JP3677228B2 - 扉昇降キャビネット及び上下引き違い戸 - Google Patents

扉昇降キャビネット及び上下引き違い戸 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は回転付勢機構に関し、特に扉昇降キャビネットや上下引き違い戸等に用いられる回転付勢機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は一般の調理台の外観形状を示す正面図であり、図9は図8で示したIX−IXラインの断面図である。
【0003】
これらの図を参照して、シンク71が設けられている調理台70の枠体14の中間部分に扉昇降キャビネット13が組み込まれている。扉昇降キャビネット13は昇降扉15と引出し22とから構成されている。
【0004】
昇降扉15は、具体的には枠体14の前面を覆う前面板16と、前面板16の両端部から内方に伸びる一対の側板17a,側板17bと、側板17a,側板17bの下方端に沿った曲線形状に折り曲げられた一対のガイドレール18a,ガイドレール18bとから構成されている。尚、前面板16には昇降扉15を引出すための取手20が取り付けられている。
【0005】
一方、引出し22は上方が開放の直方体箱型形状を有している。具体的には、昇降扉15の前面板16の背面側に面する位置に配置された前面板16よりやや小さな形状の正面板23と、正面板23の両側から内方に向かって伸びる一対の横板24a,横板24bと、正面板23とは反対方向端部に位置する背板21とから構成されている。
【0006】
次に、扉昇降キャビネット13の使用状態について説明する。
【0007】
使用時にあっては、取手20に手を掛けて前面板16を前方に引出す。この時図示しない機構によって引出し22は、昇降扉15の前方の移動に伴い同時に前方に移動する。この時、昇降扉15のガイドレール18a,ガイドレール18bは一対のガイドローラ19a,ガイドローラ19bに沿って移動するように構成されている。これに対して引出し22は昇降扉15の移動に伴って水平方向にのみ移動するように構成されている。
【0008】
このため昇降扉15が前方に移動すると、二点鎖線で示したような位置に昇降扉15及び引出し22が移動することになる。すなわち前方の終端位置においては、前面板16の上端と正面板23の上端とがほぼ一致するように前面板16は移動することになる。これによって前面板16は邪魔になることなく引出し22にスムーズに容器を出し入れすることが可能となる。
【0009】
引出し22への容器の収納や取出しが終わると、二点鎖線の状態から取手20を介して前面板16を枠体14の方向に押し込むようにして力を加える。するとこの移動に伴って引出し22も枠体14内部へ移動するとともに、ガイドレール18a,ガイドレール18bの作用によって前面板16は上方にも移動する。そして実線で描いた元の状態に位置するように、昇降扉15及び引出し22は枠体14内部に収納される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の扉昇降キャビネットにあっては、前面板16を引出した状態にあっては、その重量が枠体14から離れた位置に加わるため、昇降扉15の構造強度を高める必要があり製造コストが上昇する。そして離れた位置から前面板16を元の位置に戻す際には、その重量によってスムーズな移動を引出し22とともにすることができない。
【0011】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、前面板16のような下方に移動する移動体に対して、その移動に伴って上方向へ付勢することができる扉昇降キャビネットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、棒状のアームと、アームの一部にその一端が取り付けられた軸と、軸の他端に取り付けられ、アームの軸回りの一方向への回転に伴って、軸に対して一方向とは反対回転方向へ付勢する付勢手段とを備えた回転付勢機構を用いた扉昇降キャビネットであって、水平方向に移動可能であり、その移動方向の先端に正面板を備えた箱型形状を有した引出しと、正面板の前方であってそれに面するように位置し、正面板より大きな前面板を有し、引出しの前方への移動に伴い前面板は正面板に対して下方に移動する昇降扉と、正面板の前面と前面板の背面との間に取り付けられた回転付勢機構とを備え、付勢手段は、正面板の中に組み込まれ、前面板の下方への移動に伴ってアームを介して前面板に対して上方に付勢し、アームは、正面板と前面板との間のスペースに配置され、且つ前面板の背面に取り付けられた支持ローラの下方に接するように配置されるものである。
【0013】
このように構成すると、引出しの移動に伴って前面板は下方に移動すると上方に付勢される。又、正面板と前面板との間のスペースにはアームと支持ローラのみが配置される。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、付勢手段は軸にその一端が取り付けられ、その他端が固定された渦巻バネを含むものである。
【0015】
このように構成すると、アームの回転が大きくなるにつれて抵抗が増加する。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の構成において、付勢手段は、引出しの移動開始時点においては前面板を付勢しないものである。
【0021】
このように構成すると、引出しの移動に伴って前面板の付勢が開始される。
【0022】
請求項4記載の発明は、棒状のアームと、アームの一部にその一端が取り付けられた軸と、軸の他端に取り付けられ、アームの軸回りの一方向への回転に伴って、軸に対して一方向とは反対回転方向へ付勢する付勢手段とを備えた回転付勢機構を用いた上下引き違い戸であって、一方面が開放された箱型形状を有する枠体と、一方面に取り付けられ、各々上下に移動自在な上方扉及び下方扉と、上方扉及び下方扉の少なくとも一方の扉の背面と枠体の内面との間に取り付けられた回転付勢機構とを備え、付勢手段は枠体の内面に取り付けられ、少なくとも一方の扉の下方への移動に伴って、アームを介して少なくとも一方の扉に対して上方に付勢するものである。
【0023】
このように構成すると、回転付勢機構が取り付けられた扉を下方に移動すると上方に付勢される。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、付勢手段は軸にその一端が取り付けられ、その他端が固定された渦巻バネを含むものである。
このように構成すると、アームの回転が大きくなるにつれて抵抗が増加する。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の発明の構成において、アームはその軸方向に伸縮自在とされるとともに、その先端が少なくとも一方の扉の背面に対してアームの移動面内において回転自在となるように接続されるものである。
【0025】
このように構成すると、扉の移動に伴ってアームの扉への接続角度及びその長さが自在に変化する。
【0026】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、アームと枠体の内面との間に架け渡すようにバネ手段が取り付けられ、バネ手段はアームの回転開始位置においては回転方向とは逆方向に付勢し、アームの回転終了位置においては回転方向と同一方向に付勢するものである。
【0027】
このように構成すると、アームの移動に対して開始及び終了位置において移動及び復帰を阻止する方向の力が加わる。
【0028】
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の構成において、付勢手段は、上方扉及び下方扉毎にその移動方向に直交する方向の枠体の一対の側板の各々の内面に組み込まれ、アームの各々は上方扉及び下方扉の各々の背面の両端部に接続されるものである。
【0029】
このように構成すると、枠体内面には付勢手段が突出さず且つ上方扉及び下方扉の両側がアームによって支持される。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、アームを回転させると抵抗が生じるため、回転させたアームをその位置に戻すために要する力が軽減される。従って、アームによって下方に移動する移動体を支持すれば、その移動に伴って移動体を上方向へ付勢することができる。
【0031】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、アームの回転が大きくなるにつれて抵抗が増加するため、アームの大きな回転位置から元の位置への迅速な復帰が可能となるため使い勝手が向上する。
【0032】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、前面板の移動時の支持に要する力が軽減されるため、スムーズな引出しの移動が可能となる。
【0033】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、正面板と前面板との間にはアームと支持ローラのみが配置されるため、付勢手段は外方に表われず、効率的な回転付勢機構の配置が可能となる。
【0034】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、引出しの移動に伴って前面板の付勢が開始されるため、効率的な前面板への付勢が可能となる。
【0035】
請求項6記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、扉を下方に移動すると上方に付勢されるため、上方への移動に要する力が軽減されるため、スムーズな扉の移動が可能となる。
【0036】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、アームの扉への接続角度及びその長さが自在に変化するため、付勢手段の取付位置に関わらずスムーズな扉の移動が実現できる。
【0037】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明の効果に加えて、扉の移動開始位置及び移動終了位置における停止状態が安定する。
【0038】
請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8記載の発明の効果に加えて、枠体内部の有効スペースが効率的に確保されるとともに、上下扉及び下方扉の移動が安定する。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による扉昇降キャビネットの概略構造を示す断面図であって、従来例で示した図9に対応するものである。
【0040】
図を参照して、基本的な構造自体は従来例で示した図9と同一構造であるため同一部分についての説明は繰り返さない。この実施の形態においては、扉昇降キャビネット13の前面板16の背面と引出し22の正面板23の前面との間のスペースに、回転付勢機構12が取り付けられている点が従来例とは異なっている。その機構の詳細については後述するが、この機構によって扉昇降キャビネット13を仮想線で示すように前方に引出した際、昇降扉15の下方向への加重が軽減される。これによってスムーズな扉昇降キャビネット13の枠体14からの引出し及び収納を可能とする。
【0041】
尚、前面板16を引出しとともに下方向に移動するのは、まず二点鎖線で示しているように引出し22に背の高い容器28等を収納する時に、前面板16が邪魔にならないようにするためである。そして収納の際には、開口上縁27の部分までの高さの容器等を引出し22に収納することを可能とするとともに、扉昇降キャビネット13を枠体14内に収納した場合に、開口上縁27の位置まで前面板16によって枠体14を塞ぐ必要があるためである。
【0042】
図2は図1で示したII−IIラインから見た図であり、図3は図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
【0043】
これらの図を参照して、前面板16の側板17a,側板17bの各々には正面板23の外方に対応する位置に上下に溝38が形成されている。そして正面板23の両外側には各々、側板17の溝38に摺動自在に挿入される突出部39が形成されている。これによって正面板23は引出し22の側板17a,側板17bに対して上下方向に摺動自在となる。このため、図1で示したように前面板16を取手20を介して水平方向に移動させると、この移動が溝38及び突出部39を介して正面板23に伝達され、引出し22も水平方向に追随して移動する。この時前面板16は上下方向にも移動するが、この移動は溝38及び突出部39の機構によってスムーズに実現される。
【0044】
扉昇降キャビネット13の前面板16の背面と引出し22の正面板23の前面との間のスペース32に、回転付勢機構12が組み込まれている。回転付勢機構12は具体的には棒状の支持アーム33aと、支持アーム33aの一方端にその一端が取り付けられた軸34aと、軸34aの他端に取り付けられた渦巻バネ35aとによって構成されている。同様にもう1方の回転付勢機構も、支持アーム33b、軸34b及び渦巻バネ35bとから構成されている。
【0045】
支持アーム33aの先端は、扉昇降キャビネット13の前面板16の背面にその軸が固定され回転自在な支持ローラ36aの下方に接するように配置されている。同様に支持アーム33bも、支持ローラ36bの下方に接するように配置されている。
【0046】
尚、渦巻バネ35a,渦巻バネ35bは機構ケース41内に収納されており、機構ケース41は図2に示されているように引出し22の正面板23内に組み込まれている。そして軸34a,軸34bは機構ケース41のカバーを貫通するようにその内方に伸びている。
【0047】
図4は図3で示した機構ケース41内部の構造を示した概略拡大図であって、カバー部分を取外した状態の図である。
【0048】
図を参照して、支持アーム33aの端部に取り付けられている軸34aに対して渦巻バネ35aの一端が取り付けられ、その他端は機構ケース41に取り付けられた支点軸43aに固定されている。すなわち、支持アーム33aが二点鎖線から実線の位置へ時計方向回りに軸34aを中心として回転した場合、渦巻バネ35aは、その回転に伴って反時計方向回りに付勢する力を軸34aを介して支持アーム33aに伝達することになる。尚、ストッパ40aは機構ケース41に取り付けられており、支持アーム33aの反時計方向回りの移動を所定範囲内に収めるように機能するものである。
【0049】
同様に支持アーム33bが軸34bを中心として反時計方向回りに回転すると、この回転に伴って渦巻バネ35bは時計方向回りに支持アーム33bを付勢する力を軸34bを介して伝達する。又、ストッパ40bは支持アーム33bの移動を所定範囲に収めるための機能を発揮する。
【0050】
図3に戻って、図3で示されている二点鎖線の位置は、図1において扉昇降キャビネット13が枠体14内に完全に収納された状態に対応したものである。この時、支持アーム33a,支持アーム33b及び前面板16は二点鎖線の位置にある。すなわち、この状態においては渦巻バネ35a,渦巻バネ35bによる付勢力は生じていない。
【0051】
そして図3の一点鎖線で示す前面板16の位置は、図1において扉昇降キャビネット13が枠体14から完全に引出された位置に対応したものである。この状態にあっては、引出しに伴う前面板16の下降には、前面板16の背面に取り付けられている支持ローラ36a,支持ローラ36bを介して支持アーム33a,支持アーム33bを下方向に移動させるように回転させることになる。
【0052】
この時上述のように渦巻バネ35a,渦巻バネ35bから反発力が生じ、支持アーム33a,支持アーム33bを移動方向とは反対方向に向けた付勢力が、軸34a,軸34bを介して伝達されることになる。すなわち、この状態にあっては、扉昇降キャビネット13の前面板16には上方に持ち上げる力が加わることになり、昇降扉15の実質的な重量を軽減することになる。これによって昇降扉15を従来例のようにその構造強度を過度に大きくさせる必要はない。
【0053】
そして前面板16を枠体14に向けて押し込むようにすると、前面板16の上昇とともに支持ローラ36a,支持ローラ36bも正面板23に対して相対的に上方に移動するように変化する。これによって軸34a,軸34bからの付勢力は、徐々に減少しながら支持アーム33a,支持アーム33bに伝達される。このようにしてスムーズに昇降扉15を引出し22とともに枠体14内に収納することが可能となる。
【0054】
図5はこの発明の第2の実施の形態による上下引き違い戸の概略構造を示す正面図であり、図6は図5で示したVI−VIラインの断面図である。
【0055】
これらの図を参照して、上下引き違い戸46はその一方面が開放された箱型形状を有する枠体48と、枠体48の開放面に取り付けられ、各々上下に移動自在な上方扉49及び下方扉50とから構成されている。上方扉49及び下方扉50はいずれも独立して上下に移動するように枠体48に取り付けられており、この移動によって枠体48内を仕切っている仕切板64による2つの空間に対して物品の収納を可能としている。
【0056】
上方扉49の左端の背面には固定板54bを介して支持アーム52bと機構ケース53bとからなる回転付勢機構が取り付けられている。図7はこの回転付勢機構の詳細構造を示した図である。
【0057】
図を参照して、上方扉49の背面には平面視L字状の固定板54bが取り付けられており、この固定板54bに支持アーム52bの一端がその移動面内において回動自在となるように接続され、その他端は軸62の一端に取り付けられている。尚、支持アーム52bはメインアーム65とこれに係合するサブアーム66とから構成され、それらの軸方向に伸縮自在となるように構成されている。軸62は機構ケース53bのカバーを貫通してその内方に伸び、その他端には渦巻バネ67が取り付けられる。尚、機構ケース53bは図5で示しているように上下引き違い戸46の枠体48内部に組み込まれるように取り付けられている。これによって枠体48内部の有効スペースを効率的に確保している。
【0058】
図7に戻って、支持アーム52bのサブアーム66の外方位置と機構ケース53bの軸62に対する後方位置とに架け渡すように、引張バネ60が取り付けられている。これによってこの図の位置においては引張バネ60は、支持アーム52bに対して時計方向回りに回転するように付勢することになる。
【0059】
一方、渦巻バネ67は図7の位置においては支持アーム52bに対して付勢力を与えず、支持アーム52bが下方向に移動するように回転したときに反時計方向回りに付勢するように渦巻バネ67の取付けが設定されている。
【0060】
図6を参照して、その(1)に示されているような位置から上方扉49を下方向に移動させて(2)の状態まで移動させた場合を想定する。この場合、(1)に示されているように上方扉49が中間位置まで移動したとき、固定板54bの位置と軸62の位置との距離が短くなるが、この変化は支持アーム52bを構成するメインアーム65及びサブアーム66のスライド機構によって吸収される。又、支持アーム52bと固定板54bとの接続角度も変化するが、支持アーム52bは固定板54bに対して回動自在となるように接続されているため、スムーズに接続角度が変化する。
【0061】
そして上方扉49が下方端まで移動すると、(2)に示されているように、支持アーム52bは再度その長さが長くなるようにして変化する。この時引張バネ60の位置は図のように変化する。この位置にあっては支持アーム52bに対しては渦巻バネ67から反時計方向回りに付勢する力が軸62を介して伝達されることになる。そのため、上方扉49の重量はこの付勢力によって軽減され(1)の位置に復帰させる際の必要な力を軽減させる。これによって上方扉49のスムーズな上下方向の移動が可能となる。
【0062】
又、引張バネ60は(1)の状態においては、支持アーム52bに対して時計方向回りに回転させようとする力を生じるため、上方扉49は上方への移動終了位置における停止状態が安定する。一方、(2)に示されているように上方扉49が下方端に位置している場合には、引張バネ60によって支持アーム52bは反時計方向回りに付勢されることになる。これによって上方扉49の下方向への移動終了位置における停止状態が安定する。
【0063】
尚、上方扉49にあっては、このような回転付勢機構はその右側の背面においても同様に取り付けられている。これによって上方扉49の安定した上下方向への移動を可能としている。
【0064】
同様に下方扉50の背面の両側にも回転付勢機構が取り付けられている。但し下方扉50にあっては、図6の(1)に示されているような位置において機構ケース57bに格納されている渦巻バネによる時計方向回りの付勢力が最大となるように設定されている。これによって(3)の状態へ下方扉50を移動させる際の必要な力を軽減している。
【0065】
尚、下方扉50の回転付勢機構に対しても引張バネ61が同様に取り付けられている。これによって図6の(1)の状態においては、引張バネ61によって反時計方向回りの付勢力が加わり下方扉50の下方端の位置における停止状態が安定する。同様に図6の(3)に示す状態に下方扉50が移動すると、引張バネ61によって時計方向回りに付勢力が生じる。これによって下方扉50の上方端への移動終了位置における停止状態が安定する。
【0066】
このように上下引き違い戸46においても、上方扉49及び下方扉50に各々回転付勢機構を設置することによって、スムーズな上下方向への移動を可能としている。
【0067】
尚、上記の各実施の形態では、回転付勢機構が付勢する移動体は、扉昇降キャビネットの前面板や上下引き違い戸の上方扉及び下方扉としているが、これ以外の構造物における移動体であっても良い事は言うまでもない。
【0068】
又、上記の各実施の形態では、付勢手段として渦巻きバネを用いているが、軸の回転に伴って反対方向への反力を生じるものであれば他の構造のものでも良い。
【0069】
更に、上記の各実施の形態では、回転付勢機構は一対で使用しているが、一方のみの使用でも良い事は言うまでもない。
【0070】
更に、上記の第2の実施の形態では、上方扉及び下方扉のいずれにも回転付勢機構を取り付けているが、少なくとも一方の扉に取付けても良い事は言うまでもない。
【0071】
更に、上記の第1の実施の形態では、付勢手段たる機構ケースは正面板の中に組み込まれているが、前面板の移動範囲のよっては付勢手段を前面板に組み込み、正面板に支持ローラを取付けるように構成することも可能である。
【0072】
更に、上記の各実施の形態では、移動体の移動開始時点では、付勢手段は付勢しないように構成しているが、その時点においても付勢するように構成しても良い。
【0073】
更に、上記の第2の実施の形態では、引張りバネを取付けているが、これは必ずしも必要なものではない。
【0074】
更に、上記の第1の実施の形態では、アームは長い平板を用いているが、これに代えて細い棒体をU字状の曲げ加工したものをアームとして用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態による扉昇降キャビネットの概略構造を示した断面図である。
【図2】図1で示したII−IIラインから見た図である。
【図3】図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
【図4】図3で示した機構ケース41の内部構造を示した詳細図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態による上下引き違い戸の概略構造を示した正面図である。
【図6】図5で示したVI−VIラインの断面図である。
【図7】図6で示した回転付勢機構の詳細構造を示した図である。
【図8】一般の調理台の概略構造を示した正面図である。
【図9】図8で示したIX−IXラインの断面図である。
【符号の説明】
12…回転付勢機構
13…扉昇降キャビネット
15…昇降扉
16…前面板
22…引出し
23…正面板
32…スペース
33…支持アーム
34,62,63…軸
35,67…渦巻バネ
36…支持ローラ
43…支点軸
46…上下引き違い戸
48…枠体
49…上方扉
50…下方扉
51…側板
52,56…支持アーム
60,61…引張バネ
65…メインアーム
66…サブアーム
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (8)

  1. 棒状のアームと、前記アームの一部にその一端が取り付けられた軸と、前記軸の他端に取り付けられ、前記アームの前記軸回りの一方向への回転に伴って、前記軸に対して前記一方向とは反対回転方向へ付勢する付勢手段とを備えた回転付勢機構を用いた扉昇降キャビネットであって、
    水平方向に移動可能であり、その移動方向の先端に正面板を備えた箱型形状を有した引出しと、
    前記正面板の前方であってそれに面するように位置し、前記正面板より大きな前面板を有し、前記引出しの前記前方への移動に伴い前記前面板は前記正面板に対して下方に移動する昇降扉と、
    前記正面板の前面と前記前面板の背面との間に取り付けられた前記回転付勢機構とを備え、
    前記付勢手段は、前記正面板の中に組み込まれ、前記前面板の下方への移動に伴って前記アームを介して前記前面板に対して上方に付勢し、前記アームは、前記正面板と前記前面板との間のスペースに配置され、且つ前記前面板の背面に取り付けられた支持ローラの下方に接するように配置される、扉昇降キャビネット。
  2. 前記付勢手段は、前記軸にその一端が取り付けられ、その他端が固定された渦巻バネを含む、請求項1記載の回転付勢機構。
  3. 前記付勢手段は、前記引出しの移動開始時点においては前記前面板を付勢しない、請求項1又は2記載の扉昇降キャビネット。
  4. 棒状のアームと、前記アームの一部にその一端が取り付けられた軸と、前記軸の他端に取り付けられ、前記アームの前記軸回りの一方向への回転に伴って、前記軸に対して前記一方向とは反対回転方向へ付勢する付勢手段とを備えた回転付勢機構を用いた上下引き違い戸であって、
    一方面が開放された箱型形状を有する枠体と、
    前記一方面に取り付けられ、各々上下に移動自在な上方扉及び下方扉と、
    前記上方扉及び下方扉の少なくとも一方の扉の背面と前記枠体の内面との間に取り付けられた前記回転付勢機構とを備え、
    前記付勢手段は、前記枠体の内面に取り付けられ、
    前記少なくとも一方の扉の下方への移動に伴って、前記アームを介して前記少なくとも一方の扉に対して上方に付勢する、上下引き違い戸。
  5. 前記付勢手段は、前記軸にその一端が取り付けられ、その他端が固定された渦巻バネを含む、請求項4記載の上下引き違い戸。
  6. 前記アームは、その軸方向に伸縮自在とされるとともに、その先端が、前記少なくとも一方の扉の背面に対して前記アームの移動面内において回転自在となるように接続される、請求項4又は5記載の上下引き違い戸。
  7. 前記アームと前記枠体の内面との間に架け渡すようにバネ手段が取り付けられ、
    前記バネ手段は、前記アームの回転開始位置においては回転方向とは逆方向に付勢し、前記アームの回転終了位置においては前記回転方向と同一方向に付勢する、請求項6記載の上下引き違い戸。
  8. 前記付勢手段は、前記上方扉及び前記下方扉毎にその移動方向に直交する方向の前記枠体の一対の側板の各々の内面に組み込まれ、
    前記アームの各々は、前記上方扉及び前記下方扉の各々の背面の両端部に接続される、請求項6又は請求項7記載の上下引き違い戸。
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