JP5608038B2 - フィルタ回路およびそれを用いた照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ回路およびそれを用いた照明装置に関するものである。
従来、車載用の照明装置に用いられる車載用前照灯としては、ハロゲンランプまたはHIDランプが主流となっていた(例えば、特許文献1参照)。
また、車載用前照灯がHIDランプである車載用の照明装置は、例えば、図21に示すように、HIDランプからなる放電灯50と、放電灯50の始動時に高圧パルスを発生して放電灯50に上記高圧パルスを印加するイグナイタ部51と、放電灯50を点灯させる点灯回路部52とを備えている。
点灯回路部52は、自動車のバッテリ53から供給された直流電圧を所定の直流電圧に昇圧するDC/DCコンバータ部54と、DC/DCコンバータ部54で昇圧された直流電圧を交流電圧に変換するDC/ACインバータ部55とを有している。また、点灯回路部52には、DC/DCコンバータ部54およびDC/ACインバータ部55を制御する制御部56が設けられている。なお、点灯回路部52は、ハーネス57を介してイグナイタ部51に電気的に接続されている。
ところで、HIDランプを用いた車載用の照明装置で問題となるのが、ノイズ対策である。車載用の照明装置では、特に、ノイズ対策に対する要求が厳しく、周辺回路や周辺装置への電磁干渉による影響を極力低減することが必要である。図21に示した構成の車載用の照明装置で発生するノイズは、主に、点灯回路部52のDC/DCコンバータ部54によるスイッチングノイズと、放電灯50に流れる電流が極性反転する際に発生する再点弧ノイズとの2種類が存在する。ここにおいて、低い周波数の帯域(例えば、0.1MHz〜30MHz)側では、DC/DCコンバータ部54によるスイッチングノイズが支配的であると考えられ、高い周波数の帯域(例えば、30MHzよりも高い周波数の帯域)側では、放電灯50による再点弧ノイズが支配的であると考えられていた。
上述の問題を解決するためのノイズ対策としては、図21に示すように、バッテリ53とDC/DCコンバータ部54の入力側との間の電源ライン上にインダクタL11が配置されるとともに、インダクタL11の入力側において電源ラインとグランドラインとの間にコンデンサC11が接続され、インダクタL11の出力側において電源ラインとグランドラインとの間にコンデンサC12が接続された入力フィルタ回路58が知られている。したがって、図21に示した構成の車載用の照明装置では、この入力フィルタ回路58によって、DC/DCコンバータ部54によるスイッチングノイズを抑制している。
また、上述の問題を解決するための他のノイズ対策としては、図21に示すように、DC/ACインバータ部55の出力側とイグナイタ部51の入力側との間に一対のインダクタL12,L13が接続されるとともに、各インダクタL12,L13のイグナイタ部51側にコンデンサC13,C14の一端側がそれぞれ接続され、コンデンサC13,C14それぞれの他端側が接地された出力フィルタ回路59が知られている。したがって、図21に示した構成の車載用の照明装置では、この出力フィルタ回路59によって、出力フィルタ回路59の遮断周波数を越えるノイズ成分をカットしている。
特開平9−92476号公報
ところで、図21に示した構成の車載用の照明装置では、放電灯50による再点弧ノイズが発生するために、ノイズ成分に広帯域ノイズが含まれ、当該広帯域ノイズを含むノイズ対策が必要であった。
また、近年、車載用の照明装置に用いられる車載用前照灯としては、ハロゲンランプやHIDランプに代わりLEDランプも実用化されている。車載用前照灯としてLEDランプを用いた照明装置では、車載用前照灯に流れる電流が直流電流であり、HIDランプを用いた場合のような極性反転が起こらないので、ハロゲンランプやHIDランプのような再点弧ノイズが発生しない。つまり、LEDランプからなる車載用前照灯を用いた車載用の照明装置では、上述のDC/ACインバータ部55およびイグナイタ部51が不要であり、当該照明装置で発生するノイズは、主に、DC/DCコンバータ部54によるスイッチングノイズとなる。
しかしながら、LEDランプからなる車載用前照灯を用いた車載用の照明装置では、DC/DCコンバータ部54を駆動するための駆動周波数が一定の場合に、ノイズ成分が狭帯域ノイズだけとなり、車載用の照明装置に対するスペックがますます厳しくなるという課題があった。つまり、LEDランプからなる車載用前照灯を用いた車載用の照明装置では、上述の入力フィルタ回路58および出力フィルタ回路59によるノイズ対策よりも、DC/DCコンバータ部54で発生するスイッチングノイズを抑制するためのノイズ対策が必要となる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、コンバータで発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制可能なフィルタ回路およびそれを用いた照明装置を提供することにある。
本発明のフィルタ回路は、コンバータと前記コンバータの入力側の電源あるいは出力側の負荷との間に設けられるフィルタ回路であって、前記コンバータの高電位側のラインに第1のインダクタが設けられるとともに、前記コンバータの低電位側のラインに第2のインダクタが設けられ、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとのインダクタンス値がそれぞれ異なることを特徴とする。
このフィルタ回路において、前記第1のインダクタのインダクタンス値が、前記第2のインダクタのインダクタンス値に比べて大きいことが好ましい。
本発明の照明装置は、前記負荷である光源と、前記コンバータからなり前記光源を点灯させる点灯回路部と、前記フィルタ回路とを備え、前記フィルタ回路は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの少なくとも一方のインダクタにおける前段と後段との少なくとも一方にコンデンサの一端側が接続されるとともに、前記コンデンサの他端側が接地されたローパスフィルタであることを特徴とする。
この照明装置において、前記フィルタ回路は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの前段および後段それぞれに各別の前記コンデンサの前記一端側が接続されるとともに、前記各コンデンサの前記他端側が接地されたπ型フィルタであることが好ましい。
この照明装置において、前記光源が、LEDランプであり、前記コンバータが、DC/DCコンバータ部からなることが好ましい。
この照明装置において、前記光源が、HIDランプであり、前記光源の始動時に高圧パルスを発生して前記光源に前記高圧パルスを印加するイグナイタ部を備え、前記コンバータは、前記電源側のDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換するDC/ACコンバータ部とで構成され、前記DC/DCコンバータ部の入力側、前記DC/DCコンバータ部と前記DC/ACコンバータ部との間、前記DC/ACコンバータ部と前記イグナイタ部との間、もしくは、前記イグナイタ部に、前記フィルタ回路が設けられてなることが好ましい。
本発明のフィルタ回路においては、コンバータで発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制可能となる。
本発明の照明装置においては、コンバータで発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制可能な前記フィルタ回路を備えた照明装置を提供することが可能となる。
実施形態1の照明装置を示す回路図である。 同上の照明装置における点灯回路部を示す分解斜視図である。 同上の照明装置の一例を示す説明図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部に対する比較例を示す回路図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部において、インダクタンス値が600μHのインダクタのインピーダンス特性図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部において、インダクタンス値が1μHのインダクタのインピーダンス特性図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部を示す回路図である。 同上の照明装置の入力フィルタ回路部のフィルタ特性図である。 同上の照明装置の入力フィルタ回路部に対する比較例を示す回路図である。 同上の照明装置の入力フィルタ回路部において、インダクタンス値が2.2μHのインダクタのインピーダンス特性図である。 同上の照明装置の他の構成例の入力フィルタ回路部を示す回路図である。 同上の照明装置の入力フィルタ回路部において、インダクタンス値が2.2μHのインダクタと、インダクタンス値が2.2μH未満のインダクタとのインピーダンス特性図である。 実施形態2の照明装置の出力フィルタ回路部を示す回路図である。 同上の照明装置の入力フィルタ回路部に対する比較例を示す回路図である。 実施形態3の照明装置を示す回路図である。 同上の照明装置における点灯装置の斜視図である。 同上の照明装置における点灯装置の分解斜視図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部を示す回路図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部において、他の構成例を示す回路図である。 同上の照明装置の出力フィルタ回路部において、さらに他の構成例を示す回路図である。 従来例の照明装置を示す回路図である。
(実施形態1)
本実施形態の照明装置は、自動車などの車両に用いられるものであって、図1に示すように、複数の半導体発光素子(発光ダイオード)7aを具備するLEDランプからなる光源7と、図示しない電源(自動車のバッテリ)から供給された直流電圧を所定の直流電圧に昇圧するDC/DCコンバータ部2と、DC/DCコンバータ部2を制御する制御回路8とを備えている。なお、本実施形態では、DC/DCコンバータ部2が、コンバータ44を構成している。
光源7では、複数の半導体発光素子7aが順方向に直列接続されており、電流の流れる方向における上流端がDC/DCコンバータ部2の高電位側の出力端と接続され、下流端がDC/DCコンバータ部2の低電位側の出力端に接続されている。なお、本実施形態では、光源7が負荷42を構成している。
DC/DCコンバータ部2は、フライバック式のDC/DCコンバータであって、MOSFETからなるスイッチング素子2aがトランス41の1次巻線に直列に接続されている。また、DC/DCコンバータ部2は、トランス41の2次巻線の高電位側にダイオードD1とダイオードD2とで構成された並列回路の一端側(各ダイオードD1,D2のアノード側)が接続されている。
制御回路8は、DC/DCコンバータ部2のスイッチング素子2aをオンオフするドライバ回路10を介してDC/DCコンバータ部2を制御する。
図1に示した構成の照明装置は、上記電源とDC/DCコンバータ部2の入力側との間に、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズなどのノイズが上記電源側へ伝導および輻射するのを抑制する入力フィルタ回路部1が設けられている。また、DC/DCコンバータ部2の出力側と光源7との間に、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズなどのノイズが光源7側へ伝導および輻射するのを抑制する出力フィルタ回路部6が設けられている。なお、本実施形態では、コンバータ44の出力側と負荷42との間に設けられた出力フィルタ回路部6が、フィルタ回路43を構成している。
また、図1に示した構成の照明装置は、上記電源と入力フィルタ回路部1の入力側との間に、入力コネクタ12が設けられている。また、出力フィルタ回路部6の出力側と光源7との間には、出力コネクタ13が設けられている。なお、入力コネクタ12には、光源7の異常時に制御回路8からの信号を外部へ出力するための信号出力端子12aが設けられている。
さらに、図1に示した構成の照明装置は、DC/DCコンバータ部2から光源7へ供給される出力電圧を検出する電圧検出回路4と、DC/DCコンバータ部2から光源7へ通電される出力電流を検出する電流検出回路5とを備えている。なお、電圧検出回路4は、ダイオードD1とダイオードD2とで構成された並列回路の他端側(各ダイオードD1,D2のカソード側)に接続されている。また、電流検出回路5は、トランス41の2次巻線の低電位側に接続されている。
また、図1に示した構成の照明装置は、イグニッション電源(図示せず)から供給された直流電圧を制御回路8などに給電する制御電源回路9を備えている。
以下、本実施形態の照明装置において、光源7を点灯させる点灯回路部(図示せず)を備えた点灯装置26を、図2および図3を参照しながら説明する。
本実施形態における点灯装置26は、図2に示すように、上記電源に電源ケーブル14(図3参照)を介して電気的に接続される入力コネクタ12と、上記電源から入力コネクタ12を介して供給された直流電圧を所定の直流電圧に昇圧するDC/DCコンバータ部2(図1参照)の回路部品が実装されたプリント配線板15と、一面(図2において、上面)に開口部16aを有しプリント配線板15が収納される矩形箱状のケースボディ16と、ケースボディ16の開口部16aを塞ぐケースカバー17とを備えている。
入力コネクタ12は、ケースボディ16の側壁16bに形成された開孔部16cを塞ぐ形でケースボディ16に取着される筒状のコネクタ本体12aと、このコネクタ本体12a内に収納された4つの第1の接続端子12a〜12d(図1参照)とで構成されている。ここにおいて、一対の第1の接続端子12c,12dの一端側が、上記電源に接続された電源ケーブル14に設けられた電源ケーブルコネクタ(図示せず)と電気的に接続され、一対の第1の接続端子12c,12dの他端側が、プリント配線板15に形成された高電位側および低電位側のライン(導電パターン)と電気的に接続されている。
コネクタ本体12aは、ケースボディ16側に、ケースボディ16の側壁16bにコネクタ本体12aを取り付けるための第1の取付ねじ20aを挿通する2つの第1のねじ挿通孔12cが形成された鍔部12bを設けている。これによって、第1の取付ねじ20aをコネクタ本体12aの鍔部12bの第1のねじ挿通孔12cに挿通し、ケースボディ16の側壁16bに形成された2つの第1のねじ孔16dに螺合させて、コネクタ本体12aをケースボディ16の側壁16bに取り付ける。
ケースボディ16の側壁16bは、ケースボディ16をケースカバー17に取り付けるための第2の取付ねじ20bを挿通する第2のねじ挿通孔16fが形成された4つの第1の取付片16eが側方へ突設されている(図2には、2つだけ図示してある)。ここにおいて、入力コネクタ12には、コネクタ本体12aの鍔部12bのケースボディ16側とケースボディ16の側壁16bとの間に、防水用のシールパッキン(図示せず)が設けられている。
ケースボディ16の底部16gには、プリント配線板15の一表面側(図2では、下面側)がケースボディ16の底部16gに当たらないようにするための複数のリブ(図示せず)が、ケースカバー17側に突設されている。したがって、プリント配線板15をケースボディ16の上記リブの上に載せることにより、プリント配線板15がケースボディ16内に収納される。また、ケースボディ16の底部16gには、プリント配線板15を固定するための第3の取付ねじ(図示せず)が螺合する第2のねじ孔16iが形成されたボス部16hが、ケースカバー17側に突設されている。これによって、プリント配線板15をケースボディ16内に収納し、上記第3の取付ねじを、プリント配線板15に形成された第3のねじ挿通孔(図示せず)に挿通し、ケースボディ16の底部16gに突設されたボス部16hの第2のねじ孔16iに螺合させて、ケースボディ16の底部16gにプリント配線板15を固定する。なお、ケースボディ16内には、熱伝導性に優れたシリコーンからなる放熱ジェル(図示せず)が充填されている。
プリント配線板15には、光源7(図3参照)にハーネス18(図3参照)を介して電気的に接続される筒状の出力コネクタ13が配置されている。
出力コネクタ13は、筒状のコネクタ本体13aと、このコネクタ本体13a内に収納され、一端側がプリント配線板15に形成されたDC/DCコンバータ部2(図1参照)の出力端と電気的に接続され、他端側が光源7に電気的に接続されたハーネス18に設けられたハーネスコネクタ(図示せず)と電気的に接続される4つの第2の接続端子13a〜13d(図1参照)とで構成されている。
ケースカバー17には、出力コネクタ13を露出させる窓孔17aが形成されている。また、ケースカバー17には、光源7が収納された灯体21(図3参照)にケースカバー17を取り付けるための円筒状の突壁17cが、光源7側(図2では、上側)に突設されている。
また、ケースカバー17は、第2の取付ねじ20bが螺合する第3のねじ孔(図示せず)が形成された4つの第2の取付片17bが側方へ突設されている(図2には、2つだけ図示してある)。第2の取付片17bの上記第3のねじ孔の位置は、ケースボディ16の第1の取付片16eに形成された第2のねじ挿通孔16fの位置と一致するように配置されている。これによって、第2の取付ねじ20bをケースボディ16の第1の取付片16eに形成された第2のねじ挿通孔16fに挿通し、ケースカバー17の第2の取付片17bに形成された上記第3のねじ孔に螺合させて、ケースボディ16にケースカバー17を取り付ける。なお、ケースボディ16とケースカバー17とでケース19(図3参照)を構成している。また、ケースボディ16およびケースカバー17はアルミダイカスト製である。さらに、ケースボディ16およびケースカバー17は、カチオン塗装にて塗装されている。
ケースカバー17の側部には、L字状の脚部17dがケースボディ16側に3つ突設されており(図2には、2つだけ図示してある)、脚部17dの先端部には、ケースカバー17を灯体21にねじ止めするための第4の取付ねじ(図示せず)を挿通する第4のねじ挿通孔17eが形成されている。これによって、上記第4の取付ねじをケースカバー17の脚部17dに形成された第4のねじ挿通孔17eに挿通し、灯体21に形成された第4のねじ孔(図示せず)に螺合させて、灯体21にケース19を取り付ける。なお、ケースカバー17は、ケースカバー17の突壁17cおよび出力コネクタ13が灯体21内に臨む形で灯体21に取り付けられる。また、入力コネクタ12は、灯具21にケース19を取り付けた場合に、灯具21の外部に露出される。さらに、ケースカバー17におけるケースボディ16側の一面とプリント配線板15の他表面側との間には、防水用のシールパッキン22が設けられている。
以下、本実施形態の照明装置において、上述の点灯装置26を用いた照明装置の一例を、図3を参照しながら説明する。
本実施形態の照明装置は、図3に示すように、複数の半導体発光素子7aを具備するLEDランプである光源7と、光源7を収納する収納部25を有する灯体21と、光源7を点灯させる上述の点灯装置26とで構成されている。
灯体21の前面側には、灯体21の収納部25を覆う形で光源7からの光を拡散させる透光性材料で形成された拡散板24が取着されている。
半導体発光素子7aが配置された台座27には、半導体発光素子7aからの光を拡散板24側へ集光するレンズ23と、半導体発光素子7aからの光をレンズ23側へ反射する反射板37とが設けられている。なお、半導体発光素子7aとしては、LEDチップが実装されたパッケージと、このパッケージに設けられLEDチップからの光の一部を波長変換する蛍光体を利用した波長変換部とを備えた発光ダイオード(白色LED)を用いている。
以下、本実施形態の照明装置の出力フィルタ回路部6について、図1と図4〜図8とを参照しながら説明する。
本実施形態における出力フィルタ回路部6は、図1に示すように、DC/DCコンバータ部2の高電位側の出力端にインダクタL9の一端(前段)が接続され、DC/DCコンバータ部2の低電位側の出力端にインダクタL10の一端(前段)が接続されている。また、出力フィルタ回路部6は、インダクタL9の他端(後段)にコンデンサC3の一端側が接続され、コンデンサC3の他端側が接地されている。さらに、出力フィルタ回路部6は、インダクタL10の前段および他端(後段)にコンデンサC4の一端側がそれぞれ接続され、各コンデンサC4の他端側がそれぞれ接地されている。なお、図1における出力フィルタ回路部6では、インダクタL9が第1のインダクタを構成し、インダクタL10が第2のインダクタを構成している。また、コンデンサC3,C4としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
ところで、従来の出力フィルタ回路としては、図4(a)に示すように、高電位側のラインにインダクタL5が配置されるとともに、低電位側のラインにインダクタL6が配置され、インダクタL5とインダクタL6とが、同じインダクタンス値に設定された構成が一般的であった。なお、各インダクタL5,L6のインダクタンス値は、数μH〜600μHの範囲内でそれぞれ設定されている。さらに、インダクタL5およびインダクタL6は、ノーマルモードチョークコイルである。
また、他の構成例からなる従来の出力フィルタ回路としては、図4(b)に示すように、高電位側のラインにインダクタL3が配置されるとともに、低電位側のラインにインダクタL4が配置され、インダクタL3とインダクタL4とが、同じインダクタンス値に設定された構成が一般的であった。なお、各インダクタL3,L4のインダクタンス値は、数μH〜600μHの範囲内でそれぞれ設定されている。さらに、インダクタL3およびインダクタL4は、コモンモードチョークコイルである。
ここで、図4に示した構成の出力フィルタ回路の各インダクタL3〜L6は、インダクタンス値が600μHにそれぞれ設定された場合に、図5に示すようなインピーダンス特性を有するコイルを使用する場合もある。したがって、インダクタンス値が600μHの各インダクタL3〜L6は、周波数が30MHzまでのノイズ成分を抑制することが可能であるが、周波数が30MHzよりも高いノイズ成分を抑制することが難しい。
また、図4に示した構成の出力フィルタ回路の各インダクタL3〜L6は、インダクタンス値が1μHにそれぞれ設定された場合に、図6に示すようなインピーダンス特性がそれぞれ得られる。したがって、インダクタンス値が1μHの各インダクタL3〜L6は、周波数が100MHz以上のノイズ成分を抑制することが可能であるが、周波数が100MHzよりも小さいノイズ成分を抑制することが難しい。
これに対して、本実施形態における出力フィルタ回路部6は、図1に示すように、高電位側のラインに配置されたインダクタL9のインダクタンス値を数μH〜600μHの範囲内で設定するとともに、低電位側のラインに配置されたインダクタL10のインダクタンス値をインダクタL9のインダクタンス値に比べて小さな値(例えば、1μH程度)に設定されている。なお、インダクタL9およびインダクタL10は、ノーマルモードチョークコイルである。
したがって、本実施形態の照明装置は、DC/DCコンバータ部2の出力側に、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズを光源7側へ伝導および輻射するのを抑制する出力フィルタ回路部6を設けることによって、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制することが可能となる。また、本実施形態の照明装置は、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制可能な出力フィルタ回路部6を備えた照明装置を提供することが可能となる。さらに、本実施形態における出力フィルタ回路部6は、異なるインダクタンス値を有するインダクタL9,L10を配置することによって、同じインダクタンス値を有するインダクタを配置した場合に比べて、広範囲のノイズ成分を抑制することが可能となる。
また、本実施形態における出力フィルタ回路部6は、図7(a)に示すように、高電位側のラインに設けられたインダクタL9の前段にコンデンサC10の一端側が接続され、コンデンサC10の他端側が接地された構成であってもよい。なお、コンデンサC10としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
さらに、本実施形態における出力フィルタ回路部6は、図7(b)に示すように、高電位側のラインにコモンモードチョークコイルからなるインダクタL7を配置するとともに、低電位側のラインにコモンモードチョークコイルからなるインダクタL8を配置した構成としてもよい。なお、インダクタL7のインダクタンス値は、数μH〜600μHの範囲内で設定されている。また、インダクタL8のインダクタンス値は、インダクタL7のインダクタンス値に比べて小さな値(例えば、1μH程度)に設定されている。
また、図1に示した構成の出力フィルタ回路部6は、高電位側のラインに配置されたインダクタL9の後段にコンデンサC3の一端側が接続され、コンデンサC3の他端側が接地されたローパスフィルタを構成している。さらに、出力フィルタ回路部6は、低電位側のラインに配置されたインダクタL10の前段および後段それぞれに各別のコンデンサC4の一端側が接続され、各コンデンサC4の他端側が接地されたローパスフィルタを構成している。
したがって、図1に示した構成の出力フィルタ回路部6は、インダクタL9,L10とコンデンサC3,C4とで構成されたローパスフィルタによって、出力フィルタ回路部6の遮断周波数を越えるノイズ成分をカットすることが可能となる。なお、各コンデンサC3,C4の他端側は、接地されているが、必ずしも接地する必要はない。また、インダクタL10の前段および後段それぞれにコンデンサC4が接続されているが、必ずしもコンデンサC4を接続する必要はない。
ここにおいて、コンデンサC3,C4の配置や個数については、出力フィルタ回路部6がDC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズなどのノイズをカットすることが可能な遮断周波数に設定できれば如何なる配置や個数であってもかまわない。また、コンデンサのインピーダンスは、一般的に、コンデンサのリアクタンスと残留インダクタンスのリアクタンス分とで表され、コンデンサにおける挿入損失は、図8に示すように、コンデンサCのリアクタンスの絶対値と残留インダクタンスLのリアクタンス分の絶対値とが等しくなる周波数f0に自己共振点が現れる。さらに、図8に示すような挿入損失を有するコンデンサは、自己共振点が現れる周波数f0よりも高い周波数の帯域側では残留インダクタンスLの特性に支配される。その結果、コンデンサは、残留インダクタンスの特性に支配されてノイズ成分を抑制する効果が減少してしまう。また、相対的に大きい容量のコンデンサと相対的に小さい容量のコンデンサとを並列接続する場合には、相対的に大きい容量のコンデンサにおける自己共振点と相対的に小さい容量のコンデンサにおける自己共振点との間の周波数で共振が起こり、ノイズ成分を抑制する効果が損なわれる。つまり、コンデンサC3,C4の容量は、カットするノイズ成分を把握した上で、適宜設定する必要がある。また、コンデンサC3,C4の容量は、コンデンサC3,C4における自己共振点を十分に配慮した上で適宜設定する必要がある。
以下、本実施形態の照明装置の入力フィルタ回路部1について、図1と図9〜図12とを参照しながら説明する。
入力フィルタ回路部1は、図1に示すように、高電位側のラインに配置されたインダクタL14の一端(前段)に電解コンデンサC15のプラス側が接続され、電解コンデンサC15のマイナス側が低電位側のラインに接続されたローパスフィルタを構成している。なお、インダクタL14の他端(後段)は、DC/DCコンバータ部2の高電位側の入力端に接続されている。
したがって、図1に示した構成の入力フィルタ回路部1は、インダクタL14と電解コンデンサC15とで構成されたローパスフィルタによって、入力フィルタ回路部1の遮断周波数を越えるノイズ成分をカットすることが可能となる。
ここにおいて、インダクタL14に接続される電解コンデンサC15の配置や個数については、入力フィルタ回路部1がDC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズなどのノイズを抑制可能な遮断周波数に設定できれば如何なる配置や個数であってもかまわない。また、電解コンデンサC15の容量は、カットするノイズ成分を把握した上で適宜設定する必要がある。
ところで、従来から、入力フィルタ回路としては、図9に示すように、高電位側のラインだけにインダクタL1が配置された構成が一般的であった。なお、このインダクタL1は、ノーマルモードチョークコイルであって、インダクタンス値が数μHに設定されている。また、高電位側のラインに配置されたインダクタL1の一端(前段)に、電解コンデンサC1のプラス側が接続されるとともに、インダクタL1の他端(後段)に、コンデンサC2の一端側が接続されている。さらに、電解コンデンサC1のマイナス側およびコンデンサC2の他端側は、接地されている。また、コンデンサC2としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
ここで、図9に示した構成の入力フィルタ回路のインダクタL1は、インダクタンス値が2.2μHに設定された場合に、図10に示すようなインピーダンス特性が得られる。したがって、インダクタンス値が2.2μHのインダクタL1は、周波数が30MHzまでのノイズ成分を抑制することが可能であるが、周波数が30MHzよりも高いノイズ成分を抑制することが難しい。
これに対して、本実施形態における入力フィルタ回路部1は、例えば、図11に示すように、高電位側のラインにインダクタL1が配置されるとともに、低電位側のラインにインダクタL2が配置された構成が好ましい。この場合、図11に示した構成の入力フィルタ回路部1がフィルタ回路43を構成している。なお、インダクタL2は、ノーマルモードチョークコイルである。
また、図11に示した構成の入力フィルタ回路部1では、高電位側のラインに配置されたインダクタL1のインダクタンス値が、低電位側のラインに配置されたインダクタL2のインダクタンス値に比べて、大きく設定されている。なお、インダクタL1の前段に、コンデンサC1のプラス側が接続されるとともに、インダクタL1の後段にコンデンサC2の一端側が接続されている。また、インダクタL2の一端(前段)は、コンデンサC1のマイナス側に接続されるとともに、接地されている。さらに、インダクタL2の他端(後段)に、コンデンサC2の他端側が接続されている。
ここにおいて、低電位側のラインに配置されたインダクタL2のインダクタンス値が高電位側のラインに配置されたインダクタL1のインダクタンス値より小さく設定された場合には、図12に示すようなインピーダンス特性が得られる。したがって、インダクタンス値が2.2μH未満のインダクタL2は、周波数が70MHzまでのノイズ成分を抑制することが可能となる。なお、図12中に示す点線は、インダクタンス値が2.2μHのインダクタL1のインピーダンス特性を示す。また、インダクタL2のインダクタンス値は、1μH程度であればよいが、抑制するノイズ成分を確認しながらインダクタンス値を適宜設定すればよい。
したがって、図11に示した構成の入力フィルタ回路部1では、高電位側のラインだけにインダクタL1が配置された入力フィルタ回路に比べて、より高い周波数のノイズ成分を抑制することが可能となるとともに、広範囲のノイズ成分を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の照明装置では、図1に示すように、電流検出回路5が電流検出抵抗R2にてDC/DCコンバータ部2から光源7に通電される出力電流を検出し、制御回路8にて上述の出力電流を制御している。また、本実施形態の照明装置では、図1に示すように、電流検出抵抗R2が低電位側のラインに接続されているため、低電位側のラインに大きなインダクタンス値を有するインダクタを配置した場合、低電位側のラインの電位が大きく変動して低電位側のラインに電位差が発生する。したがって、本実施形態の照明装置では、低電位側のラインに大きなインダクタンス値を有するインダクタを配置した場合に電流検出回路5が上述の出力電流を検出する精度が低下するために、低電位側のラインにインダクタンス値が1μH程度のインダクタを配置することに利点がある。また、本実施形態の照明装置は、低電位側のラインに小さなインダクタンス値を有するインダクタを配置するために、点灯装置26(図2参照)の小型化やコスト低減を図ることが可能となる。
以上説明した本実施形態の照明装置は、DC/DCコンバータ部2の出力側に、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズを光源7側へ伝導および輻射するのを抑制する出力フィルタ回路部6を設けることによって、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制することが可能となる。また、本実施形態の照明装置は、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズが伝導および輻射するのを抑制可能なフィルタ回路43を備えた照明装置を提供することが可能となる。
(実施形態2)
本実施形態の照明装置の基本構成は実施形態1と同じであり、図13に示すように、入力フィルタ回路部38の構成が実施形態1と相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ところで、図1に示した構成の照明装置では、ドライバ回路10から送出された駆動信号の駆動周波数によってDC/DCコンバータ部2のスイッチング素子2aがオンオフされるため、DC/DCコンバータ部2から入力フィルタ回路部1側へのリップル電流が大きくなる課題があった。
この課題を解決するために、従来の入力フィルタ回路では、図14に示すように、インダクタL1の後段に複数の電解コンデンサC7,C8のプラス側が接続され、電解コンデンサC7,C8のマイナス側が接地された構成が一般的であった。なお、インダクタL1の前段および後段に、各コンデンサC2,C9の一端側が接続されている。また、各コンデンサC2,C9の他端側は、接地されている。さらに、コンデンサC2,C9としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
これに対して、コンバータ44と上記電源との間に設けられるフィルタ回路43である入力フィルタ回路部38としては、例えば、図13に示すように、インダクタL1の前段に電解コンデンサC7のプラス側が配置され、インダクタL1の後段にコンデンサC2の一端側が配置されたπ型フィルタを構成している。なお、電解コンデンサC7のマイナス側は、インダクタL2の前段に接続されるとともに、接地された構成が好ましい。ここで、入力フィルタ回路部38は、コンデンサC2の他端側が、インダクタL2の後段に接続され、インダクタL1の前段とインダクタL2の前段との間に、コンデンサC9が接続されている。
図13に示した構成の入力フィルタ回路部38は、π型フィルタを構成することによって、コンバータ44を構成するDC/DCコンバータ部2から入力フィルタ回路部38側へのリップル電流を軽減することが可能となる。その結果、図13に示した構成の入力フィルタ回路部38では、図14に示した構成の入力フィルタ回路に比べて、リップル電流を軽減するための電解コンデンサC7を1つだけ配置すればよいので、点灯装置26の小型化やコスト低減を図ること可能となる。
また、図13に示した構成の入力フィルタ回路部38では、入力フィルタ回路部38における出力側に、高周波ノイズを抑制することが可能な積層セラミック型のコンデンサC2が配置されている。これによって、入力フィルタ回路部38は、DC/DCコンバータ部2、制御回路8、制御電源回路9などで発生する高周波ノイズを入力フィルタ回路部38の入力側へ伝導および輻射するのを抑制することが可能となる。
さらに、図13に示した構成の入力フィルタ回路部38では、入力フィルタ回路部38における入力側に低周波ノイズを抑制することが可能な電解コンデンサC7が配置されている。これによって、入力フィルタ回路部38は、DC/DCコンバータ部2、制御回路8、制御電源回路9などで発生する低周波ノイズを入力フィルタ回路部38の入力側へ伝導および輻射するのを抑制することが可能となる。
以上説明したコンバータ44と上記電源との間に設けられたフィルタ回路43である入力フィルタ回路部38がπ型フィルタを構成することによって、DC/DCコンバータ部2から入力フィルタ回路部38側へのリップル電流を軽減することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態の照明装置の基本構成は実施形態2と同じであり、図15に示すように、光源30がHIDランプである点などが実施形態2と相違する。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明装置では、図15に示すように、DC/DCコンバータ部2で昇圧された直流電圧を周波数が数十Hz〜数百Hzの交流電圧に変換するDC/ACコンバータ部28と、光源30の始動時に約30kVの高電圧パルスを発生して光源30に上記高電圧パルスを印加するイグナイタ部29とを有している。なお、本実施形態の照明装置では、コンバータ44がDC/DCコンバータ部2とDC/ACコンバータ部28とで構成されている。また、本実施形態の照明装置では、負荷42が光源30で構成され、フィルタ回路43が出力フィルタ回路部40で構成されている。
また、本実施形態の照明装置では、光源30の始動時にDC/DCコンバータ部2で昇圧された直流電圧をさらに昇圧する昇圧回路部32と、光源30の始動時に光源30に通電される出力電流を通電する始動補助部33とが設けられている。この始動補助部33は、光源30の始動時にDC/ACコンバータ部28から光源30に電流を通電するとともに、光源30に上記出力電流を通電することによって、光源30を速やかに点灯させるためのものである。
さらに、本実施形態の照明装置では、上記電源が極性を誤って点灯装置31(図16参照)の入力コネクタ(図示せず)に接続された場合にDC/DCコンバータ部2などを保護するための保護部35と、上記電源から供給された直流電圧を検出する電源電圧検出回路34と、DC/DCコンバータ部2の1次側に流れる電流を検出する1次電流検出回路36とが設けられている。なお、電源電圧検出回路34と1次電流検出回路36とは、制御回路8に電気的に接続されている。
また、本実施形態の照明装置では、プリント配線板15に配置された出力コネクタ13に電気的に接続されるハーネス39(図16参照)が、光源30に流れる電流が極性反転する際に発生する再点弧ノイズを抑制するためのシールドメッシュで覆われている。
ここにおいて、光源30を点灯させる点灯回路部(図示せず)を備えた点灯装置31の構造は、DC/ACコンバータ部28の回路部品が実装されたプリント配線板45(図17参照)が相違するだけで、図17に示すように、図2に示した構成の点灯装置26と同様の構造となっているため、説明を省略する。
本実施形態における出力フィルタ回路部40は、図15に示すように、DC/ACコンバータ部28の出力側とイグナイタ部29の入力側との間の高電位側のラインに、インダクタL7が配置されるとともに、低電位側のラインにインダクタL8が配置されている。また、出力フィルタ回路部40は、インダクタL7の一端(前段)にコンデンサC3の一端側が接続され、コンデンサC3の他端側が接地されている。さらに、出力フィルタ回路部40は、インダクタL8の一端(前段)にコンデンサC4の一端側が接続され、コンデンサC4の他端側が接地されている。なお、インダクタL7およびインダクタL8は、コモンモードチョークコイルである。また、インダクタL7のインダクタンス値は、インダクタL8のインダクタンス値に比べて、大きく設定されている。さらに、コンデンサC3,C4としては、積層セラミックコンデンサを用いている。また、本実施形態の照明装置では、インダクタL7が第1のインダクタを構成し、インダクタL8が第2のインダクタを構成している。
また、出力フィルタ回路部40は、図18(a)に示すように、DC/DCコンバータ部2の出力側とDC/ACコンバータ部28の入力側との間に配置され、高電位側のラインにインダクタL7が配置されるとともに、低電位側のラインにインダクタL8が配置されてもよい。ここにおいて、図18(a)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL7の前段にコンデンサC3の一端側が接続され、コンデンサC3の他端側が接地されている。また、図18(a)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL7の他端(後段)にコンデンサC5の一端側が接続され、コンデンサC5の他端側が接地されている。さらに、図18(a)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL8の前段にコンデンサC4の一端側が接続され、コンデンサC4の他端側が接地されている。また、図18(a)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL8の他端(後段)にコンデンサC6の一端側が接続され、コンデンサC6の他端側が接地されている。また、コンデンサC5,C6としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
さらに、出力フィルタ回路部40は、図18(b)に示すように、DC/DCコンバータ部2の出力側とDC/ACコンバータ部28の入力側との間に配置され、高電位側のラインにノーマルモードチョークコイルであるインダクタL9が配置されるとともに、低電位側のラインにノーマルモードチョークコイルであるインダクタL10が配置された構成としてもよい。ここにおいて、図18(b)に示した構成の出力フィルタ回路部40では、インダクタL9のインダクタンス値が、インダクタL10のインダクタンス値に比べて、大きく設定されている。また、図18(b)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL9の一端(前段)にコンデンサC10の一端側が接続され、コンデンサC10の他端側が接地されている。さらに、図18(b)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL9の他端(後段)にコンデンサC3の一端側が接続され、コンデンサC3の他端側が接地されている。また、図18(b)に示した構成の出力フィルタ回路部40は、インダクタL10の一端(前段)および他端(後段)それぞれにコンデンサC4の一端側が接続され、各コンデンサC4の他端側が接地されている。また、コンデンサC10としては、積層セラミックコンデンサを用いている。
したがって、図18に示した構成の出力フィルタ回路部40は、DC/DCコンバータ部2で発生するスイッチングノイズの発生源近傍でノイズ対策を行うことが可能となる。
また、本実施形態における出力フィルタ回路部40は、図19に示すように、DC/ACコンバータ部28の出力側とイグナイタ部29の入力側との間に、図18に示した構成の出力フィルタ回路を配置してもよい。
さらに、点灯装置31のプリント配線板15に出力フィルタ回路部40が配置できない場合には、図20に示すように、高電位側のラインにインダクタL9を配置するとともに、低電位側のラインにインダクタL10を配置する出力フィルタ回路をイグナイタ部29の内部に配置してもよい。これによって、光源30による再点弧ノイズを抑制することが可能となる。なお、インダクタL9の後段とインダクタL10の後段との間には、積層セラミック型のコンデンサC16が接続されている。また、イグナイタ部29の入力側には、プリント配線板45に配置された出力コネクタ13に電気的に接続されたハーネス39が電気的に接続されている。
以上説明した本実施形態の照明装置は、DC/ACコンバータ部28の出力側とイグナイタ部29の入力側との間に、フィルタ回路43である出力フィルタ回路40を配置することによって、DC/DCコンバータ部2によるスイッチングノイズなどのノイズがイグナイタ部29側へ伝導および輻射するのを抑制することが可能となる。また、本実施形態の照明装置は、イグナイタ部29の内部に出力フィルタ回路40を配置することによって、光源30による再点弧ノイズを抑制することが可能となる。
2 DC/DCコンバータ部
7 光源
28 DC/ACコンバータ部
29 イグナイタ部
30 光源
42 負荷
43 フィルタ回路
44 コンバータ
C1〜C7 コンデンサ
C9〜C10 コンデンサ
C16 コンデンサ
L1 インダクタ(第1のインダクタ)
L2 インダクタ(第2のインダクタ)
L7 インダクタ(第1のインダクタ)
L8 インダクタ(第2のインダクタ)
L9 インダクタ(第1のインダクタ)
L10 インダクタ(第2のインダクタ)

Claims (6)

  1. コンバータと前記コンバータの入力側の電源あるいは出力側の負荷との間に設けられるフィルタ回路であって、前記コンバータの高電位側のラインに第1のインダクタが設けられるとともに、前記コンバータの低電位側のラインに第2のインダクタが設けられ、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとのインダクタンス値がそれぞれ異なることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記第1のインダクタのインダクタンス値が、前記第2のインダクタのインダクタンス値に比べて大きいことを特徴とする請求項1記載のフィルタ回路。
  3. 前記負荷である光源と、前記コンバータからなり前記光源を点灯させる点灯回路部と、請求項1または請求項2記載のフィルタ回路とを備え、前記フィルタ回路は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの少なくとも一方のインダクタにおける前段と後段との少なくとも一方にコンデンサの一端側が接続されるとともに、前記コンデンサの他端側が接地されたローパスフィルタであることを特徴とする照明装置。
  4. 前記フィルタ回路は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの前段および後段に前記コンデンサの前記一端側が接続されるとともに、前記コンデンサの前記他端側が接地されたπ型フィルタであることを特徴とする請求項3記載の照明装置。
  5. 前記光源が、LEDランプであり、前記コンバータが、DC/DCコンバータ部からなることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 前記光源が、HIDランプであり、前記光源の始動時に高圧パルスを発生して前記光源に前記高圧パルスを印加するイグナイタ部を備え、前記コンバータは、前記電源側のDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換するDC/ACコンバータ部とで構成され、前記DC/DCコンバータ部の入力側、前記DC/DCコンバータ部と前記DC/ACコンバータ部との間、前記DC/ACコンバータ部と前記イグナイタ部との間、もしくは、前記イグナイタ部に、前記フィルタ回路が設けられてなることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
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