。組
付筒3は比較的長い直線円筒形で、上部は外筒3aと内筒
3bの二重壁構造となっている。外筒3aは下方に延出して
口筒2との螺合部分を形成し、内筒3bは外筒3aよりも上
方へ突出しており、両者は外筒3aの上端で複数の連結片
21を介して連結され、内筒3bの下端は開放されている。
一方、ここでの第一のフランジ6は、軟質合成樹脂で成
形され、フランジ部6aの周縁に、二重壁構造となった短
筒6bを周設した構成で、内筒3bの下方から外筒3aとの間
隙に嵌込むものであり、第一のフランジ6の保持として
極めて安定したものになっている。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように本考案の液体収納容
器は、反応する二種以上の液体と液体或いは液体と粉体
のような液体等を収納し、反応により発生するガスを容
易に抜くことができ、従って、容器内の内圧が高まって
液体が不用意に噴出してしまうことはなく、また、ガス
抜きは複数のオリフィスを介して行うので、容器が倒れ
た場合に液漏れが生じることもなく、内部の液体が変質
してしまうこともない。また、反応しない液体等或いは
一種類の液体の場合においても、温度上昇の結果、膨張
した容器内の空気を容易に抜くことができることは言う
までもない。
器は、反応する二種以上の液体と液体或いは液体と粉体
のような液体等を収納し、反応により発生するガスを容
易に抜くことができ、従って、容器内の内圧が高まって
液体が不用意に噴出してしまうことはなく、また、ガス
抜きは複数のオリフィスを介して行うので、容器が倒れ
た場合に液漏れが生じることもなく、内部の液体が変質
してしまうこともない。また、反応しない液体等或いは
一種類の液体の場合においても、温度上昇の結果、膨張
した容器内の空気を容易に抜くことができることは言う
までもない。
【図1】本考案の液体収納容器の第1実施例を示した半
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】第2実施例を示した半断面図である。
【図4】第3実施例を示した半断面図である。
【図5】第4実施例を示した半断面図である。
【図6】第5実施例を示した半断面図である。
1 容器本体 2 口筒 3 組付筒 4 下部組付筒 5 上部組付筒 6 フランジ 7 筒部 8 フランジ 9 切欠き 13 ポンプ 14 吸上げチューブ 16 オリフィス 17 オリフィス 18 オリフィス
Claims (7)
- 【請求項1】 液体等を収納する容器本体の口筒に組
付筒を組付け、該組付筒上端に、前記液体等を吸い上げ
る吸上げチューブを有するポンプを組付けた液体収納容
器であって、前記組付筒の内部の少なくとも1箇所に、
上面が中央に向かって下降傾斜し、内周縁が前記吸上げ
チューブに接するスランジを固着し、前記吸上げチュー
ブと該フランジとの間にオリフィスを形成し、更に、前
記組付筒と前記ポンプとの組付け部分に、外部と連通す
るオリフィスを形成して成る液体収納容器。 - 【請求項2】 下部組付筒と上部組付筒とを連結して組
付筒を構成し、前記下部組付筒或いは前記上部組付筒の
いずれか一方にフランジを設けた請求項1の液体収納容
器。 - 【請求項3】 前記組付筒の下部内と上部内に、内周縁
が前記吸上げチューブに接する第一のフランジと第二の
フランジとを夫々設け、前記吸上げチューブと、第一の
フランジ及び第二のフランジとの間に、夫々第一のオリ
フィスと第二のオリフィスとを形成し、更に、前記組付
筒と前記ポンプとの組付け部分に、外部と連通する第三
のオリフィスを形成して成る請求項1の液体収納容器。 - 【請求項4】 下部組付筒と上部組付筒とを連結して組
付筒を構成し、下部組付筒に第一のフランジを設けると
共に、上部組付筒に第二のフランジを設けた請求項3の
液体収納容器。 - 【請求項5】 組付筒の下部に、フランジ部の周縁に短
筒を周設した第一のフランジを嵌込んだ請求項3の液体
収納容器。 - 【請求項6】 組付筒の上部に、フランジ部の周縁に短
筒を周設した第二のフランジを嵌込んだ請求項3の液体
収納容器。 - 【請求項7】 組付筒を外筒と内筒の二重壁構造とし、
下端が開放された外筒と内筒との間に、第一のフランジ
を嵌込んだ請求項3の液体収納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991032783U JP2543242Y2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 液体収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991032783U JP2543242Y2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 液体収納容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121260U JPH04121260U (ja) | 1992-10-29 |
JP2543242Y2 true JP2543242Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31915663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991032783U Expired - Lifetime JP2543242Y2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 液体収納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543242Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160029434A (ko) * | 2014-09-05 | 2016-03-15 | 주식회사 엘지생활건강 | 잔량 방지 구조를 가진 펌프형 치약 용기 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59122813U (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-18 | 株式会社ミルボン | 高粘度化粧品用容器 |
JPH0544302Y2 (ja) * | 1987-08-10 | 1993-11-10 |
-
1991
- 1991-04-11 JP JP1991032783U patent/JP2543242Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04121260U (ja) | 1992-10-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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