JP5675394B2 - ロール原紙供給装置及び方法 - Google Patents

ロール原紙供給装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5675394B2
JP5675394B2 JP2011018750A JP2011018750A JP5675394B2 JP 5675394 B2 JP5675394 B2 JP 5675394B2 JP 2011018750 A JP2011018750 A JP 2011018750A JP 2011018750 A JP2011018750 A JP 2011018750A JP 5675394 B2 JP5675394 B2 JP 5675394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
base paper
roll base
roll
splicing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011018750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012158430A (ja
Inventor
英生 水谷
英生 水谷
利英 加藤
利英 加藤
雅彦 堤
雅彦 堤
秀男 藤山
秀男 藤山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd
Priority to JP2011018750A priority Critical patent/JP5675394B2/ja
Publication of JP2012158430A publication Critical patent/JP2012158430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5675394B2 publication Critical patent/JP5675394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Description

本発明は、コルゲートマシンのミルロールスタンド,輪転印刷機の巻取り,巻戻機等に利用できるロール原紙供給装置及び方法に関するものである。
段ボールを製造するコルゲータ等の紙工機械では、機械の上流部に装備されたロール原紙供給装置にロール原紙を用意してこのロール原紙から紙を繰り出して製造工程に供給する。ロール原紙が消費されてしまう場合、或いは、オーダ変更によってロール原紙の種類(例えば、紙質、紙巾等)を変更すべき場合には、ロール原紙を交換することが必要となる。この原紙交換の際には、紙継装置を用いて旧原紙に新原紙を接続することにより、製造工程には紙を常時連続的に供給する。
例えば図12は複両面段ボールを製造可能なコルゲータの構成を示す側面図であり、上方に複両面段ボールを製造する場合のコルゲータ内での紙の流れを装置から抜き出して示している。図12に示すように、コルゲータは、上流からシングルフェーサ1A,1B,ダブルフェーサ2,スリッタスコアラ3,カットオフ4,スタッカ5が順に備えられている。ここでは、第1シングルフェーサ1Aと第2シングルフェーサ1Bとの2つのシングルフェーサ1が備えられ、複両面段ボールDWCを製造する場合には、両シングルフェーサ1A,1Bの両方が用いられ、両面段ボールSWCを製造する場合には、両シングルフェーサ1A,1Bの一方が用いられる。両面段ボールSWCのみを製造するコルゲータの場合、シングルフェーサ1は1つのみ装備することになる。
シングルフェーサ1A,1Bでは、裏ライナL1に、連続紙を段繰りした中芯Mを貼り合わせて片面段ボールCを製造し、ダブルフェーサ2では片面段ボールCに表ライナL2を貼り合わせて両面段ボールSWC或いは複両面段ボールDWCを製造する。製造された両面段ボールSWC或いは複両面段ボールDWCは、スリッタスコアラ3により罫入れ及びスリッティングがなされ、カットオフ4により切断された段ボールシートWCSはスタッカ5に積載される。
裏ライナL1や中芯Mや表ライナL2に用いられる連続紙は、シングルフェーサ1A,1B及びダブルフェーサ2の各上流部に装備されたロール原紙供給装置10に用意されたロール原紙13から繰り出される。各ロール原紙供給装置10は、ミルロールスタンド(ロール原紙支持装置)111とスプライサ(紙継処理装置)112とを備え、ミルロールスタンド111には、2つのアーム対111a,111bが備えられ、一方のアーム対(例えば、アーム対111a)により支持され製造工程に供給している旧ロール原紙(運転中のロール原紙)13を支持し、他方のアーム対(例えば、アーム対111b)で次に使用する新ロール原紙(紙継準備中のロール原紙)13を支持して、紙継準備を行なえるようになっている。なお、図12には最上流のロール原紙供給装置10のみ符号を付すが、他のロール原紙供給装置10も同様に構成される。
スプライサ112は、ミルロールスタンド111の上方に装備される。このスプライサ112では、新ロール原紙13から巻きほぐされた紙の先端部に両面粘着テープを貼った状態でこの先端部を支持し、旧ロール原紙13から繰り出され走行中の旧原紙13にこの先端部の両面粘着テープを押し付けて貼り合せて、旧原紙の紙継部分よりもロール側を切断して紙継処理を行なう。
このように、紙継処理を挟んで2つのアーム対111a,111bを交番に使用する場合、紙継処理後には、旧ロール原紙13の紙端を巻き取って粘着テープによって固定し(旧ロールの紙端処理)、その後、アーム対111aを下降させてアーム対111aを開放して旧ロール原紙13をアーム対111aから外して一旦アーム対111aを上昇させた上で旧ロール原紙13を搬出する(旧ロールの搬出処理)。一方、次のロール原紙13をアーム対111aの下方に搬入し、アーム対111aを開放状態で下降させて次のロール原紙13をアーム対111a間に配置してアーム対111aを閉鎖することによりロール原紙13をアーム対111aセットし、アーム対111aを上昇させる(次ロールのアーム取付処理)。さらに、次のロール原紙13から紙の先端部を巻きほぐして、この紙の先端部に両面粘着テープを貼ってスプライサ112にセットする(紙継準備処理)。
そして、次の紙継処理は、アーム対111bのロール原紙13からアーム対111aのロール原紙13への紙継となるので、アーム対111aのロール原紙13からアーム対111bのロール原紙13への紙継とは逆方向への処理となる。このため、スプライサ112は、それぞれの紙継に対応できるように、互いに面対称のものが用意されている。
これに対して、特許文献1には上記のロール原紙供給装置では紙継装置が2組必要であり、また2つのアーム対111a,111bに対して2個所の旧ロール排出位置、2個所の新ロール原紙搬入位置を必要とするなどの課題に着目して、かかる課題を解決しようとする技術が提案されている。
特許文献1の技術は、図13に示すように、コルゲータの紙の供給方向(マシン方向)100に並んで2つのロール原紙支持装置を配置しうる位置A及び位置Cを設け、上流側の位置Aの側方(図13中、下方)に準備位置を、下流側の位置Cの側方(図13中、下方)にリリース位置を、それぞれ確保して、且つ、ロール原紙支持装置自体を各位置に移動可能とする。そして、ロール原紙支持装置を、コルゲータライン側方の準備位置,コルゲータライン上の位置A,位置C,コルゲータライン側方のリリース位置,そして再び準備位置に、この順に移動させて、準備位置のロール原紙供給装置には新たなロール原紙13を搬入し、リリース位置のロール原紙支持装置からは使い終えたロール原紙13を搬出するように構成する。
このような構成により、紙の供給方向100上での紙継は、位置Cのロール原紙供給装置のロール原紙13から位置Aのロール原紙支持装置のロール原紙13へと常に同方向に行なわれるので、紙継装置は1組だけでよく、また旧ロール排出位置、新ロール原紙搬入位置も1つだけ用意すればよくなる。
特公平7−72039号公報
ところで、図12に示す従来のロール原紙供給装置を用いる場合、上記の旧ロールの紙端処理、旧ロールの搬出処理、次ロールのアーム取付処理、紙継準備処理は、順番に行なわなければならないので、紙継処理を開始してから次の紙継処理が可能となるまでに要する必要時間(紙継必要時間、或いは、原紙替えサイクル時間)は、紙継処理自体の時間にこれらの各処理時間を加算した時間となる。特に、旧ロールの搬出処理及び次ロールのアーム取付処理は、それぞれアームの開閉以外にアームの昇降を伴うので、極めて時間を要している。また、紙継準備処理を、マシンラインMLの上で行うので、作業性が悪く時間を要している。
なお、図14に示すように、図14中に横方向に延びるML(ロール原紙の供給方向を向く)の一側(図14中下方)に、アーム対111aで支持する新ロール原紙13を待機させる待機位置WP1及びアーム対111bで支持する新ロール原紙13を待機させる待機位置WP2を設け、マシンラインの他側(図14中上方)に、アーム対111aから離脱される旧ロール原紙13を排出するリリース位置RP1及びアーム対111bから離脱される旧ロール原紙13を排出するリリース位置RP2を設け、旧ロール原紙13のアーム対111aの下方からの搬出と、次のロール原紙13のアーム対111aの下方への搬入は、これらの搬出と搬入とを同方向に行なうことも考えられる。この場合には、これらの搬出と搬入とをほぼ同時に行なうことができ、その分、紙継必要時間を短縮することができるが、これによる短縮時間は僅かなものである。
一方、図13に示す特許文献1の技術の場合、ロール原紙支持装置を、準備位置,位置A,位置C,リリース位置の順に移動させ、位置A,位置Aから位置Cへの移動(マシンライン方向移動)途中,及び位置Cにあるロール原紙支持装置から紙を供給することができる。また、準備位置,位置A,位置C,リリース位置の4つの位置に対して、3つのロール原紙支持装置を使用すれば、常時、1つの位置を空けることができるので、これらのロール原紙支持装置を移動させながら、サイクリックに処理を行なうことができる。
紙継必要時間に着目すると、例えば、位置Cのロール原紙供給装置のロール原紙から位置Aのロール原紙支持装置のロール原紙への紙継が完了したら、位置Cのロール原紙支持装置に支持された使い終えたロール原紙の紙端の巻き取り処理(旧ロールの紙端処理)を行って、この位置のロール原紙支持装置をリリース位置まで側方移動させる処理(旧ロールの搬出処理)を行った上で、原紙供給中の位置Aのロール原紙支持装置を位置Cにマシンライン方向移動させ(使用ロールの移動処理)、これによって空いた位置Aに、次に使用するロール原紙を支持したロール原紙支持装置を準備位置から側方の位置Aに移動させる(新ロールの搬入処理)ことが必要になる。
一方、旧ロール原紙の取り外し及び次ロールのアーム取付処理や紙継準備処理は、2つのロール原紙支持装置による上記の各処理と並行して、これらの処理に関与しない3つめのロール原紙支持装置において行なうことができる。
したがって、紙継必要時間は、主として、旧ロールの紙端処理、旧ロールの搬出処理、使用ロールの移動処理、新ロールの搬入処にかかる時間の和によって規定される。
このような特許文献1の技術における旧ロールにかかるロール原紙支持装置の側方移動と、使用ロールにかかるロール原紙供給装置のマシンライン方向移動と、新ロールにかかるロール原紙供給装置の側方移動とに要する時間は、図12に示す従来のロール原紙供給装置で必要とされる時間、即ち、アームの開閉とアームの昇降とアーム対111a,111bの下方へのロール原紙の搬入や搬出とを要する旧ロールの搬出処理及び次ロールのアーム取付処理を順次行う時間と比較すると、大幅に時間短縮することができる。また、紙継準備処理を、マシンラインMLの側方の作業性が比較適用場所で行なうので、作業性が悪いマシンラインMLの上で行う従来技術よりも、作業時間を短縮させることができる。
これらの理由から、特許文献1の技術では、紙継必要時間を短縮させることができる。
ところで、近年、コルゲータ等の紙工機械においては、小ロットのオーダも増大しており、この一方で、生産性の向上のためには、機械の運転速度を更に上昇させたいという要求もある。
しかしながら、小ロットのオーダの場合、特許文献1の技術を用いて紙継必要時間を短縮させても、通常の運転速度では紙継必要時間内にオーダされたロット分の製品加工を完了してしまう場合がある(オーダロット分の加工時間<紙継必要時間)。オーダされたロット分以上の製品加工は無駄であるため、オーダされたロット分の加工時間を紙継必要時間に合わせるように、機械の運転速度を通常よりも低下させて対応する必要がある。したがって、生産性の低下を招いてしまう。
また、ロール原紙に残った紙の長さ(残原紙長)が短いと、このロール原紙を使いきるまでの時間(紙消費時間)よりも紙継必要時間の方が長くなってしまう場合がある(紙消費時間<紙消費時間)。もちろん、機械の運転速度を通常よりも低下させて対応すれば、紙消費時間よりも紙継必要時間を小さくすることができるが、生産性の低下を招いてしまうので、機械の運転速度を落とさずに、紙消費時間よりも紙継必要時間を小さくできるように、残原紙長が短くならないように、ロール原紙を管理して対応している。
例えば、現状の機械の通常運転速度では、特許文献1の技術を用いて紙継必要時間を短縮させても、残原紙長が400m以下のロールでは紙消費時間<紙継必要時間となってしまう為、残原紙長が500m程度となったら紙継を行なって、残原紙長が過剰に低下しないようにロール原紙を管理している。
しかし、このように、残原紙長が一定長さ以下に減少しないようにロール原紙を管理すると、残原紙長が一定長さ(例えば、500m程度)の半端なロール原紙の数が増え、ロール原紙の管理が難しくなる。
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたもので、紙継必要時間をより短縮させることができるようにして、小ロットのオーダに対応する場合や残原紙長が短いロール原紙を用いて段ボール等の紙工品を生産する場合等に、運転速度を低下させずに適宜紙継を行ないながら機械の連続運転を行なえるようにして、生産性を向上させることや、ロール原紙の管理を容易に行なうことができるようにした、ロール原紙供給装置及び方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明のロール原紙供給装置は、ロール原紙から次工程に紙を繰り出して供給するロール原紙供給装置であって、平面視で紙の供給方向に直列に配置された少なくとも上流位置,中間位置,下流位置の3つの位置と、前記上流位置の側方に配置され準備段階のロール原紙を配置する準備位置と、前記下流位置の側方に配置され排出段階のロール原紙を配置するリリース位置と、をそなえると共に、前記準備位置から前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置を順に経て前記リリース位置に移動可能であってロール原紙を支持する少なくとも3台のロール原紙支持装置(移動式ミルロールスタンド)と、前記紙の供給方向に沿って設けられた紙継装置と、をそなえていることを特徴としている。
前記中間位置として、第1の中間位置と第2の中間位置とが直列に設けられていることが好ましい。
前記紙継装置の紙継作動と、前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、前記ロール原紙支持装置の移動と、前記ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御する制御装置を備えていることが好ましい。
前記制御装置は、前記紙継装置の非作動時に、前記下流位置を空けて、前記上流位置及び前記中間位置にそれぞれ位置する前記ロール原紙支持装置を同時に前記中間位置及び前記下流位置に移動させることが好ましい。
前記制御装置は、前記紙継装置の作動時に、前記準備位置にある前記ロール原紙支持装置の前記上流位置への移動、及び、前記下流位置にある前記ロール原紙支持装置の前記リリース位置への移動を、並行して行なうことが好ましい。
前記紙継装置は、前記紙の供給方向に可動であることが好ましい。
前記紙継装置の紙継作動と、前記紙継装置の前記紙の供給方向への移動と、前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、前記ロール原紙支持装置の移動と、前記ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前回の紙継後に前記ロール原紙支持装置を前記紙の供給方向に移動させないで、前記紙継装置を前記紙の供給方向に移動させてその後の紙継を行なうことが好ましい。
前記紙継装置は、前記ロール原紙支持装置のロール原紙から繰り出される紙を滞留又は放出可能なダンサロール装置を備えると共に、前記紙継装置の紙継作動に際して、事前に前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度を前記次工程における紙の走行速度よりも増速させて前記ダンサロール装置によって前記次工程の上流で紙を滞留させて、その後、紙継作動時に前記紙の繰り出し速度を前記次工程における紙の走行速度よりも減速させる制御装置を備え、前記ダンサロール装置は、多段のダンサロールを有することが好ましい。
また、本発明のロール原紙供給方法は、ロール原紙から次工程に紙を繰り出して供給するロール原紙供給方法であって、平面視で紙の供給方向に直列に配置された少なくとも上流位置,中間位置,下流位置の3つの位置と、前記上流位置の側方に配置され準備段階のロール原紙を配置する準備位置と、前記下流位置の側方に配置され排出段階のロール原紙を配置するリリース位置と、を設けると共に、少なくとも3台のロール原紙支持装置(移動式ミルロールスタンド)を、それぞれ、前記準備位置から前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置を順に経て前記リリース位置に移動させながら前記次工程への紙の供給を行ない、前記の各ロール原紙支持装置の少なくとも2つが前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置の何れかに並んで停止している間に、前記紙の供給方向に沿って設けられた紙継装置によって紙継ぎを行なうことを特徴としている。
前記中間位置として、第1の中間位置と第2の中間位置とを上流側から直列に設け、ロール原紙から前記次工程に紙を繰り出して供給する運転中の前記ロール原紙支持装置を前記第2の中間位置に配置させると共に、紙継対象のロール原紙を支持する前記ロール原紙支持装置を前記第1の中間位置に配置させて、前記紙継装置によって紙継ぎを行なうことが好ましい。
前記紙継装置の紙継作動と、前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、前記ロール原紙支持装置の移動と、前記ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御することが好ましい。
前記紙継装置の非作動時に、前記下流位置を空けて、前記上流位置及び前記中間位置にそれぞれ位置する前記ロール原紙支持装置を同時に前記中間位置及び前記下流位置に移動させることが好ましい。
前記紙継装置の作動時に、前記準備位置にある前記ロール原紙支持装置の前記上流位置への移動、及び/又は、前記下流位置にある前記ロール原紙支持装置の前記リリース位置への移動を、並行して行なうことが好ましい。
前記紙継装置は、前記紙の供給方向に可動であって、前回の紙継後に前記ロール原紙支持装置を前記紙の供給方向に移動させないで、前記紙継装置を前記紙の供給方向に移動させてその後の紙継を行なうことが好ましい。
本発明のロール原紙供給装置又は方法によれば、平面視で紙の供給方向に直列に上流位置,中間位置,下流位置が設けられているので、上,中,下流位置又はこれらの位置の間に、少なくとも2台のロール原紙支持装置が常時並んで位置するようにロール原紙支持装置を操作することができる。このため、紙を繰り出している運転中のロール原紙に対してロール原紙供給部に隣接して紙継用のロール原紙を待機(紙継待機)させる際に、準備位置から上流位置へのロール原紙支持装置の移動操作及び下流位置からリリース位置へのロール原紙支持装置の移動操作の両方又は一方は不要となるので、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
中間位置として、第1の中間位置と第2の中間位置と直列に設ければ、紙の供給方向に2台のロール原紙支持装置が並んで位置する状態で、これらの2台のロール原紙支持装置の紙の供給方向への移動,準備位置から上流位置へのロール原紙支持装置の移動及び下流位置からリリース位置へのロール原紙支持装置の移動のうちの何れかを同時進行で実施することや、紙の供給方向に3台のロール原紙支持装置を並べて同時に移動させることが可能になり、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
さらに、紙継装置の紙継作動と、ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、ロール原紙支持装置の移動と、ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御することにより、紙継を効率よいタイムスケジュールで実施することができ、運転速度を高速にしながらも原紙を効率よく使用することが可能になる。
この場合、紙継装置の非作動時に、下流位置を空けて、上流位置及び中間位置にそれぞれ位置するロール原紙支持装置を同時に中間位置及び下流位置に移動させれば、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
また、紙継装置の作動時に、準備位置にあるロール原紙支持装置の上流位置への移動、及び/又は、下流位置にあるロール原紙支持装置のリリース位置への移動を、並行して行なえば、これによっても原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
紙継装置を、紙の供給方向に可動にすれば、紙継を行なった後、紙継装置を移動させることができ、これにより、ロール原紙支持装置を移動させずに次の紙継ぎを実施することができ、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
この場合、紙継装置の紙継作動と、紙継装置の前記紙の供給方向への移動と、ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、ロール原紙支持装置の移動と、ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御し、前回の紙継後にロール原紙支持装置を紙の供給方向に移動させないで、紙継装置を紙の供給方向に移動させてその後の紙継を行なうことにより、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
ロール原紙支持装置のロール原紙から繰り出される紙を滞留又は放出可能なダンサロール装置を備えると共に、紙継装置の紙継作動に際して、事前にロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも増速させてダンサロール装置によって次工程の上流で紙を滞留させて、その後、紙継作動時に紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも減速させるものにおいて、前記ダンサロール装置が、多段のダンサロールを有するようにすれば、紙の滞留量を増大させることができ、原紙替えサイクル時間を短縮させても、次工程における紙の連続走行を高速で支障なく行なうことができる。
本発明の第1,2実施形態にかかるロール原紙供給装置を説明する図であって、(a)はその原紙供給方向と直行する方向から見た側面図、(b)はその原紙供給方向から見た正面図である。 本発明の第1実施形態にかかるロール原紙供給装置におけるロール原紙支持装置の配置位置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態にかかるロール原紙供給装置によるロール原紙供給処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置におけるロール原紙支持装置の配置位置を示す平面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置によるロール原紙供給処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるロール原紙供給装置の紙継装置及びそのダンサロールの作動を説明する側面図である。 一般的なコルゲータの構成を示す側面図である。 従来技術にかかるロール原紙供給装置におけるロール原紙支持装置の配置位置を示す平面図である。 従来技術にかかるロール原紙供給装置におけるロール原紙支持装置の配置位置を示す平面図である。
以下、図面により本発明にかかる実施の形態を説明する。
図1は第1,2実施形態に関し、図2,図3は第1実施形態に関し、図4〜図11は第2実施形態に関している。また、各実施形態で適用される紙工機械としてのコルゲータの概要構成については、背景技術の欄で用いた図12を流用して説明する。ただし、一部の符号は、図12中に示す括弧書きのものを適用する。
〔ロール原紙供給装置及びコルゲータ〕
第1,2実施形態では、ロール原紙供給装置が紙工機械としてのコルゲータに適用された場合を説明する。このコルゲータの概要構成は、周知のものであり、例えば図12に示すように、コルゲータは、上流からシングルフェーサ1A,1B,ダブルフェーサ2,スリッタスコアラ3,カットオフ4,スタッカ5が順に備えられている。なお、コルゲータは平面視では、通常、ングルフェーサ1A,1B,ダブルフェーサ2,スリッタスコアラ3,カットオフ4,スタッカ5が直線状に並んでおり、この平面視における各要素の直線状の並びをマシンラインMLとも呼ぶ。
ここでは、第1シングルフェーサ1Aと第2シングルフェーサ1Bとの2つのシングルフェーサ1が備えられ、複両面段ボールDWCを製造する場合には、両シングルフェーサ1A,1Bの両方が用いられ、両面段ボールSWCを製造する場合には、両シングルフェーサ1A,1Bの一方が用いられる。両面段ボールSWCのみを製造するコルゲータの場合、シングルフェーサ1は1つのみ装備することになる。
シングルフェーサ1A,1Bでは、裏ライナL1に、連続紙を段繰りした中芯Mを貼り合わせて片面段ボールCを製造し、ダブルフェーサ2では片面段ボールCに表ライナL2を貼り合わせて両面段ボールSWC或いは複両面段ボールDWCを製造する。製造された両面段ボールSWC或いは複両面段ボールDWCは、スリッタスコアラ3により罫入れ及びスリッティングがなされ、カットオフ4により切断された段ボールシートWCSはスタッカ5に積載される。
裏ライナL1や中芯Mや表ライナL2に用いられる連続紙は、シングルフェーサ1A,1B及びダブルフェーサ2の各上流部に装備されたロール原紙供給装置10に用意されたロール原紙13から繰り出される。各ロール原紙供給装置10は、ミルロールスタンド(ロール原紙支持装置)11とスプライサ(紙継処理装置)12とを備え、ミルロールスタンド11には、アーム対が備えられ、アーム対により製造工程にロール原紙13を支持しロール原紙13から紙を繰り出して供給する。
スプライサ12は、ミルロールスタンド11の上方に装備される。このスプライサ12では、新ロール原紙13から巻きほぐされた紙の先端部に両面粘着テープを貼った状態でこの先端部を支持し、旧ロール原紙13から繰り出された走行中の旧原紙にこの先端部の両面粘着テープを押し付けて貼り合せて、旧原紙の紙継部分よりもロール側を切断して紙継処理を行なう。
なお、ロール原紙供給装置10から供給される紙の供給は平面視で、通常、マシンラインMLに沿って行なわれるので、平面視でマシンラインMLの方向が紙の供給方向100となる。ただし、この平面視での紙の供給方向100はマシンラインMLに沿うものには限らない。
〔ロール原紙支持装置及び紙継処理装置〕
次に、第1,2実施形態にかかる移動式ミルロールスタンド(ロール原紙支持装置、単に、ミルロールスタンドともいう)11、及び、スプライスユニット(紙継装置)12aを備えたスプライサ(紙継処理装置)12を説明する。
図1に示すように、移動式ミルロールスタンド11は、台車14上に左右1対の支柱15が立設され、両支柱15上部には梁16が架け渡されている。梁16の下方には、左右1対の支持アーム17が梁16の軸方向に移動可能に支持されている。また、各支持アーム17にはロール原紙13を支持するチャック17aが昇降可能に対向して突設されている。
これにより、1対の支持アーム17を離隔させて、支持アーム17間にロール原紙13を搬入して、チャック17aの先端軸がロール原紙13の軸心位置と同軸になるように両チャック17aを降下させ、支持アーム17をロール原紙13に接近させて、各チャック17aをロール原紙13の軸穴内に進入させて、ロール原紙13を支持する状態とする。続いて、両チャック17aを使用位置まで上昇させることで、ロール原紙13を使用位置に支持できるようになっている。
台車14の下部には、紙の供給方向(マシン方向、又はMD方向とも言う)100(図4,図13参照)の方向に移動するための昇降式のキャスタ14aと、紙の供給方向100と直行する方向(幅方向、又はCD方向とも言う)に移動するキャスタ14bが設置されている。これにより、各台車14は、CD方向への移動と、MD方向への移動(この場合、昇降式のキャスタ14aをフロアに降下させる)とを、行なえるようになっている。
また、紙の供給方向100に隣接して並んだ台車14,14を所定の相対距離で連結する連結機構(図示略)が装備され、この連結機構を作動させることにより、隣接して並んだ台車14,14を、相対距離を一定に保って一体に移動させることができるようになっている。もちろん、連結機構による連結を解除すれば、台車14を独立して各方向に移動させることができる。
スプライサ12は、紙継を行なうスプライスユニット(紙継装置)12aと、ミルロールスタンド11のロール原紙13から繰り出される紙の張力状態に応じて移動可能なダンサロール装置18とを備えている。図1中では省略するが、ダンサロール装置18は、支持部材に支持される移動支持体18aに回転自在に支持されて紙の張力に応じて移動する移動ロール18bと、固定された固定ロール18cとを備えている(図6参照)。なお、ダンサロール装置18は、紙の張力状態に応じて移動可能なので、紙の張力が弱まればロール原紙から繰り出される紙を滞留させ、紙の張力が強まればロール原紙から繰り出される紙を放出させる。
本実施形態では、移動ロール18bとして複数(ここでは、4つ)のロールを備え、また固定ロール18cとして複数(ここでは、4つ)のロールを備え、多段(ここでは、4段)のダンサロールとして構成されている。したがって、ロール原紙13から繰り出され移動ロール18bと固定ロール18cとの間に掛け渡された紙は、移動ロール18bが固定ロール18cから離隔するとこの離隔ストロークのn倍(nは移動ロール18b又は固定ロール18cの個数、ここでは4)の長さだけ増大し、移動ロール18bが固定ロール18cに接近するとこの離隔ストロークのn倍(nは移動ロール18b又は固定ロール18cの個数、ここでは4)の長さだけ減少する。
このため、ダンサロール装置18は、ロール原紙13から繰り出された紙を蓄えるアキュムレータとしても機能する。スプライサ12による紙継時には、スプライスユニット12aを通過する紙の速度を紙継作業に支障がないように停止させるので、コルゲータの運転速度で紙を供給することができなくなる。そこで、事前に、図示しないコントローラ(制御装置)によって、コルゲータの運転速度よりも速い速度でミルロールスタンド11のロール原紙13から紙を繰り出して、ダンサロール装置18の移動ロール18bと固定ロール18cとの間に紙を蓄え、紙継時にはこの蓄えた紙をコルゲータの運転速度で供給して、コルゲータでは紙継時にも所定の運転速度を続行するようになっている。
例えば、移動ロール18bが固定ロール18cから最も離隔した位置をロール位置Aとから移動ロール18bが固定ロール18c中間位置まで接近したロール位置Bまで接近する間に1回の紙継処理を行なえ、さらに、移動ロール18bが固定ロール18c中間位置まで接近したロール位置Bから移動ロール18bが固定ロール18cから最も接近した位置をロール位置Aとまで接近する間にも1回の継処理を行なえるようになっている。
なお、各実施形態では、図示しないが、ロール原紙13を後述の準備位置P1まで搬入する原紙搬入装置と、ロール原紙13リリース位置P5から搬出する原紙搬出装置と、テープ貼り装置とが装備され、図示しないコントローラ(制御装置)は、スプライサ12の紙継作動と、運転状態のミルロールスタンド11のロール原紙13からの紙の繰り出し速度と、各ミルロールスタンド11の移動と、各ミルロールスタンド11によるロール原紙13の着脱とを、原紙搬入装置によるロール原紙13の搬入と、原紙搬出装置によるロール原紙13の搬出とを、テープ貼り装置によるロール原紙13の紙端へのテープ貼りとを、連携させて制御するようになっている。
なお、図1には、台車14が紙の供給方向100に3台横並びになっているが、本発明の場合、台車14が紙の供給方向100に少なくとも3台横並びになりうることが必要である。後述の第1実施形態では、台車14が紙の供給方向100に4台横並びになりうるものになっており、後述の第2実施形態では、台車14が紙の供給方向100に3台横並びになりうるものになっている。
以下、第1,2実施形態を順次説明する。
〔第1実施形態の構成〕
第1実施形態では、図2に示すように、平面視において、2点鎖線で示すコルゲータの製造ライン(マシンライン)MLに沿った紙の供給方向100に、上流位置(待機位置)P2,第1の中間位置(紙継位置)P3a,第2の中間位置(運転位置)P3b,下流位置(排出位置)P4の4つの位置が直列に配置され、これらの4つの位置P2,P3a,P3b,P4に対応してマシンラインMLの側方に、準備位置P1及びリリース位置P5を含む4つの位置が配置されており、これらを合わせた8つの位置に、4台の移動式ミルロールスタンド11を適宜移動させる構成としている。
つまり、マシンラインMLの側方には、準備段階のロール原紙13を支持する配置する準備位置P1が設けられ、マシンラインML上のこの準備位置P1と対応する箇所には、上流位置P2が設けられ、マシンラインML上には、上流位置P2に続いて、第1の中間位置P3a,第2の中間位置P3b,下流位置P4が順に設けられる。リリース位置P5はマシンラインML上の下流位置P4の側方に設けられ、第2の中間位置P3bの側方には位置P6が、第1の中間位置P3aの側方には位置P7が備えられる。
これにより、移動式ミルロールスタンド11は、準備位置P1で支持アーム17b,17bを開閉して新たに使用するロール原紙13を支持アーム17b,17b間で軸支して紙の先端部を巻きほぐして、この紙の先端部に両面粘着テープを貼って紙継準備処理を行ない、その後、CD方向に移動して上流位置(待機位置)P2で待機する。その後、MD方向に移動して第1の中間位置(紙継位置)P3aで紙継待機をしてから第2の中間位置(運転位置)P3bに位置する運転中(コルゲータの各部に紙を供給している)のミルロールスタンド11のロール原紙13との間で紙継を行なう。なお、上流位置(待機位置)P2又は第1の中間位置(紙継位置)P3aで下流側のミルロールスタンド11の台車14と連結される。
紙継後は、運転(コルゲータの各部に紙を供給)しながら第2の中間位置P3bまでMD方向に移動して運転を行なう。この間に上流側にミルロールスタンド11が隣接すればこの台車14と連結される。コルゲータの各部への紙の供給を終えたら、第1の中間位置P3aに位置する紙継待機中のミルロールスタンド11のロール原紙13との間で紙継を行なう。そして、紙継が完了したら、MD方向に下流位置(排出位置)P4まで移動して、この間、紙端の巻き取り貼り付け処理を行ない、その後、上流側のミルロールスタンド11の台車14との連結を解除される。
その後、CD方向にリリース位置P5まで移動して、リリース位置P5で、支持アーム17b,17bを開放して使用済みのロール原紙13を搬出する。その後は、位置P6,位置P7,準備位置P1の空き状態に応じて適宜移動と停止とをしながら準備位置P1に戻って、再び、準備位置P1で新たに使用するロール原紙13を軸支して紙継準備処理を行なう。
本実施形態では、4台の移動式ミルロールスタンド11がこのような順で移動しながら、機械の運転中は、常に、何れかの移動式ミルロールスタンド11が第2の中間位置(運転位置)P3bに位置して、搭載されたロール原紙13からコルゲータの各部に紙を供給し、上流側に隣接する移動式ミルロールスタンド11のロール原紙13との紙継を経て、連続的な運転を実現できるようになっている。
〔ロール原紙供給装置の具体的運転例〕
次に、図3を参照して、ロール原紙供給装置の具体的な運転例を説明する。
図3は、左側から右側にこの順で連続的に実施される時系列の動作を示すものである。
まず、図3の左端上部に示すように、符号aを付すミルロールスタンドが第2の中間位置(運転位置)P3bに、符号bを付すミルロールスタンドが第1の中間位置(紙継位置)P3aに、符号cを付すミルロールスタンドが上流位置(待機位置)P2に、符号dを付すミルロールスタンドが準備位置P1にあって、機械の始動に当たって、ミルロールスタンドb,c,dはいずれもロール原紙13が搭載され且つその地点で可能な紙継準備が完了していて、紙の供給方向100に並んだミルロールスタンドa,b,cは互いに連結されているものとする。
この状態で、紙継指令S1がなされると、第2の中間位置(運転位置)P3bで運転中(コルゲータの対応部に紙を供給している)のミルロールスタンドaのロール原紙13から、第1の中間位置(紙継位置)P3aのミルロールスタンドbのロール原紙13へと紙継処理(旧紙の減速とその後の紙継)を行なう。なお、この紙継処理時には、ダンサロールは最離隔位置Aから中間位置Bまで移動する(ダンサロール飛びA→B)。
この紙継処理には所定時間(この例では、4秒)を要し、紙継完了後には、ミルロールスタンドbのロール原紙13からコルゲータの対応部に紙を供給する状態となる。また、紙継完了後には、互いに連結されているミルロールスタンドa,b,cはMD方向下流に同時移動する。これにより、ミルロールスタンドaは下流位置(排出位置)P4に、ミルロールスタンドbは第2の中間位置(運転位置)P3bに、ミルロールスタンドcは第1の中間位置(紙継位置)P3aに移動する。
これにより、次の紙継指令S2に対応可能な状態となる。この場合、前回の紙継指令S1から今回の紙継指令S2まで要する必要時間(紙継必要時間、或いは、原紙替えサイクル時間)は、紙継処理時間(この例では、4秒)とミルロールスタンドa,b,cのMD方向下流へ1ブロック単位だけ移動させる移動時間(この例では、12秒)の和(16秒)となる。
そして、この最小の原紙替えサイクル時間で次の紙継指令S2が出されると、第2の中間位置(運転位置)P3bで運転中(コルゲータの対応部に紙を供給している)のミルロールスタンドbのロール原紙13から、第1の中間位置(紙継位置)P3aのミルロールスタンドcのロール原紙13へと紙継処理を行なう。この紙継処理時には、ダンサロールは中間位置Bから最接近位置Cまで移動する(ダンサロール飛びB→C、飛び時間9秒)。
この紙継処理と並行して、ミルロールスタンドaとミルロールスタンドbとの連結を解除(連結解除時間は、この例では、3秒)し、その後、ミルロールスタンドaを下流位置(排出位置)P4からCD方向にリリース位置P5まで移動させる(移動時間は、この例では、15秒)と共に、準備位置P1にあるミルロールスタンドdをCD方向に上流位置(待機位置)P2まで移動して(移動時間は、この例では、15秒)、ミルロールスタンドcとミルロールスタンドdとの連結(連結時間は、この例では、3秒)を行なう。また、この間、原紙搬入装置が、新ロール原紙13を準備位置P1まで搬入する。
ミルロールスタンドaがCD方向にリリース位置P5まで移動し下流位置(排出位置)P4が空くと共に、ミルロールスタンドcとミルロールスタンドdとが連結する。この後、互いに連結されたミルロールスタンドb,c,dをMD方向下流へ1ブロック単位だけ移動(この例では、移動時間12秒)させる
この段階で、つまり、前回の紙継処理開始から連結解除時間又は連結時間(3秒)と、ミルロールスタンドaのCD方向移動時間又ミルロールスタンドdのCD方向移動時間(15秒)と、ミルロールスタンドb,c,dをMD方向下流へ1ブロック単位だけ移動させる移動時間(12秒)との和(=30秒)だけ時間が経過した時点で、ミルロールスタンドの方では、次の紙継処理を開始できるが、ダンサロールの方が最接近位置Cからの離隔移動が完了しないので、ダンサロールは最接近位置Cから中間位置Bまで復帰するのを待って(ダンサロール復帰C→B、復帰時間30秒)、次の紙継処理が可能となる。
ここでは、図4に示すように、ダンサロール復帰後、所定のタイムラグ(1秒)をあけて、前回の紙継処理開始から40秒後(原紙替えサイクル時間)に次の紙継処理の指令S3が出されている。
〔第1実施形態にかかる効果〕
このように、本ロール原紙供給装置及び方法によれば、紙の供給方向100に直列に上流位置P2,第1中間位置P3a,第2中間位置P3b,下流位置P4が設けられているので、上流位置P2,第1中間位置P3a,第2中間位置P3b,下流位置P4はこれらの位置の間に、少なくとも2台のミルロールスタンド11が常時並んで位置するように操作することができる。このため、紙を繰り出している運転中のロール原紙に対して紙の供給方向100に隣接して紙継用のロール原紙を待機(紙継待機)させる際に、準備位置P1から上流位置P2へのミルロールスタンド11の移動操作及び下流位置P4からリリース位置P5へのミルロールスタンド11の移動操作の両方又は一方は不要となるので、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
また、中間位置として、第1の中間位置P3aと第2の中間位置P3aとが直列に設けられるので、紙の供給方向100に2台のミルロールスタンド11が並んで位置する状態で、これらの2台のミルロールスタンド11の紙の供給方向100への移動,準備位置P1から上流位置P2へのミルロールスタンド11の移動及び下流位置P4からリリース位置P5へのミルロールスタンド11の移動のうちの何れかを同時進行で実施することや、紙の供給方向100に3台のミルロールスタンド11を並べて同時に移動させることが可能になり、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
さらに、スプライサ12の紙継作動と、ミルロールスタンド11のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、ミルロールスタンド11の移動と、ミルロールスタンド11によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御することにより、紙継を効率よいタイムスケジュールで実施することができ、運転速度を高速にしながらも原紙を効率よく使用することが可能になる。
また、スプライサ12の非作動時に、下流位置P4を空けて、上流位置P2,及び中間位置P3a及び/又はP3bにそれぞれ位置するミルロールスタンド11を同時に中間位置P3a及び/又はP3b,及び下流位置P4に移動させても、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
また、スプライサ12の作動時に、準備位置P1にあるミルロールスタンド11の上流位置P2への移動、及び/又は、下流位置P4にあるミルロールスタンド11のリリース位置P5への移動を、並行して行なえば、これによっても原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
また、ダンサロール装置18が、多段のダンサロールを有するので、紙の滞留量を増大させることができ、原紙替えサイクル時間を短縮させても、次工程における紙の連続走行を高速で支障なく行なうことができる。
したがって、小ロットのオーダに対応する場合や残原紙長が短い(例えば、400m以下の)ロール原紙を用いて段ボール等の紙工品を生産する場合等に、運転速度を低下させずに適宜紙継を行ないながら機械の連続運転を行なえるようになり、生産性を向上されることや、ロール原紙の管理を容易に行なうことができるようになる。
〔第2実施形態の構成〕
第2実施形態では、図4に示すように、2点鎖線で示すコルゲータの製造ライン(マシンライン)MLに沿った紙の供給方向100に、上流位置P2,中間位置P3,下流位置P4の3つの位置が直列に配置され、これらの3つの位置P2,P3,P4に対応してマシンラインMLの側方に、準備位置P1及びリリース位置P5を含む3つの位置が配置されており、これらを合わせた6つの位置に、4台の移動式ミルロールスタンド11を適宜移動させる構成としている。
つまり、マシンラインMLの側方には、準備段階のロール原紙13を支持する配置する準備位置P1が設けられ、マシンラインML上のこの準備位置P1と対応する箇所には、上流位置P2が設けられ、マシンライン上には、上流位置P2に続いて、中間位置P3,下流位置P4が順に設けられる。リリース位置P5はマシンラインML上の下流位置P4の側方に設けられ、中間位置P3の側方には位置P6が備えられる。
また、図7に示すように、スプライスユニット12aは紙の供給方向100に可動になっている。
これにより、移動式ミルロールスタンド11は、準備位置P1で支持アーム17b,17bを開閉して新たに使用するロール原紙13を支持アーム17b,17b間で軸支して紙の先端部を巻きほぐして、この紙の先端部に両面粘着テープを貼って紙継準備処理を行ない、その後、CD方向に移動して上流位置P2で待機する。その後、この位置で紙継待機或いは運転を行なうか、MD方向に移動して中間位置P3或いは下流位置P4で紙継待機或いは運転を行なう。なお、上流位置P2と中間位置P3とに、或いは、中間位置P3と下流位置P4とにそれぞれ並んだミルロールスタンド11の台車14同士は第1実施形態と同様に連結される。
紙継後に、使用後のロール原紙13を搬出するミルロールスタンド11は、下流位置P4からリリース位置P5へとCD方向に移動して、使用後のロール原紙13を搬出し、さらに、位置P6から準備位置P1に移動して、再び、新たに使用するロール原紙13を搭載し、上記の処理を繰り返す。
本実施形態では、4台の移動式ミルロールスタンド11がこのような順で移動しながら、機械の運転中は、常に、何れか2つの移動式ミルロールスタンド11がマシンラインML上に位置して、搭載されたロール原紙13からコルゲータの各部に紙を供給し、上流側に隣接する移動式ミルロールスタンド11のロール原紙13との紙継を経て、連続的な運転を実現できるようになっている。
〔ロール原紙供給装置の具体的運転例〕
次に、図5〜図10を参照して、ロール原紙供給装置の具体的な運転例を説明する。
図5は、この順で左側から右側に連続的に実施される時系列の動作を、紙面の都合で2つに分けて示すものである。
まず、図5の左端上部に示すように、符号aを付すミルロールスタンドが下流位置(ここでは、運転位置)P4に、符号bを付すミルロールスタンドが中間位置(ここでは、紙継位置)P3に、符号cを付すミルロールスタンドが上流位置(ここでは、待機位置)P2に、符号dを付すミルロールスタンドが準備位置P1にあって、機械の始動に当たって、ミルロールスタンドb,c,dはいずれもロール原紙13が搭載され且つその地点で可能な紙継準備が完了していて、紙の供給方向100に並んだミルロールスタンドb,cは互いに連結されているものとする。
この状態で、紙継指令SS1がなされると、下流位置P4で運転中(コルゲータの対応部に紙を供給している)のミルロールスタンドaのロール原紙13から、中間位置P3のミルロールスタンドbのロール原紙13へと紙継処理(旧紙の減速とその後の紙継)を行なう。なお、この紙継処理時には、ダンサロールは図6に示す最離隔位置Aから図7に示す中間位置Bまで移動する(ダンサロール飛びA→B)。
この紙継処理には所定時間(この例では、4秒)を要し、紙継完了後には、ミルロールスタンドaのロール原紙13の紙端処理(紙端をロールに貼り合わせる)をして、CD方向にリリース位置P5まで移動させる。
これと並行して、スプライスユニット12aを図7に示すミルロールスタンドの配置にかかる中間位置P3に対応する位置から、図8に示すミルロールスタンドの配置にかかる上流位置P2に対応する位置へと移動させる(スプライスユニット移動)。この移動により、次の紙継指令SS2が可能となり、この場合の原紙替えサイクル時間は、紙継処理時間(この例では、4秒)とスプライサ12のMD方向下流への移動時間(この例では、12秒)の和(16秒)となる。
この原紙替えサイクル時間後に次の紙継指令SS2が出されると、中間位置P3で運転中(コルゲータの対応部に紙を供給している)のミルロールスタンドbのロール原紙13から、上流位置P2のミルロールスタンドcのロール原紙13へと紙継処理(旧紙の減速とその後の紙継)を行なう。なお、この紙継処理時には、ダンサロールは図8に示す中間位置Bから図9に示す最接近位置Cまで移動する(ダンサロール飛び中間位置B→最接近位置C、時間9秒)。
その後、ダンサロールが最接近位置Cから中間位置Bまで離隔移動する(ダンサロール復帰最接近位置C→中間位置B、復帰時間30秒)が、ここでは、主に、次のミルロールスタンドdが紙継準備位置となる上流位置P2までCD移動を完了する時点が、原紙替えサイクル時間を規定する。
つまり、ミルロールスタンドdの上流位置P2までの移動は、まず、下流位置P4のミルロールスタンドaのCD移動(15秒)を行ない、続いて、ミルロールスタンドb,cのMD移動(12秒)を行ない、その後、ミルロールスタンドdの上流位置P2までのCD移動(15秒)を行なうことになり、下流位置P4のミルロールスタンドaのCD移動(15秒)の開始は、前回の紙継指令SS2に先行するが、前回の紙継指令SS2からミルロールスタンドdの上流位置P2までのCD移動の完了までに、40秒を要しており、ダンサロールが図7に示す中間位置Bから図8に示す最離隔位置Cまで移動し(ダンサロール飛び中間位置B→最接近位置C、時間9秒)、その後、図9に示す最離隔位置Cから図10に二点鎖線で示す中間位置Bまで復帰する時間(ダンサロール復帰C→B、復帰時間30秒)の合計時間(39秒)よりも長く、原紙替えサイクル時間を規定する。
そして、その後の紙継指令SS3(図示略)が出されると、次のミルロールスタンドaが紙継準備位置となる上流位置P2までCD移動を完了する時点が、原紙替えサイクル時間を規定する。
この場合、ミルロールスタンドdの上流位置P2までの移動が完了すると、準備位置P1が空くので、ミルロールスタンドaを準備位置P1にMD移動(6秒)し、アームを閉じて新しいロール原紙13を搭載し(4秒)、タイムラグ(2秒)を経て紙継準備(15秒)を行なって、ミルロールスタンドaを準備位置P1流位置P2までC、D移動(15秒)する。これらの積算時間(42秒)は、ダンサロールが中間位置Bから最接近位置Cに接近し更に中間位置Bまで離隔移動する時間(39秒)以上となり、原紙替えサイクル時間を規定する。
図示しないが、さらに次の紙継指令SS4から、その次の紙継指令SS5までに、初期の紙継指令SS1が出される状態まで各ミルロールスタンドa〜dを復帰させ、この一方で、ダンサロールを図9に示す最接近位置Cまで接近させた後、図10,図11に示す最離隔位置Aまで復帰する場合は、原紙替えサイクル時間は、各ミルロールスタンドa〜dの位置の復帰時間が規定する。つまり、紙継指令SS4では、中間位置P4のミルロールスタンドdから上流位置P2のミルロールスタンドaへの紙継が行なわれるが、この紙継後は、ミルロールスタンドdでの紙端の巻取り貼り付け処理(10秒)、その後に、ミルロールスタンドd,aのMD移動(12秒)、ミルロールスタンドbのCD移動(15秒)、ミルロールスタンドdのCD移動(15秒)、スプライス12の移動(12秒)、ミルロールスタンドcのCD移動(15秒)が順次行なわれ、この積算時間が、原紙替えサイクル時間を規定する。
以降の紙継指令SS6(図示略)は紙継指令SS1と同様の状況下で行なわれる。
〔第2実施形態にかかる効果〕
このように、本ロール原紙供給装置及び方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、スプライスユニット12aを、紙の供給方向100に可動にしているので、紙継を行なった後、スプライスユニット12aを移動させることにより、ミルロールスタンド11を移動させずに次の紙継ぎを実施することができ、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
この場合、スプライサ12の紙継作動と、スプライスユニット12aの紙の供給方向100への移動と、ミルロールスタンド11のロール原紙13からの紙の繰り出し速度と、ミルロールスタンド11の移動と、ミルロールスタンド11によるロール原紙13の着脱とを、連携させて制御し、前回の紙継後にミルロールスタンド11を紙の供給方向100に移動させないで、スプライスユニット12aを紙の供給方向100に移動させてその後の紙継を行なうことにより、原紙替えサイクル時間を短縮することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態のものに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形或いは省略或いは組み合わせをして実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、4台の移動式ロール原紙支持装置を用いているが、少なくとも3台の移動式ロール原紙支持装置を用いれば、従来技術に比べて紙継必要時間を短縮させることができる。
また、上記の第1実施形態では、紙継作動と、ロール原紙からの紙の繰り出し速度と、ロール原紙支持装置の移動と、ロール原紙の着脱とを連携させる制御、及び、紙継作動に際して、事前にロール原紙からの紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも増速させてダンサロール装置によって次工程の上流で紙を滞留させて、その後、紙継作動時に紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも減速させる制御を、何れも、共通のコントローラを用いて行なっているが、個別のコントローラ(制御装置)を用いてもよい。
同様に、上記の第2実施形態では、紙継作動と、紙継装置の紙の供給方向への移動と、ロール原紙からの紙の繰り出し速度と、ロール原紙支持装置の移動と、ロール原紙の着脱とを連携させる制御、及び、紙継作動に際して、事前にロール原紙からの紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも増速させてダンサロール装置によって次工程の上流で紙を滞留させて、その後、紙継作動時に紙の繰り出し速度を次工程における紙の走行速度よりも減速させる制御を、何れも、共通のコントローラを用いて行なっているが、個別のコントローラ(制御装置)を用いてもよい。
1,1A,1B シングルフェーサ
2 ダブルフェーサ
3 スリッタスコアラ
4 カットオフ
5 スタッカ
10 ロール原紙供給装置
11 ミルロールスタンド(ロール原紙支持装置)
12 スプライサ(紙継処理装置)
12a スプライスユニット(紙継装置)
13 ロール原紙
14 台車
14a キャスタ
15 支柱
16 梁
17 支持アーム
17a チャック
18 ダンサロール装置
18a 移動支持体
18b 移動ロール
18c 固定ロー
00 紙の供給方向(マシン方向、又はMD方向)
ML マシンライン
DWC 複両面段ボール
SWC 両面段ボール
L1 裏ライナ
L2 表ライナ
M 中芯
C 片面段ボール
P1 準備位置
P2 上流位置
P3,P3a,P3b 中間位置
P4 下流位置
P5 リリース位置

Claims (11)

  1. ロール原紙から次工程に紙を繰り出して供給するロール原紙供給装置であって、
    平面視で紙の供給方向に直列に配置された少なくとも上流位置,中間位置,下流位置の3つの位置と、
    前記上流位置の側方に配置され準備段階のロール原紙を配置する準備位置と、
    前記下流位置の側方に配置され排出段階のロール原紙を配置するリリース位置と、をそなえると共に、
    前記準備位置から前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置を順に経て前記リリース位置に移動可能であってロール原紙を支持する少なくとも3台のロール原紙支持装置と、
    前記紙の供給方向に沿って設けられた紙継装置と、をそなえている
    ことを特徴とする、ロール原紙供給装置。
  2. 前記中間位置として、第1の中間位置と第2の中間位置とが直列に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1記載のロール原紙供給装置。
  3. 前記紙継装置の紙継作動と、前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、前記ロール原紙支持装置の移動と、前記ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御する制御装置を備えている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のロール原紙供給装置。
  4. 前記制御装置は、前記紙継装置の非作動時に、前記下流位置を空けて、前記上流位置及び前記中間位置にそれぞれ位置する前記ロール原紙支持装置を同時に前記中間位置及び前記下流位置に移動させる
    ことを特徴とする、請求項3記載のロール原紙供給装置。
  5. 前記制御装置は、前記紙継装置の作動時に、前記準備位置にある前記ロール原紙支持装置の前記上流位置への移動、及び、前記下流位置にある前記ロール原紙支持装置の前記リリース位置への移動を、並行して行なう
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載のロール原紙供給装置。
  6. 前記紙継装置は、前記紙の供給方向に可動である
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール原紙供給装置。
  7. 前記紙継装置の紙継作動と、前記紙継装置の前記紙の供給方向への移動と、前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度と、前記ロール原紙支持装置の移動と、前記ロール原紙支持装置によるロール原紙の着脱とを、連携させて制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前回の紙継後に前記ロール原紙支持装置を前記紙の供給方向に移動させないで、前記紙継装置を前記紙の供給方向に移動させてその後の紙継を行なう
    ことを特徴とする、請求項6記載のロール原紙供給装置。
  8. 前記ロール原紙支持装置のロール原紙から繰り出される紙を滞留又は放出可能なダンサロール装置を備えると共に、
    前記紙継装置の紙継作動に際して、事前に前記ロール原紙支持装置のロール原紙からの紙の繰り出し速度を前記次工程における紙の走行速度よりも増速させて前記ダンサロール装置によって前記次工程の上流で紙を滞留させて、その後、紙継作動時に前記紙の繰り出し速度を前記次工程における紙の走行速度よりも減速させる制御装置を備え、
    前記ダンサロール装置は、多段のダンサロールを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロール原紙供給装置。
  9. ロール原紙から次工程に紙を繰り出して供給するロール原紙供給方法であって、
    平面視で紙の供給方向に直列に配置された少なくとも上流位置,中間位置,下流位置の3つの位置と、
    前記上流位置の側方に配置され準備段階のロール原紙を配置する準備位置と、
    前記下流位置の側方に配置され排出段階のロール原紙を配置するリリース位置と、を設けると共に、
    少なくとも3台のロール原紙支持装置を、それぞれ、前記準備位置から前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置を順に経て前記リリース位置に移動させながら前記次工程への紙の供給を行ない、
    前記の各ロール原紙支持装置の少なくとも2つが前記上流位置,前記中間位置,前記下流位置の何れかに並んで停止している間に、前記紙の供給方向に沿って設けられた紙継装置によって紙継ぎを行なう
    ことを特徴とする、ロール原紙供給方法。
  10. 前記中間位置として、第1の中間位置と第2の中間位置とを上流側から直列に設け、
    ロール原紙から前記次工程に紙を繰り出して供給する運転中の前記ロール原紙支持装置を前記第2の中間位置に配置させると共に、紙継対象のロール原紙を支持する前記ロール原紙支持装置を前記第1の中間位置に配置させて、前記紙継装置によって紙継ぎを行なう
    ことを特徴とする、請求項9記載のロール原紙供給方法。
  11. 前記紙継装置は、前記紙の供給方向に可動であって、
    前回の紙継後に前記ロール原紙支持装置を前記紙の供給方向に移動させないで、前記紙継装置を前記紙の供給方向に移動させてその後の紙継を行なう
    ことを特徴とする、請求項9又は10記載のロール原紙供給方法。
JP2011018750A 2011-01-31 2011-01-31 ロール原紙供給装置及び方法 Active JP5675394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011018750A JP5675394B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 ロール原紙供給装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011018750A JP5675394B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 ロール原紙供給装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012158430A JP2012158430A (ja) 2012-08-23
JP5675394B2 true JP5675394B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=46839287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011018750A Active JP5675394B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 ロール原紙供給装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5675394B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021246135A1 (ja) 2020-06-05 2021-12-09 三菱重工機械システム株式会社 ロール原紙供給装置およびロール原紙供給方法並びに段ボールシートの製造装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015218321A1 (de) * 2015-09-24 2017-03-30 Bhs Corrugated Maschinen- Und Anlagenbau Gmbh Splicevorrichtung

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62167160A (ja) * 1986-01-17 1987-07-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ロ−ル原紙供給装置
JPH0772039B2 (ja) * 1986-05-08 1995-08-02 三菱重工業株式会社 ロ−ル原紙供給装置
JP2004189379A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Rengo Co Ltd ウェブ継ぎ装置
JP4734198B2 (ja) * 2006-08-29 2011-07-27 三菱重工印刷紙工機械株式会社 原紙ロール交換装置及び原紙ロール交換方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021246135A1 (ja) 2020-06-05 2021-12-09 三菱重工機械システム株式会社 ロール原紙供給装置およびロール原紙供給方法並びに段ボールシートの製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012158430A (ja) 2012-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071151B2 (ja) リール巻出し機及び巻出し方法
US11186458B2 (en) Splicing device for web materials, unwinder including the splicing device, and operating method
WO2018135054A1 (ja) 段ロールユニット搬送装置並びに段ロールユニットの交換装置及び方法
CN202414826U (zh) 一种印刷不停机对接收放卷设备
KR101115813B1 (ko) 릴교체의 단계에 있어서 풀린 재료에 대한 일시적 축적부재를 가진 웹형상 재료의 릴용 언와인더 장치와 그 관련방법
CN1709777B (zh) 将两卷纸材料连接的接合装置,包括接合装置的展开装置
JP2018527224A (ja) コルゲータプロセス制御システム
JP4718981B2 (ja) コルゲートマシンおよびこれに用いる生産管理装置
CN201183687Y (zh) 卷筒纸不停机自动对位接头装置
JP4362790B2 (ja) 二軸ノーロスワインダー
JP5675394B2 (ja) ロール原紙供給装置及び方法
CN208359599U (zh) 用于瓦楞纸板生产线桥架的蓄纸及除纸装置
JP4734198B2 (ja) 原紙ロール交換装置及び原紙ロール交換方法
JP3943915B2 (ja) ウエブの巻き取り巻き戻し装置及びこれを備えた製紙設備
JP4801533B2 (ja) 原紙ロール交換装置の原紙端部自動処理装置及び原紙端部自動処理方法
RU2458844C2 (ru) Малогабаритное устройство для безостановочной размотки рулонов ленточного материала
JPH01127550A (ja) コルゲートマシンの原紙供給装置
CN215710426U (zh) 一种用于开卷机的换卷控制系统
JPH06247597A (ja) 紙継ぎ方法およびこれを実施する原紙供給装置
IT202000030662A1 (it) Impianto e processo per la movimentazione di bobine di cartone.
IT202000030656A1 (it) Impianto e processo per la movimentazione di bobine di cartone.
IT202100015542A1 (it) Svolgitore e metodo operativo per svolgere materiali nastriformi da bobine madri.
IT202000023980A1 (it) Svolgitore con cambio automatico della bobina in svolgimento
JP3111026U (ja) 紙継装置
JP2002167087A (ja) コンベアシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5675394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250