JP3673967B2 - 感光性樹脂組成物及びプリント配線板 - Google Patents

感光性樹脂組成物及びプリント配線板 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紫外線露光及び希アルカリ水溶液による現像で画像形成可能であり、タック性(指触乾燥性)に優れるとともに、可撓性、密着性、耐熱性等の塗膜性能にも優れ、しかもその他の塗膜性能も良い水準を維持できる、例えばプリント配線板用ソルダーレジストとして好適な感光性樹脂組成物及びこれを用いたプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板は、基板の上に導体回路のパターンを形成し、そのパターンのはんだ付けランドに電子部品をはんだ付けすることにより搭載するためのものであり、そのはんだ付けランドを除く回路部分は永久保護皮膜としてのソルダーレジスト膜で被覆される。これにより、プリント配線板に電子部品をはんだ付けする際にはんだが不必要な部分に付着するのを防止すると共に、回路導体が空気に直接曝されて酸化や湿度により腐食されるのを防止する。
従来、ソルダーレジスト膜は、基板上にその溶液組成物をスクリーン印刷法でパターン形成し、溶剤を除く乾燥をした後、紫外線または熱により硬化させることが主流とされてきた。
【0003】
ところが、最近、プリント配線基板の配線密度の向上(細密化)の要求にともないソルダーレジスト組成物(ソルダーレジストインキ組成物ともいう)も高解像性、高精度化が要求され、民生用基板、産業用基板を問わずスクリーン印刷法から、位置精度、導体エッジ部の被覆性に優れる液状フォトソルダーレジスト法(写真現像法)が提案されている。例えば特開昭50ー144431号、特開昭51ー40451号公報には、ビスフェノール型エポキシアクリレート、増感剤、エポキシ化合物、エポキシ硬化剤などからなるソルダーレジスト組成物が開示されている。これらのソルダーレジスト組成物は、プリント配線板上に感光性樹脂組成物である液状組成物を全面塗布し、溶媒を揮発させた後、露光して未露光部分を有機溶剤を用いて除去し、現像するものである。
しかし、この有機溶剤による未露光部分の除去(現像)は、有機溶剤を多量に使用するため、環境汚染や火災などの危険性があるのみならず、環境汚染の問題があり、特に人体に与える影響が最近大きくクローズアップされてきていることから、その対策に苦慮しているのが現状である。
【0004】
これらの問題を解決するために、希アルカリ水溶液で現像可能なアルカリ現像型フォトソルダーレジスト組成物が提案されている。例えば特開昭56ー40329号、特開昭57ー45785号公報には、エポキシ樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応させ、更に多塩基酸無水物を付加させた反応生成物をベースポリマーとする材料が開示されている。また、特公平1ー54390号公報には、ノボラック型エポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸との反応物と、飽和または不飽和多塩基酸無水物とを反応せしめて得られる活性エネルギー線硬化性樹脂と、光重合開始剤を含有する希アルカリ水溶液により現像可能な光硬化性の液状レジストインキ組成物が開示されている。
【0005】
これらの液状ソルダーレジスト組成物は、エポキシアクリレートにカルボキシル基を導入することによって、光感光性や希アルカリ水溶液での現像性を付与させたものであるが、この組成物にはさらに、その塗膜を露光、現像処理して所望のレジストパターンを形成した後、通常、熱硬化させるために、熱硬化性成分として、一般的にはエポキシ化合物を含有させ、上記のエポキシアクリレートに導入した側鎖のカルボキシル基とエポキシ基とを反応させる加熱硬化を行ない、密着性、硬度、耐熱性、電気絶縁性などに優れるレジスト膜を形成させている。この場合、一般的にはエポキシ樹脂とともに、エボキシ樹脂用硬化剤が併用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ノボラック型エポキシ樹脂に対して、不飽和モノカルボン酸を付加させ、さらに多塩基酸を付加して得られる樹脂を含有するソルダーレジスト組成物は、その樹脂を得るには不飽和モノカルボン酸として例えば(メタ)アクリル酸を使用し、多塩基酸にはマレイン酸等の不飽和二塩基酸を使用しているが、タック性に改善の余地があるのみならず、例えば耐熱性や、耐金メッキ性に必要な塗膜の可撓性、密着性等の特性をその使用目的に合わせて格段に優れるように設計しようとしても、ノボラック型エポキシ樹脂に結合するこれら反応物はそれぞれの単分子化合物を結合した鎖状化合物であり、それぞれの単分子化合物の範囲は限られていて、取り入れられる骨格そのものも比較的単純な鎖状結合であり選択幅が少ないので、ノボラック型エポキシ樹脂に結合するこの鎖状化合物をその限られた範囲内で変化させるだけではその設計を行ない難いという問題がある。
【0007】
本発明の第1の目的は、紫外線露光及び希アルカリ水溶液による現像で画像形成可能であり、タック性(指触乾燥性)に優れるとともに、可撓性、密着性、耐熱性等の塗膜性能にも優れ、しかもその他の塗膜性能も良く維持することができる塗膜のパターンを与えることができる感光性樹脂組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、特に格段にタック性と耐熱性を向上させたり、特に格段に可撓性と密着性を向上させて例えば金メッキを良く行なえるように使用目的に応じた特性が得られる設計をし易くできる感光性樹脂組成物を提供することにある。
本発明の第3の目的は、上記目的を達成する感光性樹脂組成物のソルダーレジスト膜の硬化膜を有する電子部品搭載前又は後のプリント配線板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対し、不飽和モノカルボン酸及び多塩基酸を順次反応させて得られる樹脂をその他の通常用いる成分とともに含有する感光性樹脂組成物は、その塗布膜はタック性が良く(ベタつかず)、その硬化膜は可撓性、基板への密着性、耐熱性が良く、しかもトリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合比率により、これらの性能の内タック性と耐熱性や、可撓性と基板への密着性を格段に向上させることができることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明は、(1)、(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂、(B)光重合開始剤、(C)希釈剤及び(D)熱硬化性化合物を含有する感光性樹脂組成物において、上記(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂がトリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させ、その生成した水酸基に飽和若しくは不飽和の多塩基酸又は飽和若しくは不飽和の多塩基酸無水物を反応させて得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂を含有する感光性樹脂組成物を提供するものである。
また、本発明は、(2)、(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂の酸価が50〜180mgKOH/gである上記(1)の感光性樹脂組成物、(3)、トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物中のトリグリシジルイソシアヌレートの含有量が30〜90%である上記(1)又は(2)の感光性樹脂組成物、(4)、トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物のエポキシ基1モルに対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を0.4〜0.9モルを反応させる上記(1)ないし(3)のいずれかの感光性樹脂組成物、(5)、トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させ、その反応生成物に生成した水酸基1モルに対して0.7〜2.0モルの飽和若しくは不飽和の多塩基酸又は飽和若しくは不飽和の多塩基酸無水物を反応させる上記(1)ないし(4)のいずれかの感光性樹脂組成物、(6)、(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、(B)光重合開始剤を0.2〜30gの割合で用いる上記(1)ないし(5)のいずれかの感光性樹脂組成物、(7)、(C)希釈剤が光重合性モノマー及び有機溶剤の少なくとも1種であり、(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、該光重合性モノマー及び有機溶剤の少なくとも1種を2〜40gの割合で用いる上記(1)ないし(6)のいずれかの感光性樹脂組成物、(8)、(D)熱硬化性化合物としてエポキシ系化合物を単独又はその他の熱硬化性化合物とともに用い、その単独又は併用して用いる使用量の割合は(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、5〜100gの割合である上記(1)ないし(7)のいずれかの感光性樹脂組成物、(9)、上記1ないし8のいずれかの感光性樹脂組成物の硬化膜を有するソルダーレジスト膜を被覆したプリント配線板であって、電子部品を搭載する前又はした後のプリント配線板を提供するものである。
【0009】
本発明において、「(A)1分子中に少なくとも2個のエチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂」は、「トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させ、その生成した水酸基に飽和若しくは不飽和の多塩基酸又は飽和若しくは不飽和の多塩基酸無水物(以下、飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物ということがある)を反応させて得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂」、そのものが好ましいが、そのものを主成分とするものでもよく、上記のトリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物の代わりにこれら以外の他のエポキシ系化合物(例えばノボラック型エポキシ樹脂等)を用いること以外は同様にして得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂を併用しても良い。
トリグリシジルイソシアヌレートはイソシアヌル酸骨格を有し、ビスフェノール型エポキシ樹脂はベンゼン環を有し、いずれも環状基を単数又は複数有する骨格を有し、多官能のエポキシ化合物が好ましいが、その重合度によって分子量も種々に変えたものを使用することができる。これらのエポキシ系化合物のエポキシ当量としては80〜500が最終的に得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂の感光特性向上の点で好ましく、分子量としては200〜1000がその樹脂を合成する上で反応の制御を行ない易い点で好ましい。
【0010】
上記トリグリシジルイソシアヌレートとしては、TEPIC−G(エポキシ当量105、日産化学社製)が挙げられる。また、上記ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型として、エピコート828(エポキシ当量190、常温で液状、油化シェル社製)、エピコート1001(エポキシ当量460、油化シェル社製)等が挙げられる。
トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合割合は、得られる上記の多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂を使用した感光性樹脂組成物では、前者が多いほどタック性が改善される度合いが高く、少なくとも65%(65%以上)では格段に改善される。また、後者が多いほどその硬化塗膜の可撓性、プリント回路基板に対する密着性が改善される度合いが高く、少なくとも50%(50%以上)では格段に改善され、さらに後者が少なくとも65%(65%以上)のものは、電気特性試験の内の「変色」(高温高湿度下の直流電圧を印加した状態での硬化塗膜の変色がなきこと)に格段に優れる。これらの格段に優れる性能は、いずれの混合割合の場合の硬化塗膜のはんだ耐熱性(溶融はんだが接触したときの耐熱性)とともに、上記のそれぞれのエポキシ系化合物を使用して得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂を使用した感光性樹脂組成物(従来例)に比べれば勿論のこと格段に顕著に優れる。また、いずれの混合割合の場合の感光性樹脂組成物としても、上記各性能はこれらの従来例のものより格段に優れるが、その他の性能(後述する感度、熱管理幅、上記以外の塗膜性能)もこれら従来例のものより優れることはあっても劣ることはないようにすることができる。
【0011】
上記の2種エポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させると、エポキシ基とカルボキシル基の反応によりエポキシ基が開裂し水酸基とエステル結合が生成する。使用するラジカル重合性不飽和モノカルボン酸としては、特に制限は無く、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸などがあるが、アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも一方(以下、(メタ)アクリル酸ということがある。)が好ましく、特にアクリル酸が好ましい。エポキシ樹脂とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との反応方法に特に制限は無く、例えばエポキシ樹脂とアクリル酸を適当な希釈剤中で加熱することにより反応できる。希釈剤としては、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、などのアルコール類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、石油エーテル、石油ナフサ等の石油系溶剤類、セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート等の酢酸エステル類等を挙げることができる。また触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアミン類、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフェートなどのリン化合物類等を挙げることができる。
【0012】
上記の2種のエポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の反応において、その各エポキシ系化合物としては1分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を用いるが、その2種のエポキシ系化合物の混合物のエポキシ基1モル(1当量)に対し、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が1モルより少ない0.4〜0.9モル反応させることが好ましい。この場合、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が1モルより少なければ少ないほど、エポキシ系化合物の1種の分子にラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が付加することによって生じた水酸基に対し、あるいは後に反応させる飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物の反応によって生じるカルボキシル基に対して他種のエポキシ系化合物の分子が付加することができ易く、混合して使用したエポキシ系化合物は相互に複数分子結合した樹脂となり易い。逆にラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が1モルより多くなればなるほど、混合使用した各種のエポキシ系化合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の付加物の混合物となり易い。ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸が0.4モル未満であると、感光性樹脂の感光性が低下し、画像形成が困難になり、また、エポキシ系化合物の相互結合量が多くなるため、分子量の増加、熱安定性の低下、ゲル化が起こり易くなる。
上記の2種のエポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の希釈剤中での反応においては、希釈剤の配合量が反応系の総重量に対して、20〜50%である事が好ましい。その反応生成物は単離することなく、希釈剤の溶液のまま、次の工程で飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物多塩基酸類との反応に供する事ができる。
【0013】
上記の2種のエポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との反応生成物である不飽和モノカルボン酸化エポキシ系化合物に、飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物を反応させて上記の多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂を得る。このような飽和若しくは不飽和の多塩基酸としては、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、クエン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、3−メチルテトラヒドロフタル酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、3−エチルテトラヒドロフタル酸、4−エチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、3−メチルヘキサヒドロフタル酸、4−メチルヘキサヒドロフタル酸、3−エチルヘキサヒドロフタル酸、4−エチルヘキサヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸及びジグリコール酸等が挙げられ、多塩基酸無水物としてはこれらの無水物が挙げられる。これらの化合物は単独で使用することができ、また2種以上を混合してもよい。
飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物は、上記の2種のエポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との反応で生成した水酸基に反応し、遊離のカルボキシル基を持たせる。反応させようとする飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物の使用量は、上記の2種のエポキシ系化合物の混合物とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との反応生成物に有する水酸基1モルに対して、0.7〜2.0モルである事が望ましい。露光時に高感度の樹脂膜が得られる点からは、好ましくは1.0〜1.8モルの割合で反応させる。0.7モル未満であると得られた樹脂の希アルカリ現像性が低下することがあり、また2.0モルを超えると最終的に得られる硬化塗膜の諸特性(例えば耐水性等)を低下させることがある。
飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物は、上記の不飽和モノカルボン酸化エポキシ化合物に添加され、脱水縮合反応され、反応時生成した水は反応系から連続的に取り出すことが好ましいが、その反応は加熱状態で行うのが好ましく、その反応温度は、70〜130℃である事が好ましい。反応温度が130℃を超えると、エポキシ樹脂に結合されたものや、未反応モノマーのラジカル重合性不飽和基が熱重合を起こし易くなり合成が困難になることがあり、また70℃未満では反応速度が遅くなり、実際の製造上好ましくないことがある。
得られた多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂の酸価は50〜180mgKOH/gであることが好ましい。これより少ないとこの樹脂を使用した感光性樹脂組成物の現像性を良くし難く、これより多いとその塗膜の耐水性等を良くし難くなる。
【0014】
上記の多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂も感光性樹脂として使用できるが、この樹脂の有するカルボキシル基に、1つ以上のラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を持つグリシジル化合物を反応させることにより、ラジカル重合性不飽和基を更に導入し、さらに感光性を向上させた感光性樹脂としてもよい。
この感光性を向上させた感光性樹脂は、最後のグリシジル化合物の反応によってラジカル重合性不飽和基が、その前駆体の感光性樹脂の高分子の骨格の側鎖に結合するため、光重合反応性が高く、優れた感光特性を持つことができる。1つ以上のラジカル重合性不飽和基とエポキシ基を持つ化合物としては、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリアクリレートモノグリシジルエーテル等が挙げられる。なお、グリシジル基は1分子中に複数有していてもよい。これらの化合物は単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。
上記グリシジル化合物は、上記の多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂の溶液に添加して反応させるが、その樹脂に導入したカルボキシル基1モルに対し、通常0.05〜0.5モルの割合で反応させる。得られる感光性樹脂を含有する感光性樹脂組成物の感光性(感度)や、熱管理幅(塗布膜乾燥時の未露光対応部分の現像時除去可能な塗布膜硬化度の熱的許容限度の管理範囲)及び電気絶縁性等の電気特性などのことを考慮すると、好ましくは0.1〜0.5モルの割合で反応させるのが有利である。反応温度は80〜120℃が好ましい。このようにして得られるグリシジル化合物付加多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂からなる感光性樹脂は酸価が60〜250mgKOH/gである事が好ましい。
【0015】
本発明においては、上記(A)成分のほかに、「(B)光重合開始剤」及び「(C)希釈剤」、さらには「(D)熱硬化性化合物」と混合して使用することにより、本発明の感光性樹脂組成物とすることができ、例えばプリント配線板製造用ソルダーレジスト組成物として好適に使用することができる。
上記「(B)光重合開始剤」としては、特に制限はなく、従来知られているものはいずれも使用できる。具体的には、代表的なものとしては例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインーnーブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2, 2- ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2- ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4- (2-ヒドロキシエトキシ) フェニル−2-(ヒドロキシ-2- プロピル) ケトン、ベンゾフェノン、p-フェニルベンゾフェノン、4, 4′ージエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2- ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、 2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙げられる。これらを単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
光重合開始剤の使用量は、上記(A)成分の活性エネルギー線硬化性樹脂100g に対して、通常0.5〜50g である。0.5g 未満では、この(A)成分の活性エネルギー線硬化性樹脂の光硬化反応が進行し難くなり、50g を超えるとその加える量の割には効果は向上せず、むしろ経済的には不利となったり、硬化塗膜の機械的特性が低下することがある。光硬化性、経済性、硬化塗膜の機械的特性などの点からは、その使用量は、好ましくは2.0〜30g である。
【0016】
上記「(C)希釈剤」は、光重合性モノマー及び有機溶剤の少なくとも1種からなる。光重合性モノマーは反応性希釈剤といわれるもので、これは、上記(A)成分の感光性樹脂の光硬化を更に十分にして、耐酸性、耐熱性、耐アルカリ性などを有する塗膜を得るために使用することが好ましく、1分子中に二重結合を少なくとも2個有する化合物が好ましく用いられる。上記(A)成分の活性エネルギー線硬化性樹脂(感光性樹脂)を含有する感光性樹脂組成物の粘度や乾燥性を調節するために有機溶剤を用いてもよいが、その必要がなければ用いなくてもよく、また、上記(A)成分の感光性樹脂のみの光硬化性で足りる場合には、光重合性モノマーは用いなくてもよい。
その光重合性モノマーの代表的なものとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性燐酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の反応性希釈剤が挙げられる。
【0017】
上記の2〜6官能その他の多官能反応性希釈剤は単品又は複数の混合系のいずれにおいても使用可能である。この反応性希釈剤の添加量は、上記(A)成分の活性エネルギー線硬化性樹脂100g当たり、通常2.0〜40gの範囲で選ばれる。その添加量が2.0gより少ないと十分な光硬化が得られず、硬化塗膜の耐酸性、耐熱性等において十分な特性が得られず、また、添加量が40gを越えるとタックが激しく、露光の際アートワークフィルムの基板への付着が生じ易くなり、目的とする硬化塗膜が得られ難くなる。
光硬化性、硬化塗膜の耐酸性、耐熱性等、アートワークフィルムの基板への付着の防止の点からは、反応性希釈剤の添加量は、好ましくは4.0〜20gである。
上記有機溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、などのアルコール類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、石油エーテル、石油ナフサ等の石油系溶剤類、セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート等の酢酸エステル類等を挙げることができる。また触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアミン類、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフェートなどのリン化合物類等が挙げられる。
【0018】
上記「(D)熱硬化性化合物」は、本発明の感光性樹脂組成物において、その塗膜を露光し、現像した後のポストキュアー後に塗膜の性能を向上できるものであり、上記の2種のエポキシ系化合物として挙げたそれぞれの化合物が挙げられるが、そのほかに、トリグリシジルアミン化合物として、TEPIC−S(エポキシ当量100、ガラス転移温度98〜120℃、日産化学社製)、TEPIC−H(エポキシ当量100、ガラス転移温度140〜160℃、日産化学社製)、アラルダイトMY−720(チバ社製)、TMH574(住友化学社製)等が挙げられ、ビフェニル型エポキシ樹脂としてYL−4000(2,6−キシレノールダイマージグリシジルエーテル、エポキシ当量188、ガラス転移温度105〜110℃、油化シェル社製)、YL−6121(エポキシ当量172、ガラス転移温度111℃、油化シェル社製)等が挙げられ、脂肪族エポキシ樹脂として、アラルダイトCY−179(チバ社製)等が挙げられ、また、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂として、ジシクロペンタジエンとフェノールをルイス酸触媒存在下で重付加反応をさせて得られる変性多価フェノール樹脂をベースとしたエポキシ樹脂等が挙げられ、キシレン型エポキシ樹脂として、EXA−4580L(大日本インキ化学工業社製)、ナフタレン型エポキシ樹脂として、4官能ナフタレン骨格型エポキシ樹脂等が挙げられ、例えば特開平4−217675に記載されている方法あるいはこれに準じる方法により得られる化合物が挙げられる。上記のジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂は、吸水率の小さい硬化物とすることができる。
【0019】
上記「(D)熱硬化性化合物」は、上記(A)成分の活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、通常5〜150gの割合で添加される。この添加量が5g未満では本発明に係わるポストキュアー後のソルダーレジスト塗膜としては十分な密着性、耐熱性、耐金めっき性を得難くなり易く、150gを超えるとそのポストキュアー前の塗膜の現像性が低下し、ポットライフの安定性が低下し易くなる。これらのことから、このエポキシ系熱硬化性化合物の添加量は好ましくは50〜100gである。
上記エポキシ系熱硬化性化合物は、更に反応促進剤としてジシアンジアミド、ジシアンジアミドの有機酸塩及びその誘導体の少なくとも1種、メラミン化合物、イミダゾール化合物、フェノール化合物等の公知のエポキシ硬化促進剤を併用して、塗膜をポストキュアーすることを促進することもできる。ジシアンジアミドの有機酸塩やその誘導体を潜在性熱硬化剤として適量含有する本発明の感光性樹脂組成物は、ジシアンジアミド、N−置換ジシアンジアミドを使用する場合に比べても、ポットライフが長く、保存安定性に優れているとともに、その塗膜は熱管理幅を広くすることができる。反応促進剤の使用量としては、上記(A)成分100g当たり、0.1〜10gの範囲で選ばれる。
上記の熱硬化性化合物あるいはこれと反応促進剤の併用により、得られるレジスト皮膜の耐熱性、耐湿性、電気絶縁性、耐薬品性、耐酸性、耐溶剤性、密着性、可撓性、硬度などの諸特性を向上させることができ、プリント配線板用のソルダーレジストとして有用である。
【0020】
本発明の感光性樹脂組成物には、上記の成分のほかに、必要に応じて種々の添加剤、例えばシリカ、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機顔料からなる充填剤、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー等のフタロシアニン系、アゾ系等の有機顔料や二酸化チタン等の無機顔料の公知の着色顔料、消泡剤、レベリング剤等の塗料用添加剤などを含有させることができる。
【0021】
上述のようにして得られた本発明の感光性樹脂組成物は、例えば銅張り積層板の銅箔をエッチングして形成した回路のパターンを有するプリント配線板に所望の厚さで塗布し、60〜80℃程度の温度で15〜60分間程度加熱して溶剤を揮散させた後、これに上記回路のパターンのはんだ付けランド以外は透光性にしたパターンのネガフィルムを密着させ、その上から紫外線を照射させ、このはんだ付けランドに対応する非露光領域を希アルカリ水溶液で除去することにより塗膜が現像される。この際使用される希アルカリ水溶液としては0.5〜5質量%の炭酸ナトリウム水溶液が一般的であるが、他のアルカリも使用可能である。
次いで、140〜160℃の熱風循環式の乾燥機等で10〜60分間ポストキュアーを行うことにより目的とするソルダーレジスト皮膜を形成せしめることができる。
このようにしてソルダーレジスト膜で被覆したプリント配線板が得られ、これに電子部品が噴流はんだ付け方法や、リフローはんだ付け方法によりはんだ付けされることにより接続、固定されて搭載され、一つの電子回路ユニットが形成される。
本発明においては、その電子部品搭載前のソルダーレジスト皮膜を被覆したプリント配線板、このプリント配線板に電子部品搭載した電子部品搭載後のプリント配線板のいずれをもその対象に含む。
【0022】
【発明の実施の形態】
後述する実施例で使用する各成分及びその成分比を中心に、各成分の上述した化合物の中から選択された類似化合物、各成分比の上述した好ましい範囲について、後述する実施例を包括する上位概念の発明を構成することができる。
【0023】
【実施例】
次ぎに、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
樹脂の製造例1(上記(A)成分としての感光性樹脂、以下樹脂の製造例3まで同様)
カルビトールアセテート690gに、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学社製、TEPIC−G、エポキシ当量105)210g、ビスフェノール型エポキシ樹脂(シェル社製、エピコート1001、エポキシ当量480)480g及びアクリル酸130gを溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸462gを加え、その反応生成物溶液の酸価が51mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は79mgKOH/gであった。
【0024】
樹脂の製造例2
カルビトールアセテート507gに、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学社製、TEPIC−G、エポキシ当量105)210g、ビスフェノール型エポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコート1001、エポキシ当量480)240g及びアクリル酸108gを溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸385gを加え、その反応生成物溶液の酸価が58mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は89mgKOH/gであった。
【0025】
樹脂の製造例3
カルビトールアセテート803gに、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学社製、TEPIC−G、エポキシ当量105)420g、ビスフェノール型エポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコート1001、エポキシ当量480)240g及びアクリル酸216gを溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸616gを加え、その反応生成物溶液の酸価が61mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は94mgKOH/gであった。
【0026】
樹脂の製造例4(比較例用)
カルビトールアセテート380gに、ビスフェノール型ポエポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコート1001、エポキシ当量480)480g及びアクリル酸72gを溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸154gを加え、その反応生成物溶液の酸価が52mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は79mgKOH/gであった。
【0027】
樹脂の製造例5(比較例用)
カルビトールアセテート365gに、ビスフェノール型ポエポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコート828、エポキシ当量190)380g及びアクリル酸144を溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸154gを加え、その反応生成物溶液の酸価が54mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は83mgKOH/gであった。
【0028】
樹脂の製造例6(比較例用)
カルビトールアセテート369gに、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学社製、TEPIC−G、エポキシ当量105)315g及びアクリル酸216gを溶解し、還流下に反応させてエポキシアクリレートを得た。次いで、このエポキシアクリレートにヘキサヒドロ無水フタル酸154gを加え、その反応生成物溶液の酸価が53mgKOH/gになるまで還流下で反応させた。このようにして得られた感光性樹脂溶液は、固形分の樹脂成分が65%であり、その樹脂分の酸価は81mgKOH/gであった。
【0029】
実施例1
樹脂の製造例1で得られた感光性樹脂溶液((A)感光性樹脂)100gに対し、2 ‐メチル‐1 ‐[4‐(メチルチオ)フェニル] ‐2 ‐モルフォリノ‐1 ‐プロパン−1−オン((B)光重合開始剤)8g、トリメチロールプロパントリアクリレート((C)反応性希釈剤)8g、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート((D)熱硬化性化合物)8g、フタロシアニングリーン0.5g及びタルク8gを加え、3本ロールで混合分散させて、感光性樹脂組成物の溶液を調製した。
この感光性樹脂組成物について、感度、熱管理幅、タック性、硬度、はんだ耐熱性、耐酸性、密着性、耐溶剤性、耐金メッキ性、電気特性(絶縁抵抗値、変色)を後述の試験法によって調べた結果を表1に示す。
【0030】
実施例2、3
実施例1において、樹脂の製造例1で得られた感光性樹脂溶液の代わりに、樹脂の製造例2、3のそれぞれで得られた感光性樹脂溶液を使用したこと以外は同様にして感光性樹脂組成物の溶液を調製し、実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
【0031】
比較例1〜3
実施例1において、樹脂の製造例1で得られた感光性樹脂溶液の代わりに、樹脂の製造例4〜6のそれぞれで得られた感光性樹脂溶液を使用したこと以外は同様にして感光性樹脂組成物の溶液を調製し、実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
【0032】
試験方法は以下のとおりである。
(1)感度
21段ステップタブレットをテスト板にして、これにスクリーン印刷法により、上記実施例1〜3、比較例1〜3のそれぞれの感光性樹脂組成物を35μmの厚さ(乾燥前)に塗工し、乾燥させて塗工基板を作成し、200mJ/cm2 の照射量で紫外線露光を行ない、1%の炭酸ナトリウム水溶液を用い、0.2MPa・sのスプレー圧で60秒現像を行ない、塗工膜が完全に残った最大のステップ数を求めた。ステップ数が大きいほど感光特性が良好であることを示す。
(2)タック性(指触乾燥性)
予め面処理済みの基板(銅張り積層板)に、スクリーン印刷法により、上記実施例1〜3、比較例1〜3のそれぞれの感光性樹脂組成物を35μmの厚さ(乾燥前)に塗工し、80℃、20分間乾燥して塗工基板を作成し、その塗膜表面にネガフィルムを密着させ、露光した後に、ネガフィルムへの塗膜の付着の程度を調べ、以下のように評価した。
◎ 全く付着、貼り付き跡が認められないもの
○ 塗膜表面に貼り付き跡が認められるもの
△ 剥離に際し、抵抗が生じるもの
× ネガフィルムへの塗膜の付着物が認められるもの
(3)熱管理幅
予め面処理済みの基板(銅張り積層板)に、スクリーン印刷法により、上記実施例1〜3、比較例1〜3のそれぞれの感光性樹脂組成物を35μmの厚さ(乾燥前)に塗工し、80℃で予備乾燥時間を10分間隔で乾燥を延長した各塗工基板を作成し、200mJ/cm2 の照射量で紫外線露光を行ない、1%の炭酸ナトリウム水溶液を用い、0.2MPa・sのスプレー圧で60秒現像を行ない、塗工膜を完全に除去できる上記の予備乾燥時間の最長のものを求めた。
【0033】
(3)塗膜性能
予め面処理済みの基板(銅張り積層板)に、スクリーン印刷法により、上記実施例1〜5、比較例1〜2のそれぞれの感光性樹脂組成物を35μmの厚さ(乾燥前)に塗工してそれぞれの塗工基板を作製し、それぞれの塗工基板を80℃、20分間乾燥した。この基板にネガフィルムを密着させ、露光後、1質量%炭酸ナトリウム水溶液で現像処理してパターンを形成した。次に、この基板を150℃で60分間熱硬化して、硬化塗膜を有する試験片を作製し、塗膜性能の評価を行なった。
(a)鉛筆硬度
硬化塗膜をJIS K−5400 6.14に準拠して測定した。
(b)はんだ耐熱性
硬化塗膜を有する試験片を、JIS C 6481の試験方法に従って、260℃のはんだ槽に30秒浸漬後、セロハン粘着テープ(セロハンは商品名)によるピーリング試験を1サイクルとし、計1〜3サイクルを行った後の塗膜状態を目視により評価した。
◎:3サイクル後も塗膜に変化がないもの
○:3サイクル後に僅かに変化しているもの
△:2サイクル後に変化しているもの
×:1サイクル後に剥離が生じているもの
(c)耐酸性
硬化塗膜を有する試験片を常温の10質量%の硫酸水溶液に30分間浸漬したのち、水洗後、セロハン粘着テープによるピーリング試験を行い、塗膜の剥がれ、変色について観察し、耐酸性を目視により評価した。
◎:全く変化が認められないもの
○:ほんの僅か変化しているもの
△:顕著に変化しているもの
×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0034】
(d)耐溶剤性
硬化塗膜を有する試験片を常温の塩化メチレンに30分間浸漬したのち、水洗後、セロハン粘着テープによるピーリング試験を行い、塗膜の剥がれ,変色について観察し、耐溶剤性を目視により評価した。
◎:全く変化が認められないもの
○:ほんの僅か変化しているもの
△:顕著に変化しているもの
×:塗膜が膨潤して剥離したもの
(e)耐金めっき性
硬化塗膜を有する試験片に金めっき加工後、セロハン粘着テープによるピーリング試験を行ない、硬化塗膜の剥がれ、変色について観察し、以下のように金めっき性を目視により評価した。
◎:全く変化が認められないもの
○:ほんの僅か変化しているもの
△:顕著に変化しているもの
×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0035】
(f) 電気特性
試験片の硬化塗膜にIPC SM−840B、B−25のくし形電極Bクーポンを置き、60℃、90%RH(相対湿度)の恒温恒湿槽中で100Vの直流電圧を印加し、500時間後の絶縁抵抗値(Ω)を測定するとともに、変色について察し、以下のように変色の度合を目視により評価した。
◎:全く変化が認められないもの
○:ほんの僅か変化しているもの
△:顕著に変化しているもの
×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0036】
【表1】
Figure 0003673967
【0037】
表1の結果から、エポキシ系化合物としてトリグリシジルイソシアヌレートを用いずビスフェノール型エポキシ樹脂のみを用いたこと以外は同様にして得られた上記(A)成分に対応する樹脂を用いた比較例1の場合には、タック性、はんだ耐熱性が良くなく、また、比較例1においてビスフェノール型エポキシ樹脂としてエポキシ当量が半分以下のものを用いたこと以外は同様の比較例2の場合には、タック性が悪く、また、エポキシ系化合物としてビスフェノール型エポキシ樹脂を用いずトリグリシジルイソシアヌレートのみを用いたこと以外は同様にして得られた上記(A)成分に対応する樹脂を用いた比較例3の場合には、耐酸性、耐金メッキ性が良くないのに対し、エポキシ系化合物としてトリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物を用いて得られた上記(A)の樹脂を使用した実施例1〜3のものはいずれの性能も良く、その内でもビスフェノール型エポキシ樹脂とトリグリシジルイソシアヌレートの使用割合が約2:1(実施例1)、約1:1(実施例2)、約1:2(実施例3)のものは、それぞれ電気特性の「変色」、耐酸性、タック性において他の2者のものより格段に優れ、前二者は最後のものに比べ耐金メッキ性が格段に良く、その耐金メッキ性の優れることはその硬化塗膜が可撓性と密着性に格段に優れることを示す。
【0038】
比較例1〜3のものは、単独のエポキシ樹脂にアクリル酸、ついでヘキサヒドロ無水フタル酸を反応させて得られる反応物生成物を使用し、この反応物生成物は、高分子の骨格にエポキシ樹脂に由来するベンゼン環を有するのみである。一方、実施例に使用した所定の2種のエポキシ系化合物(エポキシ樹脂)にアクリル酸をエポキシ基に対しカルボン酸基が少なくなるように反応させ、ついでヘキサヒドロ無水フタル酸を反応させたその反応物生成物は、高分子の骨格に1種のエポキシ樹脂に由来するベンゼンと他種のエポキシ樹脂に由来するイソシアヌル酸環を有するので、これら両方の環構造を骨格に有することにより、この樹脂を用いたソルダーレジスト組成物の塗布膜はタック性(ベタつき)が改善され、その硬化塗膜が溶融はんだに接触したときのはんだ耐熱性の点でも改善され、その硬化塗膜の可撓性、密着性も改善されると考えられる。
なお、上述した発明において、「感光性樹脂組成物」を「ソルダーレジスト用感光性樹脂組成物」としてもよく、「ソルダーレジスト膜を被覆したプリント配線板及びその製造方法」としてもよく、また、その他の上述した数値その他の限定、さらにはこれらの任意の複数を組み合わせた限定を加えた発明としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、紫外線露光及び希アルカリ水溶液による現像で画像形成可能であり、タック性(指触乾燥性)に優れるとともに、可撓性、密着性、耐熱性等の塗膜性能にも優れ、しかもその他の塗膜性能も良く維持することができる塗膜のパターンを与えることができ、特に電気特性の「変色」の改善や、タック性、さらには可撓性と密着性を向上させて例えば金メッキを良く行なえるような改善を格段にレベルアップすることができ、これにより使用目的に合わせた特性が得られるような設計を容易に行える感光性樹脂組成物を提供することができる。
そして、その感光性樹脂組成物のソルダーレジスト膜の硬化膜を有する電子部品搭載前又は後のプリント配線板を提供することができる。

Claims (9)

  1. (A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂、(B)光重合開始剤、(C)希釈剤及び(D)熱硬化性化合物を含有する感光性樹脂組成物において、上記(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂がトリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させ、その生成した水酸基に飽和若しくは不飽和の多塩基酸又は飽和若しくは不飽和の多塩基酸無水物を反応させて得られる多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化混成エポキシ樹脂を含有する感光性樹脂組成物。
  2. (A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂の酸価が50〜180mgKOH/gである請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物中のトリグリシジルイソシアヌレートの含有量が30〜90%である請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物のエポキシ基1モルに対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を0.4〜0.9モルを反応させる請求項1ないし3のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
  5. トリグリシジルイソシアヌレートとビスフェノール型エポキシ樹脂の混合物に対してラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させ、その反応生成物に生成した水酸基1モルに対して0.7〜2.0モルの飽和若しくは不飽和の多塩基酸又は飽和若しくは不飽和の多塩基酸無水物を反応させる請求項1ないし4のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
  6. (A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、(B)光重合開始剤を0.2〜30gの割合で用いる請求項1ないし5のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
  7. (C)希釈剤が光重合性モノマー及び有機溶剤の少なくとも1種であり、(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、該光重合性モノマー及び有機溶剤の少なくとも1種を2〜40gの割合で用いる請求項1ないし6のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
  8. (D)熱硬化性化合物としてエポキシ系化合物を単独又はその他の熱硬化性化合物とともに用い、その単独又は併用して用いる使用量の割合は(A)エチレン性不飽和結合を有する活性エネルギー線硬化性樹脂100gに対し、5〜100gの割合である請求項1ないし7のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の感光性樹脂組成物の硬化膜を有するソルダーレジスト膜を被覆したプリント配線板であって、電子部品を搭載する前又はした後のプリント配線板。
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