JP3682243B2 - 台装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複数台連結することにより、中二階、棚、架台、仮設ステージ、駐車場等の構造物を形成する台装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、中二階と称する構造物は、棚又は架台でありながら建築物に近い工法で製作され、通常工法は、図20及び図21に示すように、直交する方向に配置された梁61の長手方向の交点に柱62が有り、柱62を中心に梁61を接続する構造である。
すなわち、柱62は四角筒状に形成され、この柱62の上部には、四角形状の、上下一対のフランジ63が設けられ、この上下のフランジ63には、柱62の4面から垂直方向に突出するように、H形鋼からなる接合部材64が溶接固定されており、この各接合部材64に、H形鋼からなる梁61を突き合わせ状に配置し、接合部材64と梁61とにわたって接合プレート65を設け、この接合プレート65と、梁61及び接合部材64とをボルト・ナットによって締結固定することにより、柱62に梁61を固定するようにしている。
【0003】
そして、この構造によって、柱62と柱62とを梁61等によって連結し、梁61上に、対向する梁61間に亘ってパネルを敷設し、これによって、中二階等を構築するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構造の中二階等にあっては、設置場所に合わせて、設計、施工され、すなわち、設置場所に合わせたオーダーメイドとされており、1度構築された構造物は、水平方向の大きさ及び形状の変更の自由度がないと共に、移設、増設等が考慮されておらず、他への移動、流用は、ほとんどできないものであった。本発明は、前記問題点に鑑みて、水平方向の大きさ及び形状の変更の自由度があると共に、移設、増設が比較的自由に行える、中二階、仮設ステージ等の構造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、矩形の四隅に相当する位置に配置される支柱を備えた台装置であって、この台装置の長さ方向で対向する支柱の上部間及びこの長さ方向に直交する台装置の幅方向で対向する支柱の上部間に配置されて支柱同志を連結する梁と、台装置の上面側に敷設されるパネルとを備え、各支柱の上部には、梁が配置される側とは反対側に固定された梁接合部材が設けられ、この梁接合部材は、1本の支柱に対して連結される一対の梁のそれぞれの外側面に沿うように支柱から延出された一対の接合片によって構成され、この接合片と梁とが、これらを貫通する、台装置の長さ方向又は幅方向のボルト及びこのボルトに螺合されるナットによって締結固定されるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
また、各支柱上部の、梁が配置される側には、仕口材が着脱自在に取り付けられ、この仕口材に、1本の支柱に対して連結される一対の梁の端部が固定されているのがよい。
また、仕口材の上端側には、支柱の上端に接当する接当部材が設けられているのがよい。
また、支柱が筒体によって形成されており、この支柱の内面に溶接固定されるナットプレートにナットが溶接固定され、仕口材、支柱及びナットプレートを貫通して前記ナットに螺合されるボルトによって仕口材が支柱に取付固定されているのがよい。
【0007】
また、台装置を複数台、近接配置して相互に連結する際において、隣り合う台装置の、隣り合う梁同志の間に介在可能とされると共に、該隣り合う梁同志を連結すべく該両梁を貫通するボルトが貫通可能とされた介在プレートを備えているのがよい。
また、パネルは対向する梁と梁とにわたって配置されると共にこれら梁上に載置されるパネル板を、これら梁の長手方向に沿う方向に並設することで構成され、複数枚のパネル板は、該パネル板の下面側において、前記梁の近傍に、該梁の長手方向に沿って配設された接続プレートに溶接固定されて一体化されており、この接続プレートの下面と、前記梁の上部側の壁部の下面とにわたってブリッジ片が設けられ、このブリッジ片と接続プレートとを締結する締結手段の締め付けによって、パネル板とブリッジ片とで、前記梁の上部側の壁部を挟持するように構成されているのがよい。
【0008】
また、支柱の下端側に取り付けられる上側のベースプレートと、台装置が設置される設置面上に配置される下側のベースプレートと、これら上下のベースプレート間に配置されていて、上下のベースプレートの上下間隔を調整するアジャスタブル装置とを有するベースが備えられているのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2〜図4において、1は台装置を示しており、この台装置1は、複数台着脱自在に連結可能とされており、複数台連結することにより、例えば、中二階、棚、架台、駐車場、又は屋外イベント等において使用される仮設ステージ(簡易ステージ)等として使用可能とされている。
なお、前記台装置1は、図例では4台連結されているが、連結する数は、これに限定されることはなく、また、1台で使用してもかまわない。
【0010】
この台装置1は、平面視矩形(図例では長方形であるが正方形であってもよい)の四隅に相当する位置に立設されて配置された4本の支柱2と、この支柱2の上部同志を連結する4本の梁3と、台装置1の上面側に略全体に亘って敷設されて床パネル又は棚パネル等として使用されるパネル4と、支柱2の下端側に配置されるベース5A,5B,5Cとを備えて構成されている。
図1〜図9に示すように、各支柱2は断面四角形の筒体(角パイプ)によって構成されていて、筒軸心方向が上下方向に一致するように配置されていると共に、この支柱2の対向する壁部2A,2Bのうち、一方の対向する壁部2A,2Bが、台装置1の長さ方向(長手方向)Jに直交するように配置され、他方の対向する壁部2A,2Bが、台装置1の幅方向K(台装置1の長さ方向Jに直交する水平方向)に直交するように配置されている。
【0011】
各梁3は、例えば、溝形鋼(断面コ字形の溝形鋼又はリップ溝形鋼)から形成されており、台装置1の長さ方向Jで対向する(隣り合う)支柱2の上部間、及び、幅方向Kで対向する(隣り合う)支柱2の上部間に配置されていて、支柱2上部に連結されている。
また、台装置1の長さ方向Jで対向する支柱2間に配置された梁3は、該長さ方向Jに沿う方向(一致する方向)に配置され、台装置1の幅方向Kで対向する支柱2間に配置された梁3は、該幅方向Kに沿う方向(一致する方向)に配置されており、1本の支柱2に対して連結される一対の梁3は、相互に直交する方向に配置されている。
【0012】
また、各支柱2の上部には、仕口材6が着脱自在に取付固定されていると共に、各梁3の端部は、この仕口材6に溶接等によって固定されており、この仕口材6を介して梁3が支柱2に連結されるように構成されている。
また、前記4本の梁3及び4つの仕口材6によって平面視矩形状の梁枠体7が構成されており、各梁3は開放側が、この矩形状の梁枠体7の内側を向くように配置されている。
また、1つの仕口材6に対して固定される一対の梁3の端部同志は、該梁3及び仕口材6に溶接された補強部材24によって連結されている。
【0013】
また、台装置1の長さ方向Jで対向する一対の梁3は補強材12Aで連結され、台装置1の幅方向Kで対向する一対の梁3は補強材12Bによって前記補強材12Aに連結されている。
仕口材6は、互いに直交する方向に配置されると共に一端側縁部同志が接続された一対の接合壁6Aを備えていて、断面L字形に形成されており、例えば、山形鋼から形成されている。
この仕口材6は、支柱2上部の、梁3が配置される側の隣り合う一対の壁部2Aの外面に重ね合わされてボルト13・ナット14等の固定手段によって着脱自在に取付固定可能とされている。
【0014】
すなわち、仕口材6の一方の接合壁6Aは、支柱2の、該支柱2に対して台装置1の長さ方向Jで対向する、他の支柱2に対向する側の壁部2Aの外面に重ね合わされ、仕口材6の他方の接合壁6Aは、支柱2の、該支柱2に対して台装置1の幅方向Kで対向する、他の支柱2に対向する側の壁部2Aの外面に重ね合わされる。
また、仕口材6の各接合壁6Aには、複数のボルト挿通孔10が上下方向に形成されている。
【0015】
このボルト挿通孔10は、図例では、上部に2箇所、下部に1箇所形成されている。
また、支柱2上部の、前記接合壁6Aが重ね合わされる壁部2Aには、前記ボルト挿通孔10に一致するボルト挿通孔11が形成されている。
また、各支柱2の、接合壁6Aが取り付けられる壁部2Aの内面側には、ボルト挿通孔11に対応する位置に、それぞれナット14が支柱2に対して固定状に設けられており、仕口材6の接合壁6Aを支柱2の壁部2Aに重ね合わせ、ボルト13をボルト挿通孔10,11に挿通させてナット14に螺合させることにより、仕口材6が支柱2に取付固定され、これにより、梁3が支柱2に連結されるようになっている。
【0016】
前記仕口材6と支柱2とは、矩形状の梁枠体7の内側において固定されるように構成されている。
前記ナット14は、支柱2上部の、前記接合壁6Aが重ね合わされる壁部2Aの内面側に固定されたナットプレート19に固定されている。
ナットプレート19は、支柱2の壁部2Aの内面に重ね合わされて溶接等によって固定される一対の壁部19Aを備えており、例えば、板材を折曲することにより平面視L字形に形成されている。
【0017】
このナットプレート19の各壁部19Aには、前記ボルト挿通孔10,11に一致するボルト挿通孔20が形成され、ナット14は、そのネジ孔が各壁部19Aのボルト挿通孔20に一致するように、各壁部19Aに溶接等によって固定されている。
前記ナットプレート19を支柱2の壁部2Aに溶接固定することによって、支柱2の、梁3を連結する部分の補強がなされている。
また、各仕口材6の上面側には、支柱2の上端に、該支柱2の上端開口を塞ぐように接当する接当部材9が溶接等によって固定されており、例えば、支柱2に梁3を連結する(支柱2に仕口材6を取り付ける)際において、接当部材9を支柱2の上端に接当させることによって、仕口材6の支柱2に対する位置決めがなされると共に、仕口材6等を支柱2に保持させておくことができ、仕口材6の取り付け時(ボルト13を螺合させる際)において、仕口材6等を手又は他の手段によって保持する必要がないという効果を奏する。
【0018】
また、支柱2の、梁3が配置される側とは反対側の(仕口材6が取り付けられる壁部2A(内側の壁部2A)とは異なる)、隣り合う2つの壁部2B(外側の壁部2B)には、例えば、板材を折曲することによって平面視L字形に形成された梁接合部材15が固定されている。
この梁接合部材15は、互いに直交する方向に配置されて一端側縁部同志が互いに接合された一対の接合片15Aを備えてなり、この接合片15Aは、支柱2の、仕口材6が取り付けられる壁部2Aに対向する壁部2Bの外面に重ね合わされて溶接等によって固定されている。
【0019】
また、各接合片15Aは、支柱2の壁部2Bから梁3の縦壁3Aの外面(梁の3の外側面)に沿う方向に延出するように突出されている。
この接合片15Aの前記延出部分には、上下一対のボルト挿通孔22が形成され、梁3の縦壁3Aには、前記ボルト挿通孔22に一致するボルト挿通孔23が形成されており、これらボルト挿通孔22,23にボルト16を挿通し、該ボルト16にナット17を螺合させることで、梁3が接合片15Aに(梁3が接合片15Aを介して支柱2に)連結されている。
【0020】
前記構成の台装置1にあっては、複数台連結する場合、図2〜図4に示すように、長さ方向J又は幅方向Kで隣り合うように台装置1を近接配置し、隣り合う台装置1同志の、隣り合う梁3及び接合片15A同志を、図1に例示するように、ボルト16及びナット17によって共締めして固定することによって、複数の台装置1が連結一体化できるように構成されている。
このように構成されていることによって、台装置1同志を連結する際において、支柱2と梁3とを連結するためのボルトなどの締結部材が障害とならずに、台装置1同志を近接配置させて(隣り合う台装置1同志の隣り合う接合片15A同志を面接触状として)連結一体化できるようになっていると共に、連結された台装置1のうち、任意の1台又は複数台の台装置1を他の台装置1から自由に取り外すことができ、任意の1台又は複数台の台装置1を取り外しても、支障がないようになっている。
【0021】
また、前記構成の台装置1を複数台連結して形成される、中二階、仮設ステージ等の構造物は、水平方向の大きさ及び形状の変更の自由度があると共に、移設、増設が自由に行えるものである。
また、図13及び図14に示すように、台装置1を相互に連結する際において、隣り合う台装置1同志の、隣り合う梁3同志は、梁3の長手方向中途部が、介在プレート25を介して、ボルト26及びナット27によって締結されるように構成されており、これによって、梁3の強度が高められている。
【0022】
前記介在プレート25は、隣り合う梁3(縦壁3A間の間隔に相当する板厚、すなわち、梁接合部材15の接合片15Aの板厚の2倍の板厚に形成されており、この介在プレート25には、上下一対のボルト挿通孔29が形成され、梁3の縦壁3Aには、このボルト挿通孔29に一致するボルト挿通孔30が形成されており、ボルト挿通孔29,30にボルト26を挿通し、該ボルト26にナット27を螺合させることにより、隣り合う台装置1同志の、隣り合う梁3同志の、梁3の長手方向中途部が相互に連結されるようになっている。
【0023】
前記パネル4は、図2に示すように、台装置1の略幅方向Kに亘る長さに形成されたパネル板(床板、棚板等)31を、台装置1の長さ方向Jに亘って並設することで構成されている。
パネル板31は、例えば、鋼板を曲げ加工して形成され、図10〜図12に示すように、上壁31Aと、この上壁31Aのパネル板幅方向L(パネル板長手方向Mに直交する水平方向)の両側縁部からそれぞれ下方に延出された側壁31Bと、一方の側壁31Bの下端からパネル板幅方向L内方に延出された係合壁31Cと、他方の側壁31Bの下端からパネル板幅方向L外方に延出されていて隣接するパネル板31の係合壁31Cが載置されて係合される被係合壁31Dと、この被係合壁31Dのパネル板幅方向L外端から上方側に延出された突出壁31Eとを有する。
【0024】
なお、パネル板31の係合壁31Cが、隣接するパネル板31の被係合壁31C上に載置された状態で、隣り合うパネル板31の上壁31Aが面一状となるように構成されている。
また、隣接するパネル板31の側壁31B同志を接当(面接触)させることで、パネル板31の板幅方向Lの移動が規制されるようになっており、係合壁31Cが被係合壁31Cに載置されることで、パネル板31の上面に作用する荷重が各パネル板31に分散されるようになっている。
【0025】
前記パネル板31は、台装置1の幅方向Kで対向する梁3上に載置され、複数枚ごと、接続プレート32によって接続されて一体化されていると共に、固定手段33によって、梁3に取付固定されている。
接続プレート32は、パネル板31の長手方向M両側の梁3の近傍にそれぞれ配置されており、パネル板31の下方側においてパネル板幅方向Lに沿う方向に、複数枚のパネル板31に亘るように配置された支持壁部32Aと、この支持壁部32Aから上方に且つパネル板31の他方の側壁31Bと、隣接するパネル板31の突出壁31Eとの間に延出されてパネル板31の下面に溶接等によって固定される立壁部32Bとを有する。
【0026】
固定手段33は、前記接続プレート32の立壁部32Bを貫通すると共に、先端側の雄ネジ部34Aが梁3の上壁3B(上部側の壁部)と、接続プレート32の支持壁部32Aとの間に位置するように下方に向けて折曲されてL字状とされたネジ34と、梁3の上壁3B下面と、接続プレート32の支持壁部32A下面とに亘って配置されていて、ネジ34の先端側の雄ネジ部34Aが挿通されるブリッジ片35と、ネジ34の先端側の雄ネジ部34Aに螺合されるナット36とを備えて構成されており、梁3の上壁3Bを、パネル板31と、ブリッジ片35とで挟持することにより、パネル板31が梁3に固定されるように構成されている。
【0027】
ネジ34とナット36とによって、ブリッジ片35と接続プレート32とを締結する締結手段が構成されている。
支柱2の下端側に取り付けられるベース5A,5B,5Cは、図15〜図18に示すように、本実施の形態では、取り付けられる支柱2の本数に応じて3種類用意されており、図16は、1本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Aを示しており、図17は、台装置1を複数台連結する場合に、2本の支柱2が、台装置1の長さ方向J又は幅方向Kで(前後又は左右に)隣り合う所における該2本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Bを示しており、図18及び図19は、台装置1を複数台連結する場合に、4本の支柱2が、台装置1の長さ方向J又は幅方向Kで(前後左右に)隣り合う所における該4本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Cを示している。
【0028】
なお、隣り合う3本の支柱2の下端に取り付けられるベースを用意するようにしてもよい。
前記ベース5A,5B,5Cは、上下一対のベースプレート38,39と、この上下ベースプレート38,39間に設けられていて上下のベースプレート38,39間の間隔を調整するアジャスタブル装置40(高さ調整装置)と、上側のベースプレート38上に立設されて該上側のベースプレート38に溶接等によって固定された接続プレート41とで主構成されている。
【0029】
上側のベースプレート38は支柱2の下面側に配置され、該上側のベースプレート38上に支柱2が載置される。
下側のベースプレート39は設置面42(台装置1を据え付ける面)上に配置され、上側のベースプレート38と上下方向に間隔をおいて配置されている。
アジャスタブル装置40は、例えば、ボルト43・ナット44によって構成されていて、ボルト43は上下方向に配置され、このボルト43をナット44に対して螺進・螺退させることにより、上下のベースプレート38,39の上下方向の間隔が調節可能とされ、これによって、台装置1の上面(パネル4の上面)の起伏が吸収されるようになっている(台装置1の上面の水平出しを行えるようになっている)。
【0030】
前記アジャスタブル装置40は、取り付けられる支柱2の本数に対応する数、設けられ、ボルト43は、その軸心が、支柱2の軸心と一致するように配置される。
また、前記アジャスタブル装置40は、例えば、ナット44が上側のベースプレート38の下面に溶接等によって固定され、ボルト43の頭部は、下側のベースプレート39の上面に軸心回りに回転自在に接当するように構成される。
なお、上側のベースプレート38に、ボルト43の軸部が挿通可能な孔を貫通形成してもよい。
【0031】
一方、台装置1の各支柱2の下部には、台装置1の長さ方向Jで対向する壁部2A,2Bにわたってボルト46を挿通させるためのボルト挿通孔47と、台装置1の幅方向Kで対向する壁部2A,2Bにわたってボルト48を挿通させるためのボルト挿通孔49とが形成され、これらボルト挿通孔47,49は、前記ボルト46,48の干渉を避けるべく、上下に位置ズレさせて形成されている。
したがって、複数台の台装置1を、長さ方向J又は幅方向Kで近接するように隣り合わせて配置した場合、台装置1の長さ方向J又は幅方向Kにおいて隣り合う支柱2のボルト挿通孔47,49が水平方向(2本の支柱2が隣接する方向)で一致し、この隣り合う2本の支柱2に亘って、ボルト46,48が挿通できるようになっている。
【0032】
また、各支柱2内の下部には、前記ボルト挿通孔47,49の上下方向の間に位置する補強プレート50が溶接等によって固定されている。
前記接続プレート41は、1本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Aにあっては、支柱2の、仕口材6が取り付けられる壁部2Aとは異なる、隣り合う一対の壁部2Bの外面に重ね合わされる一対の接合片41AからL字形に形成されている。
また、各接合片41Aには、該接合片41Aに対応する支柱2の壁部2Bのボルト挿通孔47,49に一致するボルト挿通孔51が形成されていて、図16に示すように、ボルト挿通孔47,49,51に亘ってボルト46,48を挿通させ、該ボルト46,48にナット52を螺合させることにより、接続プレート41等が支柱2に取付固定されるように構成されている。
【0033】
また、接続プレート41は、前後又は左右に隣り合う2本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Bにあっては、支柱2の、仕口材6が取り付けられる壁部2Aとは異なる壁部2Bであって、台装置1の長さ方向J又は幅方向Kで対向する壁部2Bの外面間に密接状に介在される接合片41Bと、支柱2の、仕口材6が取り付けられる壁部2Aとは異なる壁部2Bであって、台装置1の長さ方向J又は幅方向Kで並設される壁部2Bの外面に重ね合わされる接合片41CとからT字形に形成されている。
【0034】
また、各接合片41B,41Cには、該接合片41B,41Cに対応する支柱2の壁部2Bのボルト挿通孔47,49に一致するボルト挿通孔51が形成されていて、図17に示すように、ボルト挿通孔47,49,51に亘ってボルト46,48を挿通させ、該ボルト46,48にナット52を螺合させることにより、接続プレート41等が支柱2に取付固定されると共に、2本の支柱2が接続プレート41を介して相互に連結されるように構成されている。
また、接続プレート41は、前後左右に隣り合う4本の支柱2の下端側に取り付けられるベース5Cにあっては、支柱2の台装置1長さ方向Jで隣り合う壁部2B外面間に密接状に外在される接合片41Dと、支柱2の台装置1幅方向Kで隣り合う壁部2B外面間に密接状に外在される接合片41Eとから十字形に形成されている。
【0035】
また、各接合片41D,41Eには、該接合片41D,41Eに対応する支柱2の壁部2Bのボルト挿通孔47,49に一致するボルト挿通孔51が形成されていて、図18及び図19に示すように、ボルト挿通孔47,49,51に亘ってボルト46,48を挿通させ、該ボルト46,48にナット52を螺合させることにより、接続プレート41等が支柱2に取付固定されると共に、2本の支柱2が接続プレート41を介して相互に連結されるように構成されている。
なお、各接続プレート41の接合片41A,41B,41C,41D,41Eの板厚は、前記梁接合部材15の接合片15Aの板厚の2倍の厚さに形成されている。
【0036】
前記構成の本実施の形態の台装置1にあっては、支柱2と、梁3及び仕口材6からなる梁枠体7と、パネル4と、ベース5とに分解(解体)でき、パネル4は、さらに、パネル板31を複数枚接続したパネル構成体に分解でき、運搬時や保管時等において、台装置1をコンパクトにできる。
前記構成の台装置1にあっては、支柱2下端と梁3の端部とを連結する筋違や、支柱2の下部又は上下方向中途部と、梁3の長さ方向中途部とを連結する斜材等は設けられていないので、台装置1を複数台連結して、中二階又は仮設ステージ等を形成した場合に、パネル4の下方側において、支柱2以外に人等の通行の邪魔物となるものがなく、パネル4の下方空間を利用する場合に都合がよい 。
【0037】
台装置1は前記構成の実施の形態のものに限定されることはなく、適宜設計変更可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、矩形の四隅に相当する位置に配置される支柱を備えた台装置であって、この台装置の長さ方向で対向する支柱の上部間及びこの長さ方向に直交する台装置の幅方向で対向する支柱の上部間に配置されて支柱同志を連結する梁と、台装置の上面側に敷設されるパネルとを備え、各支柱の上部には、梁が配置される側とは反対側の外面に固定された接合部材が設けられ、この接合部材は、1本の支柱に対して連結される一対の梁のそれぞれの外側面に沿うように支柱から延出された一対の接合片によって構成され、この接合片と梁とが、これらを貫通する、台装置の長さ方向又は幅方向のボルト及びこのボルトに螺合されるナットによって締結固定されるように構成されているので、前記構成の台装置を、複数台、台装置の長さ方向又は幅方向に隣接して配置し、隣接する梁及び接合片同志を、これらを貫通するボルト及びこのボルトに螺合されるナットによって共締めして締結固定することにより、水平方向の大きさ及び形状の変更の自由度があると共に、移設、増設が自由に行える、中二階、仮設ステージ等の構造物を提供でき、しかも、梁と支柱とを連結する締結手段が邪魔物とならずに、台装置同志を近接して連結することができる。
【0039】
また、各支柱上部の、梁が配置される側に、仕口材を着脱自在に取り付け、この仕口材に、1本の支柱に対して連結される一対の梁の端部を固定することにより、梁は支柱に対して、梁接合部材と仕口材とを介して取付固定され、強固に取り付けられると共に、複数台の台装置を連結する際において、梁は仕口材を介して支柱に取り付けられるので、梁を別途保持する必要がなく、作業性の向上が図れる。
また、梁接合部材と梁との固定を解除すると共に、仕口材と支柱との固定を解除することにより、梁と支柱とを分解でき、運搬時又は保管時等において都合がよい。
【0040】
また、仕口材の上端側に、支柱の上端に接当する接当部材を設けることにより、仕口材を支柱にボルト等によって固定する際において、仕口材の支柱に対する位置決め及び保持ができる。
また、支柱が筒体によって形成されており、この支柱の内面に溶接固定されるナットプレートにナットが溶接固定され、仕口材、支柱及びナットプレートを貫通して前記ナットに螺合されるボルトによって仕口材を支柱に取付固定するように構成することにより、仕口材を支柱に取り付ける際において、ボルトを外側から仕口材、支柱及びナットプレートに挿通させると共に、このボルトを支柱内部に固定状に設けたナットに螺合させることにより、仕口材が支柱に取付固定されるので、支柱に対する梁の取付作業の作業性がよい。
【0041】
また、支柱内面に溶接固定されるナットプレートによって、支柱の梁が連結される部分の補強がなされる。
また、台装置を複数台、近接配置して相互に連結する際において、隣り合う台装置の、隣り合う梁同志の間に介在可能とされると共に、該隣り合う梁同志を連結すべく該両梁を貫通するボルトが貫通可能とされた介在プレートを備えていることにより、連結される隣り合う台装置の、隣り合う梁の強度を向上させることができる。
【0042】
また、パネルは対向する梁と梁とにわたって配置されると共にこれら梁上に載置されるパネル板を、これら梁の長手方向に沿う方向に並設することで構成され、複数枚のパネル板は、該パネル板の下面側において、前記梁の近傍に、該梁の長手方向に沿って配設された接続プレートに溶接固定されて一体化されており、この接続プレートの下面と、前記梁の上部側の壁部の下面とにわたってブリッジ片が設けられ、このブリッジ片と接続プレートとを締結する締結手段の締め付けによって、パネル板とブリッジ片とで、前記梁の上部側の壁部を挟持するように構成されていることにより、パネルが梁に固定されると共に、パネル板単体の撓み変形を防止することができる。
【0043】
また、支柱の下端側に取り付けられる上側のベースプレートと、台装置が設置される設置面上に配置される下側のベースプレートと、これら上下のベースプレート間に配置されていて、上下のベースプレートの上下間隔を調整するアジャスタブル装置とを有するベースが備えられていることにより、台装置上面(パネル上面)の水平を出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のC部分の拡大平面断面図である。
【図2】本発明の台装置を4台連結したものを示す平面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】図1のA−A線矢示図である。
【図6】図1のB−B線矢示断面図である。
【図7】支柱と梁とを分解した状態を示す平面図である。
【図8】支柱の、図1B−B線矢示図である。
【図9】梁及び仕口材の、図1B−B線矢示断面図である。
【図10】図2のD部分の拡大図である。
【図11】図10のE−E線矢示断面図である。
【図12】図10のF−F線矢示断面図である。
【図13】梁の長手方向に直交する水平方向からみた図である。
【図14】図13のG−G線矢示断面図である。
【図15】台装置を4台連結した構造物の支柱の配置図である。
【図16】図15のO部分の拡大平面断面図である。
【図17】図15のP部分の拡大平面断面図である。
【図18】図15のQ部分の拡大平面断面図である。
【図19】図18のH−H線矢示断面図である。
【図20】従来の梁と支柱との連結構造を示す正面断面図である。
【図21】従来の梁と支柱との連結構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 台装置
2 支柱
3 梁
4 パネル
5 ベース
6 仕口材
9 接当部材
13 ボルト
14 ナット
15 梁接合部材
15A 接合片
17 ナット
19 ナットプレート
25 介在プレート
26 ボルト
31 パネル板
32 接続プレート
35 ブリッジ片
38 上側のベースプレート
39 下側のベースプレート
40 アジャスタブル装置
J 台装置長さ方向
K 台装置幅方向
Claims (6)
- 矩形の四隅に相当する位置に配置される支柱(2)を備えた台装置(1)であって、この台装置(1)の長さ方向(J)で対向する支柱(2)の上部間及びこの長さ方向(J)に直交する台装置(1)の幅方向(K)で対向する支柱(2)の上部間に配置されて支柱(2)同志を連結する梁(3)と、台装置(1)の上面側に敷設されるパネル(4)とを備え、各支柱(2)の上部に、支柱(2)の、梁(3)が配置される側の隣り合う一対の壁部(2A)に重ね合わされて着脱自在に取り付けられる一対の接合壁を備えてなる仕口材(6)を備え、各仕口材(6)に、1本の支柱(2)に対して連結される一対の梁(3)の端部が溶接固定され、各支柱(2)の上部には、支柱(2)の、梁(3)が配置される側とは反対側の隣り合う一対の壁部(2B)に重ね合わされて溶接固定された一対の接合片(15A)によって構成された梁接合部材(15)が設けられ、この梁接合部材(15)の各接合片(15A)は、1本の支柱(2)に対して連結される一対の梁(3)のそれぞれの外側面に沿うように支柱(2)から延出され、この梁接合部材(15)の各接合片(15A)と各梁(3)とが、これらを貫通する、台装置(1)の長さ方向(J)又は幅方向(K)のボルト(16)及びこのボルト(16)に螺合されるナット(17)によって締結固定されるように構成されていて、前記構成の台装置(1)を複数台、長さ方向(J)又は幅方向(K)に近接配置して相互に連結する際において、隣り合う台装置(1)の、隣り合う梁接合部材(15)の接合片(15A)及び隣り合う梁(3)にボルト(16)を貫通し、該ボルト(16)にナット(17)を螺合して、該隣り合う接合片(15A)及び梁(3)同志が締結固定されるように構成されていることを特徴とする台装置。
- 仕口材(6)の上端側には、支柱(2)の上端に接当する接当部材(9)が溶接固定されていることを特徴とする請求項1に記載の台装置。
- 支柱(2)が筒体によって形成されており、この支柱(2)の内面に溶接固定されるナットプレート(19)にナット(14)が溶接固定され、仕口材(6)、支柱(2)及びナットプレート(19)を貫通して前記ナット(14)に螺合されるボルト(13)によって仕口材(6)が支柱(2)に取付固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の台装置。
- 台装置(1)を複数台、近接配置して相互に連結する際において、隣り合う台装置(1)の、隣り合う梁(3)同志の間に介在可能とされると共に、該隣り合う梁(3)同志を連結すべく該両梁(3)を貫通するボルト(26)が貫通可能とされた介在プレート(25)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の台装置。
- パネル(4)は対向する梁(3)と梁(3)とにわたって配置されると共にこれら梁(3)上に載置されるパネル板(31)を、これら梁(3)の長手方向(M)に沿う方向に並設することで構成され、複数枚のパネル板(31)は、該パネル板(31)の下面側において、前記梁(3)の近傍に、該梁(3)の長手方向(M)に沿って配設された接続プレート(32)に溶接固定されて一体化されており、この接続プレート(32)の下面と、前記梁(3)の上部側の壁部(3B)の下面とにわたってブリッジ片(35)が設けられ、このブリッジ片(35)と接続プレート(32)とを締結する締結手段の締め付けによって、パネル板(31)とブリッジ片(35)とで、前記梁(3)の上部側の壁部(3B)を挟持するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の台装置。
- 支柱(2)の下端側に取り付けられる上側のベースプレート(38)と、台装置(1)が設置される設置面(42)上に配置される下側のベースプレート(39)と、これら上下のベースプレート(38),(39)間に配置されていて、上下のベースプレート(38),(39)の上下間隔を調整するアジャスタブル装置(40)とを有するベース(5A),(5B),(5C)が備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の台装置。
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