JP3670626B2 - コルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置 - Google Patents

コルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、段ボールシートを製造するコルゲートマシンに複数台設置されるミルロースタンドにおけるロール原紙準備優先順を演算して出力する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
段ボールシートを生産するコルゲートマシン40は、一般的に図9に示すような5台のミルロールスタンド41a,41b,41c,41d,41eにロール原紙S11,S12,S13,S14,S15,S16,S17,S18,S19,S20を装填して、該各ミルロールスタンド41からロール原紙Sを繰り出して各スプライサ42a,42b,42c,42d,42e,を経て、シングルフェーサ44a,44bで連続する片面段ボールシートを製造する。続いて、グルーマシン45を経てコルゲートマシン40の下流工程において図示しないダブルフェーサで連続する段ボールシートを製造し、同じくスリッタスコアラ46,47及びカッタ48で生産ロットに準ずる所望の大きさに裁断、罫線、切断加工が行われる。そして、図示しないスタッカで各ロットごとに積み上げられ、製函工程や出荷工程に搬送される。
【0003】
コルゲートマシン40は、一般的に2種類の段種の段ボールシートを製造するように構成されることから、2台のシングルフェーサ44a,44bが設けられ、各シングルフェーサ44a,44bには段ボールシートの波形となる中芯用ロール原紙S13,S14,S17,S18を装填するミルロールスタンド41b,41dと、シングルフェーサ44a,44bで波形に成形された中芯と貼合をさせるライナ用ロール原紙S11,S12,S15,S16を装填するミルロールスタンド41a,41cが各々設けられる。そして、シングルフェーサ44a,44bで生産される片面段ボールシートに図示しないダブルフェーサでバックライナを貼合させるバックライナ用ロール原紙S19,S20を装填する1台のミルロールスタンド41eが設けられる。
【0004】
さて、上述したコルゲートマシン40において、ミルロールスタンド41部には一般的に3名のオペレータが配置される。3名のオペレータは一人が主に上流側シングルフェーサ44a用のミルロールスタンド41a,41bを担当し、一人は下流側シングルフェーサ44b用のミルロールスタンド41c,41dを担当し、最後の一人はバックライナ用のミルロールスタンド41eを担当している。そして、オペレータは生産ロットに応じて各スプライサ42で紙継ぎが行われ、使用済みのロール原紙Sを排出した後に、次のロール原紙Sをミルロールスタンド41に装填して、該ロール原紙Sの紙端部をスプライサ42にセットする作業が行われている。この作業は特別な規則性があるものではなく、単に担当オペレータがそれぞれのミルロールスタンド41部で紙継ぎが行われるごとにロール原紙Sの交換及びスプライサ42へのセット作業を行っていた。
【0005】
次に、ミルロールスタンド41部及びスプライサ42部でのロール原紙S交換及びセット作業は図10に示すように、スプライサ42でスプライスが完了するとオペレータは使用済みロール原紙Sを巻き戻して該原紙端部をテープ止めする。そして、当該使用済み原紙残長をロール原紙Sに直接書き込むか、当該原紙残長を記録したバーコードシールを貼り付ける等をする。そして、ロール原紙Sをミルロールスタンド41から取り外し、使用済みロール原紙Sをミルロールスタンド41の機外へと排出する。続いて、オペレータは次ロットのロール原紙Sをミルロールスタンド41に装填してスプライサ42にセットすべく、ミルロールスタンド41の機外でいわゆる「皮むき」と呼ばれる作業である、汚れたり傷ついたりしているロール原紙Sの最外表部を除去する。該皮むき作業はロール原紙Sをミルロールスタンド41に装填してから行う場合もある。続いて、次ロットのロール原紙Sをミルロールスタンド41内に搬送するロール原紙台車に載せ、ロール原紙Sをミルロールスタンド41内に搬入する。近年のミルロールスタンド41はロール原紙Sがミルロールスタンド41内に搬入されると、該ロール原紙Sを自動でチャッキングする手段が用いられている。続いて、ミルロールスタンド41にロール原紙Sが装填完了すると、オペレータは当該ロール原紙Sの紙端部を繰り出し、当該紙端部をスプライサ42のスプライサヘッド等の紙継ぎ部にセットする。そして、紙継ぎ時に当該ロール原紙Sの紙端部と現在繰り出し中の現ロットのロール原紙を圧接して接着するための両面テープ等の接着剤を付与する。そして、スプライスヘッドを紙継ぎ部にセットして一連の作業が完了する。ミルロールスタンド41及びスプライサ42部ではこれらの作業が紙替えごとに頻繁に行われており、これらの一連の作業は約2分程度かかることから、オペレータはこれらの作業に忙殺され、ミルロールスタンドでの作業やコルゲートマシン全体の運転状況までは見渡せない作業環境となっていた。また、追加オーダー等が発生したときは、該追加オーダーに伴う準備作業を余分に行わなければならず、さらに作業が煩雑になる。
【0006】
次に、ミルロールスタンド41の構成とロール原紙Sの関係について図11を用いて説明する。ミルロールスタンド41は一対の基台フレーム51a,51b間に回動自在に軸支された回動軸52,55にそれぞれチャッキングアーム53a,53b,56a,56bを摺動自在に設ける。該回動軸52,55の回動駆動源や該チャッキングアーム53a,53b,56a,56bの摺動駆動源は一般的には図示しない油圧又はエアー系の流動媒体等を用いたアクチュエータや電動モータ等を用いた駆動系がそれぞれ独立的に採用される。そして、各チャッキングアーム53a,53b,56a,56bにはチャッキングヘッド54a,54b,57a,57bが設けられ、これらチャッキングヘッド54a,54b,57a,57bに狭持されてロール原紙が装填される。ロール原紙はミルロールスタンド41の機外から搬送レール58,59上を走行する搬送台車60によりミルロールスタンド41内に搬入されるとともに、使用済みロール原紙も該搬送台車60によってミルロールスタンド41外へと搬出される。ここでコルゲートマシン40及びミルロールスタンド41から見たロール原紙の生産上の装填順の関連付けを説明すると、図11において例えばミルロールスタンド41のチャッキングアーム53a,53bに装架されるロール原紙61は現在コルゲートマシン40内に繰り出し中の現ロットのロール原紙で、チャッキングアーム56a,56bに装架されるロール原紙62はすでにスプライサ42にセットが完了している次ロットのロール原紙である。その後、ロットチェンジに伴いスプライサ42で紙継ぎが行われると、ロール原紙62が現ロットとなってコルゲートマシン40内に繰り出されることになり、ロール原紙61は使用済みロール原紙となってミルロールスタンド41外へと排出される。ここで前述した図10に開示及び説明したロール原紙準備作業が行われることになるが、ロール原紙62が現ロットで繰り出し中のロール原紙の場合には、図11おいてロール原紙63が次にミルロールスタンド41に装填しなければならないロール原紙となり、オペレータは当該ロール原紙63をミルロールスタンド41への装填及びスプライサ42へのセットを優先的に行う。そして、ミルロールスタンド41外に事前に並べられるロール原紙は、ロール原紙64、ロール原紙65、ロール原紙66の順にミルロールスタンド41内に搬入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の作業は、オペレータの裁量で行われる場合が多く、ときとして例えば小口ロットの生産時にはロール原紙の装填及びスプライサへのセット作業が間に合わず、これらの状況のときにはコルゲートマシンの生産速度を落として対応しなければならなかった。また、単純作業の繰り返しによる作業効率の低下や、思いこみ等による作業のミスなど、いわゆるヒューマンエラー的なミスも発生していた。そこで、これらの問題を解決して、オペレータに紙替え準備作業を急がせる動機付けの装置として、本出願人は実願平2−72010を出願している。当該考案は図9に示すように、コルゲートマシン40の生産で当該ロットにおける予定生産長から生産済み長を減算し、カッタ48部からスプライサ42までのライン滞留長(図9においては「A」に相当する距離)及びスプライサ42内部の継ぎ部までのスプライス滞留長(図9においては「B」に相当する距離)を減算し、該スプライサ42の紙継ぎ部から繰り出し中の紙替え時点までの残生産長を求めて、コルゲートマシン40のライン生産速度から紙替え時点までの残時間を生産管理装置49で算出して、該紙替え残時間が予め設定した値に達したときにオペレータに紙替え手前である旨を各制御装置50a,50b,50c,50d,50eが判断して各報知装置43a,43b,43c,43d,43eで報知させるとともに、現ロットの残長における残時間に対して、次ロットのロール原紙のミルロールスタンド41への装填作業及びスプライサ42へのセット作業の標準作業時間とを比較し、当該標準作業時間が紙替え算時間より短いときにコルゲートマシン40の生産速度を減速させるための減速信号を出力するものである。
【0008】
しかし、当該考案の装置においても、オペレータには紙替え手前である旨の報知を行うものではあるが、当該報知は上述したようにコルゲートマシン40で現ロットの生産がある程度進行して、該ロットの生産が残り少なくなったときに当該報知を行うものであり、受動的な管理を行う装置である。また、当該報知が発せられた後はオペレータは当該報知発信部のロール原紙準備作業を行うことになるが、ときとして紙替え残時間に対して当該ロール原紙準備作業が間に合わないこともあり、このように間に合わない場合はコルゲートマシンの生産速度を落とすことになる。そして、最悪のケースではコルゲートマシンを停止せざるを得ない状況が発生することになる。コルゲートマシンは生産ライン機械であることから、生産速度の増減速は生産性及び品質に多大な影響を与えることとなる。また、コルゲートマシンの停止は生産性及び品質に対して致命的で、一度コルゲートマシンを停止させると、コルゲートマシンが定速生産に戻るまでに大量のロスシートが発生することになる。
【0009】
さらには、当該考案の報知装置及び生産管理装置では、該報知装置及び生産管理装置は生産管理装置49が時系列的に発する指令に対し、個々の制御装置50がそれぞれのミルロールスタンド41及びスプライサ42での生産及びロール原紙の準備作業しか判断していない。従って、多数のミルロールスタンド41及びスプライサ42部で一斉に報知装置43が報知を発すると、オペレータはその対処ができず結果的にはコルゲートマシンの生産速度を落とすか、停止をせざるを得ない。
【0010】
本発明は、上述した各種の課題を解決するコルゲートマシンの紙継ぎ部におけるロール原紙準備作業の優先順を演算して出力する手段を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を克服し、所期の目的を好適に達成するために本発明は、連続する段ボールシートを生産するコルゲートマシン内にロール原紙を繰り出すミルロールスタンドと、該ミルロールスタンドに対設配置されミルロールスタンドから繰り出されるロール原紙を紙継ぎするスプライサがそれぞれ複数台配設されるコルゲートマシンにおいて、該各ミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙のロール原紙残長又はロール原紙長と、該各ミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙に対応するコルゲートマシンで生産される段ボールシートのロット残長又はロット長とから、所望の時点以降の該各ミルロールスタンド及びスプライサにおける未装填ロール原紙のうち最初に使用される未装填ロール原紙に紙継ぎを行うまでの原紙準備残長を算出して、該原紙準備残長の算出結果値の短い順に基づいて各ミルロールスタンド部及びスプライサ部における該ロール原紙準備優先順を出力するコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかるコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は本発明の概要を好適に表した図で、コルゲートマシン1の上流側部の機械的構成及びその作用は従来と変わらないため詳述は行わないが、その基本的構成のみ説明すると、コルゲートマシン1の上流側部には複数台のミルロールスタンド2a,2b,2c,2d,2eと該ミルロールスタンドに対設して複数台のスプライサ3a,3b,3c,3d,3eが配設される。そして、それぞれのミルロールスタンド2a,2b,2c,2d,2eにはそれぞれロール原紙S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9,S10が装填され、それぞれ対応するスプライサ3a,3b,3c,3d,3eにセットされる。また、連続する片面段ボールシートを製造するシングルフェーサ4a,4bも従来と同様2基配設され、それぞれのミルロールスタンド2から繰り出し供給されるロール原紙を片面段ボールシートに製造する。
【0013】
ここで、コルゲートマシンの構成上上流側シングルフェーサ4aは片面段ボールシートの段高さの比較的高い主にAフルートと称する段種を製造する片面段ボールシート製造用のシングルフェーサが配設される場合が多く、本発明では上流側シングルフェーサ4aに対応する制御中継装置を「AF部制御中継装置(図面上の符号は6とする)」と称して説明し、下流側シングルフェーサ4bは片面段ボールシートの段高さが上述の上流側シングルフェーサで製造されるその段種が比較的高い主にAフルートと称する段種よりも低い段種であるBフルートと称する段種の片面段ボールシートを製造する片面段ボールシート製造用のシングルフェーサが配設される場合が多く、本発明では下流側シングルフェーサ4bに対応する制御中継装置を「BF部制御中継装置(図面上の符号は11とする)」と称して説明する。そして、コルゲートマシン1に配設されるミルロールスタンド2の内、最下流部に配設されるバックライナ用ミルロールスタンド2eはシングルフェーサ4を経ることなく直接図示しないダブルフェーサに供給されることから、当該ミルロールスタンド2eに対応する制御中継装置を「DF部制御中継装置(図面上の符号は16とする)」と称して説明する。
【0014】
続いて、当該発明のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置にかかる構成について説明する。当該発明の構成は、図1にその概要を示すように、生産管理装置5はコルゲートマシンの特性と各種制御便宜上から、各々上述したAF部制御中継装置6とBF部制御中継装置11及びDF部制御中継装置16を介して各機械制御装置9,10,14,15,18と連動する。そして、上流側シングルフェーサ4aにロール原紙Sを繰り出して片面段ボールシートを生産するためのミルロールスタンド2a,2b及び該ミルロールスタンド2a,2bに対設されるスプライサ3a,3bのそれぞれの制御装置9,10は該AF部制御中継装置6にロール原紙残長を残長信号として送信するとともに、ミルロールスタンド2a,2b及びスプライサ3a,3bにおけるロール原紙装填の準備完了信号を送信する。また、該制御装置9,10へは該AF部制御中継装置6を経由してスプライス信号を送信する。なお、具体的には、ロール原紙残長は例えばロール原紙に貼付された該ロール残長が記録されたバーコードシールのロール原紙残長値を読み取ったり、ロール原紙をミルロールスタンドに装填後、ロール原紙の直径及び紙質等からロール原紙残長値を算出したり、さらには、オペレータが直接的にロール原紙残長値を入力したりして特定する。そして、更に、ミルロールスタンド等に設けられた回転パルスジェネレータ等の回転パルスを計測しつつ繰り出し長を減算したり、もしくは本出願人による特願昭57―38425号(発明:ロールシートの残長測定方法)による計測が用いられて繰り出し中の実残長値が認知される。このようにして、該各制御装置9,10はAF部制御中継装置6を経由して生産管理装置5に時々刻々と残長信号を送信しながら、該ミルロールスタンド2a,2b及びスプライサ3a,3bで次ロットのロール原紙準備が完了したときに、該準備完了信号をAF部制御中継装置6を介して当該準備完了信号を生産管理装置5に送信することになる。ここで、生産管理装置5はAF部制御中継装置6を介して該準備完了信号を受けて上流側シングルフェーサ4aにロール原紙Sを供給するミルロールスタンド2a,2b及びスプライサ3a,3bのそれぞれが次ロットの生産のための準備を完了した旨を判断する。その後、現ロットの予定生産長になったとき、即ち現ロット残長が零になったときに生産管理装置5がスプライス信号をAF部制御中継装置6を介して各制御装置9,10に送信し、各スプライサ3a,3bで紙継ぎが行われる。
【0015】
同様に、下流側シングルフェーサ4bにロール原紙Sを繰り出して片面段ボールシートを生産するためのミルロールスタンド2c,2d及び該ミルロールスタンド2c,2dに対設されるスプライサ3c,3dのそれぞれの制御装置14,15は該BF部制御中継装置11にロール原紙残長を残長信号として送信するとともに、ミルロールスタンド2c,2d及びスプライサ3c,3dにおけるロール原紙装填の準備完了信号を送信し、また、逆方向にスプライス信号が送信される。従って、該各制御装置14,15はBF部制御中継装置11を経由して生産管理装置5に時々刻々と残長信号を送信しながら、該ミルロールスタンド2c,2d及びスプライサ3c,3dで次ロットのロール原紙準備が完了したときに、該準備完了信号をBF部制御中継装置11を介して当該準備完了信号を生産管理装置5に送信することになる。ここで、生産管理装置5はBF部制御中継装置11を介して該準備完了信号を受けて下流側シングルフェーサ4bにロール原紙Sを供給するミルロールスタンド2c,2d及びスプライサ3c,3dのそれぞれが次ロットの生産のための準備を完了した旨を判断する。その後、現ロットの予定生産長になったときに生産管理装置5がスプライス信号をBF部制御中継装置11を介して各制御装置14,15に送信し、各スプライサ3c,3dで紙継ぎが行われる。
【0016】
さらには、上記と同様にバックライナ用のロール原紙Sを繰り出すミルロールスタンド2e及び該ミルロールスタンド2eに対設されるスプライサ3eの制御装置18は該DF部制御中継装置16にロール原紙残長を残長信号として送信するとともに、ミルロールスタンド2e及びスプライサ3eにおけるロール原紙装填の準備完了信号を送信し、また、逆方向にスプライス信号が送信される。そして、各制御中継装置6,11,16を経由した各ロール残長信号やロール準備装填完了信号は生産管理装置5へ送信される。従って、該各制御装置18はDF部制御中継装置16を経由して生産管理装置5に時々刻々と残長信号を送信しながら、該ミルロールスタンド2e及びスプライサ3eで次ロットのロール原紙準備が完了したときに、該準備完了信号をDF部制御中継装置16を介して当該準備完了信号を生産管理装置5に送信することになる。ここで、生産管理装置5はDF部制御中継装置16を介して該準備完了信号を受けて図示しないダブルフェーサにロール原紙Sを供給するミルロールスタンド2e及びスプライサ3eのそれぞれが次ロットの生産のための準備を完了した旨を判断する。その後、現ロットの予定生産長になったときに生産管理装置5がスプライス信号をDF部制御中継装置16を介して制御装置18に送信し、各スプライサ3eで紙継ぎが行われる。
【0017】
なお、上述の各制御装置9,10,14,15,18においてロール原紙の準備完了信号は、オペレータによる準備完了釦によってもよいが本発明では各ミルロールスタンド2やスプライサ3はロール原紙装填の準備が半自動化されているため、スプライサ3のスプライスヘッドがロール原紙端を装填して所定の紙継ぎ位置に位置決め完了したときに当該準備完了信号を送信し、各制御中継装置6,11,16を介して生産管理装置5に送信することになる。また、生産管理装置5では当該次ロットのロール原紙準備完了信号を受けるまでは、当該ミルロールスタンド2及びスプライサ3で次ロール原紙の準備が完了していないものと認識して、ロール原紙準備優先順を算出することになる。
【0018】
そして、後述する生産管理装置5により演算処理された結果に伴うロール原紙準備優先順を出力する手段として上流側シングルフェーサ4aの各ミルロールスタンド2a,2b及びスプライサ3a,3bにはそれぞれAFL優先順出力装置7とAFM優先順出力装置8がそれぞれAF部制御中継装置6から優先順信号を受ける構成で設置され、同様に下流側シングルフェーサ4bの各ミルロールスタンド2c,2d及びスプライサ3c,3dにはそれぞれBFL優先順出力装置12とBFM優先順出力装置13がそれぞれBF部制御中継装置11から優先順信号を受ける構成で設置され、そして、図示しないダブルフェーサに向けてロール原紙を供給するミルロールスタンド2e及びスプライサ3eにはDFL優先順出力装置17がDF部制御中継装置16から優先順信号を受ける構成で設置される。
【0019】
ここで優先順出力装置は電気的又は機械的な数字による表示や液晶による数字の表示、またはテレビモニタ上への数字の表示等など電気的又は機械的な多種の表示であり、オペレータが一目して当該優先順を把握できるものであれば、いずれのものであってもよい。具体的には、図2乃至図4に示すような装置等が用いられる。図2は架台20上に機台21を介してロール原紙準備優先順出力装置19が設けられた実施例である。該ロール原紙準備優先順出力装置19は複数段のロール原紙準備優先順出力器22,23,24,25,26からなる。該ロール原紙準備優先順出力器22,23,24,25,26は例えば電気的な表示灯又は回転表示灯であって、該ロール原紙準備優先順出力器22,23,24,25,26のそれぞれにロール原紙準備優先順を出力する表示22a,23a,24a,25a,26a(図2中では1,2,3,4,5の数字が該当)が付与されている。該ロール原紙準備優先順出力装置19はそれぞれのスプライサ3又はミルロールスタンド2等の近傍に配設される。そして、上述した生産管理装置5からの指令を受けてコルゲートマシン1全体における当該ミルロールスタンド及びスプライサが他のミルロールスタンド及びスプライサとの関係においていずれの優先順であるかを出力する。即ち、コルゲートマシン1において当該ミルロールスタンド及びスプライサが他のミルロールスタンド2及びスプライサ3に対してロール原紙準備優先順が3番目であれば、該ロール原紙準備優先順出力装置19のロール原紙準備優先順出力器24部が点灯回転し、オペレータが当該ロール原紙準備優先順出力器24部の表示24aに表示された数字「3」を確認することができる。なお、架台20はスプライサ3等であってもよい。このロール原紙準備優先順出力器19において、コルゲートマシン1での生産が進行し、ロット又はオーダーが代われば各ロール原紙準備優先順はそれぞれロット又はオーダーの進行に伴い繰り上がり、割り込みロット等が発生すれば該割り込みロット又はオーダーに伴ってロール原紙準備優先順が変更されることになる。
【0020】
図3に示す実施例は、架台28上に機台29を介してロール原紙準備優先順出力装置27が設けられた実施例である。該ロール原紙準備優先順出力装置27はフレーム30内に複数段のロール原紙準備優先順出力器31,32からなる。該ロール原紙準備優先順出力器31,32は例えばデジタル表示器であって、該ロール原紙準備優先順出力器31,32のそれぞれにロール原紙準備優先順を出力する表示31a,32a(図3中では「1」,「2」の数字が該当)が付与されている。該ロール原紙準備優先順出力装置27はそれぞれのスプライサ3又はミルロールスタンド2等の近傍に配設される。そして、上述した生産管理装置5からの指令を受けてコルゲートマシン1全体における当該ミルロールスタンド及びスプライサが他のミルロールスタンド及びスプライサとの関係においていずれの優先順であるかを出力する。即ち、コルゲートマシン1において当該ミルロールスタンド及びスプライサが他のミルロールスタンド2及びスプライサ3に対してロール原紙準備優先順が1番目であれば、該ロール原紙準備優先順出力装置27のロール原紙準備優先順出力器31部が数字「1」を表示し、オペレータが当該ロール原紙準備優先順出力器31部の表示31aに表示された数字「1」を確認することができる。なお、図3に示すロール原紙準備優先順出力器は上下2段の出力器であるが、2段以上の出力器であってもよい。また、架台28はスプライサ3等であってもよい。このロール原紙準備優先順出力器27において、コルゲートマシン1での生産が進行し、ロット又はオーダーが代われば各ロール原紙準備優先順はそれぞれロット又はオーダーの進行に伴い繰り上がり、割り込みロット等が発生すれば該割り込みロット又はオーダーに伴ってロール原紙準備優先順が変更されることになる。
【0021】
図4に示す実施例は、コルゲートマシン1のいずれか1箇所またはコルゲートマシン1以外で例えば工場の壁面等に設けられるロール原紙準備優先順出力装置33の実施例である。該ロール原紙準備優先順出力装置33は上述した図2又は図3等の各ミルロールスタンド2又はスプライサ3に個々に配設されるロール原紙準備優先順出力装置19,27とは異なり、コルゲートマシン1内又はその近傍に少なくとも1箇所設置される集中的なロール原紙準備優先順出力装置33である。該ロール原紙準備優先順出力装置33は一種のボード状の出力装置であって、該出力装置33内に各ミルロールスタンド2及びスプライサ3に対応する位置表示部34,35,36,37,38(図4中ではAFL,AFM,BFL,BFM,DFL)が設けられ、該位置表示部34,35,36,37,38にそれぞれ対応するロール原紙準備優先順出力表示部39が設けられる。該ロール原紙準備優先順出力表示部39は少なくとも一列の出力表示部39aがあればよいが、コルゲートマシン1における複雑な生産形態に対応するために、図4中に示すように二列又は図示はしないが複数列の出力表示部39a,39bから構成されるようにしてもよい。そして、該ロール原紙準備優先順出力装置33の出力表示部39は例えば電気的なデジタル表示器や機械的な表示器であって、該ロール原紙準備優先順出力器39にロール原紙準備優先順を出力する表示を行う。当該ロール原紙準備優先順出力器39において上述した生産管理装置5からの指令を受けてコルゲートマシン1全体における各ミルロールスタンド及びスプライサのロール原紙準備優先順を出力する。即ち、図4に開示する実施例では、コルゲートマシン1においてAフルート用ライナ(AFL)のロール原紙を装填するミルロールスタンド及びスプライサでは該ロール原紙準備優先順は2番目と5番目を出力しており、Aフルート用中芯(AFM)のロール原紙を装填するミルロールスタンド及びスプライサでは該ロール原紙準備優先順は3番目を出力していることになる。このロール原紙準備優先順出力器39において、コルゲートマシン1での生産が進行し、ロット又はオーダーが代われば各ロール原紙準備優先順はそれぞれロット又はオーダーの進行に伴い繰り上がり、割り込みロット等が発生すれば該割り込みロット又はオーダーに伴ってロール原紙準備優先順が変更されることになる。
【0022】
なお、当該優先順出力装置は、上述した各種の電気的又は機械的な数字による表示や液晶による数字の表示、又はテレビモニタ上への数字の表示等など以外に、音や音声等による出力であっても良い。具体的には、例えば各ミルロールスタンド2及びスプライサ3部に個々に設けられた音を発するスピーカ等を設けて、当該優先順が来たときに音楽やサイレン又は音声による指令を発しても良い。また、コルゲートマシンのいずれか一箇所又は複数箇所に音声発信器等を設けて、当該音声発信器等から各ミルロールスタンド2及びスプライサ3の具体的なロール原紙準備優先順を報知するようにしてもよい。このようにすれば、オペレータは目視による確認をすることなく、オペレータはコルゲートマシンの近辺にいるだけでロール原紙準備優先順を知ることができる。
【0023】
次に、生産管理装置におけるコルゲートマシンのロール原紙準備優先順決定にかかる判断及びその出力について説明する。生産管理装置5が上述したように、ミルロールスタンドへの次ロール原紙装填準備の有無を前提に、当該生産中の現原紙残長を各ミルロールスタンド及びスプライサ制御装置9,10,14,15,18が各制御中継装置6,11,16を介して生産管理装置5に送信して、該コルゲートマシンにおける該現ロット残長に対する現原紙残長、及び次ロット長に対する次原紙長等からロール原紙準備優先順を判断する。そして、各制御中継装置6,11,16を介して各ミルロールスタンド及びスプライサ制御装置9,10,14,15,18及び各優先順出力装置7,8,12,13,17に出力する。そして、該各ミルロールスタンド及びスプライサ制御装置9,10,14,15,18からの次ロール原紙準備完了信号を受けて、当該時点におけるロール原紙準備優先順出力制御を実行し、ロール原紙準備優先順出力を更新制御する。このようにして、当該ロール原紙残長と現ロットの生産残長の生産管理とともに次原紙の準備完了管理も行っている。即ち、それぞれ条件が異なる各ミルロールスタンド及びスプライサにおいて問題なく許容できる最大の残長値に対して、個々のミルロールスタンド及びスプライサでの優先順が求められることになる。従って、ロール原紙準備優先順を確定させるためには、それぞれ条件が異なる各ミルロールスタンド及びスプライサでの判断指標となる前記概念の原紙準備残長Zを算出することが必要となる。そして、各ミルロールスタンド及びスプライサで該原紙準備残長Zを算出して、生産管理装置5にて各ミルロールスタンド及びスプライサでの原紙準備残長Zを比較して、当該原紙準備残長Zの短い値を最優先順とし、これに続く原紙準備残長Zの短いものを後続の優先順と設定する。
【0024】
該原紙準備残長Zを算出する設定は、図5に示すとともに、主に以下の6つの設定に大別することができる。第1の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙が全く装填されていない場合である。即ち、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに現ロットの繰り出し中ロール原紙しか装填されておらず、ミルロールスタンド2の他方のチャッキングアームにはロール原紙が全く装填されていない状態である。このときは供給原紙残長と現ロット残長を比較していずれか短い方の残長を原紙準備残長Zとする。第2の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙はすでに装填されており、現在コルゲートマシン内に原紙を繰り出し中の供給ロール原紙残長が現ロット残長よりも短い場合である。即ち、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに装填されている現ロット繰り出し中のロール原紙の残長が現ロット残長よりも短いが、すでに他方のチャッキングアームには次ロール原紙が装填されている状態で、いつでも現ロール原紙から次ロール原紙に紙継ぎができる状態である。このときはを現ロット残長を原紙準備残長Zとする。第3の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙はすでに装填されており、現在コルゲートマシン内に原紙を繰り出し中の供給ロール原紙残長が現ロット残長よりも長い場合で、かつ待機ロール原紙長が次ロット長よりも長い場合である。即ち、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに装填されている現ロット繰り出し中のロール原紙の残長が現ロット残長よりも長く、かつすでに他方のチャッキングアームには次ロール原紙が装填されている状態で、いつでも現ロール原紙から次ロール原紙に紙継ぎができる状態であり、待機ロール原紙長が次ロット長よりも長い場合であるため、次ロット生産完了まで次ロール原紙で生産が行えるような場合である。このときは現ロット残長に次ロット長を加算した長さを原紙準備残長Zとする。第4の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙はすでに装填されており、現在コルゲートマシン内に原紙を繰り出し中の供給ロール原紙残長が現ロット残長よりも長い場合で、かつ待機ロール原紙長が次ロット長よりも短い場合である。即ち、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに装填されている現ロット繰り出し中のロール原紙の残長が現ロット残長よりも長く、かつすでに他方のチャッキングアームには次ロール原紙が装填されている状態で、いつでも現ロール原紙から次ロール原紙に紙継ぎができる状態であるが、待機ロール原紙長が次ロット長よりも短い場合であるため、次ロット生産完了までに次ロール原紙の次のロール原紙を装填しなければならないような場合である。このときはを現ロット残長に待機ロール原紙長を加算した長さを原紙準備残長Zとする。第5の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙はすでに装填されており、現在コルゲートマシン内に原紙を繰り出し中の供給ロール原紙残長が現ロット残長よりも短い場合で、かつ待機ロール原紙長が現ロール原紙から紙継ぎ時点において継続した現ロット残長(継続ロット残長)よりも短い場合である。即ち、一つのロットの中で、いわゆる小巻ロール原紙を2回に渡って使用する場合で、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに装填されている現ロット繰り出し中のロール原紙の残長が現ロット残長よりも短く、かつすでに他方のチャッキングアームには次ロール原紙が装填されている状態で、いつでも現ロール原紙から次ロール原紙に紙継ぎができる状態であるが、紙継ぎ時点において待機ロール原紙長が継続した現ロット残長よりも短い場合であるため、継続したロット生産完了までに次ロール原紙の次のロール原紙を装填しなければならないような場合である。このときはを供給原紙残長に待機ロール原紙長を加算した長さを原紙準備残長Zとする。第6の設定は、ミルロールスタンド2において次ロール原紙はすでに装填されており、現在コルゲートマシン内に原紙を繰り出し中の供給ロール原紙残長が現ロット残長よりも短い場合で、かつ待機ロール原紙長が現ロール原紙から紙継ぎ時点において継続した現ロット残長(継続ロット残長)よりも長い場合である。即ち、一つのロットの中で、ロール原紙の紙継ぎが行われる場合で、ミルロールスタンド2の一方のチャッキングアームに装填されている現ロット繰り出し中のロール原紙の残長が現ロット残長よりも短く、かつすでに他方のチャッキングアームには次ロール原紙が装填されている状態で、いつでも現ロール原紙から次ロール原紙に紙継ぎができる状態であるが、紙継ぎ時点において待機ロール原紙長が継続した現ロット長よりも長く、継続したロット生産完了まで次ロール原紙で継続したロット生産を完了できる場合である。このときはをロット残長を原紙準備残長Zとする。なお、図5においては主要な6つの設定のみを開示したが、この設定はこれらに限られるものではなく、ミルロールスタンド及びスプライサ個々の動きや運用を含めてコルゲートマシン全体として種々の設定があり、かつ、次ロール原紙の条件までを見ているのではなく、次々ロール原紙やその先のロール原紙までをも予定に組み込んでミルロールスタンド2及びスプライサ3を含んだコルゲートマシン全体として生産管理装置5が管理することもできる。
【0025】
以上のように、主に6つの設定を前提にして各ミルロールスタンド2及びスプライサ3が、いずれの設定に該当するかを生産管理装置5が判断する。そして、それぞれの設定におけるミルロールスタンド2及びスプライサ3が生産管理装置5によって原紙準備残長Zの短いものから順にロール原紙準備の優先順を決定する。生産管理装置5における当該ロール原紙準備の優先順を判断する理論を説明すると図6に示すように、まずミルロールスタンド2に次のロール原紙が装填されているか否かを判断する(図6中の「イ」)。そして、ミルロールスタンド2に次のロール原紙が装填されていなければ、繰り出し中の供給ロール原紙残長を計測して、供給ロール原紙残長と現ロット残長の対比よりいずれか短い残長を原紙準備残長Zとする(図6中の「ロ」)。具体的には、供給ロール原紙残長が短ければ供給ロール原紙残長を原紙準備残長Z(図6中の「ニ」)とし、現ロット残長が短ければ現ロット残長を原紙準備残長Zとする(図6中の「ホ」)。即ち、ここでは図5における「設定1」を算出したことになる。
【0026】
また、ミルロールスタンド2に次のロール原紙が装填されている場合は、繰り出し中の供給ロール原紙残長を計測して、供給ロール原紙残長と現ロット残長の対比よりいずれが短いかで原紙準備残長Zが変化する(図6中の「ハ」)。現ロット残長に対して供給ロール原紙残長が短ければ現ロット残長より早く供給ロール原紙残長が零となって紙替えされるが、すでに次ロール原紙が準備されているために次の待機原紙も使用して現ロット残長を消費でいるので、現在生産中のロット残長(図6中の「ホ」)を原紙準備残長Zとし、現ロット残長が短ければ現ロット残長に次の待機ロール原紙長を次ロット長へ代用することにして、次ロット長を加算した残長を原紙準備残長Z(図6中の「ヘ」)とする。即ち、ここでは前者が図5における「設定2」を後者が図2における「設定3」他を算出したことになる。同様にして図5における「設定4」、「設定5」、「設定6」を上述のようにして生産管理装置5で各ミルロールスタンド2及びスプライサ3での状態を個別に判断し、これらミルロールスタンド2及びスプライサ3ごとの原紙準備残長Zの全体としてとらえて比較し、原紙準備残長Zが最も短いものから順に当該ロール原紙準備の優先順を決定する。
【0027】
続いて、本発明のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置における作用を説明する。例えばコルゲートマシンにおいて、図7におけるようなロットAからロットFへと続く段ボールシート生産があるとした場合に、現在ロットAを生産している。ロットAはAフルート用ライナAFLとAフルート用中芯AFMとBフルート用ライナBFLとBフルート用中芯BFM及びバックライナDFLを使用したいわゆるダブルウォールと呼ばれる複両面段ボールシートを生産しており、ロットA以降も引き続き複両面段ボールシートを生産するものとする。ロットAからロットBに紙幅変更等のロットチェンジが行われる際に、ここでは全てのロール原紙が交換される。ここでは全てのロール原紙が交換されるため、単純にAフルート用ライナAFLから順番にロール原紙を交換させるような作業としてもよいが、上述した本発明のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置による制御を行うと生産管理装置5等では必然的に図7に示すようなAフルート用ライナAFLから順にその優先順が優先順出力装置7,8,12,13,17に出力される。即ち、Aフルート用ライナAFLはコルゲートマシンにおいて最も上流側位置に配設されており、かつAフルート用中芯AFMと比較しても、Aフルート用中芯AFMはシングルフェーサ4aで図示しない一対の段ロールに段繰りされるため、その分だけ中芯AFMはライナAFLよりも余分にロール原紙を繰り出すことになり、紙継ぎ時期は遅くなる。従って、生産管理装置5内で演算される場合でもAフルート用ライナAFLの原紙準備残長Zが最も短くなり、バックライナDFLの原紙準備残長が長くなる。
【0028】
そして、ロットA以降の生産においては、ロットBからロットCに変わるときバックライナDFLの紙替えが行われ、ロットCからロットDに変わるときAフルート用ライナAFLが変わることになる。続いて、ロットDからロットEに変わるときAフルート用ライナAFLとAフルート用中芯AFMが変わり、ロットEからロットFに変わるときにAフルート用ライナとBフルート用ライナ及びBフルート用ライナが変わる。これらの事例のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置にて関する処理を述べると、生産管理装置5から各AF部制御中継装置6、BF部制御中継装置11、DF部制御中継装置16を経て各ミルロールスタンド及びスプライサ制御装置9,10,14,15,18に残長信号が送信される。そして、例えばいずれかのミルロールスタンド2において、各ミルロールスタンド制御装置9,10,14,15,18から次ロール原紙装填完了の信号が生産管理装置5に戻らない場合は、図5で示した「設定1」が条件付けられ、生産管理装置5ではミルロールスタンド2に待機ロール原紙がないものと判断して、供給ロール原紙残長又は現ロット残長のいずれか短い方が原紙準備残長として選択されることになる。また、いずれかのミルロールスタンド2及びスプライサに次ロール原紙がすでに完了しており、現ロット残長に対する供給ロール原紙残長、又は現ロット残長に対する供給ロール原紙残長及び待機ロール原紙長又は次ロット長等から図5を用いて説明した各設定条件によってそれぞれのミルロールスタンド2及びスプライサ3における原紙準備残長が求められ、コルゲートマシン全体における原紙準備残長の短い順にロール原紙準備優先順が確定する。このようにしてコルゲートマシン全体から見たミルロールスタンド2及びスプライサ3でのロール原紙準備優先順が確定すると、生産管理装置5は各AF部制御中継装置6、BF部制御中継装置11、DF部制御中継装置16を経てそれぞれの優先順出力装置7,8,12,13,17にその優先順を出力させる。図7においては、ロットAの生産時にロットA以降の生産を確定した場合は、ロットBからロットCに変わるときバックライナDFLの紙替えに伴うロール原紙準備が第6の順となり、ロットCからロットDに変わるときAフルート用ライナAFLのロール原紙準備が第7の順となる。続いて、ロットDからロットEに変わるときAフルート用ライナAFLとAフルート用中芯AFMのロール原紙準備がそれぞれ第8、第9の順となり、ロットEからロットFに変わるときにAフルート用ライナとBフルート用ライナ及びBフルート用ライナのロール原紙準備がそれぞれ第10、第11、第12の順となる。そして、それぞれの順は各ロットの生産完了とともに一つずつ順が繰り上がることになる。
【0029】
次に、コルゲートマシンにおいて追加生産又はトラブル等が生じて一つのロットの生産が延びた場合に、後続の生産においてロール原紙の準備順が変更になる実施例について説明する。例えば図8に示すように、ロットCの生産において追加生産等が生じ、当該ロットがαのように延長された場合、この延長に伴って例えばバックライナDFLのロール原紙長が継続して予定数量の取れないことがある。この場合は例えばロットEの途中で一度紙継ぎを行うように生産工程を変更するが、この場合はロットEの途中でバックライナDFLを交換するように変更したことに伴い、この紙継ぎに係るロール準備作業が当初予定されていた他のロール準備作業よりも先に発生することになるから、ロットEの途中で発生するバックライナDFLのロール原紙準備優先順が当初予定されていた他のロール原紙準備優先順よりも先となり、これに伴い当初予定されていた他のロール原紙準備優先順がそれぞれ繰り下がる順となる。即ち図8においてはロットEの途中で発生するバックライナDFLのロール原紙準備優先順が第10の順となり、ロットEからロットFに変わるときにAフルート用ライナとBフルート用ライナ及びBフルート用ライナのロール原紙準備がそれぞれ第11、第12、第13の順となる。
【0030】
なお、上述はいずれもミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙のロール原紙残長又はロール原紙長と、該ミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙に対応するコルゲートマシンで生産される段ボールシートのロット残長又はロット長等とから、その時点における以後の該ミルロールスタンド及びスプライサに装填する次に準備するロール原紙に紙継ぎを行うまでの原紙準備残長を算出して、該原紙準備残長の算出結果に基づいて各ミルロールスタンド部及びスプライサ部でのロール原紙準備優先順を決定して、該ロール原紙準備優先順を出力する実施例を開示して説明したが、本発明によるコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置ではこれらの実施例に限定されるものではなく、例えば当該原紙準備残長を原紙準備残時間に換算して、該原紙準備残時間を表示したり、又は該原紙準備残時間から各ミルロールスタンド部及びスプライサ部でのロール原紙準備優先順を決定して、該ロール原紙準備優先順を出力するようにしても良い。具体的には、上述の手段により算出された原紙準備残長を当該生産ロットに対する指定速度又は該指定速度の平均速度等で除ずることにより、原紙準備残時間が算出されることから、該原紙準備残時間を直接的に表示してもよいし、該原紙準備残時間に基づいて各ミルロールスタンド部及びスプライサ部でのロール原紙準備優先順を決定して、該ロール原紙準備優先順を出力するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置によれば、オペレータは優先順出力装置に表示されたロール原紙準備に伴う優先順を確認すれば、どのミルロールスタンド等におけるロール原紙の準備を優先的に行えばよいかが一目で把握でき、従来のようにオペレータの裁量や勝手な判断による作業を排除することができ、本来優先すべき箇所のロール原紙準備を怠ることに伴うコルゲートマシンの速度減速や停止を排除できる。従って、ロール原紙準備に伴うコルゲートマシンの増減速や停止による段ボールシートの品質低下や不良の発生は少なくなり、安定した品質の段ボールシートが生産できる。そして、オペレータは当該優先順に従って作業を行えばよいことから、無駄な動きを排除できるため、余剰人員を削減することも可能となる。また、オペレータはロール原紙準備に対してどのロール原紙から準備しなければならないかというような余計な判断が払拭でき、精神的に労力が軽減されると共に、優先順出力装置に表示される箇所のミルロールスタンド部にいってロール原紙準備を行えばよいことから、余分な動きをも排除でき肉体的な労力からも開放される。
【0032】
さらには、従来のような単なる警報装置による警報やパトライト等の表示等ではなく、直接的にその優先順を表示するようにしたため、その優先順が一義的に判断ができる。また、生産ロット又はオーダーの変更や追加及びトラブル等が生じてもこれらの事項以降のロール原紙準備優先順を出力することができるため、オペレータが混乱することはない。さらには小口ロット又はオーダーが連続する生産形態においてもロール原紙準備の優先順が明確に出力されていることから、オペレータはその出力に従って確実に作業をすることができる。
【0033】
そして、ロール原紙準備に伴う優先順が明確に出力されていることから、例えばオペレータに余裕があるときは、その優先順に従って前倒しでロール原紙準備を行うこともでき、コルゲートマシン全体の運転作業から見れば積極的な作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置を好適に表したコルゲートマシン上流側の側面図と制御構成図である。
【図2】回転表示灯等によるロール原紙準備優先順出力装置を表す図である。
【図3】デジタル表示器等によるロール原紙準備優先順出力装置を表す図である。
【図4】集中表示器等によるロール原紙準備優先順出力装置を表す図である。
【図5】ロール原紙準備の優先順を確定するための原紙準備残長を算出する条件設定を表す図である。
【図6】生産管理装置内におけるロール原紙準備の優先順を確定するための原紙準備残長を算出する制御フローチャートである。
【図7】本発明の作用を時系列的に表した作用図である。
【図8】追加等のイレギュラ事項が生じた場合に伴う本発明の作用を時系列的に表した作用図である。
【図9】従来のコルゲートマシンにおけるロール原紙準備警報及びその制御を表したコルゲートマシン図である。
【図10】ロール原紙準備の作業内容を表した図である。
【図11】ミルロールスタンドの構成と、ロール原紙の関係を表した平面図である。
【符号の説明】
1 コルゲートマシン 2 ミルロールスタンド
3 スプライサ 4 シングルフェーサ
5 生産管理装置 6 AF部制御中継装置
7 AFL優先順出力装置 8 AFM優先順出力装置
9 AF部ライナ制御装置 10 AFM部中芯制御装置
11 BF部制御中継装置 12 BFL優先順出力装置
13 BFM優先順出力装置 14 BF部ライナ制御装置
15 BFM部中芯制御装置 16 DF部制御中継装置
17 DFM優先順出力装置 18 DF部制御装置

Claims (8)

  1. 連続する段ボールシートを生産するコルゲートマシン内にロール原紙を繰り出すミルロールスタンドと、該ミルロールスタンドに対設配置されミルロールスタンドから繰り出されるロール原紙を紙継ぎするスプライサがそれぞれ複数台配設されるコルゲートマシンにおいて、
    該各ミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙のロール原紙残長又はロール原紙長と、該各ミルロールスタンド及びスプライサに装填されているロール原紙に対応するコルゲートマシンで生産される段ボールシートのロット残長又はロット長とから、所望の時点以降の該各ミルロールスタンド及びスプライサにおける未装填ロール原紙のうち最初に使用される未装填ロール原紙に紙継ぎを行うまでの原紙準備残長を算出して、
    該原紙準備残長の算出結果値の短い順に基づいて各ミルロールスタンド部及びスプライサ部における該ロール原紙準備優先順を出力することを特徴とするコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  2. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙のみが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長と該供給ロール原紙に対応する現ロット残長のいずれか短い残長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  3. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙と次に繰り出される待機ロール原紙とが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長に対して該供給ロール原紙に対応する現ロット残長が長い場合に現ロット残長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  4. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙と次に繰り出される待機ロール原紙とが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長に対して該供給ロール原紙に対応する現ロット残長が短く、かつ該待機ロール原紙長に対して該待機ロール原紙に対応する次ロット長が短い場合に、現ロット残長と次ロット長を合算したロット長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  5. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙と次に繰り出される待機ロール原紙とが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長に対して該供給ロール原紙に対応する現ロット残長が短く、かつ該待機ロール原紙長に対して該待機ロール原紙に対応する次ロット長が長い場合に、現ロット残長と待機ロール原紙長を合算した残長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  6. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙と次に繰り出される待機ロール原紙とが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長に対して該供給ロール原紙に対応する現ロット残長が長く、かつ該待機ロール原紙長に対して該供給ロール原紙から該待機ロール原紙に対応する継続ロット残長が長い場合に、供給ロール原紙残長と待機ロール原紙長を合算したロール原紙長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  7. 前記原紙準備残長は、前記ミルロールスタンドに繰り出し中の供給ロール原紙と次に繰り出される待機ロール原紙とが装填されている場合に、該供給ロール原紙残長に対して該供給ロール原紙に対応する現ロット残長が長く、かつ該待機ロール原紙長に対して該供給ロール原紙から該待機ロール原紙に対応する継続ロット残長が短い場合に、現ロット残長を原紙準備残長とする請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
  8. 前記原紙準備残長を生産ロットに対する指定速度又は該指定速度の平均速度等で除じて原紙準備残時間を算出し、該原紙準備残時間の算出結果値の短い順に基づいて各ミルロールスタンド部及びスプライサ部でのロール原紙準備優先順を決定して、該ロール原紙準備優先順を出力する請求項1記載のコルゲートマシンのロール原紙準備優先順出力装置。
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