JP3678197B2 - フラッシュランプ装置および閃光放射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体基板や液晶基板の熱処理などに好適に用いられるフラッシュランプ装置および閃光放射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フラッシュランプ装置としては、例えば一対の電極が対向配置されてなる発光管を有するフラッシュランプと、当該フラッシュランプの発光管の外部に、トリガ電極と称される高電圧供給用近接導体(以下、単に「近接導体」ともいう。)とを備えたものが広く知られている。具体的には、発光管の外周面に、近接導体が接触する状態で螺旋状に巻き付けられている構成を有するもの(特開昭59−189551号公報参照)、発光管の外周面に沿って管軸方向に伸びる近接導体が当該発光管の外周面に、接触する状態で設けられている構成を有するもの(特開2001−84962号参照)、発光管に平行に設けられている反射鏡が近接導体として兼用される構成を有するもの(米国特許第3733599号参照)などが挙げられる。
【0003】
このような構成のフラッシュランプ装置は、近年、例えば半導体基板や液晶基板を急速に熱処理するための熱処理装置の加熱源として用いることが検討されており、このようなフラッシュランプ装置を備えた閃光放射放置を加熱源とした熱処理装置によれば、被処理物である半導体基板や液晶基板の表層部分を極めて短時間に所定の温度に加熱することが可能となる。
【0004】
一般に、半導体基板を熱処理するためには、半導体基板の表層部分のみを1000〜1400℃に昇温するよう加熱する必要があることから、フラッシュランプ装置を備えた閃光放射装置を加熱源とした熱処理装置においては、具体的に、例えば1msecの短時間の間に、20J/cm2 以上のエネルギーを有する光を、被処理物である半導体基板に対して照射することが要請され、これを達成するためには、フラッシュランプに投入されるピークエネルギーは5×106 Wにもおよぶ。
【0005】
しかしながら、フラッシュランプ装置におけるフラッシュランプから放射される光が大きなエネルギーを有するものであることから、この光を受けることによって近接導体を構成する金属材料(以下、「高電圧供給用近接導体材料」ともいう。)がスパッタして飛散することにより、例えば高電圧供給用近接導体材料が発光管の外周面に付着し、この高電圧供給用近接導体材料が高温にさらされると、発光管材料、例えばガラスとの膨張係数の差から発光管にクラックが生じる、という問題がある。
【0006】
また、近接導体が発光管の外周面に直接接触されている構成のフラッシュランプ装置においては、フラッシュランプから放射される光を受けることによって近接導体が熱膨張することに起因して、当該近接導体と、発光管の外周面とが擦れ合って当該発光管に傷がつくため、点灯と消灯とを繰り返すうちに、その擦り傷が原因となって最終的には発光管が破損してしまう、という問題がある。
この問題は、特に、近接導体の端部が発光管と接触されている構成のものにおいては顕著である。
【0007】
また、点灯と消灯とを繰り返すうちに、近接導体が発光管の外周面から離間してしまうため、発光管と近接導体との間に空気層が存在することとなり、これにより、トリガエネルギーの作用が低下し、フラッシュランプ自体は正常であってもミス発光を起こしてフラッシュランプが不点灯になる、という問題がもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、十分なトリガエネルギーで発光ミスがなく、しかも、長い使用寿命を有するフラッシュランプ装置および閃光放射装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のフラッシュランプ装置は、一対の電極が対向配置されてなる発光管を有するフラッシュランプと、当該フラッシュランプの発光管の外部において電極間に亘って伸びる高電圧供給用近接導体とを備えてなるフラッシュランプ装置において、
前記高電圧供給用近接導体は、空気より大きい誘電率を有する誘電体部材よりなる封管体の内部に位置し、封管体の内周面が内方に突出してなる突起部によって摺動自在に保持されており、
前記封管体がフラッシュランプの発光管の外周面に接触した状態とされていることを特徴とする。
【0010】
本発明のフラッシュランプ装置は、一対の電極が対向配置されてなる発光管を有するフラッシュランプと、当該フラッシュランプの発光管の外部において電極間に亘って伸びる高電圧供給用近接導体とを備えてなるフラッシュランプ装置において、
前記高電圧供給用近接導体は、空気より大きい誘電率を有する誘電体部材よりなる封管体の内部に位置し、封管体の一端から内方に突出する第1の線状部分と、当該封管体の他端から内方に突出する第2の線状部分とが伸縮調整部材により接続されてなり、
前記封管体がフラッシュランプの発光管の外周面に接触した状態とされていることを特徴とする。
【0011】
本発明のフラッシュランプ装置においては、封管体が石英ガラスよりなるものであることが好ましい。
【0012】
また、封管体の内部が真空雰囲気とされていることが好ましく、または、封管体の内部が不活性ガス雰囲気とされていることが好ましい。
【0013】
更に、封管体の内部に、固体ゲッタが設けられていることが好ましい。
【0014】
本発明の閃光放射装置は、上記のフラッシュランプ装置を複数備えてなり、
前記複数の各々のフラッシュランプ装置が共通の基台上に個別に保持されてなる構成を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、閃光放射装置に備えられた状態の本発明のフラッシュランプ装置の構成の一例を示す説明図であり、図2は、図1のフラッシュランプ装置におけるフラッシュランプとトリガ用部材との位置関係を示す説明用断面図であり、図3は、図1のフラッシュランプ装置におけるトリガ用部材を示す説明用断面図である。
このフラッシュランプ装置は、円筒状であって両端が封止され、内部に発光空間を区画する直管型の石英ガラス製の発光管11を備えたフラッシュランプ10と、当該フラッシュランプ10における発光管11に平行に配設された、その内部空間に高電圧供給用近接導体(以下、単に「近接導体」ともいう。)27を備え、両端が封止された円筒状であって直管型の誘電体部材(以下、「誘電体管」ともいう。)21によって構成されるトリガ用部材(以下、「第1のトリガ用部材」ともいう。)20とを有してなる。
【0017】
ここに、「高電圧供給用近接導体」とは、フラッシュランプを構成する発光管内に配置される電極(陽極および陰極)とは電気的に接続されず、絶縁破壊用の高電圧発生機に接続されてなるものである。
【0018】
この例においては、フラッシュランプ装置は、フラッシュランプ10が発光管11の両端に装着された口金17の各々が板ばねよりなる押さえ部材35によってフラッシュランプ保持部33を有するフラッシュランプ用支持台32に装着されることによって支持され、また、第1のトリガ用部材20が誘電体管21の両端がトリガ用部材保持部37を有するトリガ用部材用支持台36に装着されることによって支持されており、当該フラッシュランプ用支持台32と、当該トリガ用部材用支持台36とは、フラッシュランプ10に対して第1のトリガ用部材20が平行な位置(図1においては直下の位置)に配置されるよう、共通の基台31上に保持されることによって閃光放射装置に備えられている。
なお、フラッシュランプ用支持台32と、トリガ用部材用支持台36とは、共通の基台31にとらわれることなく、例えば各々が、別の基台に個別に配置されていてもよい。
【0019】
フラッシュランプ10においては、発光管11の両端から管軸方向内方に突出して伸びる、例えばタングステンよりなる電極棒12、13の各々の先端に形成された、例えばタングステンよりなる陽極14および、例えばバリウム・アルミネートを含有するモリブデンよりなる陰極15が、当該発光管11における発光空間内において互いに対向する状態とされている。
この発光管11の内部には、例えばキセノンなどの希ガスや水銀が適宜の量で封入されている。
【0020】
第1のトリガ用部材20は、図3に示すように、例えば内径1.8mmの誘電体管21の一端21Aにおいて、その外端(図3において左端)にトリガ電圧印加用リード棒26が電気的に接続され、また、内端(図3において右端)に、例えば外径1.0mmの線状の形状を有する近接導体27が電気的に接続された、例えばモリブデンよりなる金属箔25が埋設されてなる気密封止部が形成されており、当該一端21Aから管軸方向内方に突出して伸びる近接導体27が、誘電体管21における近接導体27の基端27B側の内周面が内方に突出してなる第1の突起部22Aと、近接導体27の先端27A側の内周面が内方に突出してなる第2の突起部22Bとにより、先端27Aが自由端とされた状態であって摺動自在に保持されている構成を有している。
第1のトリガ用部材20において、近接導体27は、第1の突起部22Aおよび第2の突起部22B以外の誘電体管21の内周面に接触しない状態に保持されている。
【0021】
誘電体管21の内部は、真空雰囲気および不活性ガス雰囲気のいずれかとされていることが好ましい。
誘電体管21の内部が真空雰囲気とされている場合には、金属よりなる近接導体27の酸化を抑制することができる。
また、誘電体管21の内部が不活性ガス雰囲気とされている場合には、金属よりなる近接導体27の酸化を抑制することができ、しかもパッシェンの法則に基づくガス圧が得られるようガスを封入すると誘電体管21内での絶縁破壊が生じやすくなり、近接導体27によるトリガエネルギーの印加によって放電が生じやすくなる。
【0022】
近接導体27を構成する材料としては、例えばタングステン、ニッケル、アルミニウム、白金、インコネル(ニッケル−クロム−鉄合金)、モリブデンなどの金属を用いることができる。
また、近接導体27は、その外径は特に限定されるものではないが、その全長はフラッシュランプ10における陽極14と陰極15との間の距離以上の長さを有するものとされ、その先端27Aが陽極14の先端(内端)より外方側 (図1において右方側)に位置し、また、その基端27Bが陰極15の先端(内端)より外方側 (図1において左方側)に位置するよう配置されることにより、発光管11の外部において、当該陽極14と陰極15との間に亘って伸びる状態となる。
【0023】
誘電体管21を構成する材料としては、空気より大きい誘電率を有するものが用いられ、具体的には、石英ガラス、セラミックなどを用いることができる。
【0024】
誘電体管21の管壁の厚みt1 は、発光管11と近接導体27との隙間分だけあることが最も好ましい。
誘電体管21の管壁の厚みt1 を大きくすることにより、フラッシュランプ10を点灯させるために必要とされるエネルギー(トリガエネルギー)が小さくなるため、高い動作信頼性を得ることができる。
【0025】
以上のような構成のフラッシュランプ装置によれば、第1のトリガ用部材20を構成する近接導体27を用いてトリガエネルギーを印加することにより、フラッシュランプ10から光が放射されるが、各々、当該フラッシュランプ10の発光管11と、近接導体27とが隔離した状態で設けられており、しかも、近接導体27が封管体である誘電体管21に覆われており、発光管11と、当該近接導体27との間に空気より大きい誘電率を有する誘電体部材である誘電体管21が配設されていることから、下記(1)〜(4)の作用効果が得られ、これにより、十分なトリガエネルギーで発光ミスがなく、しかも、長い使用寿命が得られる。
【0026】
(1)近接導体27がフラッシュランプ10から放射される光を受けることによって熱膨張した場合にも、発光管11の外周面に近接導体27が接触することがないため、これらが擦れ合うことによって形成される擦り傷に起因して発光管11が破損することが防止される。
【0027】
(2)近接導体27を構成する高電圧供給用近接導体材料がスパッタされて飛散した場合にも、当該高電圧供給用近接導体材料が発光管11に付着することがないため、発光管11の外周面に高電圧供給用近接導体材料が付着することに起因して発光管11にクラックが生じることを防止することができる。
また、高電圧供給用近接導体材料が、例えば基台31、フラッシュランプ用支持台32、トリガ用部材用支持台36、押さえ部材35などの誘電体管21以外の構成要素に付着することを防止することもできる。
更に、このフラッシュランプ装置を備えた閃光放射装置においては、例えば、(a)反射ミラーが備えられている場合には、この反射ミラー面に高電圧供給用近接導体材料が付着して反射率を低下させたりすること、(b)クリーンルームの洗浄度を悪化させたりすること、(c)被処理物とフラッシュランプとの間に前面ガラス板が備えられている場合には、この前面ガラスに高電圧供給用近接導体材料が付着して照度劣化を起こしたりすること、(d)場合によっては高電圧供給用近接導体材料が被処理物に混入したりすること、などを防止することができる。
【0028】
(3)近接導体27が大気中の酸素と隔離された状態であることから、金属よりなる近接導体27が酸化することを防止することができるため、近接導体27の劣化を抑制することができる。
【0029】
(4)近接導体27と発光管11との間に誘電体部材である誘電体管21が存在し、電界の集中が緩和されるため、高電圧供給用近接導体を発光管に密着させた場合のようにアークが近接導体27に引きつけられることがなく、これにより、近接導体27直下に位置する発光管11の内周面が変色することによって光量維持率が低下することを防止することができる。
【0030】
また、フラッシュランプと、第1のトリガ用部材20とが個別に設けられているため、これらの構成部材のいずれか1つのみを容易に交換することができる。
【0031】
更に、一般に、発光管11と、近接導体27とが隔離され、この発光管11と近接導体27との間に空気層が存在する状態においては、絶縁破壊が生じにくくなるが、本発明のフラッシュランプ装置においては、当該発光管11と近接導体27との間に、空気より大きな誘電率を有する誘電体部材(誘電体管21の管壁)が介在しているため、同一の電極間電圧を印加した場合には、発光管と高電圧供給用近接導体との間に空気層のみが存在する場合に比して絶縁破壊が生じやすくなり、その結果、高い動作信頼性を得ることができる。
そして、誘電体管21の管壁の厚みt1 を、例えば発光管11と近接導体27との隙間分と大きくすることにより、一層高い動作信頼性を得ることができる。
【0032】
ここに、誘電体管21の管壁の厚みt1 を大きくすることによって高い動作信頼性を得ることができる理由は、図4に示すように、このフラッシュランプ装置においては、フラッシュランプ10を構成する電極(陽極14)と、第1のトリガ用部材20を構成する近接導体27との間に配置されているフラッシュランプ装置の構成要素および空気の各々を誘電体と考えると、これらの誘電体が直列接続されていることにより、下記式(1)で表される合成静電容量を有するコンデンサ(以下、「直列コンデンサ」ともいう。)が形成されているからである。
すなわち、誘電体管21の管壁の厚みt1 を大きくすることによって直列コンデンサの合成静電容量を大きくすることができ、トリガエネルギーに係る下記式(2)に示すように、同一の電極間電圧で点灯を行う場合には、コンデンサの静電容量が大きくなるに従ってより大きなトリガエネルギーを得ることができるため、高い動作信頼性を得ることができる。
【0033】
【数1】
【0034】
〔式中、C0 は直列コンデンサの合成静電気容量を示し、また、各々、C1 はトリガ用部材を構成する誘電体管の内部に存在する気体を誘電体とするコンデンサの静電容量、C2 は誘電体管を誘電体とするコンデンサの静電容量、C3 はトリガ用部材とフラッシュランプとの間に存在する空気を誘電体とするコンデンサの静電容量、C4 はフラッシュランプを構成する発光管を誘電体とするコンデンサの静電容量、C5 は発光管の内部に存在する気体を誘電体とするコンデンサの静電容量を示す。〕
【0035】
【数2】
【0036】
〔式中、Eはトリガエネルギー、Cはコンデンサの静電容量、Vは電極間電圧を示す。〕
【0037】
具体的に、式(1)およびコンデンサの静電容量に係る下記式(3)を用い、図5に示すように、フラッシュランプ10を構成する電極(陽極14)と、トリガ用部材20を構成する近接導体27との離間距離d0 が7mmであり、発光管11および誘電体管21として石英ガラスよりなるものを用い、当該発光管11の内部にはキセノンガスを封入し、誘電体管21の内部を真空雰囲気としたフラッシュランプ装置の直列コンデンサの合成静電容量C0 と、誘電体管21の管壁の厚みt1 (以下の説明における式中においては、「d2 」で示す。)との関係式は、次のようにして求められる下記式(c)のようになる。
【0038】
【数3】
【0039】
〔式中、εは誘電率、Sは電極における実効有効面積、dは誘電体層の厚みを示す。〕
【0040】
先ず、上記式(1)におけるC1 〜C5 を、上記式(3)によって置き換えることにより、下記式(a)が得られる。この得られた式(a)に、下記表1で示す各々の値を代入することによって下記式(b)が得られる。
【0041】
【数4】
【0042】
〔式中、各々、ε1 はトリガ用部材を構成する誘電体管の内部に存在する気体の誘電率、ε2 は誘電体管の誘電率、ε3 はトリガ用部材とフラッシュランプとの間に存在する空気の誘電率、ε4 はフラッシュランプを構成する発光管の誘電率、ε5 は発光管の内部に存在する気体の誘電率を示し、また、d1 は誘電体管の内部に存在する気体に係る誘電体層の厚み、d2 は誘電体管に係る誘電体層の厚み、d3 はトリガ用部材とフラッシュランプとの間に存在する空気に係る誘電体層の厚み、d4 は発光管に係る誘電体層の厚み、d5 は発光管の内部に存在する気体に係る誘電体層の厚みを示す。〕
【0043】
【表1】
【0044】
【数5】
【0045】
得られた式(b)におけるd3 を、電極(陽極14)と、近接導体27との離間距離d0 が7mmであり、上記表1においてd1 、d4 およびd5 が明らかであることから得られるd3 とd2 との関係式「d3 =4.35−d2 」で置き換えることにより、下記式(c)が得られる。
【0046】
【数6】
【0047】
この式(c)により、誘電体管21の管壁の厚みt1 (d2 )を大きくすることにより、直列コンデンサの合成静電容量C0 が大きくなることを確認することができる。
【0048】
更に、第1のトリガ用部材20においては、その先端27Aが自由端とされた状態の近接導体27が、第1の突起部22Aおよび第2の突起部22Bによって保持されており、これらの突起部22A、22B以外において近接導体27が誘電体管21の内周面に接触しない状態であるため、フラッシュランプ10から放射される光を受けることによって近接導体27が熱膨張した場合にも、例えば誘電体管21の内周面に近接導体27と擦れ合うことによって擦り傷が形成されることが原因となって破損するなどの弊害が生じることがない。
【0049】
(第2の実施の形態)
図6は、閃光放射装置に備えられた状態の本発明のフラッシュランプ装置の構成の他の例を示す説明図であり、図7は、図6のフラッシュランプ装置におけるフラッシュランプとトリガ用部材との位置関係を示す説明用断面図である。
このフラッシュランプ装置は、その内部空間に近接導体27を備えた誘電体管21によって構成される第1のトリガ用部材20に代えて、フラッシュランプ10における発光管11にその一面が平行に配設された、板状の誘電体部材(以下、「誘電体板」ともいう。)41と、当該誘電体板41を遮蔽板として、この誘電体板41を介して発光管11の管軸方向に伸びるよう配設された、線状の形状を有する高電圧供給用近接導体(以下、単に「近接導体」ともいう。)47とによって構成されるトリガ用部材(以下、「第2のトリガ用部材」ともいう。)40を有していること以外は第1の実施の形態と同様の構成を有するものである。
【0050】
この例においては、フラッシュランプ装置は、フラッシュランプ10が発光管11の両端に装着された口金17の各々が板ばねよりなる押さえ部材35によってフラッシュランプ保持部33を有するフラッシュランプ用支持台32に装着されることによって支持され、また、第2のトリガ用部材40における誘電体板41および近接導体47が誘電体板41の両端がトリガ用部材保持部39を有するトリガ用部材用支持台38に装着されることによって支持されており、当該フラッシュランプ用支持台32と、当該トリガ用部材用支持台38とは、フラッシュランプ10に対して第2のトリガ用部材40が平行な位置(図6においては直下の位置)に第2のトリガ用部材40が配置されるよう、共通の基台31上に支持されることによって閃光放射装置に備えられている。
なお、フラッシュランプ用支持台32と、トリガ用部材用支持台38とは、共通の基台31にとらわれることなく、例えば各々が、別の基台に個別に配置されていてもよい。
【0051】
第2のトリガ用部材40においては、各々、誘電体板41と、近接導体47とが離間した状態で配置されてなることが好ましい。
また、誘電体板41は、縦幅が近接導体47の長さ以上であり、その横幅が近接導体47の外径以上とされ、その厚みt2 は発光管11と高電圧供給用近接導体21との隙間分だけあることが最も好ましい。
【0052】
そして、誘電体板41の材料としては、第1の実施の形態における誘電体管21と同様のものを挙げることができる。また、第2のトリガ用部材40を構成する誘電体板41以外の構成要素としては、第1の実施の形態において挙げたものを好適に用いることができる。
【0053】
このような構成のフラッシュランプ装置によれば、第2のトリガ用部材40を構成する近接導体47を用いてトリガエネルギーを印加することにより、フラッシュランプ10から光が放射されるが、各々、当該フラッシュランプ10の発光管11と、近接導体47とが隔離した状態で設けられており、しかも、当該近接導体47が遮蔽板となる誘電体板41を介して設けられていることによって当該発光管11と、当該近接導体47との間に空気より大きい誘電率を有する誘電体部材が配設されてなることから、下記(1)〜(3)の作用効果が得られ、これにより、十分なトリガエネルギーで発光ミスがなく、しかも、長い使用寿命が得られる。
【0054】
(1)近接導体47がフラッシュランプ10から放射される光を受けることによって熱膨張した場合にも、発光管11の外周面に近接導体47が接触することがないため、これらが擦れ合うことによって形成される擦り傷に起因して発光管11が破損することが防止される。
【0055】
(2)近接導体47を構成する高電圧供給用近接導体材料がスパッタして飛散した場合にも、当該高電圧供給用近接導体材料が発光管11に付着することがないため、発光管11の外周面に高電圧供給用近接導体材料が付着することに起因して発光管11にクラックが生じることを防止することができる。
【0056】
(3)近接導体47と発光管11との間に誘電体部材である誘電体板41が存在し、電界の集中が緩和されるため、高電圧供給用近接導体が発光管に密着している場合のようにアークが近接導体47に引きつけられることがなく、これにより、近接導体47直下に位置する発光管11の内周面が変色することによって光量維持率が低下することを防止することができる。
【0057】
また、発光管11と、近接導体47との間に、空気より大きな誘電率を有する誘電体部材(誘電体板41)が介在しているため、同一の電極間電圧を印加した場合には、発光管と高電圧供給用近接導体との間に空気層のみが存在する場合に比して絶縁破壊が生じやすくなり、その結果、高い動作信頼性を得ることができる。
そして、誘電体板41の厚みt2 を、例えば例えば発光管11と高電圧供給用近接導体41との隙間分と大きくすることにより、一層高い動作信頼性を得ることができる。
【0058】
更に、フラッシュランプと、第2のトリガ用部材40を構成する近接導体47および誘電体板41とが個別に設けられているため、これらの構成部材のいずれか1つのみを容易に交換することができる。
【0059】
本発明のフラッシュランプ装置においては、種々の変更を加えることができる。
例えば、トリガ用部材を構成する誘電体部材は、フラッシュランプにおける発光管の外周面に接触した状態に設けられていてもよい。
この場合には、同一の電極間電圧で点灯を行う場合に、誘電体材料と発光管との間隙が小さくなるに従ってより大きなトリガエネルギーを得ることができるため、高い動作信頼性を得ることができる。
【0060】
具体的に、トリガ用部材を構成する誘電体部材を、フラッシュランプにおける発光管の外周面に接触させる手法としては、例えば(1)図8に示すように、トリガ用部材用支持台72を、例えばばね71などの弾性体材料を介して基台31に保持させ、弾性体材料の弾性を利用して弾着させる手法、(2)図9に示すように、フラッシュランプ10が下方(図9において下方)に光を放射する構成のフラッシュランプ装置においては、トリガ用部材用支持台75におけるトリガ用部材保持部76を、トリガ用部材20がトリガ用部材用支持台75の高さ方向に移動可能となるよう保持する構成のものとし、トリガ用部材20の自重を利用して接触させる手法などが挙げられる。
【0061】
第1の実施の形態においては、第1のトリガ用部材が、例えば下記(a)〜(c)の構成を有するものであってもよい。
【0062】
(a)図10に示すように、封管体である誘電体管51の両端に、いわゆる段継ぎ封止構造による気密封止部が形成されており、この誘電体管51の一端51Aから管軸方向内方に突出して伸びる、線状の形状を有する高電圧供給用近接導体(以下、単に「近接導体」ともいう。)57が、誘電体管51における近接導体57の先端57A側の内周面が内方に突出してなる突起部52により、先端57Aが自由端とされた状態であって摺動自在に保持されてなる構成。
【0063】
(b)図11に示すように、封管体である誘電体管61の両端に、いわゆる段継ぎ封止構造による気密封止部が形成されており、この誘電体管61の一端61Aから管軸方向内方に突出する、例えばタングステン線よりなる第1の線状部分63と、当該誘電体管61の他端61Bから管軸方向内方に突出する、例えばタングステン線よりなる第2の線状部分64と、その一端が第1の線状部分63の先端63Aに、例えばスポット溶接によって接続され、他端が第2の線状部分64の先端64Aに、例えばスポット溶接によって接続され、当該先端63Aと先端63Aとの離間距離より大きな長さを有し、湾曲した状態で設けられている、例えばモリブデン箔よりなる伸縮調整部材65とよりなる高電圧供給用近接導体(以下、単に「近接導体」ともいう。)67を備えている構成。
この場合には、近接導体67の両端が誘電体管61に封着されているが、伸縮調整部材65の作用により、例えば第1の線状部分63および第2の線状部分64がフラッシュランプ10から放射される光を受けることによって熱膨張しても、当該発光管11にクラックが生じるなどの弊害を伴うことがない。
【0064】
また、例えばフラッシュランプ装置周辺の雰囲気が窒素雰囲気である場合には、トリガ用部材は、高電圧供給用近接導体が両端が封止されていない筒状の誘電体材料で覆われている構成のものであってもよい。この筒状の誘電体材料は、その全長が少なくともアーク長さである陰極と陽極との間の距離分の長さを有するものであればよく、これにより、高電圧供給用近接導体材料の飛散を防止することができる。
なお、周辺のフラッシュランプの影響が大きい時には、その長さを適宜に選択することができることはいうまでもない。
【0065】
また、誘電体管を備えたトリガ用部材は、当該誘電体管の内部に、例えばバリウム、ジルコニウムとアルミニウムの合金などよりなる固体ゲッタが封入されてなるものであってもよい。
この場合には、固体ゲッタが、誘電体管の内部に備えられている高電圧供給用近接導体がフラッシュランプ10から放射される光を受けて誘電体管に存在する酸素と反応しないように、予め酸素を吸収するため、当該高電圧供給用近接導体の酸化を確実に防止することができる。
【0066】
トリガ用部材は、図12に示すように、高電圧供給用近接導体としてモリブデン箔77を用い、このモリブデン箔77が、例えば石英ガラスよりなる誘電体部材78に封着されてなる構成を有するものであってもよい。
図の例において、モリブデン箔77の一端部(図12において左端部)77Aは、トリガ電圧印加用部分として誘電体部材78の一端(図12において左端)78Aから突出した状態とされている。
この場合には、モリブデン箔77が高温となっても、このモリブデン箔77自体の熱膨張が金属の塑性変形の範囲内におさまることから、誘電体部材78にクラックが生じることがないため、トリガ用部材自体が破壊することがない。
【0067】
以上のようなフラッシュランプ装置を備えた閃光放射装置は、例えば半導体基板や液晶基板などを熱処理するための熱処理装置の加熱源として用いることができるが、このような熱処理装置によれば、高電圧供給用近接導体がフラッシュランプから放射される光を受けることによってスパッタした高電圧供給用近接導体材料が誘電体部材の外方に飛散することを防止することができるため、被処理物に高電圧供給用近接導体材料が付着することを防止することができると共に、作業環境が悪化することを抑制することができる。
【0068】
また、閃光放射装置は、図13に示すように、複数のフラッシュランプ装置によって構成されるものであってもよい。
図13の例においては、平行に並んだ複数(図13においては5本)の棒状のフラッシュランプ81が共通のフラッシュランプ用支持台85に支持され、また、フラッシュランプ81と同数のトリガ用部材82が、各々、対応するフラッシュランプ81に平行な位置(図13においては直下の位置)に配置された状態で共通のトリガ用部材用支持台86に支持されており、これらのフラッシュランプ用支持台85、トリガ用部材用支持台86は、共通の基台84に個別に支持されている。
なお、図13においては、複数のフラッシュランプ81のうちの1つのみが示されている。
【0069】
以下、本発明の作用効果を確認するために行った実験について説明する。
<実験例1>
図1に示す構成の形式に従い、各々、下記のフラッシュランプおよびトリガ用部材よりなり、誘電体管として、下記表2に示す外径および内径を有するものを備えたフラッシュランプ装置(a)〜(c)を作成し、また、トリガ用部材に代えて、当該トリガ用部材において用いられる高電圧供給用近接導体を、フラッシュランプを構成する発光管の外部に、当該発光管と隔離した状態に配設してなる構成を有すること以外はフラッシュランプ装置(a)と同様の構成を有するフラッシュランプ装置(d)を作成した。
【0070】
〈フラッシュランプ〉
発光管:石英ガラス(全長360mm、内径8.5mm、外径10.5mm)
陰極:バリウム・アルミネートを含有するモリブデン
陽極:タングステン
電極間距離:280mm
封入ガス:キセノンガス(封入圧450Torr)
【0071】
〈トリガ用部材〉
誘電体管:石英ガラス(全長320mm)
高電圧供給用近接導体:タングステン線(外径1mm、全長290mm)
気密封止部に係る金属箔:モリブデン箔
誘電体管の内部:真空雰囲気
【0072】
【表2】
【0073】
得られたフラッシュランプ装置(a)〜(d)について、電極(陽極および陰極)と、高電圧供給用近接導体との離間距離を変化させながら絶縁破壊が生じる最小のトリガエネルギーを測定した。結果を図14に示す。
図14において、フラッシュランプ装置(a)の結果を曲線(a)、フラッシュランプ装置(b)の結果を曲線(b)、フラッシュランプ装置(c)の結果を曲線(c)、フラッシュランプ装置(d)の結果を曲線(d)で示す。
【0074】
以上の結果から、電極と高電圧供給用近接導体との間に誘電体管が介在することによってフラッシュランプ装置を点灯するために必要とされるトリガエネルギーが小さくなること、また、トリガ用部材を構成する誘電体管の管壁の厚みが大きくなるに従って、フラッシュランプ装置を点灯するために必要とされるトリガエネルギーが小さくなっていること、また、電極と高電圧供給用近接導体との離間距離が一定の場合には、誘電体管の管壁の厚みが大きくなるに従ってフラッシュランプ装置を点灯するために必要とされるトリガエネルギーが小さくなっていることが確認された。
従って、管壁の厚みが大きい誘電体管を備えたフラッシュランプ装置においては、小さなトリガエネルギーで当該フラッシュランプ装置を点灯させることができることから、一層高い動作信頼性が得られることが理解される。
【0075】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明がこれによって制限されるものではない。
【0076】
<実施例1>
図1に示す構成の形式に従い、下記のフラッシュランプおよびトリガ用部材を備えてなり、電極(陽極および陰極)と、高電圧供給用近接導体との離間距離が7.75mmであるフラッシュランプ装置を作成した。
【0077】
〈フラッシュランプ〉
発光管:石英ガラス(全長360mm、内径8.5mm、外径10.5mm)
陰極:バリウム・アルミネートを含有するモリブデン
陽極:タングステン
電極間距離:280mm
封入ガス:キセノンガス(封入圧450Torr)
【0078】
〈トリガ用部材〉
誘電体管:石英ガラス(全長320mm、内径1.8mm、外径4.5mm)
高電圧供給用近接導体:タングステン線(外径1mm、全長290mm)
気密封止部に係る金属箔:モリブデン箔
誘電体管の内部:真空雰囲気
【0079】
得られたフラッシュランプ装置を、下記の条件によって5万回点灯した後、当該フラッシュランプ装置における発光管の外周面を目視にて観察したところ、高電圧供給用近接導電材料の付着、および擦り傷がないことが確認された。
【0080】
フラッシュランプの入力エネルギー:3750J(コンデンサ容量:1200μF、充電電圧2500V)
トリガエネルギー:27mJ(コンデンサ容量:0.44μF、充電電圧330V)
トリガ出力開放電圧15kV
【0081】
【発明の効果】
本発明のフラッシュランプ装置によれば、各々、フラッシュランプの発光管と、高電圧供給用近接導体とが隔離した状態で設けられており、しかも、当該発光管と、当該高電圧供給用近接導体との間に空気より大きい誘電率を有する誘電体部材が配設されていることから、フラッシュランプから放射される光を受けることにより、高電圧供給用近接導体を構成する高電圧供給用近接導体材料がスパッタする現象および高電圧供給用近接導体が熱膨張する現象に起因して弊害が生じることを防止することができるため、十分なトリガエネルギーで発光ミスがなく、しかも、長い使用寿命が得られる。
【0082】
本発明の閃光放射装置によれば、上記のフラッシュランプ装置を複数備えてなるものであるため、十分なトリガエネルギーで発光ミスがなく、しかも、長い使用寿命が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】閃光放射装置に備えられた状態の本発明のフラッシュランプ装置の構成の一例を示す説明図である。
【図2】図1のフラッシュランプ装置におけるフラッシュランプとトリガ用部材との位置関係を示す説明用断面図である。
【図3】図1のフラッシュランプ装置におけるトリガ用部材の構成を示す説明用断面図である。
【図4】直列コンデンサを示す等価回路図である。
【図5】直列コンデンサに係るフラッシュランプ装置の各構成要素の関係を模式的に示す説明図である。
【図6】閃光放射装置に備えられた状態の本発明のフラッシュランプ装置の構成の他の例を示す説明図である。
【図7】 図6のフラッシュランプ装置におけるフラッシュランプとトリガ用部材との位置関係を示す説明用断面図である。
【図8】トリガ用部材における誘電体管をフラッシュランプにおける発光管の外周面に接触させるための手法を示す説明図である。
【図9】トリガ用部材における誘電体管をフラッシュランプにおける発光管の外周面に接触させるための他の手法を示す説明図である。
【図10】トリガ用部材の他の例の構成を示す説明用断面図である。
【図11】トリガ用部材の更に他の例の構成を示す説明用断面図である。
【図12】トリガ用部材のまた更に他の例の構成を示す説明用断面図である。
【図13】本発明の閃光放射放置の構成の一例を示す説明用斜視図である。
【図14】フラッシュランプ装置を点灯するために必要とされるトリガエネルギーと、電極と高電圧供給用近接導体との離間距離との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 フラッシュランプ
11 発光管
12、13 電極棒
14 陽極
15 陰極
17 口金
20 トリガ用部材
21 誘電体管
21A 一端
22A 第1の突起部
22B 第2の突起部
25 金属箔
26 トリガ電圧印加用リード棒
27 高電圧供給用近接導体
27A 先端
27B 基端
31 基台
32 フラッシュランプ用支持台
33 フラッシュランプ保持部
35 押さえ部材
36 トリガ用部材用支持台
37 トリガ用部材保持部
38 トリガ用部材用支持台
39 トリガ用部材保持部
40 トリガ用部材
41 誘電体板
47 高電圧供給用近接導体
51 誘電体管
51A 一端
52 突起部
57 高電圧供給用近接導体
57A 先端
61 誘電体管
61A 一端
61B 他端
63 第1の線状部分
63A 先端
64 第2の線状部分
64A 先端
65 伸縮調整部材
67 高電圧供給用近接導体
71 ばね
72 トリガ用部材用支持台
75 トリガ用部材用支持台
76 トリガ用部材保持部
77 モリブデン箔
77A 一端部
78 誘電体部材
78A 一端
81 フラッシュランプ
82 トリガ用部材
84 基台
85 フラッシュランプ用支持台
86 トリガ用部材用支持台
Claims (7)
- 一対の電極が対向配置されてなる発光管を有するフラッシュランプと、当該フラッシュランプの発光管の外部において電極間に亘って伸びる高電圧供給用近接導体とを備えてなるフラッシュランプ装置において、
前記高電圧供給用近接導体は、空気より大きい誘電率を有する誘電体部材よりなる封管体の内部に位置し、封管体の内周面が内方に突出してなる突起部によって摺動自在に保持されており、
前記封管体がフラッシュランプの発光管の外周面に接触した状態とされていることを特徴とするフラッシュランプ装置。 - 一対の電極が対向配置されてなる発光管を有するフラッシュランプと、当該フラッシュランプの発光管の外部において電極間に亘って伸びる高電圧供給用近接導体とを備えてなるフラッシュランプ装置において、
前記高電圧供給用近接導体は、空気より大きい誘電率を有する誘電体部材よりなる封管体の内部に位置し、封管体の一端から内方に突出する第1の線状部分と、当該封管体の他端から内方に突出する第2の線状部分とが伸縮調整部材により接続されてなり、
前記封管体がフラッシュランプの発光管の外周面に接触した状態とされていることを特徴とするフラッシュランプ装置。 - 封管体が石英ガラスよりなるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラッシュランプ装置。
- 封管体の内部が真空雰囲気とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフラッシュランプ装置。
- 封管体の内部が不活性ガス雰囲気とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフラッシュランプ装置。
- 封管体の内部に、固体ゲッタが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のフラッシュランプ装置。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のフラッシュランプ装置を複数備えてなり、
前記複数の各々のフラッシュランプ装置が共通の基台上に個別に保持されてなる構成を有することを特徴とする閃光放射装置。
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