JP3674315B2 - 多孔質ガラス母材の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は気相合成法によりSiO2 を主成分とする多孔質ガラス母材を製造するための製造装置に関し、特に火炎加水分解反応によりガラス微粒子を合成する反応容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ母材製造用の多孔質ガラス母材は、主としてVAD法やOVD法に代表される気相合成法によって製造されている。これらの方法においては、軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナを用いて火炎加水分解反応により生成させたガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造している。ここで使用される反応容器は、反応熱により膨張/収縮を繰り返す結果、反りや変形を生じるという問題があった。従来、反応容器はガラス又は金属材料で構成されるが、近年の母材の大型化に伴い、金属材料(Fe−Ni合金、Ni−Cr合金、Ni基合金等)が主体となってきており、例えば実開平3−74630号公報には、壁面をNi又はNi基合金などの耐酸性金属材料で構成し、かつ少なくともその内表面に耐熱・耐酸性塗料をコーティングした反応容器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような金属材料を用いた反応容器においても、母材の大型化によりガラス微粒子を合成するバーナの火力が大幅に増大すると、反応容器が変形するという問題が生じ、変形を抑えるために反応容器を固定すると、熱による膨張の逃げ場がなく、局所的に力が加わって亀裂が発生してしまうこともあった。
本発明はこのような従来技術の実状に鑑み、熱による膨張に起因する局所的な応力の集中を防止し、変形や亀裂の発生の恐れのない反応容器を備えた多孔質ガラス母材の製造装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は次の(1)〜(3)の構成を採るものである。(1)軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器上部の周囲に、該容器側壁が上下方向に伸縮可能な状態で変形防止部材が周設されてなることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
(2)軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が上部及び下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、上部及び/又は下部の固定箇所が、容器側壁の上下方向への伸縮を許容する固定部材で固定されていることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
(3)軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が中心軸が水平方向となるように台座上に載置され、複数箇所で固定された状態で設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器の固定箇所の一部が、容器側壁の長手方向への伸縮を許容する固定部材で固定されていることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の多孔質ガラス母材の製造装置は、軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造するものであって、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えていることを特徴とする。
前記(1)の装置は、下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置された反応容器を備えた装置であり、熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、反応容器上部の周囲に、該容器側壁が上下方向に伸縮可能な状態で変形防止部材が周設されている。このような反応容器の1例を図1に示す。この装置は出発種棒2の先端から軸方向にガラス微粒子を付着堆積させるVAD法( Vapour-phase axial deposition method )による多孔質ガラス母材の製造装置であり、コア用バーナ3とクラッド用バーナ4を用いて、コア/クラッドからなる多孔質ガラス母材5を作製するもので、図1(a)は正面から見た概略図、図1(b)は反応容器1の上部断面図である。
【0006】
反応容器1の下端部は架台等にボルトにより固定されており、上部には変形防止部材(X方向変形押さえ具6及びY方向変形押さえ具7)が設けられている。これらの変形防止部材は昇降装置等に固定されており、反応容器を周囲から押さえる形で設置されているが、反応容器の壁面には固定されておらず、反応容器が温度の変動により膨張、収縮する際には上下方向に伸縮可能となっている。
変形防止部材の取付け位置はその変形防止効果の点で反応容器の上端から1/2までの範囲、好ましくは上端より1/10〜1/3の範囲とする。また、変形防止部材は前記機能を発揮できるものであればその大きさ、形状には特に制限はなく、反応容器の材質、使用条件等に応じて適宜定めればよい。その材質についても特に制限はなくSUS、Al等の金属、カーボン、セラミックス等が使用できる。
なお、図1において符号8は種棒2を把持する支持棒、9は支持棒8を把持するチャック、10は観察用石英窓、11は排気管、12は反応容器1の上蓋に設けられた貫通穴である。
【0007】
参考例として、上部及び下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置された反応容器を備えた装置であり、熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器を該反応容器の上部において上下に分割し、該分割部分は容器側壁が上下方向に伸縮可能な嵌め合わせ構造とした装置がある。このような反応容器の1例を図2に示す。この装置はコア/クラッド材などの出発ロッド22を回転させながら引き上げてその周囲に石英を主成分とするガラス微粒子を合成する装置である。
【0008】
この装置における反応容器は、ガラス微粒子合成用バーナ24を設置している反応容器本体部20(火炎により高温になる)と生成した多孔質母材23を上方に引き上げるための上部反応容器21(比較的低温)とからなる。この反応容器は、反応容器本体部20の下端部と上部反応容器21の上端部とが架台、床面等に固定されているが、反応容器本体部20の熱膨張を吸収するために反応容器本体部20と上部反応容器21とは分割され、分割部においては上部反応容器21の下縁部を外側に張り出させて、反応容器本体部20の上縁部が上部反応容器21の下縁部にほとんど隙間のない状態で嵌め込まれた形となっている。そのため、反応容器本体部20が温度の変動により膨張、収縮する際に横方向への変形は抑えられるが、反応容器本体部20の上端部と上部反応容器21の下縁部が張り出した肩部との間には上下方向に10〜20mm程度の隙間が設けられており、上下方向には伸縮可能となっている。また、分割部には多孔質母材合成中に隙間から大気が混入するのを防止するため、不活性ガスや清浄空気等をパージする構成としている。反応容器は断面が四角形などの多角形のものであってもよく、断面が円形のものであってもよい。
なお、図2において符号25は出発ロッド22を把持する支持棒、26は支持棒25を把持するチャック、27は観察用石英窓、28は排気管である。
【0009】
図3は図2と同様の装置において、反応容器本体部20の上部に分割部を設けない場合(従来技術)を示す概略図である。なお、図2と同じ要素については図2と同じ符号を付し、説明は省略する。図3の装置における反応容器は本体部と上部が分割されておらず、反応容器本体部20の下端部と反応容器の上端部とが架台、床面等に固定された構造となっている。そのため、長期間使用すると熱膨張による応力の集中する部分(例えば図3の斜線部)に亀裂が発生する場合がある。
【0010】
前記(2)の装置は、図3の装置におけるような問題点を解決するものであって、上部及び下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置された反応容器を備えた装置であり、熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、上部及び/又は下部の固定箇所を、容器側壁の上下方向への伸縮を許容する固定部材で固定する構造としたものである。このような機能を有する固定部材の1例を図4に示す。図4は反応容器本体上部31(図3の反応容器本体部20の太径の部分に相当する)の固定様式を示したもので、上下方向に細長いボルト穴36を有する架台側部材32を架台35にボルト33で固定しておく。また、反応容器側には前記ボルト穴36に見合ったボルト穴37を有する反応容器側部材38を取付けておき、架台側部材32と反応容器側部材38を合わせて締結用ボルト34で締結する。このとき完全に締めつけることはせず、熱膨張/収縮により上下に伸縮可能な状態としておく。これによって熱膨張に起因する応力の集中による亀裂の発生を防止することができる。この固定部材は断面が多角形の容器の場合は各面に1か所以上、20〜30cmに1か所程度を目安とし、断面が円形の容器の場合には60〜120°間隔で3〜6か所程度とするのが好ましい。
【0011】
前記(3)の装置は、中心軸が水平方向となるように台座上に載置され、複数箇所で固定された状態で設置された反応容器を備えた装置であり、熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器の固定箇所の一部が、容器側壁の長手方向への伸縮を許容する固定部材で固定された構造を有している。このような反応容器の1例を図5に示す。この装置はコア/クラッド延伸体42の周囲にバーナ44で合成したガラス微粒子を堆積させ、OVD法( Outsidevapour-phase deposition method)により多孔質ガラス母材43を作製する装置であり、架台47に載置する形で横型旋盤48に取付けられた反応容器41内でバーナ44を往復運動させ、回転する出発ロッド(コア/クラッド延伸体42)の周囲に石英を主成分とするガラス微粒子を合成するものである。
【0012】
この装置における反応容器41は、下面全体を固定することはせず、複数の固定箇所で固定するようにし、さらにその固定箇所の一部を図4に示した固定部材と同様の機能を有する固定部材45を用いて、ボルト46で左右方向に数mm〜数cm移動可能な状態としておく。これによって熱膨張に起因する応力の集中による亀裂の発生を防止することができる。なお、必要により前記(1)の装置における変形防止部材を周設すればより効果的である。
【0013】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す形状で概略寸法が横幅0.8m、奥行き0.6m、高さ2.5mのNi−Cr合金製反応容器1を有する装置を使用し、コア用バーナ3とクラッド用バーナ4の2本のバーナを用いて、コア/クラッドからなる多孔質ガラス母材5を作製した。反応容器1の上部には幅30mm、長さ500mmの変形押さえ具(奥行き方向の変形押さえ具)及び幅30mm、長さ600mmの変形押さえ具(横方向の変形押さえ具)を各2枚(いずれもSUS製)取付けた。コア用バーナ3にはGeCl4 とSiCl4 を、クラッド用バーナ4にはSiCl4 を供給し、加水分解して酸化物ガラス微粒子を生成させ、回転するターゲット(種棒2)に付着・堆積させながら引き上げて行き、外径150mm、長さ1.5mの多孔質ガラス母材を得た。
合成時の反応容器1の変形挙動を調べたところ、反応容器の上端が反応容器軸方向(垂直方向)に7mm上昇していたが、変形押さえ具6、7を設置してある左右方向/奥行き方向(X−Y方向)の変形は抑えられていた。また、この方法による多孔質ガラス母材の合成を3か月継続した段階でも、反応容器1に亀裂が生じることはなかった。
【0014】
(比較例1)
X−Y方向の変形押さえ具6、6、7、7を使用しなかったほかは実施例1と同様の方法により多孔質ガラス母材を作製した。合成時の反応容器1の変形挙動を調べたところ、反応容器の上端が反応容器軸方向(垂直方向)に6mm上昇したのに加えて奥行き方向に4mmほど変形が発生した。この影響により反応容器1の上部の貫通穴12の縁と支持棒8とが接触する事態が生じた。支持棒8には多孔質ガラス母材5に付着しなかったガラス微粒子が付着しているが、支持棒8が貫通穴12の縁と接触すると、支持棒8に付着・堆積したススが剥がれ(落下し)、多孔質ガラス母材5の表面に付着する。多孔質ガラス母材5に付着したススは焼結後に表面凹凸として残ったり、線引時に断線の要因となる異常点の問題を生じ、品質が劣化した。
【0015】
(参考例1)
図2に示す形状で概略寸法が反応容器本体部20の太い部分が横幅1m、奥行き0.8m、高さ1m、細い部分が横幅0.4m、奥行き0.4m、高さ1.5m、上部反応容器21が横幅0.4m、奥行き0.4m、高さ1.8mで上部反応容器21の下縁部を外側に張出させて2〜10mmのクリアランスで反応容器本体部20の上縁部を嵌め込んだ構造のNi製反応容器を有する装置を使用し、多孔質ガラス母材23を作製した。すなわち、実施例1で作製したコア/クラッドからなる多孔質ガラス母材を焼結後、適当なサイズ(直径20〜30mm)に延伸したロッドを出発ロッド22とし、回転させながら引き上げてその周囲に石英を主成分とするガラス微粒子を合成した。ガラス微粒子合成用バーナ24にはSiCl4 を供給し、加水分解させてSiO2 を生成させ、回転する出発ロッド22を引き上げて行き、外径220mm、長さ1.5mの多孔質ガラス母材を得た。合成の間、分割部にはN2 ガスを50リットル/分の量で流入させた。合成時の反応容器本体部20の変形挙動を調べたところ、反応容器本体部の上端が反応容器軸方向(垂直方向)に9mm上昇していたが、熱膨張吸収のための隙間でこの膨張分を吸収することができた。また、上部反応容器21の下端部を反応容器本体部20の上端部外周に沿った形状とし、嵌め合わせているので左右方向/奥行き方向(X−Y方向)の変形は抑えられていた。さらに、この方法による多孔質ガラス母材の合成を3か月継続した段階でも、反応容器本体部20に亀裂が生じることはなかった。
【0016】
(実施例2)
図3に示す装置を使用し、参考例1と同様にして多孔質ガラス母材の作製を行った。この装置の反応容器は本体部と上部が分割されていない点を除いて参考例1で使用したものと同じである。多孔質ガラス母材の作製中に反応容器には目立った変形挙動は観察されなかったが、1か月使用を継続したところ図3の斜線部の箇所に亀裂が発生し、製造を中止せざるを得ない状況となった。そこで、反応容器本体部20の上端の固定箇所を、図4に示した構造の固定部材を用いて上下方向に伸縮可能な状態とした(固定箇所4か所)ところ、亀裂の発生を回避することができ、X−Y方向の変形も抑制されていた。
【0017】
(実施例3)
図5に示す形状で概略寸法が長さ2m、奥行き0.8m、高さ0.8mのNi製反応容器を有する装置を使用し、OVD法により多孔質ガラス母材43を作製した。下面の固定は反応容器下面をフレームに設置し、全面固定させない状態で図5に示す部分の4か所(図では2か所のみ見える)に図4に示したものと類似の構造の固定部材45を用いて左右方向に伸縮可能な状態とすることによって行った。この装置において、バーナ44にSiCl4 を供給し加水分解させてSiO2 微粒子を合成し、実施例1で作製したコア/クラッドからなる多孔質ガラス母材を焼結後、適当なサイズ(直径20〜30mm)に延伸したコア/クラッド延伸体42を回転させながらバーナ44を往復移動させて、コア/クラッド延伸体42の周囲に積層させた。これにより外径約200mm、長さ1.2mの多孔質ガラス母材を得た。この製造を長時間継続したところ、ガラス微粒子合成時の変形も観察されず、また3か月の使用においても亀裂の発生などの問題は発生しなかった。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、反応容器における熱膨張による応力の集中を緩和することができ、容器の変形や亀裂の発生を抑制することができる。
前記(1)の発明によれば、たて型の反応容器を使用する場合に、反応容器の周囲に変形押さえ具を設置し、上方に膨張の逃げ代を設けることにより、横方向への変形を防止するとともに、応力の集中を緩和し、亀裂の発生を抑制することができる。
前記(2)の発明によれば、たて型の反応容器を使用する場合に、反応容器の固定箇所を容器側壁が上下方向に伸縮可能な状態で固定することにより、上方への膨張の逃げ代が確保され、横方向への変形を防止するとともに、応力の集中を緩和し、亀裂の発生を抑制することができる。
前記(3)の発明によれば、横型の反応容器を使用する場合に、反応容器の固定箇所を容器側壁が長手方向に伸縮可能な状態で固定することにより、長手方向への膨張の逃げ代が確保され、容器の側方への変形を防止するとともに、応力の集中を緩和し、亀裂の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る反応容器の1例を示す概略図
【図2】 反応容器の参考例を示す概略図
【図3】 従来技術に係る反応容器の1例を示す概略図
【図4】 本発明に係る反応容器の固定様式の1例を示す概略図
【図5】 本発明に係る反応容器の他の1例を示す概略図
Claims (3)
- 軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器上部の周囲に、該容器側壁が上下方向に伸縮可能な状態で変形防止部材が周設されてなることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
- 軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が上部及び下部が固定された状態で中心軸がたて方向となるように設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、上部及び/又は下部の固定箇所が、容器側壁の上下方向への伸縮を許容する固定部材で固定されていることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
- 軸回りに回転する芯材に、該芯材の長さ方向に相対的に移動するガラス微粒子合成用バーナからガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、熱膨張による応力の集中を緩和する手段が設けられた反応容器を備えた装置であって、前記反応容器が中心軸が水平方向となるように台座上に載置され、複数箇所で固定された状態で設置されており、前記熱膨張による応力の集中を緩和する手段として、前記反応容器の固定箇所の一部が、容器側壁の長手方向への伸縮を許容する固定部材で固定されていることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
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