JP3806684B2 - コルゲータにおけるミルロールの給排装置 - Google Patents

コルゲータにおけるミルロールの給排装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はコルゲータにおけるミルロールの給排装置に関する。
【0002】
コルゲータは、段ボールの中芯を段成形し、その表裏面に接着剤を塗布して表裏面一対のライナーを貼り合わせ、段ボールシートを製造する機械である。図15はその要部を示しており、ミルロールスタンドMS、シングルフェーサSF、オートスプライサーAS等を構成要素としている。ミルロールスタンドMSは段ボール原紙Wがロール状に巻取られたミルロールを装填支持し、このダンボール原紙WをシングルフェーサSFに連続供給する装置であり、通常、ロール支持アームRAを左右に2基備えている。シングルフェーサSFは、新ロールRから繰り出された段ボール原紙Wにより、段ボールの中芯を段成形し、この中芯の表裏面に接着剤を塗布してライナーを貼り合わせる装置である。
【0003】
本発明は、かかるコルゲータのミルロールスタンドに、新ミルロール(以下、新ロールRという)を供給し、使い残したミルロール(以下、残ロールrという)を排出する装置およびそれを用いた全体設備に関する。
【0004】
【従来の技術】
図16は特許文献1に記載されたミルロールの給排装置の平面図である。同図に示すように、従来のミルロールの給排装置は、ロールストッカー1、受入れコンベア2、供給コンベア3、振分けコンベア4、一対の搬送レーン5,5、ターンテーブル107 および排出コンベア108 から構成されたものである。前記各搬送レーン5には、搬入台車C1および払出台車C3が走行するようになっている。
ロールストッカー1で蓄えられている新ロールRは、受入れコンベア2によって受入れステーションS1に送られ、供給コンベア3によって振分けステーションS2に送られる。振分けステーションS2では、振分けコンベア4によって新ロールRはいずれかの搬送レーン5,5に交互に振分けられて送られ、搬入台車C1の上に載置される。
搬入台車C1は搬送レーン5に沿って受渡しステーションS4に移動し、新ロールRは搬入台車C1からミルロールスタンドMSのロール支持アームRAに送られる。このミルロールスタンドMSで、新ロールRの所定量のダンボール台紙がシングルフェーサSFに送られる。
残ロールrはロール支持アームRAから払出台車C3に渡される。そして払出台車C3は搬送レーン5に沿って排出ステーションS7に移動し、残ロールrは払出台車C3からターンテーブル107 に送られる。残ロールrが載せられた状態でターンテーブル107 は90°旋転し、残ロールrは排出コンベア108 に回収レーン9上の回収台車C5に送られ、回収台車C5によって残ロールrは回収レーン9に沿って、図示しない排出口へと排出されるのである。
【0005】
【特許文献1】
特公平7−55546号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来のミルロールの給排装置には、搬送レーン5と回収レーン9との間に、ターンテーブル107 および排出コンベア108 が設けられており、構成が複雑である。
また、残ロールrの回収時には、払出台車C3により排出ステーションC7に搬送された残ロールrを、払出台車C3よりターンテーブル107 の上に送り、ターンテーブル107 を90°旋回し、排出コンベア108 により回収台車C5の上に送るという手順が必要であり、時間がかかる。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑み、ターンテーブルや排出コンベアが必要なく、短時間でミルロールを給排できるコルゲータにおけるミルロールの給排装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のコルゲータにおけるミルロールの給排装置は、ダンボール原紙が巻き取られた新ロールを、コルゲータのミルロールスタンドに供給する供給部と、該ミルロールスタンドで使用された使用済みの残ロールを、排出ステーションに搬送して、該排出ステーションで回収レーン上の回収台車に受け渡す回収部とからなり、前記回収部が、前記ミルロールスタンドと排出ステーションとの間に配設された残ロール用搬送レーンと、該残ロール用搬送レーンにおいて前記ミルロールスタンドと排出ステーションとの間で往復動自在に設けられ、前記残ロールを載せた状態で移動しうる払出台車と、該払出台車に載せられた残ロールを、前記排出ステーションの位置で、前記回収台車に直接載せ換える排出部とからなり、前記残ロール用搬送レーンの上面には、前記払出台車に設けられたガイドローラが嵌合され該払出台車の移動を案内するガイド溝が形成されており、該ガイド溝は、前記ミルロールスタンドと前記排出ステーションとの間において、前記ミルロールスタンド近傍では直線であるが前記排出ステーションでは円弧状に湾曲しかつ該排出ステーションにおける終端部が前記回収レーンと平行になるように形成されており、前記残ロール用搬送レーン内には、前記残ロール用搬送レーンにおける直線部分を往復動自在に設けられた駆動台車が設けられており、該駆動台車は、一端が該駆動台車に揺動可能に連結され、他端が前記払出台車に揺動可能に連結されたリンクバーによって前記払出台車とリンク結合されていることを特徴とする。
請求項のコルゲータにおけるミルロールの給排装置は、請求項1記載の発明において、前記排出部が、前記払出台車の上面に、揺動自在に取り付けられた、前記残ロールを載せるスイング天板と、前記排出ステーションに固定して設けられ、前記スイング天板を傾斜させる押上げシリンダとからなることを特徴とする。
請求項のコルゲータにおけるミルロールの給排装置は、請求項1記載の発明において、前記供給部が、新ロールをミルロールスタンドの一対のロール支持アームに交互に供給する振分けコンベアを備えており、前記回収部が、各ロール支持アームに対応して設けられたことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、ミルロールスタンドで残ロールを払出台車に載せた状態で、この払出台車を残ロール用搬送レーンに沿って排出ステーションに移動させることができる。排出ステーションにおいて、排出部によって、払出台車に載せられた残ロールを、回収レーン上の回収台車に直接載せ換えることができる。このため、ターンテーブルや排出コンベア等の余分な装置が必要なく、短時間で、残ロールを回収レーンの回収台車に搬送させることができる。また、払出台車のガイドローラが残ロール用搬送レーンのガイド溝に沿って移動するようになっており、しかも、払出台車が駆動台車にリンクバーでリンク結合されているから、払出台車をガイド溝に沿って曲線的に移動させることができ、特別な方向転換機構を用いなくても払出台車を滑らかに方向転換させることができる。そして、駆動台車を直線運動させるだけなので、単純で強い構造にすることができる。さらに、ガイド溝の終端部が排出ステーションにおいて回収レーンと平行に形成されているので、回収レーン上の回収台車に払出台車を横付けさせることができ、払出台車に載せられた残ロールを回収台車の上に簡単に載せ換えることができる。
請求項の発明によれば、押上げシリンダを排出ステーションに固定して設けることによって、大型で大出力の押上げシリンダを使うことができ、しかもスイング天板を必要以上に大きくしなくてもよい。
請求項の発明によれば、供給部の振分けコンベアによって、ミルロールスタンドの一対のロール支持アームに交互に供給し、各ロール支持アームに対応する回収部に残ロールを送ることができるので、排出ステーションを増設することなく、効率的にミルロールを給排することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本実施形態のミルロールの給排装置Aが適用されるコルゲータを説明しておく。図15に示すように、コルゲータは、段ボールシートを連続して製造する機械であり、複数のミルロールスタンドMSおよびシングルフェーサSFを備えている。
ミルロールスタンドMSは、新ロールRを装填支持してダンボール原紙をシングルフェーサSFに送るためのものであり、その両サイドに1基ずつ、合計2基のロール支持アームRAを有しており、2個の新ロールRを支持できるようになっている。このため、一方の新ロールRを使用し終わったときに、残りの新ロールRを直ちに使用開始できるのである。
シングルフェーサSFは、新ロールRから繰り出された段ボール原紙Wにより、段ボールの中芯を段成形し、この中芯の表裏面に接着剤を塗布してライナーを貼り合わせる装置である。
【0011】
なお、コルゲータが両面段ボール製造用の場合には、ミルロールスタンドMSを、左から順にライナ用、芯紙用、ライナ用として3台を備えているが、複両面段ボールや複々両面段ボール製造用の場合は、ミルロールスタンドMSを5台あるいは7台備えている。
【0012】
図1は本実施形態のミルロールの給排装置Aが適用されたミルロールの給排設備全体の平面図である。同図に示すように、コルゲータには、ミルロールスタンドMSの台数に合わせて、本実施形態のミルロールの給排装置Aが3台設けられている。
回収台車C5は、残ロールrを載せて搬送させるための台車である。この回収台車C5は、回収レーン9上で往復走行するようになっており、この回収レーン9の末端部には図1に示すように回収ピット10が設けられている。残ロールrが載せられた回収台車C5は回収レーン9を走行し、回収ピット10の前面まで来ると、残ロールrを回収ピット10に払い出して排出するようになっている。
【0013】
なお、図1では、本実施形態の給排装置Aを3台設けているが、コルゲータのミルロールスタンドMSの台数に合わせて、5台あるいは7台以上を設置すればよい。
【0014】
さて、本実施形態のミルロールの給排装置Aを説明する。
図2は本実施形態のミルロールの給排装置Aにおける平面図である。同図に示すように、本実施形態のミルロールの給排装置A(以下、単に給排装置Aという)は、新ロールRを、コルゲータのミルロールスタンドMSに供給する供給部40と、このミルロールスタンドMSで使用された使用済みの残ロールrを、排出ステーションS7に搬送して、この排出ステーションS7で回収レーン9上の回収台車C5に受け渡す回収部60とから構成された装置である。
【0015】
まず、供給部40を説明する。
供給部40は、新ロールRをミルロールスタンドMSに受渡すものであり、ロールストッカー1、受入れコンベア2、供給コンベア3、振分けコンベア4、一対の新ロール搬送部50から構成されたものである。
【0016】
まず、ロールストッカー1を説明する。
図3は受入れステーションS1の平面図である。図4は図3におけるIV−IV線断面図である。図3〜図4に示すように、ロールストッカー1は、新ロールRを数本並列して置けるように床面F上に形成された緩斜面であり、その先端側にはキッカー11が設けられている。キッカー11は、基本的にV形のアーム12の先端にローラ13を軸支し、シリンダー14で揺動させるようにしたもので、キッカー11により実線図示の状態で新ロールRを受止め、鎖線図示の状態に揺動して受入れコンベア2の始端に新ロールRを送り込むことができる。
このロールストッカー1により、複数の新ロールRを蓄えておくことができ、新ロールRを受入れコンベア2に1本ずつ送り出すことができる。
【0017】
つぎに、受入れコンベア2を説明する。
前記ロールストッカー1のロール送出口には、受入れコンベア2が設けられている。
この受入れコンベア2は、2本のチェーンコンベア2a,2bを有する公知の構造のチェーンコンベアであり、図示しないモータによって駆動され、新ロールRをほぼ中央位置まで搬入することができる。また図示しない公知の昇降機構により、チェーンコンベア2a,2bを、後述する供給コンベア3の上面より少し高い位置へ上昇(矢印U)したり、それより少し低い位置に下降(矢印D)するようになっている。受入れコンベア2の終端部(図中右側)における2本のチェーンコンベア2a,2bの間には、可倒ストッパ15が設けられている。
【0018】
この可倒ストッパ15は、ストッパ16とそれを揺動させるシリンダ17からなり、シリンダ17を収縮させることによりストッパ16がチェーンコンベア2a,2bの上面より下方に沈み、シリンダ17を伸長させるとチェーンコンベア2a,2bの上方に突出し、新ロールRの動きを停止させるようになっている。
なお、直径の大きい新ロールRaに対しては突出量を少なくし、直径の小さい新ロールRbに対しては突出量を大きくすると、どのような大きさの新ロールも供給コンベア3に移載する位置、すなわち受入れコンベア2のほぼ中央位置で新ロールを停止させることができる。
この受入れコンベア2の中央位置には、供給コンベア3が設けられている。供給コンベア3の始端と受入れコンベア2とが交差した部分が、受入れステーションS1を構成している。
【0019】
つぎに、供給コンベア3を説明する。
図5は振分けステーションS2および受取りステーションS3の平面図である。図3および図5に示すように、供給コンベア3は、ローラコンベア部3Aとチェーンコンベア部3Bとからなり、ローラコンベア部3Aは複数のローラ3aをチェーン等で連結し、図示しないモータで一斉に駆動するように構成されており、受入れコンベア2との交差部および後述する振分けコンベア4との交差部にそれぞれ配置されている。
そして、各ローラ3aの上面はチェーンコンベア2a,2bの上昇位置よりは低く、下降位置よりは高く設置されているので、受入れコンベア2が新ロールRを上昇姿勢で中央位置まで搬入した後下降すると新ロールは供給コンベア3で搬送される状態となる。
前記チェーンコンベア部3Bは、2列のチェーンコンベアの上面にトッププレートを取付けたもので、受入れコンベア2と振分けコンベア4との間を接続するようにに配置されている。そして、ローラコンベア部3Aとチェーンコンベア部3Bとは同一駆動源で同速度で運転されるようになっている。
【0020】
つぎに、振分けコンベア4を説明する。
図5に示すように、前記供給コンベア3の終端には、振分けコンベア4が交差して設けられており、この部分が振分けステーションS2を構成している。振分けコンベア4は、2本の送りチェーン4a,4bを有する公知の構造のチェーンコンベアであり、図示しないモータにより、左方向(矢印L)および右方向(矢印R)に駆動される。また公知の昇降機構を備えており、下降姿勢で、その真上まで新ロールRを載置し、そこで上昇姿勢をとって、新ロールRを左右に振分けて搬送することができる。
【0021】
つぎに、新ロール搬送部50を説明する。
前記振分けコンベア4の左右両端に隣接して、左右一対の新ロール搬送部50、50が設けられている。各新ロール搬送部50は、センタリング装置20、新ロール用搬送レーン5および搬入台車C1から構成されたものである。
【0022】
まず、センタリング装置20を説明する。
前記振分けコンベア4の左右両端に隣接した位置には、センタリング装置20が設けられており、受取りステーションS3、S3となっている。
図6はセンタリング装置20の側面図である。同図に示すように、センタリング装置20は、前記ローラ21と、該ローラ21を軸支するブラケット22と、ブラケット22に連絡されたシリンダ23とからなり、シリンダ23を収縮させるとローラ21が想像線で示す位置まで沈み込み、伸長させると実線で示す位置まで伸長する。振分けコンベア4で送り込まれた新ロールRを4個のローラ21で支えシリンダ23を駆動して上下動させることにより、新ロールRの軸心を搬送台車C1のセンタに合わすことができる。
なお、固定ストッパ18は、振分けコンベア4から送り込まれた新ロールRが搬送台車C1を越えて飛び出さないようにするために設けられている。
【0023】
つぎに、新ロール用搬送レーン5を説明する。
再び図2に示すように、前記受取りステーションS3と排出ステーションS7との間に、ミルロールスタンドMSを経由して、搬送レーン41が設けられている。搬送レーン41のうち、受取りステーションS3とミルロールスタンドMSとの間のレーンが、新ロール用搬送レーン5となっている。
搬送レーン41のうち、ミルロールスタンドMSと排出ステーションS7との間のレーンは、残ロール用搬送レーン44となっているが、詳細は後述する。
【0024】
つぎに、搬入台車C1を説明する
前記新ロール用搬送レーン5上には、受取りステーションS3と受渡しステーションS4との間を、搬入台車C1が往復して走行するようになっている。
【0025】
図7は搬送台車C1の説明図であって、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は側面図である。同図に示すように、搬入台車C1は、天板25を有する断面T字形の台車26を有し、天板25の上面にはクサビ板27が固定され、台車26の前後端にはそれぞれ車軸28によって車輪29が軸支されている。台車26の前後端の右側にはチェーン30(同図(B)参照)が連結され、該チェーン30は搬送レーン41の両端でスプロケットに巻き掛けられて折り返されループ状に連結されており、前記スプロケットをモータ等で駆動して搬送台車C1を前進、後退させるようになっている。
【0026】
この新ロール搬送部50によれば、搬入台車C1によってその上面に新ロールRを載せた状態で、新ロール用搬送レーン5に沿って受渡しステーションS4に移動でき、受渡しステーションS4において、搬入台車C1上の新ロールRをミルロールスタンドMSの各ロール支持アームRAに受け渡すことができる。
【0027】
このため、供給部40によって、ロールストッカー1から送られる新ロールRを受入れコンベア2、供給コンベア3、振分けコンベア4および新ロール搬送部50の順に送ることができるので、新ロールRをミルロールスタンドMSの各ロール支持アームRAに受渡すことができる。
なお、供給部40は上記構成だけでなく、新ロールRをミルロールスタンドMSに受け渡すことができれば、種々の構成を採択しうる。
【0028】
さて、本発明において特に重要な回収部60を説明する。
図2に示すように、前記ミルロールスタンドMSの各ロール支持アームRAと排出ステーションS7との間には、一対の回収部60,60がそれぞれ設けられている。各回収部60は、ミルロールスタンドMSで使用された使用済みの残ロールrを、排出ステーションS7に搬送して、この排出ステーションS7で回収レーン9上の回収台車C5に受け渡すものである。
なお、回収部60は必ずしも左右一対で設けなくてもよく単独で設けてもよい。
【0029】
図8は回収部60の側面図である。図2および図8に示すように、この回収部60は、残ロール用搬送レーン44、払出台車70、搬送機構80および排出部90から構成されたものである。
【0030】
まず、残ロール用搬送レーン44を説明する。
前記搬送レーン41のうち、ミルロールスタンドMSと排出ステーションS7との間のレーンが、残ロール用搬送レーン44となっている。
この残ロール用搬送レーン44は、長尺のH型鋼などの構造材を組み合わせてチャンネル状に構成したものである。この残ロール用搬送レーン44の上面には、ガイド溝42が形成されている。このガイド溝42は、ミルロールスタンドMS側は平面視で直線であるが、排出ステーションS7側では円弧状に湾曲しており、その終端部が、排出ステーションS7において前記回収レーン9と平行になるように形成されている。
【0031】
このため、回収レーン9上の回収台車C5に払出台車70を横付けさせることができ、払出台車70に載せられた残ロールrを回収台車C5の上に簡単に載せ換えることができる。
【0032】
つぎに、払出台車70を説明する。
図9は図8の要部拡大図である。図10は排出台車70および駆動台車81の平面図である。図9〜図10に示すように、残ロール用搬送レーン44上のガイド溝42に沿って払出台車70が往復動自在に設けられている。
図11は排出ステーションS7の平面図である。図12は図2のXII 線矢視図である。
図11〜図12において、符号71は台車を示している。この台車71の前後左右には、転動ローラ75が取り付けられている。台車71の下面には、前後一対のガイドローラ74,74が取り付けられている。前後一対のガイドローラ74,74は、前記残ロール用搬送レーン44のガイド溝42にいずれも嵌合されている。
【0033】
払出台車70の一対のガイドローラ74が、残ロール用搬送レーン44のガイド溝42に沿って移動するようになっているので、特別な方向転換機構を要せず滑らかに方向転換でき、転動ローラ75により払出台車70の移動を滑らかにすることができる。
【0034】
図11〜図12に示すように、前記払出台車70の台車71の上面には、スイング天板73によって支軸72が揺動自在に取り付けられている。このため、スイング天板73の水平時には、その上面に残ロールrを載せることができ、スイング天板73を傾斜させることにより、その上面から残ロールrを払い出すことができる。
スイング天板73を傾斜させる機構は、後述する排出部90で説明する。
【0035】
つぎに、搬送機構80を説明する。
図10および図12に示すように、前記残ロール用搬送レーン44直線部分におけるレーン内部には、駆動台車81が前後進退自在に設けられている。駆動台車81は、車体82の前後左右に、車輪83が回転自在に取り付けられたものである。車輪83は、レール87上を走行するようになっている。
車体82の前後両端には、チェーン84の両端がそれぞれ取り付けられている。このチェーン84は、ループ状に形成されており、前後一対のスプロケット85,85に巻き掛けられており、図示しないモータで回転させることにより駆動台車81を、残ロール用搬送レーン44の直線部分に沿って前進後退させることができる。そして、駆動台車81の車体82と前記払出台車70との間は、リンクバー86によってリンク結合されている。
このため、駆動台車81を残ロール用搬送レーン44の直線部分に沿って直進運動させることにより、払出台車70をガイド溝42に沿って曲線的に移動させることができる。
払出台車70と駆動台車81がリンク結合されているので、払出台車70の方向を自由に決めることができ、払出台車70の動きを広く許容できる。このように、駆動台車81を直線運動させるだけなので、単純で強い構造にすることができる。
【0036】
つぎに、排出部90を説明する。
図13は排出部90の正面図である。図14は残ロールrの載せ換え説明図である。図13〜図14に示すように、排出ステーションS7には押上げシリンダ91がピストンを上向きにして取り付けられている。この押上げシリンダ91を伸張させることにより、払出台車70のスイング天板73を傾斜させることができる。このため、払出台車70のスイング天板73に載せた残ロールrを、回収台車C5に直接載せ換えることができる。
【0037】
押上げシリンダ91を排出ステーションS7に設けることによって、大型で大出力の押上げシリンダ91を使うことができ、しかも払出台車70のスイング天板73を必要以上に大きくしなくてもよい。
【0038】
上記のごとき構成の本実施形態の給排装置Aは、以下の(1)〜(6)の作用効果を奏する。
(1)ミルロールスタンドMSで残ロールrを払出台車70に載せた状態で、この払出台車70を残ロール用搬送レーン44に沿って排出ステーションS7に移動させることができる。排出ステーションS7において、排出部90によって、払出台車70に載せられた残ロールrを、回収レーン9上の回収台車C5に直接載せ換えることができる。このため、ターンテーブルや排出コンベア等の余分な装置が必要なく、短時間で、残ロールrを回収台車C5に回収させることができる。
(2)払出台車70の一対のガイドローラ74が、残ロール用搬送レーン44のガイド溝42に沿って移動するようになっているので、特別な方向転換機構を要せず滑らかに方向転換でき、転動ローラ75により払出台車70の移動を滑らかにすることができる。
(3)ガイド溝42の送出側部分が円弧状に湾曲しており、その終端部が、排出ステーションS7において回収レーン9と平行に形成されているので、回収レーン9上の回収台車C5に払出台車70を横付けさせることができ、払出台車70に載せられた残ロールrを回収台車C5の上に簡単に載せ換えることができる。
(4)払出台車70が駆動台車81にリンクバー86でリンク結合されているので、駆動台車81を直線運動させることにより、払出台車70をガイド溝42に沿って曲線的に移動させることができる。払出台車70と駆動台車81がリンク結合されているので、払出台車70の方向を自由に決めることができ、払出台車70の動きを広く許容できる。このように、駆動台車81を直線運動させるだけなので、単純で強い構造にすることができる。
(5)押上げシリンダ91を排出ステーションS7に設けることによって、大型で大出力の押上げシリンダ91を使うことができ、しかも払出台車70のスイング天板73を必要以上に大きくしなくてもよい。
(6)供給部40の振分けコンベア4によって、ミルロールスタンドMSの一対のロール支持アームRAに新ロールRを交互に供給し、各ロール支持アームRAに対応する回収部60に残ロールrを送ることができるので、排出ステーションS7を増設することなく、効率的にミルロールを給排することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ターンテーブルや排出コンベア等の余分な装置が必要なく、短時間で、残ロールを回収レーンの回収台車に搬送させることができ、残ロール用搬送レーンのガイド溝に沿って移動するようになっているので、特別な方向転換機構を要せず滑らかに方向転換でき、転動ローラにより払出台車の移動を滑らかにすることができる。また、回収レーン上の回収台車に払出台車を横付けさせることができ、払出台車に載せられた残ロールを回収台車の上に簡単に載せ換えることができる。駆動台車を直線運動させるだけなので、単純で強い構造にすることができる。
請求項の発明によれば、押上げシリンダを排出ステーションに固定して設けることによって、大型で大出力の押上げシリンダを使うことができ、しかもスイング天板を必要以上に大きくしなくてもよい。
請求項の発明によれば、供給部の振分けコンベアによって、ミルロールスタンドの一対のロール支持アームに交互に供給し、各ロール支持アームに対応する回収部に残ロールを送ることができるので、排出ステーションを増設することなく、効率的にミルロールを給排することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のミルロールの給排装置Aが適用された給排設備全体の平面図である。
【図2】 本実施形態のミルロールの給排装置Aにおける平面図である。
【図3】 受入れステーションS1の平面図である。
【図4】 図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 振分けステーションS2および受取りステーションS3の平面図である。
【図6】 センタリング装置20の側面図である。
【図7】 搬送台車C1の説明図であって、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は側面図である。
【図8】 回収部60の側面図である。
【図9】 図8の要部拡大図である。
【図10】 排出台車70および駆動台車81の平面図である。
【図11】 排出ステーションS7の拡大図である。
【図12】 図2のXII 線矢視図である。
【図13】 排出部90の正面図である。
【図14】 残ロールrの載せ換え説明図である。
【図15】 コルゲータの要部側面図である。
【図16】 従来のミルロールの給排装置における説明図である。
【符号の説明】
1 ロールストッカー
2 受入れコンベア
3 供給コンベア
4 振分けコンベア
5 搬送レーン
9 回収レーン
40 供給部
41 搬送レーン
42 ガイド溝
44 残ロール用搬送レーン
60 回収部
70 払出台車
74 ガイドローラ
75 転動ローラ
81 駆動台車
90 排出部
91 押上げシリンダ
S1 受入れステーション
S2 振分けステーション
S3 受取りステーション
S4 受渡しステーション
S7 排出ステーション
C1 搬入台車
C5 回収台車
W 段ボール原紙
R 新ロール
r 残ロール
MS ミルロールスタンド

Claims (3)

  1. ダンボール原紙が巻き取られた新ロールを、コルゲータのミルロールスタンドに供給する供給部と、該ミルロールスタンドで使用された使用済みの残ロールを、排出ステーションに搬送して、該排出ステーションで回収レーン上の回収台車に受け渡す回収部とからなり、
    前記回収部が、
    前記ミルロールスタンドと排出ステーションとの間に配設された残ロール用搬送レーンと、
    該残ロール用搬送レーンにおいて前記ミルロールスタンドと排出ステーションとの間で往復動自在に設けられ、前記残ロールを載せた状態で移動しうる払出台車と、
    該払出台車に載せられた残ロールを、前記排出ステーションの位置で、前記回収台車に直接載せ換える排出部とからなり、
    前記残ロール用搬送レーンの上面には、前記払出台車に設けられたガイドローラが嵌合され該払出台車の移動を案内するガイド溝が形成されており、
    該ガイド溝は、前記ミルロールスタンドと前記排出ステーションとの間において、前記ミルロールスタンド近傍では直線であるが前記排出ステーションでは円弧状に湾曲しかつ該排出ステーションにおける終端部が前記回収レーンと平行になるように形成されており、
    前記残ロール用搬送レーン内には、前記残ロール用搬送レーンにおける直線部分を往復動自在に設けられた駆動台車が設けられており、
    該駆動台車は、
    一端が該駆動台車に揺動可能に連結され、他端が前記払出台車に揺動可能に連結されたリンクバーによって前記払出台車とリンク結合されている
    ことを特徴とするコルゲータにおけるミルロールの給排装置。
  2. 前記排出部が、
    前記払出台車の上面に、揺動自在に取り付けられた、前記残ロールを載せるスイング天板と、
    前記排出ステーションに固定して設けられ、前記スイング天板を傾斜させる押上げシリンダとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のコルゲータにおけるミルロールの給排装置。
  3. 前記供給部が、新ロールをミルロールスタンドの一対のロール支持アームに交互に供給する振分けコンベアを備えており、
    前記回収部が、各ロール支持アームに対応して設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のコルゲータにおけるミルロールの給排装置。
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