JP2001135421A - テレビコンセント - Google Patents

テレビコンセント

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JP2001135421A
JP2001135421A JP31605699A JP31605699A JP2001135421A JP 2001135421 A JP2001135421 A JP 2001135421A JP 31605699 A JP31605699 A JP 31605699A JP 31605699 A JP31605699 A JP 31605699A JP 2001135421 A JP2001135421 A JP 2001135421A
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housing
metal plate
metal
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input
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JP31605699A
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Inventor
Takeshi Saito
齋藤  健
Hiroshi Hatano
博司 畑野
Masahito Nakaue
真仁 中植
Hirotaka Hamaguchi
博隆 濱口
Hiroo Inoue
博夫 井上
Mikio Komatsu
幹生 小松
Nobuhiro Matsuda
亘弘 松田
Koji Kobayashi
浩治 小林
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前後方向の厚み寸法を増大させることなくシー
ルド性の向上を図る。 【解決手段】テレビコンセントA1は、入力用信号ケー
ブルが接続される入力側接続部、及び出力用信号ケーブ
ルが接続される出力側接続部が互いに対向する前面及び
背面に設けられた略箱状の金属筐体2と、金属筐体2内
に収容されて入力用信号ケーブル及び出力用信号ケーブ
ルの内部導体同士を接続する接触子8と、背面側が開口
する略箱形に形成され入力側接続部を背面側から露出さ
せるとともに出力側接続部を前面より外部に臨ませるよ
うに金属筐体2を収納する合成樹脂製のハウジング1と
を備える。接触子8を箱状の金属筐体2内に収納してシ
ールド性を向上させることができ、しかも、入力側接続
部たる押さえ金具5や第1の受け部8aと、出力側接続
部たるコネクタ7を金属筐体2の対向する前面及び背面
に設けているので、前後方向の厚み寸法が増大せず、施
工性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ信号用の信
号ケーブルを接続するテレビコンセントに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のテレビコンセントと
して、図22及び図23に示す構造のものが知られてい
る。このテレビコンセントは、テレビ受像機の信号ケー
ブルたる同軸ケーブル(以下、出力側同軸ケーブルと呼
ぶ)の一端に取り付けられた図示しないプラグを接続す
る同軸コネクタ部Aを前面に備え、テレビ放送受信用の
アンテナ等との間を接続する信号ケーブルたる同軸ケー
ブル(以下、入力側同軸ケーブルと呼ぶ)の外部導体を
接続する接続部B並びに入力側同軸ケーブルの内部導体
を差し込み接続する刃受部14bを背面に備えている。
【0003】このテレビコンセントのハウジング50は
合成樹脂製であり、背面が開口する箱状に形成されてい
る。なお、ハウジング50の外形は、規格化された既製
の埋込型の配線器具(例えば、JISに規定される大角
形連用配線器具など)の1個モジュール寸法の配線器具
と合わせてある。つまり、既製の埋込型の配線器具を埋
込ボックスに取り付ける場合に用いる取付枠の開口内に
嵌まる直方体状のボス部51を前面に形成し、このボス
部51より1段低くなった両側部から外方に、合成樹脂
製の取付枠への取付用の一対の係止爪52を突設し、ボ
ス部51の両側面下部に金属製の取付枠への取付用の嵌
合孔が穿設された凸部を設けてある(図示せず)。
【0004】同軸コネクタ部Aは、ボス部51の前面を
環状に凹設し、中央の円柱部16の中心部に穿設された
貫通孔に埋設される内部接触子14と、円柱部16の外
周を被嵌する円筒状の外部接触子15とで構成されてい
る。
【0005】上記外部接触子15は背面側に突出する一
対の脚片15aを備えている。また、内部接触子14
は、上記円柱部16に埋設される上端部に、上記プラグ
の内部コンタクトを挟み込む形で受けるピン受け部14
aが形成され、下端部に入力側同軸ケーブルの内部導体
を受ける刃受部14bが形成されている。
【0006】ハウジング50の開口する背面には金属製
のシールド板17が取り付けられる。シールド板17の
両端部からは図22における下方に圧着片17aが突設
され、この圧着片17aをハウジング50の内側面に圧
接する形で嵌め込むことにより、ハウジング50の背面
に圧入状態で取り付けられる。このシールド板17の一
側面の刃受部14bが対向する部分は切り欠いてある。
また、このシールド板17の背面の切欠部18の両側部
からは一対の軸支片17bを突設してある。
【0007】上記シールド板17の内側には合成樹脂製
の絶縁板19が取り付けられる。この絶縁板19の背面
からは上記シールド板17の切欠部18に収まる突部2
4を形成し、この突部24に形成された挿通孔24aを
通して、入力側同軸ケーブルの内部導体が挿入される。
この絶縁板19の前面からはハウジング50のボス部5
1の内底面に当たる当接片19aを突設してある。ま
た、外部接触子15の脚片15aの一方に対応する位置
には、角状の挿通孔19bを形成し、この挿通孔19b
に対応するシールド板17には切り起こし部17dを形
成してある。
【0008】上記シールド板17の軸支片17bには、
入力側同軸ケーブルを張力止めする押さえ金具20が回
動自在に取り付けられる。この押さえ金具20の基端部
には、先端が夫々外側に折曲された一対の枢支片20a
が形成され、押さえ金具20は枢支片20aを軸支片1
7bの切込み部(図示せず)にかしめてシールド板17
に回動自在に取り付けられる。この押さえ金具20の先
端部は中央部を円弧状に曲成し、この曲成部20bで入
力側同軸ケーブルを挟み込むようになっている。この曲
成部20bの一側部には、ねじ21が抜け止め状態で取
り付けられた固定片20cを備え、ねじ21をシールド
板17のねじ孔に螺合して入力側同軸ケーブルの保持状
態を固定するようになっている。この押さえ金具20、
絶縁板17に形成された突部24及びシールド板17
で、入力側同軸ケーブルの接続部Bが構成されている。
【0009】入力用同軸ケーブルの接続は次のように行
う。押さえ金具20をシールド板17から外し、入力用
同軸ケーブルの内部導体を突部24の挿通孔24aを通
して刃受部14bに差し込み、さらに内部導体を略90
度折り曲げる。なお、突部24の挿通孔24aの回りに
は内部導体を3方から囲む隔壁部を形成してある。そし
て、入力用同軸ケーブルの外部導体としての編組線を折
り返して外皮に被せた部分を押さえ金具20で挟み込
み、ねじ21をシールド板17に締め付けることで入力
用同軸ケーブルがテレビコンセントに接続される。な
お、図24に示すように絶縁板19に突部を設けずに刃
受部14aをシールド板17の切欠部18から露出させ
るような構造のものや、図25に示すように内部接触子
14の刃受け部14bを、入力側同軸ケーブルの内部導
体の差込方向が押さえ金具20で固定された状態の入力
側同軸ケーブルの軸方向と略平行になるように、絶縁板
19を通してシールド板17の切欠部18からハウジン
グ50の背面側に突出させたものもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
ではシールド板17のみで十分なシールド性を得ること
が困難であり、外来ノイズの影響を受け易いというとい
う問題がある。特に最近普及してきたCS放送に対応さ
せる場合、CS放送受信用のアンテナに付設されて受信
周波数を低くするダウンコンバータの出力信号(テレビ
信号)の周波数がおよそ1.5GHzと高いために地上
波のテレビ信号に比較して外来ノイズに弱く、シールド
板17のみでは十分なシールド性が得られなかった。
【0011】これに対して外来ノイズの影響を防止する
ために、図26に示すような構造のテレビコンセントが
提供されている。このテレビコンセントは、テレビ信号
が出力される出力端子部60が底面に設けられた略コ字
形のシールドケース本体61aと、シールドケース本体
61aに結合されて箱状のシールドケース61を構成す
る略コ字形のシールドケースカバー61bと、合成樹脂
により略コ字形に形成され出力端子部60を前方に露出
する丸孔62aを有するハウジング62とを備えてい
る。また、テレビ信号入力用の同軸ケーブルの外部導体
が接続される外部導体接続部63がシールドケース61
の側面に設けられるとともに、ハウジング62の背面か
ら後方へ垂設された突出部64に上記同軸ケーブルの内
部導体が接続される内部導体接続部65が設けられてい
る。なお、出力端子部60を構成する内部導体接続用の
接触子(図示せず)と内部導体接続部65とはシールド
ケース61内に収納されるプリント基板66を介して接
続されている。
【0012】上記後者の従来例では、上記接触子と内部
導体接続部65とを接続しているプリント基板66が箱
状のシールドケース61でシールドされているから、上
記前者の従来例に比較してシールド性を向上させること
ができるが、テレビ信号入力用の同軸ケーブルをシール
ドケース61の側面に接続する構造であるため、前後方
向の厚み寸法が大きくなって施工性が悪化するという問
題がある。
【0013】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、前後方向の厚み寸法を
増大させることなくシールド性の向上が図れるテレビコ
ンセントを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、テレビ信号入力用の入力用信号
ケーブルが接続される入力側接続部、及びテレビ信号出
力用の出力用信号ケーブルが接続される出力側接続部が
互いに対向する前面及び背面に設けられた略箱状の金属
筐体と、金属筐体内に収容されて入力側接続部に接続さ
れた入力用信号ケーブル及び出力側接続部に接続された
出力用信号ケーブルの内部導体同士を接続する内部導体
接続手段と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側
接続部を背面側から露出させるとともに出力側接続部を
前面より外部に臨ませるように金属筐体を収納する合成
樹脂製のハウジングとを備えたことを特徴とし、内部導
体接続手段を略箱状の金属筐体内に収納することでシー
ルド性を向上させることができる。しかも、入力側接続
部と出力側接続部を金属筐体の対向する前面及び背面に
設けているので、前後方向の厚み寸法が増大することが
なく、施工性を向上させることができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、金属筐体とハウジングを係合する係合手段を金属筐
体並びにハウジングに設けたことを特徴とし、請求項1
の発明の作用に加えて、係合手段によってハウジングに
金属筐体を係合して固定することができるから、組立が
容易に行える。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、係合手段が、ハウジングの外側面に設けた係合凸部
と、金属筐体に設けた舌片に形成されて係合凸部に係合
される被係合部とから成ることを特徴とし、請求項2の
発明の作用に加えて、舌片の被係合部と係合凸部を係合
させることでハウジングに金属筐体を固定するため、金
属筐体に穴を設ける必要が無く、シールド性をより向上
させることができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、係合手段が、ハウジングの内側面に設けた係合突起
と、金属筐体の側面に設けて係合突起と係合する被係合
部とから成ることを特徴とし、請求項2の発明の作用に
加えて、組立がより容易になる。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、内部導体接続手段が、一端側で入力用
信号ケーブルの内部導体に接続する入力側接続部材と、
一端側で出力用信号ケーブルの内部導体に接続する出力
側接続部材と、入力側接続部材並びに出力側接続部材の
他端側同士を接続する配線パターンが形成されたプリン
ト基板とから成ることを特徴とし、請求項1〜4の何れ
かの発明の作用に加えて、終端回路等が実装されたプリ
ント基板を金属筐体内に収納することでシールド性の向
上が図れる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、入力側接続部が設けられた第1の金属
板と、出力側接続部が設けられた第2の金属板とを結合
して金属筐体を構成するとともに第1の金属板と第2の
金属板を導通させる導通手段を第1の金属板又は第2の
金属板の少なくとも一方に設けたことを特徴とし、請求
項1〜5の何れかの発明の作用に加えて、第1の金属板
と第2の金属板を結合して金属筐体を構成しているため
に金属筐体内に内部導体接続手段を収納する作業が容易
になって組立性が向上でき、しかも、第1の金属板と第
2の金属板は導通手段によって同電位に保たれるから、
高周波特性並びにシールド性の向上も図れる。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、導通手段が、第1の金属板又は第2の金属板の少な
くとも一方の金属板に一体形成されて他方の金属板と接
触導通する端子片から成ることを特徴とし、請求項6の
発明の作用に加えて、端子片により第1の金属板と第2
の金属板を安定して確実に同電位にすることができ、高
周波特性並びにシールド性をより向上させることができ
る。
【0021】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、導通手段が、第1の金属板又は第2の金属板の一方
を切り起こして形成された切起爪と、他方の金属板に形
成されて切起爪によりかしめられるかしめ爪とから成る
ことを特徴とし、請求項6の発明の作用に加えて、切起
爪とかしめ爪によって第1の金属板と第2の金属板を強
固に固定することができるとともに安定して確実に同電
位にすることができ、高周波特性並びにシールド性をよ
り向上させることができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
の発明において、ハウジングの内部から外へ向けて出力
側接続部を挿通する挿通孔をハウジングの前面に設けた
ことを特徴とし、請求項1〜8の何れかの発明の作用に
加えて、ハウジングの背面側から金属筐体をハウジング
内に挿入して組み立てることができ、組立時の作業性が
向上できるとともに作業時間を短縮することができる。
【0023】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、ハウジングを埋込型の配線器具につ
いて規定されたモジュール寸法に形成し、この埋込型の
配線器具を埋込ボックスに取り付ける取付枠への取付手
段を設けたことを特徴とし、請求項1〜9の何れかの発
明の作用に加えて、埋込型の配線器具と同様に取付枠を
用いて壁面などに埋込配設することができるから施工性
が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1に本発明の実
施形態1の分解斜視図を示す。本実施形態のテレビコン
セントA1は、テレビ信号入力用の入力用信号ケーブル
が接続される入力側接続部、及びテレビ信号出力用の出
力用信号ケーブルが接続される出力側接続部が互いに対
向する前面及び背面に設けられた略箱状の金属筐体(シ
ールドケース)2と、金属筐体2内に収容されて入力側
接続部に接続された入力用信号ケーブル及び出力側接続
部に接続された出力用信号ケーブルの内部導体同士を接
続する内部導体接続手段と、背面側が開口する略箱形に
形成され入力側接続部を背面側から露出させるとともに
出力側接続部を前面より外部に臨ませるように金属筐体
2を収納する合成樹脂製のハウジング1とを備えてい
る。
【0025】金属筐体2は、平板状の金属材を折曲して
互いに略コ字形に形成された第1及び第2の金属板3,
4を結合して構成される。但し、第1及び第2の金属板
3,4の形状はコ字形に限定されるものではなく、例え
ば、一方を一面が開口する箱形とし且つ他方を上記開口
を塞ぐ平板状としたり、その他種々の形状が可能であ
る。
【0026】第1の金属板3は矩形平板状の主片3a
と、主片3aの長手方向に沿った両側端縁より同一方向
へ垂下された側片3b,3bとで構成され、主片3aの
一部が切り欠かれて開口部3cが形成されている。ま
た、この第1の金属板3の開口部3cの両側部からは一
対の軸支片3dが突設してある。これら一対の軸支片3
dには、テレビ放送受信用のアンテナやダウンコンバー
タ等との間を接続する信号ケーブルたる同軸ケーブル
(以下、入力側同軸ケーブルと呼ぶ)を張力止めする押
さえ金具5が回動自在に取り付けられる。この押さえ金
具5の基端部には、先端が夫々外側に折曲された一対の
枢支片5aが形成され、押さえ金具5は枢支片5aを軸
支片3dの切込み部にかしめて第1の金属板3に回動自
在に取り付けられる。この押さえ金具5の先端部は中央
部を円弧状に曲成し、この曲成部5bで入力側同軸ケー
ブルを挟み込むようになっている。この曲成部5bの一
側部には、ねじ6が抜け止め状態で取り付けられた固定
片5cを備え、ねじ6を第1の金属板3aのねじ孔(図
示せず)に螺合して入力側同軸ケーブルの保持状態を固
定するようになっている。
【0027】一方、第2の金属板4は矩形平板状の主片
4aと、主片4aの長手方向に対向する両側端縁より同
一方向へ垂下された側片4b,4bとで構成され、主片
4aの略中央には長孔状の取付孔4cが穿設されてい
る。この取付孔4cには、後述するコネクタ(例えば、
F型接栓コネクタ)7を構成する円筒形のシェル7aが
かしめ固定される。このシェル7aは、金属等の導電部
材により外周面にねじ部が形成され且つ一端部に固定用
のフランジ部7bを有する円筒形に形成されており、後
述するようにテレビ受像機やチューナなどと接続するた
めの信号ケーブルたる同軸ケーブル(以下、出力用同軸
ケーブルと呼ぶ)50の一端に付設された同軸プラグ
(例えば、F型接栓プラグ)51の外部コンタクト51
aと接続される(図11参照)。但し、第2の金属板4
にしぼり加工等を行ってシェル7aを一体に形成するよ
うにしても良い。
【0028】また、第2の金属板4の両側片4b,4b
の先端縁には各一対のかしめ爪4d,4dが側片4bの
垂下方向と同一方向に突設されている。これに対して、
第1の金属板3の主片3aには、長手方向両端部近傍を
切り起こして切起爪3e並びに切起孔3fが形成されて
おり、図2及び図3に示すように第2の金属板4のかし
め爪4d,4dをそれぞれ第1の金属板3の切起孔3f
に挿通し且つ切起爪3fによりかしめ爪4dをかしめる
ことで第1の金属板3と第2の金属板4が結合されて略
箱状の金属筐体2を構成している。また、切起爪3eと
かしめ爪4dとで第1及び第2の金属板3,4同士が電
気的に接続されて両者が同電位に保たれる。
【0029】さらに本実施形態では、第2の金属板4の
主片4aの長手方向に沿った両端縁から各一対の端子片
4e,4eが側片4bの垂下方向と同方向に折曲形成さ
れ、こられ端子片4eの外側面には略椀形の突起4fが
それぞれ突設されている。而して、第1及び第2の金属
板3,4を結合して金属筐体2を組み立てると、図4に
示すように第1の金属板3の側片3bに、第2の金属板
4の各端子片4eの突起4fが圧接され、端子片4eを
介して第1及び第2の金属板3,4同士が電気的に接続
されることになる。このため、切起爪3eとかしめ爪4
dのみで接続する場合に比較して安定して確実に同電位
にすることができる。
【0030】上述のように構成される金属筐体2内に
は、図1に示すように接触子8、セパレータ9並びに端
子カバー10が収納される。接触子8は、図5に示すよ
うに入力用同軸ケーブルの内部導体と接続する第1の受
け部8aと、出力用同軸ケーブル50の内部導体と接続
されている同軸プラグ51の中心コンタクト(図示せ
ず)が接続する第2の受け部8bと、第1の受け部8a
と第2の受け部8bとを連結する略鉤形の連結片8cと
が帯板状の導電性部材を折曲して一体に形成されてい
る。ここで、第1及び第2の受け部8a,8bは、何れ
も略へ字形に形成されて互いに対向配置された一対のば
ね片8d,8dを有し、このばね片8d,8dの間に入
力用同軸ケーブルの内部導体や同軸プラグ51の中心コ
ンタクトを差し込んで挟持するものである。なお、第1
の金属板3、押さえ金具5並びに接触子8の第1の受け
部8aにより入力側接続部を構成し、コネクタ7により
出力側接続部を構成するとともに、接触子8によって内
部導体接続手段を構成している。
【0031】セパレータ9は絶縁性を有する合成樹脂製
であって、矩形平板状の主部9aと、主部9aの中央部
に穿設された嵌合孔に一端部が嵌合されて主部9aの一
面(以下、この面を「表面」と呼ぶ)側から突出する有
底円筒形の絶縁体9bとを具備して成り、金属筐体2内
に収納されて接触子8と第2の金属板4及びシェル7a
との間を電気的に絶縁している。而して、シェル7a、
第2の受け部8b並びに絶縁体9bによって出力側接続
部たるコネクタ7が構成されている。但し、主部9aと
絶縁体9bを絶縁性を有する合成樹脂により一体に形成
することも可能である。
【0032】図9に示すように、絶縁体9b内部には接
触子8の第2の受け部8bが挿入され、底部中央に穿孔
された挿入孔9cを通して挿入される同軸プラグ51の
中心コンタクトが第2の受け部8bに差込接続される。
なお、絶縁体9bの内周面には主部9a側の開口に近付
くにつれて径を増大させるように傾斜面9dが設けてあ
り、第2の受け部8bが挿入し易いようにしてある。ま
た、絶縁体9bが突出する表面と反対側の主部9aの裏
面には、図6及び図7に示すように接触子8の第1の受
け部8aを三方から挟むように保持して固定する第1の
固定用リブ9eと、同じく接触子8の連結片8cを三方
から挟むように保持して固定する第2の固定用リブ9f
とが突設してある。なお、図6に示すように第2の固定
用リブ9fの内で互いに対向する一対のリブ9fには主
部9aに向けて互いの間隔を徐々に狭くするようなテー
パ面9gが形成してある。而して、第1及び第2の固定
用リブ9e,9fによって接触子8を正規の位置に位置
決めして固定することができ、その結果、組立時に接触
子8が移動したりがたついたりすることが無く、組立不
良を防ぐことができる。さらに、接触子8をセパレータ
9に組み込む際に正規の位置から多少ずれていても、第
2の固定用リブ9fに形成したテーパ面9gで接触子8
の連結片8cがガイドされて接触子8を正規の位置に確
実に位置決めして固定することができ、組立時間の短縮
が図れる。
【0033】一方、端子カバー10は絶縁性を有する合
成樹脂製であって、短冊形の基部10aと、基部10a
の長手方向に対向する両端縁から同一方向に垂設された
一対の側部10b,10bと、基部10aより側部10
bと反対側へ突設されて内部に接触子8の第1の受け部
8aが収納される収納部10cとを具備して成り、金属
筐体2内に収納されて接触子8と第1の金属板3との間
を電気的に絶縁している。両側部10bの先端両側には
第2の金属板4の主片4aに当接する突起10dが設け
てある。
【0034】収納部10bの内部は基部10aを通して
開口させてあり、この開口から接触子8の第1の受け部
8aが収納部10b内に挿入される。基部10aの短幅
方向に対向する収納部10bの両側面のうち、一方の側
面には入力用同軸ケーブルの内部導体を挿入する挿入口
(図示せず)が設けられ、他方の側面には矩形の開口孔
10eが設けられている。すなわち、挿入口から挿入さ
れた入力用同軸ケーブルの内部導体が収納部10b内に
収納されている第1の受け部8aに差込接続されるので
ある。ここで、収納部10b内において開口孔10eの
周縁に第1の受け部8aを構成するばね片8d,8dの
後端縁を当接させており、挿入口から挿入された内部導
体を第1の受け部8aに差込接続する際に第1の受け部
8aががたついたり変形したりするのを防止している。
【0035】ところで、端子カバー10は、金属筐体2
内においては第1の金属板3で押さえ付けて固定されて
いるのであるが、これだけでは第1の金属板3の主片3
aと略平行する方向には十分に固定することができな
い。そこで、本実施形態においては、図10に示すよう
に基部10aの長手方向端縁近傍に収納部10cを挟ん
で一対の位置固定リブ10f,10fを突設し、第1の
金属板3の主片3aの対応する位置に設けた嵌合溝3
g,3gに位置固定リブ10f,10fを嵌合させて第
1の金属板3に対して端子カバー10を位置決めして固
定している。その結果、金属筐体2に対して端子カバー
10を強固に固定することができ、端子カバー10のが
たつきを抑えて第1の受け部8aに入力用同軸ケーブル
の内部導体を差込接続し易くなる。
【0036】さらに、基部10aの側部10bが突出す
る側の面の略中央には、金属筐体2内に収納された状態
で接触子8の連結片8cをセパレータ9の主部9aに押
さえつける押さえリブ10gが突設してある。すなわ
ち、接触子8、セパレータ9及び端子カバー10を金属
筐体2内に収納した状態では、図9に示すように端子カ
バー10の押さえリブ10gによって接触子8の連結片
8cがセパレータ9の主部9aに押さえつけて固定され
ることになる。このため、第2の受け部8bが内部導体
の差込方向に移動するのを規制することができ、出力用
同軸ケーブル50の接続が容易に行えるとともに第2の
受け部8bが移動することによる接触不良等の不具合の
発生を防ぐことができる。
【0037】一方、ハウジング1は絶縁性を有する合成
樹脂製であり、背面が開口する箱状に形成されている。
ここで、ハウジング1の外形は規格化された既製の埋込
型の配線器具(例えば、JISに規定される大角形連用
配線器具)の1個モジュール寸法の配線器具と合わせて
ある。つまり、図11に示すように既製の埋込型の配線
器具を埋込ボックスに取り付ける場合に用いる取付枠4
2(JIS C 8357参照)の開口窓42a内に嵌
まる直方体状のボス部1aを前面に形成し、このボス部
1aより1段低くなった両側部から外方に、合成樹脂製
の取付枠42への取付用の一対の係止爪1b,1bを突
設し、ボス部1aの両側面下部に金属製の取付枠(図示
せず)への取付用の嵌合孔が穿設された凸部を設けてあ
る(図示せず)。また、図4に示すようにボス部1aに
は前面に開口する略円形の凹所1cが設けてあり、この
凹所1cの底面に設けた挿通孔1dを通してコネクタ7
がボス部1aの凹所1c内に配置される。
【0038】また、ハウジング1の短幅方向に対向する
両側面には矩形の係合孔1e,1eが各一対ずつ設けて
あり、第1の金属板3の両側片3b,3bに切り起こし
形成された係合爪3h,3hを係合孔1e,1eに係合
することでハウジング1の内部に金属筐体2を収容した
状態でハウジング1と金属筐体2とを固定することがで
きる。ここで、図1に示すようにハウジング1の長手方
向に対向する両内側面には位置決め用の突条1f,1f
が突設されており、これらの突条1f,1fを第2の金
属板4の側片4bに形成された位置決め溝4g,4gに
それぞれ嵌合することでハウジング1に対して金属筐体
2の位置決め、並びに組立後における金属筐体2のがた
つき防止を図っている。
【0039】次に本実施形態の組立手順を簡単に説明す
る。
【0040】まず、開口側を上にしたハウジング1の内
部にシェル7aを取り付けた第2の金属板4を上方から
入れる。このとき、ハウジング1に設けた突条1fと第
2の金属板4に設けた位置決め溝4gが嵌合して位置決
めがなされ、挿通孔1dを通してシェル7aがボス部1
aの凹所1c内に配置される。そして、第2の金属板4
の上からセパレータ9を入れる。このとき、セパレータ
9の絶縁体9bがシェル7aの内部に挿入される。
【0041】次に、セパレータ9の第1及び第2の固定
用リブ9e,9f間に接触子8を上方から挿入して固定
する。このとき、既に説明したように第2の固定用リブ
9fに形成したテーパ面9gで接触子8の連結片8cが
ガイドされて接触子8を正規の位置に確実に位置決めし
て固定することができるから組立時間の短縮が図れるも
のである。そして、収納部10c内に接触子8の第1の
受け部8aを収納するように端子カバー10を上方から
入れる。このとき、セパレータ9の主部9aの長手方向
に対向する両端部に形成された一対の溝9h、9hに端
子カバー10の一方側の突起10d,10dが嵌合して
位置決めがなされる。さらに押さえ金具5を取り付けた
第1の金属板3を、端子カバー10の収納部10cを開
口部3cに挿通させるように上方からハウジング1内に
入れる。このとき、第2の金属板4のかしめ爪4dを第
1の金属板3の切起孔3fにそれぞれ挿通し、第2の金
属板4の端子片4eを第1の金属板3の側片3bの内側
に圧接させるとともに、端子カバー10の位置固定リブ
10fを第1の金属板3の嵌合溝3gに嵌合させる。ま
た、第1の金属板3を入れる際には、ハウジング1の開
口端縁に第1の金属板3の係合爪3h、3hを当接し、
第1の金属板3をハウジング1内に押し込むにしたがっ
て係合爪3h、3hを徐々に撓めさせ、やがて各係合爪
3h,3hをハウジング1の側面に設けた係合孔1e,
1eに係合させて第1の金属板3をハウジング1に固定
する。なお、第1の金属板3の側片3bの先端縁略中央
に設けた嵌合切欠3nと、セパレータ9の長手方向に沿
った両側端縁略中央に設けた突部9iとを嵌合させて、
金属筐体2に対してセパレータ9を位置決めして固定し
ている。
【0042】最後に第1の金属板3の切起爪3eを倒す
ようにして切起孔3fから突出したかしめ爪4dをかし
めて第1及び第2の金属板3,4を強固に固定して金属
筐体2を形成し、図2に示すように本実施形態のテレビ
コンセントA1が完成する。
【0043】本実施形態では、ハウジング1の内から外
へ、つまりハウジング1内部からボス部1aの凹所1c
に連通する挿通孔1dを設けているから、上述のように
ハウジング1の内部に各部品を一方向(例えば、上方)
から順次入れていくことで組み立てることができ、従来
例のように外部接触子15をハウジング50の前方から
組み立てる構造に比較して、組立時の作業性が向上でき
るとともに作業時間を短縮することができるという利点
がある。
【0044】このテレビコンセントA1に対して入力用
同軸ケーブルの接続は次のように行う。ねじ6を緩めて
押さえ金具5を第1の金属板3から浮かし、入力用同軸
ケーブルの内部導体を、第1の金属板3の開口部3cよ
り突出した端子カバー10の収納部10cの挿入孔を通
して第1の受け部8aに差込接続する。そして、入力用
同軸ケーブルの外部導体としての編組線を折り返して外
皮に被せた部分を押さえ金具5で挟み込み、ねじ6を締
め付けることで入力用同軸ケーブルがテレビコンセント
A1に接続される。
【0045】また、本実施形態のテレビコンセントA1
を、図11に示すように合成樹脂製の取付枠42に取り
付ける場合、取付枠42の両側片43に対向して設けら
れた係止孔44にハウジング1の係止爪1bを係止させ
ることによって、ハウジング1が取付枠42に取り付け
られ、取付枠42の両側片43及び上下片で囲まれる開
口窓42aからボス部1aが露出する。そして、このよ
うに取付枠42に取り付けて壁面などに埋込配設された
テレビコンセントA1に、出力用同軸ケーブル50の先
端に付設された同軸プラグ51を接続する場合、テレビ
コンセントA1の凹所1c内に同軸プラグ51を挿入す
るようにしてコネクタ7に差込接続し、同軸プラグ51
が具備する接続ナット52をコネクタ7のシェル7aに
螺合させて締め付けることにより、同軸プラグ50がコ
ネクタ7から不用意に外れてしまうことを防いでいる。
なお、本実施形態ではハウジング1を埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成しているが、これに限定す
る趣旨ではなく、ハウジングを2個モジュール寸法や3
個モジュール寸法に形成しても良い。
【0046】上述のように本実施形態では、高周波のテ
レビ信号が流れる接触子8を箱状の金属筐体2内に収納
してシールド性を向上させることができ、しかも、入力
側接続部たる押さえ金具5や第1の受け部8aと、出力
側接続部たるコネクタ7を金属筐体2の対向する前面及
び背面に設けているので、テレビコンセントA1の前後
方向の厚み寸法が増大することがなく、施工性を向上さ
せることができる。特に、出力信号(テレビ信号)の周
波数がおよそ1.5GHzと高いCS放送受信用のダウ
ンコンバータと接続する場合でも十分なシールド性が得
られる。また、第1の金属板3と第2の金属板4を結合
して金属筐体2を構成しているために金属筐体2内に接
触子8を収納する作業が容易になって組立性が向上で
き、しかも、第1の金属板3と第2の金属板4は切起爪
3eとかしめ爪4dによって同電位に保たれるから、高
周波特性並びにシールド性の向上も図れる。
【0047】さらに本実施形態では、第2の金属板4の
主片4aの長手方向に沿った両端縁から各一対の端子片
4e,4eを側片4bの垂下方向と同方向に折曲形成し
ているから、第1及び第2の金属板3,4を結合して金
属筐体2を組み立てたときに、図4に示すように第1の
金属板3の側片3bに第2の金属板4の各端子片4eが
突起4fが圧接され、端子片4eを介して第1及び第2
の金属板3,4同士が電気的に接続されることになる。
すなわち、第1の金属板3と第2の金属板4が端子片4
eを介して電気的に接続されるため、端子片4eによっ
て第1の金属板3と第2の金属板4を安定して確実に同
電位にすることができ、高周波特性並びにシールド性を
より向上させることができる。
【0048】なお、図12に示すように第1の金属板3
の係合爪3hより後方の側片3bを係合爪3hよりも大
きく切り欠いて係合爪3hを撓みやすくしても良い。ま
た、本実施形態では接続ナット52付の同軸プラグ50
に対応してコネクタ7のシェル7aにねじ部が形成して
あるが、同軸プラグが接続ナットを有しないものであれ
ば、図13に示すように外周面にねじ部が形成されてい
ないシェル7a’を第2の金属板4に設けるようにして
も良い。
【0049】(実施形態2)図14は本発明の実施形態
2を示す一部省略した分解斜視図、図15は本実施形態
の外観斜視図をそれぞれ示している。但し、本実施形態
の基本的な構成は実施形態1と共通であり、共通する構
成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施
形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0050】本実施形態は、ハウジング1と金属筐体2
を係合する係合手段に特徴があり、ハウジング1の長手
方向に対向する両外側面に係合凸部1g,1gを設け、
第1の金属板3の主片3aの長手方向に対向する両端縁
から舌片3i,3iを垂設するとともに、これらの舌片
3i,3iに係合凸部1gと係合する係合孔3j,3j
を設けている。係合凸部1gは、ハウジング1の外側面
に設けた凹部1hの底面より突設されている。
【0051】而して、本実施形態のテレビコンセントA
2を組み立てる際に、第1の金属板3の舌片3i、3i
をハウジング1の外側に設けた凹部1h内に収めるよう
にして係合凸部1gに舌片3iの係合孔3jを係合さ
せ、ハウジング1と金属筐体2を強固に固定することが
できる。
【0052】ここで、実施形態1の場合には第1の金属
板3の側片3bに係合爪3hを切起形成しているために
金属筐体2に穴が開いてしまい、この穴から外来ノイズ
が侵入する虞があるが、本実施形態の場合には第1の金
属板3に設けた舌片3iに係合孔3jを形成しているた
め、金属筐体2には孔を設ける必要が無く、実施形態1
に比較してシールド性の向上が図れるという利点があ
る。
【0053】(実施形態3)図16は本発明の実施形態
3を示す一部省略した分解斜視図、図17は本実施形態
の外観斜視図をそれぞれ示している。但し、本実施形態
の基本的な構成は実施形態1と共通であり、共通する構
成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施
形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0054】本実施形態は、ハウジング1と金属筐体2
を係合する係合手段に特徴があり、ハウジング1の長手
方向に沿った両内側面に係合突起1i,1iを設けると
ともに、第1の金属板3の両側片3b,3bの長手方向
両端近傍に係合突起1i,1iと係合する係合孔3k,
3kを設けている。
【0055】而して、本実施形態のテレビコンセントA
3を組み立てる際にハウジング1内に第1の金属板3を
入れると、第1の金属板3の側片3b,3bに設けた係
合孔3k,3kにハウジング1に設けた係合突起1i,
1iを係合させ、ハウジング1と金属筐体2を強固に固
定することができる。
【0056】(実施形態4)図18は本発明の実施形態
4を示す分解斜視図、図19は本実施形態の側面断面図
をそれぞれ示している。但し、本実施形態の基本的な構
成は実施形態1と共通であり、共通する構成については
同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる構成についてのみ説明する。
【0057】すなわち、実施形態1においては第1の受
け部8aと第2の受け部8bを連結片8cで連結して接
触子8を形成していたが、本実施形態では一端側に入力
用同軸ケーブルの内部導体と接続される受け部11aを
備えた接触子11をプリント基板12に実装するととも
に、実施形態1におけるシェル7a、第2の受け部8b
並びに絶縁体9bを一体に備えて第2の金属板4に取り
付けられるF型接栓のコネクタ13をプリント基板12
に実装している。
【0058】コネクタ13は、外周面にねじ部が形成さ
れ且つ一端側に円盤状のフランジ部13bを具備した円
筒形のシェル13aと、シェル13a内に収納された絶
縁体13cと、絶縁体13cの略中心に配設されて同軸
プラグ51の中心コンタクト(おす)が接続される中心
コンタクト(めす)と、フランジ部13bの背面側に突
設されたシェル用端子13d,13d及び中心コンタク
ト用端子13eと、同じくフランジ部13bの背面側に
突設され、第2の金属板4の取付孔4cの周縁にかしめ
られるかしめ片13f,13fとを具備している。
【0059】一方、接触子11はプリント基板12のス
ルーホール12a,12aに挿通して半田等により固定
されるリード片11b,11bと上記受け部11aとが
帯板状の連結片11cに一体に連結して構成されてい
る。ここで、受け部11aの構造は実施形態1における
第1の受け部8aと同一であるから詳しい説明は省略す
る。
【0060】プリント基板12は絶縁性部材から成る矩
形平板状であって、表面に複数のランド12bが形成さ
れ、裏面には対応するランド12b間を導通するための
配線パターン(図示せず)が形成されている。而して、
この配線パターンを介してコネクタ13の中心コンタク
ト用端子13eと接触子11とが電気的に接続される。
また、プリント基板12の四隅に形成されたランド12
bにおいてプリント基板12が第2の金属板4の側片4
b,4bに半田固定されるとともに、これら四隅のラン
ド12bとコネクタ13のシェル用端子13d,13d
が半田付けされるランド12bとが配線パターンにより
導通しており、コネクタ13のシェル13aが金属筐体
2と電気的に接続されて略同電位に保たれる。なお、プ
リント基板12の表面には必要に応じて抵抗やコンデン
サ等から成る終端回路が形成されるが、このような終端
回路の回路構成は従来周知であるから図示並びに説明は
省略する。
【0061】次に本実施形態の組立手順を簡単に説明す
る。
【0062】まず、開口側を上にしたハウジング1の内
部にコネクタ13を取り付けた第2の金属板4を上方か
ら入れる。このとき、挿通孔1dを通してコネクタ13
がボス部1aの凹所1c内に配置される。そして、第2
の金属板4の上にプリント基板12を上方から載置す
る。このとき、コネクタ13のシェル用端子13d,1
3d並びに中心コンタクト用端子13eがそれぞれプリ
ント基板12の対応するスルーホール12aに挿通され
る。それから、シェル用端子13d,13d並びに中心
コンタクト用端子13eを各ランド12bに半田付けす
るとともに、プリント基板12の四隅に形成されたラン
ド12bを第2の金属板4に半田付けしてプリント基板
12を第2の金属板4に固定する。
【0063】次に、プリント基板12の上方から接触子
11のリード片11bをスルーホール12aに挿通して
半田付けすることで接触子11をプリント基板12に実
装する。そして、収納部10c内に接触子11の受け部
11aを収納するように端子カバー10を上方から入
れ、さらに押さえ金具5を取り付けた第1の金属板3
を、端子カバー10の収納部10cを開口部3cに挿通
させるように上方からハウジング1内に入れる。その
後、第1の金属板3の切起爪3eを倒すようにして切起
孔3fから突出したかしめ爪4dをかしめて第1及び第
2の金属板3,4を強固に固定して金属筐体2を形成
し、図19に示すように本実施形態のテレビコンセント
A4が完成する。
【0064】本実施形態においても実施形態1と同様
に、高周波のテレビ信号が流れる接触子11並びにプリ
ント基板12を箱状の金属筐体2内に収納してシールド
性を向上させることができる。
【0065】(実施形態5)図20は本発明の実施形態
5を示す分解斜視図、図21(a)〜(c)は本実施形
態の側面断面図、背面図並びに他の側面断面図をそれぞ
れ示している。但し、本実施形態の基本的な構成は実施
形態1並びに実施形態4と共通であり、共通する構成に
ついては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態
の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0066】而して本実施形態は、入力用同軸ケーブル
を通して入力されるテレビ信号を分岐する分岐回路をプ
リント基板12上に構成するとともに、分岐されたテレ
ビ信号を伝送するための同軸ケーブル(以下、「送り用
同軸ケーブル」という)を接続する分岐接続部を備えた
点に特徴がある。
【0067】分岐接続部は、接触子11と同一形状の分
岐用接触子11’並びに押さえ金具5’から成る。な
お、テレビ信号を分岐する分岐回路は従来周知の技術を
用いて容易に実現可能であるから、具体的な回路構成の
図示並びに説明は省略する。また、分岐回路の代わりに
プリント基板12上にテレビ信号を分配する分配回路を
構成することも可能である。
【0068】プリント基板12には接触子11と別に分
岐用接触子11’のリード片11b’,11b’が挿通
されるスルーホール12aとリード片11b’,11
b’が半田付けされるランド12bが形成してあり、接
触子11並びに分岐用接触子11’ともに配線パターン
によって分岐回路に接続されている。
【0069】一方、本実施形態では分岐用接触子11’
の受け部11a’が収納される分岐用収納部10hが端
子カバー10の基部10aに設けてある。なお、この分
岐用収納部10hの構造並びに機能は収納部10cと共
通であるから説明を省略する。
【0070】また、第1の金属板3の主片3aには分岐
用収納部10hが挿通する開口部3c’が設けてあり、
2つの開口部3c,3c’の両端近傍に軸支片3dが設
けてある。この軸支片3d,3dに回動自在に取り付け
られる押さえ金具5’は、基本的に実施形態1〜4にお
ける押さえ金具5と共通の構成を有しており、円弧状の
先端に2つの曲成部5b,5b’が形成されるとともに
2つの曲成部5b,5b’の間にねじ6が抜け止め状態
で取り付けられた固定片5cを備えている点が異なる。
【0071】次に本実施形態の組立手順を簡単に説明す
る。
【0072】まず、開口側を上にしたハウジング1の内
部にコネクタ13を取り付けた第2の金属板4を上方か
ら入れる。このとき、挿通孔1dを通してコネクタ13
がボス部1aの凹所1c内に配置される。そして、第2
の金属板4の上にプリント基板12を上方から載置す
る。このとき、コネクタ13のシェル用端子13d,1
3d並びに中心コンタクト用端子13eがそれぞれプリ
ント基板12の対応するスルーホール12aに挿通され
る。それから、シェル用端子13d,13d並びに中心
コンタクト用端子13eを各ランド12bに半田付けす
るとともに、プリント基板12の四隅に形成されたラン
ド12bを第2の金属板4に半田付けしてプリント基板
12を第2の金属板4に固定する。
【0073】次に、プリント基板12の上方から接触子
11及び分岐用接触子11’の各リード片11b,11
b’をスルーホール12aに挿通して半田付けすること
で接触子11並びに分岐用接触子11’をプリント基板
12に実装する。そして、収納部10c及び分岐用収納
部10h内に各々接触子11の受け部11a並びに分岐
用接触子11’の受け部11a’を収納するように端子
カバー10を上方から入れ、さらに押さえ金具5’を取
り付けた第1の金属板3を、端子カバー10の収納部1
0c及び分岐用収納部10hをそれぞれ開口部3c,3
c’に挿通させるように上方からハウジング1内に入れ
る。その後、第1の金属板3の切起爪3eを倒すように
して切起孔3fから突出したかしめ爪4dをかしめて第
1及び第2の金属板3,4を強固に固定して金属筐体2
を形成し、図21に示すように本実施形態のテレビコン
セントA5が完成する。
【0074】而して、上述のように構成される分岐用の
テレビコンセントA5においても、分岐回路や接触子1
1並びに分岐用接触子11’が実装されたプリント基板
12を箱状の金属筐体2内に収納しているので、高周波
のテレビ信号が流れる接触子11及び分岐用接触子1
1’を箱状の金属筐体2内に収納してシールド性を向上
させることができ、しかも、入力側接続部並びに分岐接
続部たる押さえ金具5’、接触子11及び分岐用接触子
11’と、出力側接続部たるコネクタ13とを金属筐体
2の対向する前面及び背面に設けているので、分岐用の
テレビコンセントA5の前後方向の厚み寸法が増大する
ことがなく、施工性を向上させることができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明は、テレビ信号入力用の
入力用信号ケーブルが接続される入力側接続部、及びテ
レビ信号出力用の出力用信号ケーブルが接続される出力
側接続部が互いに対向する前面及び背面に設けられた略
箱状の金属筐体と、金属筐体内に収容されて入力側接続
部に接続された入力用信号ケーブル及び出力側接続部に
接続された出力用信号ケーブルの内部導体同士を接続す
る内部導体接続手段と、背面側が開口する略箱形に形成
され入力側接続部を背面側から露出させるとともに出力
側接続部を前面より外部に臨ませるように金属筐体を収
納する合成樹脂製のハウジングとを備えたことを特徴と
し、内部導体接続手段を略箱状の金属筐体内に収納する
ことでシールド性を向上させることができ、しかも、入
力側接続部と出力側接続部を金属筐体の対向する前面及
び背面に設けているので、前後方向の厚み寸法が増大す
ることがなく、施工性を向上させることができるという
効果がある。
【0076】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、金属筐体とハウジングを係合する係合手段を金属筐
体並びにハウジングに設けたことを特徴とし、請求項1
の発明の効果に加えて、係合手段によってハウジングに
金属筐体を係合して固定することができるから、組立が
容易に行えるという効果がある。
【0077】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、係合手段が、ハウジングの外側面に設けた係合凸部
と、金属筐体に設けた舌片に形成されて係合凸部に係合
される被係合部とから成ることを特徴とし、請求項2の
発明の効果に加えて、舌片の被係合部と係合凸部を係合
させることでハウジングに金属筐体を固定するため、金
属筐体に穴を設ける必要が無く、シールド性をより向上
させることができるという効果がある。
【0078】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、係合手段が、ハウジングの内側面に設けた係合突起
と、金属筐体の側面に設けて係合突起と係合する被係合
部とから成ることを特徴とし、請求項2の発明の効果に
加えて、組立がより容易になるという効果がある。
【0079】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、内部導体接続手段が、一端側で入力用
信号ケーブルの内部導体に接続する入力側接続部材と、
一端側で出力用信号ケーブルの内部導体に接続する出力
側接続部材と、入力側接続部材並びに出力側接続部材の
他端側同士を接続する配線パターンが形成されたプリン
ト基板とから成ることを特徴とし、請求項1〜4の何れ
かの発明の効果に加えて、終端回路等が実装されたプリ
ント基板を金属筐体内に収納することでシールド性の向
上が図れるという効果がある。
【0080】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、入力側接続部が設けられた第1の金属
板と、出力側接続部が設けられた第2の金属板とを結合
して金属筐体を構成するとともに第1の金属板と第2の
金属板を導通させる導通手段を第1の金属板又は第2の
金属板の少なくとも一方に設けたことを特徴とし、請求
項1〜5の何れかの発明の効果に加えて、第1の金属板
と第2の金属板を結合して金属筐体を構成しているため
に金属筐体内に内部導体接続手段を収納する作業が容易
になって組立性が向上でき、しかも、第1の金属板と第
2の金属板は導通手段によって同電位に保たれるから、
高周波特性並びにシールド性の向上も図れるという効果
がある。
【0081】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、導通手段が、第1の金属板又は第2の金属板の少な
くとも一方の金属板に一体形成されて他方の金属板と接
触導通する端子片から成ることを特徴とし、請求項6の
発明の効果に加えて、端子片により第1の金属板と第2
の金属板を安定して確実に同電位にすることができ、高
周波特性並びにシールド性をより向上させることができ
るという効果がある。
【0082】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、導通手段が、第1の金属板又は第2の金属板の一方
を切り起こして形成された切起爪と、他方の金属板に形
成されて切起爪によりかしめられるかしめ爪とから成る
ことを特徴とし、請求項6の発明の効果に加えて、切起
爪とかしめ爪によって第1の金属板と第2の金属板を強
固に固定することができるとともに安定して確実に同電
位にすることができ、高周波特性並びにシールド性をよ
り向上させることができるという効果がある。
【0083】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
の発明において、ハウジングの内部から外へ向けて出力
側接続部を挿通する挿通孔をハウジングの前面に設けた
ことを特徴とし、請求項1〜8の何れかの発明の効果に
加えて、ハウジングの背面側から金属筐体をハウジング
内に挿入して組み立てることができ、組立時の作業性が
向上できるとともに作業時間を短縮することができると
いう効果がある。
【0084】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、ハウジングを埋込型の配線器具につ
いて規定されたモジュール寸法に形成し、この埋込型の
配線器具を埋込ボックスに取り付ける取付枠への取付手
段を設けたことを特徴とし、請求項1〜9の何れかの発
明の効果に加えて、埋込型の配線器具と同様に取付枠を
用いて壁面などに埋込配設することができるから施工性
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の外観斜視図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の一部省略した側面断面図である。
【図5】同上における接触子を示し、(a)は正面図、
(b)は左側面図、(c)は下面図である。
【図6】同上におけるセパレータと接触子を示す分解斜
視図である。
【図7】同上における接触子をセパレータに取り付けた
状態の平面図である。
【図8】同上における接触子、セパレータ及び端子カバ
ーを示す分解斜視図である。
【図9】同上における接触子、セパレータ及び端子カバ
ーを組み立てた状態の断面図である。
【図10】同上における第1の金属板と端子カバーを示
す分解斜視図である。
【図11】同上を取付枠に取り付けた状態を示す斜視図
である。
【図12】同上の他の構成を示す一部省略した分解斜視
図である。
【図13】同上のさらに他の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図14】実施形態2を示す一部省略した分解斜視図で
ある。
【図15】同上の外観斜視図である。
【図16】実施形態3を示す一部省略した分解斜視図で
ある。
【図17】同上の外観斜視図である。
【図18】実施形態4を示す分解斜視図である。
【図19】同上の断面図である。
【図20】実施形態5を示す分解斜視図である。
【図21】同上を示し、(a)は側面断面図、(b)は
背面図、(c)は他の側面断面図である。
【図22】従来例を示す分解斜視図である。
【図23】同上の外観斜視図である。
【図24】他の従来例を示す外観斜視図である。
【図25】さらに他の従来例を示す分解斜視図である。
【図26】別の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 金属筐体 3 第1の金属板 4 第2の金属板 5 押さえ金具 7 コネクタ 8 接触子 8a 第1の受け部 8b 第2の受け部 8c 連結片 9 セパレータ 10 端子カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月1日(2000.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】入力用同軸ケーブルの接続は次のように行
う。押さえ金具20をシールド板17から外し、入力用
同軸ケーブルの内部導体を突部24の挿通孔24aを通
して刃受部14bに差し込み、さらに内部導体を略90
度折り曲げる。なお、突部24の挿通孔24aの回りに
は内部導体を3方から囲む隔壁部を形成してある。そし
て、入力用同軸ケーブルの外部導体としての編組線部分
を押さえ金具20で挟み込み、ねじ21をシールド板1
7に締め付けることで入力用同軸ケーブルがテレビコン
セントに接続される。なお、図24に示すように絶縁板
19に突部を設けずに刃受部14aをシールド板17の
切欠部18から露出させるような構造のものや、図25
に示すように内部接触子14の刃受け部14bを、入力
側同軸ケーブルの内部導体の差込方向が押さえ金具20
で固定された状態の入力側同軸ケーブルの軸方向と略平
行になるように、絶縁板19を通してシールド板17の
切欠部18からハウジング50の背面側に突出させたも
のもある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、第2の金属板4の両側片4b,4b
の先端縁には各一対のかしめ爪4d,4dが側片4bの
垂下方向と同一方向に突設されている。これに対して、
第1の金属板3の主片3aには、長手方向両端部近傍を
切り起こして切起爪3e並びに切起孔3fが形成されて
おり、図2及び図3に示すように第2の金属板4のかし
め爪4d,4dをそれぞれ第1の金属板3の切起孔3f
に挿通し且つ切起爪3eによりかしめ爪4dをかしめる
ことで第1の金属板3と第2の金属板4が結合されて略
箱状の金属筐体2を構成している。また、切起爪3eと
かしめ爪4dとで第1及び第2の金属板3,4同士が電
気的に接続されて両者が同電位に保たれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】さらに本実施形態では、第2の金属板4の
主片4aの長手方向に沿った両端縁から各一対の端子片
4e,4eが側片4bの垂下方向と同方向に折曲形成さ
れ、これら端子片4eの外側面には略椀形の突起4fが
それぞれ突設されている。而して、第1及び第2の金属
板3,4を結合して金属筐体2を組み立てると、図4に
示すように第1の金属板3の側片3bに、第2の金属板
4の各端子片4eの突起4fが圧接され、端子片4eを
介して第1及び第2の金属板3,4同士が電気的に接続
されることになる。このため、切起爪3eとかしめ爪4
dのみで接続する場合に比較して安定して確実に同電位
にすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】収納部10cの内部は基部10aを通して
開口させてあり、この開口から接触子8の第1の受け部
8aが収納部10c内に挿入される。基部10aの短幅
方向に対向する収納部10cの両側面のうち、一方の側
面には入力用同軸ケーブルの内部導体を挿入する挿入口
(図示せず)が設けられ、他方の側面には矩形の開口孔
10eが設けられている。すなわち、挿入口から挿入さ
れた入力用同軸ケーブルの内部導体が収納部10c内に
収納されている第1の受け部8aに差込接続されるので
ある。ここで、収納部10c内において開口孔10eの
周縁に第1の受け部8aを構成するばね片8d,8dの
後端縁を当接させており、挿入口から挿入された内部導
体を第1の受け部8aに差込接続する際に第1の受け部
8aががたついたり変形したりするのを防止している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このテレビコンセントA1に対して入力用
同軸ケーブルの接続は次のように行う。ねじ6を緩めて
押さえ金具5を第1の金属板3から浮かし、入力用同軸
ケーブルの内部導体を、第1の金属板3の開口部3cよ
り突出した端子カバー10の収納部10cの挿入孔を通
して第1の受け部8aに差込接続する。そして、入力用
同軸ケーブルの外部導体としての編組線部分を押さえ金
具5で挟み込み、ねじ6を締め付けることで入力用同軸
ケーブルがテレビコンセントA1に接続される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中植 真仁 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 (72)発明者 濱口 博隆 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 (72)発明者 井上 博夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小松 幹生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松田 亘弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小林 浩治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA09 FA16 FB11 FB16 FC21 LA09 LA15 5E077 BB06 BB22 BB31 DD01 DD08 DD13 JJ17 JJ30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ信号入力用の入力用信号ケーブル
    が接続される入力側接続部、及びテレビ信号出力用の出
    力用信号ケーブルが接続される出力側接続部が互いに対
    向する前面及び背面に設けられた略箱状の金属筐体と、
    金属筐体内に収容されて入力側接続部に接続された入力
    用信号ケーブル及び出力側接続部に接続された出力用信
    号ケーブルの内部導体同士を接続する内部導体接続手段
    と、背面側が開口する略箱形に形成され入力側接続部を
    背面側から露出させるとともに出力側接続部を前面より
    外部に臨ませるように金属筐体を収納する合成樹脂製の
    ハウジングとを備えたことを特徴とするテレビコンセン
    ト。
  2. 【請求項2】 金属筐体とハウジングを係合する係合手
    段を金属筐体並びにハウジングに設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のテレビコンセント。
  3. 【請求項3】 係合手段は、ハウジングの外側面に設け
    た係合凸部と、金属筐体に設けた舌片に形成されて係合
    凸部に係合される被係合部とから成ることを特徴とする
    請求項2記載のテレビコンセント。
  4. 【請求項4】 係合手段は、ハウジングの内側面に設け
    た係合突起と、金属筐体の側面に設けて係合突起と係合
    する被係合部とから成ることを特徴とする請求項2記載
    のテレビコンセント。
  5. 【請求項5】 内部導体接続手段は、一端側で入力用信
    号ケーブルの内部導体に接続する入力側接続部材と、一
    端側で出力用信号ケーブルの内部導体に接続する出力側
    接続部材と、入力側接続部材並びに出力側接続部材の他
    端側同士を接続する配線パターンが形成されたプリント
    基板とから成ることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載のテレビコンセント。
  6. 【請求項6】 入力側接続部が設けられた第1の金属板
    と、出力側接続部が設けられた第2の金属板とを結合し
    て金属筐体を構成するとともに第1の金属板と第2の金
    属板を導通させる導通手段を第1の金属板又は第2の金
    属板の少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項
    1〜5の何れかに記載のテレビコンセント。
  7. 【請求項7】 導通手段は、第1の金属板又は第2の金
    属板の少なくとも一方の金属板に一体形成されて他方の
    金属板と接触導通する端子片から成ることを特徴とする
    請求項6記載のテレビコンセント。
  8. 【請求項8】 導通手段は、第1の金属板又は第2の金
    属板の一方を切り起こして形成された切起爪と、他方の
    金属板に形成されて切起爪によりかしめられるかしめ爪
    とから成ることを特徴とする請求項6記載のテレビコン
    セント。
  9. 【請求項9】 ハウジングの内部から外へ向けて出力側
    接続部を挿通する挿通孔をハウジングの前面に設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のテレビコ
    ンセント。
  10. 【請求項10】 ハウジングを埋込型の配線器具につい
    て規定されたモジュール寸法に形成し、この埋込型の配
    線器具を埋込ボックスに取り付ける取付枠への取付手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載
    のテレビコンセント。
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