JP7478074B2 - コンセント - Google Patents

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Description

本開示は、一般にコンセントに関し、より詳細には、電気機器からのプラグが着脱可能に接続されるコンセントに関する。
特許文献1に記載のコンセントは、カバーと、コンセントカバーと、アース扉とを備えている。コンセントカバーは、カバーの前面に配置されている。アース扉は、アース端子を露出及び被覆するためのヒンジ式の扉である。アース扉は、コンセントカバーの前面に開閉可能に設けられている。
特開2019-179721号公報
特許文献1に記載のコンセントでは、アース扉は、閉扉状態でカバーに引っ掛かり、開扉状態でカバーから外れる引掛部(第1引掛部)を有する。上記の引掛部とカバーとの間の引っ掛かりは、3つの部品(具体的には、引掛部が設けられたアース扉、アース扉が配置されたコンセントカバー、及び引掛部が引っ掛かるカバー)、すなわち多くの部品の吸湿等による伸縮の影響を受ける。このため、アース扉の引掛部とその引掛相手との間でがたつきが発生し易い。
本開示は、上記事由に鑑みてなされており、アース扉の引掛部とその引掛相手との間のがたつきを抑制することが可能なコンセントを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るコンセントは、コンセントカバーと、開閉扉と、を備える。前記コンセントカバーは、プラグが接続される接続口、及び前記接続口とは異なる開口部を有する。前記開閉扉は、前記コンセントカバーの前面に配置され、回転軸の回りに回転することで前記開口部を開放及び閉鎖する。前記コンセントカバーは、前記開閉扉の第1引掛部に引っ掛かる第2引掛部を有する。前記開閉扉は、第1引掛部を有する。前記第1引掛部は、前記開口部を閉鎖することで前記第2引掛部に引っ掛かり、前記開口部を開放することで前記第2引掛部から外れる。前記開閉扉は、扉本体と、支持板と、を有する。前記扉本体は、前記開口部を開放及び閉鎖する。前記支持板は、前記扉本体を前記回転軸の回りに変位可能に支持する。前記開口部の内周面には、一対の差込溝が設けられている。前記一対の差込溝は、前記支持板の両端部が差し込まれる。前記支持板は、第2突起部を有する。前記第2突起部は、前記支持板の厚さ方向に突出している。前記開口部の内周面は、第3引掛部を有する。前記第3引掛部は、前記支持板の前記両端部が前記一対の差込溝に差し込まれた状態で、前記第2突起部に引っ掛かる。
本開示によれば、アース扉の引掛部とその引掛相手との間のがたつきを抑制することが可能である、という利点がある。
図1は、実施形態に係るコンセントを前側から見た斜視図である。 図2は、同上のコンセントを後側から見た斜視図である。 図3は、同上のコンセントを示す分解斜視図である。 図4Aは、アース扉を前側から見た斜視図である。図4Bは、同上のアース扉を後側から見た斜視図である。 図5は、コンセントカバーを前側から見た斜視図である。 図6は、同上のコンセントカバーを後側から見た斜視図である。 図7は、アース扉が組み付けられたコンセントカバーの一部を後側から見た斜視図である。 図8は、図1のD1-D1断面の一部を示す断面図である。 図9は、アース扉の引掛構造を説明する説明図である。 図10は、比較例のコンセントの取付構造を説明する説明図である。
本実施形態に係るコンセント1について図面を参照して説明する。以下の説明では、特に断りのない限り、コンセント1の上下、左右、前後の方向を、図1等に図示した上下、左右、前後の矢印が示す方向と規定する。これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態のコンセント1の使用形態を限定する趣旨ではない。
(1)コンセントの概要
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るコンセント1は、電気機器からのプラグが接続されて電気機器への電力供給を行う配線器具である。より詳細には、コンセント1は、例えば系統電源からの電力供給を受け、その電力を、コンセント1にプラグを介して接続された電気機器に供給する配線器具である。コンセント1は、例えば、建物(例えば施設)の壁面等の造営面に配置される。
コンセント1は、例えば、日本産業規格によって規格化された大角形連用配線器具の取付枠2に取り付けられる埋込形配線器具である。すなわち、コンセント1は、取付枠2を介して造営面に配置される。ここで、取付枠2は、埋込ボックスを介して又は直接的に、造営面に固定される。つまり、取付枠2が造営面に固定されることで、コンセント1が取付枠2を介して造営面に取り付けられる。
本実施形態では、コンセント1は、例えば、1つのプラグを接続可能な1個口タイプのコンセントであるが、複数のプラグを接続可能な複数口タイプのコンセントであってもよい。また、本実施形態では、コンセント1は、遮断機能を有するが、遮断機能は無くてもよい。上記の「遮断機能」とは、コンセント1の内部の電路で所定温度以上の熱が発生したとき、当該電路を自動的に遮断する機能である。
以下の説明では、コンセント1の遮断機能によってコンセント1内の電路が遮断された状態を、「コンセント1の遮断状態」と記載する場合がある。また、コンセント1の遮断機能によってコンセント1内の電路が遮断されていない状態を、「コンセント1の導通状態」と記載する場合がある。
図1及び図2を参照して、コンセント1の構成について説明する。
図1に示すように、コンセント1は、筐体3を有する。筐体3は、コンセント1の内部部品(電気部品など)を収容する部材である。筐体3は、例えば直方体形の箱状である。筐体3の外周には、取付枠2が取り付けられている。取付枠2は、例えば、中央に矩形の開口を有する矩形の枠体である。筐体3は、取付枠2の中央の開口に嵌め込まれて固定される。
筐体3の前面には、1つ以上(図1の例では1つ)の接続口4と、操作部材5とが設けられている。
接続口4は、電気機器からのプラグが着脱可能に差し込まれる部分である。接続口4の極配置は、例えば、接地極有りの2極配置であるが、接地極無しの2極配置であってもよい。電気機器からのプラグは、接地ピン付きのプラグを想定するが、接地ピン無しのプラグであってもよい。なお、接地ピン付きプラグとは、一対の栓刃と1つの接地ピンとを有するプラグであり、接地無しプラグとは、接地ピン付きプラグにおいて接地ピンを省略したプラグである。
接続口4は、複数(図1の例では3つ)の挿入孔41~43を有する。3つの挿入孔41~43は、一対の栓刃挿入孔41,42と、1つの接地挿入孔43とを含む。
一対の栓刃挿入孔41,42は、電気機器からのプラグの一対の栓刃が挿入される孔である。一対の栓刃挿入孔41,42は、例えば、筐体3の前面において上下方向に並んで配置されている。筐体3の内部における一対の栓刃挿入孔41,42の後側には、プラグの一対の栓刃と電気的に接続する一対の刃受け部材10,11(図3参照)が配置されている。プラグの一対の栓刃はそれぞれ、一対の刃受け部材10,11と電気的に接続することで、コンセント1の内部の一対の電路に電気的に接続される。
接地挿入孔43は、電気機器からのプラグの接地ピンが挿入される孔である。接地挿入孔43は、例えば、一対の栓刃挿入孔41,42の横(例えば右隣)に配置されている。筐体3の内部において、接地挿入孔43の後には、プラグの接地ピンと電気的に接続する接地刃受け部材12(図3参照)が配置されている。プラグの接地ピンは、接地刃受け部材12に電気的に接続することで、コンセント1内の後述の接地部材15(図3参照)に電気的に接続される。
操作部材5は、操作者の操作によってコンセント1の遮断状態及び導通状態を切り換えるための部材である。操作部材5は、例えば操作レバーである。操作部材5の操作によって、後述の接点装置17(図3参照)が導通状態と遮断状態に切り換えられることで、コンセント1が導通状態と遮断状態に切り換えられる。操作部材5は、筐体3の前面において突出状態又は転倒状態に切り替り可能に配置されている。操作部材5の突出状態とは、操作部材5が筐体3の前面から前方に突出する状態である。操作部材5の転倒状態とは、操作部材5が筐体3の前面に沿って倒れた状態である。操作部材5は、例えば、コンセント1の導通状態(すなわち接点装置17の導通状態)では転倒状態となり、コンセント1の遮断状態(すなわち接点装置17の遮断状態)では突出状態となる。操作者が操作部材5を突出状態から転倒状態に切り換えることで、手動でコンセント1を遮断状態から導通状態に復帰させることができる。
また、筐体3は、前面に、アース扉6を有する。アース扉6は、開閉(開扉及び閉扉)することで、筐体3の前面に配置された接地端子16(図3参照)を露出及び被覆するための部材である。アース扉6は、手動で開閉される手動扉である。また、アース扉6は、アース扉6の一辺6aを回転軸A1として開閉するヒンジ扉である。アース扉6は、アース扉6の閉扉状態で筐体3の一部に引っ掛かることで、アース扉6の閉扉状態が安定して維持される。なお、接地端子16は、電気機器からの接地線が接続される端子である。接地端子16は、接地部材15に電気的に接続されている。すなわち、電気機器からの接地線は、接地端子16に接続されることで、接地部材15に電気的に接続される。
図2に示すように、筐体3の後面には、一対の給電線挿入孔7,8と、接地挿入孔9とが設けられている。
一対の給電線挿入孔7,8は、系統電源からの電力が送電される一対の給電線の各々の一端部が挿入される孔である。一対の給電線挿入孔7,8は、例えば、筐体3の後面の下部に配置されている。筐体3の内部における一対の給電線挿入孔7,8の前側には、一対の給電線の各々の一端部と電気的と接続する一対の端子部材13,14(図3参照)が配置されている。一対の給電線の各々の一端部はそれぞれ、上記の一対の端子部材13,14に電気的に接続することで、コンセント1の内部の上記の一対の電路に電気的に接続される。
接地挿入孔9は、地面などの接地点と電気的に接続される接地線の一端部が挿入される孔である。接地挿入孔9は、例えば、筐体3の後面において、一対の給電線挿入孔7,8の横側(例えば右隣)に配置されている。筐体3の内部における接地挿入孔9の前には、接地線の一端部と電気的に接触する接地部材15(図3参照)が配置されている。接地部材15は、接地端子16及び接地刃受け部材12と電気的に接続されている。地面などの接地点と接続される接地線の一端部が接地部材15に接続されることで、接地端子16及び接地刃受け部材12が接地点に電気的に接続される。
本実施形態のコンセント1では、アース扉6を含む筐体3は、樹脂製であるため、吸湿等の要因で伸縮する。本実施形態では、筐体3が吸湿等の要因で伸縮しても、アース扉6とその引掛相手(すなわち筐体3)との間でたつきがが発生することを抑制する工夫が施されている。以下、この工夫について詳しく説明する。
(2)コンセントの構成説明
図3を参照して、上記の工夫を説明する前にコンセント1の構成をもう少し詳しく説明する。図3に示すように、コンセント1は、上述した筐体3と、筐体3に収納される内部部品と、を備えている。
筐体3は、ボディ31と、カバー32と、刃受けブロック33と、端子ブロック34とを有している。これらボディ31、カバー32、刃受けブロック33及び端子ブロック34が組み合わされることで、筐体3が構成されている。筐体3は、電気絶縁性を有する合成樹脂製である。
(2-1)ボディ
ボディ31は、前面が開口された箱状(例えば略直方体形の箱状)であり、後壁及び周壁を有する。ボディ31の開口面(前面)は、例えば矩形状である。ボディ31の後面には、例えば下部に、一対の給電線挿入孔7,8及び接地挿入孔9が左右方向に並んで設けられている(図2参照)。
ボディ31の内部には、内部部品、刃受けブロック34及び端子ブロック34が収容されている。内部部品は、一対の刃受け部材10,11、接地刃受け部材12、一対の端子部材13,14、接地部材15、接地端子16、接点装置17、温度検出部18~20、伝熱シート21、及び回路基板22(図8参照)を含む。
一対の刃受け部材10,11は、電気機器からのプラグの一対の栓刃と接触する部材である。接地刃受け部材12は、電気機器からのプラグの接地ピンがと接触する部材である。一対の刃受け部材10,11及び接地刃受け部材12は、導電性及び弾性を有する金属、例えば、銅又は銅合金等からなる。一対の刃受け部材10,11及び接地刃受け部材12は、刃受けブロック33に保持された状態で、ボディ31に収容されている。
刃受けブロック33は、例えば、ボディ31内の右上領域に収容されている。一対の刃受け部材10,11は、例えば、刃受けブロック33の内部の左側において上下方向に並んで配置されている。接地刃受け部材12は、刃受けブロック34の内部において一対の刃受け部材10,11の横側(右側)に配置されている。
一対の端子部材13,14は、一対の給電線の各々の一端部が差し込まれる、差込式の速結端子である。端子部材13,14は、導電性及び弾性を有する金属、例えば、銅又は銅合金等からなる。接地部材15は、接地点と接続される接地線の一端部が差し込まれる、差込式の速結端子である。接地部材15は、導電性及び弾性を有する金属、例えば、銅又は銅合金等からなる。本実施形態では、接地部材15は、接地端子16と一体に形成されている。接地端子16は、電気機器からの接地線の一端部が接続される、ネジ式の端子である。一対の端子部材13,14、接地部材15及び接地端子16は、端子ブロック34に保持された状態で、ボディ31に収容されている。
端子ブロック34は、例えば、ボディ31内の下部領域に収容されている。一対の端子部材13,14は、例えば、端子ブロック34の左半部において左右方向に並んで配置されている。接地端子16及び接地部材15は、例えば、端子ブロック34の右半部において上下方向に並んで配置されている。一対の端子部材13,14及び接地部材15はそれぞれ、ボディ31の後面の一対の給電線挿入孔7,8及び接地挿入孔9(図2参照)に対応するように、ボディ31内に収容されている。
接点装置17は、一対の刃受け部材10,11と一対の端子部材13,14とを繋ぐ一対の電路(すなわち上記の一対の電路)を導通及び遮断する装置である。すなわち、接点装置17は、上記の遮断機能を担う装置である。上記の一対の電路は、刃受け部材10と端子部材14とを繋ぐ電路と、刃受け部材11と端子部材13とを繋ぐ電路とを有する。接点装置17は、一対の開閉部を有する。一対の開閉部は、上記の一対の電路に一対一に対応し、対応する電路を導通及び遮断する。接点装置17は、導通状態及び遮断状態の2つの状態に切り替わる。すなわち、接点装置17の導通状態では、一対の開閉部の各々が導通状態であり、一対の電路の各々が導通している。他方、接点装置17の遮断状態では、一対の開閉部の各々が遮断状態であり、一対の電路の各々が遮断している。
接点装置17は、回路基板22に実装された制御回路の制御信号に応じて、導通状態及び遮断状態を切り換える。すなわち、接点装置17は、一対の電路60,70が所定温度以上の発熱状態でない時(定常時)では、制御回路からの制御信号を受信しないため、導通状態となって一対の電路の各々を導通させる。他方、接点装置17は、一対の電路が所定温度以上に発熱状態である時は、制御回路からの制御信号を受信することで、導通状態から遮断状態に切り替わって一対の電路を遮断する。
また、接点装置17の前面には、操作部材5が設けられている。操作部材5は、接点装置17に機械的に連結されている。操作部材5は、上述のように、接点装置17の前面において転倒状態及び突出状態に切替可能に設けられている。
接点装置17は、ボディ31の内部の左上領域に配置されている。
温度検出部18~20は、端子部材13,14及び刃受け部材10,11の少なくとも1つの温度を検出する。本実施形態では、温度検出部18,19はそれぞれ、一対の刃受け部材10,11の温度を検出する。そのため、温度検出部18,19はそれぞれ、一対の刃受け部材10,11に熱的に結合されている。温度検出部20は、例えば、一対の端子部材13,14の両方の温度を検出する。より詳細には、温度検出部20は、一対の端子部材13,14のうちの温度の高い方の温度を検出する。このため、温度検出部20は、例えば伝熱シート21を介して一対の端子部材13,14の両方に熱的に結合されている。温度検出部20は、例えば、回路基板に実装されて構成されている。温度検出部20は、例えば、一対の端子部材13,14の前側に配置される。温度検出部19~20は、例えば、サーミスタ、熱電対、バイメタル又はサーモパイル等で実現される。
回路基板22(図8参照)は、上記の制御回路を実装している。回路基板22は、刃受けブロック33の後側に配置されている。制御回路は、一対の端子部材13,14から電力供給を受けて動作する。制御回路は、温度検出部18~20の検出結果に基づいて、接点装置17を制御する。より詳細には、制御回路は、刃受け部材10,11及び端子部材13,14のうちの少なくとも1つの温度が所定温度を超えたか否かを判定する。そして、制御回路は、刃受け部材10,11及び端子部材13,14のうちの少なくとも1つの温度が所定温度を超える場合は、コンセント1内の上記の一対の電路が発熱状態であると判定する。この場合、制御回路は、接点装置17の遮断状態に切り換えて、上記の一対の電路を遮断する。また、制御回路は、刃受け部材10,11及び端子部材13,14のうちの全ての温度が所定温度を超えない場合は、コンセント1の上記の一対の電路は発熱状態ではないと判定する。この場合、制御回路は、接点装置17の導通状態を維持して、上記の一対の電路の導通状態を維持する。
(2-2)カバー
カバー32は、ボディ31の前面(開口面)を被覆する部材であり、ボディ31の前面に取り付けられる。
カバー32は、カバー本体35と、コンセントカバー36と、アース扉6(開閉扉)と、外カバー38とを備えている。カバー本体35は、ボディ31の前面を被覆する部材である。コンセントカバー36は、カバー本体35の後述の開口部351を被覆する部材である。アース扉6は、コンセントカバー36の後述の開口部361を露出可能に被覆する部材である。外カバー38は、カバー本体35の前面における開口部351以外の部分を被覆する部材である。
カバー本体35、コンセントカバー36、外カバー38及びアース扉6は、いずれも樹脂で形成されている。より詳細には、カバー本体35は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂で形成されている。コンセントカバー36は、例えばナイロン樹脂で形成されている。外カバー38は、例えばABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンの共重合合成樹脂)で形成されている。アース扉6は、例えばPP(ポリプロピレン)樹脂で形成されている。
カバー本体35は、ボディ31の前面に取り付けられる。カバー本体35は、後面が開口された箱状(例えば略直方体形の箱状)であり、前壁及び周壁を有する。また、カバー本体35は、例えば、前後方向の深さが浅い底浅の箱状である。カバー本体35の前面は、ボディ31の前面(開口面)と略同形同大の矩形状である。
カバー本体35の前面は、2つの開口部(第1開口部351及び第2開口部352)を有する。第1開口部351は、刃受けブロック33及び接地端子16をカバー本体35の前側に露出させるための開口部である。第1開口部351は、カバー本体35の前面において、刃受けブロック33及び接地端子16に対応する部分(例えば前面の略右半領域)に設けられている。これにより、一対の刃受けブロック33及び接地端子16は、第1開口部351を介してカバー本体35の前側に露出される。第2開口部352は、操作部材5をカバー本体35の前側に露出させるための開口部である。第2開口部352は、カバー本体35の前面において、操作部材5に対応する部分(例えば前面の左縁における上下方向の中央)に設けられている。これにより、操作部材5は、第2開口部352を介してカバー本体35の前側に露出される。
カバー本体35の周壁には、周壁の周方向に並びかつ周壁の後方に突出する複数の引掛片35aが設けられている。また、ボディ31の外周面には、外周面の周方向に並んだ複数の引掛部31aが設けられている。カバー本体35がボディ31の前面に取り付けられた状態で、複数の引掛片35aが複数の引掛部31aに引っ掛かる。これにより、カバー本体35はボディ31の前面に取り付けられる。
コンセントカバー36は、カバー本体35の第1開口部351に取り付けられる。コンセントカバー36は、後面が開口された箱状(例えば略直方体形の箱状)であり、前壁及び周壁を有する。また、コンセントカバー36は、例えば、前後方向の深さが浅い底浅の箱状である。コンセントカバー36の前面には、接続口4(すなわち一対の給電線挿入孔41,42及び接地挿入孔43)と、開口部361とが設けられている。接続口4は、コンセントカバー36の前面の略上半部に設けられている。一対の給電線挿入孔41,42及び接地挿入孔43の後側にはそれぞれ、一対の刃受け部材10,11及び接地刃受け部材12が配置される。開口部361は、接地端子16をコンセントカバー36の前側に露出するための開口部である。すなわち、開口部361は、コンセントカバー36の前面において、接地端子16の前側に配置するように設けられている。より詳細には、開口部361は、例えば、コンセントカバー36の前面の略下半部に設けられている。開口部361は、正面視で例えば矩形状である。
コンセントカバー36の前壁の裏面には、例えば複数のリブ壁が縦横に設けられている。また、コンセントカバー36の外周面(例えば上側面、左側面及び下側面)には、複数の突起部36aが設けられている。また、カバー本体35の内面(上壁の内側面、下壁の内側面及び前壁の裏面)には、複数の引掛部35bが設けられている。コンセントカバー36がカバー本体35の開口部351に取り付けられた状態では、複数の突起部36aがカバー本体35の複数の引掛部35bに引っ掛かる。これにより、コンセントカバー36は、カバー本体35の開口部351を被覆するようにカバー本体35に取り付けられる。この取付状態では、コンセントカバー36の裏面のリブ壁が刃受けブロック33の前面に接触する。これにより、コンセントカバー36は、カバー本体35と刃受けブロック33との間に挟まれて固定される。
アース扉6は、コンセントカバー36の前面において、開口部361を露出及び被覆可能に設けられている。アース扉6は、上述のように、アース扉6の上辺6aを回転軸A1とするヒンジ扉であり、かつ手動で開閉可能な手動扉である。アース扉6は、例えば正面視で略矩形状である。アース扉6を開扉することで、接地端子16を露出させることが可能である。
外カバー38は、カバー本体35の前面の開口部351以外の部分(例えば前壁及び上壁)を被覆する部材である。外カバー38は、例えば、正面視で逆さL字形状である。外カバー38の前面には、開口部381が設けられている。開口部381は、操作部材5を外カバー38から前方に露出するための開口部である。すなわち、開口部381は、外カバー38の前面において、操作部材5の前側に配置するように設けられている。より詳細には、開口部381は、例えば、外カバー38の前面における左縁の上下方向の中央に設けられている。開口部381は、正面視で例えば縦長矩形状である。
外カバー38の裏面には、複数の引掛片が後方に突出している。また、カバー本体35の前面には、複数の引掛孔35cが設けられている。外カバー38がカバー本体35の前面に取り付けられた状態では、複数の引掛片は、複数の引掛孔35cに挿入されて引掛孔35cに引っ掛かる。これにより、外カバー38は、カバー本体35の前面に取り付けられる。
(3)アース扉の取付構造及び引掛構造
図4~図10を参照して、アース扉6の取付構造及び引掛構造について説明する。アース扉6の取付構造とは、コンセントカバー36にアース扉6を取り付けるための構造である。アース扉6の引掛構造とは、アース扉6の閉扉状態でアース扉6がコンセントカバー36に引っ掛かることで、アース扉6の閉扉状態を保持する構造である。
(3-1)アース扉の詳細構成
図4A及び図4Bを参照して、アース扉6(開閉扉)の構成について詳しく説明する。本実施形態では、アース扉6は、開閉扉の一例である。
図4A及び図4Bに示すように、アース扉6は、扉本体61と、一対の引掛部62(第1引掛部)と、支持板63と、を有する。扉本体61、引掛部62及び支持板63は、樹脂によって一体に形成されている。本実施形態では、アース扉6を形成する樹脂は、一例としてPP(ポリプロピレン)樹脂であるが、PP樹脂以外の樹脂であってもよい。
扉本体61は、回転軸A1周りに変位することで、コンセントカバー36の開口部361を開放及び閉鎖する部分(すなわち、開口部361の後側に配置された接地端子16を露出及び被覆する部分)である。扉本体61は、例えば略矩形の平板状である。扉本体61は、凹部611を有する。凹部611は、扉本体61の一辺61bにおいて、一辺61bと対向する対向辺61aに向かって凹状に窪んだ部分である。凹部611は、接地端子16に接続された接地線が引き出される部分である。
一対の引掛部62は、アース扉6の閉扉状態で、コンセントカバー36の後述の引掛部364(第2引掛部)に引っ掛かり、アース扉6の開扉状態で、コンセントカバー36の後述の引掛部364から外れる部分である。一対の引掛部62は、扉本体61の裏面の一辺61b側(すなわち回転軸A1側とは反対側)の縁部に設けられている。また、一対の引掛部62は、上記の縁部において、長手方向(すなわち左右方向)の両端(すなわち凹部611の両側)に設けられている。
一対の引掛部62はそれぞれ、爪部62aと、突起部62b(第1突起部)とを有する(図4B参照)。爪部62aは、扉本体61の裏面に設けられており、扉本体61の裏側に突出している。突起部62bは、例えば、爪部62aの先端部に設けられている。突起部62bは、例えば扉本体61の厚さ方向から見て、爪部62aから回転軸A1の側に突出している。突起部62bは、アース扉6の閉扉状態で、コンセントカバー36の後述の引掛部364に引っ掛かる。本実施形態では、引掛部62の個数は、一対(2つ)であが、2つに限定されず、1つでも3つ以上であってもよい。
支持板63は、コンセントカバー36の開口部361の内周面に取り付けられた状態で、扉本体61を回転軸A1の回りに変位可能に支持する部分である。回転軸A1は、扉本体61の一辺61aである。なお、扉本体61の一辺61aは、アース扉6の一辺6aである。支持板63は、例えば略矩形の板状に形成されている。支持板63の一辺63aは、扉本体61の一辺6aとヒンジ結合されている。「ヒンジ結合」とは、扉本体61が支持板63との連結部分を回転軸A1として回転可能に連結することである。本実施形態では、扉本体61と支持板63は樹脂で一体に形成されており、扉本体61と支持板63との境界は、屈曲可能(すなわちヒンジ動作可能)に薄く形成されている。このように、扉本体61と支持板63とがヒンジ結合されている。
支持板63は、支持板本体65と、突起部66と、一対の突起部67と、一対のスリット68とを有する。
支持板本体65は、例えば略矩形の平板状である。支持板本体65の一辺65aは、支持板63の一辺63aを構成し、扉本体61の一辺61aとヒンジ結合している。
突起部66は、支持板63がコンセントカバー36の開口部361の内周面に取り付けられた状態で、開口部361の内周面の後述の引掛部363に引っ掛かる部分である。突起部66は、支持板本体65の両側の主面のうちの外側の主面65sに設けられている。「外側の主面65s」とは、扉本体61の閉扉状態で扉本体61が倒れる方向とは反対側の主面である。突起部66は、支持板本体65の外側の主面65sにおいて支持板本体65の厚さ方向(すなわち支持板63の厚さ方向)に突出している。突起部66は、例えば、支持板本体65の外側の主面65sの先端側(すなわち一辺65a側とは反対側)の縁部に設けられている。
支持板本体65の幅方向W1(左右方向)の両側の端部65pは、コンセントカバー36の開口部361の後述の一対の差込溝362に差し込まれる部分である。支持板本体65の両側の端部65pは、一対の差込溝362の形状に嵌り合う形状に形成されている。より詳細には、支持板本体65の端部65pは、部分M1~M3を有する(図4A参照)。部分M1は、端部65pのうち、支持板本体65の一辺65aからの一定範囲(例えば一辺65aの近傍範囲)の部分であり、扉本体61の幅方向W1の端面と平坦な部分である。部分M2は、部分M1よりも、幅方向W1に段状に窪んだ部分である。部分M3は、部分M1と部分M2との間の段差面である。
支持板本体65の両側の端部65pにおける長手方向の一端部(すなわち一辺65a側とは反対側の端部)には、幅方向W1の外側に突出した一対の突起部67が設けられている。一対の突起部67は、支持板63がコンセントカバー36の開口部361の内周面に取り付けられた状態で、開口部361の後述の引掛部363に引っ掛かる部分である。
支持板本体65には、一対のスリット68が設けられている。一対のスリット68は、支持板63の両端部65pをコンセントカバー36の開口部361の後述の一対の差込溝362に差し込むときに、一対の突起部67が幅方向W1の内側に弾性的に変位可能にする部分である。一対のスリット68は、支持板本体65の一端面(一辺65a側とは反対側の端面)から一辺65a側に向かって切り込まれている。また、一対のスリット68は、支持板本体65において両端部65pよりも幅方向W1の内側に設けられている。支持板本体65における端部65pとスリット68との間の部分の幅N1は、当該部分が幅方向W1に弾性的に変位可能な幅である。
(3-2)コンセントカバーの詳細構成
図5~図6を参照して、コンセントカバー36の構造について詳しく説明する。
図5~図6に示すように、コンセントカバー36は、開口部361を有する。開口部361は、電気機器からのプラグが接続される接続口4とは異なる開口部である。開口部361は、例えば、正面視で矩形状である。従って、開口部361の内周面は、4つの内側面S1~S4を有する。
コンセントカバー36の前面は、接続口4が設けられる第1面36pと、アース扉6が設けられる第2面36qとを有する。第2面36qは、第1面36pよりもアース扉6の扉本体61の厚さの分だけ、段状に下がっている。
コンセントカバー36は、一対の差込溝362と、引掛部363と、一対の引掛部364(第2引掛部)とを有する。
一対の差込溝362は、アース扉6の支持板63の両端部65pが差し込まれる部分である。一対の差込溝362は、コンセントカバー36の開口部361の内周面に設けられている。より詳細には、一対の差込溝362は、開口部361の内周面(4つの内側面S1~S4)のうち、互いに対向する2つの内側面S2,S4の各々の接続口4側の縁部に設けられている。2つの内側面S2,S4は、4つの内側面S1~S4のうち、アース扉6の回転軸A1に交差する内側面である。
一対の差込溝362は、開口部361の内側面S2,S4においてコンセントカバー36の厚さ方向Z1に沿って延びている。また、一対の差込溝362の各々の一端部(すなわち第2面36q側の端部)は、コンセントカバー36の第2面36qまで延びており、第2面36qにおいてコンセントカバー36の幅方向W2(前後方向)の両端まで延びている。一対の差込溝362の各々の他端部には、アース扉6の一対の突起部67が引っ掛かる引掛部362a(図6参照)が設けられている。
引掛部363は、アース扉6の支持板63の両端部65pが一対の差込溝362に差し込まれた状態で、アース扉6の突起部66(図4B参照)が引っ掛かる部分である、引掛部363は、例えば凹部である。引掛部363は、コンセントカバー36の開口部361の内側面S1の所定部位(例えば後部中央)に設けられている。
一対の引掛部364(第2引掛部)は、アース扉6の一対の引掛部62(第1引掛部)が引っ掛かる部分である。一対の引掛部364は、アース扉6の閉扉状態において、コンセントカバー36における一対の引掛部62に対応する部位に設けられている。より詳細には、一対の引掛部364は、コンセントカバー36の長さ方向L2(上下方向)の第2面36q側の一端面36uにおいて、幅方向W2(左右方向)の両端部36vに設けられている。より詳細には、一対の引掛部364は、両端部36vにおいて、コンセントカバー36の厚さ方向Z2(前後方向)の第2面36q側の縁部に設けられている。一対の引掛部364は、両端部36vから長さ方向L2の外側に突出している。長さ方向L2は、コンセントカバー36の前面において接続口4及び開口部361が並ぶ方向である。
ここで、コンセントカバー36において、一対の引掛部364は、コンセントカバー36の厚さ方向(Z2)において、開口部361の内側面S1の引掛部363よりもコンセントカバー36の前面の側(すなわち第2面36q側)に配置されている。これにより、一対の引掛部364と引っ掛かるアース扉6の一対の引掛部62において、爪部62aの長さが長くなり過ぎることを抑制できる。
(3-3)アース扉の取付手順(アース扉の取付構造)
図5、図7及び図8を参照して、コンセントカバー36にアース扉6を取り付ける取付手順(すなわちアース扉6の取付構造)について説明する。
図5に示すように、アース扉6の支持板63の両端部65pを、コンセントカバー36の前面側からコンセントカバー36の開口部361の一対の差込溝362に差し込む。そして、図7に示すように、端部65pの部分M3が差込溝362に嵌るまで支持板63が差し込まれると、支持板63の一対の突起部67が一対の差込溝362の一対の引掛部362aに引っ掛かる。更に、支持板63の突起部66が開口部361の内側面S1の引掛部363に引っ掛かる。このように、アース扉6がコンセントカバー36に取り付けられる。
また、図8に示すように、上記のようにアース扉6が取り付けられたコンセントカバー36が、ボディ31の前面に取り付けられた状態では、アース扉6の支持板63の内側(突起部66とは反対側)に金属板200が隣接している。なお、上記の「隣接」とは、接触状態であってもよし、近接状態であってもよい。この隣接により、支持板63が下側(突起部66とは反対側)に変位することが抑制される。この結果、突起部66が引掛部363から外れることが抑制される。
より詳細には、金属板200の上側の主面200aの少なくとも一部(図8では前縁部)は、コンセント1の上下方向(コンセントカバー36の長さ方向L2)において、支持板63の下側(突起部66とは反対側)の主面63tの少なくとも一部(突起部66と重なる後縁部)と対向している。この金属板200の配置により、効果的に、支持板63が下側(突起部66とは反対側)に撓むことが制限される。
更に詳細には、金属板200は、接地端子16に含まれる連結片161c(金属片)によって構成されている。すなわち、コンセントカバー36の開口部361の内部には、接地端子16が配置されており、開口部361は、接地端子16を露出する。そして、接地端子16は、以下のように構成されている。
すなわち、接地端子16は、端子台161と、挟み板162と、ネジ163とを有する。端子台161、挟み板162及びネジ163は、導電部材(例えば金属)で形成されている。
端子台161は、基板部161aと、第1連結片161bと、第2連結片161c(金属片)とを有する。基板部161aは、略平板状であり、挟み板162との間で接地線の一端部を挟み込む部分である。基板部161aの中央には、ネジ163がねじ込まれるネジ孔が設けられている。第1連結片161bは、接地部材15と連結される部分である。第1連結片161bは、基板部161aの一端(刃受けブロック33側とは反対側の端部)から基板部161aの裏側(ボディ31の後壁側)に突出して接地部材15に連結されている。第2連結片161cは、接地刃受け部材12と連結される部分である。第2連結片161cは、基板部161aの刃受けブロック33側の端部から基板部161aの裏側(後側)に突出している。第2連結片161cの先端部は、刃受けブロック33内に差し込まれて、接地刃受け部材12と連結されている。挟み板162は、基板部161aとの間で接地線の一端部を挟み込む部材であり、例えば略矩形の板状である。挟み板162の中央には、ネジ163が貫通する貫通孔が設けられている。挟み板162は、ネジ163によって基板部161aの表側(前側)に取り付けられている。第2連結片161c(すなわち金属板200)は、コンセント1の内部で、上述のように、アース扉6の支持板63において突起部66とは反対側に隣接して配置される。金属板200が接地端子16の一部(第2連結片161c)によって構成されるため、金属板200を新たに備える必要がない。
(3-4)アース扉の引掛構造
図9を参照して、アース扉6がコンセントカバー36に引っ掛かる引掛構造について説明する。
図9に示すように、上述のように、アース扉6には一対の引掛部62(第1引掛部)が設けられており、コンセントカバー36には一対の引掛部364(第2引掛部)が設けられている。アース扉6の閉扉状態では、アース扉6の一対の引掛部62は、コンセントカバー36の一対の引掛部364に引っ掛かる。これにより、アース扉6の閉扉状態が安定して維持される。そして、手動でアース扉6を回転軸A1回りに開扉することで、一対の引掛部62が弾性変形して、一対の引掛部62と一対の引掛部364との引っ掛かりが解除される。
このように、アース扉6の引掛部62は、アース扉6が配置されたコンセントカバー36の引掛部364に引っ掛かる。このため、コンセントカバー36が湿度などの影響で伸縮しても、アース扉6の引掛部62と引掛相手(引掛部364)との引っ掛かりを安定させることができる。この結果、アース扉6の引掛部62と引掛相手(引掛部364)との間のがたつきを抑制することができる。
図10は、比較例のコンセント500である。比較例のコンセント500では、本実施形態のコンセント1と比べて、アース扉501の一対の引掛部502が、アース扉501の閉扉状態で、コンセントカバー503でなくて、カバー本体504(引掛相手)の一対の引掛部504aに引っ掛かる点が異なる以外は、同じ構成である。
本実施形態のコンセント1(図9参照)では、上述のように、アース扉6の一対の引掛部62は、コンセントカバー36(引掛相手)の引掛部364に引っ掛かる。このため、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間の引っ掛かりは、2つの部材(すなわち引掛部62が設けられたアース扉6、及び、引掛部62が引っ掛かりかつアース扉6が取り付けられるコンセントカバー36)の伸縮の影響を受ける。
これに対して、比較例のコンセント500では、アース扉501の引掛部502は、アース扉501の閉扉状態で、コンセントカバー503でなく、カバー本体504(引掛相手)に引っ掛かる。このため、アース扉501の引掛部502とその引掛相手との間の引っ掛かりは、3つの部材(アース扉501、コンセントカバー503及びカバー本体504)の伸縮の影響を受ける。特に、カバー本体504は、アース扉501の引掛部502の突出部502aの突出方向に沿った方向の長さが長いため、当該方向の伸縮が大きい。
このように、本実施形態では、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間の引っ掛かりに影響する部材の数(2つ)は、比較例の場合の数(3つ)と比べて少なくなる。このため、本実施形態では、比較例と比べて、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間の引っ掛かりは安定する。この結果、本実施形態では、比較例と比べて、筐体3が吸湿等により伸縮しても、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間のがたつきを抑制できる。
(4)主要な効果
本実施形態のコンセント1は、コンセントカバー36と、アース扉6(開閉扉)と、を備える。コンセントカバー36は、プラグが接続される接続口4、及び接続口4とは異なる開口部361を有する。アース扉6は、コンセントカバー36の前面に配置され、回転軸A1の回りに回転することで開口部361を開放及び閉鎖する。コンセントカバー36は、アース扉6の引掛部62(第1引掛部)に引っ掛かる引掛部364(第2引掛部)を有する。アース扉6は、引掛部62(第1引掛部)を有する。引掛部62は、開口部361を閉鎖することで引掛部364に引っ掛かり、開口部361を開放することで引掛部364から外れる。
この構成によれば、アース扉6の引掛部62は、アース扉6が配置されたコンセントカバー36の引掛部364に引っ掛かる。すなわち、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間の引っ掛かりに影響する部材の数(2つ)を、比較例の場合の数(3つ)と比べて少なくできる。このため、コンセントカバー36及びアース扉6が湿度などの影響で伸縮しても、引掛部62と引掛部64との間の引っ掛かりを安定させることができる。この結果、アース扉6の引掛部62とその引掛相手との間のがたつきを抑制できる。
(5)まとめ
以上説明した実施形態から明らかなように、以下の態様を取り得る。
第1の態様に係るコンセント(1)は、コンセントカバー(36)と、開閉扉(6)と、を備える。コンセントカバー(36)は、接続口(4)及び開口部(361)を有する。接続口(4)は、プラグが接続される。開口部(361)は、接続口(4)とは異なる開口部である。開閉扉(6)は、コンセントカバー(36)の前面に配置され、回転軸(A1)の回りに回転することで開口部(361)を開放及び閉鎖する。コンセントカバー(36)は、開閉扉(6)の第1引掛部(62)に引っ掛かる第2引掛部(364)を有する。開閉扉(6)は、第1引掛部(62)を有する。第1引掛部(62)は、開口部(361)を閉鎖することで第1引掛部(62)に引っ掛かり、開口部(361)を開放することで第1引掛部(62)から外れる。
この構成によれば、開閉扉(6)の第1引掛部(62)は、開閉扉(6)が配置されたコンセントカバー(36)の第2引掛部(364)に引っ掛かる。すなわち、アース扉(6)の第1引掛部(62)と第2引掛部(364)との間の引っ掛かりに影響する部材の数(2つ)を、比較例の場合の数(例えば3つ)と比べて少なくできる。このため、コンセントカバー(36)が湿度などの影響で伸縮しても、第1引掛部(62)と第2引掛部(364)との間のがたつきを抑制することができる。
第2の態様に係るコンセント(1)では、第1の態様において、開口部(361)は、、接地線を接続するための接地端子(16)を露出させる。
この構成によれば、開閉扉(6)は、接地端子(16)を露出及び被覆するアース扉(6)に適用可能である。
第3の態様に係るコンセント(1)では、第1又は第2の態様において、第1引掛部(62)は、爪部(62a)と第1突起部(62b)とを有する。爪部(62a)は、開閉扉(6)に設けられ、開閉扉(6)の裏側に突出する。第1引掛部(62)は、爪部(62a)から回転軸(A1)の側に突出し、開閉扉(6)が開口部(361)を閉鎖した状態で第2引掛部(364)に引っ掛かる。
この構成によれば、第1引掛部(62)を、開閉扉(6)における回転軸(A1)とは反対側の端部に設けて、コンセントカバー(36)に良好に引っ掛かることができる。
第4の態様に係るコンセント(1)では、第1~第3の態様の何れか1つにおいて、開閉扉(6)は、扉本体(61)と、支持板(63)と、を有する。扉本体(61)は、開口部(361)を開放及び閉鎖する。支持板(63)は、扉本体(61)を回転軸(A1)の回りに変位可能に支持する。開口部(361)の内周面には、支持板(63)の両端部(65p)が差し込まれる一対の差込溝(362)が設けられている。支持板(63)は、支持板(63)の厚さ方向に突出した第2突起部(66)を有する。開口部(361)の内周面は、支持板(63)の両端部(65p)が一対の差込溝(362)に差し込まれた状態で、第2突起部(66)に引っ掛かる第3引掛部(363)を有する。
この構成によれば、開閉扉(6)をコンセントカバー(36)に安定して取り付けることができる。
第5の態様に係るコンセント(1)では、第4の態様において、支持板(63)の両端部(65p)が一対の差込溝(362)に差し込まれた状態で、支持板(63)において第2突起部(66)とは反対側の主面(63t)に隣接する金属板(200)を備える。
この構成によれば、金属板(200)によって、支持板(63)が第2突起部(66)とは反対側に変位することを抑制できる。したがって、第2突起部(66)が第3引掛部(363)から外れることを抑制でき、この結果、開閉扉(6)がコンセントカバー(36)の前面から外れることを抑制できる。
第6の態様に係るコンセント(1)では、第5の態様において、開口部(361)の内部には、接地端子(16)が配置されている。金属板(200)は、接地端子(16)に含まれる金属片(161c)である。
この構成によれば、金属板(200)を接地端子(16)に含まれる金属片(161c)で兼用可能であり、この結果、金属板(200)を新たに備える必要がない。
第7の態様に係るコンセント(1)では、第4~第6の態様の何れか1つにおいて、コンセントカバー(36)の厚さ方向(Z2)において、第2引掛部(364)は、第3引掛部(363)よりもコンセントカバー(36)の前面の側に配置されている。
この構成によれば、第2引掛部(364)と引っ掛かる第1引掛部(62)において、開閉扉(6)の裏側から突出する爪部(62a)の長さが長くなり過ぎることを抑制できる。
1 コンセント
4 接続口
6 アース扉(開閉扉)
16 接地端子
36 コンセントカバー
61 扉本体
62 第1引掛部
62a 爪部
62b 第1突起部
63 支持板
65p 両端部
66 第2突起部
66 突起部
161c 第2連結片
200 金属板
361 開口部
362 差込溝
363 第3引掛部
364 第2引掛部
A1 回転軸
Z2 厚さ方向

Claims (6)

  1. プラグが接続される接続口、及び前記接続口とは異なる開口部を有するコンセントカバーと、
    前記コンセントカバーの前面に配置され、回転軸の回りに回転することで前記開口部を開放及び閉鎖する開閉扉と、を備え、
    前記コンセントカバーは、前記開閉扉の第1引掛部に引っ掛かる第2引掛部を有し、
    前記開閉扉は、前記開口部を閉鎖することで前記第2引掛部に引っ掛かり、前記開口部を開放することで前記第2引掛部から外れる第1引掛部を有
    前記開閉扉は、
    前記開口部を開放及び閉鎖する扉本体と、
    前記扉本体を前記回転軸の回りに変位可能に支持する支持板と、を有し、
    前記開口部の内周面には、前記支持板の両端部が差し込まれる一対の差込溝が設けられており、
    前記支持板は、前記支持板の厚さ方向に突出した第2突起部を有し、
    前記開口部の内周面は、前記支持板の前記両端部が前記一対の差込溝に差し込まれた状態で、前記第2突起部に引っ掛かる第3引掛部を有する、
    コンセント。
  2. 前記開口部は、接地線を接続するための接地端子を露出させる、
    請求項1に記載のコンセント。
  3. 前記第1引掛部は、
    前記開閉扉に設けられ、前記開閉扉の裏側に突出する爪部と、
    前記爪部から前記回転軸の側に突出し、前記開閉扉が前記開口部を閉鎖した状態で前記第2引掛部に引っ掛かる第1突起部と、を有する、
    請求項1又は2に記載のコンセント。
  4. 前記支持板の前記両端部が前記一対の差込溝に差し込まれた状態で、前記支持板において前記第2突起部とは反対側の主面に隣接する金属板を備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のコンセント。
  5. 前記開口部の内部には、接地端子が配置されており、
    前記金属板は、前記接地端子に含まれる金属片である、
    請求項4に記載のコンセント。
  6. 前記コンセントカバーの厚さ方向において、前記第2引掛部は、前記第3引掛部よりも前記コンセントカバーの前記前面の側に配置されている、
    請求項1~5の何れか1項に記載のコンセント。
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