JP3670475B2 - カメラの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの制御方法に関し、更に詳しくは、撮影機構の各部がユニット化されているカメラの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブローニーフイルムを使用する画面サイズの大きなカメラとして、レンズシャッタ式の一眼レフカメラが知られている。この一眼レフカメラは、本体ユニットと、この本体ユニットに装着されるシャッタ内蔵のレンズユニット,フイルムを収納するフイルムホルダ,ウエストレベルファインダや測光機構を備えたAEファインダ等の複数の装着ユニットからなり、これらの装着ユニットを適宜に組み合わせて本体ユニットに装着することで様々な条件の撮影に対応することができるシステムカメラとなっている。
【0003】
上記カメラは、本体ユニットに内蔵した制御回路で装着ユニットの装着状態の確認を行い、装着ユニットの装着を検出したり、装着されている装着ユニットが正常に接続されているか、装着された装着ユニットが撮影可能状態にあるか等を確認している。この確認は、電源がオンされた時の他にも、一定周期のタイマ割り込みによって定期的に行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなカメラにおいて、タイマ割り込みの発生間隔、すなわち装着状態の確認を実行する時間間隔を長く設定した場合には、装着ユニットを装着してからこの装着ユニットが装着されたことを本体ユニット側が検出するまでに大きな時間的なズレが発生し、撮影をすぐに行うことができないといった問題が発生してしまう。逆に、装着状態の確認の時間間隔を短く設定した場合には、上記のような問題を解決できるものの、装着状態の確認のための装着ユニットと本体ユニットの制御回路と間での信号の入出力が頻繁に行われ電源、例えば電池の電力が無駄に消費されてしまうといった問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、効率的に装着ユニットの装着状態を確認できるようにし、電力の無駄な消費を低減するとともに、装着ユニットが装着されたことを検出する際の時間的なズレを小さくできるカメラの制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1記載のカメラの制御方法では、装着ユニットの装着状態の確認を行って得られる各装着ユニットの装着の有無に応じて装着状態を確認する所定の時間間隔を変化させるものである。また、請求項2記載のカメラの制御方法では、所定の時間間隔は、所定の装着ユニットが装着されている場合に長く、また装着されていない場合に短くなるように変化されるものである。さらに、請求項3記載のカメラの制御方法では、所定の装着ユニットが装着されていない場合には、撮影操作を禁止するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明のレンズシャッタ式一眼レフカメラの外観を示すものである。カメラ2は、本体ユニット3と、この本体ユニット3の背面側に取り付けられるフイルムホルダ4,本体ユニット3の前面側に取り付けられるレンズユニット5,本体ユニット3の上部に取り付けられるAEファインダ6,ウエストレベルファインダ(図示省略)等の各種装着ユニットとからなり、装着ユニットを組み合わせて本体ユニット3に装着するシステムカメラとなっている。
【0008】
本体ユニット3は、内部にミラー機構や制御回路等が組み込まれた箱形状の本体部8と、この本体部8の下部に設けられたピント調節機構9とからなる。カメラ2の側面図及び要部断面図である図3に示すように、本体部8の前面側と背面側とにはそれぞれ開口10,11が形成されており、前面側の開口10とピント調節機構9を構成するレンズボード12との間には、撮影光路を遮光するベローズ13が取り付けられている。また、本体部8の背面側に形成された開口11には、フイルムホルダ4が対面して取り付けられる。
【0009】
上記レンズボード12の前面には、レンズユニット5が取り付けられ、レンズボード12の上部に設けられたロックレバー15によってロックされる。レンズユニット5は、撮影レンズ16と、内部に組み込まれた絞り兼用のシャッタ装置17と、このシャッタ装置17の作動回数を記憶するシャッタ用のEEPROM18(図5参照)とからなる。シャッタ装置17は、非撮影時には開放されているため、撮影レンズ16を通過した被写体光はレンズボード12とベローズ13と開口10とを通過して本体部8内に入射する。
【0010】
また、レンズユニット5の背面側とレンズボード12の前面側とには、レンズユニット5のシャッタ装置17及びEEPROM18と、本体ユニット3内に組み込まれた制御回路とを電気的に接続するための接点部19,20が設けられている。レンズボード12と本体ユニット3との間は、フレキシブルなコード21によって電気的に接続されている。
【0011】
本体部8内で、本体部8の背面の開口11の前方には、開口11を光密に塞ぐ遮光板22と、被写体光の光路を変更するミラー23とを含むミラー機構24が配置されている。この遮光板22とミラー23とは、軸着部25を回動中心として、開口11を閉鎖するとともにミラー23で被写体光を本体部8の上方に向けて反射する閉鎖位置と、図中矢印X方向に回動して開口11を開放する開放位置との間で移動自在とされている。非撮影時の遮光板22とミラー23は閉鎖位置にあって、フイルムホルダ4内を遮光している。
【0012】
本体部8の上面には、ピントグラス26が嵌め込まれており、ミラー23によって反射された被写体光はピントグラス26に結像される。本体部8の上面には、ピントグラス26を上方から見やすくする折り畳み式のウェストレベルファインダや、ピントグラス26に結像された画像をアイレベルに変換するアングルファインダや、図示するように、自動露出機能を備えたAEファインダ6等が撮影条件や用途に合わせて取り付けられる。
【0013】
AEファインダ6は、ピントグラス26上に結像された被写体光を屈曲させて正立正像で見られるようにするアングルファインダと同等のファインダ光学系と、ピントグラス26上に結像された被写体光の輝度を測定する受光素子27(図5参照)と、この受光素子27を駆動するとともに、受光素子27の測光値とレンズユニット5で設定された絞り値、フイルムホルダ4に設定されているフイルム感度とに基づいてシャッタ速度を決定し、本体ユニット3の制御回路に入力するAEファインダ制御回路28(図5参照)等からなる。
【0014】
AEファインダ6のファインダ光学系には、絞り値やシャッタ速度,選択されている巻上げモード等を表示する表示パネル組み込まれており、AEファインダ6を覗いたまま絞り値やシャッタ速度、巻上げモード等を確認することができる。また、AEファインダ6の下部と本体部8の上面とには、AEファインダ6の制御回路を本体ユニット3内の制御回路に電気的に接続するための接点部29,30がそれぞれに設けられている。
【0015】
なお、ウエストレベルファインダ及びアングルファインダには、AEフィンダ6のような回路が内蔵されておらず、本体ユニット3内の制御回路に電気的に接続するための接点部は設けられていない。
【0016】
図2に示されるように、本体部8の一方の側面には、シャッタ速度の切り換えとAEモードの切り換えとを行うシャッタ速度調節ダイヤル32,カメラ2の電源のオン・オフとフイルム巻上げのモード切り換えとを行うモード切換ダイヤル33,本体部8内のミラー23を強制的に開放位置に揺動させるミラーアップスイッチ34,レリーズスイッチ35等が取り付けられた操作パネル36が設けられている。また、本体部8の上面でピントグラス26の側方には、撮影可能か否か等のカメラの状態と、電池残量,異常露出等の警告やエラー表示を行う液晶パネル37が設けられている。この液晶パネル37には、暗い場所でも表示内容を確認できるようにバックライト38(図5参照)が組み込まれている。
【0017】
ピント調節機構9は、本体部8の下面に取り付けられたベース部40と、このベース部40から前方に向かって突出された一対のフォーカシングレール41,42と、このフォーカシングレール41,42に沿って移動自在とされ、上部に前述のレンズボード12が取り付けられたスライド部43とからなる。スライド部43の側方には、スライド部43をフォーカシングレール41,42に沿って移動させる際に操作する操作ノブ44が回転自在に取り付けられている。この操作ノブ44には、図示しないピニオンギヤが同軸で取り付けられており、このピニオンギヤは、フォーカシングレール41,42の上面に形成されたラックギヤ45に噛合している。これにより、操作ノブ44を回転操作するとスライド部43がフォーカシングレール41,42に沿って移動し、本体部8とレンズユニット5との距離を変化させることによりピント調節が行われる。
【0018】
レンズボード12は、スライド部43の上部に取り付けられたフレーム部47に取り付けられている。このフレーム部47は、スライド部43のスライド方向と直交する左右方向でスライド自在であるとともに回動自在とされている。また、レンズボード12は、フレーム部47の回動方向に対して直交する上下方向で回動自在となるように、フレーム部47に取り付けられている。これにより、カメラ2は特別な装置を用いずにアオリ撮影を行うことができる。
【0019】
図3に示されるように、フイルムホルダ4内には、ブローニーサイズの写真フイルム49が装填されるフイルム装填室50と、写真フイルム49への露光範囲を規定するアパーチャー51とが設けられている。このアパーチャー51には、様々なサイズのマスクが取り付けられるようになっており、撮影サイズが適宜変更できる。アパーチャー51の前方には、本体ユニット3からフイルムホルダ4を取り外す際に、本体ユニット3の開口11とアパチャー51との間を遮光する遮光蓋52が挿入される。この遮光蓋52は、撮影時にはフイルムホルダ4から抜き取られる。
【0020】
また、フイルムホルダ4は、本体部8に対して回動自在とされており、カメラ2の位置を変えずにフイルムホルダ4を回転させることで、撮影画面の縦位置と横位置とを切り換えることができる。また、このフイルムホルダ4の回動に連動して、ピントグラス26の表示範囲も縦横が切り換えられる。
【0021】
更に、フイルムホルダ4内には、写真フイルム49の1コマ目をアパーチャーにセットするとともに、撮影ごとに写真フイルム49を1コマ分巻き上げ、更に、全てのコマへ撮影終了後には写真フイルム49を全て巻き上げる巻上げ機構53が組み込まれている。また、本体ユニット3内の制御回路とフイルムホルダ4内の制御回路とを電気的に接続できるように、本体ユニット3の背面側とフイルムホルダ4の前面側とには接点部71,72がそれぞれ設けられている。
【0022】
図4に示すように、フイルムホルダ4の上面には、装填されている写真フイルム49の各種情報や、カメラ2自体の情報を表示する液晶パネル54と、この液晶パネル54に各ユニットのトータルショット数を表示させるトータルショットボタン55,液晶パネル54を背後から照明するバックライト56(図5参照)を作動させるバックライトボタン57等が設けられた操作パネル58とが設けられている。
【0023】
液晶パネル54には、フイルムホルダ4のアパーチャー51に取り付けられているマスクのサイズを表すマスクサイズ60(例えば6cm×8cm),装填されている写真フイルム49の種類(120タイプあるいは220タイプか)を表すフイルム種61,写真フイルム49の感度を表すフイルム感度62,撮影枚数を表す枚数表示63と、カメラ2の状態を表すカメラモニタ64とが表示される。なお、液晶パネル54に表示される情報は上述したものに限られず、操作パネル58に設けられたトータルショットボタン55や、図示しない表示切換えスイッチによって、フイルム感度62が表示される部分に、各ユニットのトータルショット数や日付,時間,電池残量等が表示される。
【0024】
カメラモニタ64は、本体ユニット3を表すマーク66と、フイルムホルダ4を表すマーク67と、レンズユニット5を表すマーク68と、AEファインダ6を表すマーク69とからなる。これらのマーク66〜69は、フイルムホルダ4が本体ユニット3に取り付けられずに単体である際には、マーク67のみが液晶パネル54に表示される。
【0025】
また、フイルムホルダ4に本体ユニット3,レンズユニット5,液晶ユニット6が取り付けられ、それぞれの接点部19,20,29,30,71,72によって各ユニットが電気的に接続されると、液晶パネル54にフイルムホルダ4を表すマーク67とともに他のマーク66,68,69が表示される。これにより、本体ユニット3にユニットが取り付けられているにも係わらず液晶ユニット54にマークが表示されていない場合には、接点部に接触不良が発生していることが分かる。もちろん、AEファインダ6の他のファインダを装着した場合には、AEファインダ6を表すマーク69は表示されない。
【0026】
図5は、カメラ2の各ユニットの回路構成を示すブロック図である、本体ユニット3内には、前述した液晶パネル37,バックライト38,ミラー機構24,操作パネル36の他に、ミラー機構24を駆動するモータ75を含むミラー駆動回路76,ミラー機構24を構成するギヤ等の回転を検出して遮光板22及びミラー23の位置や、遮光板22及びミラー23の動作を検出するミラーポジション検出回路77,ミラー機構24の作動回数を記憶するEEPROM78,レンズユニット5内に組み込まれたシャッタ装置17を制御し駆動させるシャッタ駆動回路79,シャッタ装置17のシャッタ羽根の位置及び作動、レンズユニット5の開放絞り値等を検出するシャッタポジション検出回路80,写真フイルム49に露光された被写体光を測光して露出がオーバーあるいはアンダーかを検出する露出モニタ回路81が設けられている。
【0027】
また、本体ユニット3には、上記各回路とレンズユニット5及びAEファインダ6内に設けられた回路とを制御する制御回路である本体MPU82が組み込まれている。本体MPU82は、CPU,各種の処理のプログラムデータ等が書き込まれたROM,作業用メモリや処理に必要なデータを記憶しておくRAM,、フイルムホルダ4やAEファインダ6との通信を行うためのインタフェース回路等を1つにまとめたものである。
【0028】
フイルムホルダ4には、前述した液晶パネル54,バックライト56,操作パネル58,巻上げ機構53の他に、巻上げ機構53を駆動するモータ84を含む巻上げ駆動回路85,巻上げ機構53を構成するギヤ等の回転を検出する巻上げ検出回路86,巻上げ機構53の作動回数を記憶するホルダ用EEPROM87,これらの回路を制御する制御回路であるホルダMPU88とが組み込まれている。
【0029】
本体ユニット3及び、この本体ユニット3に装着された各装着ユニットの各部は、本体部8に内蔵された電池を電源として駆動される。
【0030】
本体MPU82は、モード切換えスイッチ33によって電源がオンされた時及び、定期的なタイマ割り込みとによって、接続チェック処理を実行する。接続チェック処理では、各装着ユニットの装着状態を確認するユニットチェックと、シャッタ速度調節ダイヤル32によって選択されたシャッタ速度,モード切換ダイヤル33によって選択された巻上げモードの識別を行うスイッチチェックが行われる。ユニットチェックは、ホルダチェック,シャッタチェック,ファインダチェックからなり、本体ユニット3に装着されている装着ユニットの検出や装着ユニットとの通信等が行われ、フイルムホルダ4,レンズユニット5,AEファインダ6の装着の有無や撮影可能な状態にあるか否かの識別等が行われる。
【0031】
ユニットチェックの結果は、前述のカメラモニタ64の表示の他に、カメラ2が撮影可能な状態にあるか否か等の判断に用いられる。また、スイッチチェックの結果は、カメラ2の制御に用いられる他、シャッタ速度や巻上げモードの情報はAEファインダ6に送信される。
【0032】
このカメラ2では、前述のようにモード切換えスイッチ33によって電源がオンされた時及び定期的なタイマ割り込みが発生する毎に接続チェック処理が実行されるが、ユニットチェックは、効率的に装着状態の確認をするために各装着ユニットの装着の有無に応じて、その実行間隔が変えられる。具体的には、前回(N回目)に実行された接続チェック処理におけるユニットチェックによって、所定の装着ユニットが全て装着されていると識別された場合には、次回(N+1回目)に実行される接続チェック処理ではユニットチェックが実行されず、この次のN+2回目の接続チェック処理で再び実行される。また、所定の装着ユニットが1つでも装着されていないと識別された場合には、接続チェック処理が実行される毎にユニットチェックが実行される。なお、スイッチチェックは、接続チェック処理の実行毎に行われる。
【0033】
すなわち、所定の装着ユニットが全て装着されている場合には、タイマ割り込みが2回の発生する毎に1回のユニットチェックが行われ、所定の装着ユニットが1つでも装着されていない場合には、タイマ割り込みが発生する毎に、その都度ユニットチェックが行われる。
【0034】
これにより、所定の装着ユニットが1つでも装着されていない場合には、ユニットチェックの間隔を短くして装着ユニットが装着されたこと速やかに検出するようにするとともに、所定の装着ユニットが全て装着されている場合にはユニットチェックの間隔を長くしてその頻度を減らして電力消費を低減している。
【0035】
前述の所定の装着ユニットとしては、この例では撮影に必要不可欠なフイルムホルダ4及びレンズユニット5とされており、AEファインダ6を含む各種ファインダは、AEファインダ6以外のファインダが装着された場合にこれが装着されているか否かの検出ができないといった理由もあるが、ファインダが装着されていなくても撮影が可能なので除外されている。もちろん、各種のファインダにこれが装着されていることが検出できるような回路及び接点部を設けておいて、所定の装着ユニットにファインダを含めることも可能である。
【0036】
次に、上記実施形態の作用について説明する。カメラを撮影に供する場合には、本体ユニット3のモード切換えスイッチ33を操作してカメラ2の電源をオンとする。電源をオンとすると、本体MPU82は、図1に示す接続チェック処理を実行する。
【0037】
接続チェック処理では、まず、ユニットチェックの実行制御用のチェックカウンタが「1」だけインクリメントされる。チェックカウンタは、電源がオンとされた初期状態では「0」とされているから、このインクリメントにより「1」とされる。次に、本体MPU82は、所定の装着ユニットのうちで接続(装着)されていない装着ユニットがあるか否かを調べる。初期状態では、本体MPU82には装着ユニットの装着の有無を示すデータがクリアされおり、いずれの装着ユニットも装着されていないことを示している。したがって、本体MPU82は、「未接続ユニット有り」と判断して、ユニットチェックを実行する。
【0038】
ユニットチェックでは、本体MPU82は、最初にシャッタポジション検出回路80を介してシャッタチェックを行う。接点部20を介してシャッタ装置17の開閉状態や開放絞り値を示す信号の検出が試みられ、これらの信号が検出された場合にはレンズユニット5が適切に本体ユニット3に装着されて接続されていると識別する。しかし、これらの信号が得られなけば、レンズユニット5が装着されていないか、あるいは装着されていても接続が正常に行われていないと判断し、レンズユニット5が装着ないものと識別する。
【0039】
そして、本体MPU82は、レンズユニット5が接続されていると識別した場合には、シャッタポジション検出回路80から得られた信号に基づいて、レンズユニット5が撮影可能状態にあるか否かを識別する。
【0040】
シャッタチェック終了後、本体MPU82はホルダチェックを行う。このホルダチェックでは、本体MPU82は、接点部71を介してホルダMPU88との通信を試みる。本体MPU82は、まず通信要求信号を送出する。ホルダMPU88は、通信要求信号が入力されると、フイルムホルダ4の各部についての状態に基づいた通信応答信号を返すから、本体MPU82は、通信要求信号に対して一定の時間内にホルダMPU88から所定の通信応答信号が戻ってきた場合には、フイルムホルダ4が正常に装着されて接続されていると識別するとともに、通信応答信号に基づいて、フイルムホルダ4が撮影可能状態にあるか否かを識別する。一方、一定の時間内に通信応答信号が戻ってこない場合には、本体MPU82は、フイルムホルダ4が接続されていないと識別する。
【0041】
続いて、本体MPU82は、接点部30を介してAEファインダ制御回路28との通信を試みる。そして、この通信で接点部30からAEファインダ制御回路28が出力する例えばシャッタ速度の信号が得られれば、AEファインダ6が装着され正しく接続されていると識別するが、この信号が得られなければ、AEファインダ6が装着または接続されていないか、その他のファインダが装着されているものと判断する。
【0042】
上記のようにしてユニットチェックが完了すると、このチェックによって得られた各識別結果が本体MPU82に記憶される。この後、本体MPU82は、スイッチチェックを行って、操作パネル36で選択されたシャッタ速度,巻上げモードの識別を行い、この識別結果を記憶する。そして、AEファインダ6が装着されている場合には、シャッタ速度や巻上げモードの情報をAEファインダ6に送信し、AEファインダ6内にこれらの情報が表示されるようにする。
【0043】
この後、本体MPU82は、チェックカウンタを「0」にリセットして、この接続チェック処理を終了する。接続チェック終了後に、所定の時間が経過すると、タイマ割り込みが発生するため、本体MPU82は、再び接続チェックを実行する。
【0044】
この時には、先に実行した接続チェック処理でチェックカウンタが「0」となっているので、今回の接続チェック処理においてチェックカウンタが「1」とされている。次に所定の装着ユニットの未接続の有無が確認されるが、この確認は、前回のユニットチェックを行った時の結果に基づいて行われる。
【0045】
例えば、前回のユニットチェックが行われたときに、本体ユニット3にフイルムホルダ4とレンズユニット5のいずれか一方でも装着されていない場合には、「未接続ユニット有り」と判断され、上記と同様な手順でユニットチェック及びスイッチチェック等が行われるように処理が継続される。
【0046】
そして、所定の装着ユニットのいずれか1個でも、例えばレンズユニット5が装着されていない状態が継続すれば、以降、タイマ割り込み処理が発生して接続チェック処理が実行される毎に、「未接続ユニット有り」と判断されるから、その都度ユニットチェックが実行される。
【0047】
このようにして本体MPU82は、未接続ユニットが有る場合には、タイマ割り込みが発生する毎にユニットチェックを実行するから、電源をオンとした後に未装着であった装着ユニットを装着すると、この装着後の最初に行われる接続チェック処理のユニットチェックにおいて、これらが装着されていることが識別される。これにより、装着ユニットが未装着な状態から装着された状態になったことが速やかに検出される。
【0048】
そして、フイルムホルダ4,レンズユニット5の両方が装着されていることが検出された接続チェック処理の後に、次の接続チェック処理が本体MPU82によって実行されると、この処理中に「未接続ユニットが無し」と判断されるため、チェックカウンタを調べる判断処理が行われる。この場合には、先の接続チェック処理で「0」とされたチェックカウンタが、今回の接続チェック処理で「1」とされるから、スイッチチェックだけが実行されて処理が終了される。
【0049】
そして、この接続チェック処理の終了後に、再びタイマ割り込みが発生して、次の接続チェック処理が実行されると、「未接続ユニットが無し」と判断されるものの、チェックカウンタが「2」とされるため、ユニットチェックとスイッチチェックが行われ、この後チェックカウンタが「0」にリセットされてから処理が終了される。以降同様にして、チェックカウンタは、接続チェック処理が実行される毎に、この処理の開始時に「1」及び「2」に交互に変えられるとともに、「未接続ユニットが無し」と判断されるため、チェックカウンタが「2」の場合のときにのみ、ユニットチェックが行われる。
【0050】
これにより、撮影に必要不可欠なフイルムホルダ4とレンズユニット5との両方が装着されている場合には、ユニットチェックの間隔が未接続ユニットが有る場合と比べて2倍の時間間隔で行われるようになるから、電源として内蔵された電池の電力消費が低減される。もちろん、ユニットチェックが全く実行されないのではないから、フイルムホルダ4,レンズユニット5,AEファインダ6が外されたことや、これらの状態が変化したことを識別できる。
【0051】
本体ユニット82は、上記のようにして接続チェックを行い、得られたチェック結果は、撮影動作の可否の判断やカメラモニタ64の表示に利用される。例えば、フイルムホルダ4とレンズユニット5との両方が装着されていることが確認され、これらと本体ユニット3の各部が撮影可能な状態になっていれば、撮影を許容し、レリーズスイッチ35が操作されると、カメラ2の各部を作動して撮影を行う。また、フイルムホルダ4,レンズユニット5のいずれか一方でも装着されていない場合や、これらと本体ユニット3の各部が撮影可能な状態になっていない場合には、撮影が禁止されるため、レリーズスイッチ35が操作されても撮影が行われない。
【0052】
上記実施形態では、フイルムホルダとレンズユニットとのいずれか一方でもが装着されていない場合には、タイマ割り込み処理が発生する毎にユニットチェックを行い、両方とも装着されている場合には、一方でも装着されていない場合の時間間隔に対して2倍の時間間隔で行うように変化させているが、この時間間隔の変化はこれに限定されない。また、フイルムホルダとレンズユニットとの両方が装着されていない場合と、いずれか一方の装着ユニットが装着されている場合とでもユニットチェックを行う時間間隔を変えるようにしてもよい。さらに、本体ユニットに装着されたフイルムホルダ,レンズユニットが撮影可能な状態になっていない場合も、未装着ユニットありと判断するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、レンズシャッタ式の一眼レフカメラを例に説明したが、本発明はこれに限らず、カメラボディにシャッタが組み込まれ、撮影レンズが交換可能なカメラ等にも利用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、本体ユニットに対して装着される装着ユニットの装着状態を確認する際に、装着ユニットの装着状態の確認を行って得られる各装着ユニットの装着の有無に応じて確認する時間間隔を変化させるようにしたから、効率的に装着状態を確認することができるようになり、例えば、時間間隔を所定の装着ユニットが装着されている場合に長く、また装着されていない場合に短くなるように変化されば、装着ユニットの電力の無駄の消費を低減するとともに、装着ユニットが装着されたことを検出する際の時間的なズレを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装着ユニットをの装着状態を確認するための接続チェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】カメラの外観を示す斜視図である。
【図3】カメラの側面及び要部断面図である。
【図4】フイルムホルダの液晶パネルの表示内容を示す説明図である。
【図5】カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 カメラ
3 本体ユニット
4 フイルムホルダ
5 レンズユニット
6 AEファインダ
17 シャッタ装置
24 ミラー機構
49 写真フイルム
53 フイルム巻上げ機構
54 液晶パネル
82 本体MPU
88 ホルダMPU
Claims (3)
- 撮影機構がユニット化された本体ユニット及びこの本体ユニットに装着される各種の装着ユニットからなり、本体ユニットに対する装着ユニットの装着状態を所定の時間間隔で確認するカメラの制御方法において、
前記装着ユニットの装着状態の確認を行って得られる各装着ユニットの装着の有無に応じて前記所定の時間間隔を変化させることを特徴とするカメラの制御方法。 - 前記所定の時間間隔は、所定の前記装着ユニットが装着されている場合に長く、また装着されていない場合に短くなるように変化させることを特徴とする請求項1記載のカメラの制御方法。
- 所定の前記装着ユニットが装着されていない場合には、撮影操作を禁止することを特徴とする請求項1または2記載のカメラの制御方法。
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JPH11223873A (ja) | 1999-08-17 |
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