JP3677450B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,平面形状が略長方形に形成された底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、同じく上記底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱状に組み立てられ、また、折り畳む際には、底部の上に重なるように、長側壁及び短側壁を折り畳むようにした折り畳みコンテナーが知られている。そして、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに、種々の物品を収容し、物品が収容された折り畳みコンテナーを、複数、パレットに載置し、その後、複数の折り畳みコンテナーの側壁の周囲にバンドを巻き付ける、所謂、バンド掛け作業が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の折り畳みコンテナーにおいては、側壁の強度が十分でないために、バンド掛けした際に、折り畳みコンテナーが変形したり、或いは、損傷するという問題があった。
【0004】
また、折り畳みコンテナーを折り畳んだ状態の高さを低くする、所謂、折り畳み効率を追求した結果として、側壁の厚さが薄くなったり、或いは、一方の相対する側壁の両端部に形成された係合枠の張出部分を少なくしたために、側壁の強度が低下したという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と、底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、前記側壁に形成された水平リブのうち、幾つかの或いは全部の水平リブの高さを、前記側壁に形成された垂直リブの高さより高くすることにより、バンド掛けされたバンドが、前記垂直リブより高さの高い前記水平リブに引っ掛かり、バンドのずれ落ちが防止されるように構成したものである。
【0007】
【実施例】
以下に、一例としての折り畳みコンテナーを用いて、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0008】
1は、平面形状が長方形状の底部であり、底部1の相対する長辺側の土手部1aには、公知のように、適当なヒンジ部材を介して長側壁2が連結されており、また、底部1の相対する短辺側の土手部1bには、同じくヒンジ部材を介して短側壁3が連結されており、長側壁2が連結された長辺側の土手部1aの高さは、短側壁3が連結された短辺側の土手部1bの高さより、低く構成されている。
【0009】
図1に示されているように、箱状に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを折り畳むには、先ず最初に、底部1の相対する長辺側の低い土手部1aに連結された長側壁2を、折り畳みコンテナーの内側に倒して、図2に示されているように、底部1の上に重ねる。次いで、底部1の相対する短辺側の高い土手部1bに連結された短側壁3を、同じく、折り畳みコンテナーの内側に倒して、図3に示されているように、長側壁2の上に重ねて折り畳む。逆に、図3に示されている折り畳まれた状態から、図1に示されているように組み立てるには、長側壁2の上に重ねられた状態の短側壁3を略垂直に立て、次いで、長側壁2を略垂直に立てて、折り畳みコンテナーを箱状に組み立てる。
【0010】
図4に示されているように、長側壁2は、略方形状の板状部2aを有しており、板状部2aには、板状部2aの上部の両端に位置する縦長の角部領域2bを除いて、板状部2aの上下端辺及び左右端辺に沿って、板状部2aの面に対して垂直に延在する周辺リブ2cが延設されている。周辺リブ2cを構成する上端水平部2c1と下端水平部2c2とを連結する垂直補強リブ2d1が、適当数(本実施例においては、板状部2aの両端部付近に、2本形成されている。)、形成されており、更に、周辺リブ2cを構成する側端部2c3のうち角部領域2bに位置する側端部2c3を連結する水平補強リブ2d2が、適当数(本実施例においては、2本形成されている。)、形成されている。周辺リブ2cや垂直補強リブ2d1や水平補強リブ2d2が形成されている側が、箱型に組み立てられた際の折り畳みコンテナーの外側に位置し、長側壁2の外壁面2’を形成するとともに、このような周辺リブ2cや垂直補強リブ2d1や水平補強リブ2d2が形成されていない、平坦な側が、箱型に組み立てられた際の折り畳みコンテナーの内側に位置し、長側壁2の内壁面2”を形成することになる。
【0011】
本実施例においては、角部領域2bの肉厚は、上述した板状部2aの肉厚より厚く形成されており、そして、角部領域2bの外壁面2’には、上下方向に所定の間隔を置いて、2個の嵌合突部2eが形成されており、また、嵌合突部2eの略中央部に位置する角部領域2bの内壁面2”には、角部領域2bの垂直端2b1まで延在する凹み部2fが形成されている。なお、角部領域2bの上端には、周辺リブ2cの上端水平部2c1より下がった水平段部2b2が形成されている。
【0012】
なお、2gは、周辺リブ2cの下端水平部2c2の下面に、所定の間隔を置いて、適当数、形成されたヒンジ部材を構成する雄部であり、下端水平部2c2の下面に、所定の間隔を置いて垂設された一対の垂直片2g1と垂直片2g1間に架橋されたピン2g2とから構成されており、底部1に形成された、ヒンジ部材を構成する雌部のフックに、上記雄部のピン2g2を係合させることにより、長側壁2を、底部1にヒンジ結合できるように構成されている。
【0013】
図5及び図6に示されているように、短側壁3も、長側壁2と同様に、略方形状の板状部3aを有しており、板状部3aには、板状部3aの上下端辺及び左右端辺に沿って、板状部3aの面に対して垂直に延在する周辺リブ3bが延設されている。周辺リブ3bを構成する上端水平部3b1と下端水平部3b2とを連結する垂直補強リブ3c1が、適当数(本実施例においては、板状部3aの両端部付近に、2本形成されている。)、形成されており、更に、周辺リブ3bを構成する側端部3b3と、板状部3aに形成された手持ち開口部3dの垂直リブ3d1とを連結する水平補強リブ3c2が、適当数(本実施例においては、手持ち開口部3dを挟んで、それぞれ、1本ずつ形成されている。)、形成されている。周辺リブ3bや垂直補強リブ3c1や水平補強リブ3c2等が形成されている側が、箱型に組み立てられた際の折り畳みコンテナーの外側に位置し、短側壁3の外壁面3’を形成するとともに、このような周辺リブ3bや垂直補強リブ3c1や水平補強リブ3c2等が形成されていない、平坦な側が、箱型に組み立てられた際の折り畳みコンテナーの内側に位置し、短側壁3の内壁面3”を形成することになる。
【0014】
短側壁3の内壁面3”の上部垂直辺からは、内壁面3”に略垂直で、且つ、長側壁3に形成されている角部領域2bと略同じ大きさの係合枠3eが形成されている。係合枠3eは、周辺リブ3bを構成する側端部3b3を越えて延在しており、また、係合枠3eには、上下方向に所定の間隔を置いて、内壁面3”に略平行な嵌合孔3fが、2個、形成されており、嵌合孔3fには、上述した長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eが嵌合するように構成されている。なお、嵌合孔3fは、長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eが嵌合できるものであれば、透孔に限定されることなく、係合枠3eの内壁面3”側の面に形成された凹部として形成することもできる。
【0015】
短側壁3の板状部3aの上部両端角部付近には、所定の間隔を置いて、所定の長さの2条の水平溝3g1が、係合枠3eの端部まで延在するように形成されており、また、係合枠3e側の水平溝3g1の端部に連通する1条の垂直溝3g2が形成されており、2条の水平溝3gと1条の垂直溝3g2とにより、コの字状の溝部3gが形成されている。板状部3aにコの字状の溝部3gを形成することにより、溝部3gで囲まれた部分が、片持ち状の係止弾性片3hに形成されている。係止弾性片3hの内壁面3”側の先端には、係止突部3h1が突設されており、係止突部3h1の係合枠3e側の垂直面は、好ましくは、係合枠3eの内壁面3”側の面3e1と略平行な垂直面3h2に形成されているとともに、係止突部3h1には、垂直面3h2から内壁面3”に向かって傾斜面3h3が形成されている。また、係止弾性片3hの係止突部3h1は、その先端3h4が、内壁面3”から、所定量、突出するように形成されており、そして、係止弾性片3hは、係合枠3eに形成された2個の嵌合孔3f間に位置するように構成されている。
【0016】
なお、3iは、周辺リブ3bの下端水平部3b2の下面に、所定の間隔を置いて、適当数、形成されたヒンジ部材を構成する雄部であり、下端水平部3b2の下面に、所定の間隔を置いて垂設された一対の垂直片3i1と垂直片3i1間に架橋されたピン3i2とから構成されており、底部1に形成された、ヒンジ部材を構成する雌部のフックに、上記雄部のピン3i2を係合させることにより、短側壁3を、底部1にヒンジ結合できるように構成されている。
【0017】
上述した構成を有する底部1、長側壁2及び短側壁3は、射出成形等により、合成樹脂で、それぞれ、一体に成形することが好ましい。
【0018】
図3に示されているように折り畳まれた状態から、図2に示されているように、短側壁3を略垂直に立てる。次いで、底部1に重なるようにして折り畳まれている一方の長側壁2を、略水平状態から垂直方向に回動させると、長側壁2の角部領域2bが、短側壁3に形成された係合枠3eに対向するように接近し、更に、長側壁2を、垂直方向に回動させると、長側壁2の角部領域2bの垂直端2b1が、短側壁3の内壁面3”から突出している係止弾性片3hの係止突部3h1を押して、係止弾性片3hを、外側面3’方向に、係止弾性片3hの弾性に抗して、回動させる。更に、長側壁2を、垂直方向に回動させると、長側壁2の角部領域2bの外壁面2’側の面2b3と、短側壁3の係合枠3eの内壁面3”側の面3e1とが当接或いは接近するとともに、長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eが、短側壁3の係合枠3eに形成された嵌合孔3fに挿入される。この長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eが、短側壁3の係合枠3eに形成された嵌合孔3fに挿入される過程において、長側壁2の角部領域2bの垂直端2b1から、短側壁3に形成された係止弾性片3hの係止突部3h1が外れて、係止弾性片3hが、その弾性により、図5〜図7に示されているような、元の位置に戻るように構成されている。短側壁3に形成された係止弾性片3hが元の位置に戻った時点では、係止弾性片3hの係止突部3h1の多くの部分或いは全部が、長側壁2の角部領域2bに形成された凹み部2fに挿入され、長側壁2が略垂直に立てられることになる。同様にして、もう一方の長側壁2を、略水平状態から垂直方向に回動させて、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる。
【0019】
折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた状態においては、長側壁2は、角部領域2bの凹み部2fに挿入されている短側壁3の係止弾性片3hにより、内側への回動が阻止されることになり、従って、長側壁2に外側から負荷が掛かっても、倒れるようなことがない。また、上述したように、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態においては、短側壁3に形成された係止弾性片3hの係止突部3h1の多くの部分或いは全部が、長側壁2の角部領域2bに形成された凹み部2fに挿入されているので、係止弾性片3hの係止突部3h1が、実質的に、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの物品が収容される空間部に突出するようなことがなく、従って、折り畳みコンテナーに物品を収容する際に、物品が、係止弾性片3hの係止突部3h1に当接して、物品が損傷したり、係止弾性片3gが損傷を受けるようなことが防止できる。
【0020】
なお、短側壁3に形成された係合枠3eの上部には、係合枠3eの内壁面3”側の面3e1から突出するとともに、上面が、周辺リブ3bの上端水平部3b1の上面と面一な庇部3jが形成されている。上述したように、短側壁3と長側壁2とを、略垂直に立てた際には、長側壁2の角部領域2bの外壁面2’側の面2b3と、短側壁3の係合枠3eの内壁面3”側の面3e1とが当接或いは接近するとともに、長側壁2の角部領域2bに形成された水平段部2b2が、短側壁3の係合枠3eに形成された庇部3jの直下に接近して位置するように構成されている。このように構成することにより、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態において、短側壁3に対して、長側壁2の上方向の移動が制限され、長側壁2の上方向の移動が抑制されることになる。
【0021】
組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、短側壁3の係止弾性片3hを、指や適当な器具により、その弾性に抗して、外側面3’方向に回動させて、係止弾性片3hに形成された係止突部3h1を、長側壁2の角部領域2bに形成された凹み部2fから排出するとともに、係止突部3h1を、長側壁2の角部領域2bから外れるまで回動させる。次いで、長側壁2を、底部1方向に回動させて、一対の相対する長側壁2を、底部1上に重ねる。次いで、一対の相対する短側壁3を、底部1上に重ねられた一対の相対する長側壁2の上に重ねることにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むことができる。
【0022】
なお、上述した実施例においては、短側壁3の係合枠3eに形成された嵌合孔3f及び長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eの数を、それぞれ、2個とした例が示されているが、嵌合孔3f及び嵌合突部2eの数を、それぞれ、1個とすることも、或いは、3個以上とすることもできる。
【0023】
また、図4に示されているように、長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eの垂直端2b1に沿った先端角部のうち、少なくとも、外側角部には、テーパー2e1が形成されている。このように、嵌合突部2eの外側角部に、テーパー2e1が形成されておらず、外側角部が略直角に形成され尖っていると、折り畳みコンテナーを組み立てる時に、先に立てられた短側壁3の内壁面3”に、次に立てられる長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eの外側角部が当接し、長側壁2がスムースに垂直方向へ回動されなくなるとともに、短側壁3の内壁面3”が、嵌合突部2eの外側角部により傷つくというトラブルが発生することになる。長側壁2の角部領域2bに突設された嵌合突部2eの外側角部にテーパー2e1を形成することにより、長側壁2のスムースな垂直方向への回動が促進されるとともに、短側壁3の内壁面3”に、嵌合突部2eの外側角部が当接しても、短側壁3の内壁面3”が傷つくようなことがない。なお、嵌合突部2eの内側角部にも、テーパー2e2を形成し、嵌合突部2eの先端部を先細り状に形成することが好ましい。このように、嵌合突部2eの先端部を先細り状に形成することにより、嵌合突部2eが、短側壁3の係合枠3eに形成された嵌合孔3fに容易に嵌合できることになる。
【0024】
3c3は、周辺リブ3bを構成する側端部3b3と、周辺リブ3bを構成する上端水平部3b1と下端水平部3b2とを連結する垂直補強リブ3c1とを連結するバンド掛け時の補強用水平リブであり、バンド掛け時の補強用水平リブ3c3は、周辺リブ3bを構成する側端部3b3と手持ち開口部3dの垂直リブ3d1とを連結する水平補強リブ3c2と、下端水平部3b2との間に、適当数(本実施例には、1本のバンド掛け時の補強用水平リブ3c3が形成されている。)、形成されている。
【0025】
箱型に組み立てられ、物品が収容された折り畳みコンテナーCを、図8に示されているように、複数、パレットPに載置し、その後、外側に位置する折り畳みコンテナーCの長側壁2及び短側壁3にバンドBを掛け渡して、バンド掛けを行うが、バンドBの緊諦の際には、折り畳みコンテナーCの組み立て作業時に、最初に垂直立てられる係合枠が形成されている側壁、即ち、本実施例においては、短側壁3に、多くのバンド緊諦力が加わることになる。作業者が、係合枠3eにバンドBを掛け渡した場合には、係合枠3eは、周辺リブ3bを構成する側端部3b3を越えて延在し、強度的にも強いので、バンド緊諦力により変形したり、損傷するようなことはないが、作業者は、いちいち、係合枠3eの位置を確認し、バンド掛け作業を行っておらず、しばしば、係合枠3eの下方にバンドBを掛け渡すことがある。
【0026】
上述したように、係合枠3eの下方にバンドBが掛け渡され緊諦されると、従来の折り畳みコンテナーにおいては、係合枠3eの下方には、何ら補強されていない板状の側端部3b3があるだけであるので、側端部3b3が変形し損傷したり、或いは、短側壁3全体が、変形し、損傷するという問題が発生していた。
【0027】
本実施例においては、上述した問題を解決するために、上述したようなバンド掛け時の補強用水平リブ3c3が形成されている。このような、バンド掛け時の補強用水平リブ3c3を形成したので、係合枠3eの下方に、バンド掛けを行っても、周辺リブ3bを構成する側端部3b3が、バンド掛け時の補強用水平リブ3c3により補強されているので、側端部3b3や短側壁3が変形したり損傷するようなことが防止できる。
【0028】
図10に示されている実施例は、短側壁3或いは長側壁2に形成された周辺リブ2c、3bを構成する上端水平部2c1、3b1、下端水平部2c2、3b2、水平補強リブ3c2及びバンド掛け時の補強用水平リブ3c3等のように水平方向に走る水平リブのうち、幾つかの或いは全部の水平リブの高さを、短側壁3或いは長側壁2に形成された周辺リブ2c、3bを構成する側端部2c3、3b3や垂直補強リブ2d1、3c1等のように垂直方向に走る垂直リブより高くしたものである。このように、水平方向に走る水平リブの幾つかの或いは全部の高さを、垂直方向に走る垂直リブより高くすることにより、確実に、バンド掛け時の補強用水平リブ3c3により補強された側端部3b3に、バンドBが掛かるとともに、バンドBが.水平リブに引っ掛かり、バンドBのずれ落ちを防止することができる。図10には、一例として、バンド掛け時の補強用水平リブ3c3及び水平補強リブ3c2高さを、垂直方向に走る垂直リブより高くした例が示されている。
【0029】
また、図11に示されている実施例は、短側壁3に形成された周辺リブ3bを構成する側端部3b3の高さを低くするとともに、周辺リブ3bを構成する上端水平部3b1、下端水平部3b2、水平補強リブ3c2及びバンド掛け時の補強用水平リブ3c3等のように水平方向に走る水平リブの両端部に、高さを低くした側端部3b3方向に湾曲したアールRを形成したものである。このように構成することにより、高さの低くい側端部3b3にバンドBが緊諦された際には、バンドBが緩んで下方に移動しても、バンドBは、下方に位置する端水平部3b2や水平補強リブ3c2やバンド掛け時の補強用水平リブ3c3の適当な水平リブに引っ掛かり、バンドBのずれ落ちを防止することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0031】
バンド掛け時の補強用水平リブを形成したので、係合枠の下方に、バンド掛けを行っても、周辺リブを構成する側端部が、バンド掛け時の補強用水平リブにより補強されているので、側端部や短側壁が変形したり損傷するようなことが防止できる。
【0032】
水平方向に走るリブの高さを、垂直方向に走るリブの高さより、高くしたので、バンド掛け時の補強用水平リブにより補強された側端部に、バンドが掛かるとともに、バンドが.水平リブに引っ掛かり、バンドのずれ落ちを防止することができる。
【0033】
一方の相対する側壁に形成された周辺リブを構成する側端部の高さを低く形成するとともに、水平リブの両端部に、高さを低くした側端部方向に湾曲したアールを形成したので、高さの低くい側端部にバンドが緊諦された際には、バンドが緩んで下方に移動しても、バンドは、下方に位置する水平リブに引っ掛かり、バンドのずれ落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の部分斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。
【図6】図6は同じく本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。
【図7】図7は本発明の折り畳みコンテナーの回動途中の長側壁及び略垂直に立てられた短側壁の部分斜視図である。
【図8】図8は本発明の折り畳みコンテナーがパレットに載置されバンド掛けされた状態を示す斜視図である。
【図9】図9は図8の部分拡大斜視図である。
【図10】図10は本発明の別の実施例である折り畳みコンテナーの図6と同様の短側壁の部分斜視図である。
【図11】図11は本発明の更に別の実施例である折り畳みコンテナーの図6と同様の短側壁の部分斜視図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・・・バンド
C・・・・・・・・・・・・折り畳みコンテナー
P・・・・・・・・・・・・パレット
1・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・長側壁
3・・・・・・・・・・・・短側壁
3c3・・・・・・・・・・バンド掛け時の補強用水平リブ
Claims (1)
- 底部と、底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、前記側壁に形成された水平リブのうち、幾つかの或いは全部の水平リブの高さを、前記側壁に形成された垂直リブの高さより高くすることにより、バンド掛けされたバンドが、前記垂直リブより高さの高い前記水平リブに引っ掛かり、バンドのずれ落ちが防止されるように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
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