JP2018111934A - 窓開閉装置のハンドル構造 - Google Patents
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Abstract
Description
上記窓開閉装置では、操作窓枠の下枠に固定されたブラケットの略中央に固定された基体に支持されて、略前後方向(室内外方向)に延びる操作軸と、該操作軸の後側(室内側)に連結されたオペレータハンドルとを有しており、オペレータハンドルを回転軸を中心にして円運動をさせるため、基体の上下に回転させる必要があり、基体の高さレベルを中心として上下に広い範囲の回転軌跡を描くことになり、基体を幅広く設定する必要があり、省スペースを図ることができないし、デザイン上も問題があった。
操作ハンドルの回転で作動アームを枢動させサッシの障子枠に連結されたリンク機構を介してサッシの障子枠を開閉方向に枢動させるサッシの操作ハンドル構造において、
リンク機構を作動させる作動アームにはボルト型回転軸が設けられており、
操作ハンドルは、前記ボルト型回転軸に嵌合し、切替部の操作で回転方向を正転方向または逆転方向に切替可能に回転させるラチェット機能と、該ラチェット機構を回転させるハンドル部とを有していることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記操作ハンドルが、窓開口部に固定されるサッシ枠またはサッシ枠に連結された基台部に設けられており、前記サッシ枠または基台部に操作ハンドルを没入させる凹部からなる収納部が設けられており、前記操作ハンドルが前記収納部に出没可能な昇降機構を有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、
前記操作ハンドルを凹部内に押し下げた際に押し下げられた収納姿勢に保持する収納保持手段と、該収納保持手段の拘束を解いて操作ハンドルを凹部より上方に押し上げる付勢手段と、操作ハンドルを使用高さ位置に保持する高さ保持手段とが設けられていることを特徴とする。
また、操作ハンドルを使用しない場合には、サッシの枠や基板内に没入させることができるので、サッシの枠回りに突出することがなく、広々としたデザインを自治源でき、例えばサッシ枠で障子枠を合わせて隠すようなフレームインのデザインを有するサッシ構造においても、そのデザインを一層向上させることができる。
本実施例では、障子枠4の自由端側をサッシ枠3から離間させて障子枠4を開くリンク機構5と、該リンク機構5を操作ハンドル8に連結され操作ハンドル8の操作で開方向に変位させる作動アーム6とを有しており、図示例ではサッシは障子枠4の下枠40が室内側から室外側へ開くすべり出し窓の構造からなっている。
図示例のすべり出し窓の場合は、サッシ枠3の下枠30上に操作ハンドル8が取り付けられている。
このボルト型回転軸61は操作ハンドル8によって回転される。
そして、作動アーム6は、先端がリンク機構5に枢着され、基端は前記ボルト型回転軸61を介して操作ハンドル8に連動可能に連結されている。
従って、リンク機構5は、操作ハンドル8によって枢動する作動アーム6の変位によって、リンク機構5をサッシを開閉する方向に伸張または短縮させて前記障子枠4の下枠40を室外方向または室内方向に向かって平行移動させる。
図示例では、上記ボルト型回転軸61は、上向きに略垂直に伸びている。
本実施例では、障子枠4の上枠41がサッシ枠3の上枠31に枢着され、障子枠4の上枠40が自由端となる構造からなるが、逆に障子枠4の上枠41側が開く場合には、障子枠4の下枠40がサッシ枠3の下枠30に枢着され、障子枠4の上枠41が自由端となり、リンク機構5はサッシ枠3の上枠31と障子枠4の上枠41との間に介設される(図示せず)。
また、リンク機構5は、サッシ枠3に対する障子枠4の開閉方向に対応するものであればよく、平行リンク機構に限らず、右または左へドア式に枢動するリンク機構であってもよい。
前記作動アーム6の先端は、リンク機構5に連動可能に連結されるが、図示例では、所定のリンク部材5’の中途位置に形成された長孔51に沿って摺動自在に枢着されている。
そして、上記リンク部材5’の先端は、サッシ4の障子枠4に固定された長孔を有する連結金具45の長孔46にスライド可能に枢着されている。
これにより、作動アーム6のボルト型回転軸61を基点にした枢動は、枢動変位するリンク部材5’を介して障子枠4の下枠40を平行移動させることができる。
この場合も前記実施例と同様に作動アーム6のボルト型回転軸61を基点にした枢動は、リンク機構5を介してサッシ4の可動枠41を平行移動させることができる。
この発明のリンク機構5は、サッシ4の障子枠4の自由端側を平行移動または枢動により窓を開閉する方向に変位することができればよく、公知の1または複数のリンク部材を用いたリンク機構を用いることができる。
操作ハンドル8は、前記作動アーム6のボルト型回転軸61と噛合する係合受部と一体のドライブギアとを有しており。該ドライブギアはクロウ(爪部)によって1個所または2個所で支持されており、ドライブギアの回転方向が一方向に拘束され逆進できない公知構成からなっているので説明を省略する。
ラチェット機構80の一例を示せば、実開平6−666号公報、特開2002−307318号公報などの公知構造が知られている。
ここで、操作ハンドル8は、前述のように作動アーム6のボルト型回転軸61の回転方向に対応して回転するように、操作ハンドル8の係合受部およびドライブギアが配置されている。
このように、リンク機構5は、サッシ窓の開く方向に対して伸縮するリンク機構または枢動するリンク機構5であり、先端は障子枠4の開く(自由端となる)側の枠に枢着され、作動アーム6は上記リンク機構5を開閉方向に変位するように枢動し、該作動アーム6の基端の枢軸となるボルト型回転軸61に直接にまたは中継する伝動リンクを介して操作ハンドル8が連結される。
即ち、操作ハンドル8は任意の角度だけ部分的にサッシを開く方向に回転させることができる。
即ち、図示例では、サッシ枠3の下枠30上に、操作ハンドル8が、障子枠4の下枠40と平行の向きとなるように前記下枠30に前記収納部10が形成されている(図3、図4参照)。
前記収納部10の上面には収納部10の開口を塞ぐ方向に付勢されたカバー(図示省略)を設けてもよい。
このカバーは、操作ハンドルを押し込む際にハンドルの下降によって内側に折れ曲がって収納部10の開口を空け、ハンドルの上昇によって付勢力で復帰し収納部10の開口を塞ぐ構成でよい。
そして、作動アーム6のボルト型回転軸61または操作ハンドル8には上下に昇降する出没機構が設けられていることが好ましい。
図示例では、収納部10が、操作ハンドル8のハンドル部分を収納する収納部本体11と、該収納部本体11の先端に連設されて段違い状に深くなる付勢収納部12とからなっている。
該付勢収納部12は、作動アーム6や回転軸61を昇降可能に収納し、その下方に、上端が前記作動アーム6又は回転軸61に掛け止められ、下端がに付勢収納部12の底部に固定された付勢手段Sが収納されている。
なお、作動アーム6の摺動が規制されないように付勢収納部12の一側には開口13が形成されている。
この場合には、操作ハンドル8を実線で示す使用位置から押し下げることで、作動アーム6も連動して下降し、操作ハンドル8を収納部10の収納部本体11の凹部に収納することができる。
この場合、回転軸61は収納部10の先端の付勢収納部12に配置されておりスプリングなどの付勢手段Sで上向きに付勢されている。
上記回転軸61は断面が多角形の軸からなっており、作動アーム6は回転軸61との連結部分を回転軸61の断面多角形と整合する多角形の孔として、回転軸61だけを上下に摺動可能とし、回転軸61の回転方向にのみ連動しする構成となっている。
また、図示例では、前記回転軸61の下方に掛止部62が形成されており、付勢収納部12の底部に設けられたスプリングSの上端が前記掛止部に掛止められて回転軸61を上方に付勢している。
操作ハンドル8の出没構造は、その他、公知の出没構造を用いてもよい。
図9で例示する保持手段9は、一方が、収納部10の側壁にプランジャ91を埋設し、先端のボール92だけが僅かに突出する構成を有しており、他方が、操作ハンドル8の収納部10への収納時に前記ボール92と整合する位置に、前記ボール92を係合する略半球状の凹部93からなっている。
あるいは、収納部本体11の底面をハンドル8の収納位置より更に下方に離間させておくことで、収納位置のハンドル8を強く下に押し込むことで前記保持手段9のロックから外し、付勢手段Sの付勢力を高めて、その反発力で使用位置に自動的に戻すなどの構造でもよい。
保持手段9には、プランジャのボールと半球状の凹部との組合せに限らず、収納部10内に設けられて、ハンドル8の下降時にハンドル8の上昇を拘束する拘束方向に付勢された拘束バー、その他の公知の手段を用いることができる。
例えば、係合受部の下端が回転軸61の下部に係合する凸部を有する構造などを設けておけばよい。
その他この発明は、上記構造に限定されるものではなく、要するに、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更することができる。
2 窓ガラス
3 サッシ枠
4 障子枠
5 リンク機構
6 作動アーム
7 拘束部材
8 操作ハンドル
8a 切替レバー
9 保持手段
10 収納部
30 サッシ枠の下枠
30’サッシ枠に固定される基台部
40 障子枠の下枠
61 ボルト型回転軸
80 ラチェット機構
81 ハンドル
Claims (3)
- 操作ハンドルの回転で作動アームを枢動させサッシの障子枠に連結されたリンク機構を介してサッシの障子枠を開閉方向に枢動させるサッシの操作ハンドル構造において、
リンク機構を作動させる作動アームにはボルト型回転軸が設けられており、
操作ハンドルは、前記ボルト型回転軸に嵌合し、切替部の操作で回転方向を正転方向または逆転方向に切替可能に回転させるラチェット機能と、該ラチェット機構を回転させるハンドル部とを有していることを特徴とするサッシの操作ハンドル。 - 操作ハンドルが、窓開口部に固定されるサッシ枠またはサッシ枠に連結された基台部に設けられており、前記サッシ枠または基台部に操作ハンドルを没入させる凹部からなる収納部が設けられており、前記操作ハンドルが前記収納部に出没可能な昇降機構を有していることを特徴とする請求項1に記載のサッシの操作ハンドル。
- 操作ハンドルを凹部内に押し下げた際に押し下げられた収納姿勢に保持する収納保持手段と、該収納保持手段の拘束を解いて操作ハンドルを凹部より上方に押し上げる付勢手段と、操作ハンドルを使用高さ位置に保持する高さ保持手段とが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のサッシの操作ハンドル。
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