JPH0733105Y2 - 筐体へのルーバ取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、筐体へのルーバ取付
構造に関し、更に詳細には、例えば自動製氷機における
筐体の空気吸込口や吐出口に、同一規格の通風用ルーバ
を共通的に取付け可能に構成した通風用ルーバの取付構
造に関するものである。

【０００２】

【従来技術】筐体の内部に冷凍機構を備え、この冷凍機
構で冷却される製氷室に多数の角氷を製造する自動製氷
機が、喫茶店やレストラン等の厨房施設で好適に使用さ
れている。前記冷凍機構は、圧縮機、凝縮器、キャピラ
リーチューブ、および前記製氷室に配設される蒸発器等
を備えている。また凝縮器は、一般にフィンアンドチュ
ーブ形が用いられ、筐体内部に設けた冷却ファンによっ
て、該凝縮器を強制空冷する構成が採用されている。こ
のような空冷式の凝縮器を備える製氷機では、その筐体
下部に空気吸込口と吐出口とが開設される。すなわち外
部空気は冷却ファンにより吸込口から吸引され、凝縮器
と接触し熱交換により温度上昇した空気は、前記吐出口
を介して外部に吐出される。

【０００３】このとき空気と共に筐体内に吸込まれた塵
埃が、凝縮器の表面に付着すると熱交換効率を低下さ
せ、オーバーヒート等による故障の原因となる。そこで
筐体内に吸込まれる空気は、前記凝縮器と接触する以前
に浄化して塵埃を除去しておく必要がある。このため従
来の製氷機では、筐体の所要個所に、長丸穴や角穴から
なる吸込口や吐出口を多数穿設し、塵埃捕集用のフィル
タは凝縮器に直接取付けるよう構成されている。また別
提案では、背面にフィルタを直付けしたルーバを吸込口
側にだけ配設し、該ルーバを介して吸込まれる空気をこ
こで浄化する構造も採用されている。このように吸込口
にフィルタ付きのルーバを配設する場合であっても、筐
体から吐出される空気は浄化する必要がないので、吐出
口に関しては単なる長丸穴や角穴で構成するのが一般的
であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】先に述べた如く、空気
の吸込口および吐出口が丸長穴や角穴で形成されている
と、開口面積が大きいために、その穴部から筐体内に収
納した冷凍機構等の内部構造が見えてしまう難点があ
る。この場合、穴を小さくすることにより、内部機構を
容易に視認し得なくすることは可能であるが、穴開け加
工に使用する抜き型の製作が煩雑となり、費用も嵩む問
題を生ずる。また、凝縮器にフィルタを取付けた構成の
ものでは、当該フィルタの定期的な清掃や交換等のメン
テナンスに際し、筐体全体を取外す煩雑な作業が必要で
あった。前述した吸込口にルーバを取付ける構造のもの
では、フィルタの清掃や交換は、該ルーバを取外すだけ
で行ない得るが、吐出口にはルーバは設けない場合が多
いので、その丸長穴や角穴から内部が見えてしまう欠点
が指摘される。更に、吸込口と吐出口との穴開け加工の
抜き型が異なるため、加工工数が増加すると共に金型費
用も嵩む問題がある。また、吸込口と吐出口とのデザイ
ンが不統一となり、全体的に外見上の均衡が図られない
難点がある。

【０００５】

【考案の目的】本考案は、前述した吸込口および吐出口
が開設される筐体に内在している前記欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、筐体に
おける前記の両開口部に、同一規格の通風用ルーバを共
通的に容易に装着し得るルーバ取付構造を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本考案は、ファンの回転により
外部空気を吸込んで空冷作用を営み、熱交換後の空気を
外部に吐出するようにした自動製氷機等の筐体に通風用
ルーバを取付ける構造であって、ルーバ取付用の開口部
を備えると共に、その開口部の四囲縁部から内側に向け
水平に延出する取付枠を形成した筐体と、前記筐体の開
口部に着脱自在に嵌挿可能な枠状本体を備え、この枠状
本体に複数条のスラットを形成した通風用ルーバとから
なり、この通風用ルーバにおける前記枠状本体の適宜の
個所に弾性片を一体的に形成し、前記通風用ルーバを筐
体の前記開口部へ嵌挿した際に、前記弾性片が該開口部
の前記取付枠に当接して、該ルーバを一方向に弾力的に
付勢し得るよう構成したことを特徴とする。

【０００７】またこの場合に、前記通風用ルーバには、
塵埃捕集用のフィルタが選択的に取付け可能とされ、該
フィルタの通風用ルーバへの取付けは、前記フィルタの
枠体に形成した係止部を、通風用ルーバの本体に形成し
た係止部に対応的に嵌合係止させることにより行なわれ
る。

【０００８】

【実施例】次に、本考案に係る筐体へのルーバ取付構造
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら説明する。なお実施例では、自動製氷機の筐体に通風
用ルーバを取付ける構造につき説明するが、本考案はこ
れに限定されるものではない。従って、筐体に開設した
吸込口および吐出口を介して空気の流入・流出が行なわ
れ、かつ吸込口でのフィルタによる空気浄化を必要とす
る機器全般に広く使用し得る。

【０００９】図１は、本考案が好適に採用される自動製
氷機を斜視状態で示すもので、製氷機１０における筐体
１２の内部上方に製氷機構(図示せず)が配設され、この
製氷機構で製造した角氷は、筐体内部の貯氷庫１４内に
放出貯留される。該貯氷庫１４の更に下方に、冷凍機構
(図示せず)が配設されると共に、この冷凍機構の前方に
位置する筐体下部前面に２つの矩形状の開口部１６,１
６が隣接して開設され、この開口部１６に後述する通風
用ルーバ１８が取付けられている。

【００１０】

【通風用ルーバについて】図１において、左方の開口部
１６は吸込側として機能し、この開口部１６にルーバ１
８が着脱自在に取付けられ、吐出側として機能する右方
の開口部１６に同一規格のルーバ１８が取付けられる。
なお、後述するフィルタ４０を取付けたルーバ１８を
「吸込側ルーバ」として指示し、フィルタ４０を取付けて
いないルーバ１８を「吐出側ルーバ」として指示する。前
記開口部１６における開口縁部には、図２に示す如く、
筐体の内方に所定寸法だけ水平に突出するフランジ状の
取付枠２０が一体形成され、この取付枠２０を介して通
風用ルーバ１８が、後述する如く着脱自在あるいは固定
的に取付けられる。また取付枠２０における上部水平材
２０ａの中央に通孔２０ｃが穿設され、通風用ルーバ１
８だけ(フィルタを介装することなく)を開口部１６に取
付ける際には、該通孔２０ｃに挿通したねじ２２により
固定される(図１０参照)。

【００１１】通風用ルーバ１８は、図２に示す如く、前
記の開口部１６に密着的に内挿可能な矩形状の枠体から
なる本体２４と、該本体２４の一方の側面における四囲
外縁に突設した縁部２６とを備え、この本体２４を開口
部１６に嵌挿した際に、縁部２６が開口部１６の外側端
縁に当接して挿入が停止される位置決めがなされる。本
体２４の両側板間には、複数条のスラット２８が所要角
度で傾斜架設され、本体２４に開設した矩形状の開口２
４ａに臨んでいる。また本体２４の上端には、所定間隔
で左右に離間する突起３０,３０が突設され、各突起３
０はルーバ１８に後述のフィルタ４０を取付けるに際
し、該フィルタ４０に設けた取付穴５２ａに嵌合される
寸法に設定されている。更に両突起３０,３０の中間部
にねじ穴３２が螺設され、このねじ穴３２は、図９およ
び図１１に示す如く、前記取付枠２０の上部水平材２０
ａに穿設した通孔２０ｃと対応可能になっている。

【００１２】図２に示すように、通風用ルーバ本体２４
の下端には、左右に所定間隔離間して側面において「Ｌ」
字状を呈する取付部３４,３４が突出形成されている。
この取付部３４は、本体２４から垂下する垂直部３４ａ
と、この垂直部３４ａの下端から水平に延在する水平部
３４ｂとからなる。前記水平部３４ｂは、図１１から判
明する如く、本体２４の右端部(縁部２６が形成される
端部と反対側の端部)から所定長だけ突出し、その開放
端の底面に係合突起３４ｃが突設されている。この係合
突起３４ｃは、後述するフィルタ４０の下端縁に対応的
に形成される突部５２と係合して、当該ルーバ１８にフ
ィルタ４０を密着的に取付けるべく機能する。

【００１３】ここで、図２に示す如く、前記垂直部３４
ａと縁部２６との離間距離ｌ₁は、前記開口部１６にお
ける取付枠２０の筐体内突出長さｌ₂と略等しくなるよ
う寸法設定されている。従って、通風用ルーバ１８を開
口部１６に嵌挿すると、図８(ａ)に示すように、縁部２
６が開口部１６の外縁部に当接すると共に、垂直部３４
ａが取付枠２０における筐体内部の開放端に係合する。
またルーバ本体２４における両取付部３４,３４の中間
には、スラット２８の延設方向に対し交差して、所定幅
のスリット３６,３６が形成され、両スリット３６,３６
間に弾性片３８が形成される。この弾性片３８の底面に
は、該弾性片３８の開放端から所定長さ後退した位置に
係合突起３８ａが垂下突設され、図８(ａ)および図１１
に示す如く、ルーバ本体２４を前記取付枠２０に嵌挿し
た際に、この係合突起３８ａが取付枠２０の下部水平材
２０ｂに弾力的に当接されるよう寸法設定されている。
なお通風用ルーバ１８は、合成樹脂を材質として容易に
一体成形し得るので、コスト低減を図ることができる。

【００１４】

【フィルタについて】前述の構成に係る通風用ルーバ１
８には、以下に説明するフィルタが着脱自在に取付けら
れる。すなわちフィルタ４０は、矩形状の枠体４２に塵
埃捕集用の網体が張設されたものであるが、その枠体４
２は、図２に示す如く、通風用ルーバ１８の本体２４と
略同一寸法に形成され、本体２４と重ね合わせた状態で
筐体の開口部１６に嵌挿し得る。この枠体４２に囲まれ
る矩形状の開口４４には、所要材質の網体からなるフィ
ルタ部材４６が張設され、該フィルタ４０を介して吸込
まれる空気中の塵埃を完全に捕集し得るようになってい
る。枠体４２の上端左右には、係着片４８,４８が枠体
２４から水平に突出され、各係着片４８に取付穴４８ａ
の穿設および突起部４８ｂの突設がなされている。取付
穴４８ａは、図４に示すように、係着片４８を通風用ル
ーバ本体２４の上端に密着載置した状態において、本体
２４に突設した前記突起３０が嵌合される対応位置に穿
設されている。また突起部４８ｂの突設位置は、後述す
る如く、フィルタ４０を取付けた通風用ルーバ１８を前
記開口部１６に嵌挿した際に、取付枠２０における筐体
内部側の開放端に係合するよう設定されている(図８
(ａ)参照)。

【００１５】枠体４２における両係着片４８,４８の中
間には、当該枠体４２の上端より若干下方において、前
記係着片４８と同方向に水平に延出する上部押圧突片５
０が突設されている。この押圧突片５０は、当該フィル
タ４０を通風用ルーバ１８に取付けた際に、図１に示す
如く、ルーバ１８の開口２４ａにおける各スラット２８
間を介して筐体手前側に突出するよう寸法設定され、後
述のように、通風用ルーバ１８を開口部１６から取外す
場合に使用される。前記枠体４２の下端には、通風用ル
ーバ本体２４の下端に形成した取付部３４,３４と対応
する各位置に、突部５２,５２が垂下突設されている。
この突部５２には、ルーバ本体２４における取付部３４
の水平部３４ｂが挿通可能な取付穴５２ａが穿設されて
いる。なお図２に示す如く、突部５２の厚みｌ₃(枠体４
２の厚みと同じ)は、前記取付部３４の垂直部３４ａと
水平部３４ｂに突設した係合突起３４ｃとの間の距離ｌ
₄と略同一に設定されている。従って該フィルタ４０を
通風用ルーバ１８に取付けた際に、図４に示すように、
フィルタ４０における突部５２が垂直部３４ａおよび係
合突起３４ｃに挟持されて、当該フィルタ４０がルーバ
本体２４に安定的に固定される。更に、フィルタ４０の
両突部５２,５２の中間位置に、上部押圧突片５０と反
対方向に水平に延出する下部押圧突片５４が突設され、
該押圧突片５４はルーバ１８にフィルタ４０を取付ける
場合に使用される。

【００１６】

【実施例の作用】次に、前述した構成に係る通風用ルー
バの取付けの実際につき、吸込側ルーバとして機能させ
る場合および吐出側ルーバとして機能させる場合の夫々
を説明する。なお、吸込側ルーバ１８については、予め
該ルーバ背面にフィルタ４０を取付ける必要がある。こ
の場合、図３に示す如く、先ず、通風用ルーバ１８に対
しフィルタ４０を傾斜させ、該フィルタ４０の係着片４
８,４８に穿設した取付穴４８ａ,４８ａに、ルーバ１８
の上部に突設した突起３０,３０を夫々対応的に嵌合さ
せる。

【００１７】次いで、フィルタ４０の下部押圧突片５４
を下方に押圧しつつ、前記突起３０を支点として時計方
向に回動させ、該フィルタ４０の突部５２,５２に穿設
した取付穴５２ａ,５２ａに、ルーバ１８の取付部３４,
３４を対応的に挿通させる。取付部３４における水平部
３４ｂの開放端側には、下方に僅かに突出する係合突起
３４ｃが設けられているので、この係合突起３４ｃが、
図４および図８(ａ)に示す如く、突部５２の右端面に係
合し、これによりルーバ１８にフィルタ４０が密着的に
取付けられる。なお、この場合にフィルタ４０の上部押
圧突片５０は、図８に示す如く、ルーバ本体２４の開口
２４ａを介して外方に突出している。

【００１８】次に、この吸込側ルーバ１８を筐体１２の
開口部１６に取付けるには、先ず、図５に示す如く、フ
ィルタ４０を配設した面を開口部１６に向けると共に、
ルーバ１８を傾斜させた状態で、該ルーバ１８の下端に
形成した取付部３４,３４における垂直部３４ａ,３４ａ
を、前記取付枠２０の下部水平材２０ｂの開放端側に係
合的に臨ませる。次いでルーバ１８の上方を押圧して開
口部１６に強制嵌入させれば、前記フィルタ４０の係着
片４８,４８に突設した突起部４８ｂ,４８ｂが、図６お
よび図７に示す如く、取付枠２０における上部水平材２
０ａの開放端側に係合し、これにより筐体１２の開口部
１６に吸込側ルーバ１８が確実に取付けられる。すなわ
ち、第８(ａ)図に示す如く、ルーバ１８の縁部２６が開
口部１６の四囲面に当接すると共に、突起部４８ｂが前
記取付枠２０における上部水平材２０ａの開放端に係合
し、更に取付部３４の垂直部３４ａが、下部水平材２０
ｂの開放端に係合することにより取付けがなされる。な
お、ルーバ１８に配設した前記弾性片３８の係合突起３
８ａは、第８(ａ)図に示すように、取付枠２０の下部水
平材２０ｂに弾力的に当接するので、ルーバ１８は安定
的に取付けられる。

【００１９】このように取付けた吸込側ルーバ１８を取
外す際は、ルーバ１８の開口２４ａから外方に突出する
前記上部押圧突片５０を、下方に押圧すると共に手前側
に引張ることにより、図８(ｂ)に示す如く開口部１６か
ら容易に抜脱し得る。すなわち、上部押圧突片５０を下
方に押圧すると、前記弾性片３８が上方に撓んで、ルー
バ１８全体が開口部１６中で若干下降する。この状態で
上部押圧突片５０を図において左方に引けば、前記フィ
ルタ４０に設けた係着片４８の突起部４８ｂが取付枠２
０の開放端から外れるので、ルーバ１８の上方部分が開
口部１６から抜き出される。次いで、全体を上方に引き
上げることにより、ルーバ１８を開口部１６から抜脱し
得る。

【００２０】次に、図９に示す如く、吐出側ルーバ１８
(フィルタ４０が取付けられていない)を開口部１６に取
付ける場合、前述した吸込側ルーバ１８を取付ける手順
と同様に、ルーバ１８の下端に形成した取付部３４の垂
直部３４ａを、前記取付枠２０における下部水平材２０
ｂの開放端側に係合的に臨ませる。次いで、ルーバ１８
の上方を押圧して開口部１６に嵌挿すれば、ルーバ１８
の縁部２６が、開口部１６の四囲面に当接し、当該ルー
バ１８の位置決めがなされる。このとき、ルーバ本体２
４の上部に穿設したねじ穴３２と、取付枠２０の上部水
平材２０ａに穿設した通孔２０ｃとが一致するので(図
１１参照)、ねじ２２をねじ穴３２に螺挿することによ
り、図１０に示す如く、吐出側ルーバ１８は取付枠２０
に確実に固定される。

【００２１】

【考案の効果】以上に説明した如く、本考案に係る筐体
へのルーバ取付構造によれば、筐体に開設した吸込側の
開口部および吐出側の開口部に、同一規格寸法に係る通
風用ルーバを共通的に取付けることができる。従って通
風用ルーバは同じ規格で製造すればよく、加工が容易で
かつ製造コストを低減させ得るものである。また吸込口
と吐出口とに同一形状のルーバを使用し得るために、デ
ザイン的な統一も図られて、優れた外観を得ることがで
きる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係るルーバを採用した自動製氷機の外
観を示す斜視図、

【図２】吸込側ルーバの分解斜視図である。

【図３】ルーバにフィルタを取付ける前の状態を示す説
明斜視図である。

【図４】ルーバにフィルタを取付けた状態を示す説明斜
視図である。

【図５】吸込側ルーバを筐体の開口部に取付ける前の状
態を示す説明斜視図である。

【図６】吸込側ルーバを筐体の開口部に取付けた状態を
示す説明斜視図である。

【図７】図６に示す吸込側ルーバを筐体内部から観察し
た背面図である。

【図８】図７のVIII-VIII線断面図であって、図８(ａ)
は吸込側ルーバを筐体の開口部に取付けた状態を示し、
図８(ｂ)は吸込側ルーバを筐体の開口部から取外す状態
を示す。

【図９】吐出側ルーバを筐体の開口部から取外した状態
を示す斜視図である。

【図１０】吐出側ルーバを開口部に取付けた状態を示す
斜視図である。

【図１１】図１０の縦断面図である。

【符号の説明】

１２ 筐体 １６ 開口部 １８ 通風用ルーバ ２０ 取付枠 ２４ 枠状本体 ２４ａ 開口 ２６ 縁部 ２８ スラット ３０ 係止部(突起) ３４ 係止部(取付部) ３８ 弾性片 ４０ フィルタ ４２ 枠体 ４８ａ 係止部(取付穴) ５２ａ 係止部(取付穴）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンの回転により外部空気を吸込んで
   空冷作用を営み、熱交換後の空気を外部に吐出するよう
   にした自動製氷機等の筐体に通風用ルーバを取付ける構
   造であって、 ルーバ取付用の開口部(16)を備えると共に、その開口部
   (16)の四囲縁部から内側に向け水平に延出する取付枠(2
   0)を形成した筐体(12)と、 前記筐体(12)の開口部(16)に着脱自在に嵌挿可能な枠状
   本体(24)を備え、この枠状本体(24)に複数条のスラット
   (28)を形成した通風用ルーバ(18)とからなり、 この通風用ルーバ(18)における前記枠状本体(24)の適宜
   の個所に弾性片(38)を一体的に形成し、 前記通風用ルーバ(18)を筐体(12)の前記開口部(16)へ嵌
   挿した際に、前記弾性片(38)が該開口部(16)の前記取付
   枠(20)に当接して、該ルーバ(18)を一方向に弾力的に付
   勢し得るよう構成したことを特徴とする筐体へのルーバ
   取付構造。
2. 【請求項２】 前記通風用ルーバ(18)には、フィルタ(4
   0)が選択的に取付け可能であって、 該フィルタ(40)の通風用ルーバ(18)への取付けは、前記
   フィルタ(40)の枠体(42)に形成した係止部(48a,52a)
   を、通風用ルーバ(18)の本体(24)に形成した係止部(30,
   34)に対応的に嵌合係止させることにより行なわれる請
   求項１記載の筐体へのルーバ取付構造。