JP2001135432A - テレビコンセント - Google Patents

テレビコンセント

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JP2001135432A
JP2001135432A JP31606299A JP31606299A JP2001135432A JP 2001135432 A JP2001135432 A JP 2001135432A JP 31606299 A JP31606299 A JP 31606299A JP 31606299 A JP31606299 A JP 31606299A JP 2001135432 A JP2001135432 A JP 2001135432A
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Japan
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terminal frame
contact spring
piece
cover
frame
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JP31606299A
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English (en)
Inventor
Masahito Nakaue
真仁 中植
Hiroshi Hatano
博司 畑野
Takeshi Saito
齋藤  健
Hirotaka Hamaguchi
博隆 濱口
Hiroo Inoue
博夫 井上
Mikio Komatsu
幹生 小松
Nobuhiro Matsuda
亘弘 松田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結線作業を容易にしたテレビコンセントを提供
する。 【解決手段】入力側となる同軸ケーブルの中心導体は接
触ばね34に差込接続さればね力によって保持される。
接触ばね34は同軸コネクタ30に接続される。接触ば
ね34は端子カバー16に覆われ、端子カバー16にお
いて同軸ケーブルの中心導体が挿入される部位には楕円
状の導入孔が開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビコンセント
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放送信号を受信するテレビジ
ョン受像器やビデオ機器を着脱可能に接続するために壁
等の施工面に施工されるテレビコンセントが提供されて
いる。この種のテレビコンセントとしては、図10およ
び図11に示すように、後面(図10の上面)が開放さ
れた合成樹脂製のカバー120に覆着される導電性の入
力端子枠112を備え、入力端子枠112に対して起伏
自在に設けた押さえ体114によって入力側の信号線と
なる同軸ケーブルを保持し、カバー120の前面側に露
出する同軸コネクタ130に対して、テレビジョン受像
器などに接続される出力側の信号線に接続された同軸接
続器(同軸接栓)を着脱可能に接続する構成が知られて
いる。カバー120の内部には同軸コネクタ130の内
側導体132と入力側の信号線の中心導体を保持する接
触ばね134とを連続一体に形成した導電部材が配置さ
れ、接触ばね134は合成樹脂成形品である端子カバー
116により覆われている。さらに、同軸コネクタ13
0の外側導体131は板金により円筒状に形成され、外
側導体131に突設された接続片131aが入力端子枠
112に接続されている。
【0003】接触ばね134は図の上方(つまり、入力
端子枠112に直交する方向)から導入される同軸ケー
ブルの中心導体が保持可能となるように形成されてお
り、押さえ体114は入力端子枠112に沿わせた形で
同軸ケーブルを保持するように形成されている。したが
って、図10および図11に示す従来構成では、同軸ケ
ーブルの中心導体の接続位置と、同軸ケーブルを押さえ
体114で保持する位置との間で中心導体が曲がること
になる。同様の構成としては端子カバー116を設けて
いない図12のような構造もある。
【0004】上述したテレビコンセントに対して、図1
3に示すように、入力側の信号線となる同軸ケーブルの
中心導体を曲げないようにした構成が考えられている。
この構成では、入力端子枠112に沿って配線される中
心導体を保持できるように接触ばね134が形成されて
いる。
【0005】上述した従来の構成例では、カバー120
において同軸コネクタ130が露出する面の裏面側にお
いて入力側の信号線となる同軸ケーブルを保持する構成
を採用しているが、図14のように、同軸コネクタ13
0が露出する面と入力側の信号線を接続する面とが直交
する構成もある。図14に示す構成例では、カバー12
0によって前シールド枠111を保持し、前シールド枠
111に後シールド枠115を組み合わせることによっ
て筐体110を構成してある。また、前シールド枠11
1の側面には入力側の信号線となる同軸ケーブルを保持
する押さえ板117が取り付けられており、カバー12
0の側面には同軸ケーブルの中心導体を接続するねじ付
きの端子118が露出する。筐体110の内部には同軸
コネクタ130と端子118とを接続するためのプリン
ト基板119が収納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構成のうち、図10、図12、図13に示した構成で
は、接触ばね134によって同軸ケーブルの中心導体を
保持するから、接続作業が比較的容易である。しかしな
がら、端子カバー116において同軸ケーブルの中心導
体を接触ばね134に差し込むための導入孔(図示せ
ず)は円形に開口しており、しかも埃や水滴の侵入を防
止するために、導入孔の直径は中心導体の直径にほぼ等
しく設定されているものであるから、中心導体を導入孔
に挿入する作業が面倒である。この問題を解決するに
は、導入孔の直径を大きくすることが考えられるが、直
径が全体に大きくなれば端子カバー116の内部に埃や
水滴が侵入しやすくなり、保護機能を損なうことにな
る。
【0007】一方、図14に示す構成ではねじ付きの端
子118を用いるから接触ばねが不要であるが、同軸ケ
ーブルの外側導体だけではなく中心導体の接続にもねじ
を用いるから、結線作業が面倒であるという問題を有し
ている。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、結線作業を容易にしたテレビコンセ
ントを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
側となる同軸ケーブルの中心導体が差込接続さればね力
によって中心導体を保持する接触ばねと、前記接触ばね
との間に信号経路が形成されている内側導体を備えた同
軸コネクタと、接触ばねを覆う端子カバーとを器体に備
え、前記端子カバーにおいて同軸ケーブルの中心導体を
接触ばねに差し込む部位に楕円状の導入孔が開口するも
のである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記導入孔の内周面は接触ばね側の一端部が他端部
よりも開口面積を小さくするテーパ状に形成されている
ものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、同軸コネクタを保持する金属製の出力端子枠と、出
力端子枠とともに筐体を構成する金属製の入力端子枠と
を備えるものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記出力端子枠と前記入力端子枠とがそれぞれコ字
状であって、互いの側片が筐体の隣合う側壁を形成する
ように組み合わせられているものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記同軸コネクタを前記筐体の前面側に配置し、前
記筐体の後面側に入力側の同軸ケーブルを接続する接触
ばねを配置し、後面が開放され前面側に同軸コネクタを
臨ませるとともに後面に前記入力端子枠を露出させる形
で筐体を収納する前記器体としての合成樹脂成形品のカ
バーを備えるものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記筐体内に入力側の信号線と出力端子との間の信
号経路を形成するプリント基板を納装しているものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1に示すように、導電材料である板金により形成
された出力端子枠11および入力端子枠12を結合して
形成される筐体10を備え、この筐体10は器体として
の合成樹脂成形品のカバー20に収納される。
【0016】出力端子枠11は、長方形状の主片11a
の長手方向の両側縁に、それぞれ主片11aに略直交す
る側片11bを設けたコ字状に導電性の板金によって形
成されている。主片11aの短手方向の両側縁には、側
片11bと同じ向きに各一対の接触片11cが設けら
れ、各側片11bの先端縁には各一対の組立片11dが
延長されている。主片11aの中央部には出力端子とし
ての同軸コネクタ30が結合される。
【0017】同軸コネクタ30は、円筒状に形成され外
周面にねじ部31aを有する外側導体31と、外側導体
31の中心線に沿って配置される内側導体32と、外側
導体31と内側導体32との間を絶縁する内部絶縁体3
3とからなり、外側導体31の軸方向の一端部が出力端
子枠11の主片11aに結合される。外側導体31の軸
方向の一端部には主片11aの中央部に形成した取付孔
11eの周縁に当接する外鍔31b(図6参照)が形成
され、外鍔31bには、取付孔11eに係合して外側導
体31の出力端子枠11に対する回り止めを行うボス部
31cと、取付孔11eの内周縁に挿入される一対の挿
入片31dとが形成されている。一方、取付孔11eは
矩形の長手方向の両側縁を外側に膨らむ弧状とした小判
状に形成され、短手方向の両側縁に切欠11fが形成さ
れている。外側導体31に設けたボス部31cは、取付
孔11eの短手方向の両側縁および切欠11fに係合可
能な断面形状を有し、挿入片31dは取付孔11eの長
手方向の両側縁の弧状部分に沿って湾曲した断面形状を
有している。出力端子枠11と外側導体31とは溶接や
かしめにより固着される。また、外側導体31は円筒状
であるから中心孔31eが形成されている。
【0018】外側導体31とともに同軸コネクタ30を
構成する内側導体32は、入力側の信号線となる同軸ケ
ーブルの中心導体を保持する接触ばね34と連続一体に
形成されている。内側導体32は、互いに対向する一対
の受け片32aの一端部の側縁間を連結片(図示せず)
を介して連結した形状に導電性の板金により形成され、
両受け片32aの間にF型接栓の中心コンタクトを保持
する。両受け片32aは中間部において互いの距離をも
っとも小さくするように曲成されており、F型接栓の中
心コンタクトを両受け片32aの間に挿入する際に中心
コンタクトが両受け片32aの間に入りやすく、かつ両
受け片32aから中心コンタクトに対して十分な接触圧
が作用するようにしてある。
【0019】連結片はF型接栓の中心コンタクトが挿入
される方向に延長され、連結片の先端縁からは連結片に
直交しかつ出力端子枠11の主片11aに平行に第1接
続片35aが延長される。さらに、第1接続片35aの
先端縁からは第1接続片35aおよび出力端子枠11の
主片11aに直交する第2接続片35bが主片11aに
沿って延長される。第2接続片35bの先端部からは第
2接続片35bの面内で主片11aに直交する連結片3
4aが延長される。連結片34aは接触ばね34を構成
する一対の受け片34bの端縁間を連結する。ここに、
受け片34bと連結片34aとの間には段差が形成され
ている。
【0020】接触ばね34の受け片34bは、内側導体
32の受け片32aと同様に、互いに対向するように配
置され、中間部において互いの距離をもっとも小さくす
るように曲成されている。ただし、接触ばね34はF型
接栓の中心コンタクトではなく同軸ケーブルの中心導体
を挟持する。また、内側導体32へのF型接栓の中心コ
ンタクトの挿入方向と、接触ばね34への同軸ケーブル
の中心導体の挿入方向とは直交している。
【0021】外側導体31と内側導体32とを絶縁する
内部絶縁体33は絶縁材料である合成樹脂成型品により
形成される。内部絶縁体33は円筒形であって、出力端
子枠11の主片11aにほぼ重複する板状のセパレータ
13と同時一体に成形されている。つまり、内部絶縁体
33はセパレータ13の厚み方向の一面に突設されてい
る。セパレータ13には内部絶縁体33の中心孔に連通
する挿入孔13aが形成されており、挿入孔13aを通
して内側導体32が内部絶縁体33に挿入される。第1
接続片35a、第2接続片35bは、セパレータ13の
厚み方向において内部絶縁体33が突出する面とは反対
側の面に沿って配置され、セパレータ13には第1接続
片35aおよび第2接続片35bを支持する支持リブ1
3b,13cが突設されている。さらに、セパレータ1
3には第2接続片35bの配置部位に沿って絶縁リブ1
3dが突設され、後述するように入力端子枠12を出力
端子枠11に結合したときに、第2接続片35bと入力
端子枠12との間に絶縁リブ13dが介在するようにし
てある。しかして、セパレータ13は出力端子枠11と
接触ばね34との間に配置されることになる。
【0022】セパレータ13の長手方向の両端縁にはそ
れぞれ連結溝13eが形成され、セパレータ13の短手
方向の両端縁にはそれぞれ位置決め突片13fが突設さ
れる。さらに、セパレータ13の四隅には出力端子枠1
1に設けた接触片11cに係止されることによって、出
力端子枠11とセパレータ13とを位置決めする位置決
め切欠13gが形成されている。
【0023】ところで、上述のように、出力端子枠11
には入力端子枠12が結合される。入力端子枠12は長
方形状の主片12aの短手方向の両側縁に、それぞれ主
片12aに略直交する側片12bを設けたコ字状に導電
性の板金によって形成されている。入力端子枠12の主
片12aの長手方向の寸法は出力端子枠11の長手方向
の寸法よりも長く、入力端子枠12の主片12aには出
力端子枠11に設けた組立片11dが挿通される組立孔
12cが形成されている。組立孔12cは切り起こし片
12dを残して形成され、組立片11dを組立孔12c
に挿通し、組立片11dを切り起こし片12dに重ねて
折曲することにより、入力端子枠12が出力端子枠11
にかしめ固定されるようにしてある。入力端子枠12が
出力端子枠11に結合された状態では、出力端子枠11
に設けた接触片11cが入力端子枠12の側片12bに
圧接することにより、出力端子枠11と入力端子枠12
とが同電位になるように電気的に接続される。ここに、
出力端子枠11と入力端子枠12との電気的接続状態を
安定させかつ機械的結合強度を高めるために、接触片1
1cには側片12bに圧接するダボ11gが打ち出され
ている。
【0024】側片12bの先端縁には、セパレータ13
に設けた位置決め突片13fが係合する位置決め凹部1
2eが形成され、位置決め突片13fと位置決め凹部1
2eとが係合することによってセパレータ13に対する
入力端子枠12の位置決めがなされる。さらに、入力端
子枠12の主片12aの長手方向の両端縁には筐体10
がカバー20に収納されたときにカバー20に対する位
置決めを行う固定突片12fが突設され、側片12bに
は筐体10がカバー20に収納されたときにカバー20
に係止される抜止片12gが切り起こしによって形成さ
れている。
【0025】ところで、入力端子枠12は入力側の信号
線となる同軸ケーブルを機械的に保持するとともに、同
軸ケーブルの外側導体を電気的に接続する機能を有す
る。すなわち、入力端子枠12には同軸ケーブルを主片
12aとの間で挟持する押さえ体14が取り付けられ
る。さらに詳しく説明すると、主片12aにおいて接触
ばね34に対応する部位には開口窓12hが設けられ、
開口窓12hの両側縁には開口窓12hの開口面に直交
する形でそれぞれ軸受片12iが突設される。軸受片1
2iは出力端子枠11から離れる向きに突設されてい
る。押さえ体14は入力端子枠12に対して起伏自在と
なるように軸受片12iに軸支される。つまり、押さえ
体14は同軸ケーブルを主片12aとの間で挟持する押
さえ部14aから突出する略平行な一対のアーム14b
を有するとともに、各アーム14bの先端部に互いに離
れる向きに軸部14dを有し、軸部14dが軸受片12
iに設けた軸孔12jに挿入されることによって、入力
端子枠12に対して起伏自在となっている。
【0026】押さえ部14aの一方の側縁には固定ねじ
15が挿通されるねじ受け部14cが形成される。固定
ねじ15は主片12aに螺合して押さえ体14を入力端
子枠12に対して固定する。また、固定ねじ15の脚部
は中間部に鍔を有しており、鍔よりも先端側にのみねじ
部が形成されている。したがって、固定ねじ15の締め
付け量は鍔の位置で規制され、固定ねじ15の締め過ぎ
によってねじ受け部14cが変形するのが防止される。
しかして、固定ねじ15を緩めて押さえ部14aを主片
12aから離した状態で同軸ケーブルを押さえ部14a
と主片12aとの間に導入した後、固定ねじ15を締め
付ければ、同軸ケーブルが押さえ部14aと主片12a
との間に挟持される。ここで、同軸ケーブルの外側導体
を露出させ、この露出部位を押さえ部14aと主片12
aとの間に挟持することで、同軸ケーブルの外側導体を
入力端子枠12に電気的に接続することができる。固定
ねじ15を締め付けた状態では、固定ねじ15の先端部
はセパレータ13に設けた貫通孔13hに挿入される。
このようにセパレータ13に貫通孔13hを設けて固定
ねじ15の先端部が挿入されるようにしているから、固
定ねじ15においてねじ部を形成する部分の長さ寸法を
大きくとることができ、結果的に固定ねじ15を緩めた
ときに、主片12から押さえ部14aまでの距離を比較
的大きくとることが可能になり、同軸ケーブルを導入し
やすくなる。しかも、同軸ケーブルは入力端子枠12の
主片12aに沿って配置されるから、固定ねじ15を入
力端子枠12に対して緩めるだけで同軸ケーブルの接続
が可能になり、固定ねじ15を入力端子枠12から外し
てしまう場合よりも結線作業が短時間で行えることにな
る。
【0027】上述した開口窓12hには接触ばね34を
覆う端子台16aが挿入される。端子台16aは合成樹
脂成形品である端子カバー16の一部を構成しており、
セパレータ13に結合される端子カバー本体16bと連
続一体に形成されている。端子カバー本体16bはセパ
レータ13に跨るコ字状に形成され、中央片に端子台1
6aが突設される。また、端子カバー本体16bの各脚
片の先端面には各一対の脚部16cが突設される。各脚
片に設けた各一対の脚部16cのうちの各一方はセパレ
ータ13に設けた連結溝13eに嵌合し、各他方の脚部
16cの側面はセパレータ13の周縁に当接する。この
構成によって、端子カバー16はセパレータ13に固定
される。端子カバー本体16bにはセパレータ13との
対向面に押さえ脚16gが突設され、押さえ脚16gは
セパレータ13に載置されている第1接続片35aをセ
パレータ13との間に挟持することによって、第1接続
片35aの浮き上がりを防止する。さらに、端子カバー
本体16bには入力端子枠12の開口窓12hに挿入さ
れる位置決め突起16iを設けられる。位置決め突起1
6iは開口窓12hの周縁の角部と軸受片12iとに当
接することによって、端子カバー16して入力端子枠1
2を確実に位置決めする。
【0028】端子台16aには図2に示すように押さえ
体14の押さえ部14a側の側面に開放された導入孔1
6dが形成され、導入孔16dを形成した側面の裏側と
なる側面には矩形状の露出孔16eが形成されている。
導入孔16dは端子台16aに内蔵された接触ばね34
に対応する部位に形成され、導入孔16dに同軸ケーブ
ルの中心導体を挿入すれば、中心導体が接触ばね34の
一対の受け片34b間に挟持されるようになっている。
導入孔16dは接触ばね34の受け片34bの端縁に沿
って長い楕円状に形成され、短径は入力側の同軸ケーブ
ルの中心導体の直径よりやや大きい程度に設定される。
また、導入孔16dの内周面には接触ばね34に近付く
ほど開口面積を小さくするテーパ状となるように傾斜面
16kが形成されている。
【0029】したがって、導入孔16dが楕円状である
ことによって、同軸ケーブルの中心導体の断面積よりも
導入孔16dの開口面積を大きくとることができて、中
心導体を導入孔16dに容易に挿入することができる。
このように中心導体を挿入しやすくしながらも、導入孔
16dの短径は同軸ケーブルの中心導体の直径程度とす
ることができるから、埃や水滴から接触ばね34を保護
する機能が損なわれることはない。しかも、同軸ケーブ
ルの中心導体を導入孔16dに挿入する際には傾斜面1
6kによって中心導体が案内され、接触ばね34に容易
に接続することができる。また、中心導体の露出部位が
長い場合には余剰分は露出孔16eに挿入される。した
がって、同軸ケーブルの端末部分を剥く寸法にばらつき
があっても、中心導体を接触ばね34に接続し、かつ押
さえ部14aと入力端子枠12との間に外側導体を挟持
させることができる。この露出孔16eは接触ばね34
と中心導体との接続状態を目視により確認する際にも利
用できる。
【0030】端子カバー本体16bの脚片間であって露
出孔16e側の側縁には中央片から脚片の突出方向に延
設された垂れ壁16hが形成されている。垂れ壁16h
は端子台16aが入力端子枠12の開口窓12hに挿入
された状態で接触ばね34と入力端子枠12の側片12
bとの間に介在し、同軸ケーブルの中心導体を接触ばね
34に挿入する際の力が接触ばね34に作用して接触ば
ね34が移動しても、接触ばね34が入力端子枠12に
接触するのを防止する。
【0031】筐体10を収納するカバー20は、JIS
規格において大角形連用配線器具として規格化されてい
る1個モジュール寸法に形成されている。1個モジュー
ル寸法は、壁面などの施工面に一部を埋め込んで取り付
けられる埋込用配線器具の一種である大角形連用配線器
具の3個用の取付枠に最大3個取り付けることができる
寸法を意味する。したがって、本実施形態のカバー20
は3個用の取付枠に最大3個取り付けることができる。
【0032】カバー20は、前面(図1の下面)の中央
部に突台部20aが突設され、突台部20aの両側に肩
部20bが形成された形状を有し、カバー20の後面は
入力端子枠12の主片12aの寸法にほぼ一致するよう
に矩形状に開放されている。突台部20aの前面中央部
には円形に開口する導入穴(図示せず)が形成され、導
入穴の底面中央部には円形の挿入孔22が形成される。
筐体10がカバー20に収納されると、挿入孔22に同
軸コネクタ30が挿入され、外側導体31が挿入孔22
を通して導入穴の内部に配置される。カバー20の両肩
部20bの側面には、各一対の取付爪23が突設され
る。また、突台部20aと各肩部20bとに跨る部位に
は1個ずつの取付孔24が形成される。
【0033】カバー20において肩部20bを形成して
いない側壁(つまり、カバー20の後面の短手方向の両
側壁)には入力端子枠12に設けた抜止片12gが係合
する抜止孔25が形成されている。抜止片12gは前端
部が入力端子枠12に連続する形で切り起こされている
から、カバー20に筐体10が収納された状態で抜止片
12gを抜止孔25に係合させると、筐体10はカバー
20に対する後方への移動が阻止される。また、カバー
20の後面側の開口周縁には入力端子枠12に設けた固
定突片12fが係合可能な固定溝26が形成され、固定
突片12fが固定溝26に係合することによって、入力
端子枠12のカバー20に対するがたつきが防止され
る。
【0034】一方、カバー20の内周面には固定溝26
に連続し入力端子枠12の主片12aを載せる補強リブ
27が形成され、さらに補強リブ27にはカバー20の
内周面からの突出量が補強リブ27よりも大きい係合リ
ブ28が連続する。係合リブ28は出力端子枠11にお
いて主片11aと側片11bとに跨る部位に形成された
係合溝11hに係合し、カバー20に対して出力端子枠
11を位置決めするようになっている。
【0035】上述したテレビコンセントを組み立てるに
は、カバー20に対して各部材を順次組み付ければよ
い。つまり、カバー20にまず出力端子枠11を装着す
る。このとき、係合溝11hに係合リブ28が係合する
ことにより、カバー20に対する出力端子枠11の位置
決めがなされる。次に、外側導体31の中心孔31eに
セパレータ13と同時一体に形成した内部絶縁帯33を
挿入するようにして、出力端子枠11にセパレータ13
を装着すると、セパレータ13に設けた位置決め切欠1
3gが出力端子枠11の接触片11cに対して位置決め
され、さらに接触ばね34と連続一体に形成されている
内側導体32をセパレータ13に設けた挿入孔13aに
挿入し、支持リブ13b,13cにより第1接続片35
a,35bを位置決めする。次に、端子カバー16の端
子台16aを接触ばね34に合致させ、端子カバー16
の脚部16cをセパレータ13の連結溝13eに嵌合さ
せると、セパレータ13に対して端子カバー16が位置
決めされる。最後に、押さえ体14を取り付けた入力端
子枠12をカバー20に装着し、抜止片12gを抜止孔
25に係合させ、組立孔12cに組立片11dを挿通し
た状態で、切り起こし片12dを叩くと、組立片11d
が折曲されて出力端子枠11に入力端子枠12が結合さ
れる。ここで、入力端子枠12は固定突片12fが固定
溝26に係合するとともに補強リブ27に入力端子枠1
2の主片12aが当接し、しかも出力端子枠11の主片
11aと側片11bとに跨る部位に設けた係合溝11h
がカバー20の補強リブ27に係合しているから、固定
突片12fをかしめる際に作用する力をカバー20で受
けることが可能になっている。
【0036】上述のように、カバー20に対して一方向
から各部材を順次組み付けることで図3に示す外観を有
したテレビコンセントを組み立てることができ、部品を
組み付ける方向が同じであるから、製造が容易になり組
立の自動化も容易に行える。また、本実施形態のテレビ
コンセントを施工する際には、たとえば図4に示す合成
樹脂製の取付枠40を用いる。この取付枠40は、左右
一対の側枠41,42の上下両端間をそれぞれ上枠43
aと下枠43bとにより連結した矩形枠状であり、側枠
41,42と上枠43aおよび下枠43bとにより囲ま
れた取付窓44にカバー20の突台部20aが挿入され
る。一方の側枠41には可撓板45が延設され、可撓板
45に設けた操作片45aと側枠41との間にはカバー
20に設けた取付爪23が挿入される保持孔46aが形
成される。また、他方の側枠42にも取付爪23が挿入
される保持孔46bが形成される。したがって、保持孔
46bにカバー20の一方の側面に突設した取付爪23
を挿入し、その後、側枠41と可撓板45との間の保持
孔46aにカバー20の他方の側面に突設した取付爪2
3を挿入すれば、カバー20が取付枠40に結合される
のである。逆に取付枠40からカバー20を外すには、
マイナスドライバのような工具を用いて操作片45aを
カバー20から離れる向きに撓ませればよい。
【0037】上枠43aおよび下枠43bには、横長に
形成されたボックス孔47が形成され、施工面に埋め込
まれた埋込ボックス(図示せず)に取付枠40を取り付
ける際には、ボックス孔47に挿通されるボックスねじ
を埋込ボックスに螺合させる。また、ボックス孔47の
左右両側には引掛孔48が形成される。引掛孔48は壁
パネルのようなパネル材に取付枠40を取り付ける際
に、引掛金具(図示せず)の一端部を引掛孔48に挿入
して引掛金具を取付枠40に枢支するために用いる。つ
まり、引掛金具を取付枠40に枢支した状態で、ボック
ス孔47を通して引掛金具に螺合する引締ねじを締め付
けると、引掛金具の他端部が取付枠40に近付くことに
なる。つまり、パネル材に開口を形成しておき、取付枠
40と引掛金具との間で開口の周部を挟持すれば、取付
枠40をパネル材に固定することができる。ボックス孔
47の近傍にはねじ孔49も形成されており、化粧プレ
ートなどをねじによって取付枠40に結合する際にはね
じ孔49を用いる。
【0038】図4には出力用の信号線となる同軸ケーブ
ル50も図示してある。この同軸ケーブル50にはF型
接栓51が取り付けられており、同軸コネクタ30の外
側導体31に設けたねじ部31aにF型接栓51に設け
たスリーブ52を螺合させることによって、同軸コネク
タ30にF型接栓51を結合することができる。
【0039】なお、取付枠には金属製のものも提供され
ており、金属製のものの多くは取付孔24に挿入可能な
爪を塑性変形させるように形成されているが、基本的な
構成は合成樹脂製のものと同様である。また、端子カバ
ー16をセパレータ13に固定する例を示したが、端子
カバー16に設けた脚部16cを固定する構成を出力端
子枠11に設けることも可能である。さらに、カバー2
0が1個モジュール寸法である例を示したが、1.5個
モジュール寸法、2個モジュール寸法、3個モジュール
寸法のような他の寸法のカバー20を用いることも可能
である。
【0040】(第2の実施の形態)本実施形態は、図5
に示すように、第1の実施の形態の構成とは、同軸コネ
クタ30の構造が異なるものである。つまり、第3の実
施の形態では同軸コネクタ30の外側導体31として出
力端子枠11とは別体に形成したものを出力端子枠11
に固着していたが、本実施形態では絞り加工などによっ
て出力端子枠11に同軸コネクタ30の外側導体31を
連続一体に形成したものである。また、外側導体31に
はねじ部31aは形成しておらず、同軸ケーブル用の差
込型の接栓にのみ対応するようになっている。この構成
では、外側導体31を出力端子枠11に固着する構造が
不要であり、また外側導体31が出力端子枠11と連続
一体に形成されるから、組立作業が容易であるとともに
部品点数も低減する。また、セパレータ13との対向面
が平面であるから、第2の実施の形態のようにセパレー
タ13に凹部を形成する必要がなく、セパレータ13を
さらに薄型化することが可能になる。他の構成および動
作は第1の実施の形態と同様である。
【0041】(第3の実施の形態)本実施形態は、図6
および図7に示すように、セパレータ13としてプリン
ト基板17の絶縁基板を用いるものである。また、プリ
ント基板17を用いることによって、第1接続片35a
および第2接続片35bが不要になっている。つまり、
第1の実施の形態では同軸コネクタ30の内側導体32
を接触ばね34と連続一体に形成していたが、本実施形
態では同軸コネクタ30と接触ばね34とを別体とし、
両者の電気的接続をプリント基板17によって行うよう
にしたものである。同軸コネクタ30の外側導体31に
設けたボス部31cには2本の接続脚31fが突設さ
れ、両接続脚31fはプリント基板17に実装される。
また、接触ばね34における連結片34aには接続脚片
34cが連続一体に形成され、接続脚片34cはプリン
ト基板17に実装される。プリント基板17には他の回
路部品を実装することが可能であり、本実施形態におい
ては終端抵抗を設けることによって端末用(分岐を行わ
ないテレビコンセント)として用いるように構成してあ
る。また、プリント基板17は出力端子板11の主片1
1aから離間しており、出力端子枠11の側片11bに
半田接続される。
【0042】本実施形態においては、各部材間の位置決
めに関しては簡略化している。つまり、セパレータ13
として機能するプリント基板17は同軸コネクタ30が
実装されることによって、出力端子枠11との位置固定
がなされるから、接触片11cに対する位置決め切欠は
設けておらず、また入力端子枠12に対する位置決め突
片も設けていない。さらに、第1接続片35aが存在し
ないから端子カバー16には押さえ脚を設けていない。
また、補強リブ27や係合リブ28も省略している。こ
れらは本実施形態では設けていないが、適宜に設けるよ
うにしてもよいのはもちろんのことである。他の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同様である。
【0043】(第4の実施の形態)本実施形態は、送り
配線が可能な中継用のテレビコンセントであって、入力
された信号を2分岐し、一方を同軸コネクタ30に分岐
し、他方を送り用に分岐している。したがって、本実施
形態では送り側の信号線を接続する構成が必要であっ
て、この構成は入力側の信号線を接続する構成と同様の
構成を有している。図8および図9に示すように、本実
施形態では第3の実施の形態と同様にプリント基板17
を用い、プリント基板17に2個の接触ばね34を実装
してある。一方の接触ばね34は入力側であり他方の接
触ばね34は送り側に用いられる。また、両接触ばね3
4を覆うために、端子カバー16には端子台16aを2
個設けてあり、これに伴って、押さえ体14の押さえ部
14aは2本の同軸ケーブルを保持可能な形状に形成し
てある。つまり、押さえ部14aの中央部に固定ねじ1
5を挿通してあり、固定ねじ15の両側にそれぞれ入力
側と送り側との同軸ケーブルが通るようになっている。
プリント基板17には2分岐の分岐回路が実装される。
他の構成および動作は第3の実施の形態と同様である。
【0044】本実施形態のテレビコンセントを用いれ
ば、送り用の信号線を介して他のテレビコンセントを接
続することができ、信号強度が許容される範囲でテレビ
コンセントを複数設けることが可能になる。ただし、分
岐を必要としないテレビコンセントには第3の実施の形
態として説明した端末用のテレビコンセントを用いるこ
とになる。また、プリント基板17に実装する回路とし
ては分岐回路に限らず、分配回路を実装するようにして
もよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、入力側となる同軸ケ
ーブルの中心導体が差込接続さればね力によって中心導
体を保持する接触ばねと、前記接触ばねとの間に信号経
路が形成されている内側導体を備えた同軸コネクタと、
接触ばねを覆う端子カバーとを器体に備え、前記端子カ
バーにおいて同軸ケーブルの中心導体を接触ばねに差し
込む部位に楕円状の導入孔が開口するものであり、導入
孔が楕円状であるから同軸ケーブルの中心導体の断面積
に対して開口面積を大きくすることができ、同軸ケーブ
ルの中心導体を導入孔に挿入する作業が容易になる。し
かも、導入孔を一方向にのみ広げているだけであるか
ら、開口面積は必要以上に大きくならず、埃や水滴の侵
入から接触ばねを保護する機能は損なわれない。
【0046】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記導入孔の内周面は接触ばね側の一端部が他端部
よりも開口面積を小さくするテーパ状に形成されている
ものであり、同軸ケーブルの中心導体の先端部がテーパ
状の内周面によって案内されるから、導入孔への挿入作
業が一層容易になる。
【0047】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、同軸コネクタを保持する金属製の出力端子枠と、出
力端子枠とともに筐体を構成する金属製の入力端子枠と
を備えるものであり、信号経路を金属製の筐体で囲んで
いるから高いシールド効果が得られる。
【0048】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記出力端子枠と前記入力端子枠とがそれぞれコ字
状であって、互いの側片が筐体の隣合う側壁を形成する
ように組み合わせられているものであり、金属板を折曲
すればコ字状の入力端子枠と出力端子枠とを製造するこ
とができ、製造が容易であるとともに、組立作業も容易
である。
【0049】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記同軸コネクタを前記筐体の前面側に配置し、前
記筐体の後面側に入力側の同軸ケーブルを接続する接触
ばねを配置し、後面が開放され前面側に同軸コネクタを
臨ませるとともに後面に前記入力端子枠を露出させる形
で筐体を収納する前記器体としての合成樹脂成形品のカ
バーを備えるものであり、入力側と出力側とを前後に設
けていることによって信号経路が単純になり、CS放送
帯のような高い周波数帯域に対しても損失を小さくする
ことができる。また、従来構成として説明したような側
面において入力側の信号線(同軸ケーブル)を接続する
場合に比較すると、前後の厚み寸法を小さくすることが
可能になる。
【0050】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記筐体内に入力側の信号線と出力端子との間の信
号経路を形成するプリント基板を納装しているものであ
り、プリント基板に各種部品を実装することで高機能化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】同上に用いる端子カバーを示し、(a)は側面
図、(b)は平面図、(c)は断面図である。
【図3】同上の後面側の斜視図である。
【図4】同上の使用例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図7】同上の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図9】同上を示し、(a)は横断面図、(b)は後面
図、(c)は縦断面図である。
【図10】従来例を示す分解斜視図である。
【図11】同上の後面側の斜視図である。
【図12】他の従来例を示す後面側の斜視図である。
【図13】さらに他の従来例を示す分解斜視図である。
【図14】別の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 出力端子枠 11b 側片 12 入力端子枠 12b 側片 16 端子カバー 16d 導入孔 16k 傾斜面 17 プリント基板 20 カバー 30 同軸コネクタ 32 内側導体 34 接触ばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月8日(2000.5.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】押さえ部14aの一方の側縁には固定ねじ
15が挿通されるねじ受け部14cが形成される。固定
ねじ15は主片12aに螺合して押さえ体14を入力端
子枠12に対して固定する。また、固定ねじ15の脚部
は中間部に鍔を有しており、鍔よりも先端側にのみねじ
部が形成されている。しかして、固定ねじ15を緩めて
押さえ部14aを主片12aから離した状態で同軸ケー
ブルを押さえ部14aと主片12aとの間に導入した
後、固定ねじ15を締め付ければ、同軸ケーブルが押さ
え部14aと主片12aとの間に挟持される。ここで、
同軸ケーブルの外側導体を露出させ、この露出部位を押
さえ部14aと主片12aとの間に挟持することで、同
軸ケーブルの外側導体を入力端子枠12に電気的に接続
することができる。固定ねじ15を締め付けた状態で
は、固定ねじ15の先端部はセパレータ13に設けた貫
通孔13hに挿入される。このようにセパレータ13に
貫通孔13hを設けて固定ねじ15の先端部が挿入され
るようにしているから、固定ねじ15においてねじ部を
形成する部分の長さ寸法を大きくとることができ、結果
的に固定ねじ15を緩めたときに、主片12から押さえ
部14aまでの距離を比較的大きくとることが可能にな
り、同軸ケーブルを導入しやすくなる。しかも、同軸ケ
ーブルは入力端子枠12の主片12aに沿って配置され
るから、固定ねじ15を入力端子枠12に対して緩める
だけで同軸ケーブルの接続が可能になり、固定ねじ15
を入力端子枠12から外してしまう場合よりも結線作業
が短時間で行えることになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上述した開口窓12hには接触ばね34を
覆う端子台16aが挿入される。端子台16aは合成樹
脂成形品である端子カバー16の一部を構成しており、
セパレータ13に結合される端子カバー本体16bと連
続一体に形成されている。端子カバー本体16bはセパ
レータ13に跨るコ字状に形成され、中央片に端子台1
6aが突設される。また、端子カバー本体16bの各脚
片の先端面には各一対の脚部16cが突設される。各脚
片に設けた各一対の脚部16cのうちの各一方はセパレ
ータ13に設けた連結溝13eに嵌合し、各他方の脚部
16cの側面はセパレータ13の周縁に当接する。この
構成によって、端子カバー16はセパレータ13に固定
される。端子カバー本体16bにはセパレータ13との
対向面に押さえ脚16gが突設され、押さえ脚16gは
セパレータ13に載置されている第1接続片35aをセ
パレータ13との間に挟持することによって、第1接続
片35aの浮き上がりを防止する。さらに、端子カバー
本体16bには入力端子枠12の開口窓12hに挿入さ
れる位置決め突起16iを設けられる。位置決め突起1
6iは開口窓12hの周縁の角部と軸受片12iとに当
接することによって、端子カバー16に対して入力端子
枠12を確実に位置決めする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】上述したテレビコンセントを組み立てるに
は、カバー20に対して各部材を順次組み付ければよ
い。つまり、カバー20にまず出力端子枠11を装着す
る。このとき、係合溝11hに係合リブ28が係合する
ことにより、カバー20に対する出力端子枠11の位置
決めがなされる。次に、外側導体31の中心孔31eに
セパレータ13と同時一体に形成した内部絶縁体33を
挿入するようにして、出力端子枠11にセパレータ13
を装着すると、セパレータ13に設けた位置決め切欠1
3gが出力端子枠11の接触片11cに対して位置決め
され、さらに接触ばね34と連続一体に形成されている
内側導体32をセパレータ13に設けた挿入孔13aに
挿入し、支持リブ13b,13cにより第1接続片35
a,35bを位置決めする。次に、端子カバー16の端
子台16aを接触ばね34に合致させ、端子カバー16
の脚部16cをセパレータ13の連結溝13eに嵌合さ
せると、セパレータ13に対して端子カバー16が位置
決めされる。最後に、押さえ体14を取り付けた入力端
子枠12をカバー20に装着し、抜止片12gを抜止孔
25に係合させ、組立孔12cに組立片11dを挿通し
た状態で、切り起こし片12dを叩くと、組立片11d
が折曲されて出力端子枠11に入力端子枠12が結合さ
れる。ここで、入力端子枠12は固定突片12fが固定
溝26に係合するとともに補強リブ27に入力端子枠1
2の主片12aが当接し、しかも出力端子枠11の主片
11aと側片11bとに跨る部位に設けた係合溝11h
がカバー20の係合リブ28に係合しているから、固定
突片12fをかしめる際に作用する力をカバー20で受
けることが可能になっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】(第2の実施の形態)本実施形態は、図5
に示すように、第1の実施の形態の構成とは、同軸コネ
クタ30の構造が異なるものである。つまり、第1の実
施の形態では同軸コネクタ30の外側導体31として出
力端子枠11とは別体に形成したものを出力端子枠11
に固着していたが、本実施形態では絞り加工などによっ
て出力端子枠11に同軸コネクタ30の外側導体31を
連続一体に形成したものである。また、外側導体31に
はねじ部31aは形成しておらず、同軸ケーブル用の差
込型の接栓にのみ対応するようになっている。この構成
では、外側導体31を出力端子枠11に固着する構造が
不要であり、また外側導体31が出力端子枠11と連続
一体に形成されるから、組立作業が容易であるとともに
部品点数も低減する。また、セパレータ13との対向面
が平面であるから、第1の実施の形態のようにセパレー
タ13に凹部を形成する必要がなく、セパレータ13を
さらに薄型化することが可能になる。他の構成および動
作は第1の実施の形態と同様である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(第4の実施の形態)本実施形態は、送り
配線が可能な中継用のテレビコンセントであって、入力
された信号を同軸コネクタ30に分岐するとともに送り
用に伝送している。したがって、本実施形態では送り側
の信号線を接続する構成が必要であって、この構成は入
力側の信号線を接続する構成と同様の構成を有してい
る。図8および図9に示すように、本実施形態では第3
の実施の形態と同様にプリント基板17を用い、プリン
ト基板17に2個の接触ばね34を実装してある。一方
の接触ばね34は入力側であり他方の接触ばね34は送
り側に用いられる。また、両接触ばね34を覆うため
に、端子カバー16には端子台16aを2個設けてあ
り、これに伴って、押さえ体14の押さえ部14aは2
本の同軸ケーブルを保持可能な形状に形成してある。つ
まり、押さえ部14aの中央部に固定ねじ15を挿通し
てあり、固定ねじ15の両側にそれぞれ入力側と送り側
との同軸ケーブルが通るようになっている。プリント基
板17には分岐回路が実装される。他の構成および動作
は第3の実施の形態と同様である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 健 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 濱口 博隆 三重県津市白塚町2856番地 旭電器工業株 式会社内 (72)発明者 井上 博夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小松 幹生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松田 亘弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA08 FB11 FB16 FC21 FC29 FC40 GB20 HC02 LA09 LA15 LA21 MA01 MA31 5E077 BB06 BB11 BB22 BB31 CC22 CC28 GG03 GG28 JJ17 JJ20 JJ28 5E087 EE08 FF06 GG22 JJ05 MM09 PP08 QQ06 RR02 RR03 RR04 RR06 RR25 RR36 5G357 CA02 CA06 CA10 CB02 CC01 CC02 CC05 CD02 CD03 CD07 CE03 CF02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側となる同軸ケーブルの中心導体が
    差込接続さればね力によって中心導体を保持する接触ば
    ねと、前記接触ばねとの間に信号経路が形成されている
    内側導体を備えた同軸コネクタと、接触ばねを覆う端子
    カバーとを器体に備え、前記端子カバーにおいて同軸ケ
    ーブルの中心導体を接触ばねに差し込む部位に楕円状の
    導入孔が開口することを特徴とするテレビコンセント。
  2. 【請求項2】 前記導入孔の内周面は接触ばね側の一端
    部が他端部よりも開口面積を小さくするテーパ状に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のテレビコン
    セント。
  3. 【請求項3】 同軸コネクタを保持する金属製の出力端
    子枠と、出力端子枠とともに筐体を構成する金属製の入
    力端子枠とを備えることを特徴とする請求項1記載のテ
    レビコンセント。
  4. 【請求項4】 前記出力端子枠と前記入力端子枠とがそ
    れぞれコ字状であって、互いの側片が筐体の隣合う側壁
    を形成するように組み合わせられていることを特徴とす
    る請求項3記載のテレビコンセント。
  5. 【請求項5】 前記同軸コネクタを前記筐体の前面側に
    配置し、前記筐体の後面側に入力側の同軸ケーブルを接
    続する接触ばねを配置し、後面が開放され前面側に同軸
    コネクタを臨ませるとともに後面に前記入力端子枠を露
    出させる形で筐体を収納する前記器体としての合成樹脂
    成形品のカバーを備えることを特徴とする請求項3記載
    のテレビコンセント。
  6. 【請求項6】 前記筐体内に入力側の信号線と出力端子
    との間の信号経路を形成するプリント基板を納装してい
    ることを特徴とする請求項3記載のテレビコンセント。
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