JP3680596B2 - 導電性ボールの移載装置および移載方法 - Google Patents

導電性ボールの移載装置および移載方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電性ボールをワークに移載する導電性ボールの移載装置および移載方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半田ボールなどの導電性ボールをワークに移載する方法として、吸着ヘッドを用いる方法が知られている。この方法は、導電性ボールを真空吸着する吸着孔が設けられた吸着ヘッドにより導電性ボールをピックアップしてワークに移送し、移載するものである。ピックアップに際しては、導電性ボールを多数貯溜したボール槽内に吸着ヘッドを下降させ吸着孔から真空吸引することにより、各吸着孔に導電性ボールを捕捉して吸着する。このとき、吸着孔への吸着を促進する目的でボール槽内に気体を吹き込むことが行われる。これは、導電性ボール層内に気体を吹き込むことにより導電性ボールを流動化させ吸着ヘッドの下面に導電性ボールが衝突して吸着される確率を向上させるために行われるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の導電性ボールの移載装置ではこの気体の吹き込み量は一旦設定されると稼働途中で変更されることはなく固定となっており、このため吹き込まれる気体による導電性ボールの挙動は、ボール槽内の導電性ボールの量によって大きく異なっていた。すなわち、ボール槽内に多量の導電性ボールがあるときには流動化の程度が低く有効な吸着促進効果が得られず、また逆に導電性ボールの量が少ないときには、導電性ボールは気体によって吹き飛ばされてボール槽から飛散する割合が多く、いずれの場合も吸着不良を招くという問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、ボール槽内の導電性ボールを適正に流動化させ効率的な吸着を行うことができる導電性ボールの移載装置および移載方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の導電性ボールの移載装置は、ボール槽に貯溜された導電性ボールを移載ヘッドによって真空吸着してピックアップし、ワークに移載する導電性ボールの移載装置であって、前記ボール槽の下方からボール槽内の導電性ボール層に気体を吹き込むブロー手段と、前記導電性ボール層の上面の高さ位置を検出するボール上面検出手段と、このボール上面検出手段によるボール上面検出結果に基づいて前記ブロー手段による気体の吹き込み量を調整する吹き込み量調整手段とを備えた。
【0006】
請求項2記載の導電性ボールの移載方法は、ボール槽に貯溜された導電性ボールを移載ヘッドによって真空吸着してピックアップし、ワークに移載する導電性ボールの移載方法であって、前記ボール槽内の導電性ボール層の上面の高さ位置をボール上面検出手段によって検出し、前記ボール槽の下方からブロー手段によって前記導電性ボール層に吹き込まれる気体の吹き込み量を、前記ボール上面検出手段のボール上面検出結果に基づいて吹き込み量調整手段によって調整する。
【0007】
本発明によれば、ボール槽内の導電性ボール層の上面の高さ位置を検出し、この検出結果に基づいてボール槽内に吹き込む気体の吹き込み量を調整することにより、ボール槽内の導電性ボールを常に適正に流動化させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置の平面図、図2は同導電性ボールの移載装置の断面図、図3(a),(b)、図4は同導電性ボールの移載装置のボール槽の部分断面図である。
【0009】
まず図1、図2を参照して導電性ボールの移載装置について説明する。図1において基台1上には1対のX軸テーブル2が平行に配設されており、X軸テーブル2上にはY軸テーブル3が架設されている。Y軸テーブル3にはZ軸テーブル4が装着され、Z軸テーブル4に結合された昇降ブロック5には吸着ヘッド6が結合されている。吸着ヘッド6の下面には、図示しない複数の吸着孔が設けられており、吸着ヘッド6の内部を図外の吸引手段で真空吸引することにより、吸着孔に導電性ボールを吸着する。
【0010】
基台1上には、ボール槽10が配設されており、ボール槽10の内部には導電性ボール7が多数貯溜されている。ボール槽10の側方には、位置決め部11が配設されている。位置決め部11はXテーブル12およびYテーブル13で構成されており、Yテーブル13上にはホルダ14が配設されている。ホルダ14は導電性ボール7が移載されるワーク15を保持する。位置決め部11を駆動することにより、ワーク15は水平方向に移動し、所定位置に位置決めされる。
【0011】
位置決め部11の側方にはフラックス塗布部16が配設されている。フラックス塗布部16の容器の底面にはフラックス17が所定厚さで塗布されている。導電性ボール7を吸着した吸着ヘッド6をフラックス塗布部16に対して下降させることにより、導電性ボール7の下端部にはフラックス17が転写される。
【0012】
Y軸テーブル3の側面(Z軸テーブル4の装着面の反対側)には、アーム19に支持されたレーザ変位計20が配設されている。レーザ変位計20はボール上面検出手段であり、吸着ヘッド6が位置決め部11のワーク15上に位置した状態、したがって吸着ヘッド6がボール槽10の上方に位置していない状態で、ボール槽10上に位置するように配置されている。図3(a)に示すように、レーザ変位計20によってボール上面との間の距離Dを計測することにより、ボール槽10内の導電性ボール層の上面の高さ位置を検出する。そしてこのボール上面検出結果より、ボール槽10内の導電性ボール7の貯溜量を推定することができる。レーザ変位計20は制御部30に接続されており、制御部30はボール上面高さの検出結果に基づいてZ軸テーブル4の動作、すなわち吸着ヘッド6のボール槽10に対する下降動作を制御する。
【0013】
なお、ボール上面検出手段としては、レーザ変位計20など非接触で位置を検出する方法以外にも、図3(b)に示すような、シリンダ21によってポテンショメータ22などの変位検出手段を上下動させてプローブ23をボール上面と接触させ、そのときの変位dを読み取ることによりボール上面の高さ位置を検出するものであってもよい。
【0014】
次に、ボール槽10について説明する。ボール槽10内には2層のメッシュプレート10aが水平方向に展張されている。メッシュプレート10aは導電性ボール7が通過できない大きさの開孔を無数に設けたものである。メッシュプレート10aの下方には導電性ボール層にエアーを吹き込むためのブロー手段であるノズル31が配設されている。ノズル31は流量計32を介して流量調整弁33と接続されている。エアー源35から供給されるエアの流量は、モータ34によって流量調整弁33を駆動することにより可変となっている。制御部30によってモータ34の駆動を制御することにより、ノズル31から導電性ボール層に吹き込まれるエアの量を調整することができる。すなわちモータ34、流量調整弁33および制御部30は、吹き込み量調整手段となっている。
【0015】
そして、前述のボール上面検出結果に基づいて、吹き込み量調整手段によって吹き込まれるエアの量を調整することにより、導電性ボール7の貯溜量に応じた適正吹き込み量を確保することができる。適正吹き込み量はボール槽10の大きさや導電性ボール7のサイズなどによっても異なるため、予めこれらの条件をパラメーターとして行われる試行の結果に基づいて設定される。
【0016】
この導電性ボールの移載装置は上記のように構成され、以下動作について説明する。まず図2に示す状態でレーザ変位計20によりボール槽10内の導電性ボール層の上面を検出する。この後に吸着ヘッド6をボール槽10上に移動させ、そこでZ軸テーブル4を駆動して吸着ヘッド6をボール槽10内の導電性ボール7に対して下降させる。このとき、吸着ヘッド6の下降時の停止位置はボール槽10の導電性ボール7のボール上面検出結果に基づいて設定される。
【0017】
すなわち、図4に示すように、吸着ヘッド6の下面が導電性ボール7の上面より所定の沈み込み量hだけ沈下する位置まで吸着ヘッド6を下降させ、この状態で吸着ヘッド6内を真空吸引することにより吸着ヘッド6の吸着孔に導電性ボール7が真空吸着される。この所定の沈み込み量hは、吸着ミスが少なく効率よく導電性ボール7を吸着できる最適の沈み込み量として試行により設定されるものである。
【0018】
この後、吸着ヘッド6を上昇させた後吸着ヘッド6をフラックス塗布部16上に移動させる。そこで吸着ヘッド6を上下動させ導電性ボール7にフラックス17を転写する。次いで吸着ヘッド6を位置決めテーブル2のワーク15上に移動させ、そこで吸着ヘッド6を再度上下動させ真空吸着を解除することにより、導電性ボール7をワーク15上に移載する。
【0019】
このとき、レーザ変位計20はボール槽10の上方に位置しており、レーザ変位計20により導電性ボール7のボール上面を再度検出する。そして次回の導電性ボールの吸着動作を行う際には、新たなボール上面検出結果に基づいて吸着ヘッド6の下降停止位置を制御する。すなわち、各実装動作ごとに導電性ボール層のボール上面高さ位置を検出し、この検出結果を吸着動作時の吸着ヘッド6の下降時の停止位置制御に用いる。これにより、吸着動作時には常に最適の沈み込み量が保たれ、吸着ミスを減少させることができる。
【0020】
また、導電性ボール層のボール上面検出結果に基づいてノズル31から吹き込まれるエアーの流量が制御される。すなわち、ボール消費に伴う貯溜量の減少をボール上面検出によって求め、この検出結果に基づいてその時点でのボール貯溜量を求めてこのボール貯溜量に応じた適正吹き込み量となるようにモータ34を制御する。これにより、ボール消費によってボール貯溜量が変化しても、常にボール貯溜量に応じた適正吹き込み量が確保され、したがって、吹き込み量が少ないことによる流動化不足や、また吹き込み量過剰による導電性ボールの飛散が生じることがなく、常に良好な導電性ボールの吸着を行うことができる。
【0021】
なお本発明は上記実施の形態に限定されず、例えば吹き込み量調整手段として、流量調整弁33を用いる替りに、エア源としてモータ駆動用のエアブロアなどを使用し、このモータの回転数をインバータなどを用いて制御することにより、発生するエア供給量そのものを制御するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、ボール槽内の導電性ボール層の上面の高さ位置を検出し、この検出結果に基づいてボール槽内に吹き込む気体の吹き込み量を調整するようにしたので、ボール槽内の導電性ボールを常に適正に流動化させ、良好な導電性ボールの吸着を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置の平面図
【図2】本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置の断面図
【図3】(a)本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置のボール槽の部分断面図
(b)本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置のボール槽の部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態の導電性ボールの移載装置のボール槽の部分断面図
【符号の説明】
6 移載ヘッド
7 導電性ボール
10 ボール槽
15 ワーク
20 レーザ変位計
30 制御部
31 ノズル
33 流量調整弁
34 モータ
35 エアー源

Claims (2)

  1. ボール槽に貯溜された導電性ボールを移載ヘッドによって真空吸着してピックアップし、ワークに移載する導電性ボールの移載装置であって、前記ボール槽の下方からボール槽内の導電性ボール層に気体を吹き込むブロー手段と、前記導電性ボール層の上面の高さ位置を検出するボール上面検出手段と、このボール上面検出手段によるボール上面検出結果に基づいて前記ブロー手段による気体の吹き込み量を調整する吹き込み量調整手段とを備えたことを特徴とする導電性ボールの移載装置。
  2. ボール槽に貯溜された導電性ボールを移載ヘッドによって真空吸着してピックアップし、ワークに移載する導電性ボールの移載方法であって、前記ボール槽内の導電性ボール層の上面の高さ位置をボール上面検出手段によって検出し、前記ボール槽の下方からブロー手段によって前記導電性ボール層に吹き込まれる気体の吹き込み量を、前記ボール上面検出手段のボール上面検出結果に基づいて吹き込み量調整手段によって調整することを特徴とする導電性ボールの移載方法。
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