JPH11305328A - フイルムホルダの制御方法 - Google Patents

フイルムホルダの制御方法

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Publication number
JPH11305328A
JPH11305328A JP11654998A JP11654998A JPH11305328A JP H11305328 A JPH11305328 A JP H11305328A JP 11654998 A JP11654998 A JP 11654998A JP 11654998 A JP11654998 A JP 11654998A JP H11305328 A JPH11305328 A JP H11305328A
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JP
Japan
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main body
unit
camera
holder
film holder
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Application number
JP11654998A
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English (en)
Inventor
Katsuji Ozawa
勝司 小澤
Hisashi Hamada
寿 浜田
Tokuji Sato
徳次 佐藤
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新旧いずれのタイプの本体ユニットにも装着
して撮影に支障なく利用できるフイルムホルダの制御方
法を提供する。 【解決手段】 フイルムホルダに接続されている本体ユ
ニットの新旧タイプを識別し、本体ユニットが新タイプ
である場合には、フイルムホルダに設けられている液晶
ディスプレイに、各ユニットを所定のマークで表すカメ
ライラストを表示し、いずれかのユニットに警告やエラ
ーが発生した場合には、該当するマークを点滅表示して
ユーザーに知らせる。また、本体ユニットが旧タイプの
場合には、フイルムホルダの警告やエラーのみを表示
し、他のユニットの警告やエラーの検出は行わないよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの本体ユニ
ットに装着して用いられるフイルムホルダの制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブローニーフイルムを使用する画面サイ
ズの大きなカメラとして、本体ユニットと、この本体ユ
ニットに装着される各種の装着ユニットとからなり、こ
の装着ユニットを適宜に組み合わせて本体ユニットに装
着することで様々な条件の撮影に対応することができる
ものが知られている。装着ユニットとしては、シャッタ
内蔵のレンズユニット,写真フイルムが収納されるとと
もにこの写真フイルムを給送する給送機構を内蔵したフ
イルムホルダ,ウエストレベルファインダや測光機構を
備えたAEファインダ等がある。
【0003】上記のようなカメラでは、フイルムホルダ
に内蔵された給送機構やレンズユニットに内蔵されたシ
ャッタを本体ユニットと連動させて作動させるために、
本体ユニットと、フイルムホルダ及びレンズユニットを
連結しなければならないが、フイルムホルダのレボルビ
ング機構やレンズユニットのアオリ機構によってフイル
ムホルダが回転したり、レンズユニットがシフト,スイ
ングされるため、これらを機械的に連結するのは困難で
ある。したがって、フイルムホルダ及びレンズユニット
を電気的な接続で本体ユニットと連結し作動させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のカメ
ラの本体ユニットやフイルムホルダに対して新しい機
能,例えばフイルムホルダに設けた液晶ディスプレイに
各ユニットを表すマークからなるカメライラストを表示
し、異常があるユニットのマークを点滅させて撮影可能
状態か否か等の状態表示をユニットごとに行う等の機能
を加えて改良することが考えられる。しかしながら、こ
のようなカメライラストによる状態表示機能を有する新
タイプのフイルムホルダをそのような機能を有しない旧
タイプの本体ユニットに装着した場合、例えばいつまで
も撮影可能状態とならずに撮影できない等のトラブルが
発生するおそれがある。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、新旧いずれのタイプの本体ユニットにも装着し
て撮影に支障なく利用できるフイルムホルダの制御方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフイルムホルダの制御方法は、写真フイル
ムが装填されるとともに、カメラの本体ユニットに着脱
自在に装着され、装着された本体ユニットとの間で入出
力される信号に基づいて本体ユニットに着脱自在に装着
される各種の装着ユニットの状態表示を行うフイルムホ
ルダの制御方法において、入出力される信号が異なる少
なくとも第1と第2のタイプの本体ユニットに装着可能
にされるとともに、装着された本体ユニットからの信号
を用いて装着されている本体ユニットが第1または第2
のいずれのタイプであるかを識別し、この識別結果に基
づいて本体ユニット及びこれに装着された装着ユニット
の状態表示を禁止するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したレンズ
シャッタ式一眼レフカメラの外観を示すものである。カ
メラ2は、本体ユニット3と、この本体ユニット3の背
面側に取り付けられるフイルムホルダ4,本体ユニット
3の前面側に取り付けられるレンズユニット5,本体ユ
ニット3の上部に取り付けられるAEファインダ6等の
各種撮影ユニットとの組み合わせによって構成されるシ
ステムカメラとなっている。
【0008】本体ユニット3は、内部にミラー機構や制
御回路等が組み込まれた箱形状の本体部8と、この本体
部8の下部に設けられたピント調節機構9とからなる。
カメラ2の側面図及び要部断面図である図3に示すよう
に、本体部8の前面側と背面側とにはそれぞれ開口1
0,11が形成されており、前面側の開口10とピント
調節機構9を構成するレンズボード12との間には、撮
影光路を遮光するベローズ13が取り付けられている。
また、本体部8の背面側に形成された開口11には、フ
イルムホルダ4が対面して取り付けられる。
【0009】上記レンズボード12の前面には、レンズ
ユニット5が取り付けられ、レンズボード12の上部に
設けられたロックレバー15によってロックされる。レ
ンズユニット5は、撮影レンズ16と、内部に組み込ま
れた絞り兼用のシャッタ装置17と、このシャッタ装置
17の作動回数を記憶するシャッタ用のEEPROM1
8(図5参照)とからなる。シャッタ装置17は、非撮
影時には開放されているため、撮影レンズ16を通過し
た被写体光はレンズボード12とベローズ13と開口1
0とを通過して本体部8内に入射する。
【0010】また、レンズユニット5の背面側とレンズ
ボード12の前面側とには、レンズユニット5のシャッ
タ装置17及びEEPROM18と、本体ユニット3内
に組み込まれた制御回路とを電気的に接続するための接
点部19,20が設けられている。レンズボード12と
本体ユニット3との間は、フレキシブルなコード21に
よって電気的に接続されている。
【0011】本体部8内で、本体部8の背面の開口11
の前方には、開口11を光密に塞ぐ遮光板22と、被写
体光の光路を変更するミラー23とを含むミラー機構2
4が配置されている。この遮光板22とミラー23と
は、軸着部25を回動中心として、開口11を閉鎖する
とともに被写体光を本体部8の上方に向けて反射する閉
鎖位置と、図中矢印X方向に回動して開口11を開放す
る開放位置との間で移動自在とされている。非撮影時の
遮光板22とミラー23は閉鎖位置にあって、フイルム
ホルダ4内を遮光している。
【0012】本体部8の上面には、ピントグラス26が
嵌め込まれており、ミラー23によって反射された被写
体光はピントグラス26に結像される。本体部8の上面
には、ピントグラス26を上方から見やすくする折り畳
み式のウェストレベルファインダや、ピントグラス26
に結像された画像をアイレベルに変換するアングルファ
インダや、図示するように、自動露出機能を備えたAE
ファインダ6等が撮影条件や用途に合わせて取り付けら
れる。
【0013】AEファインダ6は、ピントグラス26上
に結像された被写体光を屈曲させて正立正像で見られる
ようにするアングルファインダと同等のファインダ光学
系と、ピントグラス26上に結像された被写体光の輝度
を測定する受光素子27(図5参照)と、この受光素子
27を駆動するとともに、受光素子27の測光値とレン
ズユニット5で設定された絞り値とに基づいてシャッタ
速度を決定し、本体ユニット3の制御回路に入力するA
Eファインダ制御回路28(図5参照)等からなる。
【0014】AEファインダ6のファインダ光学系に
は、絞り値やシャッタ速度を表示する表示メータが組み
込まれており、AEファインダ6を覗いたまま絞り値や
シャッタ速度を確認することができる。また、AEファ
インダ6の下部と本体ユニット3の上面とには、AEフ
ァインダ6の制御回路を本体ユニット3内の制御回路に
電気的に接続するための接点部29,30がそれぞれに
設けられている。
【0015】本体部8の一方の側面には、シャッタ速度
の切り換えとAEモードの切り換えとを行うシャッタ速
度調節ダイヤル32,カメラ2の電源のオン・オフとフ
イルム巻上げのモード切り換えとを行うモード切換ダイ
ヤル33,本体部8内のミラー23を強制的に開放位置
に揺動させるミラーアップスイッチ34,レリーズスイ
ッチ35等が取り付けられた操作パネル36が設けられ
ている。また、本体部8の上面でピントグラス26の側
方には、撮影可能か否か等のカメラの状態表示と、電池
残量,異常露出等の警告やエラーの状態表示を行う液晶
ディスプレイ37が設けられている。この液晶ディスプ
レイ37には、暗い場所でも表示内容を確認できるよう
にバックライト38(図5参照)が組み込まれている。
【0016】ピント調節機構9は、本体部8の下面に取
り付けられたベース部40と、このベース部40から前
方に向かって突出された一対のフォーカシングレール4
1,42と、このフォーカシングレール41,42に沿
って移動自在とされ、上部に前述のレンズボード12が
取り付けられたスライド部43とからなる。スライド部
43の側方には、スライド部43をフォーカシングレー
ル41,42に沿って移動させる際に操作する操作ノブ
44が回転自在に取り付けられている。この操作ノブ4
4には、図示しないピニオンギヤが同軸で取り付けられ
ており、このピニオンギヤは、フォーカシングレール4
1,42の上面に形成されたラックギヤ45に噛合して
いる。これにより、操作ノブ44を回転操作するとスラ
イド部43がフォーカシングレール41,42に沿って
移動し、本体ユニット3とレンズユニット5との距離を
変化させることによりピント調節が行われる。
【0017】レンズボード12は、スライド部43の上
部に取り付けられたフレーム部47に取り付けられてい
る。このフレーム部47は、スライド部43のスライド
方向と直交する左右方向でスライド自在であるとともに
回動自在とされている。また、レンズボード12は、フ
レーム部47の回動方向に対して直交する上下方向で回
動自在となるように、フレーム部47に取り付けられて
いる。これにより、カメラ2は特別な装置を用いずにア
オリ撮影を行うことができる。
【0018】フイルムホルダ4内には、ブローニーサイ
ズの写真フイルム49が装填されるフイルム装填室50
と、写真フイルム49への露光範囲を規定するアパーチ
ャ51とが設けられている。このアパーチャ51には、
様々なサイズのマスクが取り付けられるようになってお
り、撮影サイズが適宜変更できる。アパーチャ51の前
方には、本体ユニット3からフイルムホルダ4を取り外
す際に、本体ユニット3の開口11とアパーチャ51と
の間を遮光する遮光蓋52が挿入される。この遮光蓋5
2は、撮影時にはフイルムホルダ4から抜き取られる。
【0019】また、フイルムホルダ4は、本体ユニット
3に対して回動自在とされており、カメラ2の位置を変
えずにフイルムホルダ4を回転させることで、撮影画面
の縦横を切り換えることができる。また、このフイルム
ホルダ4の回動に連動して、ピントグラス26の表示範
囲も縦横が切り換えられる。
【0020】更に、フイルムホルダ4内には、写真フイ
ルム49の1コマ目をアパーチャ51にセットするとと
もに、撮影ごとに写真フイルム49を1コマ分巻き上
げ、更に、全てのコマへ撮影終了後には写真フイルム4
9を全て巻き上げる巻上げ機構53とが組み込まれてい
る。また、本体ユニット3内の制御回路とフイルムホル
ダ4内の制御回路とを電気的に接続できるように、本体
ユニット3の背面側とフイルムホルダ4の前面側とには
接点部71,72がそれぞれ設けられている。
【0021】図4に示すように、フイルムホルダ4の上
面には、装填されている写真フイルム49の各種情報
や、カメラ2自体の情報を表示する液晶ディスプレイ5
4と、この液晶ディスプレイ54に各ユニットのトータ
ルショット数を表示させるトータルショットボタン5
5,液晶ディスプレイ54を背後から照明するバックラ
イト56(図5参照)を作動させるバックライトボタン
57等が設けられた操作パネル58とが設けられてい
る。
【0022】液晶ディスプレイ54には、フイルムホル
ダ4のアパーチャ51に取り付けられているマスクのサ
イズを表すマスクサイズ60(例えば6cm×8c
m),装填されている写真フイルム49の種類(120
タイプあるいは220タイプか)を表すフイルム種6
1,写真フイルム49の感度を表すフイルム感度62,
撮影枚数を表す枚数表示63と、カメラ2の状態を表す
カメライラスト64とが表示される。なお、液晶ディス
プレイ54に表示される情報は上述したものに限られ
ず、操作パネル58に設けられたトータルショットボタ
ン55や、図示しない表示切換えスイッチによって、フ
イルム感度62が表示される部分に、各ユニットのトー
タルショット数や日付,時間,電池残量等が表示され
る。
【0023】カメライラスト64は、本体ユニット3を
表すマーク66と、フイルムホルダ4を表すマーク67
と、レンズユニット5を表すマーク68と、AEファイ
ンダ6を表すマーク69とからなる。これらのマーク6
6〜69は、フイルムホルダ4が本体ユニット3に取り
付けられずに単体である際には、マーク67のみが液晶
ディスプレイ54に表示される。また、フイルムホルダ
4に本体ユニット3,レンズユニット5,液晶ユニット
6が取り付けられ、それぞれの接点部19,20,2
9,30,71,72によって各ユニットが電気的に接
続されると、液晶ディスプレイ54にマーク66,6
8,69が表示される。これにより、本体ユニット3に
ユニットが取り付けられているにも係わらず液晶ユニッ
ト54にマークが表示されていない場合には、接点部に
接触不良が発生していることが分かる。
【0024】また、カメラ2では、モード切換えスイッ
チ33によって電源がオンされた時及び撮影シーケンス
中と、定期的なタイマ割り込みとによって、各ユニット
に警告やエラー状態が発生していないかを監視する監視
プログラムが作動する。この監視プログラムでは、いず
れかのユニットに警告状態が発見された場合にカメライ
ラスト64の該当するマークを点滅表示してユーザーに
知らせる。また、いずれかのユニットにエラー状態が発
見された場合には、カメライラスト64の該当するマー
クを点滅表示させる。なお、エラー状態が発見された際
には、正常な撮影が行えないため、カメラ2の各機能を
ロックして撮影が行えないようにしてもよい。
【0025】上記カメライラスト64により、警告やエ
ラー状態になっているユニットを簡単,確実に知ること
ができ、速やかに警告やエラーの原因を解決して撮影を
行うことができるようになる。なお、警告時とエラー時
とではマークの点滅周期が異なり、警告時のマークの点
滅はエラー時のマークの点滅のおよそ半分の速さで行わ
れる。
【0026】また、監視プログラムによっていったんは
異常が見つからなかったユニットに、再度作動した監視
プログラムによって警告やエラーが発見された場合に
は、液晶ディスプレイ54を照明するバックライト56
がマークに同期して点滅発光するようになっている。こ
れによれば、撮影途中や、暗い場所でも警告やエラーが
発生していることを確実にユーザーに知らせることがで
きる。
【0027】なお、本実施形態では、エラーとは、シャ
ッタ装置17を構成するシャッタ羽根の開閉,遮光板2
2及びミラー23のアップ・ダウン,AEモード時にお
ける受光素子27による測光,巻上げ機構54によるフ
イルム巻上げ等の、写真撮影において基本的に必要な動
作が行われなかった場合、あるいはこれらの作動を示す
信号が制御回路に入力されなかった場合を表し、警告と
は、前述のエラー以外の軽微な異常状態を表す。
【0028】図5は、カメラ2の各ユニットの回路構成
を示すブロック図である、カメラボディ3内には、前述
した液晶パネル37,バックライト38,ミラー機構2
4,操作パネル36の他に、ミラー機構24を駆動する
モータ75を含むミラー駆動回路76,ミラー機構24
を構成するギヤ等の回転を検出して遮光板22及びミラ
ー23の位置や、遮光板22及びミラー23の動作を検
出するミラーポジション検出回路77,ミラー機構24
の作動回数を記憶するEEPROM78,レンズユニッ
ト5内に組み込まれたシャッタ装置17を制御し駆動さ
せるシャッタ駆動回路79,シャッタ装置17のシャッ
タ羽根の位置及び作動を検出してシャッシャッタポジシ
ョン検出回路80,写真フイルム49に露光された被写
体光を測光して露出がオーバーあるいはアンダーかを検
出する露出モニタ回路81が設けられている。
【0029】また、カメラボディ3には、上記各回路と
レンズユニット5及びAEファインダ6内に設けられた
回路とを制御する制御回路であるボディMPU82等が
組み込まれている。
【0030】フイルムホルダ4には、前述した液晶パネ
ル54,バックライト56,操作パネル58,巻上げ機
構53の他に、巻上げ機構53を駆動するモータ84を
含む巻上げ駆動回路85,巻上げ機構53を構成するギ
ヤ等の回転を検出する巻上げ検出回路86,巻上げ機構
53の作動回数を記憶するホルダ用EEPROM87,
これらの回路を制御する制御回路であるホルダMPU8
8とが組み込まれている。また、ホルダMPU88に
は、各ユニットで警告やエラー状態が検出された際に警
告フラグ及びエラーフラグがセットされ、警告及びエラ
ー表示に使用されるフラグメモリ90と、カメラモニタ
64の各マーク66〜69の点滅表示に使用される点滅
カウンタ91とが設けられている。
【0031】このように構成されたカメラ2は、各ユニ
ット間の装着機構は同じ旧タイプのカメラに、フイルム
ホルダの液晶ディスプレイに各ユニットを表すマークか
らなるカメライラストを表示し、異常があるユニットの
マークを点滅させて撮影可能状態か否か等の状態表示を
ユニットごとに行う等の機能改良を加えた新タイプのも
ので、各ユニット間で入出力される信号は旧タイプと異
なっている。このため、新タイプの本体ユニット3,フ
イルムホルダ4は、それぞれ旧タイプの本体ユニット,
フイルムホルダの各信号をエミュレーションする機能を
有し、新旧各タイプのユニットを自由に組み合わせて使
用できるようになっている。なお、新タイプのレンズユ
ニットは、旧タイプのものにトータルショット数を記憶
するためのEEPROM18を付加しただけであり、新
タイプのAEファインダは旧タイプのものと同じであ
る。
【0032】カメラの電源投入時及び撮影シーケンス
中、並びに定期的なタイマ割り込みよって、図1に示す
フローチャートにしたがい監視プログラムが作動する。
この監視プログラムでは、まずホルダMPU88が本体
MPUに通信要求データを送出し、本体MPUから通信
応答データを受け取る。ホルダMPU88は、この通信
応答データの内容を調べることにより本体ユニットの新
旧タイプを識別する。
【0033】フイルムホルダ4が旧タイプの本体ユニッ
トに装着されている場合には、図1に示すように、ホル
ダMPU88は、後述するレンズユニット,本体ユニッ
ト,AEファインダの各警告及びエラー状態の検出を行
わず、液晶ディスプレイ54にカメライラスト64のう
ちフイルムホルダに該当するマーク67のみを表示し、
巻上げ検出回路86によって写真フイルム49の1コマ
目のセットや、撮影後の1コマ巻上げ,撮影終了後のフ
イルム巻上げを検出し、巻上げ機構53及び巻上げ駆動
回路85の警告及びエラー状態を検出する。これは、旧
タイプの本体ユニットがカメライラスト64によるモニ
タ表示に対応していないためで、ホルダMPU88が本
体ユニットに警告及びエラー状態の検出を要求しても対
応したデータが得られないままいつまでも撮影可能状態
とならない等の無駄な状態表示のシーケンスを回避して
準備時間の短縮を図り、フイルムホルダ4を新旧いずれ
のタイプの本体ユニットにも装着して利用できるように
するためである。
【0034】フイルムホルダ4が新タイプの本体ユニッ
ト3に装着されている場合には、本体ユニット3内に組
み込まれたボディMPU82が接点部19,20,2
9,30,71,72を介して本体ユニット3に接続さ
れているユニットを検出する。ボディMPU82は、検
出したユニットのデータをフイルムホルダ4内に組み込
まれたホルダMPU88に入力する。
【0035】ホルダMPU88は、入力された接続ユニ
ットのデータに基づいて、液晶ディスプレイ54のカメ
ライラスト64の部分にマーク66〜69を表示させ
る。本体ユニット3に取り付けられているにも係わら
ず、液晶ディスプレイ54にマークが表示されない場合
には、本体ユニット3の接点部あるいは各ユニットの接
点部に接触不良が発生している状態を表すため、ユーザ
ーは接触不良を起こしているユニットを簡単,確実に識
別することができる。
【0036】本体MPU82は、シャッタポジション検
出回路80によってシャッタ装置17の開閉状態を検出
し、露出モニタ回路81によって設定値に対する異常露
出を検出することにより、シャッタ装置17及びシャッ
タ駆動回路79の警告及びエラー状態を検出する。ま
た、本体MPU82は、ミラーポジション検出回路77
によってミラー機構24の開閉状態を検出し、ミラー機
構24及びミラー駆動回路76の警告及びエラー状態を
検出する。更に、本体MPU82は、受光素子27によ
ってピントグラス26上の測光が適正に行われているか
否かをAEファインダ制御回路28を介して確認し、A
Eファインダ6の警告及びエラー状態を検出する。ま
た、ホルダMPU88は前述した警告及びエラー状態を
検出する。
【0037】本体MPU82及びホルダMPU88は、
シャッタ装置17を構成するシャッタ羽根の開閉,遮光
板22及びミラー23のアップ・ダウン,AEモード時
における受光素子27による測光,巻上げ機構54によ
るフイルム巻上げ等の、写真撮影において基本的に必要
な動作が行われなかった場合、あるいはこれらの作動を
示す信号が入力されなかった場合にエラー状態であると
判別し、このエラー状態以外の軽微な異常状態を警告状
態として判別する。
【0038】上記監視プログラムによって警告やエラー
が検出されなかった場合には、本体ユニット3の上面に
設けられた液晶ディスプレイ38に撮影準備が完了して
いることが表示される。AEファインダ6を使用する場
合には、本体ユニット3の側面に設けられた操作パネル
36のシャッタ速度調節ダイヤル32を操作して、AE
モードに設定する。
【0039】AEファインダ6を覗いてフレーミングを
行うとともに、内部に表示されているシャッタ速度及び
絞り値を確認し、レリーズスイッチ35を操作する。レ
リーズスイッチ35を操作すると、その操作信号が本体
MPU82に入力され、また、AEファインダ6の受光
素子27によってピントグラス26に結像された被写体
光が測光され、この測光値とレンズユニット5で設定さ
れている絞り値とに基づいてAEファインダ制御回路2
8はシャッタ速度を決定し、本体MPU82に入力す
る。
【0040】本体MPU82は、この信号に基づいてシ
ャッタ駆動回路79を制御し、レンズユニット5のシャ
ッタ装置17のシャッタ羽根を閉じる。また、本体MP
U82は、ミラー駆動回路76を制御してミラー機構2
4を駆動し、遮光板22及びミラー23を開放位置に回
動させ、本体部8背面側の開口11を開放する。
【0041】次に、シャッタ装置17のシャッタ羽根
が、レンズユニット5で設定された絞り値と、AEファ
インダ6によって決定されたシャッタ速度にしたがって
開閉される。撮影レンズ16を透過した被写体光は、シ
ャッタ装置17,レンズボード12,ベローズ13,本
体部8を通過してフイルムホルダ4に入射し、フイルム
ホルダ4のアパーチャ51にセットされた写真フイルム
49を露光する。シャッタ装置17が閉じられるとすぐ
にミラー機構24が閉鎖位置に回動して開口11を遮光
し、またシャッタ装置17が開放される。
【0042】フイルムホルダ4では、ホルダMPU88
が巻上げ駆動回路85を制御して巻上げ機構53を駆動
させ、写真フイルム49を1コマ分巻き上げ、液晶ディ
スプレイ54の枚数表示63の表示を更新する。
【0043】本体MPU82は、この撮影シーケンス中
にも監視プログラムを作動させ、受光素子27によって
ピントグラス26上の測光が適正に行われているか否か
をAEファインダ制御回路28を介して確認し、AEフ
ァインダ6の警告及びエラー状態を検出する。
【0044】また、本体MPU82は、シャッタポジシ
ョン検出回路80によってシャッタ装置17の開閉状態
を検出し、露出モニタ回路81によって設定値に対する
異常露出を検出することにより、シャッタ装置17及び
シャッタ駆動回路79の警告及びエラー状態を検出す
る。更に、ミラーポジション検出回路77によってミラ
ー機構24の開閉状態を検出し、ミラー機構24及びミ
ラー駆動回路76の警告及びエラー状態を検出する。
【0045】ホルダMPU88は、巻上げ検出回路86
によって撮影後の1コマ巻上げを検出し、巻上げ機構5
3及び巻上げ駆動回路85の警告及びエラー状態を検出
する。
【0046】更に、本体MPU82及びホルダMPU8
8は、シャッタ装置17,ミラー機構24,巻上げ機構
53の動作回数をカウントし、レンズニット5,本体ユ
ニット3,フイルムホルダ4に組み込まれた各EEPR
OM18,78,87に記憶する。
【0047】また、上記カメラ2の電源投入時及び撮影
シーケンス中、並びに定期的なタイマ割り込みよって作
動した監視プログラムにより、警告状態、例えばシャッ
タ装置17に警告状態が検出された場合には、本体MP
U82はホルダMPU88に組み込まれたフラグメモリ
90にシャッタ警告フラグをセットする。
【0048】ホルダMPU88は、フラグメモリ90に
セットされたフラグの種類を識別して、図6のフローチ
ャートに従って警告表示を行う。まず、点滅カウンタ9
1で点滅カウントが行われる。フラグメモリ90にセッ
トされているフラグがシャッタ警告フラグであるため、
次のエラーユニットマークの表示反転は行われない。こ
の時点での点滅カウンタ91のカウント値は1であるた
め、すぐに点滅処理のスタートに戻る。
【0049】再度点滅カウンタ91に点滅カウントが行
われるとカウント値が2となる。これにより、点滅カウ
ンタ91がリセットされるとともに、該当する警告ユニ
ットマークであるカメライラスト64のレンズユニット
5を表すマーク68の表示が反転する。このように、フ
ラグメモリ90に警告フラグがセットされている場合に
は、点滅処理を2回ループする間に該当するカメライラ
スト64のマークが1度反転表示し、警告状態のユニッ
トの点滅表示が行われる。
【0050】この警告状態の点滅表示は、シャッタ装置
17の警告状態が解決されてフラグメモリ90の警告フ
ラグがリセットされるまで継続して行われる。また、本
体ユニット3,AEファインダ6,フイルムホルダ4の
いずれかが警告状態となった場合にも、同様にフラグメ
モリ90にそれぞれのユニットを表す警告フラグがセッ
トされ、該当するマークの点滅表示が行われる。
【0051】これによれば、ユーザーは液晶ディスプレ
イ54のカメライラスト64を見ることにより、簡単,
確実に警告状態にあるユニットを確認することができ、
すぐに警告状態を解決して次の撮影準備を行うことがで
きる。また、この警告状態の表示を撮影枚数を表示する
フイルムホルダ4の液晶ディスプレイ54で行うように
したので、本体ユニット3に設けた場合よりも警告状態
の表示を見逃す確率が少なくなる。
【0052】また、監視プログラムによって、エラー状
態、例えばミラー機構24にエラー状態が検出された場
合には、本体MPU82はホルダMPU88に組み込ま
れたフラグメモリ90に本体エラーフラグをセットす
る。
【0053】上述した警告状態の時と同様に、ホルダM
PU88は、フラグメモリ90にセットされたフラグの
種類を識別し、図6のフローチャートに従って警告表示
を行う。まず、点滅カウンタ91で点滅カウントが行わ
れる。フラグメモリ90にセットされているフラグが本
体エラーフラグであるため、次にエラーユニットマー
ク、すなわちカメライラスト64のマーク66が反転表
示される。また、この時点での点滅カウンタ91のカウ
ント値は1であるため、すぐに点滅処理のスタートに戻
る。
【0054】再度点滅カウンタ91に点滅カウントが行
われるとカウント値が2となり、カメライラスト64の
マーク66が反転表示される。このように、フラグメモ
リ90にエラーフラグがセットされている場合には、点
滅処理をループするごとに該当するカメライラスト64
のマークが反転表示されるため、警告状態の点滅表示よ
りもマークの点滅周期が短くなる。これによれば、マー
クの点滅速度を確認することで、そのユニットが警告状
態にあるのかエラー状態にあるのかを知ることができ、
異常状態から復帰するための操作をそれに合わせて絞り
込んで行うことができ、より早く警告状態,エラー状態
からカメラ2を復帰させることができるようになる。
【0055】上記エラー状態の点滅表示は、上述した警
告状態の点滅表示と同様に、本体ユニット3のエラー状
態が解決されてフラグメモリ90の本体エラーフラグが
リセットされるまで継続して行われる。また、レンズユ
ニット5,AEファインダ6,フイルムホルダ4のいず
れかがエラー状態となった場合にも、同様にフラグメモ
リ90にそれぞれのユニットを表すエラーフラグがセッ
トされ、該当するマークの点滅表示が行われる。
【0056】また、電源投入時には警告あるいはエラー
状態が検出されず、撮影途中で警告あるいはエラー状態
が検出された場合には、ホルダMPU88は液晶ディス
プレイ54を背後から照明するバックライト56をカメ
ライラスト64のマークに同期して点滅発光させる。こ
れによれば、撮影中に液晶ディスプレイ54を見ること
が少ないために、警告やエラーが発生していても気がつ
きにくいユーザーでも、カメラ2が異常状態となってい
ることを確実に知らせることができる。
【0057】なお、上記実施形態では、液晶ディスプレ
イに予めカメライラストのマークを表示させておき、警
告及びエラー状態が発生した際にマークを点滅表示する
ようにしたが、通常時はマークを表示させておかない
で、警告及びエラー状態が発生した際にのみマークを表
示するようにしてもよい。また、ユニットを表すマーク
を用いずに、ユニット名を直接液晶ディスプレイに表示
するようにしてもよい。
【0058】更に、警告状態とエラー状態とでは、点滅
周期を変化させるようにしたが、警告時とエラー時とで
マークが表示される位置を変えたり、エラー時にはバッ
クライトを同期して点滅発光させるようにしてもよい。
また、エラー時には、カメラの各機構をロックして撮影
が行えないようにしてもよい。
【0059】更に、レンズシャッタ式の一眼レフカメラ
を例に説明したが、本体ユニットにシャッタが組み込ま
れた一眼レフカメラにも用いることができる。また、こ
れらのようなシステムカメラ以外でも、内部で各機構が
ユニット化されたコンパクトカメラ等に用いることもで
きる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
ホルダの制御方法によれば、本体ユニットからの信号を
用いて装着されている本体ユニットが第1または第2の
いずれのタイプであるかを識別し、この識別結果に基づ
いて本体ユニット及びこれに装着された装着ユニットの
状態表示を禁止するので、無駄な状態表示のシーケンス
を回避して撮影に支障なく新旧いずれのタイプの本体ユ
ニットにも装着して利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】警告及びエラー処理のフローチャートである。
【図2】カメラの外観を示す斜視図である。
【図3】カメラの側面及び要部断面図である。
【図4】フイルムホルダの液晶ディスプレイの表示内容
を示す説明図である。
【図5】カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】警告及びエラー状態での点滅表示のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 カメラ 3 本体ユニット 4 フイルムホルダ 5 レンズユニット 6 AEファインダ 17 シャッタ装置 24 ミラー機構 49 写真フイルム 53 フイルム巻上げ機構 54 液晶ディスプレイ 56 バックライト 64 カメライラスト 66〜69 マーク 82 本体MPU 88 ホルダMPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真フ イルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが装填されるとともに、カ
    メラの本体ユニットに着脱自在に装着され、装着された
    本体ユニットとの間で入出力される信号に基づいて本体
    ユニットに着脱自在に装着される各種の装着ユニットの
    状態表示を行うフイルムホルダの制御方法において、 入出力される信号が異なる少なくとも第1と第2のタイ
    プの本体ユニットに装着可能にされるとともに、装着さ
    れた本体ユニットからの信号を用いて装着されている本
    体ユニットが第1または第2のいずれのタイプであるか
    を識別し、この識別結果に基づいて本体ユニット及びこ
    れに装着された装着ユニットの状態表示を禁止すること
    を特徴とするフイルムホルダの制御方法。
JP11654998A 1998-04-27 1998-04-27 フイルムホルダの制御方法 Pending JPH11305328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6786656B2 (en) 2002-09-24 2004-09-07 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Film magazine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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