JP2023083805A - ガラス微粒子堆積体の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス微粒子堆積体を作製するためのバーナの劣化や破損を防止可能な、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供する。【解決手段】ガラス微粒子堆積体の製造装置は、火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えている。バーナは、金属製のバーナ本体と、バーナ本体により形成される火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含む。フードは、バーナ本体からガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるようにバーナ本体に取り付けられている。フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つバーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている。【選択図】図2
Description
本開示は、ガラス微粒子堆積体の製造装置に関する。
特許文献1には、バーナの先端部の外周に、火炎への気流の影響を規制する気流規制部材が取り付けられた光ファイバ用多孔質母材の製造装置が開示されている。
特許文献2には、耐熱性合金材料からなる金属製の多孔質ガラス製造用バーナが開示されている。
特許文献2には、耐熱性合金材料からなる金属製の多孔質ガラス製造用バーナが開示されている。
特許文献1及び2に開示のような光ファイバ用母材を製造するためのバーナに取り付けられる気流規制部材としてのフードの長寿命化については改善の余地がある。
そこで、本開示は、ガラス微粒子堆積体を作製するためのバーナの劣化や破損を防止可能な、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るガラス微粒子堆積体の製造装置は、
火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えたガラス微粒子堆積体の製造装置であって、
前記バーナは、金属製のバーナ本体と、前記バーナ本体により形成される前記火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含み、
前記フードは、前記バーナ本体から前記ガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるように前記バーナ本体に取り付けられており、
前記フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つ前記バーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている。
火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えたガラス微粒子堆積体の製造装置であって、
前記バーナは、金属製のバーナ本体と、前記バーナ本体により形成される前記火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含み、
前記フードは、前記バーナ本体から前記ガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるように前記バーナ本体に取り付けられており、
前記フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つ前記バーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている。
上記構成によれば、ガラス微粒子堆積体を作製するためのバーナの劣化や破損を防止可能な、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供することができる。
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係るガラス微粒子堆積体の製造装置は、
(1)火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えたガラス微粒子堆積体の製造装置であって、
前記バーナは、金属製のバーナ本体と、前記バーナ本体により形成される前記火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含み、
前記フードは、前記バーナ本体から前記ガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるように前記バーナ本体に取り付けられており、
前記フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つ前記バーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている。
上記構成によれば、金属製のバーナ本体との熱膨張係数の違いによるフードの破損が発生しにくい。そのため、ガラス微粒子堆積体を作製するためのバーナの劣化や破損を防止可能な、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供できる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係るガラス微粒子堆積体の製造装置は、
(1)火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えたガラス微粒子堆積体の製造装置であって、
前記バーナは、金属製のバーナ本体と、前記バーナ本体により形成される前記火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含み、
前記フードは、前記バーナ本体から前記ガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるように前記バーナ本体に取り付けられており、
前記フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つ前記バーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている。
上記構成によれば、金属製のバーナ本体との熱膨張係数の違いによるフードの破損が発生しにくい。そのため、ガラス微粒子堆積体を作製するためのバーナの劣化や破損を防止可能な、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供できる。
(2)前記フードを形成する前記材料は、炭化ケイ素及び窒化ケイ素のいずれか一方であってもよい。
上記構成によれば、バーナ本体を形成する金属との熱膨張係数の相違によるフードの破損を防止できる。また、フードの内壁面へのガラス微粒子の付着を抑制することで当該内壁面の表面凹凸の発生を防止して、この表面凹凸に起因するガラス微粒子堆積体の堆積面の変形を抑制できる。
上記構成によれば、バーナ本体を形成する金属との熱膨張係数の相違によるフードの破損を防止できる。また、フードの内壁面へのガラス微粒子の付着を抑制することで当該内壁面の表面凹凸の発生を防止して、この表面凹凸に起因するガラス微粒子堆積体の堆積面の変形を抑制できる。
(3)前記フードは、
前記噴出方向へ延びる円筒部と、
前記円筒部より前記噴出方向側にあって、前記噴出方向側に向かうにつれて内径が拡大するテーパ部と、を含んでもよい。
上記構成によれば、ガラス微粒子堆積体の堆積面に当たる火炎の範囲を適度に拡げ、ガラス微粒子堆積体のかさ密度を更に上げることができる。また、フードのテーパ部とテーパ部から噴出される火炎との距離を遠くできるため、フードのテーパ部先端が火炎によって劣化することを抑制できる。
前記噴出方向へ延びる円筒部と、
前記円筒部より前記噴出方向側にあって、前記噴出方向側に向かうにつれて内径が拡大するテーパ部と、を含んでもよい。
上記構成によれば、ガラス微粒子堆積体の堆積面に当たる火炎の範囲を適度に拡げ、ガラス微粒子堆積体のかさ密度を更に上げることができる。また、フードのテーパ部とテーパ部から噴出される火炎との距離を遠くできるため、フードのテーパ部先端が火炎によって劣化することを抑制できる。
(4)前記フードは、前記バーナ本体に対して着脱自在であってもよい。
上記構成によれば、火炎等の影響でフードが劣化した場合に、劣化したフードを取り外して新たなフードと交換することができる。すなわち、フードが劣化した場合、バーナ本体は交換せず、フードのみを交換すればよいため、コスト削減が可能になる。
上記構成によれば、火炎等の影響でフードが劣化した場合に、劣化したフードを取り外して新たなフードと交換することができる。すなわち、フードが劣化した場合、バーナ本体は交換せず、フードのみを交換すればよいため、コスト削減が可能になる。
(5)前記フードの端部には、前記フードの径方向の外側に向けて突出するフランジ部が形成され、
前記フランジ部が前記バーナ本体に着脱可能に固定されていてもよい。
上記構成によれば、フードに形成されたフランジ部によりフードがバーナ本体に強固に固定される。これにより、バーナ本体に対するフードの位置ずれを防止できるため、歪みなく安定したガラス微粒子堆積体を作製することができる。
前記フランジ部が前記バーナ本体に着脱可能に固定されていてもよい。
上記構成によれば、フードに形成されたフランジ部によりフードがバーナ本体に強固に固定される。これにより、バーナ本体に対するフードの位置ずれを防止できるため、歪みなく安定したガラス微粒子堆積体を作製することができる。
(6)前記フランジ部は、金属製ボルトにより前記バーナ本体に固定されていてもよい。
上記構成によれば、金属製ボルトを用いることで、熱膨張の影響を最小限に抑えられる。これにより、バーナ本体とフードとの固定が緩みにくくなり、バーナ本体に対するフードの位置ずれをより確実に防止できる。
上記構成によれば、金属製ボルトを用いることで、熱膨張の影響を最小限に抑えられる。これにより、バーナ本体とフードとの固定が緩みにくくなり、バーナ本体に対するフードの位置ずれをより確実に防止できる。
(7)前記バーナ本体に着脱可能に固定される固定治具をさらに備え、
前記フランジ部の外周面が前記固定治具に覆われた状態で、前記フランジ部が前記バーナ本体と前記固定治具との間で挟持されることで、前記フードが前記バーナ本体に固定されていてもよい。
上記構成によれば、フードをバーナ本体から容易に脱着させることができるため、バーナを分解しての清掃が容易となる。
前記フランジ部の外周面が前記固定治具に覆われた状態で、前記フランジ部が前記バーナ本体と前記固定治具との間で挟持されることで、前記フードが前記バーナ本体に固定されていてもよい。
上記構成によれば、フードをバーナ本体から容易に脱着させることができるため、バーナを分解しての清掃が容易となる。
(8)前記バーナ本体および前記フードは、VAD法のコア合成用バーナに用いられてもよい。
本開示の構成は、光ファイバ特性に影響が大きいコア合成用バーナに適用することが好ましい。
本開示の構成は、光ファイバ特性に影響が大きいコア合成用バーナに適用することが好ましい。
(本開示の実施形態の詳細)
本開示の実施形態に係るガラス微粒子堆積体の製造装置の具体例を、図面を参照して説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の実施形態に係るガラス微粒子堆積体の製造装置の具体例を、図面を参照して説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の実施形態に係るガラス微粒子堆積体の製造装置の一例を示す構成図である。
なお、以下の実施形態では、ガラス微粒子堆積体を製造する方法として、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法を例に説明するが、VAD法に限らない。VAD法と同様にガラス原料から火炎熱分解反応を利用してガラス微粒子を堆積させる方法、例えば、OVD(Outside Vapor phase Deposition)法等に本実施形態を適用することも可能である。
なお、以下の実施形態では、ガラス微粒子堆積体を製造する方法として、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法を例に説明するが、VAD法に限らない。VAD法と同様にガラス原料から火炎熱分解反応を利用してガラス微粒子を堆積させる方法、例えば、OVD(Outside Vapor phase Deposition)法等に本実施形態を適用することも可能である。
図1に示すように、本実施形態のガラス微粒子堆積体の製造装置1は、反応容器2を備えている。反応容器2の上方から容器内部に支持棒3が吊り下げられ、支持棒3の下側にダミーガラスロッド(出発ロッド)4が取り付けられている。このダミーガラスロッド4にガラス微粒子を堆積させることによりガラス微粒子堆積体(光ファイバ用母材)Mが形成される。支持棒3は、その上端部が昇降装置10により把持されており、昇降装置10によって回転と共に昇降する。昇降装置10は、制御部20によって制御されている。反応容器2の側壁部には排気管5が取り付けられている。
反応容器2の内部下方には、コア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7が設けられている。コア合成用バーナ6の先端部とクラッド合成用バーナ7の先端部は反応容器2の内部に突出して配置されている。コア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7には、それぞれ原料ガス、火炎形成ガス(可燃性ガス及び助燃性ガス)などが供給される。コア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7に供給されるガスの流量は、MFC(Mass Flow Controller)21によって制御されている。MFC21は、制御部20から送信される制御信号に基づいて、ガスの供給量を制御する。原料容器11内に収容された液体原料を気化させたものが原料ガスとしてコア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7に供給される。火炎形成ガスは、ガス供給装置12からコア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7へ供給される。
図2は、コア合成用バーナ6の長さ方向における一部断面図である。図3は、コア合成用バーナ6を構成するブラケット63とフード64とを示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、コア合成用バーナ6は、コア合成用のバーナ本体61(バーナ本体の一例)と、バーナ本体61に対して着脱可能に固定されるフード64と、を備えている。バーナ本体61は、バーナ基部62と、バーナ基部62の周囲に取り付けられるブラケット63と、を有している。
図2及び図3に示すように、コア合成用バーナ6は、コア合成用のバーナ本体61(バーナ本体の一例)と、バーナ本体61に対して着脱可能に固定されるフード64と、を備えている。バーナ本体61は、バーナ基部62と、バーナ基部62の周囲に取り付けられるブラケット63と、を有している。
バーナ基部62は、その内部構造の図示は省略するが、例えば、径の異なる複数のガス吹き出し管が同心円状に配置された部材である。すなわち、コア合成用バーナ6は、例えば、少なくともガラス原料を流す中心ポートと、これを取り囲むように可燃性ガス又は助燃性ガスの少なくとも1つのガス噴出ポートと、が同心円状に配列された多重管バーナであることが好ましい。バーナ基部62は、ガス噴出側(図2において右側)の所定範囲の先端部分62aが根本部分62bよりも細径となるように形成されている。すなわち、バーナ基部62において、先端部分62aと根本部分62bとの境界には段差部62cが形成されている。バーナ基部62は、例えば、ステンレス鋼材等で構成される金属製の部材である。
ブラケット63は、略円筒状に構成される部材である。ブラケット63の内径は、バーナ基部62の先端部分62aの外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。一方で、ブラケット63の内径は、バーナ基部62の根本部分62bの外径よりも小さくなるように形成されている。ブラケット63は、バーナ基部62の先端部分62aの周囲に取り付けられる。ブラケット63の両端部には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部65,66が設けられている。ブラケット63は、フランジ部65,66のうち一方のフランジ部65がボルト68によってバーナ基部62の段差部62cにボルト締めされることによりバーナ基部62に固定される。ブラケット63及びボルト68は、例えば、ステンレス鋼材やチタン等で構成される金属製の部材である。
フード64は、コア合成用バーナ6で形成される火炎の気流による影響を規制するための管状の部材である。フード64は、円筒部64Aと、テーパ部64Bと、を備えている。円筒部64Aは、フード64をバーナ本体61に装着した状態において、バーナ本体61から噴出されるガラス原料の噴出方向へ延びるように形成されている。円筒部64Aの内径は、バーナ基部62の先端部分62aの外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。このような構成により、バーナ基部62の先端部分62aを円筒部64Aの内部へ挿入した状態で、バーナ基部62とフード64とを固定することが容易になる。円筒部64Aは、バーナ基部62の先端部分62aの周囲に、バーナ基部62の中心軸と同じ中心軸を有するように取り付けられる。
テーパ部64Bは、円筒部64Aの噴出方向側の端部から噴出方向側へと延びるように形成されている。テーパ部64Bは、噴出方向側である先端に向かうにつれて内径が拡大するように形成されている。テーパ部64Bの先端部には、開口部64Cが形成されている。バーナ本体61から噴出されたガラス原料ガス等は、円筒部64A及びテーパ部64Bの内部を通って、開口部64Cからフード64の外部へと噴出される。
円筒部64Aのテーパ部64Bとは反対側の端部(図2において左側の端部)には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部67が設けられている。フード64は、フランジ部67がボルト69によってブラケット63のフランジ部66にボルト締めされることによりバーナ本体61に着脱自在に固定される。
本例において、フード64を形成するための材料としては、耐熱性が高いという観点から、例えば、炭化ケイ素(SiC)または窒化ケイ素(Si3N4)を用いることが好ましく、耐熱衝撃性の観点で窒化ケイ素がより好ましい。なお、フード64の材料はこれらに限られるものではなく、熱膨張性の観点から、バーナ基部62やブラケット63を構成するステンレス鋼材等の金属の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する、その他の材料を用いることができる。具体的には、フード64の材料として、例えば、石英ガラスの熱膨張係数より大きく、且つ、バーナ基部62やブラケット63を構成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料を用いることができる。フード64の材料として従来用いられていた石英ガラスの熱膨張係数(0.5×10-6/℃程度)よりも大きく、ステンレス鋼材等の金属の熱膨張係数(9×10-6~15×10-6/℃程度)以下の熱膨張係数を有する材料を用いることが好ましい。炭化ケイ素の熱膨張係数は3.7×10-6~4.6×10-6/℃程度、窒化ケイ素の熱膨張係数は2.4×10-6~3.5×10-6/℃程度とされている。例えば、フード64は、アルミナ(酸化アルミニウム)またはジルコニア(酸化ジルコニウム)から構成されていてもよい。
本例のフード64は、例えば、窒化ケイ素から形成されているため、円筒部64A及びテーパ部64Bの厚みを、石英ガラス製のフードの場合よりも厚くすることができる。フード64の円筒部64A及びテーパ部64Bの厚みは、それぞれ約5mmである。フード64をブラケット63に取り付けるためのボルト69は、例えば、ステンレス鋼材やチタン等で構成される金属製の部材である。
フード64のフランジ部67が固定されるブラケット63の固定面、すなわちブラケット63のフランジ部66における外側(図2において右端部)の面66aは、バーナ基部62のガス噴出側の端部62dからバーナ基部62の軸方向における根本部分62b方向へ、所定の距離Lだけ離隔した位置に設けられている。所定の距離Lは、0mm以上100mm以下であることが好ましい。より好ましくは、所定の距離Lは、50mmである。フード64のフランジ部67とブラケット63のフランジ部66の固定面である面66aとの間には、カーボン製またはフッ素樹脂製、例えば、テフロン(登録商標)製のガスケット70が設けられている。ガスケット70は、例えば、リング状に形成されたものとし得る。
(ガラス微粒子堆積体の製造方法)
このように構成されたガラス微粒子堆積体(光ファイバ用母材)Mの製造装置1は、図1に示すように、ガラス原料をコア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7に供給し、各々のバーナにより形成された火炎中で酸化あるいは加水分解反応させてガラス微粒子を生成し、該ガラス微粒子を回転するダミーガラスロッド4の先端あるいは外周に堆積させてガラス微粒子堆積体Mを製造する。
このように構成されたガラス微粒子堆積体(光ファイバ用母材)Mの製造装置1は、図1に示すように、ガラス原料をコア合成用バーナ6及びクラッド合成用バーナ7に供給し、各々のバーナにより形成された火炎中で酸化あるいは加水分解反応させてガラス微粒子を生成し、該ガラス微粒子を回転するダミーガラスロッド4の先端あるいは外周に堆積させてガラス微粒子堆積体Mを製造する。
コア合成用バーナ6には、ガラス原料ガス及び火炎形成ガスが供給される。ガラス原料ガスには、例えば、四塩化ケイ素(SiCl4)又はシロキサンが含まれる。また、ガラス原料ガスは、例えば、ドーパントとして四塩化ゲルマニウムを含むものであることが好ましい。ガラス原料ガスとして四塩化ケイ素と四塩化ゲルマニウムを用いた場合、シリカ(SiO2)及び二酸化ゲルマニウム(GeO2)を主成分とするガラス微粒子がコア合成用バーナ6の火炎中で生成される。火炎形成ガスは、例えば、酸水素ガスであり、可燃性ガスである水素と助燃性ガスである酸素とを含むものである。
コア合成用バーナ6に供給されたガラス原料ガスは、バーナ本体61から噴出され、火炎形成ガスによって形成される火炎とともに、フード64の円筒部64A及びテーパ部64Bを通って、開口部64Cからフード64の外へと噴出される。この過程で生成されたガラス微粒子は、噴出方向にある堆積面に堆積していく。
なお、堆積面とは、堆積工程の初期においてはダミーガラスロッド4上の面であり、ダミーガラスロッド4上にガラス微粒子堆積体Mが堆積した後は、ガラス微粒子堆積体M上の面である。ガラス微粒子堆積体Mにおいてコアとなるガラス微粒子が十分に堆積した領域には、後に、クラッド合成用バーナ7によってクラッドとなるガラス微粒子が堆積される。
以上説明したように、本実施形態に係るガラス微粒子堆積体Mの製造装置1は、火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体Mを作製するためのガラス微粒子を生成するコア合成用バーナ6を備えている。コア合成用バーナ6は、金属製のバーナ本体61と、バーナ本体61により形成される火炎への気流の影響を規制するための管状のフード64とを含んでいる。そして、フード64は、バーナ本体61からガラス原料の噴出方向へと延びるようにバーナ本体61に取り付けられている。フード64は、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つバーナ本体61を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料(例えば、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナまたはジルコニア)から形成されている。
ところで、フードを形成する材料として耐熱性の高い石英ガラスを用いることも考えられるが、石英ガラスは衝撃に弱く破損頻度が比較的高い。また、石英ガラス製のフードを金属製のバーナ本体に固定する場合、石英ガラスと金属との熱膨張係数の違いにより、フードの、特にフランジ部にクラックが発生しやすい。
これに対して、本実施形態の構成によれば、石英ガラスよりもバーナ本体61を形成する金属材料の熱膨張係数と近い熱膨張係数を有する材料、例えば、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナまたはジルコニアなどを用いてフード64が形成されている。すなわち、石英ガラス製のフードを用いた場合よりも、衝撃に強く、また金属製のバーナ本体61との熱膨張係数の違いによるフランジ部67のクラックも発生しにくいフード64を用いてコア合成用バーナ6が形成されている。そのため、ガラス微粒子堆積体Mの製造過程におけるフード64の劣化や破損を防止することができ、コア合成用バーナ6の長寿命化を実現できる。
これに対して、本実施形態の構成によれば、石英ガラスよりもバーナ本体61を形成する金属材料の熱膨張係数と近い熱膨張係数を有する材料、例えば、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナまたはジルコニアなどを用いてフード64が形成されている。すなわち、石英ガラス製のフードを用いた場合よりも、衝撃に強く、また金属製のバーナ本体61との熱膨張係数の違いによるフランジ部67のクラックも発生しにくいフード64を用いてコア合成用バーナ6が形成されている。そのため、ガラス微粒子堆積体Mの製造過程におけるフード64の劣化や破損を防止することができ、コア合成用バーナ6の長寿命化を実現できる。
また、石英ガラス製のフードを用いた場合には、バーナ本体により生成されたガラス微粒子の一部が余剰ススとしてフードの内壁面に付着して内壁面に表面凹凸が生じる場合がある。この内壁面へのスス付着によって生じた表面凹凸により、火炎やガラス微粒子の噴出方向や噴出量に変化が生じ、ガラス微粒子堆積体Mの堆積面の変形の発生につながる可能性がある。
これに対して、本実施形態のように、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナまたはジルコニアを用いてフード64を形成した場合には、石英ガラスを用いた場合よりもフード64の内壁面の表面粗さが小さくなる。そのため、フード64の内壁面へのススの付着が少なくなる。これにより、フード64の内壁面に凹凸等の経時変化が生じることがなく、フード64へのスス付着に起因したガラス微粒子堆積体Mの堆積面の変形の発生を防止することができる。
これに対して、本実施形態のように、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナまたはジルコニアを用いてフード64を形成した場合には、石英ガラスを用いた場合よりもフード64の内壁面の表面粗さが小さくなる。そのため、フード64の内壁面へのススの付着が少なくなる。これにより、フード64の内壁面に凹凸等の経時変化が生じることがなく、フード64へのスス付着に起因したガラス微粒子堆積体Mの堆積面の変形の発生を防止することができる。
また、本実施形態に係る製造装置1においては、フード64は、ガラス微粒子の噴出方向へ延びる円筒部64Aと、円筒部64Aより先端(噴出方向)側にあって、先端側に向かうにつれて内径が拡大するテーパ部64Bと、を備えている。この構成によれば、ガラス微粒子堆積体Mの堆積面に当たる火炎の範囲を適度に拡げ、ガラス微粒子堆積体Mのかさ密度を上げることができる。また、フード64の開口部64Cと開口部64Cから噴出される火炎との距離を遠くできるため、開口部64C近傍が火炎によって劣化することを抑制できる。
また、本実施形態に係るフード64は、バーナ本体61、具体的にはブラケット63に対して着脱自在である。この構成によれば、火炎等の影響でフード64が劣化した場合に、劣化したフード64を取り外して新たなフード64と交換することができる。すなわち、フード64が劣化した場合には、コア合成用バーナ6全体を交換せずに、フード64のみを交換すればよいため、コスト削減が可能になる。
ところで、フードをバーナ本体に固定する方法としては、従来、例えば図6に示すように、テープ310などをバーナ本体301とフード302とに貼り付ける方向が採用されていた。しかしながら、テープ310では必ずしも固定力が十分ではなく、例えばバーナ本体301の先端部やフード302に付着した汚れを清掃した際に、フード302の取り付け角度や取り付け位置がずれてしまう場合があった。フード302の取り付け位置等が変化すると、バーナ本体301から噴出されるガラス微粒子の方向も変化してしまうため、歪みのない安定したガラス微粒子堆積体Mを作製することが難しくなる。
これに対して、上記実施形態に係る製造装置1においては、フード64の円筒部64Aの端部には、フード64の径方向の外側に向けて突出するフランジ部67が形成され、フランジ部67がバーナ本体61に着脱可能に固定されている。このように、フード64の円筒部64Aに形成されたフランジ部67をバーナ本体61のブラケット63に固定することで、フード64をバーナ本体61に対して強固に固定できる。そのため、バーナ本体61に対するフード64の位置ずれを防止することができる。これにより、反応容器2内において、コア合成用バーナ6の火炎への気流の影響を確実に抑制することができ、歪みなく安定したガラス微粒子堆積体Mを作製することができる。
また、製造装置1においては、フード64のフランジ部67は、金属製のボルト69でバーナ本体61に固定されている。この構成によれば、バーナ本体61に対してフード64を緩みなく確実に固定することができる。加えて、ボルト腐食による不純物の発生を防止することができるので、ガラス微粒子堆積体Mへの不純物の付着を抑制することができる。
なお、図2及び図3に示す実施形態では、コア合成用バーナ6について説明したが、クラッド合成用バーナ7についても本実施形態と同様の構成とすることができる。
(実施例)
以下、本開示に係る実施例及び比較例を示して、本開示をさらに詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下、本開示に係る実施例及び比較例を示して、本開示をさらに詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
(製造例1)
製造例1として、従来のコア合成用バーナとして金属製のバーナ本体に石英ガラス製のフードを取り付けたものを使用してガラス微粒子堆積体を製造した。ガラス原料ガスは、四塩化ケイ素と四塩化ゲルマニウムを含むガスを用いた。火炎形成ガスは、水素ガスと酸素ガスを用いた。
製造例1として、従来のコア合成用バーナとして金属製のバーナ本体に石英ガラス製のフードを取り付けたものを使用してガラス微粒子堆積体を製造した。ガラス原料ガスは、四塩化ケイ素と四塩化ゲルマニウムを含むガスを用いた。火炎形成ガスは、水素ガスと酸素ガスを用いた。
(製造例2)
製造例2として、本開示の実施形態に係るコア合成用バーナとして金属製のバーナ本体に窒化ケイ素(Si3N4)製のフードを取り付けたものを使用してガラス微粒子堆積体を製造した。石英ガラス製ではなく窒化ケイ素製のフードを用いたこと以外は、製造例1と同様の方法を用いて、ガラス微粒子堆積体を製造した。
製造例2として、本開示の実施形態に係るコア合成用バーナとして金属製のバーナ本体に窒化ケイ素(Si3N4)製のフードを取り付けたものを使用してガラス微粒子堆積体を製造した。石英ガラス製ではなく窒化ケイ素製のフードを用いたこと以外は、製造例1と同様の方法を用いて、ガラス微粒子堆積体を製造した。
(評価)
製造例1及び製造例2において、製造されたガラス微粒子堆積体のうち堆積面に所定範囲以上の変形が発生した個体の割合(変形発生率)と、コア合成用バーナが設けられた1台のガラス微粒子堆積体の製造装置における1年間当たりのフードの破損本数について評価した。まず、ガラス微粒子堆積体の堆積面の変形発生率は、製造例1では5.5%であり、製造例2では1.5%であった。さらに、フードの破損本数は、製造例1では1年間当たり0.9本/台であり、製造例2では1年間当たり0本/台であった。このようにフードを形成する材料として石英ガラスではなく例えば窒化ケイ素等の金属に熱膨張係数がより近似する材料を用いることで、ガラス微粒子堆積体の変形発生率及びフードの破損発生率を有意に低減できることが確認できた。
製造例1及び製造例2において、製造されたガラス微粒子堆積体のうち堆積面に所定範囲以上の変形が発生した個体の割合(変形発生率)と、コア合成用バーナが設けられた1台のガラス微粒子堆積体の製造装置における1年間当たりのフードの破損本数について評価した。まず、ガラス微粒子堆積体の堆積面の変形発生率は、製造例1では5.5%であり、製造例2では1.5%であった。さらに、フードの破損本数は、製造例1では1年間当たり0.9本/台であり、製造例2では1年間当たり0本/台であった。このようにフードを形成する材料として石英ガラスではなく例えば窒化ケイ素等の金属に熱膨張係数がより近似する材料を用いることで、ガラス微粒子堆積体の変形発生率及びフードの破損発生率を有意に低減できることが確認できた。
(第一変形例)
次に、図4を参照して、コア合成用バーナの第一変形例について説明する。
上述した実施形態におけるコア合成用バーナ6においては、フード64をバーナ本体61に固定するためにブラケット63を設け、当該ブラケット63にフード64をボルト締めしているが、この構成に限られない。例えば、フードは、ブラケットを介さずにバーナ基部に直接ボルト締めされるようにしてもよい。
次に、図4を参照して、コア合成用バーナの第一変形例について説明する。
上述した実施形態におけるコア合成用バーナ6においては、フード64をバーナ本体61に固定するためにブラケット63を設け、当該ブラケット63にフード64をボルト締めしているが、この構成に限られない。例えば、フードは、ブラケットを介さずにバーナ基部に直接ボルト締めされるようにしてもよい。
図4は、第一変形例に係るコア合成用バーナ106の構成を示す断面図である。図4に示すように、コア合成用バーナ106は、コア合成用のバーナ本体161と、バーナ本体161に対して着脱可能なフード164と、を備えている。バーナ本体161は、バーナ基部162を有している。バーナ基部162は、例えば、金属製の部材である。
フード164は、フランジ部167がボルト169によってバーナ基部162の段差部162cにボルト締めされることによりバーナ基部162(バーナ本体161)に固定される。フード164は、例えば、窒化ケイ素(Si3N4)から形成されている。ボルト169は、例えば、ステンレス鋼材やチタン等から形成されている。
本変形例のコア合成用バーナ106の構成では、フード164のフランジ部167がバーナ本体161のバーナ基部162に直接固定される。この構成でも、上記実施形態のコア合成用バーナ6を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
(第二変形例)
次に、図5を参照して、コア合成用バーナの第二変形例について説明する。
図5は、第二変形例に係るコア合成用バーナ206の構成を示す断面図である。図5に示すように、コア合成用バーナ206は、コア合成用のバーナ本体261と、バーナ本体261に対して着脱可能なフード264と、フード264をバーナ本体261に固定するための固定治具81と、を備えている。
次に、図5を参照して、コア合成用バーナの第二変形例について説明する。
図5は、第二変形例に係るコア合成用バーナ206の構成を示す断面図である。図5に示すように、コア合成用バーナ206は、コア合成用のバーナ本体261と、バーナ本体261に対して着脱可能なフード264と、フード264をバーナ本体261に固定するための固定治具81と、を備えている。
バーナ本体261におけるガス噴出側(図5において右側)の端部には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部91が設けられている。フランジ部91の外周面には、ねじ切り加工が施されている。
フード264は、上記の実施形態のフード64と同様に、例えば、窒化ケイ素から形成されている。フード264の一方の端部(図5において左側の端部)には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部267が設けられている。フード264の他方の端部(図5において右側の端部)は、上記の実施形態のフード64とは異なり、拡径されていない。
固定治具81は、例えば、バーナ本体261と同じ金属から形成され、円筒状に構成された部材である。固定治具81は、バーナ本体261の軸方向に沿った一端部側に底部82を有している。底部82の中央には、孔部83が形成されている。孔部83の径は、フード264のフランジ部267以外の円筒部分の外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。固定治具81の他端部側の内周面には、ねじ切り加工が施されている。固定治具81は、バーナ本体261のフランジ部91との螺合により、フランジ部91の周囲に取り付けられる。すなわち、固定治具81は、バーナ本体261に対して着脱可能に固定される。
第二変形例における、バーナ本体261へのフード264の取り付け方法は以下のとおりである。まず、フード264をフランジ部267が設けられた側とは反対側の端部から固定治具81の孔部83に挿通させる。この状態で、フード264内にバーナ本体261におけるガス噴出側の端部を挿入し、固定治具81をバーナ本体261のフランジ部91と螺合させる。これにより、フード264のフランジ部267が固定治具81の底部82に押されて、バーナ本体261のフランジ部91の面91aに接触する。このようにして、フード264のフランジ部267の外周面が固定治具81に覆われた状態で、フランジ部267が固定治具81の底部82とバーナ本体261のフランジ部91との間で挟持され、フード264がバーナ本体261に固定される。
以上説明したように、第二変形例のコア合成用バーナ206は、バーナ本体261に着脱可能に固定される固定治具81を備えている。コア合成用バーナ206は、フード264のフランジ部267の外周面が固定治具81に覆われた状態でバーナ本体261のフランジ部91と固定治具81の底部82との間にフード264のフランジ部267が挟持されることで、フード264がバーナ本体261に固定されるように構成されている。このように、ボルト以外の部材を用いてフード264のフランジ部91を固定することで、フード264を容易に脱着させることができる。加えて、固定治具81をバーナ本体261のフランジ部91と螺合させているため、フード264をバーナ本体261から容易に脱着させて、コア合成用バーナ206を分解しての清掃等を容易に実施できる。
以上、本開示を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本開示の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本開示を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1:ガラス微粒子堆積体の製造装置
2:反応容器
3:支持棒
4:ダミーガラスロッド(出発ロッド)
5:排気管
6,106,206,300:コア合成用バーナ
7:クラッド合成用バーナ
10:昇降装置
11:原料容器
12:ガス供給装置
20:制御部
21:MFC(Mass Flow Controller)
61,161,261,301:コア合成用のバーナ本体(バーナ本体の一例)
62,162:バーナ基部
62a,162a:先端部分
62b,162b:根本部分
62c,162c:段差部
62d:端部
63:ブラケット
64,164,264,302:フード
64A:円筒部
64B:テーパ部
64C:開口部
65,66,67,91,167,267:フランジ部
66a,91a:面(固定面)
68,69,169:ボルト
70:ガスケット
81:固定治具
82:底部
83:孔部
310:テープ
M:ガラス微粒子堆積体(光ファイバ用母材)
2:反応容器
3:支持棒
4:ダミーガラスロッド(出発ロッド)
5:排気管
6,106,206,300:コア合成用バーナ
7:クラッド合成用バーナ
10:昇降装置
11:原料容器
12:ガス供給装置
20:制御部
21:MFC(Mass Flow Controller)
61,161,261,301:コア合成用のバーナ本体(バーナ本体の一例)
62,162:バーナ基部
62a,162a:先端部分
62b,162b:根本部分
62c,162c:段差部
62d:端部
63:ブラケット
64,164,264,302:フード
64A:円筒部
64B:テーパ部
64C:開口部
65,66,67,91,167,267:フランジ部
66a,91a:面(固定面)
68,69,169:ボルト
70:ガスケット
81:固定治具
82:底部
83:孔部
310:テープ
M:ガラス微粒子堆積体(光ファイバ用母材)
Claims (8)
- 火炎中にガラス原料を供給することにより、ガラス微粒子堆積体を作製するためのガラス微粒子を生成するバーナを備えたガラス微粒子堆積体の製造装置であって、
前記バーナは、金属製のバーナ本体と、前記バーナ本体により形成される前記火炎への気流の影響を規制するための管状のフードとを含み、
前記フードは、前記バーナ本体から前記ガラス原料が噴出する方向である噴出方向へと延びるように前記バーナ本体に取り付けられており、
前記フードは、石英ガラスの熱膨張係数より大きく且つ前記バーナ本体を形成する金属の熱膨張係数以下の熱膨張係数を有する材料から形成されている、ガラス微粒子堆積体の製造装置。 - 前記フードを形成する前記材料は、炭化ケイ素及び窒化ケイ素のいずれか一方である、請求項1に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
- 前記フードは、
前記噴出方向へ延びる円筒部と、
前記円筒部より前記噴出方向側にあって、前記噴出方向側に向かうにつれて内径が拡大するテーパ部と、を含む、請求項1または請求項2に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。 - 前記フードは、前記バーナ本体に対して着脱自在である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
- 前記フードの端部には、前記フードの径方向の外側に向けて突出するフランジ部が形成され、
前記フランジ部が前記バーナ本体に着脱可能に固定されている、請求項4に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。 - 前記フランジ部は、金属製ボルトにより前記バーナ本体に固定されている、請求項5に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
- 前記バーナ本体に着脱可能に固定される固定治具をさらに備え、
前記フランジ部の外周面が前記固定治具に覆われた状態で、前記フランジ部が前記バーナ本体と前記固定治具との間で挟持されることで、前記フードが前記バーナ本体に固定されている、請求項5に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。 - 前記バーナ本体および前記フードは、VAD法のコア合成用バーナに用いられる、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
Priority Applications (2)
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JP2021197713A JP2023083805A (ja) | 2021-12-06 | 2021-12-06 | ガラス微粒子堆積体の製造装置 |
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JP (1) | JP2023083805A (ja) |
CN (1) | CN116217053A (ja) |
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- 2021-12-06 JP JP2021197713A patent/JP2023083805A/ja active Pending
-
2022
- 2022-12-02 CN CN202211540884.0A patent/CN116217053A/zh active Pending
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