JP3600513B2 - Lpガス等のガス容器搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLPガス等の高圧ガス容器(以下、ガス容器という)を搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LPガス等のガス容器の製造や回収したガス容器からの残ガス回収・検査等を行なう工場,ガス容器へのLPガス等の充填工場のような多数のガス容器を扱う作業場等では、ベルトコンベヤ,ローラコンベヤ,チェーンコンベヤ等で搬送路を形成し、この搬送路によりガス容器を正立状態で搬送するようになっている。
またLPガス等のガス容器は繰り返しの使用により底部が損傷するので、搬送時の安定性やコストの面などからローラコンベヤからなる搬送路が多く実施されている。
【0003】
処で、容量50kg程度の大型のLPガス容器は直径400mm程度、高さ1200mm程度の長筒状のもので、ガスが充填された状態で100kg以上になると共に重心が容器上部に位置するため、多数本のガス容器を作業者が押して搬送するのは困難であり、搬送作業の安定した自動化は避けられない課題である。
しかし乍ら、前記大型のLPガス容器を自走式のローラコンベヤで搬送する場合、長さ400mm程度で十分な強度を有する所定径の長尺ローラが必要であり、且つ各ローラを回転させる駆動装置を要するので、搬送路の設置コストが嵩むという問題がある。さらに搬送時の安定性を考慮すると、隣接するローラは狭小ピッチであることが好ましいが、この場合、ローラ間に異物が挟まって搬送が停止したりローラが損傷する虞れがあり、維持点検の費用も嵩む。
【0004】
このような問題点を解決するために本願出願人は、左右両側にローラコンベヤ部を形成すると共に、該左右のローラコンベヤ部間に容器送り機構を設けて搬送路を構成し、その容器送り機構は、容器搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベースと、該摺動ベースを容器送りピッチ分前後摺動させる摺動駆動部を有し、且つ摺動ベース上には、搬送路の容器載承レベルに対し出没自在に設けられ突出状態で容器底部に係合する容器押部材と、該押部材を出没作動させる昇降駆動部とを、容器搬送方向に沿って容器送りピッチ分ごとに設けてなり、左右のローラコンベヤ部上に支承する容器の底部に、対応する箇所の容器押部材を順次係合させ、摺動ベースの摺動で該容器を所定ピッチづつ搬送するよう構成したLPガス等の容器搬送装置を提案し、先に出願した(特願平11−275128号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記搬送装置によれば、左右のローラコンベヤ部間に送り機構を設けたコンパクトな構成であって、各ローラを回転駆動させる機構も不要であり、またローラコンベヤ部の各ローラは左右に分割される短尺タイプであるため、従来の長尺ローラを用いる場合に比べ強度や耐久性に優れると共に、各ローラにかかる荷重は従来の1/4程度に軽減される。よって搬送路の耐久性が向上すると共に、維持コスト、設置コストの軽減を図れるなど多くの利点があるが、その技術内容についてより詳細に検討すると、以下の点に改良の余地を残していた。
【0006】
すなわち、本願出願人による先提案の上記搬送装置は容器押部材を容器送りピッチごとに設け、各容器押部材を、搬送路上の各ガス容器の底部に係合させて各ガス容器を順送りするようにしているので、搬送路上における前後のガス容器間に隙間が形成され、ガス容器を隙間なく並べて搬送する場合に比べ搬送効率が低下する虞れがある。
また上記搬送装置はその実施形態の例において、容器押部材をガス容器底部の後面部分に当接係合させてガス容器を後ろから押す搬送形態を採用しているが、重心が上部に位置するガス充填後の容器の前倒れを防止するためには、ローラピッチを狭くする必要が生じ、ローラ本数が多くなる。
【0007】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、本願出願人による先提案の搬送装置の問題点を解消し、搬送路上に正立状態で順次供給されるLPガス等のガス容器、特に重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く搬送路上に隙間無く並べて効率良く自動搬送することができ、しかも、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合であっても搬送路上に供給されているガス容器を下流側へと隙間無く順次に自動搬送することができるガス容器搬送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために請求項1のガス容器搬送装置は、LPガス等のガス容器を正立状態で搬送する搬送路を、左右両側に形成したローラコンベヤ部と、少なくとも前記搬送路の始端部位に配されて前記左右のローラコンベヤ部にわたって載承されるガス容器を搬送方向へ送る送り機構とで構成されたガス容器搬送装置であって、
上記送り機構は、ガス容器の搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベースと、該摺動ベースをガス容器の送りピッチ分だけ前後に摺動させる駆動手段とで形成され、且つ前記摺動ベース上には、前記搬送路上のガス容器の底部に適時に係合する係合手段をガス容器の送りピッチごとに設けてなり、
更に、上記摺動ベースは、搬送路の始端部位に配される駆動ベース部と、該駆動ベース部の下流側に配されて駆動ベース部に対し切り離し自在に連結される従動ベース部とで構成されてなり、
上記搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には前記駆動ベース部を従動ベース部から切り離し、該駆動ベース部のみを前後に摺動させると共に、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、ガス容器を搬送路へ順次送り出し、同搬送路上においてガス容器を隙間無く並べて搬送方向へ送る第一の搬送状態と、
一方、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合には前記駆動ベース部と従動ベース部を連結し、上記駆動手段の作動で駆動ベース部と従動ベース部を一体に前後に摺動させると共に、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、搬送路上のガス容器を各係合手段により搬送方向へ順送りする第二の搬送状態とに切り替え可能に形成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項1の搬送装置によれば、正立状態で搬送路に順次供給されるガス容器を、搬送路始端部位に設けた送り機構の作動で搬送路における下流側に順次送り出す場合において、搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には駆動ベース部を従動ベース部から切り離して駆動ベース部のみを前後摺動させる第一の搬送状態とすることで、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、ガス容器を搬送方向に順次送り出し、同搬送路上における駆動ベース部の下流側にガス容器を隙間無く並べて搬送することができる。
従って、従来装置のように、搬送路上に容器押部材を容器送りピッチごとに設けて各容器押部材で搬送路上の各ガス容器を順送りするよう形成した場合に比べ、搬送路上に多数のガス容器を載せて効率良く搬送することができる。
そして、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合においては、駆動ベース部と従動ベース部を連結して両者を一体に前後摺動させる第二の搬送状態に切り替えることで、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段を対応するガス容器底部に適時に係合させて、搬送方向への送りを中断させることなく搬送路上に並んだガス容器を各係合手段により下流側へと継続的に効率良く搬送することができる。
【0012】
請求項2では、請求項1における係合手段を、摺動ベース上で起伏自在なよう回動可能に支持された係合レバーと、該係合レバーを立ち上げ方向へ付勢する付勢部材と、該係合レバーの立ち上げ角度を、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合可能な所定角度に規制する規制部材から形成し、摺動ベースが前進する際には前記係合レバーが、対応するガス容器底部のスカート内面前端側に当接係合する立ち上げ状態にある一方、摺動ベースが後退する際にはガス容器のスカートで係合レバーが押し倒されるよう形成したことを特徴とする。
ここで付勢部材としては、係合レバーを立ち上げる方向へ付勢可能なものであれば良く、例えば錘やバネ、その他の各種付勢部材を採用することができる。また錘を用いる場合、係合レバーに一体に設けたものや、係合レバーとは別体に設けた錘を付設するなど、各種構成の採用が可能である。
【0013】
請求項2のように形成した場合、請求項 1 記載の作用に加えて、係合レバーをガス容器底部のスカート内面の前端側に係合させてガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、ガス容器を後ろから押す搬送形態に比べ、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く自動搬送することができる。また、左右のローラコンベヤ部におけるローラピッチを広くしても安定した容器搬送ができるので、ローラ本数を少なくすることができる。
【0014】
請求項3では、請求項1における係合手段を、摺動ベース上で搬送路のガス容器載承レベルに対し出没自在に設けられ、突出状態において、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合する係合部材と、該係合部材を適時に出没させる昇降手段とから形成したことを特徴とする。
ここで昇降手段としては、例えばシリンダやモータ等の駆動手段をあげることができ、またこれら駆動手段の駆動源としては、LPガス等を扱う上での安全性を考慮すると、エアーにより駆動するものが好ましい。
【0015】
請求項3のように形成した場合、請求項1記載の作用に加えて、昇降手段の作動で係合部材を適時に出没させることにより、係合部材を確実にガス容器底部のスカート内面の前端側に係合させてガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、ガス容器を後ろから押す搬送形態に比べ、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器を隙間無く並べてより安定性良く搬送路の下流側へと順次搬送することができる。
【0016】
なお、請求項1において、請求項2または3に係る係合手段のどちらか一方を採用しても良いし、他の係合手段、本願出願人による先提案の搬送装置(特願平11−275128号)に開示された容器押部材の構成を採用してもよい。
また、請求項1において、請求項2または3に係る係合手段の双方を選択的に適所に配するようにしても良く、この場合、例えば請求項3に係る係合手段を搬送路の始端部位,後端部位の何れか一方または双方に配し、残りの部位に請求項2に係る係合手段を配するなど、各種態様が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガス容器搬送装置(以下「搬送装置」という)の実施形態の一例を図1〜図8を参照して説明する。本例では搬送装置をLPガスの充填作業場に設置した例を示し、図中Aは本例の搬送装置、Bはガス容器、Cはガス充填作業を自動的に行う回転式ガス充填装置、D,Eはその充填装置Cへのガス容器Bの入荷路と出荷路をそれぞれ示す。
【0018】
回転式ガス充填装置Cはこの種技術分野で公知(例えば特開昭62−41494号等参照)のもので、詳述しないが、ターンテーブルC1の周上に配列した各ガス容器載部にガス充填機を設置し、ガス容器載部に順次供給されるガス容器Bに所定量のガスを自動充填するようになっており、ターンテーブルC1の定位置にはガス容器入口C2,ガス容器出口C3を設け、各口にはガス容器Bを搬送するチェーンコンベヤ等からなる入荷路D、出荷路Eが接続される。
ガス容器Bは、円筒状を呈する容器本体の底部にスカートB1を周設した周知のLPガス容器で、主に、50kg程度の大型容器から10kg程度の小型容器までの数種類が用いられる。
【0019】
搬送装置Aは、回転式ガス充填装置Cでガス充填され出荷路Eで搬出されるガス容器Bを出荷口へと送るための搬送路であって、出荷路Eの搬送方向に対し並列状に並ぶよう複数接続される。
【0020】
搬送装置Aは図2〜図6に詳細に示すように、ガス容器Bを正立状態で搬送する搬送路aを、左右両側に形成したローラコンベヤ部1,1と、該左右のローラコンベヤ部1,1にわたって載承されるガス容器Bを搬送方向へ送る送り機構2とで構成される。
【0021】
左右のローラコンベヤ部1,1は、大型のLPガス容器の半径と同程度の長さを有する短尺のローラ3を多数並列状に回転自在に支持してなり、搬送路aの幅を大型のLPガス容器の直径と同程度若しくは若干大寸とすることで、コンパクトで且つ耐久性、安全性にも優れ、安定したガス容器搬送を行なえる装置構成とする。また、ガス容器搬送方向に隣合うローラ3同士のピッチは従来のローラコンベヤにおけるピッチよりも広く、例えば60〜80mm程度とする。
【0022】
左右のローラコンベヤ部1、1の間には適宜幅の隙間4を確保して、送り機構2の係合手段5、6の配設スペースを確保すると共に、各ローラ3を枠フレーム7により所定高さに支持して、左右のローラコンベヤ部1、1と設置面8の間に、送り機構2の摺動ベース9及び駆動手段10を配設するためのスペースを形成する。
【0023】
送り機構2は、ガス容器Bの搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベース9と、この摺動ベース9をガス容器Bの送りピッチ分だけ前後に摺動させる駆動手段10を有すると共に、摺動ベース9上には、搬送路a上のガス容器Bの底部に適時に係合する係合手段5、6をガス容器Bの送りピッチごとに設けてなる。
【0024】
摺動ベース9は、搬送路aのほぼ全長にわたって配設される長尺部材で、本例では板材からなる摺動板として図示するが、パイプなどを連結した連結部材で形成しても良く、上記隙間4の下方にて、ガス容器Bの搬送方向へ沿って前後摺動自在に支持される。その支持構造は、設置面8上にて所定高さに架設した左右のレール11上を転動する左右の車輪12を、摺動ベース9の下面に所定間隔ごとに設けたもので、それら左右のレール11と車輪12及び摺動ベース9で囲まれる部分あるいはその側方や下方などの適宜個所に駆動手段10を設置する。
【0025】
駆動手段10は本例では駆動シリンダからなり、更に詳しくは、LPガス等を扱う上での安全性を考慮してエアーシリンダを採用する。
【0026】
また本例における摺動ベース9は、搬送路aの始端部位に配される駆動ベース部9aと、該駆動ベース部9aの下流側に配され駆動ベース部9aに対し切り離し可能に連結される従動ベース部9bからなり、両ベース部9a,9bは連結器13により切り離し可能に連結される。
【0027】
連結器13は、駆動ベース部9aより若干高所にて前後摺動自在に支持した従動ベース部9b側に設けてあり、駆動ベース部9aの末端側に設けた連結孔13aに係脱自在に挿入される連結ピン13bと、この連結ピン13bを適時に昇降させる昇降手段としてのエアシリンダ13cを備え、この連結ピン13b及び昇降手段13cを支持フレーム13dで従動ベース部9bの適所に固定してなる。
【0028】
そうして、上記駆動手段10のシリンダロッド10aの先端は駆動ベース部9aに接続し、連結器13の作動により駆動ベース部9aと従動ベース部9bとを適時に切り離しまたは連結して、駆動シリンダの作動によるロッド10aの進退動により、駆動ベース部9aのみがガス容器送りピッチ分だけ前後摺動する第一の搬送状態と、駆動ベース部9aと従動ベース部9bとが一体に前後摺動する第2の搬送状態とに切り替え可能に構成する。
【0029】
駆動ベース部9aの上面には、係合手段5を所定ピッチごとに複数設ける。
係合手段5は、搬送路aにおけるガス容器bの載承レベルに対し出没自在に設けられ、突出状態において、対応するガス容器bのスカートb1内面の前端側に係合する係合部材5aを有し、該係合部材5aを、駆動ベース部9a上に固定した昇降手段(本例ではエアシリンダ5bを用いる)で前記載承レベルに対し出没自在に支持する。具体的には、一端側に係合部材5aを立ち上げると共にその下面側にシリンダ5bのロッド先端が係合する傾動板5cを、駆動ベース部9a上に起設した支持板5dにより傾動自在に支持し、且つ支持板5dを挟んでシリンダ5bとは反対側に起設したストッパ軸5eにより、シリンダ5bのロッド伸動時に傾動板5cの傾動角度がほぼ水平に規制され、係合部材5aが前記載承レベルに対し突出する状態が維持されるよう形成する。
【0030】
従動ベース部9bの上面には、係合手段6を所定ピッチごとに設ける。
係合手段6は、従動ベース部9b上に所定ピッチごとに支持板6aを起設し、その支持板6aの上部に、係合レバー6bの中間部分を回動自在に軸止し、その係合レバー6bの後端側(ガス容器搬送方向に対し上流側)には、該係合レバー6bを立ち上げ方向へ付勢する付勢部材としての錘6cを設ける。さらに支持板6aには、傾斜面6dと水平面6eを有する規制部材6fを設ける。
【0031】
傾斜面6dは、錘6cの付勢力によって係合レバー6bが立ち上がる際の立ち上げ角度を、係合レバー6bの先端側(ガス容器搬送方向に対し下流側)6b’が前記載承レベルから突出し、対応するガス容器BのスカートB1内面の前端側に係合可能な角度θ(例えば30度程度)に規制するよう形成する。
水平面6eは、従動ベース部9bの後退に伴い、対応するガス容器BのスカートB1底縁が係合レバー6bに摺接することで係合レバー6bが押し倒された際、その係合レバー6bが水平以上に回動して前記立ち上げ方向と反対方向へ反転しないよう形成する。
【0032】
なお、図示は省略するが、駆動ベース部9aと従動ベース部9bを連結する際の位置合わせをするためのストッパーや位置合せ用シリンダなどの規制手段を適所に設けたり、出荷路Eと各搬送装置Aとの間に設置され、搬送されるガス容器Bを任意の搬送装置Aに供給するべく適時に開閉するゲートを設けること等は任である。
また搬送路a上の所定位置、例えばガス容器Bの供給側になる搬送路始端や出荷側になる搬送路末端におけるガス容器Bの有無を検出し、上述した昇降手段5b、駆動手段10、昇降手段13c、規制手段、ゲート等を適時に作動させる若しくはその作動を規制する容器検出手段を適宜複数箇所に設けることも任意である。
【0033】
以上の構成によれば、出荷路Eから所定の搬送装置Aに順次供給されるガス容器Bは、搬送路a始端の駆動ベース部9a上の左右のローラコンベヤ部1、1にわたって載承される。
この状態でシリンダ5bを伸動させて、係合部材5aを対応するガス容器BのスカートB1の内面前端側に係合させると共に、シリンダ10の伸動で駆動ベース部9aのみを前進させ、ガス容器Bを所定ピッチ分搬送する。
次いで、シリンダ5bを退動させて、係合部材5aをローラコンベヤ部1,1のガス容器載承レベルより下位に没しさせると共に、シリンダ10の退動で駆動ベース部9aのみを後退させ初期位置に復帰させる。
この動作を繰り返すことで、搬送装置Aに順次供給されるガス容器Bを搬送路aの下流側へと順次搬送すれば、搬送路a上では、複数のガス容器Bが隙間無く並ぶ状態で所定ピッチづつ搬送される所謂押せ押せ状態になり、ガス容器Bは出荷口に一本づつ供給される(図2(イ),図7(イ)〜(ハ)参照)。
【0034】
出荷路Eからのガス容器Bの供給が途絶えた場合は、駆動ベース部9aと従動ベース部9bの位置合せを行った後、昇降手段13cの作動で連結孔13aに連結ピン13bを挿し込んで駆動ベース部9aと従動ベース部9bを連結し、その後、シリンダ10の伸動により駆動ベース部9aと従動ベース部9bを一体に前進させる。この時、任意の係合レバー6bが、対応するガス容器BのスカートB1の内面前端側に係合し、搬送路a上のガス容器Bを所定ピッチ分搬送する。
次いで、シリンダ10の退動で駆動ベース部9aと従動ベース部9bを一体に後退させるが、この時、ガス容器BのスカートB1底縁が係合レバー6bに摺接することで係合レバー6bが押し倒され、ガス容器Bを搬送路a上に残したまま、駆動ベース部9aと従動ベース部9bが初期位置に復帰する。
この動作を繰り返すことで、搬送路a上のガス容器Bは対応する係合レバー6bで引っ張られて下流側へと順次搬送され、出荷口に一本づつ供給される(図2(ロ),図8(イ)〜(ハ)参照)。
【0035】
以上、本発明のガス容器搬送装置をLPガスの充填作業場に設置する場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想を逸脱しない範囲内において適宜変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、ガス充填装置Cに代えて残ガス回収装置,容器検査装置等を配した場合、ガス充填,残ガス回収,検査等の作業を手作業で行う場合など、LPガス等のガス容器を搬送する作業現場の各工程中における任意の搬送部分に設置することが可能である。
また、搬送路a上に載承されるガス容器Bの大きさや数なども図示例のものに限定されず、作業場における設置スペースや必要とされる搬送能力、ガス容器の規格などに合わせて適宜変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成したので、下記のような多くの効果を奏する。
(請求項1)
左右のローラコンベヤ部間に送り機構を備えてなる搬送路に正立状態で順次供給されるガス容器を、搬送路始端部位に設けた送り機構の作動で搬送路における下流側に順次送り出す場合において、搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には駆動ベース部を従動ベース部から切り離して駆動ベース部のみを前後摺動させる第一の搬送状態とすることで、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて順次送り出し、搬送路における駆動ベース部の下流側にガス容器を隙間無く並べて搬送することができるので、搬送路上に多数のガス容器を載せて効率良く搬送することができる。
従って、LPガス等のガス容器を安定して効率良く自動搬送することが出来ると共に低コストで設置し得る装置として供することができ、さらに搬送路をガス容器置き場として兼用することも出来るので作業場の省スペース化にも寄与して経済的効果も大であり、LPガス等のガス容器を多数取り扱う製造工場、ガス充填工場、回収検査工場等に好適に提供できる。
そして、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合においては、駆動ベース部と従動ベース部を連結して両者を一体に前後摺動させる第二の搬送状態に切り替えることで、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段を対応するガス容器底部に適時に係合させて、搬送方向への送りを中断させることなく搬送路上に並んだガス容器を各係合手段により下流側へと継続的に効率良く搬送することができる。
【0038】
(請求項2)
請求項1に記載の発明が奏する前述の顕著な効果に加えて、ガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く自動搬送することができる。また、左右のローラコンベヤ部におけるローラピッチを広くしても安定した容器搬送ができるので、ローラ本数を少なくすることができ、装置の製造コストを軽減できるなどの効果がある。また、係合レバー,付勢部材,規制部材などからなる簡素な構成で係合手段を構成でき、特に付勢部材を錘やバネ等で形成した場合は、装置の製造コストをさらに軽減できるなどの効果がある。
【0039】
(請求項3)
請求項1に記載の発明が奏する前述の顕著な効果に加えて、昇降手段の作動で係合部材を適時に出没させて、係合部材にガス容器底部に係合させることができ、請求項2記載の係合手段と組み合わせて用いることで、容器搬送作業の信用性を向上し得るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す平面図。
【図2】図1に示すガス容器搬送装置の拡大平面図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図3の縦断正面図。
【図5】図3の縦断側面図。
【図6】係合手段の斜視図。
【図7】作動状態を示す簡略図。
【図8】作動状態を示す簡略図。
【符号の説明】
A:ガス容器搬送装置
a:搬送路
1:ローラコンベヤ部
2:送り機構
3:ローラ
5,6:係合手段
5a:係合部材
5b:シリンダ(昇降手段)
6b:係合レバー
6c:錘(付勢部材)
6f:規制手段
9:摺動ベース
9a:駆動ベース部
9b:従動ベース部
10:シリンダ(駆動手段)
13:連結器
B:ガス容器
【発明の属する技術分野】
本発明はLPガス等の高圧ガス容器(以下、ガス容器という)を搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LPガス等のガス容器の製造や回収したガス容器からの残ガス回収・検査等を行なう工場,ガス容器へのLPガス等の充填工場のような多数のガス容器を扱う作業場等では、ベルトコンベヤ,ローラコンベヤ,チェーンコンベヤ等で搬送路を形成し、この搬送路によりガス容器を正立状態で搬送するようになっている。
またLPガス等のガス容器は繰り返しの使用により底部が損傷するので、搬送時の安定性やコストの面などからローラコンベヤからなる搬送路が多く実施されている。
【0003】
処で、容量50kg程度の大型のLPガス容器は直径400mm程度、高さ1200mm程度の長筒状のもので、ガスが充填された状態で100kg以上になると共に重心が容器上部に位置するため、多数本のガス容器を作業者が押して搬送するのは困難であり、搬送作業の安定した自動化は避けられない課題である。
しかし乍ら、前記大型のLPガス容器を自走式のローラコンベヤで搬送する場合、長さ400mm程度で十分な強度を有する所定径の長尺ローラが必要であり、且つ各ローラを回転させる駆動装置を要するので、搬送路の設置コストが嵩むという問題がある。さらに搬送時の安定性を考慮すると、隣接するローラは狭小ピッチであることが好ましいが、この場合、ローラ間に異物が挟まって搬送が停止したりローラが損傷する虞れがあり、維持点検の費用も嵩む。
【0004】
このような問題点を解決するために本願出願人は、左右両側にローラコンベヤ部を形成すると共に、該左右のローラコンベヤ部間に容器送り機構を設けて搬送路を構成し、その容器送り機構は、容器搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベースと、該摺動ベースを容器送りピッチ分前後摺動させる摺動駆動部を有し、且つ摺動ベース上には、搬送路の容器載承レベルに対し出没自在に設けられ突出状態で容器底部に係合する容器押部材と、該押部材を出没作動させる昇降駆動部とを、容器搬送方向に沿って容器送りピッチ分ごとに設けてなり、左右のローラコンベヤ部上に支承する容器の底部に、対応する箇所の容器押部材を順次係合させ、摺動ベースの摺動で該容器を所定ピッチづつ搬送するよう構成したLPガス等の容器搬送装置を提案し、先に出願した(特願平11−275128号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記搬送装置によれば、左右のローラコンベヤ部間に送り機構を設けたコンパクトな構成であって、各ローラを回転駆動させる機構も不要であり、またローラコンベヤ部の各ローラは左右に分割される短尺タイプであるため、従来の長尺ローラを用いる場合に比べ強度や耐久性に優れると共に、各ローラにかかる荷重は従来の1/4程度に軽減される。よって搬送路の耐久性が向上すると共に、維持コスト、設置コストの軽減を図れるなど多くの利点があるが、その技術内容についてより詳細に検討すると、以下の点に改良の余地を残していた。
【0006】
すなわち、本願出願人による先提案の上記搬送装置は容器押部材を容器送りピッチごとに設け、各容器押部材を、搬送路上の各ガス容器の底部に係合させて各ガス容器を順送りするようにしているので、搬送路上における前後のガス容器間に隙間が形成され、ガス容器を隙間なく並べて搬送する場合に比べ搬送効率が低下する虞れがある。
また上記搬送装置はその実施形態の例において、容器押部材をガス容器底部の後面部分に当接係合させてガス容器を後ろから押す搬送形態を採用しているが、重心が上部に位置するガス充填後の容器の前倒れを防止するためには、ローラピッチを狭くする必要が生じ、ローラ本数が多くなる。
【0007】
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、本願出願人による先提案の搬送装置の問題点を解消し、搬送路上に正立状態で順次供給されるLPガス等のガス容器、特に重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く搬送路上に隙間無く並べて効率良く自動搬送することができ、しかも、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合であっても搬送路上に供給されているガス容器を下流側へと隙間無く順次に自動搬送することができるガス容器搬送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために請求項1のガス容器搬送装置は、LPガス等のガス容器を正立状態で搬送する搬送路を、左右両側に形成したローラコンベヤ部と、少なくとも前記搬送路の始端部位に配されて前記左右のローラコンベヤ部にわたって載承されるガス容器を搬送方向へ送る送り機構とで構成されたガス容器搬送装置であって、
上記送り機構は、ガス容器の搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベースと、該摺動ベースをガス容器の送りピッチ分だけ前後に摺動させる駆動手段とで形成され、且つ前記摺動ベース上には、前記搬送路上のガス容器の底部に適時に係合する係合手段をガス容器の送りピッチごとに設けてなり、
更に、上記摺動ベースは、搬送路の始端部位に配される駆動ベース部と、該駆動ベース部の下流側に配されて駆動ベース部に対し切り離し自在に連結される従動ベース部とで構成されてなり、
上記搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には前記駆動ベース部を従動ベース部から切り離し、該駆動ベース部のみを前後に摺動させると共に、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、ガス容器を搬送路へ順次送り出し、同搬送路上においてガス容器を隙間無く並べて搬送方向へ送る第一の搬送状態と、
一方、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合には前記駆動ベース部と従動ベース部を連結し、上記駆動手段の作動で駆動ベース部と従動ベース部を一体に前後に摺動させると共に、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、搬送路上のガス容器を各係合手段により搬送方向へ順送りする第二の搬送状態とに切り替え可能に形成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項1の搬送装置によれば、正立状態で搬送路に順次供給されるガス容器を、搬送路始端部位に設けた送り機構の作動で搬送路における下流側に順次送り出す場合において、搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には駆動ベース部を従動ベース部から切り離して駆動ベース部のみを前後摺動させる第一の搬送状態とすることで、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、ガス容器を搬送方向に順次送り出し、同搬送路上における駆動ベース部の下流側にガス容器を隙間無く並べて搬送することができる。
従って、従来装置のように、搬送路上に容器押部材を容器送りピッチごとに設けて各容器押部材で搬送路上の各ガス容器を順送りするよう形成した場合に比べ、搬送路上に多数のガス容器を載せて効率良く搬送することができる。
そして、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合においては、駆動ベース部と従動ベース部を連結して両者を一体に前後摺動させる第二の搬送状態に切り替えることで、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段を対応するガス容器底部に適時に係合させて、搬送方向への送りを中断させることなく搬送路上に並んだガス容器を各係合手段により下流側へと継続的に効率良く搬送することができる。
【0012】
請求項2では、請求項1における係合手段を、摺動ベース上で起伏自在なよう回動可能に支持された係合レバーと、該係合レバーを立ち上げ方向へ付勢する付勢部材と、該係合レバーの立ち上げ角度を、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合可能な所定角度に規制する規制部材から形成し、摺動ベースが前進する際には前記係合レバーが、対応するガス容器底部のスカート内面前端側に当接係合する立ち上げ状態にある一方、摺動ベースが後退する際にはガス容器のスカートで係合レバーが押し倒されるよう形成したことを特徴とする。
ここで付勢部材としては、係合レバーを立ち上げる方向へ付勢可能なものであれば良く、例えば錘やバネ、その他の各種付勢部材を採用することができる。また錘を用いる場合、係合レバーに一体に設けたものや、係合レバーとは別体に設けた錘を付設するなど、各種構成の採用が可能である。
【0013】
請求項2のように形成した場合、請求項 1 記載の作用に加えて、係合レバーをガス容器底部のスカート内面の前端側に係合させてガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、ガス容器を後ろから押す搬送形態に比べ、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く自動搬送することができる。また、左右のローラコンベヤ部におけるローラピッチを広くしても安定した容器搬送ができるので、ローラ本数を少なくすることができる。
【0014】
請求項3では、請求項1における係合手段を、摺動ベース上で搬送路のガス容器載承レベルに対し出没自在に設けられ、突出状態において、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合する係合部材と、該係合部材を適時に出没させる昇降手段とから形成したことを特徴とする。
ここで昇降手段としては、例えばシリンダやモータ等の駆動手段をあげることができ、またこれら駆動手段の駆動源としては、LPガス等を扱う上での安全性を考慮すると、エアーにより駆動するものが好ましい。
【0015】
請求項3のように形成した場合、請求項1記載の作用に加えて、昇降手段の作動で係合部材を適時に出没させることにより、係合部材を確実にガス容器底部のスカート内面の前端側に係合させてガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、ガス容器を後ろから押す搬送形態に比べ、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器を隙間無く並べてより安定性良く搬送路の下流側へと順次搬送することができる。
【0016】
なお、請求項1において、請求項2または3に係る係合手段のどちらか一方を採用しても良いし、他の係合手段、本願出願人による先提案の搬送装置(特願平11−275128号)に開示された容器押部材の構成を採用してもよい。
また、請求項1において、請求項2または3に係る係合手段の双方を選択的に適所に配するようにしても良く、この場合、例えば請求項3に係る係合手段を搬送路の始端部位,後端部位の何れか一方または双方に配し、残りの部位に請求項2に係る係合手段を配するなど、各種態様が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガス容器搬送装置(以下「搬送装置」という)の実施形態の一例を図1〜図8を参照して説明する。本例では搬送装置をLPガスの充填作業場に設置した例を示し、図中Aは本例の搬送装置、Bはガス容器、Cはガス充填作業を自動的に行う回転式ガス充填装置、D,Eはその充填装置Cへのガス容器Bの入荷路と出荷路をそれぞれ示す。
【0018】
回転式ガス充填装置Cはこの種技術分野で公知(例えば特開昭62−41494号等参照)のもので、詳述しないが、ターンテーブルC1の周上に配列した各ガス容器載部にガス充填機を設置し、ガス容器載部に順次供給されるガス容器Bに所定量のガスを自動充填するようになっており、ターンテーブルC1の定位置にはガス容器入口C2,ガス容器出口C3を設け、各口にはガス容器Bを搬送するチェーンコンベヤ等からなる入荷路D、出荷路Eが接続される。
ガス容器Bは、円筒状を呈する容器本体の底部にスカートB1を周設した周知のLPガス容器で、主に、50kg程度の大型容器から10kg程度の小型容器までの数種類が用いられる。
【0019】
搬送装置Aは、回転式ガス充填装置Cでガス充填され出荷路Eで搬出されるガス容器Bを出荷口へと送るための搬送路であって、出荷路Eの搬送方向に対し並列状に並ぶよう複数接続される。
【0020】
搬送装置Aは図2〜図6に詳細に示すように、ガス容器Bを正立状態で搬送する搬送路aを、左右両側に形成したローラコンベヤ部1,1と、該左右のローラコンベヤ部1,1にわたって載承されるガス容器Bを搬送方向へ送る送り機構2とで構成される。
【0021】
左右のローラコンベヤ部1,1は、大型のLPガス容器の半径と同程度の長さを有する短尺のローラ3を多数並列状に回転自在に支持してなり、搬送路aの幅を大型のLPガス容器の直径と同程度若しくは若干大寸とすることで、コンパクトで且つ耐久性、安全性にも優れ、安定したガス容器搬送を行なえる装置構成とする。また、ガス容器搬送方向に隣合うローラ3同士のピッチは従来のローラコンベヤにおけるピッチよりも広く、例えば60〜80mm程度とする。
【0022】
左右のローラコンベヤ部1、1の間には適宜幅の隙間4を確保して、送り機構2の係合手段5、6の配設スペースを確保すると共に、各ローラ3を枠フレーム7により所定高さに支持して、左右のローラコンベヤ部1、1と設置面8の間に、送り機構2の摺動ベース9及び駆動手段10を配設するためのスペースを形成する。
【0023】
送り機構2は、ガス容器Bの搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベース9と、この摺動ベース9をガス容器Bの送りピッチ分だけ前後に摺動させる駆動手段10を有すると共に、摺動ベース9上には、搬送路a上のガス容器Bの底部に適時に係合する係合手段5、6をガス容器Bの送りピッチごとに設けてなる。
【0024】
摺動ベース9は、搬送路aのほぼ全長にわたって配設される長尺部材で、本例では板材からなる摺動板として図示するが、パイプなどを連結した連結部材で形成しても良く、上記隙間4の下方にて、ガス容器Bの搬送方向へ沿って前後摺動自在に支持される。その支持構造は、設置面8上にて所定高さに架設した左右のレール11上を転動する左右の車輪12を、摺動ベース9の下面に所定間隔ごとに設けたもので、それら左右のレール11と車輪12及び摺動ベース9で囲まれる部分あるいはその側方や下方などの適宜個所に駆動手段10を設置する。
【0025】
駆動手段10は本例では駆動シリンダからなり、更に詳しくは、LPガス等を扱う上での安全性を考慮してエアーシリンダを採用する。
【0026】
また本例における摺動ベース9は、搬送路aの始端部位に配される駆動ベース部9aと、該駆動ベース部9aの下流側に配され駆動ベース部9aに対し切り離し可能に連結される従動ベース部9bからなり、両ベース部9a,9bは連結器13により切り離し可能に連結される。
【0027】
連結器13は、駆動ベース部9aより若干高所にて前後摺動自在に支持した従動ベース部9b側に設けてあり、駆動ベース部9aの末端側に設けた連結孔13aに係脱自在に挿入される連結ピン13bと、この連結ピン13bを適時に昇降させる昇降手段としてのエアシリンダ13cを備え、この連結ピン13b及び昇降手段13cを支持フレーム13dで従動ベース部9bの適所に固定してなる。
【0028】
そうして、上記駆動手段10のシリンダロッド10aの先端は駆動ベース部9aに接続し、連結器13の作動により駆動ベース部9aと従動ベース部9bとを適時に切り離しまたは連結して、駆動シリンダの作動によるロッド10aの進退動により、駆動ベース部9aのみがガス容器送りピッチ分だけ前後摺動する第一の搬送状態と、駆動ベース部9aと従動ベース部9bとが一体に前後摺動する第2の搬送状態とに切り替え可能に構成する。
【0029】
駆動ベース部9aの上面には、係合手段5を所定ピッチごとに複数設ける。
係合手段5は、搬送路aにおけるガス容器bの載承レベルに対し出没自在に設けられ、突出状態において、対応するガス容器bのスカートb1内面の前端側に係合する係合部材5aを有し、該係合部材5aを、駆動ベース部9a上に固定した昇降手段(本例ではエアシリンダ5bを用いる)で前記載承レベルに対し出没自在に支持する。具体的には、一端側に係合部材5aを立ち上げると共にその下面側にシリンダ5bのロッド先端が係合する傾動板5cを、駆動ベース部9a上に起設した支持板5dにより傾動自在に支持し、且つ支持板5dを挟んでシリンダ5bとは反対側に起設したストッパ軸5eにより、シリンダ5bのロッド伸動時に傾動板5cの傾動角度がほぼ水平に規制され、係合部材5aが前記載承レベルに対し突出する状態が維持されるよう形成する。
【0030】
従動ベース部9bの上面には、係合手段6を所定ピッチごとに設ける。
係合手段6は、従動ベース部9b上に所定ピッチごとに支持板6aを起設し、その支持板6aの上部に、係合レバー6bの中間部分を回動自在に軸止し、その係合レバー6bの後端側(ガス容器搬送方向に対し上流側)には、該係合レバー6bを立ち上げ方向へ付勢する付勢部材としての錘6cを設ける。さらに支持板6aには、傾斜面6dと水平面6eを有する規制部材6fを設ける。
【0031】
傾斜面6dは、錘6cの付勢力によって係合レバー6bが立ち上がる際の立ち上げ角度を、係合レバー6bの先端側(ガス容器搬送方向に対し下流側)6b’が前記載承レベルから突出し、対応するガス容器BのスカートB1内面の前端側に係合可能な角度θ(例えば30度程度)に規制するよう形成する。
水平面6eは、従動ベース部9bの後退に伴い、対応するガス容器BのスカートB1底縁が係合レバー6bに摺接することで係合レバー6bが押し倒された際、その係合レバー6bが水平以上に回動して前記立ち上げ方向と反対方向へ反転しないよう形成する。
【0032】
なお、図示は省略するが、駆動ベース部9aと従動ベース部9bを連結する際の位置合わせをするためのストッパーや位置合せ用シリンダなどの規制手段を適所に設けたり、出荷路Eと各搬送装置Aとの間に設置され、搬送されるガス容器Bを任意の搬送装置Aに供給するべく適時に開閉するゲートを設けること等は任である。
また搬送路a上の所定位置、例えばガス容器Bの供給側になる搬送路始端や出荷側になる搬送路末端におけるガス容器Bの有無を検出し、上述した昇降手段5b、駆動手段10、昇降手段13c、規制手段、ゲート等を適時に作動させる若しくはその作動を規制する容器検出手段を適宜複数箇所に設けることも任意である。
【0033】
以上の構成によれば、出荷路Eから所定の搬送装置Aに順次供給されるガス容器Bは、搬送路a始端の駆動ベース部9a上の左右のローラコンベヤ部1、1にわたって載承される。
この状態でシリンダ5bを伸動させて、係合部材5aを対応するガス容器BのスカートB1の内面前端側に係合させると共に、シリンダ10の伸動で駆動ベース部9aのみを前進させ、ガス容器Bを所定ピッチ分搬送する。
次いで、シリンダ5bを退動させて、係合部材5aをローラコンベヤ部1,1のガス容器載承レベルより下位に没しさせると共に、シリンダ10の退動で駆動ベース部9aのみを後退させ初期位置に復帰させる。
この動作を繰り返すことで、搬送装置Aに順次供給されるガス容器Bを搬送路aの下流側へと順次搬送すれば、搬送路a上では、複数のガス容器Bが隙間無く並ぶ状態で所定ピッチづつ搬送される所謂押せ押せ状態になり、ガス容器Bは出荷口に一本づつ供給される(図2(イ),図7(イ)〜(ハ)参照)。
【0034】
出荷路Eからのガス容器Bの供給が途絶えた場合は、駆動ベース部9aと従動ベース部9bの位置合せを行った後、昇降手段13cの作動で連結孔13aに連結ピン13bを挿し込んで駆動ベース部9aと従動ベース部9bを連結し、その後、シリンダ10の伸動により駆動ベース部9aと従動ベース部9bを一体に前進させる。この時、任意の係合レバー6bが、対応するガス容器BのスカートB1の内面前端側に係合し、搬送路a上のガス容器Bを所定ピッチ分搬送する。
次いで、シリンダ10の退動で駆動ベース部9aと従動ベース部9bを一体に後退させるが、この時、ガス容器BのスカートB1底縁が係合レバー6bに摺接することで係合レバー6bが押し倒され、ガス容器Bを搬送路a上に残したまま、駆動ベース部9aと従動ベース部9bが初期位置に復帰する。
この動作を繰り返すことで、搬送路a上のガス容器Bは対応する係合レバー6bで引っ張られて下流側へと順次搬送され、出荷口に一本づつ供給される(図2(ロ),図8(イ)〜(ハ)参照)。
【0035】
以上、本発明のガス容器搬送装置をLPガスの充填作業場に設置する場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想を逸脱しない範囲内において適宜変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、ガス充填装置Cに代えて残ガス回収装置,容器検査装置等を配した場合、ガス充填,残ガス回収,検査等の作業を手作業で行う場合など、LPガス等のガス容器を搬送する作業現場の各工程中における任意の搬送部分に設置することが可能である。
また、搬送路a上に載承されるガス容器Bの大きさや数なども図示例のものに限定されず、作業場における設置スペースや必要とされる搬送能力、ガス容器の規格などに合わせて適宜変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成したので、下記のような多くの効果を奏する。
(請求項1)
左右のローラコンベヤ部間に送り機構を備えてなる搬送路に正立状態で順次供給されるガス容器を、搬送路始端部位に設けた送り機構の作動で搬送路における下流側に順次送り出す場合において、搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には駆動ベース部を従動ベース部から切り離して駆動ベース部のみを前後摺動させる第一の搬送状態とすることで、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて順次送り出し、搬送路における駆動ベース部の下流側にガス容器を隙間無く並べて搬送することができるので、搬送路上に多数のガス容器を載せて効率良く搬送することができる。
従って、LPガス等のガス容器を安定して効率良く自動搬送することが出来ると共に低コストで設置し得る装置として供することができ、さらに搬送路をガス容器置き場として兼用することも出来るので作業場の省スペース化にも寄与して経済的効果も大であり、LPガス等のガス容器を多数取り扱う製造工場、ガス充填工場、回収検査工場等に好適に提供できる。
そして、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合においては、駆動ベース部と従動ベース部を連結して両者を一体に前後摺動させる第二の搬送状態に切り替えることで、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段を対応するガス容器底部に適時に係合させて、搬送方向への送りを中断させることなく搬送路上に並んだガス容器を各係合手段により下流側へと継続的に効率良く搬送することができる。
【0038】
(請求項2)
請求項1に記載の発明が奏する前述の顕著な効果に加えて、ガス容器を前から引っ張る搬送形態になるので、重心が上部に位置するガス充填後のガス容器をより安定性良く自動搬送することができる。また、左右のローラコンベヤ部におけるローラピッチを広くしても安定した容器搬送ができるので、ローラ本数を少なくすることができ、装置の製造コストを軽減できるなどの効果がある。また、係合レバー,付勢部材,規制部材などからなる簡素な構成で係合手段を構成でき、特に付勢部材を錘やバネ等で形成した場合は、装置の製造コストをさらに軽減できるなどの効果がある。
【0039】
(請求項3)
請求項1に記載の発明が奏する前述の顕著な効果に加えて、昇降手段の作動で係合部材を適時に出没させて、係合部材にガス容器底部に係合させることができ、請求項2記載の係合手段と組み合わせて用いることで、容器搬送作業の信用性を向上し得るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す平面図。
【図2】図1に示すガス容器搬送装置の拡大平面図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図3の縦断正面図。
【図5】図3の縦断側面図。
【図6】係合手段の斜視図。
【図7】作動状態を示す簡略図。
【図8】作動状態を示す簡略図。
【符号の説明】
A:ガス容器搬送装置
a:搬送路
1:ローラコンベヤ部
2:送り機構
3:ローラ
5,6:係合手段
5a:係合部材
5b:シリンダ(昇降手段)
6b:係合レバー
6c:錘(付勢部材)
6f:規制手段
9:摺動ベース
9a:駆動ベース部
9b:従動ベース部
10:シリンダ(駆動手段)
13:連結器
B:ガス容器
Claims (3)
- LPガス等のガス容器を正立状態で搬送する搬送路を、左右両側に形成したローラコンベヤ部と、少なくとも前記搬送路の始端部位に配されて前記左右のローラコンベヤ部にわたって載承されるガス容器を搬送方向へ送る送り機構とで構成されたガス容器搬送装置であって、
上記送り機構は、ガス容器の搬送方向に沿って前後摺動自在な摺動ベースと、該摺動ベースをガス容器の送りピッチ分だけ前後に摺動させる駆動手段とで形成され、且つ摺動ベース上には、上記搬送路上のガス容器の底部に適時に係合する係合手段をガス容器の送りピッチごとに設けてなり、
更に、上記摺動ベースは、搬送路の始端部位に配される駆動ベース部と、該駆動ベース部の下流側に配されて駆動ベース部に対し切り離し自在に連結される従動ベース部とからなり、
上記搬送路の始端にガス容器が順次供給される場合には前記駆動ベース部を従動ベース部から切り離し、該駆動ベース部のみを前後に摺動させると共に、駆動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、ガス容器を搬送路へ順次送り出し、同搬送路上においてガス容器を隙間無く並べて搬送方向へ送る第一の搬送状態と、
一方、搬送路へのガス容器の供給が途絶えた場合には前記駆動ベース部と従動ベース部を連結し、上記駆動手段の作動で駆動ベース部と従動ベース部を一体に前後に摺動させると共に、駆動ベース部と従動ベース部上の係合手段をガス容器底部に適時に係合させて、搬送路上のガス容器を各係合手段により搬送方向へ順送りする第二の搬送状態とに切り替え可能に形成されていることを特徴とするLPガス等のガス容器搬送装置。 - 請求項1記載の係合手段が、摺動ベース上で起伏自在なよう回動可能に支持された係合レバーと、該係合レバーを立ち上げ方向へ付勢する付勢部材と、該係合レバーの立ち上げ角度を、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合可能な角度に規制する規制部材からなり、
上記摺動ベースが前進する際には前記係合レバーが、対応するガス容器底部のスカート内面前端側に当接係合する立ち上げ状態にある一方、摺動ベースが後退する際にはガス容器のスカートで係合レバーが押し倒されるよう形成されていることを特徴とするLPガス等のガス容器搬送装置。 - 請求項1記載の係合手段が、摺動ベース上で搬送路のガス容器載承レベルに対し出没自在に設けられ、突出状態において、対応するガス容器のスカート内面の前端側に係合する係合部材と、該係合部材を適時に出没させる昇降手段とからなることを特徴とするLPガス等のガス容器搬送装置。
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