JP3681134B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレバー式コネクタに関し、特にカムスライドとレバーを併用したレバー式コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
コネクタの多極化に伴いコネクタ同士を嵌合させる際の嵌合力が増大してきている。これに対処する為、コネクタには種々の倍力機構が設けられている。例えばカムスライドを用いたコネクタとして実開平3−74483号公報に記載されたコネクタが知られている。これはカム従動子を有するカムスライドを一方のコネクタに摺動自在に取り付け、嵌合する相手方のコネクタのカムスロットとカム従動子を係合させて、カムスライドの挿抜によりコネクタの嵌合を行うものである。
【0003】
また他の従来例として、例えば実開平6−79080号公報に開示されたレバー付きコネクタが知られている。これは一方のコネクタに設けたカムスロットを有するレバーを回動させることにより、カムスロットと係合するカム従動子を有する相手方のコネクタの挿抜を行うものである。
【0004】
またカムスライドを用いる方式のものにあっては、手動によりカムスライドを挿抜するのが一般的であるが、レバー、或いはラック及びピニオンによりカムスライドを駆動するものが知られている。レバーを使用するものは固定した支点の回りに回動するレバーによりカムスライドを摺動させるように構成される。ラック、ピニオンにより駆動するものは図8に示す如く、特開平6−295766号公報に開示されたコネクタ組立体が知られている。このコネクタ組立体200はカムスライド202を有するコネクタ204、及びこのコネクタ204と嵌合する他方のコネクタ220を有している。カムスライド202にはカムスロット206及びラック208が設けられている。他方のコネクタ220にはカムスロット206と係合するカム従動子222が設けられている。カムスライド202のラック208はピニオン210により駆動され、カムスライド202はその長手方向に沿って摺動する。これによりカム従動子222はカムスロット206により引き込まれ、コネクタ同士の嵌合がなされる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】
実開平3−74483号公報に開示されたカムスライドを有するコネクタにあってはカムスライドを手動で駆動する力はカムスロットの傾斜によって決まりカムスライドの移動量と操作力は反比例する。即ち小さい操作力にする為にはカムスライドの移動量を大きくし、カムスライドを操作する為の周囲のスペースを確保する必要がある。また移動量を小さくする場合は操作力は大きなものになる。
【0006】
同様に実開平6−79080号公報に開示されたレバー式コネクタもレバーの操作力とレバーの移動量は反比例する。低操作力にする為にはレバーを回動する為の周囲のスペースを多くとる必要がある。
【0007】
また特開平6−295766号公報に開示された、カムスライドを他の部材(ピニオン)で駆動するものは、ピニオンを回す為の他の手段が必要となる。またレバーによりカムスライドを摺動させるものは倍力効果は大きいもののレバーの大きい移動量を必要とし、周囲のスペースもそれに応じて大きくしなければならないという問題が生じる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、レバーの移動量が少なく、しかも倍力効果が大きいレバー式コネクタを提供することを目的とする。
【0009】
またレバーの操作の為のスペースをあまり必要としないレバー式コネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のレバー式コネクタは端子を有するハウジングと、相手方のコネクタとカム係合すると共に前記ハウジング内で摺動するカムスライドと、枢着部で前記ハウジングに回動可能に取り付けられたレバーとを具え、該レバーの回動により前記カムスライドを駆動して前記相手方のコネクタを挿抜するレバー式コネクタにおいて、前記レバーは、その回動前に前記端子と前記相手方のコネクタの端子が接近するまで前記カムスライドと共に直線的に摺動するよう前記枢着部が前記ハウジングに直線的に摺動可能に取り付けられることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の好適実施形態について説明する。図1は本発明のレバー式コネクタ1(以下、単にコネクタという。)の本体2の平面図である。図2は、図1に示す本体2の正面図である。図3は図1に於いて矢視Xから見た本体2の側面図である。以下、図1乃至図3を参照してコネクタ1の本体2について説明する。
【0012】
本体2はプラスチック等の樹脂で成形された絶縁性の前部ハウジング(以下、単にハウジングという)4及びこのハウジング4に回動可能に取り付けられたレバー6から構成される。レバー6は、一端側に設けた押圧部8が互いに連結部10で連結されて略コ字状となっており、ハウジング4の反対側にも同様形状に延びている。レバー6の他端側の側縁12a近傍には、円柱状の突起14a、及び14bが間隔をおいて突設されている。突起14bはレバー6の枢着部となる。また、他端側の側縁12bには側方に延出した鎖線で示す延長部16が形成されている。延長部16の先端部18に紙面の反対側に向かう円柱状の突起20が一体に突設されている。
【0013】
図1に於いて、ハウジング4の端部には長穴22及び長穴24が形成されている。長穴22、24はハウジング4の長手方向に略同じ長さを有している。また長穴24にはハウジング4の長手方向と略直交する方向に、短開口24aが形成され略L字状となっている。この短開口24aは突起14bを中心にして突起14aが回動できるよう円弧状とすることが望ましい。レバー6の他端側はハウジング4の上面28及び下面29の内側に配置され開口26を経て一端側は上面28及び下面29に沿って延びる。ハウジング4の上面28にはレバー6に沿って斜めに延びる段差30が形成される。レバー6の突起14a、14bは長穴24、22に夫々配置されてハウジング4に取り付けられる。レバー6はこれによりハウジング4の長手方向に長穴24、22に相当する距離だけ直線的に摺動可能となる。
【0014】
図1中、ハウジング4の長手方向に沿って延びる鎖線で示す部材はカムスライド32である。カムスライド32は略矩形であり、端部に矩形の突出片32aを有する。カムスライド32はハウジング4内を長手方向に摺動する様構成される。カムスライド32の運動については後述する。突出片32aには、突起20に対応する位置に、ハウジング4の長手方向と直交する方向に延びる長穴34が形成されている。レバー6の突起20は、この長穴34に挿入され、レバー6の運動がカムスライド32に伝達される。またカムスライド32には、所定間隔で配置されたカム溝36a,36bが設けられている。本体2の後端38の両側にはラッチアーム40、40’が形成されている。このラッチアーム40、40’は後述する如く後部ハウジング100(図4)を係止する為のものである。またハウジング4の上面28には略コ字状のスロット42により画成された、レバー6を係止する為のロックアーム44が形成されている。レバー6は図1に示す位置ではハウジング4の前肩46に連結部10が当接しているので矢印A方向に回動することはできない。また矢印Aと逆方向へは段差30により回動が阻止される。
【0015】
本体2は図2に示す如く正面から見て枠状を呈しており、嵌合面48から後端面38に貫通している内側のキャビティ50には相手方のコネクタ150、170(図4)が挿入される。
【0016】
図3の側面図には後部ハウジング100と係合するラッチアーム40、40がハウジング4の長手方向の片側に2個設けられている状態が示されている。即ち本実施形態ではラッチアーム40、40、40’、40’は合計4個形成されている。図中52、52はハウジング4の側壁54に設けられた貫通穴を示す。この貫通穴52は外側に溝56を有する凸形となっており、相補形の断面を有するカムスライド32を摺動可能に受容する。
【0017】
次に図4乃至図7を参照してコネクタ同士の嵌合の手順について説明する。図4はハウジング4に後部ハウジング100を取り付けた状態を、相手方のコネクタ150、170と共に示す平面図である。図中102は後部ハウジング100に取り付けられたタインプレートを、110はコネクタ1が取り付けられる筐体の外形を夫々示す。後部ハウジング100とラッチアーム40、40’は後部ハウジング100と凹凸係合して両ハウジング4、100が連結される。相手方のコネクタ150、170は夫々寸法の異なるプラグハウジング152、172を有している。夫々のプラグハウジング152、172はカム溝36a、36bに嵌入する略円柱状の突起、即ちカム従動子154、174を有する。図中156、176はプラグハウジング152、172に夫々取り付けられるワイヤカバーを示す。プラグハウジング150、170は図4に示す位置からハウジング4に挿入される。
【0018】
次に、図5にプラグハウジング152、172がハウジング4に挿入されて仮係止された、図4と同様の平面図を示す。コネクタ150、170は、カム従動子154、174がカムスライド32のカム溝36a、36bの直線部分36a’、36b’に着座した時点でハウジング4と、図示しない凹凸係合部と係止してハウジング4に仮係止される。この時、後部ハウジング100の端子とコネクタ150、170の端子とは夫々の先端が離れた状態となっている。従ってコネクタ150、170は極めて容易にハウジング4に仮係止させることができる。
【0019】
図6はコネクタ150、170が更に内方即ち挿入方向に移動した状態を示す、図5と同様の平面図である。これは、コネクタ150、170が図5に示す仮係止位置にあるときに、レバー6の連結部をハウジング4の長手方向の矢印B方向に直線的に引っ張ることにより可能となる。レバー6の突起14a、14bは長穴24、22内を摺動して、図6に示す如く長穴24、22の端部に衝接して停止する。この際、カムスライド32も、レバー6の突起20とカムスライド32の長穴34を介して矢印Bの方向に駆動される。このカムスライド32の移動量は長穴24、22内で突起14a、14bが移動する距離と同じである。このカムスライド32の移動によってカム従動子154、174は内方に押圧されるので、コネクタ150、170は内方に引込まれる。この引込まれる距離は前述のコネクタ100とコネクタ150、170の端子間の間隔の寸法に相当する。この端子同士が接触するまではコネクタ150、170の挿入にはほとんど抵抗がないのでレバー6を引っ張る際の操作力は小さく容易に操作できる。レバー6が図6に示す位置で停止すると連結部10は本体2の外側に突出するので回動可能となる。このとき端子同士は接触を開始するか或いは接触直前の状態となる。これについては図7で説明する。
【0020】
図7はコネクタ同士が完全に嵌合された状態を示す図5と同様の平面図である。レバー6は図6に示す引き出し位置から図7に示す如くC方向に回動させると、枢着部である突起14bを回動中心として回転する。レバー6の、突起14aはL字形の長穴24の短開口24aに沿って移動する。また突起20はカムスライド32の長穴34の中を移動しながらカムスライド32をB方向に摺動させる。これによりカム溝36a、36bは、コネクタ150、170のカム従動子154、157を押圧してコネクタ150、170を更に内方に押圧する。この時、コネクタ1とコネクタ150、170の端子同士は接触しているので嵌合させる為には力を要するが、レバー6とカムスライド32の倍力機構の相乗効果により小さな力で円滑に嵌合させることができる。レバー6が完全に回動を完了すると両コネクタ1、及び150、170は完全に嵌合する。この時突起14aは短開口24aのほぼ端部に位置する。この短開口24aによりレバー6が嵌合の抵抗により方向Bと逆方向に戻ろうとする力に抗することができ、レバー6の作動を確実ならしめる。またレバー6は回転の完了位置では、ロックアーム44と係合して方向Cと逆の方向へ戻ることが阻止される。
【0021】
以上本発明のレバー式コネクタについて詳細に説明したが、本発明の範囲内において適宜変形、変更が可能であることはいうまでもない。例えば、レバー6が初期位置に保たれる為には、レバー6とハウジング4との間にレバー6がB方向に移動しないように適宜の凹凸係合手段を設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明のレバー式コネクタは、レバーの回動前に端子同士が接近するまでカムスライドとレバーとが直線的に摺動可能にハウジングに取り付けられているので次の効果を奏する。
【0023】
即ち、力を要しない範囲をレバーの引き出しにより駆動する為、レバー回動範囲が小さくてすみ、周囲のスペースも最小でよい。従ってコネクタの取付場所が狭くても取付可能であり応用範囲が広い。
【0024】
更に、レバーとカムスライドを併用していることと相候って極めて小さい作動範囲で大きな倍力効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレバー式コネクタの前部ハウジングの平面図である。
【図2】 図1の前部ハウジングの正面図である。
【図3】 図1の前部ハウジングの、矢印Xから見た側面図である。
【図4】 本発明のレバー式コネクタ及び相手方のコネクタの平面図である。
【図5】 相手方のコネクタを係止させた状態の、図4と同様な平面図である。
【図6】 レバーを引き出した状態の、図5と同様な平面図である。
【図7】 レバーを回動させて完全に嵌合が完了した、図5と同様な平面図である。
【図8】 従来例のコネクタ組立体を示す部分断面図である。
【符号の説明】
4 ハウジング
6 レバー
14b 枢着部
32 カムスライド
150、170 相手方のコネクタ
【発明の属する技術分野】
本発明はレバー式コネクタに関し、特にカムスライドとレバーを併用したレバー式コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
コネクタの多極化に伴いコネクタ同士を嵌合させる際の嵌合力が増大してきている。これに対処する為、コネクタには種々の倍力機構が設けられている。例えばカムスライドを用いたコネクタとして実開平3−74483号公報に記載されたコネクタが知られている。これはカム従動子を有するカムスライドを一方のコネクタに摺動自在に取り付け、嵌合する相手方のコネクタのカムスロットとカム従動子を係合させて、カムスライドの挿抜によりコネクタの嵌合を行うものである。
【0003】
また他の従来例として、例えば実開平6−79080号公報に開示されたレバー付きコネクタが知られている。これは一方のコネクタに設けたカムスロットを有するレバーを回動させることにより、カムスロットと係合するカム従動子を有する相手方のコネクタの挿抜を行うものである。
【0004】
またカムスライドを用いる方式のものにあっては、手動によりカムスライドを挿抜するのが一般的であるが、レバー、或いはラック及びピニオンによりカムスライドを駆動するものが知られている。レバーを使用するものは固定した支点の回りに回動するレバーによりカムスライドを摺動させるように構成される。ラック、ピニオンにより駆動するものは図8に示す如く、特開平6−295766号公報に開示されたコネクタ組立体が知られている。このコネクタ組立体200はカムスライド202を有するコネクタ204、及びこのコネクタ204と嵌合する他方のコネクタ220を有している。カムスライド202にはカムスロット206及びラック208が設けられている。他方のコネクタ220にはカムスロット206と係合するカム従動子222が設けられている。カムスライド202のラック208はピニオン210により駆動され、カムスライド202はその長手方向に沿って摺動する。これによりカム従動子222はカムスロット206により引き込まれ、コネクタ同士の嵌合がなされる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】
実開平3−74483号公報に開示されたカムスライドを有するコネクタにあってはカムスライドを手動で駆動する力はカムスロットの傾斜によって決まりカムスライドの移動量と操作力は反比例する。即ち小さい操作力にする為にはカムスライドの移動量を大きくし、カムスライドを操作する為の周囲のスペースを確保する必要がある。また移動量を小さくする場合は操作力は大きなものになる。
【0006】
同様に実開平6−79080号公報に開示されたレバー式コネクタもレバーの操作力とレバーの移動量は反比例する。低操作力にする為にはレバーを回動する為の周囲のスペースを多くとる必要がある。
【0007】
また特開平6−295766号公報に開示された、カムスライドを他の部材(ピニオン)で駆動するものは、ピニオンを回す為の他の手段が必要となる。またレバーによりカムスライドを摺動させるものは倍力効果は大きいもののレバーの大きい移動量を必要とし、周囲のスペースもそれに応じて大きくしなければならないという問題が生じる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、レバーの移動量が少なく、しかも倍力効果が大きいレバー式コネクタを提供することを目的とする。
【0009】
またレバーの操作の為のスペースをあまり必要としないレバー式コネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のレバー式コネクタは端子を有するハウジングと、相手方のコネクタとカム係合すると共に前記ハウジング内で摺動するカムスライドと、枢着部で前記ハウジングに回動可能に取り付けられたレバーとを具え、該レバーの回動により前記カムスライドを駆動して前記相手方のコネクタを挿抜するレバー式コネクタにおいて、前記レバーは、その回動前に前記端子と前記相手方のコネクタの端子が接近するまで前記カムスライドと共に直線的に摺動するよう前記枢着部が前記ハウジングに直線的に摺動可能に取り付けられることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の好適実施形態について説明する。図1は本発明のレバー式コネクタ1(以下、単にコネクタという。)の本体2の平面図である。図2は、図1に示す本体2の正面図である。図3は図1に於いて矢視Xから見た本体2の側面図である。以下、図1乃至図3を参照してコネクタ1の本体2について説明する。
【0012】
本体2はプラスチック等の樹脂で成形された絶縁性の前部ハウジング(以下、単にハウジングという)4及びこのハウジング4に回動可能に取り付けられたレバー6から構成される。レバー6は、一端側に設けた押圧部8が互いに連結部10で連結されて略コ字状となっており、ハウジング4の反対側にも同様形状に延びている。レバー6の他端側の側縁12a近傍には、円柱状の突起14a、及び14bが間隔をおいて突設されている。突起14bはレバー6の枢着部となる。また、他端側の側縁12bには側方に延出した鎖線で示す延長部16が形成されている。延長部16の先端部18に紙面の反対側に向かう円柱状の突起20が一体に突設されている。
【0013】
図1に於いて、ハウジング4の端部には長穴22及び長穴24が形成されている。長穴22、24はハウジング4の長手方向に略同じ長さを有している。また長穴24にはハウジング4の長手方向と略直交する方向に、短開口24aが形成され略L字状となっている。この短開口24aは突起14bを中心にして突起14aが回動できるよう円弧状とすることが望ましい。レバー6の他端側はハウジング4の上面28及び下面29の内側に配置され開口26を経て一端側は上面28及び下面29に沿って延びる。ハウジング4の上面28にはレバー6に沿って斜めに延びる段差30が形成される。レバー6の突起14a、14bは長穴24、22に夫々配置されてハウジング4に取り付けられる。レバー6はこれによりハウジング4の長手方向に長穴24、22に相当する距離だけ直線的に摺動可能となる。
【0014】
図1中、ハウジング4の長手方向に沿って延びる鎖線で示す部材はカムスライド32である。カムスライド32は略矩形であり、端部に矩形の突出片32aを有する。カムスライド32はハウジング4内を長手方向に摺動する様構成される。カムスライド32の運動については後述する。突出片32aには、突起20に対応する位置に、ハウジング4の長手方向と直交する方向に延びる長穴34が形成されている。レバー6の突起20は、この長穴34に挿入され、レバー6の運動がカムスライド32に伝達される。またカムスライド32には、所定間隔で配置されたカム溝36a,36bが設けられている。本体2の後端38の両側にはラッチアーム40、40’が形成されている。このラッチアーム40、40’は後述する如く後部ハウジング100(図4)を係止する為のものである。またハウジング4の上面28には略コ字状のスロット42により画成された、レバー6を係止する為のロックアーム44が形成されている。レバー6は図1に示す位置ではハウジング4の前肩46に連結部10が当接しているので矢印A方向に回動することはできない。また矢印Aと逆方向へは段差30により回動が阻止される。
【0015】
本体2は図2に示す如く正面から見て枠状を呈しており、嵌合面48から後端面38に貫通している内側のキャビティ50には相手方のコネクタ150、170(図4)が挿入される。
【0016】
図3の側面図には後部ハウジング100と係合するラッチアーム40、40がハウジング4の長手方向の片側に2個設けられている状態が示されている。即ち本実施形態ではラッチアーム40、40、40’、40’は合計4個形成されている。図中52、52はハウジング4の側壁54に設けられた貫通穴を示す。この貫通穴52は外側に溝56を有する凸形となっており、相補形の断面を有するカムスライド32を摺動可能に受容する。
【0017】
次に図4乃至図7を参照してコネクタ同士の嵌合の手順について説明する。図4はハウジング4に後部ハウジング100を取り付けた状態を、相手方のコネクタ150、170と共に示す平面図である。図中102は後部ハウジング100に取り付けられたタインプレートを、110はコネクタ1が取り付けられる筐体の外形を夫々示す。後部ハウジング100とラッチアーム40、40’は後部ハウジング100と凹凸係合して両ハウジング4、100が連結される。相手方のコネクタ150、170は夫々寸法の異なるプラグハウジング152、172を有している。夫々のプラグハウジング152、172はカム溝36a、36bに嵌入する略円柱状の突起、即ちカム従動子154、174を有する。図中156、176はプラグハウジング152、172に夫々取り付けられるワイヤカバーを示す。プラグハウジング150、170は図4に示す位置からハウジング4に挿入される。
【0018】
次に、図5にプラグハウジング152、172がハウジング4に挿入されて仮係止された、図4と同様の平面図を示す。コネクタ150、170は、カム従動子154、174がカムスライド32のカム溝36a、36bの直線部分36a’、36b’に着座した時点でハウジング4と、図示しない凹凸係合部と係止してハウジング4に仮係止される。この時、後部ハウジング100の端子とコネクタ150、170の端子とは夫々の先端が離れた状態となっている。従ってコネクタ150、170は極めて容易にハウジング4に仮係止させることができる。
【0019】
図6はコネクタ150、170が更に内方即ち挿入方向に移動した状態を示す、図5と同様の平面図である。これは、コネクタ150、170が図5に示す仮係止位置にあるときに、レバー6の連結部をハウジング4の長手方向の矢印B方向に直線的に引っ張ることにより可能となる。レバー6の突起14a、14bは長穴24、22内を摺動して、図6に示す如く長穴24、22の端部に衝接して停止する。この際、カムスライド32も、レバー6の突起20とカムスライド32の長穴34を介して矢印Bの方向に駆動される。このカムスライド32の移動量は長穴24、22内で突起14a、14bが移動する距離と同じである。このカムスライド32の移動によってカム従動子154、174は内方に押圧されるので、コネクタ150、170は内方に引込まれる。この引込まれる距離は前述のコネクタ100とコネクタ150、170の端子間の間隔の寸法に相当する。この端子同士が接触するまではコネクタ150、170の挿入にはほとんど抵抗がないのでレバー6を引っ張る際の操作力は小さく容易に操作できる。レバー6が図6に示す位置で停止すると連結部10は本体2の外側に突出するので回動可能となる。このとき端子同士は接触を開始するか或いは接触直前の状態となる。これについては図7で説明する。
【0020】
図7はコネクタ同士が完全に嵌合された状態を示す図5と同様の平面図である。レバー6は図6に示す引き出し位置から図7に示す如くC方向に回動させると、枢着部である突起14bを回動中心として回転する。レバー6の、突起14aはL字形の長穴24の短開口24aに沿って移動する。また突起20はカムスライド32の長穴34の中を移動しながらカムスライド32をB方向に摺動させる。これによりカム溝36a、36bは、コネクタ150、170のカム従動子154、157を押圧してコネクタ150、170を更に内方に押圧する。この時、コネクタ1とコネクタ150、170の端子同士は接触しているので嵌合させる為には力を要するが、レバー6とカムスライド32の倍力機構の相乗効果により小さな力で円滑に嵌合させることができる。レバー6が完全に回動を完了すると両コネクタ1、及び150、170は完全に嵌合する。この時突起14aは短開口24aのほぼ端部に位置する。この短開口24aによりレバー6が嵌合の抵抗により方向Bと逆方向に戻ろうとする力に抗することができ、レバー6の作動を確実ならしめる。またレバー6は回転の完了位置では、ロックアーム44と係合して方向Cと逆の方向へ戻ることが阻止される。
【0021】
以上本発明のレバー式コネクタについて詳細に説明したが、本発明の範囲内において適宜変形、変更が可能であることはいうまでもない。例えば、レバー6が初期位置に保たれる為には、レバー6とハウジング4との間にレバー6がB方向に移動しないように適宜の凹凸係合手段を設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明のレバー式コネクタは、レバーの回動前に端子同士が接近するまでカムスライドとレバーとが直線的に摺動可能にハウジングに取り付けられているので次の効果を奏する。
【0023】
即ち、力を要しない範囲をレバーの引き出しにより駆動する為、レバー回動範囲が小さくてすみ、周囲のスペースも最小でよい。従ってコネクタの取付場所が狭くても取付可能であり応用範囲が広い。
【0024】
更に、レバーとカムスライドを併用していることと相候って極めて小さい作動範囲で大きな倍力効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレバー式コネクタの前部ハウジングの平面図である。
【図2】 図1の前部ハウジングの正面図である。
【図3】 図1の前部ハウジングの、矢印Xから見た側面図である。
【図4】 本発明のレバー式コネクタ及び相手方のコネクタの平面図である。
【図5】 相手方のコネクタを係止させた状態の、図4と同様な平面図である。
【図6】 レバーを引き出した状態の、図5と同様な平面図である。
【図7】 レバーを回動させて完全に嵌合が完了した、図5と同様な平面図である。
【図8】 従来例のコネクタ組立体を示す部分断面図である。
【符号の説明】
4 ハウジング
6 レバー
14b 枢着部
32 カムスライド
150、170 相手方のコネクタ
Claims (1)
- 端子を有するハウジングと、相手方のコネクタとカム係合すると共に前記ハウジング内で摺動するカムスライドと、枢着部で前記ハウジングに回動可能に取り付けられたレバーとを具え、該レバーの回動により前記カムスライドを駆動して前記相手方のコネクタを挿抜するレバー式コネクタにおいて、前記レバーは、その回動前に前記端子と前記相手方のコネクタの端子が接近するまで前記カムスライドと共に直線的に摺動するよう前記枢着部が前記ハウジングに直線的に摺動可能に取り付けられることを特徴とするレバー式コネクタ。
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