JP3675116B2 - 配管取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両や機械設備等において、パネルを隔てて互いに対向する一方側の配管と他方側の配管とを相互に同軸的に接続するための配管取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の燃料タンクの配管系統等においては、フロアパネルの下側に配管される複数のチューブとフロアパネルの上側に配管される複数のチューブとを接続する場合、フロアパネルの上側の各チューブをコネクターの一端に接続した状態で保持具を用いてフロアパネルにまとめて固定すると共に、その保持具の端部をフロアパネルから下方に突き出し、フロアパネルの下側の各チューブをコネクターの他端に接続することによって、フロアパネルの両側の複数のチューブをそれぞれ接続している。
【0003】
このような配管の接続に用いる保持具に関しては、特に自動車の配管系統等における複数のチューブを能率良く接続するため、各種構造の配管取付具が提案されている。例えば実開平4−114193号公報には、複数のチューブの管端に固定した各管継手(コネクター)と、各コネクターを配列状態に保持しえるように配列方向に2分割されたスペーサーと、このスペーサーを内側に収納して保持するホルダーと、ホルダーをフロアパネルの開口に固定するリテナーとを組み合わせた配管取付具が記載されている。
【0004】
また、実開平6−36932号公報には、複数のチューブを一端に接続した各コネクターと、各コネクターを配列して保持すると共に、パネルの開口に取り付けてボルトで固定されるグロメットとからなる配管取付具が記載されている。グロメットのベース部には、開口の内縁に沿って嵌合する案内溝と、開口の周縁に係合する弾性仮止め爪を備え、且つコネクターの挿着を容易にするためグロメットの保護筒部は2分割されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の配管取付具は、コネクターを保持するホルダーやグロメット等の部品が剛性材料の樹脂や金属等で構成されているため、これとコネクターとの間及びパネルとの間に、それぞれOリングやスポンジゴム等のシール部材を取り付けてシール性を確保する必要があった。従って、シール部材を含めて部品点数が多くなり、場合によっては2分割された部品が必要であったりするため、コストダウンの要請に応じることが困難であった。
【0006】
本発明は、このような従来の事情に鑑み、従来から用いられている個別のシール部材を無くし、少ない部品点数からなる簡単な構造であって、パネルの両側の配管を簡単に接続できる配管取付装置を提供すること、特に自動車の燃料タンクの配管系統のように複数のチューブをまとめて接続する場合に好適な配管取付装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明が提供する配管取付装置は、パネルを隔てて互いに対向する一方側の配管と他方側の配管とを相互に同軸的に接続するための配管取付装置であって、一端に一方側の配管を且つ他端に他方側の配管をそれぞれ接続するコネクターと、該コネクターを嵌合保持する軸孔を有し、エラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるコネクターホルダーと、該コネクターホルダーをパネルの開口に取り付けて固定する取付部材とを備え、前記取付部材の環状の平板部に雌ネジ部材又はボルト部材が複数固定され、この雌ネジ部材又はボルト部材に螺合するボルト部材又は雌ネジ部材により、前記コネクターホルダーがその周縁フランジ部を取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部との間で挟持された状態で固定され、且つ前記コネクターホルダーの案内壁部の外周側に設けた複数の弾性爪が前記パネルの開口の周縁部に係合していることを特徴とする。
【0008】
本発明の配管取付装置は、コネクターホルダーに複数の軸孔を設けることによって、各軸孔にそれぞれコネクターを嵌合保持することができるから、複数のチューブが集合的に配管されている自動車の燃料タンクの配管系統等に使用する配管取付装置として特に好適である。尚、コネクターは従来から使用されている公知のものを用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の配管取付装置においては、コネクターホルダーが天然ゴムや合成ゴム等のエラストマー又はポリスチレン系(TPS)やポリオレフィン系(TPO)等の熱可塑性エラストマーからなるので、このコネクターホルダーとその軸孔に嵌合保持されたコネクターとの間、及びコネクターホルダーとこれを取り付けるパネルとの間に、従来のようなOリングやスポンジゴム等のシール部材を別に設けなくても、コネクターホルダーが自らの弾性によって相手側に密着するため、十分なシール性を確保することが可能である。
【0010】
即ち、本発明の配管取付装置によれば、例えば、コネクターホルダーの周縁フランジ部として軸孔に対して径方向に突出した環状の平板周縁部を形成し、この環状の平板周縁部を取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部とで挟持して、取付部材とパネルの間をボルト部材と雌ネジ部材とで固定する。その結果、取付部材の環状の平板部がコネクターホルダーの平板周縁部をパネル表面に押し付けることになり、コネクターホルダーの平板周縁部とパネル表面とが開口の周囲で環状に密着して十分なシール性を確保することができる。
【0011】
また、コネクターホルダーの周縁フランジ部の別の形態として、上記の環状の平板周縁部と、その外周側を内側に折り返して断面略コ字状に形成した環状の折り返し周縁部とを形成し、この平板周縁部と折り返し周縁部とで形成された環状溝内に取付部材を配置することもできる。この場合、折り返し周縁部が取付部材の環状の平板部によりパネル表面に押し付けられ、コネクターホルダーの折り返し周縁部とパネル表面とが開口の周囲で環状に密着することにより十分なシール性が確保される。
【0012】
一方、コネクターホルダーとコネクターの間のシール性については、コネクターホルダーがエラストマー又は熱可塑性エラストマーから形成されているため、コネクターの外径とコネクターホルダーの軸孔の内径を調整することにより、軸孔に挿入嵌合されるコネクターとコネクターホルダーの間のシール性を確保することができる。
【0013】
更に、コネクターホルダーとパネルとの間で一層優れたシール性を必要とする場合には、コネクターホルダーの周縁フランジ部のパネルと当接する部分に環状凸部を設けることができる。また、コネクターホルダーとコネクターの間には、コネクターホルダーの軸孔の内周面にリング状凸部を形成することができる。これらの環状凸部やリング状凸部は、局所的に強い力でパネル表面又はコネクター表面に押し付けられるので、これらとの間で一層優れたシール性を達成できる。尚、これらの環状凸部又はリング状凸部は、それぞれ1カ所に設けても、複数カ所に設けてもよい。
【0014】
しかも、コネクターホルダーがエラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるため、コネクターをコネクターホルダーの軸孔に差し込むだけで嵌着できると共に、嵌着後においてもコネクターをコネクターホルダーから取り外すことが可能である。従って、自動車等に組み込まれて市場に出された後において、チューブ又はコネクターを交換する必要がある場合にも、コネクターホルダーからチューブやコネクターを簡単に着脱することができる。
【0015】
かかるコネクターホルダーを構成するエラストマーの具体例としては、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等があり、熱可塑性エラストマーの具体例としては、ポリプロピレンとエチレンプロピレンゴムのブレンドや、ポリスチレン−ポリブタジエンのブロック共重合体(SBS)、ポリプロピレン樹脂とEPDMのポリマアロイなどをあげることができる。
【0016】
本発明の配管取付装置を用いてパネルの両側の配管を接続する場合には、コネクターホルダーにコネクターを嵌合し、このコネクターの軸方向一端に一方側の配管を接続する。次に、コネクターホルダーの軸方向他端をパネルの開口に挿着し、コネクターホルダーをパネルに仮止めした後、取付部材を用いてコネクターホルダーをボルト部材と雌ネジ部材でパネルに固定する。取付部材には複数の雌ネジ部材を予め固定しておき、この雌ネジ部材にボルト部材を螺合することが好ましいが、逆に取付部材にボルト部材を固定してパネル側からナットで固定することもできる。最後に、コネクターの軸方向他端に他方側の配管を接続すれば、両側の配管を同軸的に接続することができる。
【0017】
尚、取付部材を予めコネクターホルダーに一体的に接合しておくことも可能である。例えば、取付部材を金型のキャビテイ内にセットした後、熱可塑性エラストマーにてコネクターホルダーをインジェクション成形することにより、取付部材とコネクターホルダーとを一体的に接合できる。この場合、コネクターホルダーの周縁フランジ部を、環状の平板周縁部と、その外周側を内側に折り返して断面略コ字状に形成した環状の折り返し周縁部とで構成し、この平板周縁部と折り返し周縁部とで形成された環状溝内に取付部材を配置するように、予め一体的に接合することができる。また、取付部材の少なくとも環状の平板部を、コネクターホルダーの周縁フランジ部内に埋設することも可能である。
【0018】
コネクターホルダーをパネルに仮止めするには、コネクターホルダーの固定に用いる取付部材に仮止め用爪部を設けることが好ましい。例えば、取付部材の環状の平板部から外側に突出部を設け、この突出部に爪状の仮止め手段を形成するのが簡単であり、その場合にはパネルの対応する位置に仮止め手段と係合する係合穴を予め設けておく必要がある。この仮止め手段を、取付部材からコネクターホルダーを貫通させて取り付け、パネルの開口の周縁部に係合させることも可能である。
【0019】
また、取付部材をコネクターホルダーの周縁フランジ部に埋設するように配置する場合には、取付部材の平板部からコネクターホルダーのホルダー本体部の下側部分に沿って伸びた筒状案内部を形成し、この筒状案内部の外周にパネルの開口の周縁に係合する仮止め用爪部を複数ケ所設けることが好ましい。尚、エラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるコネクターホルダーのホルダー本体部に、仮止め用爪部を一体的に設けることも可能である。
【0020】
【実施例】
実施例1
本発明による配管取付装置の一具体例を、図面を参照して説明する。図1及び図3は自動車の燃料タンクの配管系統に用いる配管取付装置であり、一端に樹脂製チューブAを接続するコネクター1と、複数のコネクター1を同時に保持するコネクターホルダー2と、コネクターホルダー2をフロアパネルBに固定する取付部材3とからなり、コネクターホルダー2は図5に示すようにフロアパネルBに取り付けられた後、そのコネクター1の他端に金属製チューブCを接続するようになっている。
【0021】
コネクター1は樹脂製で従来から公知のものであり、一端にフロアパネルBの上側に配管された樹脂製チューブAを接続する接続端部11と、その下側に連続して一体的に形成されたハウジング部12とを備えている。ハウジング部12は、他端(下側)に向かって外径が段階的に大きくなるように形成され、即ち接続端部11に隣接して順に小径部121、中径部122、大径部123が設けられ、中径部122と大径部123の境界にはコネクターホルダー2に挿着する際のストッパーとして機能する肩部12aが形成されている。
【0022】
そして、ハウジング部12の下端部には公知の保持エレメント13が嵌め込まれて保持されており、フロアパネルBの下側に配管される金属製チューブCの他端を押し込むことにより、金属製チューブCに設けた外周凸部が保持エレメント13の係合爪13aと係合してワンタッチで保持されるようになっている。尚、ハウジング部12の中径部122内には通常のごとく複数のOリング14が挿着され、ハウジング部12内に挿入される金属製チューブCとのシール性を確保するようになっている。
【0023】
コネクターホルダー2は、合成ゴム等のエラストマー又は熱可塑性エラストマーからなり、図2に示すようにコネクター1を嵌合保持する軸孔22を有するホルダー本体部21を備えている。また、このコネクターホルダー2は、周縁フランジ部として、ホルダー本体部21から外側に向かって軸孔22に対し径方向に突出した環状の平板周縁部23を有している。コネクター1はホルダー本体部21の下側(軸孔22の大径側)から軸孔22に挿入され、その接続端部11がホルダー本体部21から上方に突き出し、同時にハウジング部12の大部分がホルダー本体部21内に収納されて保持される。
【0024】
また、コネクターホルダー2の環状の平板周縁部23の下側面には、平板周縁部23から直角方向下側に突出して、フロアパネルBの開口に嵌合する筒状の案内壁部25が設けてあり、更にフロアパネルBにコネクターホルダー2を仮止めするための第1の仮止め手段として、案内壁部25の外周側に開口の周縁部B1と係合する弾性爪26が複数ケ所に形成してある。また、図2及び図4に示すように、平板周縁部23の下側面には、1つの環状凸部24が形成してあり、図1のごとくフロアパネルBにコネクターホルダー2を取り付けた際に、この環状凸部24がフロアパネルBに当接してシール性を確保し、水や埃等がパネルBとの隙間を通って侵入できないようになっている。
【0025】
コネクターホルダー2の軸孔22は、上側部分が下側部分より小径になっていて、その段差に挿入されたコネクター1の肩部12aが当接するようになっている。また、軸孔22の上側部分の内周面には複数のリング状凸部22aが形成してあり、その分だけ軸孔22の内径を大きくできるため軸孔22へのコネクター1の嵌め込みが容易になると同時に、リング状凸部22aによりコネクターホルダー2とコネクター1の間のシール性を確保できるようになっている。更に、望ましくは、軸孔22の下側部分の内周面には、コネクター1の大径部123に設けた窓部12bに嵌合してその上下移動を阻止するように、複数の突起部22bが形成してある。
【0026】
取付部材3は、金属又は合成樹脂からなり、図1及び図3に示すごとく、コネクターホルダー2の周縁フランジ部である平板周縁部23を押えるように、平板周縁部23の形状に沿った環状の平板部31と、この環状平板部31から直角方向にコネクターホルダー2のホルダー本体部21に沿って上方に伸び、ホルダー本体部21の外周を支持する筒状部32とから構成されている。また、取付部材3の環状平板部31の相対する位置には、図1及び図4に示すように外側に突き出た突出部33が形成してあり、この突出部33に第2の仮止め手段としてフロアパネルBに設けた係止穴にスナップ係合する爪部34aを持つファスナー34を取り付けるようになっている。
【0027】
尚、フロアパネルBへのコネクターホルダー2の第2の仮止め手段として、この具体例では取付部材3の突出部33に市販のファスナー34を固着したが、フロアパネルBへの係止が可能であればクリップ等の他の仮止め手段であってもよい。また、この具体例では、コネクターホルダー2と取付部材3の両方にそれぞれ第1及び第2の仮止め手段を設けたが、いずれか片方のみであってもよい。更に、コネクターホルダー2の周縁フランジ部である平板周縁部23の長手方向における両端部には、図4に示すように、パネルに固定するためのボルト部材を挿通する貫通穴27を穿設する。
【0028】
この配管取付装置を組み立てる場合には、まず図2に示すコネクターホルダー2の上に取付部材3を嵌め込み、コネクターホルダー2の軸孔22にコネクター1を挿着した後、図1のごとくコネクターホルダー2から上方に突き出たコネクター1の接続管部11に樹脂製チューブAを接続する。
【0029】
このようにして、それぞれ樹脂製チューブAを接続した複数のコネクター1を1つのコネクターホルダー2にまとめて簡単に組み付けることができるので、その後は複数の樹脂製チューブAと複数のコネクター1とを一体的に取り扱うことが可能になる。しかも、この状態で各コネクター1をそれぞれコネクターホルダー2から簡単に取り外すことができるので、組み付けの間違い等があった場合や市場でのメンテナンスで必要な場合には、容易に取り外して交換することが可能である。
【0030】
次に、このコネクターホルダー2の案内壁部25をフロアパネルBの開口に上方から挿入し、第1の仮止め手段として案内壁25に設けた複数の弾性爪26をフロアパネルBの開口の周縁部B1に係合すると同時に、第2の仮止め手段として取付部材3の突出部33に取り付けた市販のファスナー34の爪部34aをフロアパネルBに設けた係止穴にスナップ係合させることにより、コネクターホルダー2をフロアパネルBに仮止めする。
【0031】
図3に示すように、取付部材3の環状平板部31には、コネクターホルダー2の平板周縁部23に設けた貫通穴27と連通する位置に穿孔を設け、そこに通常の雌ネジ部材35を予め溶接して固定しておく。そして、上記のごとくフロアパネルBに仮止めしたコネクターホルダー2に嵌合している取付部材3の雌ネジ部材35に、フロアパネルBの下側からボルト部材36を螺合することにより、コネクターホルダー2をフロアパネルBに固定する。このとき、コネクターホルダー2の平板周縁部23に設けた環状凸部24がフロアパネルBに当接し、同時に上方から取付部材3の環状平板部31によって強く押えられるので、環状凸部24がフロアパネルBに強く密着して一層優れたシール性を確保できる。
【0032】
その後、コネクターホルダー2に保持された各コネクター1の他端に金属製チューブCを挿入すれば、図5に示すように、金属製チューブCに設けた外周凸部が保持エレメント13と係合してワンタッチで嵌合するので、フロアパネルBの両側に配管された複数の樹脂製チューブAと複数の金属製チューブCを簡単に接続することができる。
【0033】
尚、この実施例では、フロアパネルBにコネクターホルダー2を仮止めする手段として、コネクターホルダー2に設けた弾性爪26からなる第1の仮止め手段と、取付部材3に設けたファスナー34の爪部34aからなる第2の仮止め手段とを併用しているが、そのいずれか片方のみを採用しても差し支えない。また、この実施例では、樹脂製チューブAと金属製チューブCとをフロアパネルBに対して略直角に保持して接続しているが、コネクターホルダー2の軸孔22と周縁フランジ部23との交差角度を傾けることにより、樹脂製チューブAと金属製チューブCとをフロアパネルBに対して傾斜して接続することもできる。
【0034】
実施例2
本発明による配管取付装置の別の具体例を、図面を参照して説明する。図6及び図8は自動車の燃料タンクの配管系統に用いる配管取付装置であり、一端に樹脂製チューブAを接続するコネクター1と、複数のコネクター1を同時に保持するコネクターホルダー2と、コネクターホルダー2をフロアパネルBの開口に取付けて固定する取付部材3とからなる。コネクターホルダー2は、図10に示すようにフロアパネルBに取り付けられた後、各コネクター1の他端に金属製チューブCをそれぞれ接続するようになっている。尚、この実施例におけるコネクター1は、保持エレメント13と共に、樹脂製で従来から公知のものであり、実施例1と同一であるから、その説明を省略する。
【0035】
コネクターホルダー2は合成ゴム等のエラストマー又は熱可塑性エラストマーからなり、図7に示すように、コネクター1を嵌合保持する軸孔22を有するホルダー本体部21を備えている。図6に示すように、コネクター1はホルダー本体部21の下側(軸孔22の大径側)から軸孔22に挿入され、その接続端部11がホルダー本体部21から上方に突き出し、ハウジング部12の大部分がホルダー本体部21内に収納されて保持される。尚、コネクターホルダー2の軸孔22に嵌合保持されるコネクター1は実施例1と同一であるから、軸孔22の構造や、リング状凸部22a及び突起部22bについても実施例1と同様である。
【0036】
また、このコネクターホルダー2の周縁フランジ部は、ホルダー本体部21から外側に向かって軸孔22に対しほぼ直角に突出した環状の平板周縁部23と、その外周側を内側に折り返して断面略コ字状に形成した環状の折り返し周縁部28とからなっている。そして、この周縁フランジ部である平板周縁部23と折り返し周縁部28及びその間の連結部23aにより形成された環状溝29内には、剛性の取付部材3が埋設されるように配置されている。折り返し周縁部28の下側面には、図7に示すように1つの環状凸部24が形成してあり、図6のごとくフロアパネルBにコネクターホルダー2を取り付けた際に、環状凸部24がフロアパネルBに当接して優れたシール性を確保できるようになっている。
【0037】
コネクターホルダー2の環状溝29に配置される環状の取付部材3は、金属又は合成樹脂からなり、環状溝29の外形に合わせた形状の単なる平板であってもよい。この具体例の取付部材3は、ナイロン等の合成樹脂からなり、図6及び図8に示すように、環状溝25内に配置された平板部31と、この平板部31から直角方向下方にコネクターホルダー2のホルダー本体部21の下側部分に沿って伸びた筒状案内部38とを備えている。尚、コネクターホルダー2と取付部材3とは、インジェクション成形により一体的に接合して形成することができる。その場合、コネクターホルダー2を構成する熱可塑性エラストマーとしては、ショア硬度75のポリプロピレン樹脂とEPDMのポリマアロイ(例えば、エーイーエス・ジャパン社製のサントプレーン101−75)が好ましい。
【0038】
この筒状案内部38の外周には、図6及び図9に示すように、フロアパネルBの開口の周縁部B1に係合する仮止め用爪部として、複数の弾性爪部39が設けてある。即ち、この筒状案内部38はフロアパネルBの開口内に容易に挿入することができ、そして筒状案内部38に設けた弾性爪部39がスナップ作用によってフロアパネルBの開口の周縁部B1に係合するので、コネクターホルダー2を取付部材3と一緒にフロアパネルBの開口に仮止めできる。
【0039】
この配管取付装置を組み立てる場合には、実施例1の場合と同様に、まず図7に示すコネクターホルダー2の環状溝29内に、取付部材3を予め一体的に接合しておくか又は後から嵌め込んで配置する。このコネクターホルダー2の軸孔22に複数のコネクター1を挿着した後、図6に示すごとく、コネクターホルダー2から上方に突き出た各コネクター1の接続管部11にそれぞれ樹脂製チューブAを接続する。
【0040】
次に、コネクターホルダー2の環状溝29内に配置した取付部材3の筒状案内部38を、コネクターホルダー2のホルダー本体部21の下側部分と一緒に、フロアパネルBの開口に上方から挿入する。このとき、ホルダー本体部21の下側部分を覆っている取付部材3の筒状案内部38の外周に設けた仮止め用の各弾性爪部39が、パネルBの開口の周縁B1に係合されて、コネクターホルダー2がフロアパネルBに仮止めされる。
【0041】
取付部材3の平板部31の長手方向両端部には、図8に示すように、金属製の剛性雌ネジ部材37を取付部材3の形成時に一体的に固着しておく。そして、上記のごとくフロアパネルBにコネクターホルダー2を仮止めした後、剛性雌ネジ部材37にフロアパネルBの下側からボルト部材36を螺合することにより、コネクターホルダー2をフロアパネルBに固定する。
【0042】
このとき、コネクターホルダー2の折り返し周縁部28に設けた環状凸部24がフロアパネルBに当接し、同時に環状凸部24には上方から取付部材3の平板部31が強く押し付けられるので、コネクターホルダー2とフロアパネルBとが密着して優れたシール性を確保することができる。尚、剛性雌ネジ部材37は、その端部を押し潰して平板部31にかしめ固着することもでき、或は取付部材3の平板部31に直接雌ネジを形成することも可能である。
【0043】
その後、実施例1の場合と同様に、コネクターホルダー2に保持された各コネクター1の他端にそれぞれ金属製のチューブCを挿入すれば、図10に示すように、金属製チューブCに設けた外周凸部が保持エレメント13と係合してワンタッチで嵌合するので、フロアパネルBの両側に配管されたチューブAとチューブCを相互に接続することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、コネクターホルダーがエラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるため、コネクターホルダーとコネクターの間及びコネクターホルダーとパネルとの間に別部品のシール部材を介在させなくても、これらの間のシール性を確保して水や埃等の侵入を防ぐことができ、少ない部品点数からなる安価で簡単な構造の配管取付装置を提供することができる。
【0045】
また、配管取付装置のコネクターホルダーに複数のコネクターをまとめて保持できるので、自動車の燃料タンクの配管系統のように、複数のチューブを一体的にまとめて接続する場合に特に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管取付装置の一具体例を示す側面からみた断面図である。
【図2】本発明の配管取付装置に用いるコネクターホルダーの具体例を示す側面からみた断面図である。
【図3】本発明の配管取付装置の一具体例を示す正面からみた一部切欠正面図である。
【図4】本発明の配管取付装置におけるコネクターを保持したコネクターホルダーの具体例を示す底面図である。
【図5】本発明の配管取付装置を用いて配管をパネルに取り付けた状態の具体例を示す正面図である。
【図6】本発明の配管取付装置の別の具体例を示す側面からみた断面図である。
【図7】本発明の配管取付装置に用いるコネクターホルダーの別の具体例を示す側面からみた断面図である。
【図8】本発明の配管取付装置の別の具体例を示す正面からみた一部切欠正面図である。
【図9】本発明の配管取付装置におけるコネクターを保持したコネクターホルダーの別の具体例を示す底面図である。
【図10】本発明の配管取付装置を用いて配管をパネルに取り付けた状態の別の具体例を示す正面図である。
【符号の説明】
A 樹脂製チューブ
B フロアパネル
C 金属製チューブ
1 コネクター
11 接続端部
12 ハウジング部
12a 肩部
12b 窓部
13 保持エレメント
13a 係合爪
14 Oリング
2 コネクターホルダー
21 ホルダー本体部
22 軸孔
22a リング状凸部
22b 突起部
23 平板周縁部
23a 連結部
24 環状凸部
25 案内壁部
26 弾性爪
27 貫通穴
28 折り返し周縁部
29 環状溝
3 取付部材
31 平板部
32 筒状部
33 突出部
34 ファスナー
35 雌ネジ部材
36 ボルト部材
37 剛性雌ネジ部材
38 筒状案内部
39 弾性爪部

Claims (9)

  1. パネルを隔てて互いに対向する一方側の配管と他方側の配管とを相互に同軸的に接続するための配管取付装置であって、一端に一方側の配管を且つ他端に他方側の配管をそれぞれ接続するコネクターと、該コネクターを嵌合保持する軸孔を有し、エラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるコネクターホルダーと、該コネクターホルダーをパネルの開口に取り付けて固定する取付部材とを備え、前記取付部材の環状の平板部に雌ネジ部材又はボルト部材が複数固定され、この雌ネジ部材又はボルト部材に螺合するボルト部材又は雌ネジ部材により、前記コネクターホルダーがその周縁フランジ部を取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部との間で挟持された状態で固定され、且つ前記コネクターホルダーの案内壁部の外周側に設けた複数の弾性爪が前記パネルの開口の周縁部に係合していることを特徴とする前記配管取付装置。
  2. 前記コネクターホルダーの周縁フランジ部が、軸孔に対して径方向に突出した環状の平板周縁部のみからなり、該環状の平板周縁部が取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部との間で挟持されていることを特徴とする、請求項1に記載の配管取付装置。
  3. 前記取付部材の環状平板部の突出部に設けたファスナーが、その爪部により前記パネルの係止穴にスナップ係合していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の配管取付装置
  4. パネルを隔てて互いに対向する一方側の配管と他方側の配管とを相互に同軸的に接続するための配管取付装置であって、一端に一方側の配管を且つ他端に他方側の配管をそれぞれ接続するコネクターと、該コネクターを嵌合保持する軸孔を有し、エラストマー又は熱可塑性エラストマーからなるコネクターホルダーと、該コネクターホルダーをパネルの開口に取り付けて固定する取付部材とを備え、前記コネクターホルダーの周縁フランジ部が、軸孔に対して径方向に突出した環状の平板周縁部と、その外周側を内側に折り返して断面略コ字状に形成した環状の折り返し周縁部とを有し、平板周縁部と折り返し周縁部とで形成された環状溝内に前記取付部材が配置されると共に、折り返し周縁部が取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部との間で挟持され、且つ前記コネクターホルダーの周縁フランジ部が取付部材の環状の平板部とパネルの開口の周縁部との間で挟持されていることを特徴とする前記配管取付装置
  5. 前記取付部材は、環状溝内に収納された環状の平板部と、該環状の平板部から直角方向下方にコネクターホルダーのホルダー本体部の下側部分に沿って伸びた筒状案内部とを備え、該筒状案内部の外周側にパネルの開口の周縁部に係合する複数の弾性爪部を備えることを特徴とする、請求項4に記載の配管取付装置。
  6. 前記取付部材の環状の平板部に雌ネジ部材又はボルト部材が複数固定され、この雌ネジ部材又はボルト部材に螺合するボルト部材又は雌ネジ部材により、コネクターホルダーがパネルに固定されることを特徴とする、請求項4又は5に記載の配管取付装置
  7. 前記コネクターホルダーの周縁フランジ部は、パネルと当接する部分に環状凸部を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の配管取付装置
  8. 前記コネクターホルダーの軸孔は、内周面にリング状凸部を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の配管取付装置。
  9. 前記取付部材が前記コネクターホルダーに一体的に接合されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の配管取付装置。
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