JP3677380B2 - エアフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫等にてその機械室に配設された凝縮器の空冷を行う際に、機械室のフロントパネルの吸気口から吸気された空気中に存在する埃、塵等の塵埃、油露等を捕集して、これらに起因する凝縮器の熱交換能力の低下を防止すべく、凝縮器の吸気側に取付られるエアフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍サイクルを構成する凝縮器等が配設された機械室を有するとともに、機械室のフロントパネルに形成された吸気口から吸気して凝縮器等の空冷を行った後機械室の外部に排気するように構成された冷蔵庫等が提案されている。かかる冷蔵庫等において、フロントパネルの吸気口から空気と共に機械室に吸気される埃、塵等の塵埃、オイルミスト等が凝縮器に付着してその冷却能力が低下することを防止すべく、一般に、凝縮器等に対応してフロントパネルの内側にエアフィルタが配置されている。
【0003】
例えば、特開平4−190072号公報には、任意の大きさに切断可能なネット、及び、ネットの対向する二辺に取り付けられネットの両端が裏面に重なる取付部材からなり、取付部材にはネットを貫通してプレートフィン型熱交換器のフィン間に挿入される係合突起を設けた防塵ネットが記載されている。かかる防塵ネットは、プレートフィン型熱交換器の空気入口面に取り付けられる。
また、特開平8−229329号公報には、矩形状のフィルタのある1辺とその対抗する辺に圧着部を設けた冷凍冷蔵庫用の使い捨てフィルタが記載されている。かかるフィルタは、冷凍冷蔵庫の空気吸い込み口に簡単に着脱ができ、汚れても掃除の必要がなく、使い捨てすることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平4−190072号公報に記載された防塵ネットでは、係合突起を介して取付部材にネットが取り付けられているに過ぎない。ここに、熱交換器へ吸入される空気の防塵を目的とするネットでは、その網目の目が粗いのが一般的であり、従って、細かい塵埃、油露等はネットの網目を通過してしまう。このようにネットの網目を通過した塵埃、油露等は、熱交換器に付着して熱交換器による熱交換能力を低下させてしまうこととなる。また、ネットを通過した塵埃は油霧等を吸ってしまい、これによりネットに対して強固に付着する。かかる塵埃は、ネットの洗浄を行っても容易には除去することができない。更に、ネット自体は比較的高価なものであり、塵埃等が付着してフィルタ機能が低下した場合においても使い捨てすることはコスト面で困難なものである。
【0005】
また、特開平8−229329号公報に記載されたフィルタは、不織布等の素材から形成されていることから比較的安価であり、また、通常の防塵ネット等に比して目が細かいことから防塵ネット等によっては捕集できない細かい塵埃等を捕集でき、従って、使い捨て可能なものではある。しかし、このフィルタでは、その1辺とその対向する辺、或いは、その周囲の4辺に、熱圧着若しくはプレスにより、フィルタの中央部よりも薄くした圧着部が形成されている。このような圧着部の形成加工は特別の成形型等を必要としてコストアップを招来する。また、このフィルタは、その圧着部を介して凝縮器等の前面に係止する構造を有する冷蔵庫等にしか適用することができず、汎用性の点でまだまだ不充分なものである。
【0006】
本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、凝縮器の吸気側に枠部材に網状のフィルタ部材を張設したエアフィルタ本体を取り付けると共に、このエアフィルタ本体の網状のフィルタ部材のフロントパネル側の全領域を取付ピンを介して着脱可能に取り付けられた不織布のみで覆うことによって、フロントパネルに形成された吸気口から吸気した空気中に存在する塵埃、油露、油霧等は、その大部分が不織布で捕集され、この安価な不織布を交換するだけでエアフィルタ本体を半永久的に使用可能とするとともに、エアフィルタ本体の交換や掃除を不要とするコストの低いエアフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るエアフィルタは、冷凍サイクルを構成する凝縮器等が配設された機械室を有するとともに機械室のフロントパネルに形成された吸気口から吸気して凝縮器等の空冷を行った後機械室の外部に排気する冷凍・冷却装置において、前記凝縮器の吸気側に取り付けられ、枠部材に網状のフィルタ部材を張設したエアフィルタ本体と、前記エアフィルタ本体の網状のフィルタ部材の前記フロントパネル側の全領域を覆うように配置される不織布のみと、を備え、前記エアフィルタ本体は、前記枠部材に形成される取付ピンを有し、前記不織布は、前記取付ピンを介して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項1のエアフィルタでは、冷凍・冷却装置の駆動時に凝縮器の空冷を行う際に、フロントパネルの吸気口から空気が吸気される。このとき、網状のフィルタ部材が張設されたエアフィルタ本体のフロントパネルに対向する側にて、このエアフィルタ本体の網状のフィルタ部材の全領域を覆うように不織布のみが、エアフィルタ本体の枠部材に形成された取付ピンを介して着脱可能に取り付けられている。そして、フロントパネルの吸気口から吸気された空気は、不織布を通過して、この空気中に存在する塵埃、油露、油霧等は、その大部分が不織布で捕集される。
このように、吸気された空気中に含まれる塵埃等は主に不織布で捕集されることとなり、また、安価な不織布のみを交換するだけでエアフィルタ本体を半永久的に使用することが可能となる。また、不織布を製造するについは特別の加工を必要とせず、よって汎用性があり、また、安価であることから使い捨てすることが可能である。また、不織布は、エアフィルタ本体の網状のフィルタ部材のフロントパネル側の全領域を覆うように配置されているので、フィルタ本体が塵埃等により汚損されることを防止することができ網状のフィルタ部材が張設されたエアフィルタ本体の交換や掃除を不要としてコストを低減することが可能となる。更に、不織布は取付ピンを介して枠部材に着脱可能に取り付けられているので、枠部材に対して不織布を容易に着脱することができ、不織布のみの交換等を容易に行うことが可能となる。
【0009】
ここに、前記取付ピンは、請求項2又は請求項3に記載されているように、前記フロントパネルに向かって枠部材の左右縦枠の各表面から上下方向の複数箇所に突出されていてもよい、又、前記枠部材の左右縦枠の各外周端面から外側に向かって上下方向の複数箇所に突出されていてもよい。
また、前記不織布は、請求項4に記載されているように、前記取付ピンに対応して取付穴が形成されていてもよい。これにより、不織布は各取付穴を各取付ピンに挿入することによりエアフィルタ本体に取り付けられているので、不織布をエアフィルタ本体に対して容易に着脱することができる。
【0010】
更に、請求項5に係るエアフィルタは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエアフィルタにおいて、前記枠部材は、上横枠の左右方向中央部表面から前記フロントパネルに向かって突設される操作片を有し、前記不織布は、前記操作片に対応して形成されるスリットを有することを特徴とする。
このように、不織布は、操作片をスリット内に挿入し、また、各取付ピンを各取付穴内に挿入することにより、枠部材の全領域を覆うようにエアフィルタ本体に取り付けられる。これにより、エアフィルタ本体の取付時や不織布の交換時に、この操作片を把持することによってエアフィルタ本体を容易に操作できる。
【0011】
また、請求項6に係るエアフィルタは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエアフィルタにおいて、前記不織布は、ポリエチレンテレフタレートから形成されていることを特徴とする。このように不織布がポリエチレンテレフタレートから形成されていることから、このポリエチレンテレフタレートは、所謂、PETボトルの再利用により得られた材料が多く、従って、比較的安価に入手することができることから不織布を安価に製造することが可能となり、使い捨て方式にしても何ら問題はない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエアフィルタについて、本発明を冷蔵庫に使用されるエアフィルタについて具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るエアフィルタが適用される冷蔵庫の概略構成について図1に基づき説明する。図1は冷蔵庫の斜視図である。
【0013】
図1において、冷蔵庫1は、基本的に、冷蔵部2と機械室3とに分かれて構成された冷蔵庫本体4を有する。冷蔵部2内には公知の冷蔵機構(図示せず)が配設されており、また、冷蔵部2の前面には観音開き方式の開閉扉5が設けられている。冷蔵庫本体4の底面にはその四隅に脚部材6が配置されており、また、冷蔵庫本体4の天板7は冷蔵部2と機械室3の双方共通に使用されている。
機械室3の前面にはフロントパネル8が配置されており、また、フロントパネル8の内壁面側で機械室3の内部には、所謂、冷蔵機構と共に冷凍サイクルの一部を構成する凝縮器12、ファンモータFM等(図2参照)が配置されている。フロントパネル8には、図1に示すように、外気を吸気するための多数の吸気口9が形成されており、また、フロントパネル8の吸気口9に対応してその内壁面と凝縮器12との間には、後述するエアフィルタ10が配置されている。
【0014】
次に、機械室3内に配置される凝縮器12の吸気側(フロントパネル8の内壁面側)に取り付けられるエアフィルタ10の構成について図2に基づき説明する。図2は凝縮器12とエアフィルタ10との関係を模式的に示す斜視図である。
【0015】
図2において、冷蔵庫1における機械室3の底板11上には、冷凍サイクルの一部を構成する凝縮器12が配設されており、凝縮器12には、公知のように、所定間隔をもって多数のフィン13が設けられている。また、凝縮器12の後方(図2中、右方)には、吸気ファン(図示せず)を有するファンモータFMが設置されており、かかるファンモータFMを介してフロントパネル8の吸気口9から外気が吸気されて凝縮器12の空冷が行われる。
【0016】
フロントパネル8(図2中には図示せず)の内側に配置されるエアフィルタ10は、凝縮器12の吸気側(図2中、左側)に取り付けられるエアフィルタ本体14と、エアフィルタ14全体を被覆するフィルタ部材15とから構成されている。
【0017】
ここに、エアフィルタ本体14は、格子状の枠部材16に網状のフィルタ部材17が張設されてなる。また、枠部材16の内側(図2中、右側)で中央縦枠14Aには、上下の2箇所にて差込片18が突設されている。各差込片18は、凝縮器12に設けられた各フィン13の間に差し込まれ、これによりエアフィルタ本体14が凝縮器12に対して取り付けられるものである。尚、エアフィルタ本体14における上横枠16Bの外側(図2中、左側)には、操作片19が突設されており、かかる操作片19は、エアフィルタ本体14の取付時やフィルタ部材15の交換時にエアフィルタ本体14を操作するのに使用される。また、枠部材16における左右縦枠16Cの外側には、その上下方向の3箇所で取付ピン20がフロントパネル8に向かって突設されている。各取付ピン20は、後述するように、エアフィルタ本体14の枠部材16を被覆するようにフィルタ部材15を取り付けるためのピンである。
【0018】
また、フィルタ部材15は、エアフィルタ本体14のフィルタ部材17よりも目が細かい材料から形成されており、例えば、不織布等から形成されている。ここに、フィルタ部材15として使用される不織布は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の材料から形成されており、レンジフード、換気扇等を被覆して使い捨て用のフィルタとして使用されているものと同様の構造を有する。かかる不織布をエアフィルタ15として使用すれば、比較的目が細かいことから、細かい塵埃、油霧等を確実に捕集することが可能である。尚、前記不織布の材料となるポリエチレンテレフタレートは、所謂、PETボトルの再利用により得られた材料が多く、従って、比較的安価に入手することができることからフィルタ部材15を使い捨て可能なフィルタとして使用することができる。
【0019】
前記フィルタ部材15は、前記枠部材16の全領域(全面積)よりも大きく形成されており、また、フィルタ部材15には、前記操作片19に対応してスリット21が形成されるとともに前記各取付ピン20のそれぞれに対応して取付穴22が形成されている。そして、フィルタ部材15は、操作片19をスリット21内に挿入し、また、各取付ピン20を取付穴22内に挿入することにより、枠部材16の全体を被覆するようにエアフィルタ本体14に取り付けられる。このようにフィルタ部材15をエアフィルタ本体14に取り付けた後、差込片18を凝縮器12のフィン13間に差し込むことによりエアフィルタ10全体が凝縮器12の吸気側に取り付けられるものである。
【0020】
前記構成において、冷蔵庫1の駆動時に凝縮器12の空冷を行う際に、フロントパネル8の吸気口12から空気が吸気される。このとき、フィルタ部材15は、フロントパネル8に対向する側にて、フィルタ部材17が張設されたエアフィルタ本体14の枠部材16に被覆されていることから、フロントパネル8の吸気口12から吸気された空気は、先ず、フィルタ部材15を通過する。そして、フィルタ部材15は、不織布から形成されてフィルタ部材17よりも目が細かいので、吸気された空気中に存在する塵埃、油露、油霧等は、その大部分がフィルタ部材15を介して捕集される。このように、吸気された空気中に含まれる塵埃等は主にフィルタ部材15を介して捕集されることとなり、フィルタ部材15のフィルタ機能が低下した際には、安価なフィルタ部材15のみが交換される。
【0021】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係るエアフィルタ10では、枠部材16にフィルタ部材17を張設してなるエアフィルタ本体14に対して、操作片19とスリット21、各取付ピン20と取付穴22とにより、フィルタ部材17よりも目の細かいフィルタ部材15が枠部材16全体を被覆するように取り付けられているので、フロントパネル8の吸気口9から吸気された空気中存在する塵埃、油露、油霧等は、その大部分がフィルタ部材15を介して捕集され、フィルタ部材15を交換するだけで枠部材16のフィルタ部材17を半永久的に使用することができる。また、フィルタ部材15には特別の加工を行う必要がなく、よって汎用性があり、また、安価な不織布から形成されていることから使い捨てすることができる。更に、フィルタ部材17の交換や掃除を不要としてコストを低減することができる。
【0022】
また、枠部材16の各縦枠16Cには複数個(6個)の取付ピン20がフロントパネル8に向かって縦枠16Cの表面から突出形成されており、フィルタ部材15は各取付ピン20を取付穴21に挿入することにより枠部材16に取り付けられているので、フィルタ部材15を枠部材16に対して容易に着脱することができる。
【0023】
更に、フィルタ部材15は、枠部材16の全領域よりも大きく形成されているので、枠部材16が塵埃等により汚損されることを防止することができる。また、フィルタ部材15は不織布から形成されていることから、フィルタ部材15を安価に製造することができ、従って、フィルタ部材15を使い捨て方式にしても何ら問題はない。
【0024】
次に、他の実施形態に係るエアフィルタについて説明する。ここに、他の実施形態に係るエアフィルタは、特に図示しないが前記図2に示すエアフィルタ10と基本的に同一の構成を有しており、図2のエアフィルタ10では、不織布等から形成されたフィルタ部材15にスリット21、取付穴22を形成し、エアフィルタ本体14の各取付ピン20及び操作片19をそれぞれ取付穴22、スリット21に挿入してフィルタ部材15をエアフィルタ14に取り付けるように構成しているが、他の実施形態では、フィルタ部材15に取付穴22、スリット21を形成することなく、エアフィルタ本体14の各取付ピン20をフィルタ部材15に突き刺すことによりフィルタ部材15をエアフィルタ14に取り付けるように構成する。このとき、フィルタ部材15の上端縁は、エアフィルタ本体14の操作片19の下端面に配置される。
【0025】
前記構成を有する他の実施形態に係るエアフィルタ10では、フィルタ部材15に対してスリット21、取付穴22を形成する必要はないので、フィルタ部材15に特殊な加工を行うことなく、そのまま使用することができ、エアフィルタ10のコストをより低減することができる。尚、他の実施形態に係るエアフィルタ10の残余の構成については、前記図2に示す実施形態のエアフィルタ10と同一の構成を有することから、前記実施形態の場合と同様の効果を得ることができることは勿論である。
【0026】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前記実施形態においては、エアフィルタ本体14における枠部材16の各縦枠16Cからフロントパネル8に向かって突出するように各取付ピン20を形成し、各取付ピン20をフィルタ部材15の取付穴22に挿入することにより、フィルタ部材15をエアフィルタ本体14に取り付けるように構成したが、図3に示すように、枠部材16の各左右縦枠16Cの外周端面から外側向かって取付ピン20を突出形成するとともに、フィルタ15の上縁部にスリット21及び左右側縁部に取付穴22を形成し、更に、図4に示すように、フィルタ部材15がエアフィルタ14の前面全体から側部に渡って被覆するように、操作片19をスリット21内に且つ各取付ピン20を取付穴22内に挿入するように構成してもよい。
【0027】
また、前記実施形態では、エアフィルタ10にてフィルタ部材15がフロントパネル8側に対向するように配置されて使用されているが、これに限らずエアフィルタ10を裏返してフィルタ部材15が凝縮器12側に対向する状態で使用してもよいことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1のエアフィルタでは、冷凍・冷却装置の駆動時に凝縮器の空冷を行う際に、フロントパネルの吸気口から空気が吸気される。このとき、網状のフィルタ部材が張設されたエアフィルタ本体のフロントパネルに対向する側にて、このエアフィルタ本体の網状のフィルタ部材の全領域を覆うように不織布のみが、エアフィルタ本体の枠部材に形成された取付ピンを介して着脱可能に取り付けられている。そして、フロントパネルの吸気口から吸気された空気は、不織布を通過して、この空気中に存在する塵埃、油露、油霧等は、その大部分が不織布で捕集される。
【0029】
このように、吸気された空気中に含まれる塵埃等は主に不織布で捕集されることとなり、また、安価な不織布のみを交換するだけでエアフィルタ本体を半永久的に使用することが可能となる。また、不織布を製造するについは特別の加工を必要とせず、よって汎用例があり、また、安価であることから使い捨てすることが可能である。また、不織布は、エアフィルタ本体の網状のフィルタ部材のフロントパネル側の全領域を覆うように配置されているので、フィルタ本体が塵埃等により汚損されることを防止することができ網状のフィルタ部材が張設されたエアフィルタ本体の交換や掃除を不要としてコストを低減することが可能となる。更に、不織布は取付ピンを介して枠部材に着脱可能に取り付けられているので、枠部材に対して不織布を容易に着脱することができ、不織布のみの交換等を容易に行うことが可能となる。
【0030】
ここに、前記取付ピンは、請求項2又は請求項3に記載されているように、前記フロントパネルに向かって枠部材の左右縦枠の各表面から上下方向の複数箇所に突出されていてもよい、又、前記枠部材の左右縦枠の各外周端面から外側に向かって上下方向の複数箇所に突出されていてもよい。
また、前記不織布は、請求項4に記載されているように、前記取付ピンに対応して取付穴が形成されていてもよい。これにより、不織布は各取付穴を各取付ピンに挿入することによりエアフィルタ本体に取り付けられているので、不織布をエアフィルタ本体に対して容易に着脱することができる。
【0031】
更に、請求項5に係るエアフィルタでは、不織布は、操作片をスリット内に挿入し、また、各取付ピンを各取付穴内に挿入することにより、枠部材の全領域を覆うようにエアフィルタ本体に取り付けられる。これにより、エアフィルタ本体の取付時や不織布の交換時に、この操作片を把持することによってエアフィルタ本体を容易に操作できる。
【0032】
また、請求項6に係るエアフィルタでは、不織布がポリエチレンテレフタレートから形成されていることから、このポリエチレンテレフタレートは、所謂、PETボトルの再利用により得られた材料が多く、従って、比較的安価に入手することができることから不織布を安価に製造することが可能となり、使い捨て方式にしても何ら問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷蔵庫の斜視図である。
【図2】 凝縮器とエアフィルタとの関係を模式的に示す斜視図である。
【図3】 他の実施形態におけるエアフィルタ本体の構成を示す斜視図である。
【図4】 他の実施形態におけるエアフィルタに対してフィルタ部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫、2・・・冷蔵部、3・・・機械室、8・・・フロントパネル、
9・・・吸気口、10・・・エアフィルタ、12・・・凝縮器、
13・・・フィン、14・・・エアフィルタ本体、15・・・フィルタ部材、
16・・・枠部材、17・・・フィルタ部材、18・・・差込片、
19・・・操作片、20・・・取付ピン、21・・・スリット、
22・・・取付穴
Claims (6)
- 冷凍サイクルを構成する凝縮器等が配設された機械室を有するとともに機械室のフロントパネルに形成された吸気口から吸気して凝縮器等の空冷を行った後機械室の外部に排気する冷凍・冷却装置において、
前記凝縮器の吸気側に取り付けられ、枠部材に網状のフィルタ部材を張設したエアフィルタ本体と、
前記エアフィルタ本体の網状のフィルタ部材の前記フロントパネル側の全領域を覆うように配置される不織布のみと、を備え、
前記エアフィルタ本体は、前記枠部材に形成される取付ピンを有し、
前記不織布は、前記取付ピンを介して着脱可能に取り付けられていることを特徴とするエアフィルタ。 - 前記取付ピンは、前記枠部材の左右縦枠の各表面から前記フロントパネルに向かって上下方向の複数箇所に突設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
- 前記取付ピンは、前記枠部材の左右縦枠の各外周端面から外側に向かって上下方向の複数箇所に突設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
- 前記不織布は、前記取付ピンに対応して形成された取付穴を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアフィルタ。
- 前記枠部材は、上横枠の左右方向中央部表面から前記フロントパネルに向かって突設される操作片を有し、
前記不織布は、前記操作片に対応して形成されるスリットを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエアフィルタ。 - 前記不織布は、ポリエチレンテレフタレートから形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエアフィルタ。
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