JP3671284B2 - 銀杏餡およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、銀杏を原料とする餡およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
餡は、小豆に砂糖を加えて、これを煮炊きして製造される。餡の原料としては、前記小豆が一般的であるが、これ以外にも、栗、サツマイモ等が知られている。
【0003】
しかし、餡の原料として、銀杏はまったく知られていない。これは銀杏が、従来から用いられている小豆等の原料と違って油質であり、砂糖と混ぜて煮炊きすると固くなるため、餡の原料としては好ましくないと考えられていたからである。
【0004】
一方、銀杏は、自然食品として古くから料理に利用されており、その栄養価も高いことから近年健康食品として注目されているが、そのまま焼いて食べるか、茶碗蒸しや鍋物などに用いる程度で、これを加工した食品は特に見られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の栗やサツマイモ等を原料とする餡は、小豆を主原料とする餡と比べて、べたつく、日持ちが悪い等の課題を有していた。
【0006】
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、栗やサツマイモ等を原料とする餡と違い、べたつかず、日持ちが良く、また風味豊かな銀杏餡を提供すると共に、砂糖と混ぜて煮炊きしても固くなることのない銀杏餡の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明の銀杏餡は、銀杏をペースト状としたものを原料として餡にしたものとしている。なお、この発明の銀杏餡は、餡にする場合、寒天を混ぜたものとすることができる。
【0008】
そして、この発明の銀杏餡の製造方法は、渋皮を取り除いた銀餡を蒸すか茹でる工程、この蒸すか茹でるかした銀杏をさらに加圧下で茹でる工程、この加圧下で茹でた銀餡を細かくきざむ工程、この細かくきざんだ銀杏を裏漉ししてペースト状にする工程、このペースト状にした銀杏に砂糖を混ぜて煮炊きする工程を備えたものとしている。
【0009】
さらに、この発明の銀杏餡の製造方法は、前記最終工程で煮炊きした銀杏に、さらに寒天を混ぜる工程を備えたものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の銀杏餡およびその製造方法について、その実施形態を詳細に説明する。
【0011】
この発明の銀杏餡は、銀杏をペースト状としたものを原料として、砂糖等の副原料を混ぜて餡にしたものとしている。銀杏をペースト状としたものを原料としたため、砂糖と混ぜて煮炊きしても銀杏餡が固くならなくなった。
【0012】
なお、この発明の銀杏餡は、餡にする場合、寒天を混ぜたものとすることができる。寒天を混ぜたものとすることにより、銀杏の風味を長期間にわたって逃がさないようにすることができる。
【0013】
この発明の銀杏餡の製造方法は、以下の工程を備えたものとしている。
先ず、第一の工程として、渋皮を取り除いた銀餡を蒸すか茹でる工程を備えたものとしている。渋皮が餡に含まれると、餡に渋味を与えることになるので、できるだけ完全に取り除くのが好ましい。
【0014】
第二の工程として、前記蒸すか茹でるかした銀杏をさらに加圧下で茹でる工程を備えたものとしている。銀餡を加圧下で茹でるには、圧力鍋を使用するのが好ましい。この時の圧力鍋の圧力は、1.1〜1.5気圧程度に調節するのが好ましい。
【0015】
第三の工程として、前記加圧下で茹でた銀杏を細かくきざむ工程を備えたものとしている。この工程は、ミンチ機、ミキサーまたはロボクープなどを使用して前記銀杏をできるだけ細かくきざむのが好ましい。
【0016】
第四の工程として、前記細かくきざんだ銀杏を裏漉ししてペースト状にする工程を備えたものとしている。この工程は、網目が20〜25メッシュ程度の裏漉し器を用いて裏ごしした後、銀杏1kgに対して0.8〜1.5リットルの熱湯でもどして銀杏をペースト状にしている。
【0017】
第五の工程として、前記ペースト状にした銀杏に砂糖を混ぜて煮炊きする工程を備えたものとしている。砂糖としては、白糖や白双等が好ましく、通常は銀餡の1〜3倍程度の量が使用される。なお、砂糖を混ぜて煮炊きしている途中で、必要に応じて、銀餡に対して3〜10重量%の麦芽糖、水飴または蜂蜜を加えることができる。
【0018】
さらに、必要に応じ、第六の工程として、前記煮炊きした銀杏に寒天を混ぜる工程を備えたものとしている。寒天としては、細寒天(糸寒天)や粉末寒天が使用され、その使用量は銀餡に対して0.1〜1重量%とするのが好ましく、湯水に溶かして使用される。
【0019】
【実施例】
以下、この発明を実施例に基づいて、より具体的に説明する。
【0020】
先ず、渋皮を取り除いた銀杏1kgに対して水約3リットルを入れ、約12時間弱火で茹でる。茹で上がった銀杏を水切りして圧力鍋にうつし、水約3リットルを入れ約1.2気圧の加圧下でさらに約1時間茹で、約30分間放置しておく。その後、圧力鍋の圧を抜き、水を切って銀杏が熱いうちにミンチ機にかけて、銀杏を細かくきざむ。さらに、この銀杏を網目が20メッシュの裏漉し器で裏ごしした後、約1リットルの熱湯でもどして銀杏をペースト状にする。
【0021】
次に、このペースト状にした銀杏1kgに対して白双約2kgを入れ、鍋に移して煮炊きする。白双がとけて銀杏と混ざり始めて沸騰してくると、麦芽糖約50gを入れる。そして、ペースト状の銀杏がかたまって餡状になってくると、湯に溶かした細寒天約3gを注ぎ込み、餡に仕上げる。
【0022】
このようにして製造されたこの発明の銀杏餡は、栗色をした風味豊かな餡となり、べとつくことなく、またそのままの状態でも固くならす、しかも防腐剤、色素等は一切使用していないが、退色することなく半年〜一年は保存しておくことができるものとなった。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、以上に述べたように構成されているので、砂糖と混ぜて煮炊きしても固くなることのない製造方法となり、またこの方法により製造された餡は、べたつかず、日持ちが良く、また風味豊かなものとなった。

Claims (4)

  1. 銀杏をペースト状としたものを原料として餡にしたことを特徴とする銀杏餡。
  2. 銀杏をペースト状としたものを原料とし、寒天を混ぜて餡にしたことを特徴とする銀杏餡。
  3. 渋皮を取り除いた銀餡を蒸すか茹でる工程、この蒸すか茹でるかした銀杏をさらに加圧下で茹でる工程、この加圧下で茹でた銀餡を細かくきざむ工程、この細かくきざんだ銀杏を裏漉ししてペースト状にする工程、このペースト状にした銀杏に砂糖を混ぜて煮炊きする工程を備えたことを特徴する銀杏餡の製造方法。
  4. 渋皮を取り除いた銀餡を蒸すか茹でる工程、この蒸すか茹でるかした銀杏をさらに加圧下で茹でる工程、この加圧下で茹でた銀餡を細かくきざむ工程、この細かくきざんだ銀杏を裏漉ししてペースト状にする工程、このペースト状にした銀杏に砂糖を混ぜて煮炊きする工程、この煮炊きした銀杏に寒天を混ぜる工程を備えたことを特徴する銀杏餡の製造方法。
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