JP2001143777A - テレビコンセント - Google Patents

テレビコンセント

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JP2001143777A
JP2001143777A JP32230799A JP32230799A JP2001143777A JP 2001143777 A JP2001143777 A JP 2001143777A JP 32230799 A JP32230799 A JP 32230799A JP 32230799 A JP32230799 A JP 32230799A JP 2001143777 A JP2001143777 A JP 2001143777A
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Hirotaka Hamaguchi
博隆 濱口
Takeshi Saito
齋藤  健
Masahito Nakaue
真仁 中植
Hiroshi Hatano
博司 畑野
Hiroo Inoue
博夫 井上
Mikio Komatsu
幹生 小松
Koji Kobayashi
浩治 小林
Nobuhiro Matsuda
亘弘 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント基板に形成される導電パターンを短く
することを可能とした高周波特性の良好なテレビコンセ
ントを提供する。 【解決手段】プリント基板17に接触ばね34と同軸コ
ネクタ30とが実装されれる。同軸コネクタ30は外側
導体31と内側導体32とをプリント基板17に接続す
るための端子31f,32aを備える。端子31f,3
2aを結ぶ直線がプリント基板17の長手方向に沿った
中心線に対して交差するように、プリント基板17に対
する同軸コネクタ30の取付向きが設定され、接触ばね
34と同軸コネクタ30との間の信号経路となる導電パ
ターンを最短長さに形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビコンセント
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放送信号を受信するテレビジ
ョン受信器やビデオ機器を着脱可能に接続するために壁
等の施工面に施工されるテレビコンセントが提供されて
いる。この種のテレビコンセントとしては、図8のよう
に、合成樹脂製のカバー120の前面に同軸コネクタ1
30を露出させ、カバー120の側面に入力側の信号線
を接続する入力端子となるねじ付きの端子118を露出
させた構成が知られている。この構成では、カバー12
0によって前シールド枠111を保持し、前シールド枠
111に後シールド枠115を組み合わせることによっ
て金属製の筐体110を構成してある。また、前シール
ド枠111の側面には入力側の信号線となる同軸ケーブ
ルを保持する押さえ板117が取り付けられており、カ
バー120の側面にはねじ付きの端子118が露出す
る。筐体110の内部には同軸コネクタ130と端子1
18とを接続するためのプリント基板119が収納され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構成では、同軸コネクタ130の内側導体はプリント
基板119に半田付けにより実装されているが、同軸コ
ネクタ130の外側導体は前シールド枠111に結合さ
れている。
【0004】しかしながら、高周波信号を伝送する特性
上から言えば、外側導体を内側導体とともにプリント基
板119に接続する望ましい。つまり、内側導体をプリ
ント基板119に実装し外側導体を前シールド枠111
に結合する構成では、前シールド枠111とプリント基
板119との間で内側導体が外側導体に囲まれない部位
が生じ、この部位ではインピーダンスが変化するから、
信号に損失が生じやすくなる。
【0005】そこで、外側導体もプリント基板119に
実装することが考えられるが、内側導体の端子と外側導
体の端子とを結ぶ直線をプリント基板119の一辺に沿
うように、プリント基板119に対する同軸コネクタ1
30の取付向きを設定する(つまり、プリント基板11
9の表面に平行な面内で同軸コネクタ130の中心線と
プリント基板119の中心線とを一致させている)のが
一般的であり、内側導体に接続される導電パターンが外
側導体に接続された接地パターンに接触しないように導
電パターンを形成するとすれば、外側導体の端子に接触
しないように導電パターンの幅を細くするか、外側導体
の端子を迂回するように湾曲した長い導電パターンを形
成しなければならない。このように、導電パターンの幅
が細くなったり、長くなったりすれば、導電パターンに
よるインピーダンス成分が増加して高周波特性が低下す
ることになる。
【0006】また、テレビコンセントとしては分岐回路
や分配回路を内蔵するものが考えられるが、これらの回
路をプリント基板119に実装すると、これらの回路へ
の入力側と出力側との導電パターンがプリント基板11
9に形成されることになり、入力側と出力側との導電パ
ターンが近接して形成されている場合には、入力側と出
力側との結合損失が増加したり、不要な結合が生じたり
して高周波特性が低下することになる。上述したような
高周波特性の低下は扱う周波数の高いCS放送用のテレ
ビコンセントではとくに大きな問題になる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、プリント基板に形成される導電パタ
ーンを短くすることを可能とした高周波特性の良好なテ
レビコンセントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
側となる信号線が接続される入力端子と、前記入力端子
との間に信号経路が形成される同軸コネクタと、入力端
子と同軸コネクタとの間の信号経路を形成するプリント
基板とを器体に備え、前記同軸コネクタが外側導体と内
側導体とにそれぞれ接続された複数個の端子を前記プリ
ント基板に実装するとともに、前記信号経路を形成する
導電パターンの長さが最短となるように、前記プリント
基板の表面に平行な面内での同軸コネクタの中心線とプ
リント基板の中心線とが交差する関係でプリント基板に
対する同軸コネクタの取付向きが設定されているもので
ある。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記器体が埋込型配線器具の規格である1個モジュ
ール寸法であって、埋込用配線器具の取付枠に取着可能
な取付手段を備えるものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プリント基板を収納する金属製の筐体と、筐体
を収納する前記器体としての合成樹脂成形品のカバーと
を備えるものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プリント基板に実装され送り側となる信号線が
接続される送り端子と、前記プリント基板に実装され入
力端子を通して入力される信号を前記同軸コネクタと前
記送り端子とに2分岐する分岐回路とを備え、分岐回路
と入力端子とを結ぶ導電パターンと、分岐回路と送り端
子とを結ぶ導電パターンと、分岐回路と同軸ケーブルと
を結ぶ導電パターンとの合計の長さが最短となるよう
に、プリント基板に対する同軸コネクタの取付向きが設
定されているものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プリント基板に前記同軸コネクタの内側導体に
設けた端子と前記接触ばねとを接続する導電パターンが
形成され、内側導体の端子を接続する部位と接触ばねを
接続する部位とを結ぶ直線上に外側導体の端子を接続す
る部位が位置しないように、プリント基板に対する同軸
コネクタの取付向きが設定されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1および図2に示すように、導電材料である板金
により形成された出力端子枠11および入力端子枠12
を組み合わせて結合して形成される金属製の筐体を備
え、この筐体は器体としての合成樹脂成形品のカバー2
0に収納される。
【0014】出力端子枠11は、長方形状の主片11a
の長手方向の両側縁に、それぞれ主片11aに略直交す
る側片11bを設けたコ字状に導電性の板金によって形
成されている。主片11aの短手方向の両側縁には、側
片11bと同じ向きに各一対の接触片11cが設けら
れ、各側片11bの先端縁には各一対の組立片11dが
延長されている。主片11aの中央部には出力端子とし
ての同軸コネクタ30が取り付けられる。
【0015】同軸コネクタ30はF型接栓の接栓座であ
って、円筒状に形成され外周面にねじ部31aを有する
外側導体31と、外側導体31の中心線に沿って配置さ
れる内側導体32と、外側導体31と内側導体32との
間を絶縁する内部絶縁体33とを一体化して形成されて
いる。外側導体31の軸方向の一端部は出力端子枠11
の主片11aの中央部に形成した取付孔11eに挿入さ
れる。外側導体31の軸方向の一端部には主片11aに
設けた取付孔11eの周縁に当接する外鍔31bが形成
され、外鍔31bには、取付孔11eに係合して外側導
体31の出力端子枠11に対する回り止めを行うボス部
31cと、取付孔11eの内周縁に挿入される一対の挿
入片31dとが形成されている。一方、取付孔11eは
小判形に形成され、短手方向の両側縁に切欠11fが形
成されている。外側導体31に設けたボス部31cは、
取付孔11eの短手方向の両側縁および切欠11fに係
合可能な断面形状を有し、挿入片31dは取付孔11e
の長手方向の両端部の弧状部分に沿って湾曲した断面形
状を有している。
【0016】外側導体31にはボス部31cの長手方向
の両端においてそれぞれピン状の端子31fが突設さ
れ、内側端子32には外側導体31の中心軸線上でピン
状の端子32aが突設される。つまり、端子31f,3
2aは一直線上に配列されている。これらの端子31
f,32aは筐体に収納されるプリント基板17に実装
される。ここで、同軸コネクタ30は、端子31f,3
2aが並ぶ直線と矩形状のプリント基板17の長手方向
に沿った中心線とが、プリント基板17の中心付近で交
差するようにプリント基板17に対する取付向きが設定
される。つまり、図1においては、プリント基板17に
各端子31f,32aが挿入され半田により実装される
3個のランド17aが形成され、ランド17aを通る直
線はプリント基板17の中心線に対して交差している。
【0017】プリント基板17には同軸コネクタ30の
ほかに入力端子を構成する接触ばね34や終端用の部品
などが実装される。すなわち、本実施形態は端末用(分
岐を行わないテレビコンセント)として用いるように構
成してある。また、プリント基板17は、出力端子板1
1の主片11aから離間するように側片11bに突設し
た突起11hに載置され、出力端子枠11の側片11b
に半田接続される。プリント基板17の四隅には出力端
子枠11に半田接続される接続パターン17gが形成さ
れている。ここで、同軸コネクタ30の内側導体32と
接触ばね34との間の信号経路はプリント基板17に形
成した導電パターンにより形成されている。プリント基
板17に対する同軸コネクタ30の取付向きは、信号経
路となる導電パターンが最短の長さになるように設定さ
れる。このことによって、導電パターンを比較的広幅に
形成することも可能になり、導電パターンが短くかつ広
幅であることによって、導電パターンによる挿入損失や
結合損失の増加が少なくなり、良好な高周波特性を得る
ことができる。
【0018】接触ばね34は、逆L字状の連結片34a
の上端に設けた横片に一対の受け片34bの下縁を連続
一体に設け、連結片34aの縦片の下部に一対の接続脚
片34cを連続一体に設けた形状を有し、接続脚片34
cは連結片34aよりも下方に突出する。接続脚片34
cの下端部には切り起こし片34dが形成され、プリン
ト基板17に設けた実装孔17bに接続脚片34cを挿
入すると切り起こし片34dが実装孔17bの周部に引
っ掛かることによって、接続脚片34cはプリント基板
17に対して抜け止めされ、この状態で半田によりプリ
ント基板17に実装される。
【0019】各受け片34bは互いに対向するように配
置され、中間部において互いの距離をもっとも小さくす
るように曲成されている。両受け片34b間の最小距離
は、同軸ケーブルの中心導体を挟持できる程度に設定さ
れている。ここに、同軸コネクタ30へのF型接栓の挿
入方向と、接触ばね34への同軸ケーブルの中心導体の
挿入方向とは直交している。つまり、同軸コネクタ30
へのF型接栓の挿入方向はプリント基板17に直交し、
接触ばね34への同軸ケーブルの挿入方向はプリント基
板17に沿う方向になる。
【0020】ところで、上述のように、出力端子枠11
には入力端子枠12が結合される。入力端子枠12は長
方形状の主片12aの短手方向の両側縁に、それぞれ主
片12aに略直交する側片12bを設けたコ字状に導電
性の板金によって形成されている。入力端子枠12の主
片12aの長手方向の寸法は出力端子枠11の長手方向
の寸法よりも長く、入力端子枠12の主片12aには出
力端子枠11に設けた組立片11dが挿通される組立孔
12cが形成されている。組立孔12cは切り起こし片
12dを残して形成され、組立片11dを組立孔12c
に挿通し、組立片11dを切り起こし片12dに重ねて
折曲することにより、入力端子枠12が出力端子枠11
にかしめ固定されるようにしてある。入力端子枠12が
出力端子枠11に結合された状態では、出力端子枠11
に設けた接触片11cが入力端子枠12の側片12bに
圧接することにより、出力端子枠11と入力端子枠12
とが同電位になるように電気的に接続される。ここに、
出力端子枠11と入力端子枠12との電気的接続状態を
安定させかつ機械的結合強度を高めるために、接触片1
1cには側片12bに圧接するダボ11gが打ち出され
ている。入力端子枠12の主片12aの長手方向の両端
縁には筐体がカバー20に収納されたときにカバー20
に対する位置決めを行う固定突片12fが突設され、側
片12bには筐体がカバー20に収納されたときにカバ
ー20に係止される抜止片12gが切り起こしによって
形成されている。
【0021】ところで、入力端子枠12は入力側の信号
線となる同軸ケーブルを機械的に保持するとともに、同
軸ケーブルの外側導体を電気的に接続する機能を有す
る。すなわち、入力端子枠12には同軸ケーブルを主片
12aとの間で挟持する押さえ体14が取り付けられ
る。さらに詳しく説明すると、主片12aにおいて接触
ばね34に対応する部位には開口窓12hが設けられ、
開口窓12hの両側縁には開口窓12hの開口面に直交
する形でそれぞれ軸受片12iが突設される。軸受片1
2iは出力端子枠11から離れる向きに突設されてい
る。押さえ体14は入力端子枠12に対して起伏自在と
なるように軸受片12iに軸支される。つまり、押さえ
体14は同軸ケーブルを主片12aとの間で挟持する押
さえ部14aから突出する略平行な一対のアーム14b
を有するとともに、各アーム14bの先端部に互いに離
れる向きに軸部14dを有し、軸部14dが軸受片12
iに設けた軸孔12jに挿入されることによって、入力
端子枠12に対して起伏自在となっている。
【0022】押さえ部14aの一方の側縁には固定ねじ
15が挿通されるねじ受け部14cが形成される。固定
ねじ15は主片12aに螺合して押さえ体14を入力端
子枠12に対して固定する。また、固定ねじ15の脚部
は中間部に鍔を有しており、鍔よりも先端側にのみねじ
部が形成されている。したがって、固定ねじ15の締め
付け量は鍔の位置で規制され、固定ねじ15の締め過ぎ
によってねじ受け部14cが変形するのが防止される。
しかして、固定ねじ15を緩めて押さえ部14aを主片
12aから離した状態で同軸ケーブルを押さえ部14a
と主片12aとの間に導入した後、固定ねじ15を締め
付ければ、同軸ケーブルが押さえ部14aと主片12a
との間に挟持される。ここで、同軸ケーブルの外側導体
を露出させ、この露出部位を押さえ部14aと主片12
aとの間に挟持することで、同軸ケーブルの外側導体を
入力端子枠12に電気的に接続することができる。同軸
ケーブルは入力端子枠12の主片12aに沿って配置さ
れるから、固定ねじ15を入力端子枠12に対して緩め
るだけで同軸ケーブルの接続が可能になり、固定ねじ1
5を入力端子枠12から外してしまう場合よりも結線作
業が短時間で行えることになる。
【0023】上述した開口窓12hには接触ばね34を
覆う端子台16aが挿入される。端子台16aは合成樹
脂成形品である端子カバー16の一部を構成しており、
プリント基板17に結合される端子カバー本体16bと
連続一体に形成されている。端子カバー本体16bはプ
リント基板17に跨るコ字状に形成され、中央片に端子
台16aが突設される。また、端子カバー本体16bの
各脚片の先端面にはプリント基板17に穿孔した4個の
連結孔17cに挿入係合される各一対の脚部16cが突
設される。この構成によって、端子カバー16はプリン
ト基板17に固定される。
【0024】端子台16aには図2に示すように押さえ
体14の押さえ部14a側の側面に開放された導入孔1
6dが形成され、導入孔16dを形成した側面の裏側と
なる側面には矩形状の露出孔16eが形成されている。
導入孔16dは端子台16aに内蔵された接触ばね34
に対応する部位に形成され、導入孔16dに同軸ケーブ
ルの中心導体を挿入すれば、中心導体が接触ばね34の
一対の受け片34b間に挟持されるようになっている。
導入孔16dは接触ばね34の受け片34bの端縁に沿
って長い楕円状に形成され、短径は入力側の同軸ケーブ
ルの中心導体の直径よりやや大きい程度に設定される。
【0025】したがって、導入孔16dが楕円状である
ことによって、同軸ケーブルの中心導体の断面積よりも
導入孔16dの開口面積を大きくとることができて、中
心導体を導入孔16dに容易に挿入することができる。
このように中心導体を挿入しやすくしながらも、導入孔
16dの短径は同軸ケーブルの中心導体の直径程度とす
ることができるから、埃や水滴から接触ばね34を保護
する機能が損なわれることはない。また、中心導体の露
出部位が長い場合には余剰分は露出孔16eに挿入され
る。したがって、同軸ケーブルの端末部分を剥く寸法に
ばらつきがあっても、中心導体を接触ばね34に接続
し、かつ押さえ部14aと入力端子枠12との間に外側
導体を挟持させることができる。この露出孔16eは接
触ばね34と中心導体との接続状態を目視により確認す
る際にも利用できる。
【0026】筐体を収納するカバー20は、JIS規格
において大角形連用配線器具として規格化されている1
個モジュール寸法に形成されている。1個モジュール寸
法は、壁面などの施工面に一部を埋め込んで取り付けら
れる埋込用配線器具の一種である大角形連用配線器具の
3個用の取付枠に最大3個取り付けることができる寸法
を意味する。したがって、本実施形態のカバー20は3
個用の取付枠に最大3個取り付けることができる。
【0027】カバー20は、前面(図1の下面)の中央
部に突台部20aが突設され、突台部20aの両側に肩
部20bが形成された形状を有し、カバー20の後面は
入力端子枠12の主片12aの寸法にほぼ一致するよう
に矩形状に開放されている。突台部20aの前面中央部
には円形に開口する導入穴(図示せず)が形成され、導
入穴の底面中央部には円形の挿入孔22が形成される。
筐体がカバー20に収納されると、挿入孔22に同軸コ
ネクタ30が挿入され、外側導体31が挿入孔22を通
して導入穴の内部に配置される。カバー20の両肩部2
0bの側面には、各一対の取付爪23が突設される。ま
た、突台部20aと各肩部20bとに跨る部位には1個
ずつの取付孔24が形成される。
【0028】カバー20において肩部20bを形成して
いない側壁(つまり、カバー20の後面の短手方向の両
側壁)には入力端子枠12に設けた抜止片12gが係合
する抜止孔25が形成されている。抜止片12gは前端
部が入力端子枠12に連続する形で切り起こされている
から、カバー20に筐体が収納された状態で抜止片12
gを抜止孔25に係合させると、筐体はカバー20に対
する後方への移動が阻止される。また、カバー20の後
面側の開口周縁には入力端子枠12に設けた固定突片1
2fが係合可能な固定溝26が形成され、固定突片12
fが固定溝26に係合することによって、入力端子枠1
2のカバー20に対するがたつきが防止される。
【0029】本実施形態のテレビコンセントを施工する
際には、たとえば図3に示す合成樹脂製の取付枠40を
用いる。この取付枠40は、左右一対の側枠41,42
の上下両端間をそれぞれ上枠43aと下枠43bとによ
り連結した矩形枠状であり、側枠41,42と上枠43
aおよび下枠43bとにより囲まれた取付窓44にカバ
ー20の突台部20aが挿入される。一方の側枠41に
は可撓片45が延設され、可撓片45に設けた操作片4
5aと側枠41との間にはカバー20に設けた取付爪2
3が挿入される保持孔46aが形成される。また、他方
の側枠42にも取付爪23が挿入される保持孔46bが
形成される。したがって、保持孔46bにカバー20の
一方の側面に突設した取付爪23を挿入し、その後、側
枠41と可撓片45との間の保持孔46aにカバー20
の他方の側面に突設した取付爪23を挿入すれば、カバ
ー20が取付枠40に結合されるのである。逆に取付枠
40からカバー20を外すには、マイナスドライバのよ
うな工具を用いて操作片45aをカバー20から離れる
向きに撓ませればよい。
【0030】上枠43aおよび下枠43bには、横長に
形成されたボックス孔47が形成され、施工面に埋め込
まれた埋込ボックス(図示せず)に取付枠40を取り付
ける際には、ボックス孔47に挿通されるボックスねじ
を埋込ボックスに螺合させる。また、ボックス孔47の
左右両側には引掛孔48が形成される。引掛孔48は壁
パネルのようなパネル材に取付枠40を取り付ける際
に、引掛金具(図示せず)の一端部を引掛孔48に挿入
して引掛金具を取付枠40に枢支するために用いる。つ
まり、引掛金具を取付枠40に枢支した状態で、ボック
ス孔47を通して引掛金具に螺合する引締ねじを締め付
けると、引掛金具の他端部が取付枠40に近付くことに
なる。つまり、パネル材に開口を形成しておき、取付枠
40と引掛金具との間で開口の周部を挟持すれば、取付
枠40をパネル材に固定することができる。ボックス孔
47の近傍にはねじ孔49も形成されており、化粧プレ
ートなどをねじによって取付枠40に結合する際にはね
じ孔49を用いる。
【0031】図3には出力用の信号線となる同軸ケーブ
ル50も図示してある。この同軸ケーブル50にはF型
接栓51が取り付けられており、同軸コネクタ30の外
側導体31に設けたねじ部31aにF型接栓51に設け
たスリーブ52を螺合させることによって、同軸コネク
タ30にF型接栓51を結合することができる。
【0032】なお、取付枠には金属製のものも提供され
ており、金属製のものの多くは取付孔24に挿入可能な
爪を塑性変形させるように形成されているが、基本的な
構成は合成樹脂製のものと同様である。また、端子カバ
ー16をセパレータ13に固定する例を示したが、端子
カバー16に設けた脚部16cを固定する構成を出力端
子枠11に設けることも可能である。さらに、カバー2
0が1個モジュール寸法である例を示したが、1.5個
モジュール寸法、2個モジュール寸法、3個モジュール
寸法のような他の寸法のカバー20を用いることも可能
である。
【0033】(第2の実施の形態)本実施形態は、送り
配線が可能な中継用のテレビコンセントであって、入力
された信号を2分岐し、一方を同軸コネクタ30に分岐
し、他方を送り用に分岐している。したがって、本実施
形態では送り側の信号線を接続する送り端子が必要であ
って、送り端子は入力側の信号線を接続する入力端子と
同様の構成を有している。
【0034】すなわち、図4および図5に示すように、
本実施形態では、プリント基板17に2個の接触ばね3
4を実装してある。一方の接触ばね34は入力端子に用
いられ他方の接触ばね34は送り端子に用いられる。ま
た、両接触ばね34を覆うために、端子カバー16には
端子台16aを2個設けてあり、これに伴って、押さえ
体14の押さえ部14aは2本の同軸ケーブルを保持可
能な形状に形成してある。つまり、押さえ部14aの中
央部に固定ねじ15を挿通してあり、固定ねじ15の両
側にそれぞれ入力側と送り側との同軸ケーブルが通るよ
うになっている。プリント基板17には2分岐の分岐回
路が実装される。
【0035】分岐回路Bは、図6に示す周知の構成を有
し、2個の分岐トランスT1,T2を用いて2分岐させ
ている。それぞれ接触ばね34を用いた入力端子X1と
送り端子X2との間は分岐トランスT1の1次巻線のみ
が挿入されるから直流電流を通過させることが可能にな
っている。また、入力端子X1と同軸コネクタ30より
なるテレビジョン受信機側の出力端子X3との間は2個
のコンデンサC1,C2により直流的には分離されてい
る。分岐回路Bにはインピーダンス整合用の抵抗R1も
設けられている。
【0036】プリント基板17の上では、第1の実施の
形態と同様に、同軸コネクタ30の中心とプリント基板
17の中心とは略一致しており、図7に示すように、分
岐回路Bは同軸コネクタ30に対してプリント基板17
の長手方向に離れた部位に実装される。図6に示した分
岐回路Bの構成から明らかなように、分岐回路Bには1
本の入力線と2本の出力線とが必要である。つまり、プ
リント基板30には分岐回路30に接続される導電パタ
ーンとして、各接触ばね34にそれぞれ接続される2本
の導電パターン17d,17eと、同軸コネクタ30の
内側導体32に接続される1本の導電パターン17fと
が形成される。導電パターン17dは入力端子X1と分
岐回路Bとを接続し、導電パターン17eは送り端子X
2と分岐回路Bとを接続し、導電パターン17fは同軸
コネクタ30(出力端子X3)と分岐回路Bとを接続す
る。第1の実施の形態と同様に、同軸コネクタ30は、
同軸コネクタ30の各端子31f,32aを結ぶ直線が
プリント基板17の長手方向に沿った中心線に対して交
差するように取付向きが設定されており、このような配
置によって、導電パターン17d,17eを直線状とす
ることが可能になっている。また、導電パターン17f
についても湾曲部分はほとんど形成されていない。つま
り、プリント基板17に分岐回路Bを実装するととも
に、同軸コネクタ30および2個の接触ばね34の配置
位置を図7に示す関係とするという条件のもとでは、各
導電パターン17d,17e,17fの長さの合計をほ
ぼ最小とすることができる。このような導電パターン1
7d,17e,17fを形成することにより、各導電パ
ターン17d,17e,17fを比較的広幅に形成する
ことができる。しかも、導電パターン17dは導電パタ
ーン17fとの間に同軸コネクタ30の外側導体31に
設けた端子31fを挟んで配置されており、このことに
よって入力端子X1に接続された導電パターン17dと
出力端子X3に接続された導電パターン17fとの間に
接地部分が介在することになり、入力と出力との間の分
離性がよく、不要な結合が生じにくくなる。
【0037】本実施形態のテレビコンセントを用いれ
ば、送り用の信号線を介して他のテレビコンセントを接
続することができ、信号強度が許容される範囲でテレビ
コンセントを複数設けることが可能になる。ただし、分
岐を必要としないテレビコンセントには第1の実施の形
態として説明した端末用のテレビコンセントを用いるこ
とになる。また、プリント基板17に実装する回路とし
ては分岐回路に限らず、分配回路を実装するようにして
もよい。また、図7に示すように、固定ねじ15の先端
部が挿入される挿入孔17hを形成しておけば、挿入孔
17hを設けない場合よりも固定ねじ15を長寸にする
ことができ、固定ねじ15を入力端子枠12に螺合させ
たままでも、入力端子枠12に対して押さえ体14を浮
き上がらせる量を大きくすることが可能になり、結果的
に押さえ体14を大きく開いて同軸ケーブルの結線作業
を容易にすることができる。他の構成および動作は第1
の実施の形態と同様である。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、入力側となる信号線
が接続される入力端子と、入力端子との間に信号経路が
形成される同軸コネクタと、入力端子と同軸コネクタと
の間の信号経路を形成するプリント基板とを器体に備
え、同軸コネクタが外側導体と内側導体とにそれぞれ接
続された複数個の端子をプリント基板に実装するととも
に、信号経路を形成する導電パターンの長さが最短とな
るように、プリント基板の表面に平行な面内での同軸コ
ネクタの中心線とプリント基板の中心線とが交差する関
係でプリント基板に対する同軸コネクタの取付向きが設
定されているものであり、信号経路を形成する導電パタ
ーンの長さが最短となるように同軸コネクタの取付向き
を設定しているから、プリント基板に実装する部材の配
置を変更せずに同軸コネクタの取付向きの変更のみで導
電パターンの長さを短くし、結果的に高周波特性の良好
なテレビコンセントを提供することができる。また、導
電パターンの長さが最短となることによって、導電パタ
ーンの占有面積が等しいとすれば比較的広い幅に形成す
ることが可能であり、このことによっても高周波特性が
良好になる。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、器体が埋込型配線器具の規格である1個モジュール
寸法であって、埋込用配線器具の取付枠に取着可能な取
付手段を備えるものであり、コンセントやスイッチのよ
うな配線器具に用いる取付枠を用いて施工することがで
き、施工用の部材を新たに設計したり、施工技術を新た
に修得する必要がない。しかも、一般に提供されている
3個用の取付枠を用いれば、1個モジュール寸法の配線
器具を3個まで取り付けることができるから、テレビコ
ンセントを1〜3個設けたり、コンセントのような他の
配線器具と組み合わせて1箇所に設けたりすることが可
能になる。
【0040】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、プリント基板を収納する金属製の筐体と、筐体を収
納する器体としての合成樹脂成形品のカバーとを備える
ものであり、プリント基板上に導電パターンによって形
成されている信号経路を金属製の筐体で囲んでいるから
高いシールド効果が得られる。また、合成樹脂製のカバ
ーに筐体を収納していることによって、カバーを任意の
形状に形成することができる。
【0041】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、プリント基板に実装され送り側となる信号線が接続
される送り端子と、プリント基板に実装され入力端子を
通して入力される信号を同軸コネクタと送り端子とに2
分岐する分岐回路とを備え、分岐回路と入力端子とを結
ぶ導電パターンと、分岐回路と送り端子とを結ぶ導電パ
ターンと、分岐回路と同軸ケーブルとを結ぶ導電パター
ンとの合計の長さが最短となるように、プリント基板に
対する同軸コネクタの取付向きが設定されているもので
あり、分岐回路への入力側と出力側との導電パターンを
短くすることによって挿入損失の低下を抑制することが
できる。また、最短経路をとることによって、ほぼ直線
状の導電パターンが形成されることになり、入力側と出
力側との導電パターンの距離を比較的広くとることが可
能になる。この構成のテレビコンセントは、同軸コネク
タをテレビジョン受信機を接続する出力端子とし、送り
端子には信号線を介して他のテレビコンセントを接続す
る中継用に用いられる。
【0042】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、プリント基板に同軸コネクタの内側導体に設けた端
子と接触ばねとを接続する導電パターンが形成され、内
側導体の端子を接続する部位と接触ばねを接続する部位
とを結ぶ直線上に外側導体の端子を接続する部位が位置
しないように、プリント基板に対する同軸コネクタの取
付向きが設定されているものであり、請求項1の発明の
効果が得られる。また、この構成のテレビコンセント
は、同軸コネクタをテレビジョン受信機を接続する出力
端子とした端末用に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上の使用例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図5】同上を示し、(a)は横断面図、(b)は後面
図、(c)は縦断面図である。
【図6】同上に用いる分岐回路を示す回路図である。
【図7】同上に用いるプリント基板を示す平面図であ
る。
【図8】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
17 プリント基板 17d 導電パターン 17e 導電パターン 17f 導電パターン 20 カバー 30 同軸コネクタ 31 外側導体 31f 端子 32 内側導体 32a 端子 34 接触ばね 40 取付枠 B 分岐回路 X1 入力端子 X2 送り端子 X3 出力端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月8日(2000.5.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記プリント基板に実装され送り側となる信号線が
接続される送り端子と、前記プリント基板に実装され入
力端子を通して入力される信号を前記同軸コネクタに分
岐するとともに前記送り端子に伝送する分岐回路とを備
え、分岐回路と入力端子とを結ぶ導電パターンと、分岐
回路と送り端子とを結ぶ導電パターンと、分岐回路と同
コネクタとを結ぶ導電パターンとの合計の長さが最短
となるように、プリント基板に対する同軸コネクタの取
付向きが設定されているものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】押さえ部14aの一方の側縁には固定ねじ
15が挿通されるねじ受け部14cが形成される。固定
ねじ15は主片12aに螺合して押さえ体14を入力端
子枠12に対して固定する。また、固定ねじ15の脚部
は中間部に鍔を有しており、鍔よりも先端側にのみねじ
部が形成されている。しかして、固定ねじ15を緩めて
押さえ部14aを主片12aから離した状態で同軸ケー
ブルを押さえ部14aと主片12aとの間に導入した
後、固定ねじ15を締め付ければ、同軸ケーブルが押さ
え部14aと主片12aとの間に挟持される。ここで、
同軸ケーブルの外側導体を露出させ、この露出部位を押
さえ部14aと主片12aとの間に挟持することで、同
軸ケーブルの外側導体を入力端子枠12に電気的に接続
することができる。同軸ケーブルは入力端子枠12の主
片12aに沿って配置されるから、固定ねじ15を入力
端子枠12に対して緩めるだけで同軸ケーブルの接続が
可能になり、固定ねじ15を入力端子枠12から外して
しまう場合よりも結線作業が短時間で行えることにな
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】(第2の実施の形態)本実施形態は、送り
配線が可能な中継用のテレビコンセントであって、入力
された信号を同軸コネクタ30に分岐するとともに送り
用に伝送している。したがって、本実施形態では送り側
の信号線を接続する送り端子が必要であって、送り端子
は入力側の信号線を接続する入力端子と同様の構成を有
している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】すなわち、図4および図5に示すように、
本実施形態では、プリント基板17に2個の接触ばね3
4を実装してある。一方の接触ばね34は入力端子に用
いられ他方の接触ばね34は送り端子に用いられる。ま
た、両接触ばね34を覆うために、端子カバー16には
端子台16aを2個設けてあり、これに伴って、押さえ
体14の押さえ部14aは2本の同軸ケーブルを保持可
能な形状に形成してある。つまり、押さえ部14aの中
央部に固定ねじ15を挿通してあり、固定ねじ15の両
側にそれぞれ入力側と送り側との同軸ケーブルが通るよ
うになっている。プリント基板17には分岐回路が実装
される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】分岐回路Bは、図6に示す周知の構成を有
し、2個の分岐トランスT1,T2を用いて分岐させて
いる。それぞれ接触ばね34を用いた入力端子X1と送
り端子X2との間は分岐トランスT1の1次巻線のみが
挿入されるから直流電流を通過させることが可能になっ
ている。また、入力端子X1と同軸コネクタ30よりな
るテレビジョン受信機側の出力端子X3との間は2個の
コンデンサC1,C2により直流的には分離されてい
る。分岐回路Bにはインピーダンス整合用の抵抗R1も
設けられている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】プリント基板17の上では、第1の実施の
形態と同様に、同軸コネクタ30の中心とプリント基板
17の中心とは略一致しており、図7に示すように、分
岐回路Bは同軸コネクタ30に対してプリント基板17
の長手方向に離れた部位に実装される。図6に示した分
岐回路Bの構成から明らかなように、分岐回路Bには1
本の入力線と2本の出力線とが必要である。つまり、プ
リント基板17には分岐回路に接続される導電パター
ンとして、各接触ばね34にそれぞれ接続される2本の
導電パターン17d,17eと、同軸コネクタ30の内
側導体32に接続される1本の導電パターン17fとが
形成される。導電パターン17dは入力端子X1と分岐
回路Bとを接続し、導電パターン17eは送り端子X2
と分岐回路Bとを接続し、導電パターン17fは同軸コ
ネクタ30(出力端子X3)と分岐回路Bとを接続す
る。第1の実施の形態と同様に、同軸コネクタ30は、
同軸コネクタ30の各端子31f,32aを結ぶ直線が
プリント基板17の長手方向に沿った中心線に対して交
差するように取付向きが設定されており、このような配
置によって、導電パターン17d,17eを直線状とす
ることが可能になっている。また、導電パターン17f
についても湾曲部分はほとんど形成されていない。つま
り、プリント基板17に分岐回路Bを実装するととも
に、同軸コネクタ30および2個の接触ばね34の配置
位置を図7に示す関係とするという条件のもとでは、各
導電パターン17d,17e,17fの長さの合計をほ
ぼ最小とすることができる。このような導電パターン1
7d,17e,17fを形成することにより、各導電パ
ターン17d,17e,17fを比較的広幅に形成する
ことができる。しかも、導電パターン17dは導電パタ
ーン17fとの間に同軸コネクタ30の外側導体31に
設けた端子31fを挟んで配置されており、このことに
よって入力端子X1に接続された導電パターン17dと
出力端子X3に接続された導電パターン17fとの間に
接地部分が介在することになり、入力と出力との間の分
離性がよく、不要な結合が生じにくくなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、プリント基板に実装され送り側となる信号線が接続
される送り端子と、プリント基板に実装され入力端子を
通して入力される信号を同軸コネクタに分岐するととも
送り端子に伝送する分岐回路とを備え、分岐回路と入
力端子とを結ぶ導電パターンと、分岐回路と送り端子と
を結ぶ導電パターンと、分岐回路と同軸コネクタとを結
ぶ導電パターンとの合計の長さが最短となるように、プ
リント基板に対する同軸コネクタの取付向きが設定され
ているものであり、分岐回路への入力側と出力側との導
電パターンを短くすることによって挿入損失の低下を抑
制することができる。また、最短経路をとることによっ
て、ほぼ直線状の導電パターンが形成されることにな
り、入力側と出力側との導電パターンの距離を比較的広
くとることが可能になる。この構成のテレビコンセント
は、同軸コネクタをテレビジョン受信機を接続する出力
端子とし、送り端子には信号線を介して他のテレビコン
セントを接続する中継用に用いられる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中植 真仁 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 (72)発明者 畑野 博司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井上 博夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小松 幹生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小林 浩治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松田 亘弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C056 FA08 GA05 GA11 HA01 HA20 JA01 JA05 5E077 BB06 BB22 BB31 CC22 DD01 GG03 GG28 JJ17 JJ20 JJ28 5G357 CA00 CA06 CB05 CC02 CC05 CD02 CE03 CF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側となる信号線が接続される入力端
    子と、前記入力端子との間に信号経路が形成される同軸
    コネクタと、入力端子と同軸コネクタとの間の信号経路
    を形成するプリント基板とを器体に備え、前記同軸コネ
    クタが外側導体と内側導体とにそれぞれ接続された複数
    個の端子を前記プリント基板に実装するとともに、前記
    信号経路を形成する導電パターンの長さが最短となるよ
    うに、前記プリント基板の表面に平行な面内での同軸コ
    ネクタの中心線とプリント基板の中心線とが交差する関
    係でプリント基板に対する同軸コネクタの取付向きが設
    定されていることを特徴とするテレビコンセント。
  2. 【請求項2】 前記器体が埋込型配線器具の規格である
    1個モジュール寸法であって、埋込用配線器具の取付枠
    に取着可能な取付手段を備えることを特徴とする請求項
    1記載のテレビコンセント。
  3. 【請求項3】 前記プリント基板を収納する金属製の筐
    体と、筐体を収納する前記器体としての合成樹脂成形品
    のカバーとを備えることを特徴とする請求項1記載のテ
    レビコンセント。
  4. 【請求項4】 前記プリント基板に実装され送り側とな
    る信号線が接続される送り端子と、前記プリント基板に
    実装され入力端子を通して入力される信号を前記同軸コ
    ネクタと前記送り端子とに2分岐する分岐回路とを備
    え、分岐回路と入力端子とを結ぶ導電パターンと、分岐
    回路と送り端子とを結ぶ導電パターンと、分岐回路と同
    軸ケーブルとを結ぶ導電パターンとの合計の長さが最短
    となるように、プリント基板に対する同軸コネクタの取
    付向きが設定されていることを特徴とする請求項1記載
    のテレビコンセント。
  5. 【請求項5】 前記プリント基板に前記同軸コネクタの
    内側導体に設けた端子と前記接触ばねとを接続する導電
    パターンが形成され、内側導体の端子を接続する部位と
    接触ばねを接続する部位とを結ぶ直線上に外側導体の端
    子を接続する部位が位置しないように、プリント基板に
    対する同軸コネクタの取付向きが設定されていることを
    特徴とする請求項1記載のテレビコンセント。
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