JP3672013B2 - 給紙方法及び記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ等の記録装置に関し、特に、腰の弱い用紙、例えば普通紙の給紙において、給紙ローラにより給送された用紙の先端が予め定めた時間内に紙検知位置を通過されないとき当該用紙に記録を行わないで吐き出し、続いて次の用紙を給送する給紙を行って、記録作業を続行させるようにした給紙方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給紙装置は、ホッパに複数枚積層された用紙を、最上位の用紙から1枚づつ給送する方式が一般的に採用されており、給紙ローラに当接する分離パッドを給送路に配置し、分離パッドと用紙との摩擦を利用して1枚つづ給送するものである。
用紙をホッパから1枚づつ給送する方式では、一般的に、給紙ローラの1回転により用紙を搬送ローラへ給送し、搬送ローラにて用紙の斜行を矯正(スキュー取り)した後、頭出しをしてから記録部への給送が行われている。このスキュー取りや頭出しは、上記の方式において、給紙ローラの1回転の間に搬送ローラに到達しなければできない動作である。例えば、頭出し動作では、用紙給紙ローラと搬送ローラの間に設置された用紙検知器により給送される用紙の先端を検知し、この紙検知に基づいて搬送ローラを回転させる為の搬送ローラ用モータの駆動ステップ数が設定されている為、用紙が紙検知位置を通過していても搬送ローラの手前で用紙の給送が止まったり、予定された時間より多くかかって達した場合には、正規の頭出しはできなくなる。
【0003】
給紙ローラは、材料の物理的性質が経年変化により劣化したり、使用状況によりローラの摩擦係数μが低下し、用紙を充分グリップできず、滑り易くなる。給紙ローラが滑り易くなると紙検知位置に用紙の先端が到達する時間が多くかかるようになる。更に、給紙ローラの滑り現象が進行すると、用紙を給送することができなくなる、いわゆるノンフィード状態に陥り、給紙ローラの交換などの保守が必要となる。
【0004】
給紙ローラの滑りは、紙種によっても異なるが、摩擦係数μの低下と滑りの起こり始めの関係についても紙種によって異なる。従来、給紙ローラの滑りに起因する給紙トラブルの対策としては、例えば、図11に示すフローにおいて、給紙ローラと搬送ローラの間で給送された用紙の先端を検知し、紙有りか紙無しを判断すると共に、その結果、紙無しの場合では、更に紙種を判断し(S1)、ハガキなどの腰の強い用紙のとき給紙ローラを複数回転させて給送する動作(リトライシーケンス)を実施し(図8のS2)、一方腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のとき紙詰まり(ペーパージャム)としてエラー処理が行われている(S3)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方式では、例えば普通紙のように腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙の場合に給紙ローラが滑るとエラーとして装置を停止させ、搬送ローラ手前まで用紙が送られていれば、その用紙を除去し、再度給紙動作を行うようになっていた。その為、腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙での記録作業において、通常給紙が行われなくなるとその都度作業を中断することになるので、作業性が悪く、生産性を低下させるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙における給紙において、紙検知までの時間が予め定めた時間を超えたとき当該用紙に記録を行わないで吐き出し、続いて次の用紙を給紙して記録作業を続行させるようにした給紙方法及び記録装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、給送された用紙が紙検知される時間を監視し、給紙ローラの保守情報として利用可能にした記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、給紙ローラにより積載された用紙を1枚づつ搬送ローラへ給送し、該搬送ローラにより記録部へ給送する記録装置であって、前記給紙ローラと前記搬送ローラの間に設けられ、用紙の先端および後端を検知する用紙検知器と、プリントドライバから送られて来るプリント情報を受信し、当該プリント情報及び前記用紙検知器からの紙検知情報に基づいて前記給紙ローラ及び前記搬送ローラを駆動制御する制御部と、を有し、前記制御部は、用紙への記録を行うことなく排紙する吐き出しモードと、前記用紙に続いて次の用紙を給送する給紙モードと、を実行可能であるとともに、前記プリント情報の判断結果から、紙種が腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のとき、前記用紙検知器による紙検知が予め定めた時間の経過後になされると当該用紙に対し前記吐き出しモードを実行し、続いて前記給紙モードを実行することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙に対し給紙ローラの滑りが起こっても当該用紙を吐き出すことができる給紙ローラの滑り状況であれば、記録作業を止めることなく、先行する用紙に対し記録を行わずに排紙し、次の用紙を給紙して記録を行うよう継続させることができ、記録作業の中断による生産性の低下を防止できる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、給紙モードは、吐き出す用紙の後端検知に基づいて開始されることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、紙検知位置で先行する用紙と次の用紙が部分的に重なり合うことを確実に無くすることにより給紙された用紙のスキュー取りや頭出しが正確にできるようになる。
【0010】
尚、上記請求項1または2の発明において、紙種を判断し、その結果腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のときに実行すること、給紙ローラの滑りに起因する紙検知までの時間のかかり過ぎを紙種によって適切な対応をとるとき、紙種毎のシーケンスによって容易に対応させることができる。
【0011】
請求項の発明は、請求項1または2の発明において、前記吐き出しモードを実行するか否かがユーザによって選択可能であることを特徴とする。請求項の発明によれば、通常の使用形態で起こる給紙ローラの滑りは給紙回数や長期間の使用が主な要因であるから、滑りの発生頻度が多くなった時点でユーザが吐き出しモードを選択することで対応できる。従って、シーケンスに吐き出しルーチンを選択的に付加する構成にすることができるので、給紙ローラの滑りが起こるまでのシーケンスを簡略化できる。
【0013】
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、給紙ローラの滑りを監視する手段を備えていることを特徴とする。請求項の発明によれば、給紙ローラの滑りを監視することにより給紙ローラの交換などのメンテナンスを事前に準備でき、安心して記録作業ができる。
【0014】
請求項の発明は、請求項の発明において、監視手段は、紙検知が予め定めた時間の経過後になされる頻度を監視することを特徴とする。請求項の発明によれば、吐き出しモードが頻繁に実行される状況になれば、給紙ローラの交換などのメンテナンスが近づいていることを知ることができる。
【0015】
請求項の発明は、請求項の発明において、監視手段は、紙検知されるまでの時間を監視することを特徴とする。請求項の発明によれば、吐き出しモードが頻繁に実行される状況になれば、給紙ローラの交換などのメンテナンスが近づいていることを知ることができる。
【0016】
請求項の発明は、請求項5または6の発明において、内蔵タイマーを備え、前記監視を定期的に行うことを特徴とする。請求項の発明によれば、給紙ローラの滑りに関するデータを統計的に処理することができ、給紙ローラを交換しなければならない時期を予測可能となり、記録装置のメンテナンスに計画性を持たせる事ができるようになる。
請求項8の発明は、給紙ローラにより積載された用紙を1枚づつ搬送ローラへ給送し、該搬送ローラにより記録部へ給送する給紙方法において、用紙への記録を行うことなく排紙する吐き出しモードと、前記用紙に続いて次の用紙を給送する給紙モードと、を有し、紙種が腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のとき、給送された用紙の先端を給紙ローラと搬送ローラの間で検知し、該紙検知が予め定めた時間の経過後になされると当該用紙に対し前記吐き出しモードを実行し、続いて前記給紙モードを実行することを特徴とする。請求項8の発明によれば、腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙に対し給紙ローラの滑りが起こっても当該用紙を吐き出すことができる給紙ローラの滑り状況であれば、記録作業を止めることなく、先行する用紙に対し記録を行わずに排紙し、次の用紙を給紙して記録を行うよう継続させることができ、記録作業の中断による生産性の低下を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る記録装置の要部を示す側面図である。
先ず、図1に基づいて、記録装置の給紙系の概略を説明する。給紙装置ASFは、複数枚積層された用紙Pを1枚づつ給送する機能を有し、主な構成として複数枚の用紙Pを積層してセットするホッパ1と、ホッパ1の最上位の用紙Pを1枚づつピックアップして給送する給紙ローラ2と、最上位の用紙Pと共に重送される用紙を分離する分離パッド3とを備えている。
【0018】
給紙ローラ2は、用紙Pと接触する円弧部2aと用紙Pから離間する直線部2bとを有する側視D型の形状になっており、少なくともその表面は、例えばゴム等の高摩擦材で構成されている。給紙ローラ2の円弧部2aと分離パッド3との当接状態で1回転する間に1枚の用紙Pが用紙ガイド8を通して搬送ローラ4へ給送される。ここで、給紙ローラ2の1回転は、給紙ローラ2の直線部2bが用紙Pに対向している位置(リセット位置)から回転を始め、再び直線部2bが用紙Pに対向する位置(リセット位置)で回転を終了する。
搬送ローラ4と従動ローラ5の協働により、用紙Pのスキュー取りが行われた後、一定長の頭出し動作を行ってから記録タイミングに合わせて用紙Pを記録ヘッド6の領域に送り、記録を行う。記録された用紙Pは、排出ローラ7によって排出される。
【0019】
用紙Pの給紙は、次のように行われる。給紙ローラ2の正転により用紙Pが給送されると、紙検知器PEを通過して搬送ローラ4に給送される。図2は正常な紙検知を示すもので、給紙ローラ2が1回転する前に用紙Pの先端が用紙検知器PEを通過して搬送ローラ4に到達し、スキュー取りや頭出し動作を行うことができる。図3は給紙ローラ2の回転開始からt1時間遅れて用紙Pの給送が開始された状態を示すもので、給紙ローラ2が1回転しても用紙Pの先端が搬送ローラ4に到達できない場合(ケース1)である。ケース1は、リセットまでに紙検知器PEがONになる状態である。また、図4は給紙ローラ2が用紙Pをピックアップできない場合(ケース2)である。ケース2は、リセットしても紙検知器PEがOFFのままの状態である。
【0020】
ケース1では、紙種によって給紙ローラ2をもう1回転させて、給紙を続行させる(リトライ)こともできると共に、紙の腰の弱い普通紙や専用紙特性でリトライを行えない用紙(例えば、リトライを行うと給紙ローラ痕が付着してしまうOHPや光沢フィルムなど)は吐き出しルーチンを実行させる。ケース2では、給紙ローラ2をもう1回転させて(再給紙)、再びケース2であれば紙無しエラーとしてプリンタを停止させる。ケース1およびケース2は、給紙ローラ2の摩擦係数μが低下したことにより起こる現象であり、ケース1では給紙ローラ2をもう1回転すれば給送が可能となり、またケース2では給紙ローラ2をもう1回転しても給送される見込みのない場合である。
【0021】
本発明は、腰の弱い用紙、例えば普通紙、またはリトライを行えない用紙におけるケース1の場合、正常な給紙として判断せず、給送された用紙Pに対して記録を行わないで排紙する。この処理を「吐き出しルーチン」と呼ぶ。次の用紙Pが正常な給紙と判断されれば、当該用紙Pに対して記録が行われる。ケース2では、エラー処理を行って給紙ローラ2のメンテナンスを報知する。
【0022】
本実施例は、給紙ローラ2と搬送ローラ4とを独立したモータで駆動するよう構成されており、各モータは選択された給紙シーケンスに従って制御される。図5は給紙制御ブロックを示す。
制御部10は、記録装置の主制御部等(図示せず)のプリントドライバから送られて来るプリント情報を受信し、このプリント情報の判断結果から予め用意された複数の給紙シーケンスの中から選択し、給紙指令により選択された給紙シーケンスを実行し、用紙検知器PEからの紙検知に基づいて給紙ローラ駆動部11および搬送ローラ駆動部12を制御すると共に、給紙ローラの回転開始から紙検知される時間(実時間)を演算し記憶させ、給紙ローラ監視部15の要求により出力する。この実時間データは、紙種毎に記憶する。給紙ローラ監視部15は、内蔵タイマーを有し、定期的に紙検知の実時間データを制御部10に要求し、この実時間データから給紙ローラ2の性能を判断し、あるいは紙検知の実時間データを基に紙検知の設定時間を越えて紙検知がなされる頻度を求め、この頻度により給紙ローラ2の性能を判断し給紙ローラ2のメンテナンスに関する情報をディスプレイなどによりユーザに提供する。給紙ローラの性能は、紙種毎に記憶された実時間データから紙種毎に給紙ローラの滑りの度合いを判定することもできる。
【0023】
プリント情報は、普通紙、コート紙、OHP用シート、光沢紙、光沢フィルム、葉書等のカットシート、封筒などの用紙の種類に関する情報(紙種情報)、解像度に関する情報(解像度情報)、給紙速度などのモード選択情報などである。給紙シーケンスは、給紙ローラ2および搬送ローラ4を通常の給紙速度で回転させる動作、給紙ローラ2を通常の給紙速度より速い給紙速度(高速モード)で回転させる動作、給紙ローラ2および搬送ローラ4を通常の給紙速度で正転又は逆転させる動作などの組み合わせた動作により構成される。
【0024】
吐き出しルーチンを具備した本実施例に係る給紙動作を説明する。図6は用紙Pの先端を検出するまでのシーケンスを示す。図7は吐き出しルーチンを示す。図8はASF給紙ルーチンを示す。ここでは、給紙ローラ2及び搬送ローラ4の回転をそれぞれのモータ(ASFモータ13,PFモータ14)の駆動ステップ数にて表す。
【0025】
紙有り検知について、紙検カウンタnをセットし(ステップ100)、ASFモータ13を起動し給紙ローラを正転させ用紙Pを給紙する(ステップ102)。用紙Pの先端を紙検知器PEが検知したか否かを判断し、紙無しの場合は紙検カウンタをインクリメント(n=n+1)し(ステップ104)、再度紙検知器PEが用紙Pの先端を検知したか否かの判断を行う(ステップ106)。所定回数(n8)の紙検知において、用紙Pが検知されないときは給紙ローラ2が摩耗などの性能劣化により滑り、用紙がピックアップできない(ノンフィード)、紙詰まりやホッパ1の用紙切れを判断する(ステップ108)。所定回数n8で紙検知が無ければASFモータ13を減速停止する(ステップ109)。
【0026】
ステップ106において、紙有りが検知されると、ASFモータ13の回転を停止させ(ステップ112)、給紙装置ASFに「次の動作=通常」を設定する(ステップ113)。“start”にリターンする。
紙無し検知によりASFモータ13を停止させた後、給紙装置ASFの状態を調べる。これ以降のフローにおいて、“R”は用紙の先端を検知してから位相検出器OPENまでの用紙Pの送り量であり、また、“P”は給紙回数のカウンタで、2回連続して用紙の先端を検知できなかった場合にはエラーとなる。
【0027】
n=n8,R=0をセットし(ステップ115)、給紙ローラ2を正転させ(116)、そのときの状態を判断する(ステップ117)。状態“A”の場合は、給紙ローラ2をn1 steps駆動させて位相検出器のスリットの中央で停止させ(ステップ118)、給紙回数Pを判断する(ステップ119)。P=2であれば紙種情報を保持し(ステップ120)、紙無し表示を行う(ステップ121)。P=2でないときはカウンタをインクリメント(P=P+1)し(ステップ122)、「次の動作=再給紙」を設定する(ステップ123)。ここで、紙種情報とは、紙種に対応して異なるスキュー取りや排紙処理を行わせる為に、紙種毎に規定された情報である。
【0028】
状態“B”の場合は、給紙ローラ2をn1 steps駆動させて位相検出器のスリットの中央で停止させ(ステップ124)て、紙種情報により紙種を判断し(ステップ125)、腰の弱い紙種(例えば普通紙)の場合には吐き出し処理を行った後(ステップ126)、図10の給紙ルーチンのステップ205に移る。それ以外の腰の強い紙種(例えば葉書)の場合には「次の動作=Retry」を設定し(ステップ127)、“start”にリターンする。
【0029】
状態“C”と“D”の場合は、紙無しが判断されたとき、一方紙有りが判断されているとき、用紙の送り量Pの変更(R=R+1)および紙検カウンタをインクリメント(n=n+1)し(ステップ128,129)、給紙ローラの正転を続け(ステップ116)、再び紙検の判断結果により紙無し・紙有り状態を判別する(ステップ117)。
【0030】
ステップ108で紙無しが判断された場合はエラーモードとなる。このエラーモードについて前述のケース1およびケース2により説明する。ケース1の場合、ステップ108の時点では、状態“C”であり、給紙ローラ2が正転しつづけ、やがてリセット位置にくるが、その前に紙検知器PEが紙有りになり状態“D”になる。“R”は紙有りになってから給紙ローラ2がリセットするまでに何ステップ行き過ぎたかをカウントしており、この“R”はリトライルーチンの中で使用される。ケース2は、状態が“C”で入り給紙ローラ2が正転しつづけやがて状態“A”になり、P=1のとき「再給紙」される。
【0031】
本発明に係る吐き出し動作の概略を図8及び図9を参照しながら説明する。図9の(a)〜(d)は吐き出し・再給紙動作中の用紙の流れを示す模式図である。図10は給紙タイミングチャートである。
給紙が開始されると、給紙ローラ2が回転し、ホッパ1がアップして最上位の用紙Pを給送する。給送された用紙Pの先端が予め定めた時間tcを経過した後(実際の紙検知時間t)(tc<t)に紙検知がなされると(図9(a))、紙種が腰が弱くまたはローラ痕の付着しやすい用紙に限って吐き出しルーチンが実行され、用紙がプリンタから印刷されずに排出される。終了後、次の用紙が図8のメインルーチンの始めから実行され、”Preset routine”を終え、再び紙検知ルーチン“Top of Paper Detect Routine”が実行される。
【0032】
給紙ローラ2をもう1回転させ、用紙の先端検知後に搬送ローラ4を回転させて用紙Pへ記録を行わないで排紙する(図9(b))。用紙Pの後端検知に基づいて給紙ローラ2を正転させ、位相検知のopen信号から更にn1 steps正転させてリセット位置に待機させる(図9(c))。用紙Pの後端が搬送ローラ4から吐き出されると再給紙動作が開始され、給紙ローラ2が正転し、次の用紙P1を給送する(図9(d))。これで用紙P1が予め定めた時間tc内に紙検知がなされると、通常の給送動作としてスキュー取りや頭出しが行われる。
【0033】
図7に戻って吐き出し動作を説明すると、搬送ローラ側と給紙ローラ側が同時処理される。先ず、搬送ローラ側の処理では、紙検カウンタにn=0をセットした後(ステップ150)、搬送ローラ4を正転させ(ステップ151)、紙検カウンタをインクリメント(n=n+1)し(ステップ152)、紙検知を判断する(ステップ153)。紙無しの判断は、用紙Pの後端が用紙検知器PEを通過し、その後端検知をしたことになるので、搬送ローラ4をmm steps正転させる(ステップ154)。ここで、mm stepsは、用紙検知器PEの位置から搬送ローラ4を出るまで用紙Pを送るためのステップ数である。ステップ153で紙有りの場合には、設定された紙検回数m1を判断し(ステップ155)、m1に達するまでステップ151〜153を繰り返す。m1になっても紙有り状態のときはPFモータ14を減速停止し(ステップ156)、紙ジャムのエラー処理を行う。
【0034】
一方給紙ローラ側の処理では、給紙ローラ2をnn steps正転させて位相検知器がclose信号を出す位置にし(ステップ160)、紙検カウンタにn=0をセットした後(ステップ161)、給紙ローラ2を正転させる(ステップ162)。紙検カウンタをインクリメント(n=n+1)し(ステップ163)、位相検知を判断する(ステップ164)。位相検知openのときは給紙ローラ2をn1 steps正転させて待機させる(ステップ165)。ここで、n1 stepsは、位相検出器のセンター位置合わせ(リセット位置)の為のステップ数である。ステップ164で位相検知closeの場合は、設定された紙検回数n3を判断し(ステップ166)、n3に達するまでステップ162〜164を繰り返す。n3になっても位相検知closeの場合にはASFモータ14を停止し、エラー処理を行う。
【0035】
吐き出しルーチンを終了するとメインルーチンのB(丸で囲われた“B”)へ戻る。事前の処理(ASF Preset Routine)を終え、紙検ルーチン(Top of Paper Detect Routine)を実行する。この中で、図3のケース1になれば上記の処理を繰り返し、ケース2になれば再給紙を行う。それ以外であれば通常へ移行し、紙種の情報により最適なスキュー取りが行われ、頭出し完了して終了する。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙に対し給紙ローラの滑りが起こっても当該用紙を吐き出すことができる給紙ローラの滑り状況であれば、記録作業を止めることなく、先行する用紙に対し記録を行わずに排紙し、次の用紙を給紙して記録を行うよう継続させることができ、記録作業の中断による生産性の低下を防止できる。
また、給紙ローラの滑りを監視することにより給紙ローラの交換などのメンテナンスを事前に準備でき、安心して記録作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の要部を示す側面図である。
【図2】正常給紙による紙有り検知の説明図である。
【図3】吐き出し・再給紙(ケース1)の説明図である。
【図4】ノンフィード(ケース2)の説明図である。
【図5】本発明に係る給紙制御ブロック図である。
【図6】本発明に係る吐き出しルーチンを含む用紙の先端を検出するまでのシーケンスを示す図である。
【図7】本発明に係る吐き出しルーチンを示す図である。
【図8】本実施例の給紙シーケンスを示す図である。
【図9】本発明に係る吐き出し動作を示す模式図で、(a)は紙検知の説明図、(b)は吐き出し中の説明図、(c)は吐き出し中における給紙ローラのリセット動作の説明図、(d)は先行する用紙の排紙後の次の用紙の再給紙の説明図である。
【図10】本発明に係る吐き出し・再給紙動作の給紙タイミングチャートを示す図である。
【図11】従来の用紙の先端を検出するまでのシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 ホッパ
2 給紙ローラ
3 分離パッド
4 搬送ローラ
5 従動ローラ
6 記録ヘッド
7 排出ローラ
8 用紙ガイド
P 用紙
PE 用紙検知器
ASF 給紙装置

Claims (8)

  1. 給紙ローラにより積載された用紙を1枚づつ搬送ローラへ給送し、該搬送ローラにより記録部へ給送する記録装置であって、
    前記給紙ローラと前記搬送ローラの間に設けられ、用紙の先端および後端を検知する用紙検知器と、
    プリントドライバから送られて来るプリント情報を受信し、当該プリント情報及び前記用紙検知器からの紙検知情報に基づいて前記給紙ローラ及び前記搬送ローラを駆動制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、用紙への記録を行うことなく排紙する吐き出しモードと、前記用紙に続いて次の用紙を給送する給紙モードと、を実行可能であるとともに、
    前記プリント情報の判断結果から、紙種が腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のとき、前記用紙検知器による紙検知が予め定めた時間の経過後になされると当該用紙に対し前記吐き出しモードを実行し、続いて前記給紙モードを実行することを特徴とする記録装置
  2. 前記給紙モードは、吐き出した用紙の後端検知に基づいて開始されることを特徴とする請求項1記載の記録装置
  3. 前記吐き出しモードを実行するか否かがユーザによって選択可能であることを特徴とする請求項1または2記載の記録装置
  4. 給紙ローラの滑りを監視する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記監視手段は、紙検知が予め定めた時間の経過後になされる頻度を監視することを特徴とする請求項記載の記録装置。
  6. 前記監視手段は、紙検知されるまでの時間を監視することを特徴とする請求項記載の記録装置。
  7. 内蔵タイマーを備え、前記監視を定期的に行うことを特徴とする請求項5または6記載の記録装置。
  8. 給紙ローラにより積載された用紙を1枚づつ搬送ローラへ給送し、該搬送ローラにより記録部へ給送する給紙方法において、用紙への記録を行うことなく排紙する吐き出しモードと、前記用紙に続いて次の用紙を給送する給紙モードと、を有し、紙種が腰の弱い用紙、またはリトライを行えない用紙のとき、給送された用紙の先端を給紙ローラと搬送ローラの間で検知し、該紙検知が予め定めた時間の経過後になされると当該用紙に対し前記吐き出しモードを実行し、続いて前記給紙モードを実行することを特徴とする給紙方法。
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