JP2975142B2 - アモルファス鉄心製造方法及びその装置 - Google Patents
アモルファス鉄心製造方法及びその装置Info
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Description
とその装置に係り、特にアモルファスの磁性シート素材
を使用した鉄心の製造方法とその装置に関する。
磁性素材は厚さが0.022〜0.025mmと非常に
薄く、かつ、硬度が高く材質的なバラツキもある。例え
ば、従来技術は、図7に示すように、アモルファスシー
ト素材4を所定の長さと直径にロール巻きした材料を、
グラインダー51を用いて切断し、所定のラップ量を設
けてずらし作業を行なった後、矩形成形を行なってい
る。図8は従来のカットラップ形のアモルファス鉄心5
5の正面図(a)、とラップ部sの拡大図(b)を示
す。
モルファス変圧器のコアの低温金属のボンディングによ
る製造方法が開示されている。
技術のアモルファス鉄心55は、同一のロール状シート
素材4から成形するため、素材ロットごとに磁気特性ほ
か品質のバラツキが大きい。またグラインダ51による
切断面が粗のため、焼鈍後、切断部から破断しやすく、
製品納入後に前記破断片が事故原因となることがあり、
オーバラップ形のため合わせ目の厚さは他の部分より約
1.5倍厚く楕円状となり丸巻が困難で、丸巻後、矩形
成形のための作業工数が必要となり、かつ、矩形焼鈍
後、コイルと鉄心の再組立の機械化を図る場合、丸巻付
では必ず発生する合わせ目の位置ズレが問題であった。
図9は、シート素材のロールフィードによる押し送り装
置によってシート素材に撓みが生じ送り不可となった状
態を示している。また、図10に示すようにシート素材
4をグリッパ54によって引張る方式では、グリッパ5
4がカッタ51と干渉して送り不可となることがある。
シート素材4を供給することも可能であるが、重ね巻き
したシート素材4を同一寸法ずつ送ると、1ブロックで
外巻分は1周で2πt(t1×N枚数分)長いため、ア
ンコイラ部で撓みが生じ吸収が困難となるし、また、複
数のシート素材4の切れ目は同一でないため、その処理
も面倒で巻きに要する工数も大で問題であった。
が必要となる。
薄板と内周側になる薄板とでは長さが異なり、丸巻時、
薄板同志がズレないためスキマが生じ占積率が悪くな
り、ひいては磁気特性が低下するなどの種々の問題点が
あった。本発明は、上記の問題点を解決し、製造履歴の
異なるシート素材を混合して使用することが可能なアモ
ルファス鉄心変圧器の製造方法とその装置を提供するこ
とを目的としている。
段、すなわち、複数枚のアモルファスシートを重ねて加
圧密着状態で供給し、供給されたアモルファスシートの
厚さを測定すし、重ねられたアモルファスシートを測定
された厚さに関連した長さに切断するし、切断された複
数枚のアモルファスシートを複数組積層する工程し、積
層されたアモルファスシートを型に沿って成形して鉄心
を形成するアモルファス鉄心製造方法、若しくは、それ
ぞれ特性の異なるアモルファスシートを複数枚重ねて加
圧密着させたシート材を形成し、このシート材の厚さを
測定し、上記シート材を測定された厚さに関連した長さ
にカッタで剪断し、剪断された上記シート材の重量を計
量して累計し、剪断された上記シート材を複数組積層し
てシートブロックを形成し、このシートブロックを型に
沿って成形して鉄心を形成し、上記計量した累計値が上
記鉄心1台分の重量に達するまで上記シ−ト材の形成と
上記測定と上記剪断と上記計量と上記シートブロック形
成とを繰り返し行なうアモルファス鉄心製造方法、並び
に、上記の製造方法を実行する装置によって達成される
ものである。また、アモルファスシートがそれぞれロー
ル状に巻回された複数のリールの各々から供給されたア
モルファスシートを複数枚重ねて加圧密着状態で供給
し、加圧密着状態で重ねられたアモルファスシートの厚
さを測定し、重ねられたアモルファスシートを測定され
た厚さに関連した長さにカッタで剪断し、剪断された複
数枚のアモルファスシートを複数組積層し、積層された
アモルファスシートを型に沿って成形する各処理手順を
所定回数繰り返し、上記型上に剪断された複数枚のアモ
ルファスシートを複数層積層して鉄心を形成することを
特徴とするアモルファス鉄心製造方法によって達成する
ことが可能である。
工程では、薄い長尺のアモルファス素材の送りが容易に
なり、切断工程では、カッタ切断により材料の滑りも良
く鉄心の占積率、磁気特性とも優れ、矩形成形工程で
は、矩形巻付方式によりラップ部sの精度が高く、従来
の2工程を1工程に短縮して効率を高めることができ、
仕様の異なる矩形鉄心製造にもフレキシブルに対応で
き、アモルファス鉄心の組立精度の向上が図られアモル
ファス鉄心変圧器の磁気特性が向上し、アモルファスシ
ート素材のバラツキの影響が緩和され鉄心製造工程が極
めて安定する。
の磁気特性のバラツキを少なくするために、多数枚のア
モルファスシート素材を積層して使用することが好まし
く、その枚数については5〜20枚が適当で、少ないと
加工効率も悪く効果も小であるが、あまり多くすると切
断が困難となり、また、アンコイラ装置の設備費も大と
なる。また、ロール巻きの時に特性を調査しておき、比
較的低質の材料を内側に、比較的良質の材料を外側に使
用することにより鉄心の製品特性が向上する。
置の一実施例を示すシステム説明図であって、全体のシ
ステム構成は、アンコイラ部1と、切断装置2と、矩形
成形装置3、焼鈍装置25及びコンピュータ等を用いた
制御部35から構成されている。またアモルファス鉄心
の製造方法の一実施例の手順は図6に示されている。
たリール4aにセットされたロール状アモルファスシー
ト素材4(以下シート素材と記す)をリール4aからそ
れぞれ繰出し、5枚重ねのシート材5(以下複数枚のシ
ート素材をシート材と記す)とし、上下の2組をさらに
合一して10枚重ねのシート材7を形成する。上下2段
のシート材5の合一部にたるみ量を設ける検出レバー6
を配設すると共に、積層部分の占積率を向上させるため
に適切な張力を与えるようしている。すなわちシート材
7に最適の張力を付与するため、アンコイラ装置1の動
作をコントロールする機構を備えている。アンコイラ装
置1の詳細を図2に示す。上段5連、下段5連のシート
材5は、制御レバー21によりたるみを吸収され、調整
レバー22によりリール4aからの繰り出し抵抗が調整
される。また、たるみ検出レバー6は、シート材7に張
力を常に付与しておき、アモルファス素材4を互いに隙
間なく密着させ、こうして、5枚重ねのシート材5は1
0枚重ねのシート材7に形成されて切断装置2へ送給さ
れる。
7を送る機構は、薄いシート材7を従来技術のように押
し出し送りのみでは困難であり(図9参照)かつ、引張
り送り単独ではカッタ51と干渉する(図10参照)。
このため、図3に示すようにまず押し出し送り装置9の
押し出しグリッパ9bでシート材7を把持して送り、そ
の後、頭出ししたシート材7を引張りグリッパ12bが
把持し長い距離の送りは引張り送り装置12が受け持つ
ように構成している。図中、9a押し出しグリッパ9b
を作動するシリンダ、12aは引張りグリッパの送りね
じである。
り、板厚測定装置8がシート材7の厚さを計測し、前記
計測値をフィードバックして切断装置へ信号を送り、シ
ート材を連続的に送り出して切断長を規制する。本実施
例では、切断動作を2回行ない20枚を1ブロックとし
て計量する。計量は1ブロックの重量を累計し鉄心1台
分の重量に達するまでこの動作を繰り返す。計量された
1ブロックは、矩形成形装置3へ搬送され一定量の鉄心
が製作されるようになっている。カッタ10によって切
断されたシート材7は計量器11上に載置され10枚重
ねのシート材7は、20枚の定寸切断ブロック材18と
して次工程の矩形成形装置3に送られる。
送され、制御部35からの指令により、仕様に従ってブ
ロック材18ごとにラップ位置とラップしろを決定した
後、図4に示す手順(a)〜(c)に従って矩形芯金2
0により最終的に矩形状に成形される。すなわち、 (a)矩形芯金20を使用し、ブロック材18は矩形芯
金20上の所定の位置に搬送され位置決めされる。 (b)位置決め後、所定位置に位置ずれのないように押
さえ金具13により固定し加圧ローラ14a、14bを
用いてオーバーラップ下側のブロック材18の端部18
aから先に矩形芯金20に倣って巻き付け、次いで (c)加圧ローラ14bを用いて矩形芯金20に倣って
巻回する。 (d)巻き付け後に、加圧ローラ14a、14bでブロ
ック材18を押えたままラップ部sにテープ貼付ヘッド
16を介してテープ15を接着しておく。 (e)これにより、ブロック材18はブロックごとに固
定される。 以下、次次にブロック材18を上側に同様に巻き付けラ
ップ部sを設けて矩形成形作業を行なう。これにより、
ラップ部がズレることなく矩形状にブロック材18を巻
き付けることが可能となる。ラップ部sは、巻回時にズ
レをなくしたとしても、多数層の巻き付けによりシート
素材4の板厚のバラツキ、占積率のバラツキなどの誤差
によって巻回時の基準位置にバラツキが生ずる。この対
策としては、次層に巻き付けるブロック材18の板厚を
測定し、さらに占積率を加味して切断長を決定し矩形成
形することができる。
成形鉄心30の正面図を示し、sはラップ部、31はコ
イル、図5(b)は、ラップ部sの拡大図を示し、s1
〜s4はラップしろである。本実施例では、1ブロック
のアモルファス磁性材素片の枚数は20枚とし、図示の
ように、最内側の第1ブロックから順次ラップ部sがラ
ップしろs1,s2,s3,s4,…を有するように各ブロ
ックを積層する。すなわちヨーク部の対称中心線X−X
線から所定寸法aだけずらせた位置に第1のラップしろ
s1を設けて互いに端部を重ね合わせる。次に前記X−
X線に関して第1のラップしろs1と反対側に、所定寸
法aだけずらせて第2のラップしろs2を有する第2ブ
ロックを形成する。第3ブロックは第1ブロック1と同
じ側に所定寸法aだけずらせて第3のラップしろs3を
設ける。第3のラップしろs3は、第1のラップしろs1
より大きくとり、その増分をbとすると第3のラップし
ろs3はs3=s1+bとする。第4のブロック4は、第
3のブロック3と反対側の位置でX−X線から所定寸法
aだけずらせて第4のラップしろs4を設けs4=s2+
bとする。上記の通り、矩形芯金20に1ブロック毎に
巻き付け成形することにより、成形の1工程化が図られ
高精度な鉄心の製作が可能となった。
工程では焼鈍装置25によって磁場中焼鈍を実施するよ
うに構成されており、380℃以下の低温で概ね2時間
焼鈍することによって、磁気特性及び材料の機械的特性
の安定化が図られる。焼鈍装置25は、図1に示すよう
に複数個の鉄心30を同時に焼鈍できるように構成され
る。鉄心30には少なくとも1ターンのコイルが巻か
れ、焼鈍中、または焼鈍後の徐冷中に直流通電による励
磁が行われる。
一定量のアモルファスのシート素材を供給するため、ア
ンコイラ装置1の出口部分においてシート材5に適切な
たるみ量を設けるように駆動源を有しており、多数枚重
ねた部分に検出レバー6を設けて張力を付与し、多数枚
のシート素材4が隙間なく密着するようにしている。ま
た、前述したように押し出し送りと引張り送りの双方を
組み合わせ、薄いシート材の円滑な送りを可能としてい
る。ロール巻き重なり部分はカッタによる剪断により切
断面にシャープでかえりがないため滑りがよく、成形時
の外周側長さと内周側長さの差を容易に吸収することが
可能である。また、グラインダーによる切断に比べて、
より材料の割れが少なく製品事故が減少する。アモルフ
ァスシート素材の板厚のバラツキは、製品としての鉄心
の寸法精度及び磁気特性に大きな影響を与えるが、板厚
を一定として切断長を決定すると、巻き付けた場合、外
周に行くにしたがいバラツキが累積し周長に大きな差を
生じる。これを最小にするため板厚を高精度に測定し切
断長にフィードバックする。
ラからの繰り出し工程では、薄い長尺のアモルファス素
材の送りが容易になり、切断工程では、カッタ切断によ
り材料の滑りも良く鉄心の占積率、磁気特性とも優れ、
矩形成形工程では、矩形巻付方式によりラップ部sの精
度が高く、従来の2工程を1工程に短縮して効率を高め
ることができ、仕様の異なる矩形鉄心製造にもフレキシ
ブルに対応できる。
の組立精度の向上が図られアモルファス鉄心変圧器の磁
気特性が向上し、アモルファスシート素材のバラツキの
影響が緩和され鉄心製造工程が極めて安定すると共に、
アモルファスシート素材の接着を必要としないから、工
程が簡素化され設備費用が著しく低減するなどの顕著な
効果を奏するものである。
を示すシステム説明図である。
ある。
明図である。
である。
面図(a)とラップ部の拡大図である。
を示すフロー図である。
ある。
の拡大正面図(b)である。
ある。
ある。
明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】複数枚のアモルファスシートを重ねて加圧
密着状態で供給する工程と、 供給されたアモルファスシートの厚さを測定する工程
と、 重ねられたアモルファスシートを測定された厚さに関連
した長さに切断する工程と、 切断された複数枚のアモルファスシートを複数組積層す
る工程と、 積層されたアモルファスシートを型に沿って成形して鉄
心を形成する工程とからなるアモルファス鉄心製造方
法。 - 【請求項2】それぞれ特性の異なるアモルファスシート
を複数枚重ねて加圧密着させたシート材を形成するシー
ト材形成工程と、 このシート材の厚さを測定する測定工程と、 上記シート材を測定された厚さに関連した長さにカッタ
で剪断する剪断工程と、 剪断された上記シート材の重
量を計量して累計する計量工程と、 剪断された上記シート材を複数組積層してシートブロッ
クを形成するシートブロック形成工程と、 このシートブロックを型に沿って成形して鉄心を形成す
る鉄心形成工程とを有し、上記計量工程の累計値が上記
鉄心1台分の重量に達するまで上記シ−ト材形成工程と
上記測定工程と上記剪断工程と上記計量工程と上記シー
トブロック形成工程とを繰り返すことを特徴とするアモ
ルファス鉄心製造方法。 - 【請求項3】複数枚のアモルファスシートを重ねて供給
する装置と、 供給されたアモルファスシートの厚さを測定する装置
と、 重ねられたアモルファスシートを測定された厚さに関連
した長さに切断する装置と、 切断された複数枚のアモルファスシートを複数組積層す
る装置と、 積層されたアモルファスシートを型に沿って成形して鉄
心を形成する装置とからなるアモルファス鉄心製造装
置。 - 【請求項4】それぞれ特性の異なるアモルファスシート
を複数枚重ねて加圧密着させたシート材を形成するシー
ト材形成装置と、 このシート材の厚さを測定する測定装置と、 上記シート材を測定された厚さに関連した長さにカッタ
で剪断する剪断装置と、 剪断された上記シート材の重
量を計量して累計する計量装置と、 剪断された上記シート材を複数組積層してシートブロッ
クを形成するシートブロック形成装置と、 このシートブロックを型に沿って矩形状に成形して矩形
鉄心を形成する鉄心形成装置と、 少なくとも上記シート材形成装置と上記測定装置と上記
剪断装置と上記計量装置と上記シートブロック形成装置
とを制御する制御装置とを有し、 この制御装置は上記計量装置の累計値が上記鉄心1台分
の重量に達するまで上記シ−ト材形成装置と上記測定装
置と上記剪断装置と上記計量装置と上記シートブロック
形成装置との繰り返し運転を制御するように構成された
ことを特徴とするアモルファス鉄心製造装置。 - 【請求項5】アモルファスシートがそれぞれロール状に
巻回された複数のリールの各々から供給されたアモルフ
ァスシートを複数枚重ねて加圧密着状態で供給する工程
と、 加圧密着状態で重ねられたアモルファスシートの厚さを
測定する工程と、 重ねられたアモルファスシートを測定された厚さに関連
した長さにカッタで剪断する工程と、 剪断された複数枚のアモルファスシートを複数組積層す
る工程と、 積層されたアモルファスシートを型に沿って成形する工
程と、 を所定回数繰り返し、上記型上に剪断された複数枚のア
モルファスシートを複数層積層して鉄心を形成すること
を特徴とするアモルファス鉄心製造方法。
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KR1019920005133A KR960012526B1 (ko) | 1991-03-29 | 1992-03-28 | 비정질자기코어의 제조방법 및 장치 |
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Family
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