JP3676546B2 - レースチャージャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベニヤレースに原木を供給する際、原木の切削軸芯を決定し、その切削軸芯とベニヤレ−スのスピンドルの軸芯とが一致するように、原木を自動的に供給する装置、即ちレ−スチャ−ジャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、特公平4−60001号公報に記載された「原木の芯出し方法および装置」のように、「後退限に待機する把持爪によって、原木を仮中心を回転中心として回動させ、長手方向に亘る複数箇所の断面輪郭を検知することによって、原木の総体軸心の座標値を演算し、この座標値に基づき、まず把持爪を前進させてX軸上の補正を行い、次いで搬送爪を下降させてY軸上の補正を行った後、原木を把持爪から搬送爪へ把持交換する原木の芯出し方法」や「上下方向に立設された機枠間を、X軸補正装置によって水平方向に進退自在とした一対の軸受箱に、その先端に把持爪が装着され、且つ回転角検知機が付設されたスピンドルを摺動自在に各々嵌挿すると共に、機枠上部の水平梁を案内として走行自在に横架された走行体に、Y軸補正装置によって昇降自在な搬送爪を両側より各々吊下し、一方、原木の長手方向に任意間隔を置いて複数個配設される各揺動腕の基端に、変位量検知器を各々付設してピン接し、さらに前記回転角検知機と変位量検知器の各データから演算される総体軸芯の座標値に基づき、前記軸受箱の前進補正量をX軸補正装置へ、また搬送爪の下降補正量をY軸補正装置へ、各々出力させる原木の芯出し装置」があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の技術には次のような問題が生じていた。
即ち、前記X軸補正装置では、一対の軸受箱の双方を各別に水平方向に進退自在に構成しなくてはならず、装置の製造コスト高及び複雑化が生じていた。
そこで請求項1の発明では、X軸、Y軸の補正を簡単な構成によって行うと共に、芯出しスピンドルによる芯出し工程及び保持ア−ムによる保持、搬送工程を自動化したレ−スチャ−ジャを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、請求項1の発明は、原木の木口を挟持する一対の芯出しスピンドルと、その一対の芯出しスピンドルによって挟持された原木の両木口における切削軸芯を自動的に演算する芯出し手段と、前記一対の芯出しスピンドルによる原木の挟持に代ってその原木を保持する一対の保持ア−ムと、その一対の保持ア−ムを前記芯出しスピンドルとベニヤレ−スのスピンドルとの間で任意の距離を往復移動させる保持ア−ムの移動手段と、を含むレ−スチャ−ジャにおいて、前記一対の保持ア−ムを伸縮自在に構成すると共に、前記一対の芯出しスピンドルのうち一方の芯出しスピンドルを前記保持ア−ムの伸縮方向と交わる方向へ移動自在に構成し、更に、一対の芯出しスピンドルによって原木の両木口における切削軸芯の演算を終了した原木を挟持している状態において、前記芯出しスピンドルの軸芯と平行に片側の木口を見た場合、重なり合う2つの切削軸芯を通る仮想直線が、前記保持ア−ムの原木保持位置における保持ア−ムの伸縮方向と平行になるまで、前記移動自在に構成された一方の芯出しスピンドルを移動させ、 その移動させた位置において、前記芯出しスピンドルによる原木の挟持を前記保持ア−ムによる原木の保持に交代させ、更に、その保持ア−ムを伸縮させると共に、前記保持ア−ムの移動手段によって前記保持ア−ムをベニヤレ−スのスピンドルまで移動させ、前記両切削軸芯とベニヤレ−スのスピンドルの軸芯とを一致させる制御機構を設けたことを特徴としている。
又、芯出しスピンドルの軸芯と平行に片側の木口を見た場合、重なり合う2つの切削軸芯を通る仮想直線とは、切削軸芯出し機構によって演算の上求められた両木口の切削軸芯を、いずれか一方の木口を、それも芯出しスピンドルの軸芯と平行な角度でもって木口を見た場合、手前側の見える切削軸芯と、反対側の見えない切削軸芯とを、前記芯出しスピンドルの軸芯と直交する平面上において結んだ直線をいい、以下同様の意である。
又、保持ア−ムの伸縮作動と移動手段による移動作動とは、いずれか一方の作動を先に行ってもよいし、両作動を同時に行ってもよく、最終的に前記両切削軸芯とベニヤレ−スのスピンドルの軸芯とが一致すればよい。
請求項2の発明は、前記請求項1のレ−スチャ−ジャにおける実施態様としての発明で、前記保持ア−ムの移動手段を回転軸を中心とした回動機構とし、前記仮想直線がこの回転軸の軸芯を通ることを特徴としている。
同様に、請求項3の発明も、前記請求項1記載のレ−スチャ−ジャにおける実施態様としての発明で、前記保持ア−ムの移動手段を移動レ−ルによる移動機構とし、前記仮想直線が前記保持ア−ムの軸芯を通ることを特徴としている。
【0005】
これらいずれの発明においても、芯出し手段によって自動的に演算された原木の両木口における切削軸芯の、ベニヤレ−スのスピンドルの軸芯と直交する平面上の2方向のズレの補正を、原木を挟持している一対の芯出しスピンドルのうちの一方のスピンドルの移動と、そのスピンドルの原木の保持に代る保持ア−ムの伸縮作動とによって行うことができるので、簡単な装置で対応でき、製造コストが安く、作業性も良い。
【0006】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例を図1から図4及び図15に基づいて、その作動を図5から図12及び図16から図21に基づいて説明する。
図1はレ−スチャ−ジャを組み込んだベニヤレ−ス全体の側面図、図2は図1のE視一部図、図3は図1のF視一部図、図4は図1のG視一部図、図15は作動制御図、図5から図12は作動説明図、図16から図21はフロ−チャ−ト図である。
【0007】
当該実施例にかかるレ−スチャ−ジャは、原木を搬入する搬入機構103と、原木の両木口における仮芯を割り出す仮芯出し機構111と、前記両木口における切削軸芯を割り出す切削軸芯出し機構121と、切削軸芯が割り出された原木を切削軸芯出し機構121からベニヤレ−ス本体171に搬送する保持、搬送機構151とから構成される。
【0008】
搬入機構103は、図1に示すように、原木1を逐次搬入するところの回転駆動及び制動自在な搬入コンベア3と、その原木を検知する検知器3a、更にその逐次搬入されてくる原木1を1個づつ分別して搬入するところの回転駆動及び制動自在な分別コンベア5と、その原木1を検知する検知器7、等で構成されている。
【0009】
仮芯出し機構111は、図2に示すように、左右一対の機枠9、9aにおける内側摺動面91、91aに沿って昇降自在に取り付けられている左右一対のV字形を呈する仮芯出しブロック11、11aと、ボールねじ等からなる仮芯出しブロックの送りねじ13、13aと、サーボモータ等からなる仮芯出しブロック送りねじ用モータ15、15aと、ロータリエンコーダ等からなる仮芯出しブロックの変位検出器17、17aと、仮芯出しブロック11、11aによって上昇する原木1を検知する検知器19、19a、等で構成されている。
仮芯出しブロックの送りねじ13、13aの下方端は、前記仮芯出しブロック送りねじ用モータ15、15aの軸に連結され、各ねじ部は仮芯出しブロック11、11aと螺合されている。又仮芯出しブロック送りねじ用モータ15、15aは機枠9、9aに取り付けられている。
【0010】
切削軸芯出し機構121は、図3に示すように、主に、移動自在な可動芯出しスピンドル21と移動しない固定芯出しスピンドル21aとで構成されるが、いずれのスピンドル21、21aも、先端は原木木口に喰い込むように爪が取り付けられている。
この移動自在な可動芯出しスピンドル21は、移動取付台39に取り付けられた軸受23によって当該スピンドル21を回転自在且つスピンドルの軸芯方向に進退自在に支持されており、同じく移動取付台39に取り付けられたシリンダ25によって当該スピンドル21をスピンドルの軸芯方向に進退作動されるよう構成されている。この移動取付台39は、前記スピンドル21の軸芯方向と直交する方向、即ち後記する保持ア−ム161の伸縮方向と交わる方向の一例としての矢印T−U方向、に配設されたレ−ル41、41に取り付けられており、ボールねじ等からなる移動取付台送りねじ43、サーボモータ等からなる移動取付台送りねじ用モータ45、ロータリエンコーダ等からなる移動取付台変位検出器47、等で構成される作動機構によって、前記スピンドル21の軸芯方向と直交する方向へ往復移動させられる。前記移動取付台送りねじ43の一方は、移動取付台送りねじ用モータ45の軸に連結され、他方は前記移動取付台39に螺合されている。又移動取付台送りねじ用モータ45はモータ取付台45aを介して機枠9に固定されている。尚前記レ−ル41、41は前記移動取付台39に貫通し、この取付台39が当該レ−ル41、41に沿って移動できるよう構成されている。次に、移動しない固定芯出しスピンドル21aは、固定取付台37に取り付けられた軸受23aによって当該スピンドル21aを回転自在且つスピンドルの軸芯方向に進退自在に支持されており、同じく固定取付台37に取り付けられたシリンダ25aによって当該スピンドル21aをスピンドルの軸芯方向に進退作動されるよう構成されている。又スプロケット31、チェーン29、スプロケット27を介してサーボモータ等からなる芯出しスピンドルの回転用モータ33とも連結されており、当該モ−タ33の駆動によって前記スピンドルが回転する。35は、ロータリエンコーダ等からなる芯出しスピンドルの回転角検出器である。そして前記固定取付台37は機枠9に、前記芯出しスピンドルの回転用モータ33はモータ取付台33aを介して機枠9に、それぞれ取り付けられている。
尚前記固定芯出しスピンドル21aは、スプロケット31に対し軸方向に進退自在で且つ回転方向には一体に嵌挿されている。
49は、レーザ光、電磁波、超音波等の伝播媒体を原木の外周面に投射し、その反射を利用して原木外周面までの距離を検出する原木輪郭検出器49を示し、前記機枠9に取り付けられている。
【0011】
保持、搬送機構151は、図4に示すように、回動自在な支持部材51と、その支持部材51の下面に形成された摺動面51a、51aに沿って移動するブラケット59、59aと、そのブラケット59、59aの内側に形成された摺動面591、591aに沿って伸縮する保持ア−ム161、161aと、からなり、前記支持部材51は、軸受53、53aによって回動自在に支持されており、サーボモータ等からなる支持部材用モータ55によって往復回動が、ロータリエンコーダ等からなる支持部材回転角検出器57によって回転位置の制御が行われる。前記ブラケット59、59aは、支持部材51に取り付けられているシリンダ61、61aによって、前記摺動面591、591aに取り付けられている保持ア−ム161、161aを介して原木1を挟持する方向へ往復作動させられるように、又前記保持ア−ム161、161aは、当該保持ア−ムと螺合するボールねじ等からなる保持ア−ム送りねじ63、63aと前記ブラケット59、59aに取り付けられているサーボモータ等からなる保持ア−ム送りねじ用モータ65、65aとによって、矢印R−S方向へ伸縮作動させられるように、構成されている。保持ア−ム161、161aの先端は、原木1の木口に突き刺さるよう爪状に形成されている。図中67、67aは、ロータリエンコーダ等からなる保持ア−ム変位検出器を示している。
【0012】
図15は、前記搬入機構103、仮芯出し機構111、切削軸芯出し機構121及び保持、搬送機構151の作動制御図を示し、検知器3a、仮芯出しブロックの変位検出器17、17aの信号に基づいて搬入コンベア3、分別コンベア5、仮芯出しブロック送りねじ用モータ15、15aが、検知器7、19、19a、スピンドルの回転角検出器35、移動取付台変位検出器47、原木輪郭検出器49の信号に基づいて芯出しスピンドル回転用モータ33、移動取付台送りねじ用モータ45、シリンダ25、25aが、支持部材回転角検出器57、保持ア−ム変位検出器67、67aからの信号に基づいてシリンダ61、61a、支持部材用モータ55、保持ア−ム送りねじ用モータ65、65aが自動的に作動する制御器が設けられている。
【0013】
次に、上記のように構成されている実施例の作用を図5〜図12の作動説明図と図16〜図21のフロ−チャ−ト図に基づいて説明する。
【0014】
図1において、分別コンベア5上の原木1を検知器3aで検知すると、検知信号が制御器に送られ、そして制御器からの出力信号で搬入コンベア3を制動させる。(図16)
次に、分別コンベア5の爪5aによって、1個づつ分別搬入されてくる原木1を検知器7で検知すると、検知信号が制御器に送られ、そして制御器からの出力信号で分別コンベア5を制動させる。(図17)
【0015】
前記分別コンベア5の制動と同時に仮芯出し機構111が作動する。図2に示す左右の仮芯出し機構111はそれぞれ単独で作動するが、その作用は左右同じであるので、図2における右側の仮芯出し機構111の作用のみを説明し、左側の仮芯出し機構の作用説明は省略する。
前記分別コンベア5の制動と同時に制御器からの出力信号で、仮芯出しブロック送りねじ用モータ15を駆動させ、仮芯出しブロック11を上昇させて原木1を上昇させる。同時に仮芯出しブロックの変位検出器17からの信号が制御器に送られる。
【0016】
尚図5に示す、検知器19が原木1の上部を検知する位置より芯出しスピンドル21の軸芯までの距離L1と、同じく検知器19が原木1の上部を検知する位置より芯出しブロック11の下限位置までの距離L2、及び仮芯出しブロック11の形状・寸法等は予め制御器に入力されている。
上昇中の原木1の上部を検知器19で検知すると、その信号が制御器に送られる。その時点での上昇距離L3は、仮芯出しブロックの変位検出器17からの信号によって制御器に入力されているので、制御器は、検知器19の信号と前記L3、L2、芯出しブロック11の形状・寸法から原木1の直径を演算し、原木1の仮芯を割り出し、そして原木1の半径L4を算出する。(図18)
そして図5の状態における仮芯出しブロック11を更にL4+L1の距離だけ上昇させた後、仮芯出しブロック送りねじ用モータ15を制動させ、芯出しスピンドル21の軸芯に原木1の仮芯を一致させる。(図6)
前記の通り、図2における左側の仮芯出し機構111も同様の作用を経て、モ−タ15aを制動させ、芯出しスピンドル21aの軸芯に原木1の仮芯を一致させる。
【0017】
次に、前記モ−タ15、15aの制動後、シリンダ25、25aを作動させて、芯出しスピンドル21、21aを進出させ、原木1を芯出しスピンドル21、21aとで挟持する。
【0018】
そしてモ−タ15、15aを駆動させて、仮芯出しブロック11、11aを下限位置まで下降させる。
【0019】
そして下降完了後、再び制御器からの出力信号で分別コンベア5を回転駆動させる。(図17)
【0020】
又同時に、芯出しスピンドル回転用モータ33を駆動させて、前記挟持した原木1を1回転させる。(図7)その際、固定芯出しスピンドル21aの任意回転毎にスピンドル回転角検出器35より信号が制御器に送られ、同時に、前記信号毎に対応して、原木輪郭検出器49より、原木外周までの距離に対応する信号が制御器に送られる。制御器は、これらスピンドル回転角の検出器35及び原木輪郭検出器49の各信号に基づいて、原木1の両木口(即ち可動芯出しスピンドル21側の木口と固定芯出しスピンドル21a側の木口)の切削軸芯を演算する。
【0021】
例えば図8に示すような原木形状の場合、実線で示す可動芯出しスピンドル21側の木口の切削軸芯は、同じく実線で示す+印1dの位置に演算され、破線で示す固定芯出しスピンドル21a側の木口の切削軸芯は、同じく破線で示す+印1eの位置に演算される。図8は、前記スピンドル21、21aの軸芯と平行に可動芯出しスピンドル21側から木口を見た状態の図であるから、図8において、これら2つの切削軸芯1d、1eを通る直線を、本発明でいう仮想直線と定義する。
【0022】
かかる切削軸芯1d、1eの演算終了後、支持部材用モータ55を駆動させ、支持部材51を回動させることによって、前記一対の保持ア−ム161、161aを芯出しスピンドル21、21a側へ、即ち図9における矢印P方向移動させる。(図19)
同時に、支持部材回転角検出器57の信号が制御器に送られ、制御器がその信号に基づいて、固定芯出しスピンドル21a側の木口の切削軸芯1eに保持ア−ム161(161a)の軸芯52が一致したことを確認すると、支持部材用モータ55を制動させる。(図9、図20)この位置が原木保持位置となる。
【0023】
前記支持部材用モータ55を制動させた後、移動取付台送りねじ用モータ45を駆動させて、前記一対の芯出しスピンドル21、21aで原木1を挟持している状態において、可動芯出しスピンドル21を図3における矢印T方向に移動させる。同時に、移動取付台変位検出器47の信号が制御器に送られる。
そして図10に示すように、切削軸芯1d、1eを通る前記仮想直線と保持ア−ム161(161a)の軸芯52とが一致するまで、移動台取付台送りねじ用モータ45を駆動させて可動芯出しスピンドル21を移動させ、前記移動取付台変位検出器47からの信号に基づいて前記仮想直線と保持ア−ムの軸芯52とが一致したことを確認すると、前記移動取付台送りねじ用モータ45を制動させる。
【0024】
次に、シリンダ61、61aの夫々のロッドを収縮させ、保持ア−ム161、161aを互いに近づく方向へ移動させることにより、原木1を挟持する。
【0025】
続いてシリンダ25、25aの夫々のロッドを収縮させ、芯出しスピンドル21、21aを後退させることにより、原木1の挟持を解放し、芯出しスピンドル21、21aによる原木の挟持を前記保持ア−ム161、161aによる原木の保持に交代させる。
【0026】
続いて前記支持部材用モータ55を再度駆動させて、支持部材51を前記とは逆方向へ回動させることによって、前記一対の保持ア−ム161、161aをベニヤレ−スのスピンドル71、71側へ、即ち図11における矢印Q方向へ移動させる。同時に、支持部材回転角検出器57の信号が制御器に送られる。
次に、保持ア−ム送りねじ用モータ65、65aを駆動させて、保持ア−ム161、161aを矢印R方向に伸長させる。同時に、保持ア−ム変位検出器67、67aの信号が制御器に送られる。(図20)
【0027】
そして、原木1の両切削軸芯1d、1eがレースのスピンドル71、71の軸芯にそれぞれ一致したことを、支持部材回転角検出器57及びそれぞれの保持ア−ム変位検出器67、67aからの信号に基づいて制御器が判断すると、支持部材用モータ55及び保持ア−ム送りねじ用モータ65、65aをそれぞれ制動させる。
【0028】
続いて、レースのスピンドル71、71を進出させて原木1を挟持し、前記シリンダ61、61aのそれぞれのロッドを伸長させて、保持ア−ム161、161aによる原木1の挟持を解放する。
そして、保持ア−ム161、161aを図12に示す矢印S方向に短縮させる。
【0029】
以上の作用の繰り返しにより原木の切削軸芯を求め、その切削軸芯をレースのスピンドルの軸芯に一致するように供給する。
【0030】
尚、前記実施例では、支持部材51の回動による保持ア−ム161、161aの矢印Q方向への移動と、保持ア−ム161、161aの伸長による矢印R方向(場合によっては短縮による矢印S方向もあり得る)への移動とを同時に行っているが、いずれか一方の作動を先行して実施してもよい。
【0031】
又、前記実施例では、図9に示すように保持ア−ム161、161aの軸芯52が支持部材51の回転軸芯51bを通っているが、この保持ア−ム161、161aの軸芯52を平行に移動したり、図13に示すように傾斜させたりして、前記回転軸芯51bを通らないようにしてもよい。
更に、前記仮想直線と前記保持ア−ム161、161aの軸芯52との関係についても、前記実施例では、図10に示すように仮想直線と保持ア−ム161、161aの軸芯52とが一致しているが、図14に示すように仮想直線52aを平行に移動した位置関係で設定してもよい。この場合、まず前記切削軸芯1eを前記保持ア−ムの軸芯から任意距離隔てた位置にくるよう支持部材用モ−タ55を制動させ、その位置を原木保持位置とする。次に前記仮想直線52aが前記保持ア−ムの軸芯と平行になる位置まで、移動取付台送りねじ用モ−タ45を駆動させて可動芯出しスピンドル21を移動させ、切削軸芯1dを矢印T方向に移動させる。そしてベニヤレースに供給するときは、前記切削軸芯1e、1dがベニヤレースのスピンドル71の軸心に一致するよう供給する。
【0032】
又、前記実施例においては、可動芯出しスピンドル21の作動機構として、当該可動スピンドル21を移動取付台39に取り付け、この移動取付台39の内部にレ−ル41、41を貫通させると共に、この移動取付台39をボ−ルねじ等からなる移動取付台送りねじ43、サ−ボモ−タ等からなる移動取付台送りねじ用モ−タ45、ロ−タリエンコ−ダ等からなる移動取付台変位検出器47等によって前記可動スピンドル21の軸芯方向と直交する方向へ往復移動するように構成されているが、可動芯出しスピンドル21の作動機構は、これらの機構に限定されるものではなく、位置制御が可能であればその具体的構成は任意に設計できる。
【0033】
又、前記実施例においては、保持、搬送機構151における保持ア−ム161の移動手段が、回転軸51bを中心とした回動機構であったが、これを移動レ−ルによる移動機構としてもよい。
図22〜図25は、移動レ−ルによる実施例の作動説明図を示し、図22において9は機枠、161は保持ア−ム、59はブラケット、51は支持部材、49は原木輪郭検出器、71はベニヤレ−スのスピンドルを示し、これらの構成は前記実施例と同じである。72は前記機枠9、9に架設された移動レ−ルを示し、前記支持部材51はこの移動レ−ルに誘導されて移動できるよう構成されている。又73は送りねじ、74は支持部材用モ−タを示し、送りねじ73は支持部材用モ−タ74によって左右に回転し、当該送りねじ73と螺合する前記支持部材51を移動させる。尚これらの構成部材を作動させる制御機構は、前記実施例と同様であるので省略する。
図23において、固定芯出しスピンドル側の木口の切削軸芯1eに保持ア−ム161の軸芯52が一致したことを確認すると、支持部材用モ−タ74を制動させ、更に、可動芯出しスピンドルを移動させて、切削軸芯1d、1eを通る仮想直線と保持ア−ム161の軸芯52とが一致するまで、可動芯出しスピンドルを移動させる。そしてこれら芯出しスピンドルによる原木の保持を前記保持ア−ム161による原木の保持に交代させる。(図24)
続いて前記支持部材用モ−タ74を再度駆動させて、支持部材51を前記とは逆方向へ移動させることによって、前記保持ア−ム161をベニヤレ−スのスピンドル71側へ移動させ、同時に保持ア−ム161の長さを調整して、前記原木の両切削軸芯1d、1eがレ−スのスピンドル71、71の軸芯にそれぞれ一致するまで作動させる。(図25)
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成であるので、原木の切削軸芯の位置補正に関する装置が簡単であり、製造コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体側面図である。
【図2】図1のE視一部図である。
【図3】図1のF視一部図である。
【図4】図1のG視一部図である。
【図5】〜
【図12】第1実施例の作動説明図である。
【図13】他の実施例の作動説明図である。
【図14】他の実施例の作動説明図である。
【図15】第1実施例の作動制御図である。
【図16】〜
【図21】第1実施例のフローチャート図である。
【図22】〜
【図25】他の実施例の作動説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・原木
3・・・搬入コンベア 3a・・・検知器
5・・・分別コンベア 5a・・・爪
7・・・検知器
9、9a・・・機枠 91,91a・・・摺動面
11、11a・・・仮芯出しブロック
13、13a・・・仮芯出しブロックの送りねじ
15、15a・・・仮芯出しブロック送りねじ用モ−タ
17、17a・・・仮芯出しブロックの変位検出器
19、19a・・・検知器
21・・・可動芯出しスピンドル 21a・・・固定芯出しスピンドル
23、23a・・・軸受
25、25a・・・シリンダ
27・・・スプロケット
29・・・チェ−ン
31・・・スプロケット
33・・・モ−タ 33a・・・モ−タ取付台
35・・・スピンドルの回転角検出器
37・・・固定取付台
39・・・移動取付台
41・・・レ−ル
43・・・移動取付台送りねじ
45・・・移動取付台送りねじ用モ−タ 45a・・・モ−タ取付台
47・・・移動取付台変位検出器
49・・・原木輪郭検出器
51・・・支持部材 51a・・・摺動面 51b・・・回転軸心
52・・・保持ア−ムの軸芯 52a・・・仮想直線
53、53a・・・軸受
55・・・モ−タ
57・・・支持部材回転角検出器エンコ−ダ
59、59a・・・ブラケット 591、591a・・・摺動面
61、61a・・・シリンダ
63、63a・・・送りねじ
65、65a・・・保持ア−ム用モ−タ
67、67a・・・保持ア−ム変位検出器
72・・・移動レ−ル
73・・・送りねじ
74・・・モ−タ
103・・・搬入機構
111・・・仮芯出し機構
121・・・切削軸芯出し機構
151・・・保持、搬送機構
161、161a・・・・保持ア−ム
171・・・ベニヤレ−ス本体 71・・・ベニヤレ−スのスピンドル

Claims (3)

  1. 原木の木口を挟持する一対の芯出しスピンドルと、その一対の芯出しスピンドルによって挟持された原木の両木口における切削軸芯を自動的に演算する芯出し手段と、前記一対の芯出しスピンドルによる原木の挟持に代ってその原木を保持する一対の保持ア−ムと、その一対の保持ア−ムを前記芯出しスピンドルとベニヤレ−スのスピンドルとの間で任意の距離を往復移動させる保持ア−ムの移動手段と、を含むレ−スチャ−ジャにおいて、
    前記一対の保持ア−ムを伸縮自在に構成すると共に、前記一対の芯出しスピンドルのうち一方の芯出しスピンドルを前記保持ア−ムの伸縮方向と交わる方向へ移動自在に構成し、
    更に、原木の両木口における切削軸芯の演算を終了した原木を挟持している状態において、前記芯出しスピンドルの軸芯と平行に片側の木口を見た場合、重なり合う2つの切削軸芯を通る仮想直線が、前記保持ア−ムの原木保持位置における保持ア−ムの伸縮方向と平行になるまで、前記移動自在に構成された一方の芯出しスピンドルを移動させ、
    その移動させた位置において、前記芯出しスピンドルによる原木の挟持を前記保持ア−ムによる原木の保持に交代させ、
    更に、その保持ア−ムを伸縮させると共に、前記保持ア−ムの移動手段によって前記保持ア−ムをベニヤレ−スのスピンドルまで移動させ、前記両切削軸芯とベニヤレ−スのスピンドルの軸芯とを一致させる制御機構を設けたことを特徴とするレ−スチャ−ジャ。
  2. 前記保持ア−ムの移動手段が回転軸を中心とした回動機構であり、前記芯出しスピンドルの軸芯と平行に片側の木口を見た場合、前記仮想直線がこの回転軸の軸芯を通るところの請求項1記載のレ−スチャ−ジャ。
  3. 前記保持ア−ムの移動手段が移動レ−ルによる移動機構であり、前記芯出しスピンドルの軸芯と平行に片側の木口を見た場合、前記仮想直線が前記保持ア−ムの軸芯を通るところの請求項1記載のレ−スチャ−ジャ。
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