JP3678082B2 - テレビコンセント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ信号用の信号ケーブルを接続するテレビコンセントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のテレビコンセントとして、図18及び図19に示す構造のものが知られている。このテレビコンセントは、テレビ受像機の信号ケーブルたる同軸ケーブル(以下、出力側同軸ケーブルと呼ぶ)の一端に取り付けられた図示しないプラグを接続する同軸コネクタ部Aを前面に備え、テレビ放送受信用のアンテナ等との間を接続する信号ケーブルたる同軸ケーブル(以下、入力側同軸ケーブルと呼ぶ)の外部導体を接続する接続部B並びに入力側同軸ケーブルの内部導体を差し込み接続する刃受部14bを背面に備えている。
【0003】
このテレビコンセントのハウジング50は合成樹脂製であり、背面が開口する箱状に形成されている。なお、ハウジング50の外形は、規格化された既製の埋込型の配線器具(例えば、JISに規定される大角形連用配線器具など)の1個モジュール寸法の配線器具と合わせてある。つまり、既製の埋込型の配線器具を埋込ボックスに取り付ける場合に用いる取付枠の開口内に嵌まる直方体状のボス部51を前面に形成し、このボス部51より1段低くなった両側部から外方に、合成樹脂製の取付枠への取付用の一対の係止爪52を突設し、ボス部51の両側面下部に金属製の取付枠への取付用の嵌合孔が穿設された凸部を設けてある(図示せず)。
【0004】
同軸コネクタ部Aは、ボス部51の前面を環状に凹設し、中央の円柱部16の中心部に穿設された貫通孔に埋設される内部接触子14と、円柱部16の外周を被嵌する円筒状の外部接触子15とで構成されている。
【0005】
上記外部接触子15は背面側に突出する一対の脚片15aを備えている。また、内部接触子14は、上記円柱部16に埋設される上端部に、上記プラグの内部コンタクトを挟み込む形で受けるピン受け部14aが形成され、下端部に入力側同軸ケーブルの内部導体を受ける刃受部14bが形成されている。
【0006】
ハウジング50の開口する背面には金属製のシールド板17が取り付けられる。シールド板17の両端部からは図18における下方に圧着片17aが突設され、この圧着片17aをハウジング50の内側面に圧接する形で嵌め込むことにより、ハウジング50の背面に圧入状態で取り付けられる。このシールド板17の一側面の刃受部14bが対向する部分は切り欠いてある。また、このシールド板17の背面の切欠部18の両側部からは一対の軸支片17bを突設してある。
【0007】
上記シールド板17の内側には合成樹脂製の絶縁板19が取り付けられる。この絶縁板19の背面からは上記シールド板17の切欠部18に収まる突部24を形成し、この突部24に形成された挿通孔24aを通して、入力側同軸ケーブルの内部導体が挿入される。この絶縁板19の前面からはハウジング50のボス部51の内底面に当たる当接片19aを突設してある。また、外部接触子15の脚片15aの一方に対応する位置には、角状の挿通孔19bを形成し、この挿通孔19bに対応するシールド板17には切り起こし部17dを形成してある。
【0008】
上記シールド板17の軸支片17bには、入力側同軸ケーブルを張力止めする押さえ金具20が回動自在に取り付けられる。この押さえ金具20の基端部には、先端が夫々外側に折曲された一対の枢支片20aが形成され、押さえ金具20は枢支片20aを軸支片17bの切込み部(図示せず)にかしめてシールド板17に回動自在に取り付けられる。この押さえ金具20の先端部は中央部を円弧状に曲成し、この曲成部20bで入力側同軸ケーブルを挟み込むようになっている。この曲成部20bの一側部には、ねじ21が抜け止め状態で取り付けられた固定片20cを備え、ねじ21をシールド板17のねじ孔に螺合して入力側同軸ケーブルの保持状態を固定するようになっている。この押さえ金具20、絶縁板19に形成された突部24及びシールド板17で、入力側同軸ケーブルの接続部Bが構成されている。
【0009】
入力用同軸ケーブルの接続は次のように行う。押さえ金具20をシールド板17から外し、入力用同軸ケーブルの内部導体を突部24の挿通孔24aを通して刃受部14bに差し込み、さらに内部導体を略90度折り曲げる。なお、突部24の挿通孔24aの回りには内部導体を3方から囲む隔壁部を形成してある。そして、入力用同軸ケーブルの外部導体としての編組線部分を押さえ金具20で挟み込み、ねじ21をシールド板17に締め付けることで入力用同軸ケーブルがテレビコンセントに接続される。なお、図20に示すように絶縁板19に突部を設けずに刃受部14bをシールド板17の切欠部18から露出させるような構造のものや、図21に示すように内部接触子14の刃受け部14bを、入力側同軸ケーブルの内部導体の差込方向が押さえ金具20で固定された状態の入力側同軸ケーブルの軸方向と略平行になるように、絶縁板19を通してシールド板17の切欠部18からハウジング50の背面側に突出させたものもある。
【0010】
さらに、図22に示すような構造のテレビコンセントも提供されている。このテレビコンセントは、テレビ信号が出力される出力端子部60が底面に設けられた略コ字形のシールドケース本体61aと、シールドケース本体61aに結合されて箱状のシールドケース61を構成する略コ字形のシールドケースカバー61bと、合成樹脂により略コ字形に形成され出力端子部60を前方に露出する丸孔62aを有するハウジング62とを備えている。また、テレビ信号入力用の同軸ケーブルの外部導体が接続される外部導体接続部63がシールドケース61の側面に設けられるとともに、ハウジング62の背面から後方へ垂設された突出部64に上記同軸ケーブルの内部導体が接続される内部導体接続部65が設けられている。なお、出力端子部60を構成する内部導体接続用の接触子(図示せず)と内部導体接続部65とはシールドケース61内に収納されるプリント基板66を介して接続されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図18及び図21に示した従来例では、図23に示すように内部コンタクトを受けるピン受け部14aを略円筒形に形成しているため、帯板状の導電性部材を複数回に分けて徐々に曲げ加工しなければならず、製造が難しい、工数がかかる、寸法精度が出しにくいといった問題がある。
【0012】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、出力用信号ケーブルの内部導体に接続される受け部が容易に製造できるテレビコンセントを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、テレビ信号入力用の入力用信号ケーブルの内部導体と接続する第1の受け部を具備した入力側接続部、テレビ信号出力用の出力用信号ケーブルの内部導体に接続する第2の受け部を具備した出力側接続部、第1及び第2の受け部を連結する連結片が導電性部材で一体に形成されてなる接触子と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面側に臨ませるようにして内部に収納する合成樹脂製のハウジングと、入力側接続部と出 力側接続部が互いに対向する前面及び背面に設けられた略箱状であって、入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面より外部に臨ませるようにハウジング内に収納され且つ接触子を内部に収納する金属筐体と、絶縁性を有する合成樹脂製であって金属筐体内に収納されて接触子と金属筐体との間を電気的に絶縁するセパレータとを備え、帯板状の導電性部材を折曲して互いに対向配置された一対のばね片で第1及び第2の受け部を形成して成り、セパレータは、矩形平板状の主部と、主部の中央部に穿設された嵌合孔に一端部が嵌合されて主部の一面側から突出し且つ内部に第2の受け部が挿入される有底円筒形の絶縁体と、主部の端縁に設けられて金属筐体に設けられた嵌合切欠と嵌合してセパレータを金属筐体に位置決め固定するための突部と、接触子の第1の受け部を保持して固定する第1の固定用リブと、接触子の連結片を保持して固定する第2の固定用リブとを有することを特徴とし、従来の円筒形の受け部に比較して容易に製造でき、寸法精度が出しやすい。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、金属筐体は、入力側接続部が設けられた略コ字形の第1の金属板と、出力側接続部が設けられた略コ字形の第2の金属板とから成ることを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1の金属板と第2の金属板を結合して金属筐体を構成しているために金属筐体内に接触子を収納する作業が容易になって組立性が向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1の分解斜視図を示す。本実施形態のテレビコンセントA1は、テレビ信号入力用の入力用信号ケーブルが接続される入力側接続部、及びテレビ信号出力用の出力用信号ケーブルが接続される出力側接続部が互いに対向する前面及び背面に設けられた略箱状の金属筐体(シールドケース)2と、金属筐体2内に収容されて入力側接続部に接続された入力用信号ケーブル及び出力側接続部に接続された出力用信号ケーブルの内部導体同士を接続する内部導体接続手段と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面より外部に臨ませるように金属筐体2を収納する合成樹脂製のハウジング1とを備えている。
【0016】
金属筐体2は、平板状の金属材を折曲して互いに略コ字形に形成された第1及び第2の金属板3,4を結合して構成される。但し、第1及び第2の金属板3,4の形状はコ字形に限定されるものではなく、例えば、一方を一面が開口する箱形とし且つ他方を上記開口を塞ぐ平板状としたり、その他種々の形状が可能である。
【0017】
第1の金属板3は矩形平板状の主片3aと、主片3aの長手方向に沿った両側端縁より同一方向へ垂下された側片3b,3bとで構成され、主片3aの一部が切り欠かれて開口部3cが形成されている。また、この第1の金属板3の開口部3cの両側部からは一対の軸支片3dが突設してある。これら一対の軸支片3dには、テレビ放送受信用のアンテナやダウンコンバータ等との間を接続する信号ケーブルたる同軸ケーブル(以下、入力側同軸ケーブルと呼ぶ)を張力止めする押さえ金具5が回動自在に取り付けられる。この押さえ金具5の基端部には、先端が夫々外側に折曲された一対の枢支片5aが形成され、押さえ金具5は枢支片5aを軸支片3dの切込み部にかしめて第1の金属板3に回動自在に取り付けられる。この押さえ金具5の先端部は中央部を円弧状に曲成し、この曲成部5bで入力側同軸ケーブルを挟み込むようになっている。この曲成部5bの一側部には、ねじ6が抜け止め状態で取り付けられた固定片5cを備え、ねじ6を主片3aのねじ孔(図示せず)に螺合して入力側同軸ケーブルの保持状態を固定するようになっている。
【0018】
一方、第2の金属板4は矩形平板状の主片4aと、主片4aの長手方向に対向する両側端縁より同一方向へ垂下された側片4b,4bとで構成され、主片4aの略中央には長孔状の取付孔4cが穿設されている。この取付孔4cには、後述するコネクタ(例えば、F型接栓コネクタ)7を構成する円筒形のシェル7aがかしめ固定される。このシェル7aは、金属等の導電部材により外周面にねじ部が形成され且つ一端部に固定用のフランジ部7bを有する円筒形に形成されており、後述するようにテレビ受像機やチューナなどと接続するための信号ケーブルたる同軸ケーブル(以下、出力用同軸ケーブルと呼ぶ)50の一端に付設された同軸プラグ(例えば、F型接栓プラグ)51の外部コンタクト(図示せず)と接続される(図11参照)。但し、第2の金属板4にしぼり加工等を行ってシェル7aを一体に形成するようにしても良い。
【0019】
また、第2の金属板4の両側片4b,4bの先端縁には各一対のかしめ爪4d,4dが側片4bの垂下方向と同一方向に突設されている。これに対して、第1の金属板3の主片3aには、長手方向両端部近傍を切り起こして切起爪3e並びに切起孔3fが形成されており、図2及び図3に示すように第2の金属板4のかしめ爪4d,4dをそれぞれ第1の金属板3の切起孔3fに挿通し且つ切起爪3eによりかしめ爪4dをかしめることで第1の金属板3と第2の金属板4が結合されて略箱状の金属筐体2を構成している。また、切起爪3eとかしめ爪4dとで第1及び第2の金属板3,4同士が電気的に接続されて両者が同電位に保たれる。
【0020】
さらに本実施形態では、第2の金属板4の主片4aの長手方向に沿った両端縁から各一対の端子片4e,4eが側片4bの垂下方向と同方向に折曲形成され、これら端子片4eの外側面には略椀形の突起4fがそれぞれ突設されている。而して、第1及び第2の金属板3,4を結合して金属筐体2を組み立てると、図4に示すように第1の金属板3の側片3bに、第2の金属板4の各端子片4eの突起4fが圧接され、端子片4eを介して第1及び第2の金属板3,4同士が電気的に接続されることになる。このため、切起爪3eとかしめ爪4dのみで接続する場合に比較して安定して確実に同電位にすることができる。
【0021】
上述のように構成される金属筐体2内には、図1に示すように接触子8、セパレータ9並びに端子カバー10が収納される。接触子8は、図5に示すように入力用同軸ケーブルの内部導体と接続する第1の受け部8aと、出力用同軸ケーブル50の内部導体と接続されている同軸プラグ51の中心コンタクト(図示せず)が接続する第2の受け部8bと、第1の受け部8aと第2の受け部8bとを連結する略鉤形の連結片8cとが帯板状の導電性部材を折曲して一体に形成されている。ここで、第1及び第2の受け部8a,8bは、何れも略へ字形に形成されて互いに対向配置された一対のばね片8d,8dを有し、このばね片8d,8dの間に入力用同軸ケーブルの内部導体や同軸プラグ51の中心コンタクトを差し込んで挟持するものである。なお、第1の金属板3、押さえ金具5並びに接触子8の第1の受け部8aにより入力側接続部を構成し、コネクタ7により出力側接続部を構成するとともに、接触子8によって内部導体接続手段を構成している。
【0022】
図5を参照して第2の受け部8bの構造をさらに詳しく説明する。連結片8cの長手方向に沿った端縁から一対の帯状部8b1が延設され、各帯状部8b1が略へ字形に折曲されてばね片8dが形成され、さらに各帯状部8b1が互いに対向するように略直角に折り曲げられて第2の受け部8bが構成される。而して、帯状部8b1を数回折曲するだけで第2の受け部8bが形成できるから、従来の円筒形のものに比較して製造が容易になり、寸法精度も出しやすくなる。
【0023】
セパレータ9は絶縁性を有する合成樹脂製であって、矩形平板状の主部9aと、主部9aの中央部に穿設された嵌合孔に一端部が嵌合されて主部9aの一面(以下、この面を「表面」と呼ぶ)側から突出する有底円筒形の絶縁体9bとを具備して成り、金属筐体2内に収納されて接触子8と第2の金属板4及びシェル7aとの間を電気的に絶縁している。而して、シェル7a、第2の受け部8b並びに絶縁体9bによって出力側接続部たるコネクタ7が構成されている。但し、主部9aと絶縁体9bを絶縁性を有する合成樹脂により一体に形成することも可能である。
【0024】
図9に示すように、絶縁体9b内部には接触子8の第2の受け部8bが挿入され、底部中央に穿孔された挿入孔9cを通して挿入される同軸プラグ51の中心コンタクトが第2の受け部8bに差込接続される。なお、絶縁体9bの内周面には主部9a側の開口に近付くにつれて径を増大させるように傾斜面9dが設けてあり、第2の受け部8bが挿入し易いようにしてある。また、絶縁体9bが突出する表面と反対側の主部9aの裏面には、図6及び図7に示すように接触子8の第1の受け部8aを三方から挟むように保持して固定する第1の固定用リブ9eと、同じく接触子8の連結片8cを三方から挟むように保持して固定する第2の固定用リブ9fとが突設してある。なお、図6に示すように第2の固定用リブ9fの内で互いに対向する一対のリブ9fには主部9aに向けて互いの間隔を徐々に狭くするようなテーパ面9gが形成してある。而して、第1及び第2の固定用リブ9e,9fによって接触子8を正規の位置に位置決めして固定することができ、その結果、組立時に接触子8が移動したりがたついたりすることが無く、組立不良を防ぐことができる。さらに、接触子8をセパレータ9に組み込む際に正規の位置から多少ずれていても、第2の固定用リブ9fに形成したテーパ面9gで接触子8の連結片8cがガイドされて接触子8を正規の位置に確実に位置決めして固定することができ、組立時間の短縮が図れる。
【0025】
一方、端子カバー10は絶縁性を有する合成樹脂製であって、短冊形の基部10aと、基部10aの長手方向に対向する両端縁から同一方向に垂設された一対の側部10b,10bと、基部10aより側部10bと反対側へ突設されて内部に接触子8の第1の受け部8aが収納される収納部10cとを具備して成り、金属筐体2内に収納されて接触子8と第1の金属板3との間を電気的に絶縁している。両側部10bの先端両側には第2の金属板4の主片4aに当接する突起10dが設けてある。
【0026】
収納部10cの内部は基部10aを通して開口させてあり、この開口から接触子8の第1の受け部8aが収納部10c内に挿入される。基部10aの短幅方向に対向する収納部10cの両側面のうち、一方の側面には入力用同軸ケーブルの内部導体を挿入する挿入口(図示せず)が設けられ、他方の側面には矩形の開口孔10eが設けられている。すなわち、挿入口から挿入された入力用同軸ケーブルの内部導体が収納部10c内に収納されている第1の受け部8aに差込接続されるのである。ここで、収納部10c内において開口孔10eの周縁に第1の受け部8aを構成するばね片8d,8dの後端縁を当接させており、挿入口から挿入された内部導体を第1の受け部8aに差込接続する際に第1の受け部8aががたついたり変形したりするのを防止している。
【0027】
ところで、端子カバー10は、金属筐体2内においては第1の金属板3で押さえ付けて固定されているのであるが、これだけでは第1の金属板3の主片3aと略平行する方向には十分に固定することができない。そこで、本実施形態においては、図10に示すように基部10aの長手方向端縁近傍に収納部10cを挟んで一対の位置固定リブ10f,10fを突設し、第1の金属板3の主片3aの対応する位置に設けた嵌合溝3g,3gに位置固定リブ10f,10fを嵌合させて第1の金属板3に対して端子カバー10を位置決めして固定している。その結果、金属筐体2に対して端子カバー10を強固に固定することができ、端子カバー10のがたつきを抑えて第1の受け部8aに入力用同軸ケーブルの内部導体を差込接続し易くなる。
【0028】
さらに、基部10aの側部10bが突出する側の面の略中央には、金属筐体2内に収納された状態で接触子8の連結片8cをセパレータ9の主部9aに押さえつける押さえリブ10gが突設してある。すなわち、接触子8、セパレータ9及び端子カバー10を金属筐体2内に収納した状態では、図9に示すように端子カバー10の押さえリブ10gによって接触子8の連結片8cがセパレータ9の主部9aに押さえつけて固定されることになる。このため、第2の受け部8bが内部導体の差込方向に移動するのを規制することができ、出力用同軸ケーブル50の接続が容易に行えるとともに第2の受け部8bが移動することによる接触不良等の不具合の発生を防ぐことができる。
【0029】
一方、ハウジング1は絶縁性を有する合成樹脂製であり、背面が開口する箱状に形成されている。ここで、ハウジング1の外形は規格化された既製の埋込型の配線器具(例えば、JISに規定される大角形連用配線器具)の1個モジュール寸法の配線器具と合わせてある。つまり、図11に示すように既製の埋込型の配線器具を埋込ボックスに取り付ける場合に用いる取付枠42(JIS C 8357参照)の開口窓42a内に嵌まる直方体状のボス部1aを前面に形成し、このボス部1aより1段低くなった両側部から外方に、合成樹脂製の取付枠42への取付用の一対の係止爪1b,1bを突設し、ボス部1aの両側面下部に金属製の取付枠(図示せず)への取付用の嵌合孔が穿設された凸部を設けてある(図示せず)。また、図4に示すようにボス部1aには前面に開口する略円形の凹所1cが設けてあり、この凹所1cの底面に設けた挿通孔1dを通してコネクタ7がボス部1aの凹所1c内に配置される。
【0030】
また、ハウジング1の短幅方向に対向する両側面には矩形の係合孔1e,1eが各一対ずつ設けてあり、第1の金属板3の両側片3b,3bに切り起こし形成された係合爪3h,3hを係合孔1e,1eに係合することでハウジング1の内部に金属筐体2を収容した状態でハウジング1と金属筐体2とを固定することができる。ここで、図1に示すようにハウジング1の長手方向に対向する両内側面には位置決め用の突条1f,1fが突設されており、これらの突条1f,1fを第2の金属板4の側片4bに形成された位置決め溝4g,4gにそれぞれ嵌合することでハウジング1に対して金属筐体2の位置決め、並びに組立後における金属筐体2のがたつき防止を図っている。
【0031】
次に本実施形態の組立手順を簡単に説明する。
【0032】
まず、開口側を上にしたハウジング1の内部にシェル7aを取り付けた第2の金属板4を上方から入れる。このとき、ハウジング1に設けた突条1fと第2の金属板4に設けた位置決め溝4gが嵌合して位置決めがなされ、挿通孔1dを通してシェル7aがボス部1aの凹所1c内に配置される。そして、第2の金属板4の上からセパレータ9を入れる。このとき、セパレータ9の絶縁体9bがシェル7aの内部に挿入される。
【0033】
次に、セパレータ9の第1及び第2の固定用リブ9e,9f間に接触子8を上方から挿入して固定する。このとき、既に説明したように第2の固定用リブ9fに形成したテーパ面9gで接触子8の連結片8cがガイドされて接触子8を正規の位置に確実に位置決めして固定することができるから組立時間の短縮が図れるものである。そして、収納部10c内に接触子8の第1の受け部8aを収納するように端子カバー10を上方から入れる。このとき、セパレータ9の主部9aの長手方向に対向する両端部に形成された一対の溝9h、9hに端子カバー10の一方側の突起10d,10dが嵌合して位置決めがなされる。さらに押さえ金具5を取り付けた第1の金属板3を、端子カバー10の収納部10cを開口部3cに挿通させるように上方からハウジング1内に入れる。このとき、第2の金属板4のかしめ爪4dを第1の金属板3の切起孔3fにそれぞれ挿通し、第2の金属板4の端子片4eを第1の金属板3の側片3bの内側に圧接させるとともに、端子カバー10の位置固定リブ10fを第1の金属板3の嵌合溝3gに嵌合させる。また、第1の金属板3を入れる際には、ハウジング1の開口端縁に第1の金属板3の係合爪3h、3hを当接し、第1の金属板3をハウジング1内に押し込むにしたがって係合爪3h、3hを徐々に撓めさせ、やがて各係合爪3h,3hをハウジング1の側面に設けた係合孔1e,1eに係合させて第1の金属板3をハウジング1に固定する。なお、第1の金属板3の側片3bの先端縁略中央に設けた嵌合切欠3nと、セパレータ9の長手方向に沿った両側端縁略中央に設けた突部9iとを嵌合させて、金属筐体2に対してセパレータ9を位置決めして固定している。
【0034】
最後に第1の金属板3の切起爪3eを倒すようにして切起孔3fから突出したかしめ爪
4dをかしめて第1及び第2の金属板3,4を強固に固定して金属筐体2を形成し、図2に示すように本実施形態のテレビコンセントA1が完成する。
【0035】
本実施形態では、ハウジング1の内から外へ、つまりハウジング1内部からボス部1aの凹所1cに連通する挿通孔1dを設けているから、上述のようにハウジング1の内部に各部品を一方向(例えば、上方)から順次入れていくことで組み立てることができ、従来例のように外部接触子15をハウジング50の前方から組み立てる構造に比較して、組立時の作業性が向上できるとともに作業時間を短縮することができるという利点がある。
【0036】
このテレビコンセントA1に対して入力用同軸ケーブルの接続は次のように行う。ねじ6を緩めて押さえ金具5を第1の金属板3から浮かし、入力用同軸ケーブルの内部導体を、第1の金属板3の開口部3cより突出した端子カバー10の収納部10cの挿入孔を通して第1の受け部8aに差込接続する。そして、入力用同軸ケーブルの外部導体としての編組線部分を押さえ金具5で挟み込み、ねじ6を締め付けることで入力用同軸ケーブルがテレビコンセントA1に接続される。
【0037】
また、本実施形態のテレビコンセントA1を、図11に示すように合成樹脂製の取付枠42に取り付ける場合、取付枠42の両側片43に対向して設けられた係止孔44にハウジング1の係止爪1bを係止させることによって、ハウジング1が取付枠42に取り付けられ、取付枠42の両側片43及び上下片で囲まれる開口窓42aからボス部1aが露出する。そして、このように取付枠42に取り付けて壁面などに埋込配設されたテレビコンセントA1に、出力用同軸ケーブル50の先端に付設された同軸プラグ51を接続する場合、テレビコンセントA1の凹所1c内に同軸プラグ51を挿入するようにしてコネクタ7に差込接続し、同軸プラグ51が具備する接続ナット52をコネクタ7のシェル7aに螺合させて締め付けることにより、同軸プラグ50がコネクタ7から不用意に外れてしまうことを防いでいる。なお、本実施形態ではハウジング1を埋込型の配線器具の1個モジュール寸法に形成しているが、これに限定する趣旨ではなく、ハウジングを2個モジュール寸法や3個モジュール寸法に形成しても良い。
【0038】
ところで、図18並びに図21に示す従来例ではシールド板17のみで十分なシールド性を得ることが困難であり、外来ノイズの影響を受け易いという問題がある。特に最近普及してきたCS放送に対応させる場合、CS放送受信用のアンテナに付設されて受信周波数を低くするダウンコンバータの出力信号(テレビ信号)の周波数がおよそ1.5GHzと高いために地上波のテレビ信号に比較して外来ノイズに弱く、シールド板17のみでは十分なシールド性が得られなかった。
【0039】
また、図22に示した従来例では、接触子と内部導体接続部65とを接続しているプリント基板66が箱状のシールドケース61でシールドされているから、上記従来例に比較してシールド性を向上させることができるが、テレビ信号入力用の同軸ケーブルをシールドケース61の側面に接続する構造であるため、前後方向の厚み寸法が大きくなって施工性が悪化するという問題がある。
【0040】
これに対して本実施形態では、高周波のテレビ信号が流れる接触子8を箱状の金属筐体2内に収納しているためにシールド性を向上させることができ、しかも、入力側接続部たる押さえ金具5や第1の受け部8aと、出力側接続部たるコネクタ7を金属筐体2の対向する前面及び背面に設けているので、テレビコンセントA1の前後方向の厚み寸法が増大することがなく、施工性を向上させることができる。特に、出力信号(テレビ信号)の周波数がおよそ1.5GHzと高いCS放送受信用のダウンコンバータと接続する場合でも十分なシールド性が得られる。また、第1の金属板3と第2の金属板4を結合して金属筐体2を構成しているために金属筐体2内に接触子8を収納する作業が容易になって組立性が向上でき、しかも、第1の金属板3と第2の金属板4は切起爪3eとかしめ爪4dによって同電位に保たれるから、高周波特性並びにシールド性の向上も図れる。
【0041】
さらに本実施形態では、第2の金属板4の主片4aの長手方向に沿った両端縁から各一対の端子片4e,4eを側片4bの垂下方向と同方向に折曲形成しているから、第1及び第2の金属板3,4を結合して金属筐体2を組み立てたときに、図4に示すように第1の金属板3の側片3bに第2の金属板4の各端子片4eの突起4fが圧接され、端子片4eを介して第1及び第2の金属板3,4同士が電気的に接続されることになる。すなわち、第1の金属板3と第2の金属板4が端子片4eを介して電気的に接続されるため、端子片4eによって第1の金属板3と第2の金属板4を安定して確実に同電位にすることができ、高周波特性並びにシールド性をより向上させることができる。
【0042】
なお、図12に示すように第1の金属板3の係合爪3hより後方の側片3bを係合爪3hよりも大きく切り欠いて係合爪3hを撓みやすくしても良い。また、本実施形態では接続ナット52付の同軸プラグ50に対応してコネクタ7のシェル7aにねじ部が形成してあるが、同軸プラグが接続ナットを有しないものであれば、図13に示すように外周面にねじ部が形成されていないシェル7a’を第2の金属板4に設けるようにしても良い。
【0043】
(実施形態2)
図14は本発明の実施形態2を示す一部省略した分解斜視図、図15は本実施形態の外観斜視図をそれぞれ示している。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であり、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0044】
本実施形態は、ハウジング1と金属筐体2を係合する係合手段に特徴があり、ハウジング1の長手方向に対向する両外側面に係合凸部1g,1gを設け、第1の金属板3の主片3aの長手方向に対向する両端縁から舌片3i,3iを垂設するとともに、これらの舌片3i,3iに係合凸部1gと係合する係合孔3j,3jを設けている。係合凸部1gは、ハウジング1の外側面に設けた凹部1hの底面より突設されている。
【0045】
而して、本実施形態のテレビコンセントA2を組み立てる際に、第1の金属板3の舌片3i、3iをハウジング1の外側に設けた凹部1h内に収めるようにして係合凸部1gに舌片3iの係合孔3jを係合させ、ハウジング1と金属筐体2を強固に固定することができる。
【0046】
ここで、実施形態1の場合には第1の金属板3の側片3bに係合爪3hを切起形成しているために金属筐体2に穴が開いてしまい、この穴から外来ノイズが侵入する虞があるが、本実施形態の場合には第1の金属板3に設けた舌片3iに係合孔3jを形成しているため、金属筐体2には孔を設ける必要が無く、実施形態1に比較してシールド性の向上が図れるという利点がある。
【0047】
(実施形態3)
図16は本発明の実施形態3を示す一部省略した分解斜視図、図17は本実施形態の外観斜視図をそれぞれ示している。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であり、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0048】
本実施形態は、ハウジング1と金属筐体2を係合する係合手段に特徴があり、ハウジング1の長手方向に沿った両内側面に係合突起1i,1iを設けるとともに、第1の金属板3の両側片3b,3bの長手方向両端近傍に係合突起1i,1iと係合する係合孔3k,3kを設けている。
【0049】
而して、本実施形態のテレビコンセントA3を組み立てる際にハウジング1内に第1の金属板3を入れると、第1の金属板3の側片3b,3bに設けた係合孔3k,3kにハウジング1に設けた係合突起1i,1iを係合させ、ハウジング1と金属筐体2を強固に固定することができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1の発明は、テレビ信号入力用の入力用信号ケーブルの内部導体と接続する第1の受け部を具備した入力側接続部、テレビ信号出力用の出力用信号ケーブルの内部導体に接続する第2の受け部を具備した出力側接続部、第1及び第2の受け部を連結する連結片が導電性部材で一体に形成されてなる接触子と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面側に臨ませるようにして内部に収納する合成樹脂製のハウジングと、入力側接続部と出力側接続部が互いに対向する前面及び背面に設けられた略箱状であって、入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面より外部に臨ませるようにハウジング内に収納され且つ接触子を内部に収納する金属筐体と、絶縁性を有する合成樹脂製であって金属筐体内に収納されて接触子と金属筐体との間を電気的に絶縁するセパレータとを備え、帯板状の導電性部材を折曲して互いに対向配置された一対のばね片で第1及び第2の受け部を形成して成り、セパレータは、矩形平板状の主部と、主部の中央部に穿設された嵌合孔に一端部が嵌合されて主部の一面側から突出し且つ内部に第2の受け部が挿入される有底円筒形の絶縁体と、主部の端縁に設けられて金属筐体に設けられた嵌合切欠と嵌合してセパレータを金属筐体に位置決め固定するための突部と、接触子の第1の受け部を保持して固定する第1の固定用リブと、接触子の連結片を保持して固定する第2の固定用リブとを有するので、従来の円筒形の受け部に比較して容易に製造でき、寸法精度が出しやすいという効果がある。
【0051】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、金属筐体は、入力側接続部が設けられた略コ字形の第1の金属板と、出力側接続部が設けられた略コ字形の第2の金属板とから成ることを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1の金属板と第2の金属板を結合して金属筐体を構成しているために金属筐体内に接触子を収納する作業が容易になって組立性が向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】 同上の外観斜視図である。
【図3】 同上の側面図である。
【図4】 同上の一部省略した側面断面図である。
【図5】 同上における接触子を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は下面図である。
【図6】 同上におけるセパレータと接触子を示す分解斜視図である。
【図7】 同上における接触子をセパレータに取り付けた状態の平面図である。
【図8】 同上における接触子、セパレータ及び端子カバーを示す分解斜視図である。
【図9】 同上における接触子、セパレータ及び端子カバーを組み立てた状態の断面図である。
【図10】 同上における第1の金属板と端子カバーを示す分解斜視図である。
【図11】 同上を取付枠に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図12】 同上の他の構成を示す一部省略した分解斜視図である。
【図13】 同上のさらに他の構成を示す分解斜視図である。
【図14】 実施形態2を示す一部省略した分解斜視図である。
【図15】 同上の外観斜視図である。
【図16】 実施形態3を示す一部省略した分解斜視図である。
【図17】 同上の外観斜視図である。
【図18】 従来例を示す分解斜視図である。
【図19】 同上の外観斜視図である。
【図20】 他の従来例を示す外観斜視図である。
【図21】 さらに他の従来例を示す分解斜視図である。
【図22】 別の従来例を示す分解斜視図である。
【図23】 同上における内部接触子を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は下面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 金属筐体
3 第1の金属板
4 第2の金属板
7 コネクタ
8 接触子
8a 第1の受け部
8b 第2の受け部
8c 連結片
8d ばね片
9 セパレータ
10 端子カバー
Claims (2)
- テレビ信号入力用の入力用信号ケーブルの内部導体と接続する第1の受け部を具備した入力側接続部、テレビ信号出力用の出力用信号ケーブルの内部導体に接続する第2の受け部を具備した出力側接続部、第1及び第2の受け部を連結する連結片が導電性部材で一体に形成されてなる接触子と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面側に臨ませるようにして内部に収納する合成樹脂製のハウジングと、入力側接続部と出力側接続部が互いに対向する前面及び背面に設けられた略箱状であって、入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面より外部に臨ませるようにハウジング内に収納され且つ接触子を内部に収納する金属筐体と、絶縁性を有する合成樹脂製であって金属筐体内に収納されて接触子と金属筐体との間を電気的に絶縁するセパレータとを備え、帯板状の導電性部材を折曲して互いに対向配置された一対のばね片で第1及び第2の受け部を形成して成り、セパレータは、矩形平板状の主部と、主部の中央部に穿設された嵌合孔に一端部が嵌合されて主部の一面側から突出し且つ内部に第2の受け部が挿入される有底円筒形の絶縁体と、主部の端縁に設けられて金属筐体に設けられた嵌合切欠と嵌合してセパレータを金属筐体に位置決め固定するための突部と、接触子の第1の受け部を保持して固定する第1の固定用リブと、接触子の連結片を保持して固定する第2の固定用リブとを有することを特徴とするテレビコンセント。
- 金属筐体は、入力側接続部が設けられた略コ字形の第1の金属板と、出力側接続部が設けられた略コ字形の第2の金属板とから成ることを特徴とする請求項1記載のテレビコンセント。
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