JP3683354B2 - 屋外構築物の擬石又はタイル接着固定装置及びその 接着固定方法 - Google Patents

屋外構築物の擬石又はタイル接着固定装置及びその 接着固定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物に関し,特にこれを発泡樹脂製基体に無機系の外装材として擬石又はタイルを接着固定して構成するに用いる屋外構築物の擬石又はタイル接着固定装置及びその接着固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物として,本発明者は特願平6−339569号,特願平6−339570号により,発泡樹脂製基体の表面に外装材として擬石を接着固定するとともに上記擬石間に目地を形成したものを提案済であり,このとき擬石の接着固定は,例えば基体の発泡成型時に擬石の接着位置を区割りして指示し,接着剤未硬化の擬石を嵌入する隆起リブによって囲繞区画した擬石嵌入部を形成する一方,擬石成型時にその裏面に突出する基体差込み用のアンカーを設置し,上記擬石嵌入部に擬石を嵌入するとともにアンカーを基体に差込むことによって,接着剤未硬化の擬石を保持して,その固定を行うようにしたものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合発泡樹脂製の基体を用いることによって軽量化して運搬,設置工事に便ならしめるとともに,擬石を用いることによって,外観を従前の個別現場施工によって天然石を張ったものと同じく良好のものとすることができ,また擬石の接着固定には,擬石嵌入部への擬石の嵌入と基体へのアンカーの差し込みによってこれを行うとともに接着モルタル等の接着剤未硬化の擬石の安定した保持を行い得て接着剤硬化による接着固定を完了し得るから,簡便であり且つ強固な固定を可能とするものであるが,一方で擬石を擬石嵌入部に嵌入することによって,擬石と擬石嵌入部間の寸法精度を充分に確保する必要があり,寸法精度が不充分であると,擬石嵌入部が擬石に対して小さく,擬石の嵌入が困難になったり,擬石嵌入部が擬石に対して大きく,擬石の保持が不安定となったりする傾向を招き易く,特にこの場合,上記基体を発泡成型することによってその擬石嵌入部の寸法精度は,これを比較的高度に確保し得ても,擬石を成型,例えば流し込み成型することによって,水分の蒸発等でその寸法精度を常に高度に確保し得るとは限らず,結局寸法精度に起因して,作業性が低下したり,擬石の接着固定が不可能になったりするという問題点を残す可能性がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とする処は,無機系の外装材として成型を経ることによる擬石やタイルの寸法精度に起因する問題点を解消して,設置現場又は工場で発泡樹脂製の基体にこれらを簡易且つ確実に接着固定し得るようにした屋外構築物の擬石又はタイル接着固定装置及びその接着固定方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に添って本発明は,発泡樹脂製の基体における擬石を接着固定する表面を平坦とすることによって,擬石又はタイルの寸法精度(誤差)を吸収し得るようにするとともに,擬石又はタイルの接着位置を一見して明白に指示するように上記基体の平坦表面に擬石又はタイルの形状に合わせた区割マーキングをプリント表示する一方,平坦表面に接着固定することにより生じる,即ち現場に起立設置した基体への接着固定時又は接着固定後の現場への起立設置時に接着剤未硬化に起因して生じる擬石又はタイルの剥れや剥落を防止し,接着剤硬化の固定完了までの間平坦表面でこれらを支持するために,擬石又はタイルを下支え支持して目地モルタル内に埋込むことによって外部に露出することのない基体差込み装着の捨て止め具及び擬石又はタイルの倒れ止めを行って接着剤硬化の目地モルタル設置前又は目地モルタル設置後にしてその硬化前に引抜き除去する同じく基体差込み装着の挿脱止め具とを用いるようにして,擬石又はタイルの簡易且つ確実な接着固定を可能としたものであって,即ち本発明は,請求項1を,発泡樹脂製基体の平坦表面に多数の擬石を接着剤で接着固定するとともに上記擬石間に目地モルタルによる目地を形成してなる門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物における上記擬石の接着固定装置であって,上記基体の平坦表面にプリント表示した各擬石の接着位置を区割り指示する区割マーキングと,該区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した載置部に接着剤未硬化の擬石下端を載置してこれを下支え支持する目地モルタル内埋込み用多数の捨て止め具と,同じく上記区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した下向き又は横向きのL字引掛部に上記捨て止め具で下支え支持した接着剤未硬化の擬石上端又は側端を引掛支持し該接着剤硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に基体から引抜き除去する擬石倒れ止め用多数の挿脱止め具とを備えてなることを特徴とする屋外構築物の擬石接着固定装置,請求項2を,上記捨て止め具を,先細又は先薄の基体差込み部と,該基体差込み部の後端にこれと交差方向に突設した基体平坦表面対接用のストッパーと,該ストッパー位置より後方の載置部とを備えて一体に形成してなることを特徴とする請求項1記載の屋外構築物の擬石接着固定装置,請求項3を,上記挿脱止め具を,先細又は先薄の基体差込み部と,該基体差込み部後方のL字引掛部と,該L字引掛部の後端に突設した引抜き除去用の手掛部とを備えて一体に形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載の屋外構築物の擬石接着固定装置,請求項4を,上記区割マーキングを,各擬石の外形形状に合わせて該各擬石を囲繞し擬石間目地形成部に添って連続する連続線によるものとしてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の屋外構築物の擬石接着固定装置,請求項5を,上記区割マ−キングに区割符号を,各擬石に擬石符号を追加的に表示し,これら区割符号を対応することにより擬石の接着位置を追加的に指示してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の屋外構築物の擬石接着固定装置,請求項6を上記基体の平坦表面に接着固定する対象を,上記擬石に代えてタイルとしてなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の屋外構築物のタイル接着固定装置,請求項7を,発泡樹脂製基体の平坦表面に多数の擬石を接着剤で接着固定するとともに上記擬石間に目地モルタルによる目地を形成してなる門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物における上記擬石の接着固定方法であって,上記基体の平坦表面にプリント表示した各擬石の接着位置を区割り指示する区割マーキングと,該区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した載置部に接着剤未硬化の擬石下端を載置してこれを下支え支持する目地モルタル内埋込み用多数の捨て止め具と,同じく上記区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した下向き又は横向きのL字引掛部に上記捨て止め具で下支え支持した接着剤未硬化の擬石上端又は側端を引掛支持し該接着剤硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に基体から引抜き除去する擬石倒れ止め用多数の挿脱止め具とを用い,上記基体の区割マーキングに添って捨て止め具を基体に差込み装着する捨て止め具装着工程と,上記基体の区割マーキングの区割り指示に従って上記捨て止め具の載置部に下端を載置して接着剤未硬化の擬石を基体に接着する接着工程と,同じく上記区割マーキングに添って挿脱止め具を基体に差込み装着する挿脱止め具装着工程と,該接着剤硬化の目地モルタル設置前は設置後その硬化前に該挿脱止め具を基体から引抜き除去する挿脱止め具除去工程とを備えてなることを特徴とする屋外構築物の擬石接着固定方法,請求項8を,上記基体の平坦表面に接着固定する対象を,上記擬石に代えてタイルとしてなることを特徴とする請求項7記載の屋外構築物のタイル接着固定方法とし,これらをそれぞれ発明の要旨とすることによって上記課題解決の手段としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1乃至図7においてAは,本例にあって門袖とした屋外構築物であり,該屋外構築物Aは,発泡樹脂製基体1の平坦表面に多数の擬石5を接着剤で接着固定するとともに上記擬石5間に目地モルタルによる目地8を形成してなるものとしてある。
【0007】
本例にあって基体1は,門袖としての屋外構築物の基体形状をなすように厚肉中実一体のパネル状に,例えば30倍の発泡倍率に発泡成型したポリスチレンによる発泡樹脂製とし,その正面,背面,側面及び上面をそれぞれ平坦表面として,擬石5の接着固定面をなすものとしてある。
【0008】
擬石5は,天然石の外形形状と色調とを有するセメント系材料を成型するとともにその添加顔料による着色を施したモルタル成型品(セメント成型品)とするとともに単一の屋外構築物Aについて,多種異形状のものを単一種又は複数種用いて,全体に亘って同一形状の隣接配置を避け,天然石に比して違和感を与えることを防止し得るようにした形状と寸法のものを用い得るようにしてある。
【0009】
目地8は,基体1に擬石5を接着固定した後に,その接着剤の未硬化又は硬化の段階で目地モルタルを擬石5間に充填して設置することによって形成したものとしてある。
【0010】
このとき発泡樹脂製基体1に対する擬石5の接着固定は,基体1の平坦表面にプリント表示した各擬石5の接着位置を区割り指示する区割マーキング2と,該区割マーキング2に添って上記基体1に差込み装着して平坦表面に突出した載置部12に接着剤6未硬化の擬石5下端を載置してこれを下支え支持する目地モルタル内埋込み用多数の捨て止め具9と,同じく上記区割マーキング2に添って上記基体1に差込み装着して平坦表面に突出した下向き又は横向きのL字引掛部16に上記捨て止め具9で下支え支持した接着剤6未硬化の擬石5上端又は側端を引掛支持し該接着剤6硬化の目地モルタル6設置前又は設置後その硬化前に基体1から引抜き除去する擬石倒れ止め用多数の挿脱止め具14とを用いてこれを行うものとしてある。
【0011】
このとき更に区割マーキング2は,上記各擬石5の外形形状に合わせて該各擬石5を囲繞し擬石5間目地形成部4に添って連続する連続線によるものとしてあり,本例にあってこの区割マーキング2は,基体1の上記正面,背面及び側面に目地線をなす一連の太線として,例えばスクリーン印刷によって印刷形成した粗網目状の連続線によるものとしてある。
【0012】
そして本例にあって上記区割マ−キング2は,これに区割符号3を,各擬石5は,これに擬石符号(図示省略)を表示し,これらを区割符号3と擬石符号を対応することにより擬石5の接着位置を指示してなるものとしてあり,本例にあって区割符号3は上記区割マーキング2のスクリーン印刷時に,各区割マーキング2内に同じく印刷形成してプリント表示し,擬石符号は擬石5の適宜箇所,例えば裏面にプリントし又はその成型時に刻印して表示し2,同一符号に一致させることによってて上記対応したものとしてあり,これによって区割符号3と擬石符号の対比によって擬石5の接着位置をより端的に指示して,これを識別し得るようにし,図示例の区割マーキング2の如くに多種異形状の擬石5を用いる場合に区割マーキング2と擬石5との位置関係識別を更に簡便とするものとしてある。
【0013】
捨て止め具9は,本例にあってこれを,先細又は先薄の基体差込み部10と,該基体差込み部10の後端にこれと交差方向に突設した基体1平坦表面対接用のストッパー11と,該ストッパー11位置より後方の載置部12とを備えて一体に形成してなるものとしてあり,即ち本例の捨て止め具9は,硬質樹脂の,例えばポリアセタール(ジュラコン)樹脂,塩化ビニール樹脂等によって基体1への差込み強度及び擬石5荷重支持強度を確保し得るように一体成型したピース部材としてある。
【0014】
このとき本例の捨て止め具9にあって,その基体差込み部10は,鋭角に先細とした先端部とこれに続く断面H字状にして幅方向に膨出状とすることにより両面,即ち上下面に溝を形成した後端部とによってそれぞれ棒状とした,幅方向,即ち左右に離隔して配置した同形状一対具備したものとして,基体1への差込みを容易化し,基体1の差込み抵抗を減少し且つ溝に基体1の発泡樹脂を食い込み保持することによって転びや抜けを防止した差込み装着に便ならしめたものとしてあり,ストッパー11は,本例にあって上記一対の基体差込み部10の突出基部を兼ねるとともに基体差込み部10からその交差方向の上下方向,特に下方に直交垂下することによって基体1の平坦表面に対接して基体差込み部10の基体1への差込み深さを規制する矩形垂下舌片状のものとしてあり,また載置部12は,上記ストッパー11と倒L字状をなすようにその上端から水平に後方に向けて突設し,擬石5を,基体1の平坦表面に密着した状態にしてその下端を水平面で載置してこれを下支え支持し得るようにした同じく矩形舌片状のものとしてあり,このとき該載置部12は,捨て止め具9を目地モルタル埋込み用とするようにその後方に位置するも目地モルタルの充填深さより短い突出幅にして且つ上記擬石5の下支え支持に充分な突出幅とするように,基体1平坦表面からの突出幅を設定したものとしてある。
【0015】
13は本例にあって上記載置部12の後端面を凹凸面とすることによって,目地モルタル埋込みに際して,目地モルタルとの馴染みを良好として,その載置部12との剥離を防止するように形成した剥離防止用の小リブである。
【0016】
挿脱止め具14は,本例にあってこれを先細又は先薄の基体差込み部15と,該基体差込み部15後方のL字引掛部16と,該L字引掛部16の後端に突設した引抜き除去用の手掛部17とを備えて一体に形成してなるものとしてあり,即ち本例の挿脱止め具14は,上記捨て止め具9と同様に硬質樹脂にによって一体成型したピース部材としてあり,その基体差込み部15を,同じく鋭角に先細とするとともに可及的に偏平の板状とした,同様に幅方向,即ち左右に離隔して配置した同形状一対具備したものとして,同様に基体1への差込みを容易化する一方,基体1からの引抜き除去の抵抗を減少して,その引抜き除去を併せて容易化し且つ上記可及的に偏平の板状とすることによって,その引抜き除去に際して目地モルタルにその引抜き跡が目立つのを防止し,目地モルタルの状況によっては,その流下によって,引抜き跡を塞ぎ得るようにしてあり,L字引掛部16は,同様に上記一対の基体差込み部15の突出基部を兼ねるものとして,上記目地モルタルとの関係から基体差込み部15と同厚にして可及的に偏平の板状とした水平部とその後端にして該水平部とともに擬石5を抱込み状に保持するリブ補強の又は厚肉とした矩形垂下舌片状の垂下部とによってL字状としたものとしてあり,また手掛部17は上記垂下部上端を上方に突出するようにして,擬石5間の目地形成部乃至目地モルタルの前方に位置して,指を掛けることによって,その引抜き除去を容易化するようにしたものとしてある。
【0017】
このように構成した区割マーキング2,捨て止め具9及び挿脱止め具14によって基体1に擬石5を接着固定するには,上記基体1の区割マーキング2に添って捨て止め具9を基体1に差込み装着する捨て止め具装着工程と,上記基体の区割マーキング2の区割り指示に従って上記捨て止め具9の載置部12に下端を載置して接着剤6未硬化の擬石5を基体1に接着する接着工程と,同じく上記区割マーキング2に添って挿脱止め具14を基体1に差込み装着する挿脱止め具装着工程と,該接着硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に該挿脱止め具14を基体1から引抜き除去する挿脱止め具除去工程とを備えた方法によって行うようにしてある。
【0018】
擬石5の接着固定には,基体1は,例えばこれを現場に予め立設して,上記平坦表面の擬石5の接着固定面を垂直平坦面として,これに上記工程によって擬石5を接着固定した後,目地モルタルを擬石5間に充填することによって屋外構築物Aとして完成させることになるが,本例にあって上記擬石5の接着固定には,捨て止め具9はこれを擬石5の大きさに応じて擬石5毎に複数(一般には2ケ一対)又は単一のものを用いて,捨て止め具装着工程,接着工程及び挿脱止め具工程を基体1に対して各一括して順次施すか,擬石5毎又は所定数の擬石5の集団毎に個別又は部分的に一括して順次施すことが可能であるが,挿脱止め具除去工程は,擬石5の接着剤6の硬化状態,即ち挿脱止め具14を引抜き除去しても,擬石5の基体1に対する固定が充分になされた後に一括してこれを行うようにするものとし,このとき目地モルタルは,目地8形成前,即ちその充填設置前であっても,目地8形成後,即ち充填設置後であってもよいが,充填設置後のときその硬化前であることが必要であり,硬化後のときは,挿脱止め具14の引抜き除去が困難になったり,目地8に損傷を与えたりする可能性が生じるため避けるべきである。
【0019】
捨て止め具装着工程にあって捨て止め具9は,これを区割マーキング2に添って,擬石5の下端位置にして,該擬石5を下支え支持し得る位置を選定してこれを差込み装着すればよく,このとき捨て止め具9の位置は,なるべく本例にあって区割マーキング2の内端にすることが好ましいが,擬石5の寸法精度を吸収する上で,区割マーキング2の本例にあって粗網目状の連続線上に掛ることは差支えない。
【0020】
捨て止め具装着工程後の接着工程は,区割マーキング2の区割り指示に従ってその形状に合う擬石5を選定し,本例にあっては区割符号3に擬石符号を対応するように一致させることにより,その選定を容易に行って,接着剤6を裏面に塗布した上,上記複数又は単一の捨て止め具9の載置部12に下端を載置して基体1の平坦表面,即ち垂直平坦面側に起すようにして擬石5を基体1に接着すればよく,また挿脱止め具装着工程は,接着工程直後に,擬石5を押し付け乍ら,その上端又は側端に水平部を接触するようにして基体1に差込み装着することによって,擬石5の倒れ止めを行うようにすればよいが,このとき上記擬石5に水平部を接触して差込み装着することによって,区割マーキング2に添った差込み装着が可能となるから,個別に区割マーキング2を確認し乍ら,上記捨て止め具9と同様な差込み装着の操作を行うことは必ずしも常に必要ではない。
【0021】
挿脱止め具除去工程は,上記擬石5の固定が得られてから,即ち擬石5の倒れ止め措置が不要になった時点で,手掛部17に指先を掛けて,これを水平方向に引抜くようにすればよい。
【0022】
図8は,上記基体1の平坦表面に接着固定する対象を,上記擬石に代えてタイル5としてなる,同じく門袖とした屋外構築物Aを示したもので,このときタイル5はその外形形状を矩形に形成し,多種異形状のものを単一種乃至複数種用いた多数のものとして,区割マーキング2はこれをタイル5を用いる前提で,その形状に合った矩形の粗網目状の連続線によるものとしてある。
【0023】
タイル5は,上記擬石5とその外形形状を異ならしめるも,本例においてその一態様をなすように同じくセメント系材料を成型するとともにその添加顔料による着色を施したモルタル成型品(セメント成型品)を用いたものとしてあるが,その余は上記例と同じ構成にして同じ方法によるものとしたので,同一符号を付してその重複する説明を省略する。
【0024】
図中7は基体1の上面に載置固定した単一の擬石又はタイル,18は基体1に透設したポスト孔に嵌着したポスト,19は基体1の両端部に埋設設置して,地中に埋込むことによって該基体1乃至屋外構築物Aを地表20に立設固定する支柱を示す。
【0025】
図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に当って区割マーキング,必要に応じて用いる区割符号のプリント表示に,上記スクリーン印刷等の印刷形成による他,マスキングを施した基体に塗料を吹付けする等着色塗料の塗付形成によるものとすること,区割マーキングを擬石又はタイルの接着位置を塗りつぶして,その区割り指示を行うものとすること,このとき区割符号を目抜きのものとすること,区割マーキングに破線やメッシュ等を用いること,捨て止め具及び挿脱止め具の一方又は双方を金属系又は窯業系の一体のものとすること,その基体差込み部を先薄の板状のものとし,また先細又は先薄単一の舌片状のものとすること,挿脱止め具にストッパーを設置すること,これを含めてストッパーを用いるとき,該ストッパーは基体差込み部との関係において,その上方又は一側又は両側に張出し状に突出して形成すること,挿脱止め具に手掛けを用いるとき,同様にその位置や形状を変更すること,屋外構築物の形成を工場で行って現場に設置すること,屋外構築物を門柱や塀,ア−チ等上記門袖以外のものとすること等を含めて,発泡樹脂製基体,擬石,目地,区割マーキング,捨て止め具,挿脱止め具,必要に応じて用いる区割符号,擬石符号等の各具体的材質,製法,形状,構造,数量,寸法,これらの関係,これらに対する付加,捨て止め具装着工程,接着工程,挿脱止め具装着工程,挿脱止め具除去工程の各具体的方法,これらの関係,これらに対する付加等の形態は,上記各発明の要旨に反しない限り変更することができ,以上に図示し説明した形態のものに限定するには及ばない。
【0026】
【発明の効果】
各請求項に係る発明は以上のとおりに構成したので,請求項1及び6は,軽量化して運搬し,また設置工事に便ならしめるとともに外観を現場施工にして天然石又はタイルを張ったものと同じく良好のものとし得るとともに無機系の外装材として成型を経ることによる擬石やタイルの寸法精度の誤差を吸収し,接着剤硬化までの間これらの位置ズレ,回転,剥落等を有効に防止して,定位置に保持し発泡樹脂製の基体にこれら擬石やタイルを簡易且つ確実に接着固定し,また使用した止め具が露出したりすることがなく,外観,作業性,擬石又はタイルの固定の確実性を確保した屋外構築物の擬石又はタイル接着固定装置を提供することができ,請求項7及び8は,その接着固定方法を提供することができる。
【0027】
請求項2及び3は,上記に加えてそれぞれ各止め具の使い勝手を向上し,作業性を向上したものとすることができる。
【0028】
請求項4は,同じく上記に加えて区割マーキングのプリント表示を見易くし,擬石又はタイルの接着位置を判別し易くして,同じく作業性を向上したものとすることができる。
【0029】
請求項5は,同じく上記に加えて更に区割マ−キングと擬石との位置関係識別を簡便とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋外構築物の一部切欠き正面図
【図2】目地形成前の基体と擬石との関係を示す拡大正面図
【図3】目地形成前の基体と擬石との関係を示す拡大縦断面図
【図4】捨て止め具の斜視図
【図5】図4A−A線縦断面図
【図6】挿脱止め具の斜視図
【図7】挿脱止め具の側面図
【図8】他の例の屋外構築物の一部切欠き正面図
【符号の説明】
A 屋外構築物
1 樹脂基体
2 区割マーキング
5 擬石又はタイル
8 目 地
9 捨て止め具
10 基体差込み部
11 ストッパー
12 載置部
14 挿脱止め具
15 基体差込み部
16 L字引掛部
17 手掛部

Claims (8)

  1. 発泡樹脂製基体の平坦表面に多数の擬石を接着剤で接着固定するとともに上記擬石間に目地モルタルによる目地を形成してなる門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物における上記擬石の接着固定装置であって,上記基体の平坦表面にプリント表示した各擬石の接着位置を区割り指示する区割マーキングと,該区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した載置部に接着剤未硬化の擬石下端を載置してこれを下支え支持する目地モルタル内埋込み用多数の捨て止め具と,同じく上記区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した下向き又は横向きのL字引掛部に上記捨て止め具で下支え支持した接着剤未硬化の擬石上端又は側端を引掛支持し該接着剤硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に基体から引抜き除去する擬石倒れ止め用多数の挿脱止め具とを備えてなることを特徴とする屋外構築物の擬石接着固定装置。
  2. 上記捨て止め具を,先細又は先薄の基体差込み部と,該基体差込み部の後端にこれと交差方向に突設した基体平坦表面対接用のストッパーと,該ストッパー位置より後方の載置部とを備えて一体に形成してなることを特徴とする請求項1記載の屋外構築物の擬石接着固定装置。
  3. 上記挿脱止め具を,先細又は先薄の基体差込み部と,該基体差込み部後方のL字引掛部と,該L字引掛部の後端に突設した引抜き除去用の手掛部とを備えて一体に形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載の屋外構築物の擬石接着固定装置。
  4. 上記区割マーキングを,各擬石の外形形状に合わせて該各擬石を囲繞し擬石間目地形成部に添って連続する連続線によるものとしてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の屋外構築物の擬石接着固定装置。
  5. 上記区割マ−キングに区割符号を,各擬石に擬石符号を追加的に表示し,これら区割符号と擬石符号を対応することにより擬石の接着位置を追加的に指示してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の屋外構築物の擬石接着固定装置。
  6. 上記基体の平坦表面に接着固定する対象を,上記擬石に代えてタイルとしてなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の屋外構築物のタイル接着固定装置。
  7. 発泡樹脂製基体の平坦表面に多数の擬石を接着剤で接着固定するとともに上記擬石間に目地モルタルによる目地を形成してなる門柱,門袖,塀,ア−チ等の屋外構築物における上記擬石の接着固定方法であって,上記基体の平坦表面にプリント表示した各擬石の接着位置を区割り指示する区割マーキングと,該区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した載置部に接着剤未硬化の擬石下端を載置してこれを下支え支持する目地モルタル内埋込み用多数の捨て止め具と,同じく上記区割マーキングに添って上記基体に差込み装着して平坦表面に突出した下向き又は横向きのL字引掛部に上記捨て止め具で下支え支持した接着剤未硬化の擬石上端又は側端を引掛支持し該接着剤硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に基体から引抜き除去する擬石倒れ止め用多数の挿脱止め具とを用い,上記基体の区割マーキングに添って捨て止め具を基体に差込み装着する捨て止め具装着工程と,上記基体の区割マーキングの区割り指示に従って上記捨て止め具の載置部に下端を載置して接着剤未硬化の擬石を基体に接着する接着工程と,同じく上記区割マーキングに添って挿脱止め具を基体に差込み装着する挿脱止め具装着工程と,該接着剤硬化の目地モルタル設置前又は設置後その硬化前に該挿脱止め具を基体から引抜き除去する挿脱止め具除去工程とを備えてなることを特徴とする屋外構築物の擬石接着固定方法。
  8. 上記基体の平坦表面に接着固定する対象を,上記擬石に代えてタイルとしてなることを特徴とする請求項7記載の屋外構築物のタイル接着固定方法。
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