JP3677221B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタ、DLPプロジェクタ、あるいはリアプロジェクションTVなどの画像表示素子上の画像・映像を画像表示部を用いて拡大投影する画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パソコンからの静止画若しくは動画、又はビデオカメラ若しくはビデオデッキからのビデオ映像若しくはTV映像などを拡大投影する液晶プロジェクタ、DLPプロジェクタ、あるいはリアプロジェクションTVといった画像表示装置について、プロジェクタを例に図14乃至図17を参照しながら説明する。
【0003】
図14はキャビネット(図では点線)を除いた状態で見た従来のプロジェクタ内の各部の配置構成を示す斜視図である。図15は図14に示すプロジェクタ内の各部の配置構成を上面から見た図である。図16は同プロジェクタに収納されるランプハウスの構造図である。図17は同プロジェクタの回路ブロック図である。
【0004】
画像表示装置(プロジェクタ)1PAは、キャビネット2と、画像表示部3と、ランプハウス4と、投射レンズ5と、電源装置部6と、イグナイタ部7と、点灯装置部8と、信号処理部9と、複数台の強制空冷用FAN10と、入力フィルタ部11とにより構成される。
【0005】
キャビネット2はプロジェクタ全体を覆うケースであり、図14,図15の例では、キャビネット2内の背面側とランプハウス4を除く上面側とに信号処理部9が設けられている。
【0006】
画像表示装置1PAは、AC入力用ケーブル16を介して交流電源26に接続される。AC入力用ケーブル16側には、入力フィルタ部11を介して電源装置部6が接続される。なお、交流電源26の電圧は、例えばAC100−240Vであり、これが電源装置部6で例えばDC370V,DC12V,DC5V,DC3.3Vなどの直流電圧に変換される。
【0007】
電源装置部6には信号処理部9と点灯装置部8が接続されている。信号処理部9には画像表示部3が接続されている。画像表示部3は、液晶パネル、DMD素子からなる画像表示素子3aと、放電ランプ13が発した光の焦点を制御するコンデンサレンズ及びプリズム(図示なし)からなる光学系とにより構成され、画像表示素子3aに信号処理部9が出力する画像信号を入力して画像を表示し、コンデンサレンズ及びプリズムなどの光学系によって焦点を制御された放電ランプ13の光によってその画像を投影させる。
【0008】
点灯装置部8にはランプハウス4が接続されている。具体的には、ランプハウス4は、メタルハライド放電ランプや超高圧水銀放電ランプ(例えば、特開平2−148561号公報および特開平6−52830号公報などを参照)といった高輝度放電灯である放電ランプ13と、リフレクタ30と、ランプソケット14bとにより構成され(図16参照)、放電ランプ13は、高圧リード線12とランプソケット14bとを介して点灯装置部8と接続される。ランプハウス4は、ユーザまたは作業者が放電ランプ13を交換できるようにプロジェクタ本体から着脱可能になっており、構造体の一部または全てに樹脂が使用されている。なお、図16中の42はリフレクタ30の固定金具である。
【0009】
投射レンズ5は、放電ランプ13の光を画像表示部3を介して受け取るもので、放電ランプ13から画像表示部3により画像・映像情報が与えられた光を拡大投射する。
【0010】
電源装置部6は、整流部6aと、制御部6bと、昇圧チョッパ回路6cと、4つのDC出力回路6d〜6gとにより構成される。整流部6aは入力されたAC(交流)を整流してDC(直流)に変換する。制御部6bは昇圧チョッパ回路6cを制御する。インダクタンスL1と、MOSFET(Q1)と、ダイオードD1と、平滑用コンデンサC1とが昇圧チョッパ回路6cを構成し、MOSFET(Q1)をスイッチングさせることで所望の電圧に昇圧した直流電圧を出力する。DC出力回路6d〜6gは、DC−DCコンバータであり、昇圧チョッパ回路6cの出力を所望の直流電圧に変換して各部に供給する。DC出力回路6d〜6fは信号処理部9に、DC出力回路6gは点灯装置部8にそれぞれに合った直流電圧を印加する。
【0011】
点灯装置部8は、制御部8aと、降圧チョッパ回路8bと、極性反転回路8cと、ランプ電圧検出用の抵抗R2,R3と、ランプ電流検出用の抵抗R4とで構成される。制御部8aは、コンデンサC7を介してDC出力回路6gの直流出力を供給され、ランプ電圧検出用の抵抗R2,R3と、ランプ電流検出用の抵抗R4とで検出したランプ電圧、ランプ電流に応じて、降圧チョッパ回路8b、極性反転回路8cなどを制御する。MOSFET(Q2)と、ダイオードD2と、インダクタンスL3と、コンデンサC3とからなる降圧チョッパ回路8bは、MOSFET(Q2)をスイッチングすることによって、インダクタンスL2と平滑用コンデンサC2とから構成されたノイズフィルター15を介して入力される直流電圧を降圧し、放電ランプ13に必要な電力を安定供給する。MOSFET(Q3〜Q6)からなる極性反転回路8cは、MOSFET(Q3,Q6)とMOSFET(Q4,Q5)とを交互にスイッチングさせることによって、降圧チョッパ回路8bのDC出力を極性反転させ、放電ランプ13に交流電力を供給する。
【0012】
イグナイタ部7は、抵抗R1と、コンデンサC4〜C6と、サイダックSSSと、トランスT1、T2と、ダイオードD3と、スパークギャップGAPとにより構成される。イグナイタ部7は点灯装置部8内の降圧チョッパ回路8bの出力電圧を電源電圧とし、放電ランプ13電極間に高圧パルス(例えば18kV0-Pなど)を印加して絶縁破壊を起こし点灯を開始させる。
【0013】
信号処理部9は、入力側に信号用ケーブル17を介してパソコン、ビデオ等が接続され、出力側に画像表示部3の画像表示素子3aが接続されている。信号処理部9は、信号用ケーブル17に接続されたパソコンやビデオなどからのRGB信号やTV信号などを入力し、画像表示素子3a上に表示させるための信号を出力する。
【0014】
強制空冷用FAN10は、画像表示装置1内において発熱部品の温度上昇を抑えるためのものであり、それぞれイグナイタ部7の近傍、電源装置部6の近傍、ランプハウス4の近傍に設けられている。
【0015】
ここでイグナイタ部7の動作について詳しく説明する。
【0016】
イグナイタ部7は、降圧チョッパ回路8bの出力電圧を電源電圧とし、抵抗R1を通じてコンデンサC4を充電してコンデンサC4の充電電圧がサイダックSSSのブレークオーバー電圧に達した際、サイダックSSSが導通してコンデンサC4に充電されていた電荷を放電する。
【0017】
その際、トランスT1の1次側から見たインダクタンス成分との過渡現象により発生した過渡電圧をトランスT1で2次側に伝え、ダイオードD3で整流して、コンデンサC5に電荷を蓄える。その動作を繰り返し、コンデンサC5の充電電圧が今度はスパークギャップGAPのブレークオーバー電圧に達すると、ギャップGAPが導通してコンデンサC5から電荷が放電される。放電した際、トランスT2の一次側から見たインダクタンス成分と過渡現象により発生した電圧がトランスT2にて昇圧され、高圧パルスとなって出力される。
【0018】
近年のプロジェクタの技術課題として、小型軽量且つ携帯性が挙げられる。
【0019】
プロジェクタの小型化を図る上で、光源である放電ランプ13の始動用のイグナイタ部7で発生する高圧パルスは、図18に示すように数MHzの周波数成分を持ち、高圧パルスの発生源であるイグナイタ部7から放電ランプ13に印加される間の伝達経路(高圧リード線12を含む)において、キャビネット2の各部に存在する「浮遊容量」を通じて、高圧リード線12から漏洩する。漏洩した高圧パルスの一部はこの浮遊容量によって分圧され、キャビネット2の各部に分散する。
【0020】
この浮遊容量によって、キャビネット2内の信号処理部9のマイコンやICに高圧パルスが減衰しながらも伝達された場合、マイコンやICの各端子のサージ(あるいは静電気)耐量が最終的に伝達された高圧パルスの電圧の大きさよりも低い場合、信号処理部9のマイコンやICは誤動作したり、最悪の場合信号処理部9の破壊に至る。その防止策として、高圧リード線12の処理をできるだけ太く、短くする必要があった。
【0021】
一方、イグナイタ部7は点灯装置部8の出力電圧を電源電圧として入力するものであること、そしてイグナイタ部7及び点灯装置部8は共に放電ランプ13に出力するものであることから、同一基板上に回路構成されており、この一体化されたイグナイタ部7及び点灯装置部8は信号処理部9から遠く放電ランプ13の近傍に配置されている。なお、電源装置部6は放電ランプ13のイグナイタ部7及び点灯装置部8とは離れた位置に配設されているので、電源装置部6から電源供給を受けるために、イグナイタ部7及び点灯装置部8にインダクタンスL1及びコンデンサC2からなるノイズフィルタ15が設けられている。
【0022】
また、点灯装置部8は放電ランプ13の点灯状態で動作しており、放電ランプ13近傍に配置しているので、放電ランプ13からの輻射熱の影響を受け、点灯装置部8自身の電力ロスによる発熱とあいまって、点灯装置部8内の各電子部品の温度をさらに上昇させる。これを防止するために強制空冷用FAN10を点灯装置部8のために設けたり、キャビネット2内の強制空冷風の流路を設計する必要があった。
【0023】
そういった点を考慮して設計されたのが図14乃至図17に示すプロジェクタである。
【0024】
なお、特開平7−114805号公報には、本願発明の画像表示装置とは異なる車両用前照灯装置が記載されているが、このものは、反射鏡を内蔵する灯体と、灯体内に反射鏡とともに配設された放電ランプと、放電ランプを安定点灯させる安定器と、放電ランプの起動時に高電圧の起動電圧を放電ランプに印加するイグナイタとを備え、イグナイタのうちで低電圧が入力されて高電圧を発生する高圧発生部に放電ランプを装着する接続部を一体に設けるとともに、安定器とイグナイタとのうち少なくともイグナイタの高圧発生部を上記接合部を灯体内に臨ませる形で灯体に取着して成る。この車両用前照灯装置では、イグナイタのうちの高圧発生部に放電ランプを装着する接続部が一体に設けられていない。
【0025】
また、米国特許第3,180,981号には、空冷のプロジェクション・ランプとして、高周波端子の付いた点火装置が、天面に排気口を持つランプハウス中に納められた技術が提案されている。点火装置の出力側には、高周波端子ではなく高圧リード線にてランプが接続されている。ランプを冷却する風を通す吸気口および排気口は、ランプハウスの限られた面に存在することに限定していない。また、空冷用の風の流路は、画像表示装置のキャビネットに納まった状態で構成されるような構造に、画像表示装置の内部、ランプハウスが構成されている。
【0026】
米国特許第4,902,943号には、HIDランプの起動回路として、バラストに接続され、高圧パルスを出力するプラグイン始動補助装置が記載されている。この装置では、少なくとも3つの端子がフレームの一面から出ており、その1つ目の端子は電圧に感応するスイッチに、2つ目の端子はコンデンサに、そして3つ目の端子は放電ループの終端に繋がっている。なお、これに対し、後述の本発明は、入出力端子が外郭の一面から出ているとは限らず、また、電圧に感応するスイッチに接続する端子、コンデンサに接続する端子、放電ループの終端に接続する端子が各々独立しているとは限らない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の構成では、点灯装置部8周辺で部品(ノイズフィルタ15、強制空冷用FAN10など)の追加があることや、高圧パルスを発生させるイグナイタ部7や高圧リード線と、マイコン、ICなどの高圧パルスに弱い電子回路を有する信号処理部9とが狭い同一空間内にあることなどによる、信号処理部9の誤動作が技術的な課題となっていた。従って、信号処理部9の誤動作の抑制が望まれ、より好適には、故障の抑制、装置の小型軽量化、駆動時の騒音抑制、電子回路へのノイズ影響の抑制、装置の設計自由度の拡大などが望まれる。
【0028】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、信号処理部の誤動作を抑制し得る画像表示装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の画像表示装置は、放電ランプと、高電圧を前記放電ランプに印加してこれを点灯開始させるイグナイタ部と、このイグナイタ部と電気的に接続され、放電電圧を前記放電ランプに印加してこの放電ランプの点灯を維持する点灯装置部と、入力信号に応答した画像信号を出力する信号処理部と、この信号処理部からの画像信号に従って、前記放電ランプの光を用いて投影される画像を作成する画像表示部と、各部に電源を供給する電源装置部とをキャビネットに収納して備え、前記イグナイタ部の少なくとも前記高電圧を発生する部分を、前記点灯装置部から配置構成上分離して、前記信号処理部から遠く、前記放電ランプに近い位置に配置したことを特徴とする。
【0030】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部はランプソケットを有することを特徴とする。
【0031】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したことを特徴とする。
【0032】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部はランプソケットを有し、前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したことを特徴とする。
【0033】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部と点灯装置部とを電線で接続したことを特徴とする。
【0034】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部及び点灯装置部をフレキシブルプリント基板上に設けたことを特徴とする。
【0035】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記放電ランプを境にして、その一方の側に前記イグナイタ部を配設し、その他方の側に前記信号処理部、電源装置部及び点灯装置部を配設したことを特徴とする。
【0036】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記放電ランプに高電圧を印加する高電圧発生回路と、前記点灯装置部と接続して前記高電圧発生回路に電源を供給する電源回路とにより前記イグナイタ部を構成し、前記キャビネットに対して着脱自在のランプハウスを設け、このランプハウスの内部を隔壁によって2つの収納スペースに分離して、一方の収納スペースに前記放電ランプを収納し、他方の収納スペースに前記高電圧発生回路を収納したことを特徴とする。
【0037】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記高電圧発生回路は周囲をケースで囲まれ、このケースの少なくとも1つの壁面は前記ランプハウスの外殻であることを特徴とする。
【0038】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記隔壁は、前記放電ランプから発せられた前記高電圧発生回路への輻射熱を遮断することを特徴とする。
【0039】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記ランプハウスの内部には、前記高電圧発生回路を前記イグナイタの電源回路に接続するためのリード線と、前記放電ランプを前記点灯装置部に接続するためのリード線とがあり、これらリード線と前記放電ランプとの間に介設される隔壁を前記ランプハウスに設けたことを特徴とする。
【0040】
請求項12記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記キャビネット内を冷却する強制空冷を行うファンを備え、前記高電圧発生回路は前記放電ランプよりも前記ファンの送風方向に対して風上の位置に配置されることを特徴とする。
【0041】
請求項13記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記高電圧発生回路と前記放電ランプとを高圧リード線で電気的に接続し、この高圧リード線を前記高電圧発生回路における前記放電ランプ側から引き出すことを特徴とする。
【0042】
請求項14記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部を、前記高電圧を前記放電ランプに印加する高圧発生部と、これに高電圧を発生させるための電力を供給する電源回路部とに分離してなることを特徴とする。
【0043】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、少なくとも前記高圧発生部を前記放電ランプの近傍に設けてなることを特徴とする。
【0044】
請求項16記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、前記高圧発生部を前記電源回路部よりも前記放電ランプの近傍に設けてなることを特徴とする。
【0045】
請求項17記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、少なくとも前記高圧発生部を、前記放電ランプが着脱自在に収納されるランプハウス内に設けてなることを特徴とする。
【0046】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の画像表示装置において、前記ランプハウスは前記高圧発生部を少なくとも収納する収納部を有していることを特徴とする。
【0047】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の画像表示装置において、前記収納部には絶縁材が充填されていることを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
発明に係る第1実施形態の画像表示装置の回路ブロック図を図1に、同画像表示装置の内部構成図を図2に示す。
【0049】
第1実施形態の画像表示装置1について、従来の技術と異なる構成は、電源装置部6と、ノイズフィルタ15、コンデンサC7及びイグナイタ部7を除く点灯装置部8Aとを同一基板上に、合体部6Aとして構成したことと、この合体部6Aの点灯装置部8Aとイグナイタ部7とを出力端子a1−a2、b1−b2間で電線により分離接続し、イグナイタ部7と放電ランプ13とを接続する高圧リード線12を短くなるように構成したことであり、その他の第1実施形態と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】
なお、イグナイタ部7と点灯装置部8Aとを分離接続したことにより、放電ランプ13への交流電力の供給のため、点灯装置部8Aの極性反転回路8cとイグナイタ部7とは出力端子c1−c2、d1−d2間で電線により分離接続している。
【0051】
第1実施形態によれば、イグナイタ部7と放電ランプ13とを接続する高圧リード線12を短くしたことにより、イグナイタ部7から発生する高圧パルスは最短で放電ランプ13に印加されるので、他の部位へ浮遊容量を介して高圧パルスが漏洩することを抑制し、マイコンやICなどの電子回路の誤動作や破壊を抑制することができる。また、電磁的に遮蔽された空間の中で映像信号処理のための電子回路基板(点灯装置部8Aを除く)へのノイズの回り込みを抑制することができる。
【0052】
さらに、電源装置部6と点灯装置部8Aとを同一基板上に構成したにより、削減可能なスペース20(図2参照)が拡大し、強制空冷用FAN10を一つ削減することができると共に、図17に示した電源装置部6と点灯装置部8との接続に必要であったノイズフィルタ15やコネクタ類も削減することができ、画像表示装置1の小型化、軽量化を図ることができる。そして強制空冷用FAN10を削減することにより、騒音レベルが低下し画像表示装置1の駆動時の騒音を抑制することもできる。
【0053】
また、プロジェクタ用のイグナイタ部7は、大電流且つ高圧であり、図17に示した点灯装置部8において最も大きい部品であったが、イグナイタ部7と点灯装置部8Aとを別体にすることにより、画像表示装置1の設計自由度を高めることができる。
【0054】
さらに、図2に示すように、放電ランプ13の一方(同図では左下)の側にイグナイタ部7を、他方(同図では上から右)の側に信号処理部9及び合体部6Aを配設したことにより、他の部位へ浮遊容量を介して高圧パルスが漏洩することを抑制し、マイコンやICなどの電子回路の誤動作や破壊を抑制することができる。
【0055】
(第2実施形態)
図3(a)は発明に係る第2実施形態の画像表示装置におけるイグナイタ部を合体部から分離した場合の構成斜視図であり、(B)のB面視図には合体部6Aとの接続端子a2、b2、c2、d2を、(c)のA面視図にはイグナイタ部7に取り付けたランプソケット14aの端子を示す。
【0056】
第2実施形態の画像表示装置について、第1実施形態と異なる点は、イグナイタ部7にランプソケット14aを設けた構成としたことであり、その他の第1実施形態と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】
第2実施形態によれば、イグナイタ部7にランプソケット14aを設けたことにより、他の部位へ浮遊容量を介して高圧パルスが漏洩することを抑制し、マイコンやICなどの電子回路の誤動作や破壊をさらに抑制することができる。
【0058】
(第3実施形態)
発明に係る第3実施形態の画像表示装置について、第1実施形態と異なる点は、イグナイタ部7と点灯装置部8Aとを電線で接続したことである。
【0059】
第3実施形態によれば、イグナイタ部7と合体部6Aにおける点灯装置部の部分とを電線で接続し、両者間に物理的距離を設けたことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
(第4実施形態)
発明に係る第4実施形態の画像表示装置について、第1実施形態と異なる点は、イグナイタ部7と合体部6Aとをフレキシブルプリント基板上で回路構成したことである。
【0061】
第4実施形態によれば、イグナイタ部7と合体部6Aとをフレキシブルプリント基板上で回路構成したことにより、電線などにより接続することなくイグナイタ部7と合体部6Aの点灯装置部8Aとの間に物理的距離を設けることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0062】
(第5実施形態)
図4は発明に係る第5実施形態の画像表示装置内の各部の配置構成を示す斜視図である。図5は同画像表示装置内の各部の配置構成を上面から見た図である。図6(a),(b),(c)は、それぞれ同画像表示装置のランプハウスの上面図、背面図、側面図である。図7は同画像表示装置の回路ブロック図であり、第1実施形態と同様の要素、構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0063】
第5実施形態においては、図1に示したイグナイタ部7を、抵抗R1、コンデンサC4、サイダックSSSからなる電源回路7aと、トランスT1,T2、ダイオードD3、コンデンサC5,C6、スパークギャップGAPとからなる高電圧発生回路7bとに分割した。
【0064】
そして、電源回路7aを合体部6Aの基板上における点灯装置部8A内に配置した。以下、電源回路7aをさらに搭載した点灯装置部8Aおよび合体部6Aをそれぞれ点灯装置部8Bおよび合体部6Bという。他方、高電圧発生回路7bをランプハウス4内に配置した。以下、ランプハウス4内に高電圧発生回路7bを配置したものをランプハウス4Aという。
【0065】
ランプハウス4Aは、キャビネット2とは着脱自在に構成され、一部もしくは全部に樹脂が使われており、前面の方向に光軸を合わせて放電ランプ13を配置し、前面から背面に向かってリフレクタ30が被着し、側面には外殻31が立設されており、背面は開口している。外殻31は、一方の側面の背面側においてはランプハウス4Aの内側に入り込んだ状態で背面にまで延設した隔壁32を形成し、放電ランプ13を配置するランプ収納スペース38と、イグナイタ部の高電圧発生回路7bを配置するイグナイタ収納スペース33とが互いに隔壁32を挟んで分離して形成されている。
【0066】
イグナイタ収納スペース33に配置された高電圧発生回路7bは、周囲をケース39によって囲まれ、前面に高電圧発生回路7bの出力を供給する2本の高圧リード線12を引き出すためのブッシング34を設け、背面には高電圧発生回路7bへ入力を供給する4本のリード線36を設けている。このとき、ケース39の側面はランプハウス4Aの外殻を兼ねている。そして、ランプ収納スペース38とイグナイタ収納スペース33とを分離している隔壁32、及びケース39によって放電ランプ13からの輻射熱と紫外線とを遮断するので、高電圧発生回路7bの劣化、長期信頼性の低下を防止することができる。
【0067】
高圧リード線12は、高電圧発生回路7bの前面、すなわち放電ランプ13の入力端子に近い箇所から引き出されて、高電圧発生回路7bと放電ランプ13とを最短で接続するので、始動時に高電圧発生回路7bで発生した高圧パルスがキャビネット2の各部に存在する浮遊容量を通じて漏洩することを抑制し、マイコンやIC等を誤動作や破壊に至らせる危険性を低減させることができる。
【0068】
リード線36は、ランプハウス4Aの他方の側面の背面側に配置されたランプソケット25bと点灯装置部8Bとを接続し、点灯装置部8Bの出力に接続したランプソケット25aとランプソケット25bとを接続することで(25aの端子a3,b1,c1,d1は25bの端子a4,b2,c2,d2と各々対応)、点灯装置部8Bからの出力を高電圧発生回路7b及び放電ランプ13に供給するもので、ランプ収納スペース38の背面側に設けられたL字形の隔壁37によってランプ収納スペース38と分離されたスペースに配置されて、隔壁37によって放電ランプ13からの輻射熱と紫外線とを遮断するので、劣化、長期信頼性の低下を防止することができる。
【0069】
電源装置部6と点灯装置部8Bとは同一の基板上に載置されており、図17に示す従来例で用いたノイズフィルタ15とコンデンサC7とを省略することができる。
【0070】
次に、高電圧発生回路7bは、放電ランプ13の近傍に配置しているので、放電ランプ13からの輻射熱の影響を受けて、高電圧発生回路7b内の各電子部品の温度が上昇することを防止するために、図8に示すように強制空冷用ファン10の送風方向Aがランプハウス4の背面側から前面側となるように配置すれば、高電圧発生回路7bが放電ランプ13よりも風上となり、方向Bに風が抜けて、放電ランプ13を直射する輻射熱を低減させて、高電圧発生回路7bの熱を効率よく放熱させることができる。
【0071】
また、スパークギャップGAPには寿命があり、その寿命によってイグナイタ部の高電圧発生回路7bの寿命、延いてはプロジェクタの寿命は決まっていたが、第5実施形態においては、放電ランプ13の寿命時に放電ランプ13と共に高電圧発生回路7bも新品に交換されるため、長期にわたり、始動性、信頼性の高いプロジェクタを提供することができる。
【0072】
(第6実施形態)
図9は本発明の第6実施形態に係る画像表示装置の回路構成図である。図10は図9に示すイグナイタ部の一部回路構成図である。図11は図10のイグナイタ部の収納の様子を示す図である。ただし、図11(a)は天面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。
【0073】
第6実施形態の画像表示装置は、第5実施形態の画像表示装置との相違点として、図9に示すように、合体部6Bの点灯装置部8Bにおける降圧チョッパ回路8bと極性反転回路8cとの間に設けられる前段部としての電源回路7aと、これとは分離して設けられる後段部としての高電圧発生回路7cとにより構成されるイグナイタ部を備えている。
【0074】
電源回路7aは、第6実施形態と同様に、降圧チョッパ回路8bの出力に設けられる抵抗R1、コンデンサC4およびサイダックSSSと、ランプソケット25aとにより構成されている。ランプソケット25aは、抵抗R1およびコンデンサC4の接続点に一端が接続されているサイダックSSSの他端に接続される端子a3と、グランドに接続される端子b1と、極性反転回路8cのMOSFET(Q3,Q4)の接続点に接続される端子c1と、MOSFET(Q5,Q6)の接続点に接続される端子d1とを有している。
【0075】
高電圧発生回路7cは、ランプソケット25bと、これに接続されるイグナイタ主要部70とにより構成されている。ランプソケット25bは、ランプソケット25aの端子a3,b1,c1,d1とそれぞれ接続される端子a4,b2,c2,d2を有している。イグナイタ主要部70は、図10に示すように、コンデンサC5,C6およびトランスT2により構成され、高圧パルスを出力する高圧発生部72と、トランスT1、ダイオードD3およびスパークギャップGAPにより構成され、高圧発生部72に高圧パルスを発生させるための電力を供給する後段側の電源回路部71とにより構成されている。なお、イグナイタ主要部70には、図9に示すように、高圧リード線12などを介して放電ランプ13が接続され(図17参照)、高圧発生部72が極性反転回路8cと放電ランプ13との間に介在する構成になっている。
【0076】
そして、第6実施形態でも、高電圧発生回路7cは、図11に示すように、ランプハウス4B内に収納される。高圧発生部72は、隔壁で覆われたケース39内に収納され、これとは離れた位置に電源回路部71が設けられている。そして、電源回路部71および高圧発生部72は、4本のリード線36により接続されている。また、ケース39内には絶縁性の高い樹脂(例えばエポキシ材)が充填される。ただし、図11(a)中の35はブッシングである。なお、上記4本のリード線36には中継コネクタが使用される構成でもよい。
【0077】
このように構成される第6実施形態によれば、イグナイタ部を前段部としての電源回路7aと後段部としての高電圧発生回路7cとに分離するとともに、高電圧発生回路7cを電源回路部71と高圧発生部72とにさらに分離したので、少なくとも高圧発生部72をランプハウス4B内にまたはこの近傍(図11ではランプハウス4B内)に設け、残りを別の部分に設けることができるから、ランプハウス4内Bにイグナイタ部の全体を収納するスペースを確保できなくても信頼性を高めることが可能となる。
【0078】
また、高圧発生部72内のコンデンサC5の容量、トランスT2の巻線仕様を変更することで、高圧パルスの仕様、T2の2次巻線を流れる負荷電流(ランプ電流)の許容値を変更することが可能であり、放電ランプ13の仕様の違いに対して、イグナイタ部の高圧発生部72のみを仕様変更することができる。この結果、従来例と比べて、イグナイタ部の開発期間、金型投資など、開発費を低く抑えることができ、全体のコスト削減に寄与することができ、低コストのイグナイタ部を短期間に供給することができる。
【0079】
(第7実施形態)
図12は本発明の第7実施形態に係る画像表示装置の回路構成図である。図13は図12に示すイグナイタ部の一部回路構成図である。
【0080】
第7実施形態の画像表示装置は、第6実施形態の画像表示装置との相違点として、図12に示すように、降圧チョッパ回路8bと極性反転回路8cとの間に設けられる前段部としての電源回路7dと、これとは分離して設けられる後段部としての高電圧発生回路7eとにより構成されるイグナイタ部を備えている。
【0081】
電源回路7dは、降圧チョッパ回路8bの出力に設けられる抵抗R1、コンデンサC4およびサイダックSSSと、ランプソケット27aとにより構成されている。ランプソケット27aは、サイダックSSSの他端に接続される端子a3と、極性反転回路8cのMOSFET(Q3,Q4)の接続点に接続される端子c1と、MOSFET(Q5,Q6)の接続点に接続される端子d1とを有している。
【0082】
高電圧発生回路7eは、ランプソケット27bと、これに接続されるイグナイタ主要部70aとにより構成されている。ランプソケット27bは、ランプソケット27aの端子a3,c1,d1とそれぞれ接続される端子a4,c2,d2を有している。イグナイタ主要部70aは、図13に示すように、コンデンサC5,C6、スパークギャップGAPおよびトランスT2により構成され、高圧パルスを出力する高圧発生部72aと、トランスT1およびダイオードD3により構成され、高圧発生部72aに高圧パルスを発生させるための電力を供給する電源回路部71aとにより構成されている。
【0083】
そして、第7実施形態でも、高電圧発生回路7eは、機構的には第6実施形態のランプハウス4Bと同様のランプハウス4D内に収納され、高圧発生部72aはケース39内に収納され、これとは離れた位置に電源回路部71aが設けられる(図11参照)。ただし、リード線36は3本になる。
【0084】
このように構成される第7実施形態によれば、イグナイタ部を前段部としての電源回路7dと後段部としての高電圧発生回路7eとに分離するとともに、高電圧発生回路7eを電源回路部71aと高圧発生部72aとにさらに分離したので、少なくとも高圧発生部72aをランプハウス4D内にまたはこの近傍(図12ではランプハウス4D内)に設け、残りを別の部分に設けることができるから、ランプハウス4D内にイグナイタ部の全体を収納するスペースを確保できなくても信頼性を高めることが可能となる。
【0085】
また、イグナイタ部の寿命に影響を与えるスパークギャップGAP、コンデンサC5を放電ランプ13の交換時に同時に交換することができるため、画像表示装置の始動性自体が放電ランプ13の交換毎にリフレッシュする効果も得られる。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像表示装置は、放電ランプと、高電圧を前記放電ランプに印加してこれを点灯開始させるイグナイタ部と、このイグナイタ部と電気的に接続され、放電電圧を前記放電ランプに印加してこの放電ランプの点灯を維持する点灯装置部と、入力信号に応答した画像信号を出力する信号処理部と、この信号処理部からの画像信号に従って、前記放電ランプの光を用いて投影される画像を作成する画像表示部と、各部に電源を供給する電源装置部とをキャビネットに収納して備え、前記イグナイタ部の少なくとも前記高電圧を発生する部分を、前記点灯装置部から配置構成上分離して、前記信号処理部から遠く、前記放電ランプに近い位置に配置したので、信号処理部の誤動作を抑制することができる。また、従来、点灯装置部と一体となっていたイグナイタ部の少なくとも高電圧を発生する部分が単一の小さなブロックとなることで自由な配置が可能となり、イグナイタ部の少なくとも高電圧を発生する部分を放電ランプに近接配置することができ、もってイグナイタ部が放電ランプに印加する高電圧の漏洩が少なくなり、マイコンやICなどの電子部品から回路構成された信号処理部への誤動作、故障を少なくすることが可能となる。また、点灯装置部はイグナイタ部の少なくとも高電圧を発生する部分から分離しているので、放電ランプ点灯時の発熱を受ける場所を避けて配置することが可能となり、点灯装置部の熱ストレスを少なくすることができる共に、点灯装置部の配置によっては空冷用FANを削減することも可能となる。
【0087】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部はランプソケットを有するので、他の部位へ浮遊容量を介して高圧パルスが漏洩することを抑制し、マイコンやICなどの電子回路の誤動作や破壊をさらに抑制することができる。
【0088】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したので、両者間の接続線に重畳する高周波ノイズ除去のためのノイズフィルタや両者を接続するのに必要なコネクタ類を削減することができる。
【0089】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部はランプソケットを有し、前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したので、請求項2,3記載の発明の双方の効果を奏することができる。
【0090】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部と点灯装置部とを電線で接続したので、信号処理部の誤動作を抑制することができる。
【0091】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部及び点灯装置部をフレキシブルプリント基板上に設けたので、電線などにより接続することなく、イグナイタ部と点灯装置部とを物理的に離す配置構成が可能になる。
【0092】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記放電ランプを境にして、その一方の側に前記イグナイタ部を配設し、その他方の側に前記信号処理部、電源装置部及び点灯装置部を配設したので、他の部位へ浮遊容量を介して高圧パルスが漏洩することを抑制し、マイコンやICなどの電子回路の誤動作や破壊を抑制することができる。
【0093】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記放電ランプに高電圧を印加する高電圧発生回路と、前記点灯装置部と接続して前記高電圧発生回路に電源を供給する電源回路とにより前記イグナイタ部を構成し、前記キャビネットに対して着脱自在のランプハウスを設け、このランプハウスの内部を隔壁によって2つの収納スペースに分離して、一方の収納スペースに前記放電ランプを収納し、他方の収納スペースに前記高電圧発生回路を収納したので、2つの収納スペースに分離する隔壁によってイグナイタ部の高電圧発生回路に直射する放電ランプからの輻射熱と紫外線とを遮断して、イグナイタ部の高電圧発生回路の劣化、長期信頼性の低下を防止することができ、またランプハウスをキャビネットから着脱自在に構成したので、放電ランプの寿命時に放電ランプと共に高電圧発生回路も新品に交換され、長期にわたり、始動性、信頼性の高いプロジェクタを提供することができる。
【0094】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記高電圧発生回路は周囲をケースで囲まれ、このケースの少なくとも1つの壁面は前記ランプハウスの外殻であるので、ケースによってイグナイタ部の高電圧発生回路に直射する放電ランプからの輻射熱と紫外線とを遮断して、イグナイタ部の高電圧発生回路の劣化、長期信頼性の低下を防止することができる。
【0095】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記隔壁は、前記放電ランプから発せられた前記高電圧発生回路への輻射熱を遮断するので、請求項8と同様の効果を奏する。
【0096】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記ランプハウスの内部には、前記高電圧発生回路を前記イグナイタの電源回路に接続するためのリード線と、前記放電ランプを前記点灯装置部に接続するためのリード線とがあり、これらリード線と前記放電ランプとの間に介設される隔壁を前記ランプハウスに設けたので、隔壁によってリード線に直射する放電ランプからの輻射熱と紫外線とを遮断して、リード線の劣化、長期信頼性の低下を防止することができる。
【0097】
請求項12記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記キャビネット内を冷却する強制空冷を行うファンを備え、前記高電圧発生回路は前記放電ランプよりも前記ファンの送風方向に対して風上の位置に配置されるので、イグナイタ部の高電圧発生回路の熱を効率よく放熱させることができる。
【0098】
請求項13記載の発明は、請求項8記載の画像表示装置において、前記高電圧発生回路と前記放電ランプとを高圧リード線で電気的に接続し、この高圧リード線を前記高電圧発生回路における前記放電ランプ側から引き出すので、始動時にイグナイタ部の高電圧発生回路で発生した高圧パルスがキャビネットの各部に存在する浮遊容量を通じて漏洩することが抑制されて、マイコンやIC等を誤動作や破壊に至らせる危険性を低減させることができる。
【0099】
請求項14記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、前記イグナイタ部を、前記高電圧を前記放電ランプに印加する高圧発生部と、これに高電圧を発生させるための電力を供給する電源回路部とに分離してなるので、信号処理部の誤動作、故障の抑制、装置の小型軽量化、駆動時の騒音抑制、電子回路へのノイズ影響の抑制、装置の設計自由度の拡大が可能になるほか、ランプハウス内にイグナイタ部を収納するスペースを確保できなくても信頼性を高めることが可能となる。
【0100】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、少なくとも前記高圧発生部を前記放電ランプの近傍に設けてなるので、ランプハウス内にイグナイタ部を収納するスペースを確保できなくても信頼性を高めることが可能となる。
【0101】
請求項16記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、前記高圧発生部を前記電源回路部よりも前記放電ランプの近傍に設けてなるので、信号処理部の誤動作、故障の抑制、装置の小型軽量化、駆動時の騒音抑制、電子回路へのノイズ影響の抑制、装置の設計自由度の拡大が可能になる。
【0102】
請求項17記載の発明は、請求項14記載の画像表示装置において、少なくとも前記高圧発生部を、前記放電ランプが着脱自在に収納されるランプハウス内に設けてなるので、イグナイタ部の高圧発生部の仕様変更が容易になる。
【0103】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の画像表示装置において、前記ランプハウスは前記高圧発生部を少なくとも収納する収納部を有しているので、信号処理部の誤動作をより好適に防止することができる。
【0104】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の画像表示装置において、前記収納部には絶縁材が充填されているので、高圧発生部に対する絶縁機能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明に係る第1実施形態の画像表示装置の回路ブロック図である。
【図2】同画像表示装置の内部構成図である。
【図3】(a)は発明に係る第2実施形態の画像表示装置におけるイグナイタ部を合体部から分離した場合の構成斜視図、(b)は(a)のB面視図、(c)は(a)のA面視図である。
【図4】発明に係る第5実施形態の画像表示装置内の各部の配置構成を示す斜視図である。
【図5】同画像表示装置内の各部の配置構成を上面から見た図である。
【図6】(a),(b),(c)は、それぞれ同画像表示装置のランプハウスの上面図、背面図、側面図である。
【図7】同画像表示装置の回路ブロック図である。
【図8】同画像表示装置におけるランプハウス内の空冷の説明図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係る画像表示装置の回路構成図である。
【図10】図9に示すイグナイタ部の一部回路構成図である。
【図11】(a),(b),(c)は、それぞれ図9の画像表示装置のランプハウスの上面図、背面図、側面図である。
【図12】本発明の第7実施形態に係る画像表示装置の回路構成図である。
【図13】図12に示すイグナイタ部の一部回路構成図である。
【図14】キャビネットを除いた状態で見た従来のプロジェクタ内の各部の配置構成を示す斜視図である。
【図15】図14に示すプロジェクタ内の各部の配置構成を上面から見た図である。
【図16】同プロジェクタに収納されるランプハウスの構造図である。
【図17】同プロジェクタの回路ブロック図である。
【図18】イグナイタ部で発生する高圧パルスの波形図である。
【符号の説明】
1 画像表示装置
3a 画像表示素子
6 電源装置部
7 イグナイタ部
8A 点灯装置部
9 信号処理部
11 入力フィルタ部
12 高圧リード線
13 放電ランプ
14a,14b ランプソケット
26 交流電源

Claims (19)

  1. 放電ランプと、高電圧を前記放電ランプに印加してこれを点灯開始させるイグナイタ部と、このイグナイタ部と電気的に接続され、放電電圧を前記放電ランプに印加してこの放電ランプの点灯を維持する点灯装置部と、入力信号に応答した画像信号を出力する信号処理部と、この信号処理部からの画像信号に従って、前記放電ランプの光を用いて投影される画像を作成する画像表示部と、各部に電源を供給する電源装置部とをキャビネットに収納して備え、前記イグナイタ部の少なくとも前記高電圧を発生する部分を、前記点灯装置部から配置構成上分離して、前記信号処理部から遠く、前記放電ランプに近い位置に配置したことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記イグナイタ部はランプソケットを有することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 前記イグナイタ部はランプソケットを有し、前記点灯装置部及び電源装置部を同一基板上に搭載したことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 前記イグナイタ部と点灯装置部とを電線で接続したことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  6. 前記イグナイタ部及び点灯装置部をフレキシブルプリント基板上に設けたことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  7. 前記放電ランプを境にして、その一方の側に前記イグナイタ部を配設し、その他方の側に前記信号処理部、電源装置部及び点灯装置部を配設したことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  8. 前記放電ランプに高電圧を印加する高電圧発生回路と、前記点灯装置部と接続して前記高電圧発生回路に電源を供給する電源回路とにより前記イグナイタ部を構成し、前記キャビネットに対して着脱自在のランプハウスを設け、このランプハウスの内部を隔壁によって2つの収納スペースに分離して、一方の収納スペースに前記放電ランプを収納し、他方の収納スペースに前記高電圧発生回路を収納したことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  9. 前記高電圧発生回路は周囲をケースで囲まれ、このケースの少なくとも1つの壁面は前記ランプハウスの外殻であることを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  10. 前記隔壁は、前記放電ランプから発せられた前記高電圧発生回路への輻射熱を遮断することを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  11. 前記ランプハウスの内部には、前記高電圧発生回路を前記イグナイタの電源回路に接続するためのリード線と、前記放電ランプを前記点灯装置部に接続するためのリード線とがあり、これらリード線と前記放電ランプとの間に介設される隔壁を前記ランプハウスに設けたことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  12. 前記キャビネット内を冷却する強制空冷を行うファンを備え、前記高電圧発生回路は前記放電ランプよりも前記ファンの送風方向に対して風上の位置に配置されることを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  13. 前記高電圧発生回路と前記放電ランプとを高圧リード線で電気的に接続し、この高圧リード線を前記高電圧発生回路における前記放電ランプ側から引き出すことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  14. 前記イグナイタ部を、前記高電圧を前記放電ランプに印加する高圧発生部と、これに高電圧を発生させるための電力を供給する電源回路部とに分離してなることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  15. 少なくとも前記高圧発生部を前記放電ランプの近傍に設けてなることを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  16. 前記高圧発生部を前記電源回路部よりも前記放電ランプの近傍に設けてなることを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  17. 少なくとも前記高圧発生部を、前記放電ランプが着脱自在に収納されるランプハウス内に設けてなることを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  18. 前記ランプハウスは前記高圧発生部を少なくとも収納する収納部を有していることを特徴とする請求項17記載の画像表示装置。
  19. 前記収納部には絶縁材が充填されていることを特徴とする請求項18記載の画像表示装置。
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