JP2012104446A - 車載用前照灯装置 - Google Patents

車載用前照灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012104446A
JP2012104446A JP2010254127A JP2010254127A JP2012104446A JP 2012104446 A JP2012104446 A JP 2012104446A JP 2010254127 A JP2010254127 A JP 2010254127A JP 2010254127 A JP2010254127 A JP 2010254127A JP 2012104446 A JP2012104446 A JP 2012104446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
lighting
power
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010254127A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Aida
隆志 相田
Shojiro Kido
正二郎 木戸
Shinichi Sasada
伸一 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010254127A priority Critical patent/JP2012104446A/ja
Publication of JP2012104446A publication Critical patent/JP2012104446A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】無駄な電力消費を低減し、光源に供給する点灯電力を安定化することができる車載用前照灯装置を提供する。
【解決手段】車載用前照灯装置は、光源20を内部に収容する灯具10と、灯具10に取り付けられ光源20に点灯電力を供給する点灯装置30と、点灯装置30の点灯回路40に接続された光電池モジュール1を備える。この車載用前照灯装置は、車両に搭載されたバッテリなどの直流電源DC1から供給される直流電力に基づいて光源20を点灯させて所定の照明領域を照明する。灯具10には、凹面状の反射面を有し光源20から放射された光を前方に反射する反射板21が設けられている。光電池モジュール1は、反射板21の上側であって配光特性上遮光が必要な位置に取り付けられ、光源20からの光を受けて点灯回路40の補助電力として直流電力を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用前照灯装置に関するものである。
従来、ハロゲンランプや高輝度放電灯(HIDランプ)を光源とし、車両の前方を照らすための車載用前照灯装置が車両に搭載されている。この種の車載用前照灯装置は、車両に搭載された車両用のバッテリから供給される直流電力を昇圧又は降圧することで光源を点灯させている。この種の車載用前照灯装置では、対向車に対して眩しくないように配慮する必要が有り、例えば特許文献1に記載のプロジェクタ型前照灯のように、車載用前照灯装置の上面の光を遮断する構造を設けることが一般的に行われている。
ところで近年、車両に搭載される機器の電子化に伴い、車両用のバッテリに接続される機器が増え、車両用のバッテリにかかる負荷が増大している。特にこれらの機器は直列に接続されるのが一般的であるため、バッテリにかかる負荷が大きく、上述の車載用前照灯装置に供給される直流電圧の電圧降下が発生する可能性があった。
また近年では、環境への影響を低減させるために車両のエンジンルーム内の温度を上げることで車両の燃費を向上させることが一般的に行われている。上述のような車載用前照灯装置は、一般にエンジンルームの近傍に配置されることが多く、エンジンルーム内の温度上昇することで車載用前照灯装置を構成するケーブル等の温度特性によって電圧降下が発生する可能性があった。
上述のように、車載用前照灯装置において電圧降下が発生すると、光源に供給される点灯電力の電圧値が定格に満たず、電流値が大きくなって光源や車載用前照灯装置の電源回路への負担が大きくなるという問題があった。
そこで、車載用前照灯装置内に蓄電池及び補助電源回路を設け、この蓄電池からの電力を必要に応じて光源に供給することで、光源に供給される点灯電圧の安定化を行う照明装置が提案されている(特許文献2を参照)。
特開平6−84401号公報 特開2002−75672号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載されたような照明装置を用いた場合には、車両用のバッテリや蓄電池にかかる負荷が大きいために、このバッテリや車載用前照灯装置の寿命が短くなるという可能性があった。また、バッテリからの給電が電圧降下によって低電圧になると、光源にかかる負荷が増大して光源における発熱が増加し、車載用前照灯装置の故障の原因となる恐れがあった。
また、上述の特許文献1に記載されたプロジェクタ型前照灯を用いた場合には、前照灯の上面側に設けられた光を遮断する構造によって、無駄な電力が消費されているという問題があった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、無駄な電力消費を低減し、光源に供給する点灯電力を安定化することができる車載用前照灯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願の車載用前照灯装置は、光源と、車両用バッテリから供給される直流電力を変換する電力変換回路を含み、光源に点灯電力を供給する点灯装置と、光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光される一部の光が入射される太陽電池とを備え、点灯装置は、電力変換回路により太陽電池からの出力を変換し、点灯電力として光源に出力する、又は、バッテリを充電することを特徴とする。
この車載用前照灯装置において、光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光が必要な一部の光を遮光する遮光板を設け、太陽電池は遮光板の表面に配置してもよい。
また、上述の車載用前照灯装置において、光源からの照射光の配光を制御するレンズを設け、太陽電池はレンズに配置してもよい。
また、上述の車載用前照灯装置において、光源からの照射光の配光を制御するレンズと、レンズの内側に配置されて光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光される一部の光を後方に反射する第1の反射部材とを設け、太陽電池は、反射部材による反射光が照射される位置に配置してもよい。
また、上述の車載用前照灯装置において、光源の周囲に配置され、当該光源が照射する照射光を照射方向側に反射させる第2の反射部材を設け、第2の反射部材には、厚み方向に貫通し光源から放射された光のうち一部を通す貫通孔が設けられ、太陽電池は、貫通孔を通して光源からの光が照射される部位に配置してもよい。
本願の発明によれば、無駄な電力消費を低減することができるとともに、光源に供給される点灯電力の安定化により、光源や装置の長寿命化を図ることができる。
本発明の実施形態1にかかる車載用前照灯装置を示す概略断面図である。 同車載用前照灯装置の要部を示す概略回路図である。 本発明の実施形態2にかかる車載用前照灯装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態3にかかる車載用前照灯装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態4にかかる車載用前照灯装置を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の別の実施例を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の更に別の実施例を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の更に別の実施例を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の更に別の実施例を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の更に別の実施例を示す概略断面図である。 本発明の車載用前照灯装置の更に別の実施例を示す概略断面図である。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
以下に本実施形態を図1〜図2に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、図1の左右を車載用前照灯装置の前後とし、図1の上下を車載用前照灯装置の上下として説明を行う。
本実施形態の車載用前照灯装置は、図1に示すように、光源20を内部に収容する灯具10と、灯具10に取り付けられ光源20に点灯電力を供給する点灯装置30とを備える。この車載用前照灯装置は、車両に搭載され車両の前方側を照明領域として設定された前照灯であり、車両に搭載されたバッテリなどの直流電源DC1から電力供給を受けて点灯する。
灯具10は、光源20が収納され、前面が開口した箱状に形成されたハウジング11と、ハウジング11の開口した前面を覆うようにしてハウジング11に装着されるレンズ12とを備える。ハウジング11の下面は開口しており、後述のように点灯装置30が取りつけられ、光源20が装着されるランプソケット22と点灯装置30とを接続する電線H2などが配線されている。また、このハウジング11には、灯具10から照射される光の向きを調整する光軸調整用ねじ(図示せず)や、光軸調整装置(図示せず)などが適宜設けられている。なお、このような車載用前照灯装置に用いられる灯具10は、従来から周知のものであるので詳細な説明は省略する。
光源20は、水銀ランプやメタルハイドロランプなどの高輝度放電灯(HIDランプ)であり、ランプソケット22及び電線H2を介して点灯装置30に接続されている。光源20の周囲には、凹面状の反射面を有し光源20が放射する光を前方側に反射する反射板21(第2の反射部材)が設けられている。光源20は、点灯装置30から点灯電力が供給されると周囲に光を放射し、この放射光が反射板21により前方側に収束・反射され、さらにレンズ12によって配光が制御されることで、所望の照明領域を照明する。
この反射板21の前方側の開口部分には、受けた光を電力に変換して出力する光電池モジュール(太陽電池)9が設けられている。光電池モジュール1は、平板状に形成されており、その受光面を光源20側に向けた状態で反射板21に取り付けられている。この光電池モジュール1の取り付け位置は、この車載用前照灯装置を車両に取り付けた際に配光特性上遮光が必要な位置であり、本実施形態では、対向車の運転席に届く光を低減させる為に反射板21の開口部分の上側に配置している。この配置位置は、車載用前照灯装置や搭載される車両に要求される配光特性に応じて、適宜設定されるものである。
また光電池モジュール1は、光を変換した電力を出力するための電線H3の一端が接続されており、電線H3を介して後述する回路基板33に電力を出力している。
点灯装置30は、上述の直流電源DC1に接続された電線H1が接続される入力用コネクタ31と、光源20用の電線H2が接続される出力用コネクタ32と、後述するスイッチング素子Q1などの電子部品群が実装された回路基板33とを備える。また点灯装置30は、灯具10の下方側に取り付けられるケース34を備える。
入力用コネクタ31は、ケース34の側壁からその一部を露出した状態でケース34に収容されており、ケース34を灯具10に取り付けた状態で電線H1の着脱を可能にしている。また入力用コネクタ31は、入力用コネクタ31と電線H1のコネクタとの隙間を埋めるOリング(図示せず)を備え、電線H1のコネクタが接続された状態では内部に雨水が浸入しないようにしている。すなわち、入力用コネクタ31として、防水型コネクタ(防水カプラ)を利用している。なお、このような防水型コネクタは、従来から周知のものであるので詳細な説明は省略する。
出力用コネクタ32は、筒状に形成され、ケース34の上方側にその一部が突出した状態でケース34に収容されている。また出力用コネクタ32は、入力用コネクタ31と同様に防水型のコネクタであり、電線H2のコネクタが接続された状態では内部に雨水が浸入しないようにしている。
回路基板33は、入力用コネクタ31及び出力用コネクタ32や、点灯回路40を構成する電子部品群が実装されており、これらの電子部品の放熱性を向上するためにサーマルビア(図示せず)や、内層銅配線(図示せず)などが適宜設けられている。また回路基板33には、入力用コネクタ31を介して入力された電力を元に光源20の点灯電力を生成して出力用コネクタ32に出力する点灯回路40が実装されている。
ケース34は、例えば、熱伝熱性に優れるアルミダイカストにより、上面が開口した略箱状に形成されており、上面の開口の一部を覆うケースカバー34aが設けられている。このケースカバー34aは、ケース34と同様に伝熱性に優れる金属材料が平板状に形成されたものであり、ケース34の上面の開口の一部を覆うようにしてケース34に取り付けられている。
またケース34は、その内部の空間に入力用コネクタ31、出力用コネクタ32、及び、回路基板33を収容し、さらに、回路基板33に実装された電子部品の防水用に充填剤が充填されている。なお、ケース34は、入力用コネクタ31、出力用コネクタ32、及び、回路基板33を収納できる程度の大きさに形成されており、その断面は正円形、楕円形、正方形、長方形など、回路基板33などの形状に応じて適宜設定すればよい。
このケース34は、上面の開口をハウジング11の開口に臨ませた状態で下側からネジ止めなどによって灯具10の下側面に取りつけられている。
ここで、点灯回路40について図2を参照して説明する。点灯回路40は、図2に示すように、直流電源DC1と並列に接続された光電池モジュール1と、光電池モジュール1からの逆流を防止するダイオードD4をその構成要素として備える。また点灯回路40は、入力用コネクタ31及び光電池モジュール1からの出力を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ部(以下、電圧変換部と称する)41と、電圧変換部41の出力を平滑化する出力平滑部42とをその構成要素として備える。また点灯回路40は、出力平滑部42から出力される直流電圧を交流に変換して光源20に供給するインバータ部43と、光源20の始動を速やかに行うためのイグナイタ部44と、動作制御用の制御部45とをその構成要素として備える。
光電池モジュール1は、光源20から放射された光の一部を電力に変換し、電圧変換部41により所定の直流電圧に変換されて光源20を点灯させる。すなわち、光電池モジュール1は、直流電源DC1の補助電源として動作する。
電圧変換部41は、高周波ノイズ除去用のフィルタ回路41aと、チョッパ回路41bとで構成されている。
フィルタ回路41aは、直流電源DC1の両端間及び光電池モジュール1の両端間に接続されるコンデンサC1と、コンデンサC1の高電位側に一端側が接続されたインダクタL1とを備える。またフィルタ回路41aは、インダクタL1の他端側とコンデンサC1の低電位側との間に接続されるコンデンサC2を備えている。
チョッパ回路41bは、インダクタL1の他端側に並列接続された2つの1次巻線N1a、N1b、インバータ部43用の直流電圧を取り出す2次巻線N2a、及び、イグナイタ部44用の直流電圧を取り出す2次巻線N2bを有する昇圧トランスTを備える。またチョッパ回路41bは、1次巻線N1a、N1bとグランドFGとの間に接続されるMOS型FETからなるスイッチング素子Q1とを備えている。さらにチョッパ回路41bは、スイッチング素子Q1のゲートとグランドFGとの間に接続される抵抗R1と、スイッチング素子Q1のゲートと制御部45の後述するHF駆動回路部45eとの間に接続される抵抗R2とを備えている。
この電圧変換部41では、スイッチング素子Q1のオン時に昇圧トランスTに電磁エネルギが蓄積され、スイッチング素子Q1のオフ時に蓄積された電磁エネルギが昇圧トランスTから放出されるようになっている。したがって、制御部45のHF駆動回路部45eによって、スイッチング素子Q1のオン/オフのデュティー比や周波数を制御することによって、昇圧トランスTの各2次巻線N2a、N2bに所望の直流電圧を生じさせることができる。
出力平滑部42は、昇圧トランスTの2次巻線N2aの両端間に接続されるダイオードD1及び平滑用のコンデンサC3からなる直列回路を備えている。また、コンデンサC3とダイオードD1との接続点には、ランプ電流検出用の抵抗R3の一端が接続されている。さらに、出力平滑部42は、コンデンサC3と抵抗R3からなる直列回路に並列接続されるコンデンサC4、及び、抵抗R4、R5の直列回路と、抵抗R4に順方向に並列接続されるダイオードD2からなる始動補助回路を備えている。コンデンサC4は、コンデンサC3から抵抗R3、R5、R4を通して充電され、コンデンサC4の放電経路は、ダイオードD2及び抵抗R5を通る経路となる。さらに、出力平滑部42は、昇圧トランスTの2次巻線N2bの両端間に接続されるダイオードD3及びコンデンサC5からなる直列回路を備え、電圧変換部41の出力を平滑化している。
インバータ部43は、矩形波生成回路43aとフィルタ回路43bとで構成されている。
矩形波生成回路43aは、出力平滑部42の出力端間に接続されるスイッチング素子Q2、Q3からなる直列回路と、該直列回路に並列に接続されるスイッチング素子Q4、Q5からなる直列回路とからなる所謂フルブリッジ回路である。この矩形波生成回路43aは、スイッチング素子Q2、Q3間の接続点と、スイッチング素子Q4、Q5間の接続点をそれぞれ出力点とし、フィルタ回路43bに出力している。
この矩形波生成回路43aの各スイッチング素子Q2〜Q5のオン・オフの周波数は、制御部45のLF駆動回路部45fによって制御される。より具体的には、スイッチング素子Q2、Q5がオンのときにはスイッチング素子Q3、Q4がオフになり、スイッチング素子Q3、Q4がオンのときにはスイッチング素子Q2、Q5がオフになるように制御される。これらスイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフは低周波で行われ、後述するイグナイタ部44介して矩形波電圧を光源20に印加する。なお、光源20の点灯前には、スイッチング素子Q3、Q4がオン、スイッチング素子Q2、Q5がオフとなるように制御部45により制御され、スイッチング素子Q4、Q5の接続点がスイッチング素子Q2、Q3の接続点に対して負極側となる。
フィルタ回路43bは、矩形波生成回路43aの出力点間に接続されるコンデンサC6と、コンデンサC6の両端に一端側が接続されたコモンモードチョークL2と、コモンモードチョークL2の他端間に接続されるコンデンサC7、C8の直列回路とを備える。なお、コンデンサC7、C8間の接続点はグランドFGに接続されている。このフィルタ回路43bは、主にスイッチング素子Q2〜Q5より発生する高周波のスイッチングノイズを除去している。
インバータ部43は、出力平滑部42のダイオードD3とコンデンサC5との接続点に接続される抵抗R6、R7からなる直列回路と、抵抗R6、R7間の接続点とグランドFGとの間に接続されるコンデンサC9とを備えている。
イグナイタ部44は、インバータ部43のコンデンサC7、C8からなる直列回路の両端間に接続されるコンデンサC10と、抵抗R7に一端が接続されるコンデンサC11とをその構成要素として備える。またイグナイタ部44は、2次巻線PN2が光源20に接続されるとともに2次巻線PN2と光源20の直列回路がコンデンサC10の両端間に接続されるパルストランスPT1を備える。さらにイグナイタ部44は、パルストランスPT1の1次巻線PN1とスパークギャップSG1との直列回路を備えている。
ここで、コンデンサC11にはコンバータ部41の出力電圧と、昇圧トランスTの2次巻線N2b、ダイオードD3、コンデンサC5、及び抵抗R6、R7からなる回路の出力電圧とで決まる電圧が印加される。この時、コンデンサC11の両端電圧がスパークギャップSG1の破壊電圧に達すると、スパークギャップSG1が導通してパルストランスPT1の1次巻線PN1を通してコンデンサC11の電荷が放出される。これによりパルストランスPT1の2次巻線PN2には1次巻線PN1の印加電圧を昇圧した高電圧のパルス電圧が誘起され、この高電圧パルスにより光源20の放電を起動させ、光源20の始動を速やかに行うことができる。また、コンデンサC10はパルス電圧に対して低インピーダンスとなるものを用いているので、2次巻線PN2に生じるパルス電圧がインバータ部43に印加されるのを防止している。
制御部45は、例えば、電子部品を集積化してなるICチップであって、電源電圧監視部45a、HF駆動回路45e、LF駆動回路45f、VLA検出部45b、ILA検出部45c、演算部45dをその構成要素として備える。
電源電圧監視部45aは、電圧変換部41のコンデンサC1とインダクタL1の接続点に接続されて、入力用コネクタ31に接続される外部電源の電源電圧を監視するとともに、制御部45の動作電源を取り出している。
VLA検出部45bは、コンデンサC3と昇圧トランスTの2次巻線N2aとの接続点の電位(電圧変換部41の出力電圧)により、光源20のランプ電圧を検出している。
ILA検出部45cは、抵抗R3の両端電圧に基づいて、電圧変換部41の出力電流である光源20のランプ電流を検出している。
HF駆動回路部45eは、VLA検出部45b及びILA検出部45cの各検出値に基づいて、電圧変換部41のスイッチング素子Q1のオン/オフの周波数やデュティー比を演算してHF駆動回路部45eに出力する。またHF駆動回路部45eは、前述の各検出値及び光源20の点灯状態に応じて、スイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフの周波数を演算してLF駆動回路部45fに出力する。
HF駆動回路部45e及びLF駆動回路部45fは、演算部45dからの出力に基づいて、各スイッチング素子Q1〜Q5のオン/オフを制御している。
上述のような点灯回路40により、直流電源DC1及び光電池モジュール1の電力に基づいて、光源20は所望の明るさで点灯するよう制御される。
このように、配光特性上遮光が必要な位置に光電池モジュール1が配置されており、従来遮蔽されていた光源20からの光を光電池モジュール1で受光し、光電池モジュール1によって電力に変換されて、この電力を補助電力として光源20が点灯する。これにより、無駄な電力消費を低減することができるとともに、直流電源DC1から供給される電力に電圧降下が発生しても、光源20に供給される点灯電力が安定して光源20や装置の長寿命化を図ることができる。
なお、本実施形態においては、高輝度放電灯を光源20として用いて説明を行ったが、光源20として高輝度・高出力のLEDを用いても良い。
また本実施形態においては、光電池モジュール1からの出力を電圧変換部41に出力して光源20の点灯電力としているが、制御部45の動作電源の補助電源として用いるようにしても良い。
また、点灯回路40に直流電源DC1から供給される直流電力に基づいて充電される蓄電池を設け、直流電源DC1からの供給電力が不安定な場合には、この蓄電池に蓄えられた電力を電圧変換部41に出力するようにしても良い。この場合には、光電池モジュール1からの出力をこの蓄電池を充電する為の電力として利用するようにすれば良く、これにより、光源20に供給される点灯電力をさらに安定化することができる。
(実施形態2)
以下に本実施形態を図3に基づいて説明する。本実施形態にかかる車載用前照灯装置は、光電池モジュール1をレンズ12の後方側であって車載用前照灯装置を車両に取り付けた際に配光特性上遮光が必要な位置に配置している。光電池モジュール1は、その受光面側を光源20側に向けて(すなわち、車載用前照灯装置の後方側)配置されている。この点を除いては実施形態1と同様の構成であるので、共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
このように、配光特性上遮光が必要な位置に光電池モジュール1が配置されており、従来遮蔽されていた光源20からの光を光電池モジュール1によって電力に変換され、この電力を補助電力として光源20が点灯する。これにより、無駄な電力消費を低減することができるとともに、直流電源DC1から供給される電力に電圧降下が発生しても、光源20に供給される点灯電力が安定して光源20や装置の長寿命化を図ることができる。また、光源20から放射された光のうち、配光特性上遮光が必要な光は光電池モジュール1によって遮蔽されるので、遮光用の遮光板などを配置することなく所望の配光特性を得ることができる。
(実施形態3)
以下に本実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態にかかる車載用前照灯装置は、光源20から放射された光を後方に反射する反射板13(第1の反射部材)を備えるとともに、光電池モジュール1をこの反射板13により反射された光が照射されるハウジング11の内壁に配置している。この点を除いては実施形態1及び2と同様の構成であるので、共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
反射板13は、レンズ12の後方側であって、車載用前照灯装置を車両に取り付けた際に配光特性上遮光が必要な位置(すなわち、実施形態2における光電池モジュール1と同じ位置)に配置されている。また反射板13は、その反射面が光源20側に向けて(すなわち、車載用前照灯装置の後方側)配置されており、光源20より放射された光はハウジング11の後方側の内壁面に配置された光電池モジュール1の受光面に入射するよう設定されている。
これにより、従来遮蔽されていた光源20からの光が光電池モジュール1によって電力に変換され、この電力を補助電力として光源20が点灯し、無駄な電力消費を低減することができる。また、直流電源DC1から供給される電力に電圧降下が発生しても、光源20に供給される点灯電力が安定して光源20や装置の長寿命化を図ることができる。さらに、光源20から放射された光のうち、配光特性上遮光が必要な光は反射板13によって遮蔽されるので、遮光用の遮光板などを配置することなく所望の配光特性を得ることができる。
(実施形態4)
以下に本実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態にかかる車載用前照灯装置は、光電池モジュール1をケースカバー34aの上側表面に配置するとともに、反射板21の一部を切り欠いて貫通孔21aが設けられている。この点を除いては実施形態1及び2と同様の構成であるので、共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
貫通孔21aは、反射板21によって反射された光源20からの照射光が、配光特性上遮光が必要な位置に照射される量が多い部位に設けられている。なお、本実施形態では、配光特性上遮光が必要な上側に反射光が到達し易い反射板21の下方側に貫通孔21aを設けている。
光電池モジュール1は、ケースカバー34aの上側表面であって、この貫通孔21aを通って照射される光源20からの光が照射される位置に配置されている。
これにより、従来は反射板21により反射されその一部が遮蔽されていた光源20からの光が光電池モジュール1により電力に変換され、この電力を補助電力として光源20が点灯され、無駄な電力消費を低減することができる。また、直流電源DC1から供給される電力に電圧降下が発生しても、光源20に供給される点灯電力が安定して光源20や装置の長寿命化を図ることができる。
なお、上述の実施形態1〜4を組み合わせ、例えば、図6〜図11に示すように光電池モジュール1を複数個所に配置するようにしても良い。このようにすることで、光電池モジュール1からの出力が大きくなり、さらに無駄な電力消費を低減することができるとともに、光源20や装置の長寿命化を図ることができる。
図6に示す車載用前照灯装置は、実施形態1と実施形態2を組み合わせたものであり、光電池モジュール1をレンズ12の後方側と反射板21の開口部分の上側の二箇所に配置している。
図7に示す車載用前照灯装置は、実施形態1と実施形態3を組み合わせたものであり、光電池モジュール1を反射板21の開口部分の上側とハウジング11の後方側壁面の二箇所に配置し、レンズ12に反射板13を配置している。
図8に示す車載用前照灯装置は、実施形態1と実施形態4を組み合わせたものであり、光電池モジュール1を反射板21の開口部分の上側とケースカバー34aの上側表面の二箇所に配置し、反射板21の一部に貫通孔21aを設けている。
図9に示す車載用前照灯装置は、実施形態2と実施形態3を組み合わせたものであり、光電池モジュール1をハウジング11の後方側壁面とレンズ12の後方側の二箇所に配置し、レンズ12の後方側に反射板13を配置している。
図10に示す車載用前照灯装置は、実施形態2と実施形態4を組み合わせたものであり、光電池モジュール1をレンズ12の後方側とケースカバー34aの上側表面の二箇所に配置し、反射板21の一部に貫通孔21aを設けている。
図11に示す車載用前照灯装置は、実施形態3と実施形態4を組み合わせたものであり、光電池モジュール1をハウジング11の後方側壁面とケースカバー34aの上側表面の二箇所に配置している。また、レンズ12に反射板13を配置するとともに、反射板21の一部に貫通孔21aを設けている。
1 光電池モジュール
10 灯具
12 レンズ
20 光源
21 第2反射板
30 点灯装置
40 点灯回路
DC1 直流電源

Claims (5)

  1. 光源と、車両用バッテリから供給される直流電力を変換する電力変換回路を含み、前記光源に点灯電力を供給する点灯装置と、前記光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光される一部の光が入射される太陽電池とを備え、
    前記点灯装置は、前記電力変換回路により前記太陽電池からの出力を変換し、前記点灯電力として前記光源に出力する、又は、前記バッテリを充電することを特徴とする車載用前照灯装置。
  2. 前記光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光が必要な一部の光を遮光する遮光板を備え、前記太陽電池は前記遮光板の表面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用前照灯装置。
  3. 前記光源からの照射光の配光を制御するレンズを備え、前記太陽電池は前記レンズに配置したことを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の車載用前照灯装置。
  4. 前記光源からの照射光の配光を制御するレンズと、前記レンズの内側に配置されて前記光源が照射する照射光のうち配光特性上遮光される一部の光を後方に反射する第1の反射部材とを備え、前記太陽電池は、前記反射部材による反射光が照射される位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車載用前照灯装置。
  5. 前記光源の周囲に配置され、当該光源が照射する照射光を照射方向側に反射させる第2の反射部材を備え、前記第2の反射部材には、厚み方向に貫通し前記光源から放射された光のうち一部を通す貫通孔が設けられ、前記太陽電池は、前記貫通孔を通して前記光源からの光が照射される部位に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車載用前照灯装置。
JP2010254127A 2010-11-12 2010-11-12 車載用前照灯装置 Withdrawn JP2012104446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010254127A JP2012104446A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 車載用前照灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010254127A JP2012104446A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 車載用前照灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012104446A true JP2012104446A (ja) 2012-05-31

Family

ID=46394586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010254127A Withdrawn JP2012104446A (ja) 2010-11-12 2010-11-12 車載用前照灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012104446A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014099389A (ja) * 2012-10-17 2014-05-29 Panasonic Corp 電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置
KR101744773B1 (ko) * 2015-07-29 2017-06-08 공주대학교 산학협력단 전조등 발전장치 및 전조등 발전 방법
JP2018152237A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 三菱電機株式会社 車載用前照灯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014099389A (ja) * 2012-10-17 2014-05-29 Panasonic Corp 電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置
KR101744773B1 (ko) * 2015-07-29 2017-06-08 공주대학교 산학협력단 전조등 발전장치 및 전조등 발전 방법
JP2018152237A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 三菱電機株式会社 車載用前照灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4939092B2 (ja) 調光照明装置
JP2011049527A (ja) Led照明装置
Nuttall et al. Design of a LED street lighting system
WO2014057677A1 (ja) 点灯装置およびそれを用いた照明器具
KR20120015232A (ko) Led 램프 및 led 램프용 구동 회로
JP2009134945A (ja) Led点灯装置及びled照明器具
JP5699272B2 (ja) 半導体発光素子の点灯装置およびそれを用いた照明器具
JP5608038B2 (ja) フィルタ回路およびそれを用いた照明装置
JP3279476B2 (ja) 放電灯の点灯装置
JP2008305641A (ja) 放電灯点灯装置
JP2012104446A (ja) 車載用前照灯装置
JP4635623B2 (ja) 放電灯点灯装置、及びこれを含む照明器具
JP2008010217A (ja) 点灯装置
JP4654989B2 (ja) 点灯装置
WO2001024588A1 (fr) Dispositif d'eclairage a lampe a decharge
US9232617B2 (en) Discharge lamp electronic ballast luminaire and vehicle with same
JP5567940B2 (ja) 電源装置及びそれを用いた照明点灯装置並びに器具
JP2016162499A (ja) 点灯装置及びそれを用いた照明器具
JP6467751B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP3651399B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
CN102395240B (zh) 外置电阻器控制hid氙气灯效率输出装置
US8749156B2 (en) Electric lighting driver circuit
JP2011155809A (ja) 電源装置およびこの電源装置を用いたled照明装置
JP6399450B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
US20100308728A1 (en) Discharge lamp unit having heat dissipation structure

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140204