JP2716482B2 - Smcシート連続自動供給装置及びその構成装置 - Google Patents

Smcシート連続自動供給装置及びその構成装置

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JP2716482B2 JP27652488A JP27652488A JP2716482B2 JP 2716482 B2 JP2716482 B2 JP 2716482B2 JP 27652488 A JP27652488 A JP 27652488A JP 27652488 A JP27652488 A JP 27652488A JP 2716482 B2 JP2716482 B2 JP 2716482B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プレス成形工程前のSMCシートの供給、
切断、計量装置等からなるSMCシート連続自動供給装置
の全体システム並びにその構成装置に関する。
〔従来の技術〕
FRP材料の一形態であるSMC(シートモールディングコ
ンパウンド)シートは、主として、プレス加工法により
浴槽等のFRP製品を製造するための原材料として広く使
われている。このSMCシート材はポリエステル樹脂のよ
うな熱硬化性樹脂にガラス繊維等の補強材を混入して混
練し、未硬化状態で2〜3mm程度の厚さのシート材に形
成されたものである。SMCシート自身は粘着性を有し、
直接外気に触れると劣化する性質があるため、上下両面
には被覆シート(フィルム)が被着されている。このフ
ィルムはプレス成形前には剥がされる。
SMCシートを用いてSMC成形品を成形するには、SMCシ
ートの幅広シートを専用のカッター等によりSMC成形品
に近い形状に裁断し、SMC成形品の肉厚や質量に応じて
切断したSMCシートを一枚ずつ積み重ねて所要のチャー
ジシートを作成し、SMC成形プレス金型上に載置して加
熱圧縮し、最終成形品を得る。
ところで近時、SMC成形製品の需要の増加や、製造ラ
イン全体の自動化傾向等によりプレス加工工程の前工程
であるSMCシートのプレス供給工程に関しても自動化の
ニーズが高まっている。
SMCシート供給成形関連の技術としては、特公昭51−3
8344号公報、特開昭60−165211号公報、特開昭61−1797
07号公報、実開昭56−168757号公報などがある。
この中、特公昭51−38344号公報は、SMCシートの切片
をプレスに投入する装置について記載するものであり、
特開昭60−165211号公報は、プリプレグを加熱成形する
時の一工夫に関するものであって、本発明とは直接的な
関連性はない。
一方、特開昭61−179707号公報には、幅広のSMCシー
トをスリッタ等で縦方向に裁断し、このスリット状のSM
CシートをSMC成形品の目標とする質量に応じて連続的に
渦巻状に巻きつけておく点が開示されている。
また、実開昭56−168757号公報は、SMCシート材の被
覆フィルムの剥離装置を開示するものであって、フィル
ムにシート材が付着することなく、またフィルムを切断
させることなく、連続的にフィルムをSMCシート材より
引き剥がすことができる剥離装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術は部分的装置のみを提案
するに過ぎず、SMCシート供給装置等の全体システムに
ついては何ら開示するものではない。
従って、プレス成形工程前のSMCシートの供給工程の
自動化を実現すべき一連の装置(機構)については未開
発といえる。
これは、SMCシート供給工程において、未だ人手に頼
る作業が多く残っていることを意味し、原料であるSMC
シートに起因するガラス繊維の浮遊物や悪臭などによる
悪作業環境の下での作業が強いられている上に、SMCシ
ートの連続的な自動供給装置が存在しないため、作業効
率、生産性が悪くならざるを得ないというのが現状であ
る。
そこで、本発明の目的は、上記従来の課題に鑑み、SM
Cシート供給工程の自動化を実現すべく全体システム及
びその一連の構成装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的達成のため、本発明は、一対のワーク用SMC
ロールと待機用SMCロールからなるSMCシート連続供給機
構と、このワーク用SMCロールから巻き戻されるSMCシー
トを移送するための手段と、SMCシートの重ね継ぎ部が
存在する場合にはその部分を切断し、この切断されたSM
Cシートの終・始端を連続化するための連続継ぎ合わせ
機構と、連続化されたSMCシートをパターン切断するた
めの縦切りスリッタ及び横切りカッターからなるパター
ン切断機構と、このパターン切断されたSMCシートの切
片を計量しプレス一型分の重量に整える計量ステーショ
ンと、その一型分のSMCシートを所定の金型成形位置ま
で搬送するための移載ステーションとから構成されたこ
とを特徴とし、 また、少なくとも左右両側に一対のワーク用SMCロー
ルと待機用SMCロールを備えたSMCシート連続供給機構
と、各ワーク用SMCロールから巻き戻されるSMCシートを
移送するための移送手段と、SMCシートを重ね継ぎ部が
存在する場合にはその部分を切断し、この切断されたSM
Cシートの終・始端を連続化するための連続継ぎ合わせ
機構と、更に、少なくとも左右から移送されてきたSMC
シートを複数層に接着張り合わせるための重ね張り合わ
せ機構と、この複数層に形成されたSMCシートをパター
ン切断するための縦切りスリッタと横切りカッターとか
らなるパターン切断機構と、このパターン切断されたSM
Cシートの切片を計量しプレス一型分の重量に整える計
量ステーションと、その一型分のSMCシートを所定の金
型成形位置まで搬送するための移載ステーションとから
構成されたことを特徴とする。
そして、上記SMCシート連続供給機構には重ね継ぎ手
段が備えられ、この重ね継ぎ手段が待機用SMCロールの
始端を敷設して移送するための待機コンベヤと、ワーク
用SMCロールの始端を前記始端に移送して接着させる手
段とから構成されていることを特徴とし、また、上記連
続継ぎ合わせ機構を重ね継ぎ部切断装置と粘着テープ貼
付装置とから構成し、該重ね継ぎ部切断装置は上下移動
可能な一対の切断刃から形成し、該粘着テープ貼付装置
は上下一対の巻き出し巻き取りロール間に巻架された粘
着テープを有する貼付手段から形成したことを特徴とす
るし、また、上記重ね張り合わせ機構を、SMCシート張
り合わせ面の被覆フィルムを剥離するための剥離装置
と、この剥離装置の後に配設された張り合わせ用のピン
チロールとで形成したことを特徴とし、更にまた、上記
パターン切断機構を、両面被覆フィルム付SMCシートの
縦切りを行う前工程の縦切りスリッタと、両面の被覆フ
ィルムを剥離したSMCシートの横切りを行う後工程の横
切りカッターとで形成したことを特徴とし、また、上記
計量ステーションには、パターン切断された切片を計量
して加算する計量手段と、その加算された重量と所定の
一型分重量とを比較して所定の精度内に入るように補正
する手段とを配備したことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば、SMCシートの連続自動供給が行わ
れ、連続パターン切断、計量、搬送等一連の装置がシス
テム装置化、及び自動化される。特に、ピンチロール部
で複数層に一体形成された場合、プレス一型分の重量が
迅速に得られることから、生産性の飛躍的向上に寄与す
ることとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図は単層(1枚)のSMCシート連続自動供給装置
全体正面図、第2図は複層(2枚以上)のSMCシート連
続自動供給装置全体の正面図、第3図は重ね継ぎ合わせ
機構の模式図、第4図はSMCシート終・始端間の連続継
ぎ合わせ機構の模式図、第5図及び第6図はその要部斜
視図及び断面図、第7図はSMCシートの重ね張り合わせ
機構の模式図、第8図はSMCシートの切れ目制御機構の
模式図、第9図はパターン切断機構の模式図、第10図及
び第11図はそのパターン切断例の説明図をそれぞれ示
す。
本発明のSMCシート連続自動供給装置の全体システム
は、主として、SMCシート連続供給(重ね継ぎ)工程、
終始端連続継ぎ合わせ工程、重ね張り合わせ工程(複層
SMCシートの場合)、パターン切断工程、計量工程、移
載工程から構成される。
第1図に示すように、SMCシート1をコイル状に巻い
たワーク用のSMCロール2と待機用のSMCロール3が枠台
4上に並設されている。ここには重ね継ぎ手段が設けて
ある。SMCロール2から巻き戻されたSMCシート1は駆動
ロール5、クランプロール6で移送され、終始端重ね継
ぎ部切断装置7および終始端連続継ぎ合わせ装置8を通
過し、縦方向切断スリッタ9にて所定のパターンに縦切
りし、フィード(ピンチ)ロール10で上下の被覆フィル
ムを剥離装置11で剥離させた後、横切りカッター12で所
定のパターンに横切りし、計量ステーション13で計量し
た後、プレス成形金型位置までの搬出用の移載ステーシ
ョン14に送られる。なお、15はエアノズル、16は巻芯排
出シュート、17はSMCロールをシフト用のシリンダ、18
は待機コンベヤ、Fは枠台4が載置されるフロアを示
す。
上記第1図の実施例の場合は単層のSMCシート供給装
置に係るものであるが、これに質量的な有利性を加味す
るため第2図のような複層のSMCシート供給装置が他の
実施例として提案される。これによれば、一型分の質量
を持つチャージシートが迅速に得られ、SMCシートの交
換頻度も半減する等のメリットがある。
第2図に示す複層SMCシートの場合も基本的な構成は
上記単層SMCシートと同じで、同構成には同符号を付し
ている。2つのワークSMCロール2、2Aが枠台4上に並
設され、それぞれに待機SMCロール3、3Aが付設されて
いる。なお、右側の供給装置に関するものには添字の
「A」を付して示す。ここには重ね継ぎ手段が設けてあ
る。ワーク用のSMCロール2から巻き戻されたSMCシート
1は移送用の駆動ロール5、19を経て、SMCシート1の
終・始端の重ね継ぎ部が存在する場合には、その重ね継
ぎ部が重ね継ぎ部切断装置7により切断された後、次の
粘着テープ貼付装置8で再びその終始端が粘着テープ30
a、30bを介して接続され(第6図)、その後、上面の被
覆フィルム1a(第6図)が剥離装置20で剥離され、次
に、同様な工程を経て右側から送られてきたSMCシート1
AとともにSMCシート1がピンチロール21、22に挟み込ま
れてSMCシート自身の粘着性により複層のSMCシート1′
に一体形成される。そして、ガイドロール23、連続運転
を可能にするため昇降自在に構成されたバッファロール
24、およびガイドロール25を通過して縦切りスリッタ9
のところで所定のパターンに従って縦切りされ、フィー
ドロール10のところで上下面の被覆フィルム1bが剥離装
置11により剥離され、その直後に設けられた横切りカッ
ター12で所定のパターンに横切りされる。そして、計量
ステーション13で計量された後、搬出用の移載ステーシ
ョン14に送出される。なお、上記構成要素の中、上下又
は横移動が必要な場合は、それらに付設されているエア
シリンダを作動して行う。
次に、一対のワーク用SMCロールと待機用SMCロールか
らなるSMCロール連続供給機構に備えられている重ね継
ぎ手段の詳細を第3図により説明する。第3図(a)
で、巻き戻しがほぼ終了したSMCロール2の近くに満巻
きのSMCロール3が待機の位置にセットされている。こ
の待機用のSMCロール3に巻かれているSMCシート1の先
端を待機コンベア18を起動して所定の位置に敷設する。
このSMCシート1先端部には両面テープ26が貼付してあ
る。同図(b)では、SMCロール2の巻き戻しが完了し
た時点で、そのSMCシート1の終端をエアノズル15で吹
き落として両面テープ26の上に載せ、両SMCシート1の
終始端の被覆フィルム部を重ね合わせるようにして継ぎ
合わせる(Jはその重ね継ぎ部を示す。なお、エアノズ
ル15は押さえローラなどによる別の機構に代えてもよ
い)。この継ぎ合わせが完了した後、同図(c)に示す
ように、待機用のSMCロール3をワーク位置までエアシ
リンダ17(第2図)を作動させて移動してワーク用のSM
Cロール2′として巻き戻しを行う。一方、次の新しいS
MCロール3′を待機位置にセットし、上記同様SMCシー
ト1の先端をコンベヤ18上に敷設し、先の巻き戻しが完
了するまで待機する。このようにして順次SMCロールを
交換して、SMCシートの連続供給が可能になっている。
次に、重ね継ぎ部切断装置と粘着テープ貼付装置から
なるSMCシートの終・始端の連続継ぎ合わせ機構の詳細
を第4図に基づいて説明する。上記のように被覆フィル
ム部を重ね継ぎされたSMCシート1は駆動ロール5、19
を経て、SMCシート重ね継ぎ部切断装置7に送られてく
る(同図(a))。ここで、左右一対の切断刃7aが下降
してきて(同図(b))、重ね継ぎ部Jを含んで所定の
長さ切り落とされる(同図(c))。SMCシート1の終
端部は右に送られ、これに追いかけるように駆動ロール
19が横方向に移動してSMCシート1の始端部が終端部に
接近させられ、粘着テープ貼付装置8の位置にて両端部
の切れ目P(第6図)の間隔が極小になるようにセット
されて(同図(d))、ここで貼付装置8により粘着テ
ープ30a、30bが上下(表裏)両面から貼着される(同図
(e))。ここで、粘着テープ貼付装置8の要部詳細を
第5図にて説明すると、上下に一対のテープ巻き出し巻
き取りロール27、28が配設されており、このロール間に
テープ30が一対のガイドロール29を介して張った状態に
巻架されている。この張られた状態にある上下のテープ
間をSMCシート1が通過するようになっている。この位
置にSMCシートの終始端の切れ目Pが最小にセットされ
た時、上下のロール27、28等が下降ないし上昇してきて
SMCシート1を上下より挟み込むようにして破線で示す
粘着テープ部30a、30bがSMCシート1の表裏の被覆フィ
ルム1a、1b部に貼着されて連続継ぎ部J′が形成される
ようになっている(第6図)。これによって、SMCシー
ト1の表裏の被覆フィルム1a、1bは連続的に継ぎ合わさ
れる(この連続継ぎ部J′を形成することによってSMC
シート1も連続的なものとなる)ことで、SMCシート1
の連続した送りが可能となり、且つ、SMCシート1の切
れ目Pも最小となる。
次に、SMCシートの複層化のためのSMCシートの重ね張
り合わせ機構の詳細を第7図に基づき説明する。上記の
ように、表裏の被覆フィルム1a、1bそれぞれが粘着テー
プ30a、30bを介して連続的なものとなり、且つ、切れ目
Pが最小となったSMCシート1は、上面(張り合わせ
面)の被覆フィルム1aが押さえローラ20aのところで剥
離装置20によって剥がされた後、SMCシート1はピンチ
ロール21、22部へ送られる。ここで、同様な工程を経て
送られてきた右側のSMCシート1Aと合流し、その表面同
士が接着張り合わせられる。これは、SMCシート1、1A
の表面は被覆フィルム1aがないためSMCシートの特性
(粘着性)を利用して2枚のSMCシート1、1Aは接着さ
れ、あたかも厚手の1枚のSMCシートの如く一体化する
のである。
上記実施例では、2枚のSMCシートの張り合わせの場
合を示したが、第7図(a)において想像線で示すよう
な第3のSMCロール2Bを配設して、ここから巻き出され
るSMCシート1Bの両面の被覆フィルムを剥がした後、ピ
ンチロール21に送出するように構成すると、3枚重ねの
SMCシートが一体的に形成されることとなり、更に重量
的な面の有利性等が得られ、一型分のチャージシートの
作成が迅速化され、生産性の向上を図ることができる。
ここで、左右のSMCシート1、1Aの連続継ぎ部J′の
切れ目Pが同一場所にくると、2枚のSMCシートの連続
性がなくなる。そこで、左右のSMCシートの切れ目Pが
同一場所に来ない(第7図(b)参照)ようにする必要
がある。
そこで、そのための機構を第8図に示す。同図(a)
は左右のSMCシートが同時に重ね継ぎ部切断装置7、7A
にセットされた場合を示す。この状態で、左右のSMCシ
ート1、1Aが同時に切断されることを図示しない検知手
段で検知した時、同図(a)(b)に示すように、左側
の切断装置8における右の切断刃7aを右方にずらして切
断するようにする。このようにすれば、左右のSMCシー
ト1、1Aの粘着テープ30a、30bの接着位置、即ち、連続
継ぎ部J′の位置がずれる(同図(c))こととなっ
て、次のピンチロール21、22部での重ね張り合わせ工程
において、両SMCシート1、1Aの切れ目P(第6図)が
一致することが避けられ、連続したSMCシート1′が形
成されることになる。
次に、SMCシートのパターン切断機構を第9図〜第11
図により説明する。上記のような工程を経て送られてき
たSMCシート1′は、縦切りスリッタ9および横切りカ
ッター12で所定のパターン、例えば第10図(a)のよう
に、裁断される。即ち、まず、両面に被覆フィルム1bが
付いたままSMCシート1′を縦切りスリッタ9で縦方向
に所定パターンに切断し、その後、ピンチ(フィード)
ロール10部で両面被覆フィルム1bが剥離装置11によって
剥がされた後(ここで、はじめてSMC材は空気に直接晒
される)、その直後に設けた横切りカッター12で所定パ
ターンに従って横方向の切断を行う。この後、計量ステ
ーション13で計量した後、移載ステーション14に送り、
ここから所定のプレス成形位置まで搬送される。上記の
ように、被覆フィルム1bをつけたまま縦切りを行った
後、両面の被覆フィルム1bを剥がすようにしたことによ
り、SMC材が直接空気に晒される時間を短縮し、SMC材の
劣化を防ぐことができるようになっている。また、縦切
りを被覆フィルムがついたまま行うことにより縦切り部
ではSMC材が直接装置に接触しないため、扱いが容易と
なって自動化装置の構造が簡素化される。
上記計量ステーション13ではSMCシートの自動計量シ
ステムが形成されている。このシステムは、パターン切
断されたSMCシート切片を計量する際、プレス一型分のS
MCシート切片合計重量を所定の精度で計量するためのシ
ステムである。つまり、SMCシート1′をパターン切断
し、切片を計量し、搬送し、切片の重量合計値を加算す
る(計量手段)。そして一型分の最終切断時とそれまで
の切片を重量精度を補正し、最終切片の長さを補正分だ
け増減する(補正手段)(第10図(b)参照)。このよ
うにすればプレス一型分の重量精度を向上させることが
できる。例えば、第10図(a)において、A、B、…を
一型分の切断パターンとし、A1〜A6を一型分Aの切片と
すると、最終切片A6を切断する時に長さを調整して、一
型分の重量補正を行い精度を向上させる。ここで、SMC
シート1′の切れ目Pを検知し、連続パターン切断を可
能ならしめる機構について説明すると、第10図(a)の
ように、SMCシート1′が連続的に流れる場合は所定の
パターンで前述の如く、縦切り、横切りが行なわれる
が、第11図(a)の如く、SMCシート1′の切れ目Pを
予め検知した場合、図示しないパターン切断用の制御装
置にインプットされているパターンを修正する。このパ
ターン修正後の切断パターンを第11図(b)に示す。つ
まり、図中の斜線部分のSMCシート1′を切り捨てるよ
うにする。このようにして、SMCシート1′の連続パタ
ーン切断を可能にすると共に、切り捨て部分を極力少な
くすることにより、歩留まりを良くして経済性を高める
ことができる。
〔発明の効果〕
上記説明したように、本発明によれば、次のような効
果を奏する。
(1)SMCシートの連続自動供給装置を提供することに
より、装置全体の自動化が実現し、省人化が促進される
と共に、生産性の飛躍的向上が達成される。
(2)SMCシート毎の終始端の切れ目を自動的に継ぎ合
わせることができるから、SMCシートの連続送りが可能
となり、その後のSMCシートの自動切断、自動加工が可
能となる。
(3)縦切りを行った後、両面の被覆フィルムを剥がす
ようにしたことにより、SMC材が直接空気に晒される時
間が短縮され、SMC材の劣化を防ぐことができる。ま
た、縦切りを被覆フィルムがついたまま行うことにより
縦切り部ではSMCシートが直接装置に接触しないため、
扱いが容易となって自動化装置の構造が簡素化される。
また、縦切りを先に行うようにしたので、連続パターン
切断が可能となる。
(4)SMCシート切片の重量合計値を加算し、一型分の
最終切断時にそれまでの切片の重量を補正し、最終切片
の長さを補正分だけ増減するようにしたことにより、一
型分の重量精度を向上させることができる。
(5)SMCシートの切れ目が検知された場合、切断パタ
ーンを修正するようにして所定のSMCシートの一部を切
り捨てるようにすると、SMCシートの連続パターン切断
が可能になると共に、切り捨て部分を極力少なくするこ
とにより、歩留まりを良くなり経済性を高めることがで
きる。
また、SMCシートの切れ目を予め検知してパターン切
断後の切片内にSMCシートの切れ目がくることを避けた
ことにより、製造工程上のトラブルを回避することがで
きる。
(6)SMCシートを複層に一体形成するようにすれば、
それだけ、プレス型用の原料(チャージシート)が迅速
に得られるとともに、ワークSMCロールの取り替えが頻
度が少なくなり、それだけ自動化が容易となって、生産
性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本発明にかかる実施例の説明図であっ
て、第1図は単層(1枚)のSMCシート連続自動供給装
置全体正面図、第2図は複層(2枚以上)のSMCシート
連続自動供給装置全体の正面図、第3図(a)(b)
(c)は重ね継ぎ合わせ機構の模式図、第4図(a)〜
(e)はSMCシート終・始端間の連続継ぎ合わせ機構の
模式図、第5図及び第6図はその要部斜視図及び断面
図、第7図(a)(b)はSMCシートの重ね張り合わせ
機構の模式図、第8図(a)(b)(c)はSMCシート
の切れ目制御機構の模式図、第9図はパターン切断機構
の模式図、第10図(a)(b)及び第11図(a)(b)
はそのパターン切断例の説明図をそれぞれ示す。 1、1A、1B、1′……SMCシート、 1a、1b……被覆フィルム、 2、2A、2B……(ワーク用)SMCロール、 3、3A……(待機用)SMCロール、 4……枠台、5……駆動ロール、 7……重ね継ぎ部切断装置、 8……粘着テープ貼付装置、 9……縦切りスリッタ、10……フィードロール、 11、20、20A……剥離装置、12……横切りカッター、 13……計量ステーション、14……移載ステーション、 18……待機コンベヤ、21、22……ピンチロール。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のワーク用SMCロールと待機用SMCロー
    ルからなるSMCシート連続供給機構と、このワーク用SMC
    ロールから巻き戻されるSMCシートを移送するための手
    段と、SMCシートの重ね継ぎ部が存在する場合にはその
    部分を切断し、この切断されたSMCシートの終・始端を
    連続化するための連続継ぎ合わせ機構と、連続化された
    SMCシートをパターン切断するための縦切りスリッタ及
    び横切りカッターからなるパターン切断機構と、このパ
    ターン切断されたSMCシートの切片を計量しプレス一型
    分の重量に整える計量ステーションと、その一型分のSM
    Cシートを所定の金型成形位置まで搬送するための移載
    ステーションとから構成されたことを特徴とするSMCシ
    ート連続自動供給装置。
  2. 【請求項2】少なくとも左右両側に一対のワーク用SMC
    ロールと待機用SMCロールを備えたSMCシート連続供給機
    構と、各ワーク用SMCロールから巻き戻されるSMCシート
    を移送するための移送手段と、SMCシートの重ね継ぎ部
    が存在する場合にはその部分を切断し、この切断された
    SMCシートの終・始端を連続化するための連続継ぎ合わ
    せ機構と、更に、少なくとも左右から移送されてきたSM
    Cシートを複数層に接着張り合わせるための重ね張り合
    わせ機構と、この複数層に形成されたSMCシートをパタ
    ーン切断するための縦切りスリッタと横切りカッターと
    からなるパターン切断機構と、このパターン切断された
    SMCシートの切片を計量しプレス一型分の重量に整える
    計量ステーションと、その一型分のSMCシートを所定の
    金型成形位置まで搬送するための移載ステーションとか
    ら構成されたことを特徴とするSMCシート連続自動供給
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のSMCシート連続供給
    機構には重ね継ぎ手段が備えられ、この重ね継ぎ手段が
    待機用SMCロールの始端を敷設して移送するための待機
    コンベヤと、ワーク用SMCロールの終端を前記始端に移
    送して接着させる手段とから構成されていることを特徴
    とするSMCシート連続自動供給装置の構成装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の連続継ぎ合わせ機構
    を重ね継ぎ部切断装置と粘着テープ貼付装置とから構成
    し、該重ね継ぎ部切断装置は上下移動可能な一対の切断
    刃から形成し、該粘着テープ貼付装置は上下一対の巻き
    出し巻き取りロール間に巻架された粘着テープを有する
    貼付手段から形成したことを特徴とするSMCシート連続
    自動供給装置の構成装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の重ね張り合わせ機構を、SM
    Cシート張り合わせ面の被覆フィルムを剥離するための
    剥離装置と、この剥離装置の後に配設された張り合わせ
    用のピンチロールとで形成したことを特徴とするSMCシ
    ート連続自動供給装置の構成装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載のパターン切断機構
    を、両面被覆フィルム付SMCシートの縦切りを行う前工
    程の縦切りスリッタと、両面の被覆フィルムを剥離した
    SMCシートの横切りを行う後工程の横切りカッターとで
    形成したことを特徴とするSMCシート連続自動供給装置
    の構成装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は2記載の計量ステーションに
    は、パターン切断された切片を計量して加算する計量手
    段と、その加算された重量と所定の一型分重量とを比較
    して所定の精度内に入るように補正する手段とを配備し
    たことを特徴とするSMCシート連続自動供給装置の構成
    装置。
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