JP2002167087A - コンベアシステム - Google Patents

コンベアシステム

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JP2002167087A
JP2002167087A JP2000365853A JP2000365853A JP2002167087A JP 2002167087 A JP2002167087 A JP 2002167087A JP 2000365853 A JP2000365853 A JP 2000365853A JP 2000365853 A JP2000365853 A JP 2000365853A JP 2002167087 A JP2002167087 A JP 2002167087A
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conveyor
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roll
paper
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Hiroshi Sato
弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コンベアシステムに関し、ロール
原紙交換のスピードアップとコストダウンとを図るよう
にする。 【解決手段】1つの駆動源41で駆動されるコンベア1
と、コンベア1上を走行しう複数の台車7と、台車7に
そなえられコンベア1からの動力伝達状態を切り換え可
能な連結器15と、コンベア1の中間又は端部に設けら
れ台車7の走行方向を変更する複数のターンテーブル3
とをそなえ、連結器15をコンベア1上の任意の位置で
作動させることにより、複数の台車7の走行,停止及び
ターンテーブル3での方向変換が同時に又は並行して行
なわれるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コルゲートマシン
にロール原紙を搬入又は搬出する、コンベアシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、片面段ボールシートを製造す
るシングルフェーサと、両面段ボールシート及び複両面
段ボールシートを製造するダブルフェーサとをそなえた
コルゲートマシンが知られている。以下、片面段ボール
シート,両面段ボールシート及び複両面段ボールシート
を製造する段ボール製造工場の一般的なコルゲートマシ
ンのレイアウトの一例について図17を用いて説明す
る。
【0003】図17に示すように、2組のシングルフェ
ーサ51a,51b及び1組のダブルフェーサ52が直
列に配設されており、シングルフェーサ51aの前後に
はそれぞれ2系列のライン(ラインNo.1,2及びラ
インNo.3,4)の供給コンベア58が設けられ(た
だし、図中では例えばNo.,のように表記す
る)、ラインNo.1,2の供給コンベア58にはライ
ナ用原紙が、ラインNo.3,4の供給コンベア58に
は中芯用原紙が供給され、片面段ボールシートが製造さ
れる。
【0004】同様に、シングルフェーサ51bの前後
(ラインNo.5,6及びラインNo.7,8)の供給
コンベア58にもライナ用原紙及び中芯用原紙が供給さ
れる。また、ダブルフェーサ52の前方の2つの供給コ
ンベア58にはバックライナ用原紙が供給される。ここ
で、ライナ用原紙,中芯用原紙及びバックライナ用原紙
は、紙管に長尺のウエブ状の用紙が巻装され、所定の直
径のロール状態(以下「ロール原紙」と総称する)で供
給される。
【0005】図17に示す段ボールシート製造工場で
は、フォークリフトのオペレータがオーダシートに基づ
き,図示しない保管庫に管理されているロール原紙54
を取り出し、原紙供給用の傾斜テーブル55に載置す
る。傾斜テーブル55はロール原紙54が自重で転動す
る程度にチェーンコンベア57側に傾斜しており、その
先端には揺動可能なストッパ(図示省略)が設けれられ
ている。また、このチェーンコンベア57には、コンベ
アに沿って走行可能な振分けテーブル56が連結されて
いる。そして、オペレータがストッパを揺動させること
により、ロール原紙54が1個ずつ自重によって振分け
テーブル56上に移動する。
【0006】次に、チェーンコンベア57を駆動して振
分けテーブル56に載置されたロール原紙54を振分け
位置(図中のX位置)に移動させ、ここで、振分けテー
ブル56は必要に応じ、左右に設けられたラインNo.
1,2の列のコンベア58に連結されている搬入台車5
9のいずれかにロール原紙54を転動して移載する。次
いで、コンベア58を駆動して、マシン中央部に配設さ
れたミルロールスタンド60のチャッキング位置(図中
のY位置)までロール原紙54を移送する。
【0007】ここで、ミルロールスタンド60は、水平
に設けられた2つの回転軸に各々スプライン結合された
左右一対のスイングアームを2組有しており、各スイン
グアームの先端にはロール原紙の紙管の両端部に挿通可
能なセンターブロックが各々対向して装着されている。
例えば、ラインNo.1のコンベア58によって搬入台
車59に載置されたロール原紙54が移送されて来る
と、相互に所定の位置まで離間したスイングアームがロ
ール原紙54側に回動して、紙管とセンターブロックと
の中心が一致する位置で停止する。
【0008】次いで、両スイングアームを相互に近接移
動させて、センターブロックによりロール原紙54の紙
管を狭圧保持した後、スイングアームを上記とは反対方
向に回動させることによりロール原紙54の装填が行な
われる。ラインNo.2のコンベアによって移送されて
来たロール原紙54についても、他方のスイングアーム
62によって同様の操作が行なわれ、ロール原紙54の
装填が行なわれる。そして、コンベア58を逆方向に駆
動することで空になった搬入台車59が振分け位置に戻
される。
【0009】また、オーダ変更にともない別のロール原
紙54に交換する場合等において、スイングアームに装
填したロール原紙54を取り外すときは、スイングアー
ムを下方に回動させ、あらかじめ待機している搬出台車
65の真上にロール原紙54を移動する。次いで、両ス
イングアームを相互に離間させてロール原紙54に対す
る狭圧保持を解除し、その後スイングアームを上方に回
動して、次のロール原紙54のチャッキングを待機す
る。
【0010】なお、供給コンベア58が2系列を有する
のは、ミルロールスタンド60の一方のスイングアーム
が稼動中に他方のスイングアームに次のロール原紙54
を準備し、自動的に紙継ぎを行ない、コルゲートマシン
の連続運転を行なうためである。図17に示すように、
搬出台車65上に載置されたロール原紙54は搬出コン
ベア66側(図中のZ位置)に移送され、ここでロール
原紙54の向きを90度方向転換して、搬出コンベア6
6に転動移載し、搬出コンベア66によって終端まで移
送される。
【0011】以上説明したように、搬入コンベア59は
X〜Y間を、搬出コンベア65はY〜Z間をそれぞれ別
のチェーンによって駆動されて往復運動を行なう。これ
によって、ロール原紙54のミルロールスタンド60へ
の搬入、及びミルロールスタンド60から搬出コンベア
66への移載が行なわれる。さらに、その後ロール原紙
54は搬出コンベア66によって移送が継続され、搬出
コンベア66の終端部まで移送されたロール原紙54
は、再びフォークリフトによって保管庫の所定の位置ま
で運搬されて保管される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
段ボールシートの適用分野の拡大とともにその使用目的
により、波形形状の大小,中芯紙及びライナの材質,段
数などの多様化により多種の段ボールシートが製造され
るようになっており、これにより、いわゆる小ロット,
多品種製造への要求が益々高まっている。
【0013】しかしながら、上述したロール原紙54を
コルゲートマシンに搬入及び搬出するための従来のコン
ベアシステムには以下に述べるような課題があり、最近
の小ロット多品種製造への要求に対応しきれなくなって
きた。 (1)ロール原紙を傾斜テーブルに載置する作業から搬
出コンベアに転動させて終端部まで移送する各工程の作
業をすべてオペレータの操作により順次行なっているた
め、現在以上の作業のスピードアップが望めず、ロール
原紙の交換頻度の増加要求に対応が困難な状況にある。 (2)また、各作業を人手に頼っているため、誤操作が
生じ易く、多くの労力を要し、コストの低減を妨げてい
る。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ロール原紙の搬入,搬出の自動化することで
ロール原紙交換のスピードアップとコストダウンとを図
るようにした、コンベアシステムを提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のコンベアシステムは、コルゲートマシンへロ
ール原紙を供給,搬出するためのコンベアシステムにお
いて、1つの駆動源で駆動されるコンベアと、該コンベ
ア上を走行しう複数の台車と、該各台車にそなえられ該
コンベアからの動力伝達状態を切り換え可能な連結器
と、該コンベアの中間又は端部に設けられ該台車の走行
方向を変更する複数のターンテーブルとをそなえ、該連
結器を該コンベア上の任意の位置で作動させることによ
り、該複数の台車の走行,停止及び該ターンテーブルで
の方向変換が同時に又は並行して行なわれることを特徴
としている。
【0016】また、請求項2記載の本発明のコンベアシ
ステムは、請求項1記載の構成に加えて、該台車の駆動
伝達状態の切り換え時にのみ該コンベアが停止するよう
に構成されていることを特徴としているまた、請求項3
記載の本発明のコンベアシステムは、請求項1又は2記
載の構成に加えて、該コルゲートマシンの運転オーダか
ら得られる該ロール原紙の準備余裕時間に基づいて該ロ
ール原紙を該台車に載置する順番が設定されることを特
徴としている。
【0017】また、請求項4記載の本発明のコンベアシ
ステムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に
加えて、該コルゲートマシンの運転オーダから得られる
該ロール原紙の準備余裕時間に基づいて該コンベアの搬
送速度が変更されるように構成されていることを特徴と
している。なお、請求項4又は5において、上記準備余
裕時間は、該コルゲートマシンの運転オーダと、該ロー
ル原紙を該台車に積み込んでから該ロール原紙を供給す
るミルロールスタンド用の移送コンベアに到達するまで
の所要時間とに基づいて算出するのが好ましい。
【0018】また、請求項5記載の本発明のコンベアシ
ステムは、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成に
加えて、該ロール原紙の幅が所定値よりも大きい場合に
は、該複数のターンテーブルのうち、隣接するターンテ
ーブル上での該ロール原紙の干渉を防止するべく該台車
の中心と該ロール原紙の中心とがオフセットして該ロー
ル原紙が該台車に載置されることを特徴としている。
【0019】また、請求項6記載の本発明のコンベアシ
ステムは、請求項1〜5に記載のいずれか1項に構成に
加えて、該コルゲートマシンの運転オーダに基づいて供
給されるロール原紙の長さが必要長さに満たない場合に
は、自動的に同一仕様のロール原紙が追加供給されるこ
とを特徴としている。また、請求項7記載の本発明のコ
ンベアシステムは、請求項1〜5に記載のいずれか1項
に記載の構成に加えて、該コルゲートマシンの運転オー
ダに基づいて供給されるロール原紙の仕様が、直前のオ
ーダで供給されたロール原紙の仕様と同一で、且つ、今
回のオーダで必要とされる紙長さを有している場合に
は、自動的に該今回のオーダにおける該ロール原紙の供
給を停止するように設定されていることを特徴としてい
る。
【0020】また、請求項8記載の本発明のコンベアシ
ステムは、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成に
加えて、該ターンテーブルと該ターンテーブルとの間
に、1個所又は複数の個所に該台車を停止するための中
間ステーションが設けられていることを特徴としてい
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかるコンベアシステムについて説明すると、
図1はその全体構成を示す模式的な平面図、図2はその
台車の構成を一部破断して示す模式的な平面図、図3は
図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B
断面図、図5はその搬入コンベア側のターンテーブルの
構成を示す模式的な平面図、図6は図5におけるC−C
断面図、図7はその連結器の構成を拡大して示す模式図
であって、(a)はその平面図、(b)は(a)におけ
るE−E矢視図、図8はその連結着脱装置を示す模式図
であって、(a)はその正面図、(b)は(a)におけ
るF矢視図、図9,図10はいずれもコンベアシステム
へのロール原紙の供給と排出とを行なう場合の作業の流
れを説明するための図であって、図9は自動で行なう場
合、図10は手動で行なう流れを説明するための図、図
11はその生産オーダシートの一例を示す図、図12は
図11に示す生産オーダシートの場合における時間経過
とロール原紙の搬送位置との関係を示す図、図13〜図
15はその作用を説明するためのフローチャート、図1
6(a),(b)はいずれもそのロール原紙,台車及び
ターンテーブルの関係を示す模式図であって、(a)は
通常の場合、(b)はロール原紙の幅が所定の幅よりも
広い場合における模式図である。
【0022】図1に示すように、コルゲートマシンには
2組のシングルフェーサ51a,51b及びダブルフェ
ーサ52が配設されており、これらのシングルフェーサ
51a,51bやダブルフェーサ52により、片面段ボ
ールシート,両面段ボールシート及び複両面段ボールシ
ートが製造されるようになっている。まず、図1を用い
てロール原紙54の流れについて説明する。図示するよ
うに、コルゲートマシンの両側には一定方向(図中、矢
印方向)に走行する搬入コンベア1と搬出コンベア2と
が設けられている。また、搬入及び搬出コンベア1,2
のライン上であってミルロールスタンド60の前後の適
当な複数の位置に対向するようにターンテーブル3が配
設されている。
【0023】また、搬入コンベア1のターンテーブル3
と搬出コンベア2のターンテーブル3との間には、複数
の移送コンベア4が設けられ、それぞれの移送コンベア
4には各々ラインNo.1,2(ただし、図中ではN
o.,のように表記する)又はラインNo.3,4
のように2列のコンベアラインが設けられている。ま
た、この移送コンベア4は、搬入コンベア1から搬出コ
ンベア2の方向(図中矢印方向)に走行するように構成
されている。
【0024】また、ロール原紙54の供給側(図中右端
部)には、搬入コンベア1に向かって走行する供給・搬
出コンベア6が設けられており、これにより、供給・搬
出コンベア6,搬入コンベア1,移送コンベア4,搬出
コンベア2,供給・搬出コンベア6の順にロール原紙5
4が一方向に流れるループが形成されている。また、供
給・搬出コンベア6上に複数の台車7が設けられてい
る。そして、詳細は後述するが、この台車7は各コンベ
ア1,2,4,6に対して連結自在に構成されている。
【0025】また、ロール原紙54は、例えば図1に示
すようなオーダシートにしたがいオペレータ又は図示し
ない自動供給装置等によって供給テーブル5に順次供給
されるようになっている。そして、上記台車7に載荷さ
れたロール原紙54は、供給・搬出コンベア6の終端部
に設けられたターンテーブル3に搬送され、このターン
テーブル3により台車7の走行方向が変更されて搬入コ
ンベア1上に移載されるようになっている。その後、タ
ーンテーブル3を経て移送コンベア4上に運ばれ、この
移送コンベア4によって自動的にミルロールスタンド6
0まで移送されるようになっている。
【0026】供給テーブル5は、自動供給装置との連動
が最も有効かつ効率的であるが、前述の傾斜テーブル
(図17の符号55参照)や、順次台車7に移載できる
他の装置を利用することも可能である。そして、ロール
原紙54がミルロールスタンド60にチャッキングされ
て、段ボールシートが製造されるが、ミルロールスタン
ド60の構成,機能及びチャッキングの方法等について
は従来技術と同様であるので説明を省略する。
【0027】次に、ロット換えやオーダチェンジ等のた
めロール原紙54を保管庫まで搬出する場合について述
べる。まず、ミルロールスタンド60の直下に停止して
いる台車7にロール原紙54を載置した後、移送コンベ
ア4によって搬出コンベア2上のターンテーブル3まで
ロール原紙54を移送し、ターンテーブル3を90度回
転させた後、搬出コンベア2,ターンテーブル3,供給
・搬出コンベア6を経由して、上記の供給テーブル5に
近接して設けられた搬出台8までロール原紙54を移送
する。ここから、図示しない自動搬出装置、又はコンベ
アやフォークリフト等によりロール原紙54が保管庫に
格納されるようになっている。
【0028】次に、図2〜図4を用いて各コンベア1,
2,4,6,台車7,連結着脱装置(切り替え装置)9
及びターンテーブル3の構成について詳細に説明する。
まず、搬入,搬出,移送及び供給・搬出の各コンベア
1,2,4,6の構成について説明すると、これらのコ
ンベア1,2,4,6はいずれも同様な構成となってお
り、図2に示すように、上面を水平かつ滑らかに保たれ
た2本のレール10が図示しないフレームに固定され、
適当な間隔を保って平行に設けられている。
【0029】また、図3に示すように、平行に設けられ
たレール10の中心部直下には、無端状(ループ状)の
チェーン(駆動力伝達部材)11が配設されており、こ
のチェーン11は図示しない両側部で回転自在に取り付
けられたスプロケットに巻回されている。そして、一方
のスプロケット軸にはモータ等の駆動力源に接続された
駆動軸が連結されており、この駆動軸が回転駆動される
ようになっている。
【0030】走行するチェーン11の直下には、チェー
ン11のたるみを防止する目的、及び台車7の下面に取
り付けられた連結器15を着脱する際の逃げを防止する
目的でチェーンサポート12が取り付けられている。台
車7は長方形を成す適当な厚みを有する平板の前後に4
つの車輪13が回転自在に取り付けられて構成されてお
り、その上面には、図4に示すように、ロール原紙54
の転動防止のため、中央部が低くなるように傾斜した傾
斜材14が設けられている。
【0031】また、図3に示すように、台車7の中央部
下面の前後には相互に対称の位置に連結器15がそれぞ
れ設けられている。この連結器15は、チェーン11と
台車7とを接続する状態、及びチェーン11と台車7と
を切り離す状態のうちいずれか一方の状態を保持するよ
うに構成されている。ここで、図7(a),(b)に示
すように、連結器15は左右対称に構成され、台車7の
下面中央に進行方向と平行に固設された一対のリブ16
をそなえており、このリブ16の先端部にはブッシュ1
7がピン18により回転自在に取り付けられている。
【0032】また、ブッシュ17の中心線上には連結ア
ーム19が固定されており、その先端側のピン18に近
い側の端部19aは、チェーン11のローラと係合して
台車7が牽引されるのに適した曲率のR形状に形成さ
れ、ピン18より遠い側の端部19bはチェーン11の
ローラと係合して台車7が押されるのに適した曲率のR
形状に形成されている。
【0033】ブッシュ17の両端側には、駆動アーム2
0の一端が固定されている。この駆動アーム20は、図
7(b)及び図3に示すように、側面視において、ブッ
シュ17を挟んで連結アーム19と直線的に配置され、
また、駆動アーム20の他端は、ピン22により外筒2
1に対して回転自在に連結されている。また、ピン22
の外側の端部には切り替えローラ39が回転自在に取り
付けられている。
【0034】外筒21の中には内筒23が摺動可能に配
設されており、内筒23の一方の端部はピン26によっ
て回転自在にリブ16に取り付けられている。また、外
筒21と内筒23との間には圧縮バネ24が設けられて
おり、常に外筒21に対して付勢力が作用している。そ
して、後述する連結着脱装置9により連結器15が
『着』の状態〔チェーン11と台車7とを接続する状態
であって、図7(b)の実線で示す状態〕又は『脱』の
状態〔チェーン11と台車7とを切り離す状態であっ
て、図7(b)の仮想線で示す状態〕に切り替えられる
とこの圧縮バネ24の付勢力により連結器15の状態が
自己保持されるようになっている。
【0035】次に、図8(a),(b)を用いて、連結
着脱装置9について説明する。各台車7の「搬送(走
行)」や「停止」の制御は、各コンベア1,2,4,6の
フレーム側に設けられた連結着脱装置9を操作して台車
7に取り付けられた連結器15の動力伝達状態を『着』
又は『脱』の状態に切り替えることにより行なわれるよ
うになっている。
【0036】連結着脱装置9は、主にシリンダ27及び
ガイド28により構成され、シリンダ27は図示しない
フレームに固定されている。また、このシリンダ27の
先端には、台車7の進行方向に沿って配設されたガイド
28が固定されている。そして、シリンダ27の伸縮に
よってガイド28が上下方向に移動するようになってい
る。また、このガイド28は、図示するように断面形状
がコ字状に形成され、上記連結器15と対向する側が開
口している。
【0037】また、図8(a)に示すように、ガイド2
8の両端部は適当な角度で広がって開口している。ま
た、ガイド28は、シリンダ27の伸長時に、連結器1
5に設けられた切り替えローラ39の走行経路上に位置
するように設定されている。そして、例えば図3に示す
ように、図中左側の連結器15がチェーン11に連結し
た状態でチェーン11に牽引されて台車7が所定の位置
(連結着脱装置9の配設位置)まで移動してきたとき
に、シリンダ27が伸長位置を保持している場合は、切
り替えローラ39がガイド28の開口部を隙間を保って
通過する。したがって、この場合には、台車7はチェー
ン11に牽引されたまま走行を継続することになる。
【0038】また、ガイド28の開口部を切り替えロー
ラ39が通過しているタイミングでシリンダ27を縮退
させてガイド28を下方に押し下げると、連結アーム1
9がピン18を中心に回転し、図3及び図7(b)に仮
想線(二点鎖線)で示すように、連結アーム19とチェ
ーン11のローラとの係合(連結)が解除されるととも
に、圧縮バネ24の作用によって、連結アーム19はこ
の状態(仮想線で示す状態)に保持されて、台車7は停
止する。なお、この状態でシリンダ27を伸長させ、連
結アーム19を下向に回動させてチェーン11のローラ
に係合させることで再び台車7の移送が再開される。
【0039】上述の連結着脱装置9は、走行するチェー
ン11に沿って、任意の位置に配設することが可能であ
り、台車7の発進,停止が必要な場所(例えばターンテ
ーブル3近傍)に、あらかじめ設置されている。特に、
本実施形態では、搬入コンベア1上のミルロールスタン
ド60間であって、図1のA,B,C,Dで示す位置に
も連結着脱装置9が設けられており、これらのA,B,
C,Dで示す位置に台車7の停止が可能な中間ステーシ
ョンが構成されている。
【0040】また、これら連結着脱装置9では、その前
方の連結着脱装置9の設置位置に台車7が存在するか否
かの情報に基づいて、ロール原紙54の追突を防止する
機能を有している。次にターンテーブル3の構成につい
て説明する。図5及び図6に示すように、レール10と
同一水平面には、円形で直径方向に開口部を有するテー
ブル30が設けられている。このテーブル30は可動台
29に固定されており、可動台29には軸33が固定さ
れ軸33は軸受34を介して固定台32に回転自在に支
持されている。また、可動台29と固定台32との間に
はスラストベアリング31が設けられている。
【0041】そして、図6に示すように、軸33の下方
先端にはアーム35が固定されている。また、アーム3
5の近傍にはシリンダ36が配設されており、図5に示
すように、アーム35の先端は、上記シリンダ36の先
端とピン37によって連結されている。また、シリンダ
36の基端は図示しないフレームに固定された座25に
ピン38により回転自在に連結されており、シリンダ3
6の伸縮によってテーブル30が水平面内で回転するよ
うになっている。そして、ここではシリンダ36の伸縮
時にテーブル30が左右に90度回転するようにシリン
ダ36のストローク量やアーム35の長さが予め調整さ
れている。
【0042】また、ターンテーブル3の中央部直下に
は、台車7の駆動装置としてのチェーン11が貫通して
おり、ターンテーブル3上における台車7の駆動は上記
のチェーン11により行なわれるようになっている。こ
のため、ターンテーブル3には、台車7を駆動するため
の設備は設けられていない。また、上記可動台29はタ
ーンテーブル30の回転時にチェーン11と干渉しない
ように構成されている。具体的には、この可動台29
は、図6に示すように2つの腕部29a,29bを有す
るコ字状のフレームとして構成され、図5に示すよう
に、上面視においてチェーン11と可動台29とのなす
角度が約45度となるように可動台29が配設されてい
る。
【0043】また、各ターンテーブル3には上述した連
結着脱装置9がそれぞれ付設されている。したがって、
図5の上方から移送されてきた台車7をターンテーブル
3で方向転換させる場合には、台車7がターンテーブル
3の真上に到達したときに連結着脱装置9を作動させて
台車7を一旦停止させる。そして、その後シリンダ36
を縮退させてターンテーブル3を90度回転させ、再び
連結着脱装置9を作動して、図中左側のコンベアのチェ
ーン11に台車7を連結する。これにより、図中左側方
向に台車7が走行するのである。
【0044】このように、ターンテーブル3に、台車7
の連結器15に作用して動力伝達の「着」,「脱」を行なう
連結着脱装置15を設けることにより、ターンテーブル
3に台車7の駆動源を設けることなく、台車7の「通過
搬送」,「停止」や方向転換後の「搬送再開」を行なうこと
ができるようになっているのである。なお、台車7を走
行させるための駆動力伝達部材として、ここではチェー
ン11を適用した場合について説明したが、上述のチェ
ーン11に代えてロープやベルトを用いてもよい。この
場合は、スプロケットに代えてドラムを用いるのが好ま
しい。以下においては、チェーン又はロープ等の台車7
の駆動力伝達部材となる手段を「チェーン等」、スプロケ
ットやドラム等のチェーン等を巻回して駆動力を伝達す
る手段を「スプロケット等」と記す。
【0045】次に、各コンベア1,2,4,6の駆動装
置について説明する。図1に示すように、供給・搬出コ
ンベア6を走行させるチェーン等の終端部のスプロケッ
ト等には、供給コンベア駆動装置46が連結されてお
り、この駆動装置46には可変速度でスプロケット等を
回転駆動するものが適用されている。同様に、搬入コン
ベア1,搬出コンベア2及び移送コンベア4の終端部に
も、搬入コンベア駆動装置41,搬出コンベア駆動装置
42及び移送コンベア駆動装置44が連結されている。
【0046】続いてコンベアシステムの運転を事例によ
って説明する。図9は本発明の一実施形態にかかるコン
ベアシステムのロール原紙54の供給と排出とを自動で
行なう場合の作業の流れを説明するため図、図10は手
動で行なう場合の作業の流れを説明するための図、図1
1は生産オーダシートの一例を示す図である。
【0047】以下、図9を用いて自動でロール原紙の供
給と排出とを行なう場合について述べる。まず、図11
に示す生産オーダシートに基づいて後述するロール原紙
54の「選択・供給制御」が開始され(ステップSA
1)、必要なロール原紙54が必要な順番に自動倉庫か
ら供給テーブル5に供給される(ステップSA2)。
【0048】次に、ロール原紙54が供給テーブル5か
ら搬入・搬出コンベア6上の台車7に載移される(ステ
ップSA3)。ここで、ロール原紙54の幅と前後の台
車7に載移されるロール原紙54の幅とが所定の値より
大きい場合にあっては、台車7の停止位置をずらす制御
が実行される。この制御については具体的には図16
(a),(b)を用いて後述する。
【0049】搬入・搬出コンベア6上の台車7に載置さ
れたロール原紙54は、ターンテーブル3を経由して
(ステップSA4)、搬入コンベア1により指定のライ
ンNo.のターンテーブル3迄搬送される(ステップS
A5)。その後、搬送を停止し、ターンテーブル3で方
向転換後(ステップSA6)、移送コンベア4によって
指定のミルロールスタンド60へ供給され(ステップS
A7)、ミルロールスタンド60のスイングアームにチ
ャッキングされて(ステップSA8)、次オーダの準備
が完了する(ステップSA9)。
【0050】また、オーダチェンジによって生産の終了
したロール原紙54は、ミルロールスタンド60から搬
送コンベア4,ターンテーブル3,搬出コンベア2,タ
ーンテーブル3及び供給・搬出コンベア6を経由して搬
出台8へ自動的に搬出される(ステップSA10〜1
6)。そして、この間、運転の制御が行なわれるととも
に、ロール原紙54のデータを保持して後続の自動倉庫
へ受け渡しを行なう。
【0051】続いて図10を用いて手動でロール原紙5
4を供給する場合について説明する。コンベアシステム
が自動倉庫と連動していない場合にあっては、コンベア
システムの制御装置はパソコンのディスプレイ表示、又
はプリントアウト等によって供給すべきロール原紙の仕
様、供給の順序等を指示する。
【0052】オペレータはこの指示に基づいてフォーク
リフト等によって保管庫よりロール原紙54を搬出し
(ステップSB1)、供給テーブル5へ載置する(ステ
ップSB2)。以降、ロール原紙54がミルロールスタ
ンド60に供給され、段ボール紙の製造後に搬出台8へ
移送されるまでの手順(ステップSB3〜16)につい
ては、自動の場合と同一であるので説明を省略する。ま
た、搬出台8へ搬出されたロール原紙54はオペレータ
の操作するフォークリフトなどによって保管庫へ搬送さ
れ保管される。
【0053】次に、搬入コンベア1の運行を例として、
コンベアの運行について説明する。図12は図11に示
す生産オーダシートの場合の搬入コンベア1上における
ロール原紙54の搬送位置と時間経過の関係を示してお
り、縦軸は経過時間を、横軸は搬入コンベア1の入口
(基準位置)からの搬送距離及びラインNo.の位置を
示している。図中には各ラインNo.へ供給されるロー
ル原紙毎の搬送状況が示されている。
【0054】図12の縦軸Zの位置(およそ8:00の
70sec前のタイミング)に着目すると、搬入コンベ
ア1には、8:00からの生産に必要なラインNo.1
0用のA規格のバックライナ用原紙(Aバックライナ用
原紙),ラインNo.8用のX規格の中芯用原紙(X中
芯用原紙)及びラインNo.6用のA規格のライナ用原
紙(Aライナ用原紙)、さらに、8:05からの生産に
必要なラインNo.9用のB規格のバックライナ用原紙
(Bバックライナ用原紙),ラインNo.7用のX中芯
用原紙及びラインNo.5用のB規格のライナ用原紙
(Bライナ用原紙)がそれぞれ20秒間隔で同時に搬送
中となっている。
【0055】ラインNo.10用のAバックライナ用原
紙の搬送経緯を着目すると、後続のロール原紙が搬送・
供給コンベア6のターンテーブル3で方向転換後に台車
7が搬入コンベア1のチェーン等に連結するタイミング
(20秒間隔の短い時間)及び搬入コンベア1で搬送中
の台車7が指定のラインNo.のターンテーブル3に到
着して台車7とチェーン等との連結を解くタイミングで
のみ搬入コンベア1が停止する。他のロール原紙につい
ても同様の経緯となっている。
【0056】時間経過に着目すると、ラインNo.10
用のAバックライナ用原紙は、8:00の180秒前に
スタートし、約55秒前にラインNo.10に到着す
る。また、同様に8:00からの生産に必要なラインN
o.8用のX中芯用原紙及びラインNo.6用のAライ
ナ用原紙は、いずれもラインNo.10用のAバックラ
イナ用原紙よりも後から供給されているが所定のライン
には同時又は先に到着する。
【0057】なお、このように到着時間のバラツキの小
さい効率的な搬送を行なうためのロール原紙の供給順番
の決定方法については、図13〜図15を用いて後述す
る。また、点線で示すNo.9用のBバックライナ用原
紙は8:00の120秒前にスタートし、8:00の約
5秒前にラインNo.9に到着する(図中のB′)。ま
た、点線で示すNo.7用のX中芯用原紙は8:00の
100秒前にスタートし、8:00の約5秒前にライン
No.7に到着する(図中のX′)。図11のオーダシ
ートに示すように、これらのラインNo.7,9の生産
開始は、8:05の予定であり、充分に余裕を持って到
着しているため、実線で示すように、8:00からの生
産に必要なラインNo.10,8,6用のロール原紙の
搬送終了後、コンベア1の搬送速度を落とすことが可能
となる。
【0058】実用上においては、全てのラインNo.に
複数個のロール原紙を供給した後コンベアの速度を落と
す運転を行なうのが効果的な運用となる。速度を落とす
ための制御についても、図13〜図15を用いて後述す
る。次に、図16(a),(b)を用いてロール原紙の
幅が広い場合の搬送方法について記載する。図16
(a)に示すように、ロール原紙54を台車7に載荷す
る場合は、通常は台車7の中心とロール原紙54の中心
とを合致させて載置するが、紙幅が所定値(又は限界幅
という)より広い場合であって、同一のミルロールスタ
ンド60へ連続してロール原紙を供給する場合は、図1
6(b)に示すように、先行する台車7はロール原紙5
4の中心を台車7の中心より前側に、後続の台車7にあ
っては、台車7の中心より後ろ側にオフセットしてロー
ル原紙54が載置されるようになっている。なお、所定
値(又は限界幅)とは、図1において、相互に隣り合う
ターンテーブル3でロール原紙54を同時に方向変換し
ても互いに接触しないような紙幅を言う。
【0059】この場合には、供給テーブル5の位置近傍
における台車7の停止位置が制御される。先行の台車7
にあっては、通常の停止位置より後ろ側に、後続の台車
7にあっては、通常の停止位置より前側に停止させる。
同様に、ミルロールスタンド60の位置においても停止
位置をずらすことによって、ロール原紙54の中心とミ
ルロールスタンド60の中心とを合わせる制御が行なわ
れる。なお、中心をずらしてロール原紙54を載置する
制御については、図13〜図15によって後述する。
【0060】最後にロール原紙の「選択・供給制御」に
ついて記載する。まず、図11に示すような生産オーダ
シートにより生産計画がたてられる。例えば、図11の
オーダシートでは、8:00から8:05まで、ライン
No.6ラインにAライナ用原紙を、ラインNo.8に
X中芯用原紙を、そして、ラインNo.10にAバック
ライナ用原紙を供給して両面段ボールシートを製造を行
なうよう指示している。また、8:05からはラインN
o.5にBライナ用原紙を、ラインNo.7にX中芯用
原紙を、ラインNo.9にはBバックライナ用原紙を供
給して両面段ボールシートを製造を行なうよう指示して
いる。
【0061】そして、8:30からはラインNo.2ラ
インにAライナ用原紙を、ラインNo.4にX中芯用原
紙を、ラインNo.5にAライナ用原紙を、ラインN
o.7にX中芯用原紙を、ラインNo.9にはAバック
ライナ用原紙を供給して複両面段ボールシートを製造
し、さらに9:10からはラインNo.2にAライナ用
原紙を、ラインNo.4にはX中芯用原紙を供給して片
面段ボールシートの製造を行なうよう指示している。
【0062】このように、次々に使用するロール原紙5
4を切り換えて種々の段ボールシートが生産されるが、
一方では、直前のオーダと同じ規格(仕様)のロール原
紙54を使用する場合がある。例えば、8:50のオー
ダ指示では、ラインNo.6のAライナ用原紙及びライ
ンNo.8ラインのX中芯用原紙は、それまで使ってい
たものと全く同じ規格のものを使用する。
【0063】このような場合には、新オーダの生産量に
対し残存する紙長さが十分であれば、それまで使用して
いたロール原紙54をそのまま使用するため、新たなロ
ール原紙54の供給は必要としない。また、上記のよう
に直前のオーダで供給したロール原紙54の残りをその
まま使用する場合や生産量に対して長さが短いロール原
紙54を供給する場合であって、紙長さが不足する場合
には、同じミルロールスタンド60のもう一方の隣接す
るライン(例ばこの場合は、ラインNo.5,ラインN
o.7)に新ロール原紙54を供給し、前使用のロール
原紙54の終了に続いて、新ロール原紙54を使用して
生産を継続させるようになっている。
【0064】生産オーダの切り換えは、具体的に次のよ
うにして行われる。例えば8:00からは、ラインN
o.6,8,10ライン上のミルロールスタンド60の
アームにAライナ用原紙,X中芯用原紙,Aバックライ
ナ用原紙をそれぞれチャッキングした状態で、両面段ボ
ールシートを製造開始する。引き続いて、8:05から
製造開始予定のラインNo.5,7,9には、Bライナ
用原紙,X中芯用原紙,Bバックライナ用原紙がそれぞ
れ移送され、ミルロールスタンド60の他方のアームに
チャッキングされて待機状態となる。
【0065】そして、8:05にはコルゲートマシンの
速度を保ったままミルロールスタンド60の両アームに
チャッキングされているロール原紙54の周速度を一致
させた後、自動的に紙継ぎを行ない新オーダに基づく段
ボールシートの製造にオーダチェンジする。なお、上記
の紙継ぎに関しては公知の技術であり説明を省略する。
【0066】上述のようなオーダの切り換えを実行する
には、各ロール原紙54を新オーダ切り換え時までに保
管庫から取り出し、供給テーブル5から供給・搬出コン
ベア6,搬入コンベア1,ターンテーブル3,移送コン
ベア4を経てミルロールスタンド60直下まで搬送し、
ミルロールスタンド60のアームにチャッキングして待
機しておく必要がある。
【0067】以下、このような新たなロール原紙の「選
択・供給制御」について、図13〜図15のフローチャ
ートを用いて説明すると、まず、図11に示すような生
産オーダによって、準備すべきラインNo.(n),紙
規格(Pkn),紙幅(Pbn),生産開始時間(Ts
n)及び生産量(Pqn)が指示される(ステップS
1)。なお、紙規格とは例えば坪量やグレード等であ
る。
【0068】そして、この生産オーダの指示に基づい
て、ラインNo.の最も小さい数値のものからラインN
o.の最も大きい数値のものまでのうち、生産開始時間
の最も早い1組のグループを特定し、このグループの中
で、ラインNo.の最も小さい数値のライン(即ち、最
も供給テーブル5に近いライン)をn=lminとする
(ステップS2)。
【0069】さらに、段ボールシートの生産量(Pq
n)に見合う必要紙長さ(Pyxn)を計算する(ステ
ップS3)。次いで、直前の生産オーダにより同一ライ
ンNo.(n)のミルロールスタンド60(Sn)にロ
ール原紙54が供給済みか否かを判定し(ステップS
4)、ロール原紙54が供給済みであれば、供給済のロ
ール原紙54の規格及び紙幅の仕様を確認する(ステッ
プS5)。
【0070】ここで、直前のオーダで同一ラインNo.
にロール原紙54が供給されていない場合や、供給され
ていても紙規格(Pkn)や紙幅(Pbn)が異なると
きは新たなロール原紙54(Pn)を供給するべく後述
のステップS11に進む。紙規格,紙幅の使用が同一
(Pkn=Pkn0,Pbn=Pbn0)であれば、直
前オーダの必要紙長さ(Pyxn0)と今回オーダ必要
紙長さ(Pyxn)との和を算出し、直前オーダにて供
給されたロール原紙54の紙長さ(Pyn0)で余裕が
あるかを判定する(ステップS6)。
【0071】余裕がある場合には、新たなロール原紙5
4を供給する必要はないと判定し(ステップS7)、ラ
インNo.の小さい順に上述と同様の計算を順次行なう
(ステップS8,9)。一方、紙規格(Pkn),紙幅
(Pbn)が同じで、紙長さ(Pyn0)が不足する場
合や、同一のオーダで供給するロール原紙の紙長さが、
必要な長さに満たない場合には、追加するロール原紙5
4の長さ(Pyxn2)を算出し(ステップS10)、
以下、直前オーダのロール原紙54に自動紙継ぎできる
ように同一のミルロールスタンド60の隣り合うライン
No.に対して、新たなロール原紙54(Pn)を追
加,供給する。
【0072】この場合、新たに供給されるロール原紙5
4の仕様を整理し(ステップS11)、保管庫内に管理
されているロール原紙54の中から、紙規格(Pk
n),紙幅(Pbn)等が生産オーダに一致するロール
原紙が選定される(ステップS17)。また、直前のオ
ーダで同一ラインNo.にロール原紙54が供給されて
いる場合には、現在のラインNo.(n)が偶数か奇数
かを判定し(ステップS13)、奇数であればラインN
o.(n+1)に、偶数であればラインNo.(n−
1)に追加のロール原紙の供給する(ステップS14,
15)。つまり、隣り合うラインの空いている方のライ
ンにロール原紙を追加する制御が実行される。
【0073】一方、予め設定された情報から、選定され
たロール原紙54(Pn)を紙継ぎするまでの隣り合う
ラインNo.のロール原紙54の生産残時間(Tsm、
ロール原紙54が供給されていない場合は0)、及びロ
ール原紙54(Pn)を台車7に積み込んでからライン
No.(n)まで搬送してミルロールスタンド60にセ
ットするまでの時間(Trn)を読み出す(ステップS
12)。
【0074】そして、上記生産残時間(Tsm)と搬送
時間(Trn)との差、即ち、準備余裕時間(Tn)を
求める(ステップS16)。この場合、準備余裕時間
(Tn)が小さい程、早く準備をする必要があり、後述
するステップS30以降で準備余裕時間(Tn)の少な
い順にロール原紙54の供給が開始される。また、上記
ステップS17で選定されたロール原紙54(Pn)の
規格から、紙長さ(Pyn)が必要紙長さ(Pyxn)
を満たすか否かを判定する(ステップS18)。そし
て、この条件を満たせば、このラインNo.へのロール
原紙54を特定し(ステップS19)、当該ラインN
o.へのロール原紙54の手配は終了となり、次のライ
ンへのロール原紙54(Pn)の手配が開始される(ス
テップS20,21)。
【0075】また、上記ステップS17で選定されたロ
ール原紙54(Pn)の紙長さ(Pyn)が必要紙長さ
(Pyxn)より短い場合は、必要紙長さ(Pyxn)
と上記ロール原紙54(Pn)の紙長さ(Pyn)との
差から追加ロール原紙54の必要紙長さ(Pyxn2)
を算出し(ステップS22)、追加するロール原紙54
(Pn2)を選定して(ステップS23)、同一のミル
ロールスタンドのもう一方のラインへこの第2のロール
原紙54(Pn2)を連続して供給する。
【0076】この場合、先に選定されたロール原紙54
(Pn)の紙長さ(Pyn)と追加選定されたロール原
紙54(Pn2)の紙長さ(Pyn2)とを加算した結
果を必要紙長さ(Pyxn)と比較して(ステップS2
4)、加算値が必要紙長さ(Pyxn)を下回る場合に
は、ステップS25以降で不足分を次オーダ扱いとして
内部で自動的に次オーダを仮想設定する。この仮想設定
分については次のグループの供給前に前記と同様の手順
によって処理を行なう。
【0077】また、上記の加算値が必要紙長さ(Pyx
n)を満たしていれば、このラインNo.へのロール原
紙54(Pn,Pn2)を特定し(ステップS27)、
以下同様にラインNo.の小さい順に、ロール原紙54
(Pn及びPn2)の特定が行なわれる(ステップS2
8,ステップS29)。そして、上述のルーチンを繰り
返してすべてのラインNo.(n)についてロール原紙
54(Pn及びPn2)の特定が行なわれる。
【0078】すべてのラインNo.(n)についてロー
ル原紙54(Pn,Pn2)の特定が終了したら、先に
特定した各ロール原紙54(Pn)について、準備余裕
時間(Tn値)の小さいものから順次搬送を開始する
(ステップS30〜34)。このとき、同一のミルロー
ルスタンドに連続してロール原紙を供給する必要がある
か否かを判定して(ステップS35)、その必要がない
場合には、台車7とロール原紙54との中心が一致する
ようにロール原紙54を台車7に載置する(ステップS
36)。
【0079】また、同一のミルロールスタンドに連続し
てロール原紙54を供給する場合には、さらに当該ロー
ル原紙54(Pn)の紙幅(Pbn)が限界幅(Pb
o)を超えるか否かを判定し(ステップS37)、限界
幅(Pbo)を超えていなければ、やはり台車7とロー
ル原紙54との中心を一致させてロール原紙54を台車
7に載置する(ステップS36)。なお、限界幅とは、
既に説明したように、相互に隣り合うターンテーブル3
で同時に方向変換しても互いに接触しない紙幅である。
【0080】これに対して、紙幅(Pbn)が限界幅
(Pbo)を超える場合は、ラインNo.(n)が偶数
か奇数かを判定する(ステップS38)。ここで、本実
施形態においては、図1に示すように、偶数のラインN
o.(n)に対応する台車7は奇数のラインNo.
(n)に対応する台車7よりも先行することになる。そ
こで、偶数のラインNo.(n)に向けて搬送されるロ
ール原紙54(Pn)については、台車7の中心に対し
て紙幅(Pbn)の中心を前方にオフセットして載置し
(ステップS39)、奇数のラインNo.(n)に向け
て搬送されるロール原紙54(Pn)については台車7
の中心に対し後方にオフセットして載置する(ステップ
S40)。
【0081】次に、図15を用いてコンベア運転速度へ
の反映制御について説明する。まず、ステップS16で
算出した準備余裕時間(Tn)を取り込み(ステップS
41)、次に現在のコンベアの運転速度(Vn)を取り
込む(ステップS42)。そして、この準備余裕時間
(Tn)が予め決められた時間よりも長い場合は、コン
ベアの運行速度を下げる指示を行なう。
【0082】ここで、準備余裕時間の基準となっている
供給テーブル5から、各ラインNo.(n)までの搬送
時間(Trn)はコンベア速度に対して、逆比例に近い
関係にある。具体的には、搬送時間(Trn)とコンベ
ア速度との関係は下式で表される。Trn=〔ラインN
o.(n)までの距離/コンベア速度〕+中間での停止
時間+ターンテーブルの方向転換時間+(ロール原紙幅
/コンベア速度)このため、直前のグループのロール原
紙が全て搬入コンベア1より搬出された時点でコンベア
の速度が変更される。
【0083】一例を記すと、図15の運転データ1に示
すように、予め余裕時間に対応するコンベア運転速度が
マップ等に記憶されている。具体的には、余裕時間が5
分未満の場合は、コンベア速度を400mm/sec
〔この場合の供給テーブルからラインNo.10までの
搬送時間(Tr10)は約110sec〕、余裕時間が
5分以上で10分未満の場合はコンベア速度を300m
m/sec、余裕時間が10分以上で15分未満の場合
はコンベア速度を200mm/sec、余裕時間が15
分以上の場合はコンベア速度を100mm/secに設
定するようになっている。
【0084】また、運転データ2により直前オーダのロ
ール原紙の搬入コンベア1からの搬入が全て完了すると
信号が発せられ、この信号を受けて、ステップS43以
降では上記運転データから余裕時間に応じた運転速度で
コンベアが運転されるのである。そして、以上の作業を
すべて終了すると、今までの作業のリセットを行ない、
次の1組のグループのオーダシートに対して供給するロ
ール原紙の選定を新たに開始するようになっている。
【0085】本発明の一実施形態にかかるコンベアシス
テムは、上述のように構成されているので、その作用及
び効果を説明すると以下のようになる。 (1)図1に示すように、本発明のコンベアシステムに
おいては、各コンベアは中間又は端部にターンテーブル
3を設けてありながら分割して構成されることなく、一
組の駆動装置で駆動されるので比較的簡単な構成とする
ことができる。
【0086】また、巻回走行するチェーン等に沿って任
意の位置やターンテーブル3に連結着脱装置9を設ける
ことにより複数の台車7を任意の位置で停止又は発進さ
せることができる。さらに、搬入及び搬出コンベア1,
2上の複数個のターンテーブル3上での台車7の方向変
換,ターンテーブル3への搬入及びターンテーブルから
の搬出の作業を同時又はシリーズに並行して行なうこと
が可能であり、効率の高い搬送システムを提供できる。 (2)ターンテーブル3上での台車7の方向変換,ター
ンテーブル3への台車7の搬入及びターンテーブル3か
らの台車7の搬出の作業中にコンベアを停止する必要が
なく、図12に示すように、各コンベアの停止時間を、
台車7の連結器15を切り換える時間(タイミング)だ
けに限定することができるため効率の高い台車7の搬送
システムを構築することができる。 (3)各コンベアはそれぞれ一つの駆動装置で駆動され
ているため、その速度制御が容易であり、例えば、コル
ゲートマシンのラインスピードに比例して各コンベア速
度を増減させたり、オーダ長さ(1条件での生産量の大
小)により運転速度を加減することができる。即ち、オ
ーダ長さが大の時(準備余裕時間が長い時)には運転速
度を適宜低下させてロール原紙を搬送することによって
安全性を増すとともに省エネ化を図ることができる。 (4)また、図1に示すA〜Dの位置に連結着脱装置9
を備えた中間ステーションを設けることによって、オー
ダ長さが短いときには、次に準備すべきロール原紙54
を中間ステーションに待機させておき、搬送時間を短く
することにより準備時間を短縮することができる。ま
た、異常時のバッファとしての機能を持たせることもで
き弾力的な運転が可能となる。 (5)生産オーダシートのデータに基づいて、供給する
ロール原紙54の選定を行なうので、無駄な作業を廃し
効率化が図れる。すなわち、同一のラインNo.で直前
に使用するロール原紙54(Pn)の紙規格(Pkn)
及び紙幅(Pbn)が同じであればこのロール原紙54
をそのまま利用し、紙長さ(Py)が不足する場合は、
追加のロール原紙54(Pn2)を隣り合うラインN
o.に供給するべくロール原紙54の選定・供給が行な
われるので、作業を大幅に効率化することができるので
ある。 (6)供給テーブル5から、準備すべきラインNo.
(n)に搬送するまでの時間(Trn)とその隣り合う
ラインNo.(n)の生産残時間(Tsm)の差、即
ち、準備余裕時間(Tn)の小さいものからロール原紙
54(Pn)を搬送開始するようにロール原紙の供給の
順番を選定・供給するので、すべてのラインNo.
(n)において、コンベア搬送に無駄や無理がなくな
り、搬送時間に余裕が生まれ、コンベア速度を下げるこ
とが可能となる。結果として安全性が向上するとともに
省エネ化を図ることができる。 (7)ロール原紙54の幅が広い場合にあっては、ロー
ル原紙54を前方又は後方にオフセットして台車7に載
置することにより、相互に隣り合うライン上のターンテ
ーブル3で同時に方向変換作動を行なうことが可能とな
り、作業効率の向上を図ることができる。また、幅の広
いロール原紙54を使用するコルゲートマシンであって
もターンテーブル3とターンテーブル3との間隔を縮め
ることが可能となり、コンベアシステム自体をコンパク
トに設計でき設備費を大幅に低減することができる等、
種々の利点がある。
【0087】なお、本発明のコンベアシステムは上述の
実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形することができる。例えば駆動
力伝達部材としては上述のチェーン11やロープに限定
されず、これらに代えてワイヤやベルト(特にVベル
ト)を適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のコンベアシステムによれば、コルゲートマシンへ
ロール原紙を供給,搬出するためのコンベアシステムに
おいて、1つの駆動源で駆動されるコンベアと、該コン
ベア上を走行しうる複数の台車と、該台車にそなえられ
該コンベアからの動力伝達状態を切り換え可能な連結器
と、該コンベアの中間又は端部に設けられ該台車の走行
方向を変更する複数のターンテーブルとをそなえ、該連
結器を該コンベア上の任意の位置で作動させることによ
り、該複数の台車の走行,停止及び該ターンテーブルで
の方向変換が同時に又は並行して行なわれるので、効率
の高いコンベアシステムを提供できる利点がある。
【0089】また、請求項2記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1記載の構成に加えて、該
台車の駆動伝達状態の切り換え時にのみ該コンベアが停
止するという構成により、ターンテーブル上での台車の
方向変換,ターンテーブルへの台車の搬入及びターンテ
ーブルからの搬出の作業中にコンベアを停止する必要が
なく、効率の高い台車の搬送システムを構築することが
できる利点がある。
【0090】また、請求項3記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1記載の構成に加えて、該
コルゲートマシンの運転オーダから得られる該ロール原
紙の準備余裕時間に基づいて該ロール原紙を該台車に載
置する順番が設定されるので、コンベア搬送に無駄や無
理がなくなり、効率的な運転を行なうことができる。ま
た、搬送時間に余裕が生まれ、結果として安全性が向上
するとともに省エネ化を図ることができる利点がある。
【0091】また、請求項4記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1〜3のいずれか1項に記
載の構成に加えて、該コルゲートマシンの運転オーダか
ら得られる該ロール原紙の準備余裕時間に基づいてコン
ベアの搬送速度が変更されるように構成されるので、効
率的なコンベア搬送を行なうことができる利点があるほ
か、搬送時間に余裕がある場合にはコンベア速度を下げ
ることができ、安全性が向上するとともに、やはり省エ
ネ化を図ることができる利点がある。
【0092】また、請求項5記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1〜4のいずれか1項に記
載の構成に加えて、該ロール原紙の幅が所定値よりも大
きい場合には、該複数のターンテーブルのうち、隣接す
るターンテーブル上での該ロール原紙の干渉を防止する
べく該台車の中心と該ロール原紙の中心とがオフセット
して該ロール原紙が該台車に載置されるという構成によ
り、隣り合うターンテーブルで同時にロール原紙の方向
変換を行なうことが可能となり、作業効率の向上を図る
ことができる利点がある。また、幅の広いロール原紙を
使用するコルゲートマシンであってもターンテーブルと
ターンテーブルとの間隔を縮めることが可能となり、コ
ンベアシステム自体をコンパクトに設計でき、設備費を
大幅に低減することができる利点がある。
【0093】また、請求項6記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1〜5のいずれか1項に記
載の構成に加えて、該コルゲートマシンの運転オーダに
基づいて供給されるロール原紙の長さが必要長さに満た
ない場合には、自動的に同一仕様のロール原紙が追加供
給されるという構成により、ロール原紙の長さが足りな
くなってからあらためてロール原紙を選定するような作
業が不要となり、効率のよいコンベア運転を行なうこと
ができる。
【0094】また、請求項7記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1〜6のいずれか1項に記
載の構成に加えて、該コルゲートマシンの運転オーダに
基づいて供給されるロール原紙の仕様が、直前のオーダ
で供給されたロール原紙の仕様と同一で、且つ、今回の
オーダで必要とされる紙長さを有している場合には、自
動的に該今回のオーダにおけるロール原紙の供給を停止
するので、同じ仕様のロール原紙を新たに供給する手間
が省け、効率のよいコンベア運転を行なうことができ
る。
【0095】また、請求項8記載の本発明のコンベアシ
ステムによれば、上記請求項1〜7のいずれか1項に記
載の構成に加えて、該ターンテーブルと該ターンテーブ
ルとの間に、1個所又は複数の個所に該台車を停止する
ための中間ステーションが設けられるという構成によ
り、必要とされるロール原紙の長さが短いときには、次
に準備すべきロール原紙を中間ステーションに待機させ
ておくことで、搬送時間を短くすることができ、これに
より準備時間を短縮することができる。また、異常時の
バッファとしての機能を持たせることもでき弾力的なコ
ンベア運転を行なうことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の全体構成を示す模式的な平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の台車の構成を一部破断して示す模式的な平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の台車の構成を示す断面図であって図2におけるA−A
断面図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の台車の構成を示す断面図であって図2におけるB−B
断面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の搬入コンベア側のターンテーブルの構成を示す模式的
な平面図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の搬入コンベア側のターンテーブルの構成を示す断面図
であって図5におけるC−C断面図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の連結器の構成を拡大して示す模式図であって、(a)
はその平面図、(b)は(a)におけるE−E矢視図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
の連結着脱装置を示す模式図であって、(a)はその正
面図、(b)は(a)におけるF矢視図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステム
のロール原紙の供給と排出とを自動で行なう場合の作業
の流れを説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムのロール原紙の供給と排出とを手動で行なう場合の作
業の流れを説明するための図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムの生産オーダシートの一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムの動作を説明するための図であって、図11に示す生
産オーダシートの場合における時間経過とロール原紙の
搬送位置との関係を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムの作用を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムの作用を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムの作用を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態にかかるコンベアシステ
ムのロール原紙,台車及びターンテーブルの関係を示す
模式図であって、(a)は通常の場合、(b)はロール
原紙の幅が所定の幅より広い場合における模式図であ
る。
【図17】段ボール製造工場における一般的なコルゲー
トマシンのレイアウトの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 搬入コンベア 2 搬出コンベア 3 ターンテーブル 4 移送コンベア 5 供給テーブル 6 供給・搬出コンベア 7 台車 8 搬出台(搬出テーブル) 9 連結着脱装置(切り替え装置) 10 レール 11 チェーン(駆動力伝達部材) 12 チェーンサポート 13 車輪 14 傾斜材 15 連結器 16 リブ 17 ブッシュ 18 ピン 19 連結アーム 20 駆動アーム 21 外筒 22 ピン 23 内筒 24,24b 圧縮バネ 25 座 26 ピン 27 シリンダ 28 ガイド 29 可動台 30 テーブル 31 スラストベアリング 32 固定台 33 軸 34 軸受 35 アーム 36 シリンダ 37,38 ピン 39,39b 切り替えローラ 41 搬入コンベア駆動装置 42 搬出コンベア駆動装置 44 移送コンベア駆動装置 46 供給・搬出コンベア駆動装置 51a、51b シングルフェーサ 52 ダブルフェーサ 54 ロール原紙 55 傾斜テーブル 56 振分けテーブル 57 チェーンコンベア 58 供給コンベア 59 搬入台車 60 ミルロールスタンド 65 搬出台車 66 搬出コンベア n ラインNo.(1〜10) Pqn 段ボールシート生産量 Pn nに準備すべきロール原紙 Pkn,Pbn,Pyxn nに準備すべきPnの紙規
格,紙幅,必要紙長さ Sn ラインNo.(n)のミルロールスタンド Pkn0,Pbn0,Pyxn0 ラインNo.(n)の
直前オーダでの紙規格,紙幅,必要紙長さ Pyn0 ラインNo.(n)の直前手配のロール原紙
の供給した紙長さ Pyn ロール原紙(Pn)の紙長さ Tsn 生産開始時間 Trn 供給テーブルから各ラインNo.(n)までの
搬送時間 Tsm ラインNo.に隣り合うラインのロール原紙の
生産残時間 Tn 準備余裕時間 Pn2 第2のロール原紙 Pyn2 第2のロール原紙の紙長さ Pbo 限界幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲートマシンへロール原紙を供給,
    搬出するためのコンベアシステムにおいて、 1つの駆動源で駆動されるコンベアと、 該コンベア上を走行しう複数の台車と、 該各台車にそなえられ該コンベアからの動力伝達状態を
    切り換え可能な連結器と、 該コンベアの中間又は端部に設けられ該台車の走行方向
    を変更する複数のターンテーブルとをそなえ、 該連結器を該コンベア上の任意の位置で作動させること
    により、該複数の台車の走行,停止及び該ターンテーブ
    ルでの方向変換が同時に又は並行して行なわれることを
    特徴とする、コンベアシステム。
  2. 【請求項2】 該台車の駆動伝達状態の切り換え時にの
    み該コンベアが停止するように構成されていることを特
    徴とする、請求項1記載のコンベアシステム。
  3. 【請求項3】 該コルゲートマシンの運転オーダから得
    られる該ロール原紙の準備余裕時間に基づいて該ロール
    原紙を該台車に載置する順番が設定されることを特徴と
    する、請求項1又は2記載のコンベアシステム。
  4. 【請求項4】 該コルゲートマシンの運転オーダから得
    られる該ロール原紙の準備余裕時間に基づいて該コンベ
    アの搬送速度が変更されるように構成されていることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコン
    ベアシステム。
  5. 【請求項5】 該ロール原紙の幅が所定値よりも大きい
    場合には、該複数のターンテーブルのうち、隣接するタ
    ーンテーブル上での該ロール原紙の干渉を防止するべく
    該台車の中心と該ロール原紙の中心とがオフセットして
    該ロール原紙が該台車に載置されることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベアシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 該コルゲートマシンの運転オーダに基づ
    いて供給されるロール原紙の長さが必要長さに満たない
    場合には、自動的に同一仕様のロール原紙が追加供給さ
    れることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のコンベアシステム。
  7. 【請求項7】 該コルゲートマシンの運転オーダに基づ
    いて供給されるロール原紙の仕様が、直前のオーダで供
    給されたロール原紙の仕様と同一で、且つ、今回のオー
    ダで必要とされる紙長さを有している場合には、自動的
    に該今回のオーダにおける該ロール原紙の供給を停止す
    るように設定されていることを特徴とする、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載のコンベアシステム。
  8. 【請求項8】 該ターンテーブルと該ターンテーブルと
    の間に、1個所又は複数の個所に該台車を停止するため
    の中間ステーションが設けられていることを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンベアシス
    テム。
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US20220386655A1 (en) * 2017-10-19 2022-12-08 Harold Dail Kimrey, JR. Contact members for packaged articles heated with radio frequency energy
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