JP6734021B2 - 袋容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスペンサーを取り付けて使用される袋容器に関する。
一般的に、シャンプー液、リンス液、化粧液、薬剤等の液体の内容物を収容すると共に、収容された該内容物を吸い出すポンプ等のディスペンサーを取り付けて使用される容器が知られている。
例えば、特許文献1には、底部中央に配された凹部に向かって下降傾斜した底面を有するディスペンサー付き容器が記載されている。
また、特許文献2及び3には、プラスチック製やガラス製の硬質の容器に替えて、樹脂製のシート材料を用いて形成された、ディスペンサー付き容器が記載されている。
特開2006−315744号公報 特開2005−132463号公報 特開2011−6137号公報
特許文献1に記載の容器によれば、底面中央の凹部を囲む全周領域が下降傾斜しているので、容器に収容された内容物をディスペンサーで吸い出す場合に、内容物を最後まで吸い出すことができ、液残量を少なくすることができる。
しかし、特許文献1に記載の容器は、硬質の容器であるため、コストがかかると共に、使用後に小さくすることが難しく、ゴミの減容化に寄与することが難しい。
それに対し、特許文献2に記載の容器は、樹脂製のシート材料を用いて形成されているため、コストを抑えることができると共に、使用後に小さくすることができ、ゴミの減容化に寄与できる。
ところで、内容物を収容する部分が、樹脂製のシート材料を用いて形成されていると、ポンプ式のディスペンサーの押圧操作部を押し下げる際に、内容物を収容する部分が変形して、内容物を吐出させる操作を安定して行うことができない問題がある。
この問題に対して、特許文献2に記載の容器においては、ポンプ式のディスペンサーの吸入口に、袋状容器の底部に向かって伸延する棒状部材を設け、その棒状部材の下端部に、吸盤や粘着素材からなる係合手段を、袋状容器の底部へ固定させるための固定手段として設けている。特許文献2によれば、ポンプ式のディスペンサーの容器操作部を押し下げる際に、棒状部材がつっかい棒のように機能することによって、柔軟な袋状容器でありながら、押圧操作部を下方に押し下げての内容物の吐出操作を行うことができるとされている。
しかし、特許文献2のように、係合手段として吸盤や粘着素材を設けた場合、容器底部が平坦であることもあり、内容物がシャンプー液の界面活性剤を含む液体であると、吸盤や粘着部材と底部との間に液体が入り込んで結合力が低下し、押圧操作時に、棒状部材の下端部が容器底部の所定位置からずれて押圧操作を安定して行えないことがある。また、ポンプ式のディスペンサーを内容物入りの新しい袋状容器に付け替えする場合、新しい袋状容器の底部に対して、棒状部材の下端部の係合手段が更に接合されにくくなる。またポンプ式のディスペンサーを把持して袋状容器を持ち運んだ際に、振動等で棒状部材の下端部が容器底部の所定位置からずれて、押圧操作を安定して行えなくなる等の不都合を生じる恐れがある。
特許文献3に記載の容器においても、ポンプ式のディスペンサーの押圧操作部を押し下げる際に、内容物を収容する部分が変形する問題に対して、ポンプ式のディスペンサーの押圧操作部と容器の底部との間に支持部材を介在させており、押圧操作部を押し下げる際の押圧力を、支持部材で受ける構成とされている。
しかし、押圧操作部による押圧力が支持部材の軸に対して斜めに加わると、支持部材の下端部が容器底部の所定位置からずれて、容器が変形したり、押圧操作を安定して行えなくなる等の不都合がある。しかも、特許文献3に記載の容器においては、樹脂製のシート材料からなる容器の柔軟性を、容器の自立を補助する補強材を配して補強してため、コストを抑えたり、ゴミの減容化を図る点で好ましくない。
本発明は、上記課題を解消し得る、ディスペンサーを取り付けて使用される袋容器を提供することに関する。
本発明は、内部の収容部に内容物を収容し、内容物の吸込管を備えたポンプ式のディスペンサーを取り付けて使用される袋容器であって、前記袋容器の底部に、前記吸込管の下端部に係合して該吸込管の下端部の移動を抑制する凸部を設けた袋容器を提供するものである。
また本発明は、前記の袋容器の収容部に内容物が収容されるとともに、該袋容器に、内容物の吸込管を備えたポンプ式のディスペンサーが取り付けられてなるディスペンサー付袋容器であって、前記吸込管の下端部に、前記袋容器の底部に設けられた凸部が係合している、ディスペンサー付袋容器を提供するものである。
本発明の袋容器によれば、資材のコストを抑えることができ、使用後に小さくすることができ、ゴミの減容化に寄与できると共に、ポンプ式のディスペンサーの押圧操作部の押し下げ操作を安定して行うことができる。
本発明のディスペンサー付袋容器によれば、袋容器に関し、資材のコストを抑えることができ、使用後に小さくすることができ、ゴミの減容化に寄与できると共に、ポンプ式のディスペンサーの押圧操作部の押し下げ操作を安定して行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態の袋容器に内容物をポンプ式のディスペンサーを取り付けてなる液体吐出容器を透視した状態で示す斜視図である。 図2は、図1に示すディスペンサー付袋容器における袋容器に、ディスペンサーを取り付ける際の袋容器の底部付近を透視した状態で示す斜視図である。 図3は、図2のIII−III線模式断面図である。 図4は、図1に示すディスペンサー付袋容器におけるディスペンサーの吸込管の下端付近を示す斜視図である。 図5は、図1に示すディスペンサー付袋容器におけるディスペンサーの吸込管の下端部が凸部に係合した状態を示す下端部の底部に平行な断面を示す水平断面図である。 図6は、本発明の別の実施形態の要部を示す斜視図である。 図7は、本発明の別の実施形態の要部を示す斜視図である。 図8は、本発明の別の実施形態の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の袋容器を、その好ましい本実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の第1実施形態の袋容器10(以下、単に「袋容器10」ともいう。)は、図1に示すように、内部の収容部16に内容物5を収容し、袋容器10の保形性を高める支持体としても機能する内容物の吸込管34を備えたポンプ式のディスペンサー3を取り付けて使用されるものである。図1には、本実施形態の袋容器10の収容部16に内容物5が収容されるとともに、該袋容器10に、内容物の吸込管34を備えたポンプ式のディスペンサー3が取り付けられてなるディスペンサー付袋容器100が開示されている。
以下の説明においては、図1に示すように、ディスペンサー付袋容器100の高さ方向である上下方向をY方向、ディスペンサー付袋容器100を袋容器10を構成する正面シート部12側から正面視した際の上下方向に直交する方向である幅方向をX方向、上下方向(Y方向)及び幅方向(X方向)の両方向に直交する方向である前後方向をZ方向として説明する。尚、ディスペンサー付袋容器100のY方向、X方向及びZ方向は、それぞれ、袋容器10のY方向、X方向及びZ方向と同じ方向である。また、Z方向の内の袋容器10を構成する正面シート部12側を前側、背面シート部13側を後側として説明する。
袋容器10は、天面シート部11、正面シート部12、背面シート部13及び底面シート部14を有し、天面シート部11により天面部、正面シート部12により正面部、背面シート部13により背面部、及び底面シート部14により底部が形成されている。袋容器10においては、正面シート部12の両側の側縁部12s,12sと背面シート部13の両側の側縁部13s,13sとが接合されており、下端部においては、2つ折りされた底面シート部14における両側の側縁部14s,14sが、正面シート部12の側縁部12sと背面シート部13の側縁部13sとの間に挟まれた状態とされて一体に接合されている。また、袋容器10の上部においては、正面シート部12の上端縁12tと天面シート部11の前側(正面側)の縁部11sとが接合され、背面シート部13の上端縁13tと天面シート部11の後側(背面側)の縁部11s’とが接合されている。このように、本実施形態における袋容器10は、天面シート部11、正面シート部12、背面シート部13及び底面シート部14の各部が接合されることによって、内部に収容部16を有する袋状に形成されている。各シート部間の接合には、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の方法を用いることができるが、ヒートシール、超音波シール等による熱融着が、加工が容易であることや接着剤の使用抑制の観点から好ましい。
袋容器10の上端部、より具体的には、天面シート部11からなる天面部には、ディスペンサー3を着脱可能に取り付けるための口具2(一部のみ図示)が設けられている。口具2は、外周面に螺条が形成された円筒状のキャップ装着部(図示せず)と、キャップ装着部の下端から外方に向かって略水平に延出するフランジ部21とを有し、キャップ装着部を、天面シート部11に設けた貫通孔(図示せず)に挿通させるとともに、天面シート部11の下面にフランジ部21の上面を接合することによって取り付けられている。
また、袋容器10の底面シート部14からなる底部には、ディスペンサー3の吸込管34の下端部と係合する凸部42,42を備えた凸部配置部材4が配されている。凸部配置部材4は、図2及び図3に示すように、平板状の基台部41と、基台部41から該基台部41の一面側に突出する2つの凸部42,42を備えており、平板状の基台部41の他面側が、底面シート部14の内面側に接合されることによって、袋容器10の底部内面に固定されている。本実施形態における凸部配置部材4は、X方向に沿う2辺とZ方向に沿う2辺とを有する矩形状の平面視形状を有している。複数の凸部42,42は、それぞれX方向に延びる凸条部であり、Z方向に間隔を開けて形成されている。このように、本実施形態においては、ディスペンサー3の吸込管34の下端部と係合する凸部42,42が、袋容器10の底部に、袋容器10の外面を形成する底面シート部14等の部材とは異なる凸部配置部材4を固定して設けられている。
袋容器10の底部のZ方向の長さに対して、凸部配置部材4の基台部41のZ方向の長さは、袋容器の自立安定性の観点で、60%〜90%が好ましく、80%〜90%がより好ましい。同様の観点から、袋容器10の底部のX方向の長さに対して、凸部配置部材4の基台部41のX方向の長さも、60%〜90%であることが好ましく、80%〜90%がより好ましい。
天面シート部11と口具2のフランジ部21とを接合する方法、及び凸部配置部材4と底面シート部14とを接合する方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の方法を用いることができるが、ヒートシール、超音波シール等による熱融着が、加工が容易であることや接着剤の使用抑制の観点から好ましい。
凸部配置部材4における凸部42は、合成樹脂を原料として射出成形等の型成形によりシート状の基台部41と一体に成形しても良いし、合成樹脂製の細長い棒を、それとは別に製造した合成樹脂製のシート材に、熱融着、接着剤による接着、嵌合等により結合させて形成することもできる。また、合成樹脂製のシートの一部を、山折り部及びその両側の2本の谷折り部が形成されるように折り畳み、その折り畳んだ部分を、接着剤や融着により拡がらないように一体化して凸部とすることもできる。また、合成樹脂製のシートの一部を、山折り部及びその両側の2本の谷折り部が形成されるように折り畳み、その折り畳んだ部分を挟む両側の領域を底面シート部14等に接合して広がらないように固定し、その折り畳んだ部分を凸部とすることもできる。
袋容器10を構成する天面シート部11、正面シート部12、背面シート部13及び底面シート部14は、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂といったポリオレフィン樹脂等からなる合成樹脂製のフィルム材シート、該合成樹脂製のフィルムとアルミニウム等の金属との積層体からなるフィルム材シート、或いは該合成樹脂製のフィルムにアルミニウム等の金属を蒸着したフィルム材シートを用いて形成されている。袋容器10を形成した際の、天面シート部11、正面シート部12、背面シート部13及び底面シート部14それぞれの内面は、前記ポリオレフィン樹脂を主成分とするシーラント層から構成されていることが好ましい。袋容器10を構成するフィルム材シートは、使用資材料の抑制やゴミの減容等の観点から、厚さが、好ましくは50μm以上150μm以下、より好ましくは90μm以上120μm以下である。
前述した通り、袋容器10は、図1に示すように、内部の収容部16に内容物5を収容し、保形性を高める支持体としても機能する吸込管34を備えたポンプ式のディスペンサー3を取り付けて使用されるものである。
収容部16に収容される内容物5としては、シャンプー液、リンス液、コンディショナー液、化粧液、薬剤、ボディソープ液等の液体が挙げられる。
図1には、本発明におけるポンプ式のディスペンサーの一例が示されている。
図1に示されるディスペンサー3は、ポンプハウジング31内に形成されたポンプ室(図示せず)を、ピストン(図示せず)で拡縮させることにより、吸込管34からの液の吸い込み及び吸入した液のノズル33aからの吐出を行うポンプ式の吐出機構を備えている。
より詳細に説明すると、ディスペンサー3は、内周面に螺条を有し袋容器10の口具2の周囲に螺合させることにより、該ディスペンサー3を袋容器10に固定可能な固定用キャップ部32と、ポンプハウジング31と、前述した吸込管34とを有し、前述したポンプ式の吐出機構を構成する要素として、ポンプハウジング31と、ポンプハウジング31に往復運動可能に収容され、ポンプハウジング31内に画成されるポンプ室を拡縮可能とするピストン(図示せず)と、ピストンによって圧縮状態にあるポンプ室と連通可能になる吐出通路を備えるステム(図示せず)と、ポンプハウジング31の外部に突出するステムの端部に固定され、ステムの吐出通路に連通するノズル33aを備えたノズルヘッド33(押圧操作部)とを備えている。このディスペンサー3が備える吐出機構においては、ノズルヘッド33を押し下げることにより、ステムが往動してピストンが下降すると、そのピストンによって圧縮されたポンプ室内の内容物が、ステム内の吐出通路を経てノズル33aから吐出される。他方、吐出後に、バネ等の付勢力等によりステムが復動すると、袋容器10の収容部16内に収容された内容物が、吸込管34を介して、ポンプハウジング31内の減圧されたポンプ室に吸い込まれる。なお、ポンプハウジング31は、吸込管34との境界部付近にボール弁を内蔵している。
このようなディスペンサー3としては、公知のものを用いることができ、例えば、実開平6−39752号公報に記載のポンプ式吐出容器におけるものと同様のものを用いることができる。
本実施形態におけるディスペンサー3は、図1に示すように、袋容器10に取り付けた状態において、前述した吸込管34が袋容器10の底部に向かって延び、少なくともノズルヘッド33(押圧操作部)を押し下げる際に、吸込管34の大径下端部36が袋容器10の底部に接触する。袋容器10の底部に凸部配置部材4が固定されており、吸込管34の大径下端部36が、直接的には凸部配置部材4に接触している場合においても、該大径下端部36は、凸部配置部材4を介して、袋容器10の底部に接触しているものとする。
また、吸込管34の大径下端部36には、前述した凸部配置部材4の凸部42,42と係合する切欠き部37を有している。より詳細には、吸込管34は、Y方向に亘って内径が均一な小径筒状部35と、小径筒状部35より内径が大きい大径下端部36とを有し、その大径下端部36の周壁部に、周方向に一定の間隔を開けて複数の切欠き部37が形成されている。図5に、小径筒状部35の外周の大きさを符号35aで模式的に示す。
本実施形態の袋容器10及びディスペンサー付袋容器100は、図1及び図5に示すように、この切欠き部37に、前述した凸部配置部材4の凸部42,42が係合するように設計されている。切欠き部37は、吸込管34の最下端が凸部配置部材4を介して袋容器10の底部に接触した状態においても、内容物5の吸込管34への流入が妨げられないものであることが好ましい。
上述した本発明の実施形態の袋容器10を使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態の袋容器10の収容部16に内容物5を収容し、袋容器10の口具2にディスペンサー3を取り付けると、吸込管34の大径下端部36は、図2に示す状態から図1に示す状態となり、大径下端部36の周壁部に形成された複数の切欠き部37のうちの一部の切欠き部37に、袋容器10の底部に配置された凸部配置部材4の凸部42,42が挿入される。その状態においては、吸込管34の大径下端部36のZ方向へ移動が、切欠き部37に係合した凸部42によって妨げられ、吸込管34の大径下端部36のX方向へ移動も、切欠き部37と凸部42との間に生じる摩擦力等によって抑制される。なお、図5に示す例では10個の切欠き部37のうちの中の2個の切欠き部37に一方の凸部42が挿入されており、他の2個の切欠き部37にもう一方の凸部42が挿入されている。
本実施形態の袋容器10及びディスペンサー付袋容器100によれば、本来柔軟な袋容器10の保形性が吸込管34によって高められているとともに、ノズルヘッド33(押圧操作部)を斜め上方から押圧したとしても、吸込管34の下端部が袋容器10の底部の所定位置からずれにくい。そのため、ノズルヘッド33(押圧操作部)の押圧操作時においても、袋容器10に予期しない変形や歪みが生じることなく、ノズルヘッド33の押し下げによる内容物の吐出操作を安定して行うことができる。
また、本実施形態の袋容器10及びディスペンサー付袋容器100によれば、袋容器10に内容物5を再充填したり、内容物が充填された新しい袋容器10を使用する場合であっても、ディスペンサー3を取り付けるだけで、その吸込管34の大径下端部36を、容易に袋容器10の底部の凸部42と係合させることができる。また、袋容器10は、フィルム材シートから形成されているので、資材のコストを抑えることができ、使用後に小さくすることができ、ゴミの減容化に寄与できる。また、吸込管34の下端部と係合する凸部42を、袋容器10の外面を形成する部材(フィルム材シート)とは異なる凸部配置部材4を固定して設けてあるため、袋容器10の主要部分をフィルム材シートから構成する一方、凸部42をより剛性の高い材料から形成して凸部42の耐久性等を向上させる等の工夫も容易である。
また、本実施形態の袋容器10及びディスペンサー付袋容器100によれば、ディスペンサー3の切欠き部37に係合する凸部42として、上方に向かって突出する凸部42を設けてあるため、ディスペンサー3を手に持ち、内容物5が収容された袋容器10を持ち上げたときにも、吸込管34の大径下端部36の位置が、袋容器10の底部の所定位置からずれにくい。そのため、例えば、ディスペンサー付袋容器100は、さまざまな場所に移動させて使用するような場合においても、ディスペンサー3による液の吐出を安定して行うことができる。なお、本実施形態の袋容器10を用いたディスペンサー付袋容器100は、袋容器10の収容部16に内容物5を収容し、袋容器10の口具2にディスペンサー3を取り付け、ディスペンサー3の吸込管の大径下端部36に、袋容器10の底部に設けた凸部42が係合することによって構成される。
上述した一又は二以上の効果が一層確実に奏されるようにする観点から、袋容器10、袋容器10に使用されるディスペンサー3、ディスペンサー付袋容器100は、以下の構成を有することが好ましい。
吸込管34の下端部と係合する凸部42の高さT(図3参照)は、好ましくは1mm以上5mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下である。また、平板状の基台部の厚みは、好ましくは0.5mm以上2mm以下、より好ましくは0.5mm以上1mm以下である。
また、ディスペンサーの吸込管34の下端部の周方向の複数個所に設けた切欠き部37は、切欠き部37に隣接する突片38の最下端に直線状または円弧状の面取部を有することも好ましい。
例えば、上述したディスペンサー3を袋容器10に取り付ける際に、ノズルヘッド33を回転させることによって、ノズル33aの位置決めを行うことがある。かかる場合には、ノズルヘッド33を回転させると吸込管34も回転するため、図4に示すように、ディスペンサーの切欠き部37に隣接する突片38の最下端に円弧状の面取部37r又は直線状の面取部(図示せず)を設けることが、ディスペンサー3を取り付ける際に、切欠き部37が凸部42に係合しやすくなる観点から好ましい。図4に示す例においては、切欠き部37は、その回転方向Rの後ろ側に位置する突片38の回転方向後ろ側の縁部37bの下部に円弧状の縁部37rを有しており、ディスペンサー3を取り付ける際に、切欠き部37が凸部42に係合しやすくなる。
図6は、袋容器10及び凸部配置部材4のより好ましい構成を示す図である。図6に示す袋容器10は、廃棄時や内容物の収容前には、底面シート部14からなる底部を2つ折り可能になされており、凸部配置部材4が、底部の2つ折りの折り線14bと重なる部位に薄肉部43を有している。これにより、凸部配置部材4を底部とともに折り曲げることが容易となり、廃棄時や内容物の収容前の取扱い性に優れたものとなる。底部の2つ折りの折り線14bと重なる部位に薄肉部43を設けるのに代えて、凸部配置部材4を、折り線14bに沿って複数に分断して設けた場合も同様の効果が奏される。
本発明の袋容器及びディスペンサー付袋容器は、上述した実施形態に制限されることなく適宜変更可能である。
例えば、本発明の袋容器及び本発明のディスペンサー付袋容器の袋容器は、特開2009−280228号公報に記載の袋容器のように、ブロー成形で作られた袋容器であっても良い
また、上述した実施形態においては、凸部配置部材4が、凸条部である個々の凸部42がX方向と平行に配置されているが、凸部配置部材を、凸条部である個々の凸部42がZ方向と平行に配置することもできる。
また、袋容器の底部に設ける凸部42は、図7に示すように、吸込管34の下端部36に対し、該下端部36をその両側から挟んだ状態となるように係合する一対の凸部42,42であっても良い。また、袋容器の底部に設ける凸部42は、吸込管34の下端部36に対し、該下端部36の周囲を取り囲んだ状態となるように係合する3以上の凸部や環状の凸部であっても良い。図7に示す形態、及び、袋容器の底部に設ける凸部42が、吸込管34の下端部36に対し、該下端部36の周囲を取り囲んだ状態となるように係合する3以上の凸部や環状の凸部である形態は、参考例である。
また、図8に示すように、一条の凸部42のみが形成されていても良い。
また、凸部配置部材4における平板状の基台部41の形状は、楕円形や円形等の任意の形状とすることができる。また、袋容器の底部に設ける凸部の個数は、3以上であっても良く、1以上10以下が好ましく、1以上3以下がより好ましい。
また、吸込み管の下端部の外周面に螺条、凸条又は突起を形成する一方、吸込み管に対向する面に、前記螺条と螺合する螺条、前記凸条と係合する凸条や凹溝、又は前記突起と係合する凸条や凹溝等を有する複数又は筒状の凸部を袋容器の底部に立設し、吸込み管の回転や押し込み等により、該吸込み管に、螺条や凸条等を有する凸部が係合するようにしても良い。袋容器の底部に設けた凸部の螺条や凸条、突起が係合する部位は、吸込管の下端部の下面に限られない。
また、前述した各種形態の凸部は、熱融着、接着、一体成形等により、袋容器の底部に直接設けても良い。
10袋容器
2 口具
4 凸部配置部材
42 凸部
5 内容物
11 天面シート部(天面部)
12 正面シート部
13 背面シート部
14 底面シート部(底部)
16 収容部
3 ディスペンサー
31 ポンプハウジング
32 固定用キャップ部
33a ノズル
33 ノズルヘッド(押圧操作部)
34 吸込管
36 大径下端部(下端部)
37 切欠き部
100 ディスペンサー付袋容器

Claims (5)

  1. 内部の収容部に内容物を収容する袋容器と、内容物の吸込管を備えたポンプ式のディスペンサーとを有するディスペンサー付袋容器であって、
    前記ディスペンサーの前記吸込管の下端部に、上方に向かって窪んだ切欠き部が、前記吸込管の周方向に間隔を開けて複数設けられており、
    前記袋容器の底部に、複数の前記切欠き部のうちの少なくとも一部の切欠き部に挿入されることで前記吸込管の下端部に係合して該吸込管の下端部の移動を抑制する凸部が設けられており、
    前記凸部は、前記袋容器の底部に、該袋容器の外面を形成する部材とは異なる凸部配置部材を固定して設けられており、該凸部配置部材は、平板状の基台部と該基台部から突出する前記凸部を備えている、ディスペンサー付袋容器。
  2. 前記切欠き部の下端から上端までの長さが、前記凸部の高さよりも長い、請求項1に記載のディスペンサー付袋容器。
  3. 前記切欠き部に隣接する突片の最下端に直線状または円弧状の面取部を有する、請求項1又は2に記載のディスペンサー付袋容器。
  4. 前記袋容器は、前記底部を2つ折り可能になされており、前記凸部配置部材は、前記底部の前記2つ折りの折り線に沿って複数に分断されているか、又は該折り線と重なる部位に薄肉部を有している、請求項1〜3の何れか1項に記載のディスペンサー付袋容器。
  5. 前記袋容器の収容部に内容物が収容されるとともに、該袋容器に、前記ディスペンサーが取り付けられており、前記吸込管の下端部に、前記袋容器の底部に設けられた凸部が係合している、請求項1〜の何れか1項に記載のディスペンサー付袋容器。
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