JP3669532B2 - スタータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを回転駆動して始動するスタータの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車の高性能化・高機能化に伴い、エンジンルームの過密化が進行してきており、一度エンジンに搭載されエンジンルーム内に組み入れられたスタータの部品交換は容易ではなくなっている。
例えば、スタータに内蔵されているメインスイッチの接点やブラシ等の消耗部品の交換には、通常、スタータごと取り外して分解し、交換作業を行っていた。ところがエンジンルームの過密化に伴い、スタータをエンジン等に固定しているボルトを外す作業スペースがなくなってきた。それゆえ、スタータを取り外すのにいったんエンジンごとエンジンルームから取り外し、しかる後にスタータをエンジンから取り外して分解する場合さえある。
【0003】
そこで、従来技術としてはスタータの搭載スペースを少なくし単純な形状とするために、特開平5−332229号公報に開示されている略円筒形状の機枠体内にマグネットスイッチが配設されたスタータが提案されていた。それゆえ、同スタータでは、通常のスタータのようにマグネットスイッチをヨークの外側に並列に装備する必要がなくなり、機枠体の外形が細身になってエンジンルーム内に配設しやすくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術では、スタータの機枠体の組立手段がスルーボルトなど従来の組立手段と同様であり、スタータ全体をエンジン等から取り外さずには、ブラシ等の消耗部品を交換することは困難であった。それゆえ、ブラシ等の消耗部品の交換に要する工数は依然として多く、修理や整備に要するコストは小さくなかった。
【0005】
そこで本発明は、スタータ全体を取り外すことなくブラシ等の消耗部品の交換が可能で、消耗部品の交換に要する工数が少ないスタータを提供することを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明した。
(第1手段)
本発明の第1手段は、請求項1記載のスタータである。
本手段では、モータのリヤキャップが、ハウジングまたはヨークに対して固定具で固定されており、この固定具は手動で着脱が可能であるので、手動で固定具を外すことによりリヤキャップの着脱が容易にできる。代表的な消耗部品であるブラシは、リヤキャップに固定されているブラシホルダに保持されているので、容易に交換が可能である。このブラシの交換作業については、スタータ全体をエンジン等から取り外すことなく実施可能であるので、ブラシの交換に要する工数は少ない。
【0007】
また、マグネットスイッチがリヤケース内に配設されている場合には、マグネットスイッチおよびリヤケースもリヤキャップと一体にヨークから分離するので、マグネットスイッチの分解と接点などの消耗部品の交換も容易である。あるいはマグネットスイッチがヨークの外側に並列に配設されている場合にも、マグネットスイッチだけをスタータのハウジングから取り外して部品交換をすることが可能である。それゆえ、どちらの場合でもマグネットスイッチの接点等の消耗部品の交換は、スタータをエンジン等から外すことなくできるので、部品交換に要する工数は少なくて済む。
【0008】
したがって本手段によれば、スタータをエンジン等から取り外すことなく(ましてやエンジンごとスタータをエンジンルームから取り出す必要はなく)、容易にブラシや接点金具等の消耗部品の交換ができる。その結果、ブラシや接点金具等の消耗部品の部品交換に要する工数が少なくて済むという効果がある。
(第2手段)
本発明の第2手段は、請求項2記載のスタータである。
【0009】
本手段では、支持ボルトがヨークの外周面に固定された固定具をフロントケースに対して締結固定しており、これによりセンタケースを挟持した状態でフロントケースとヨークとが一体に固定されている。固定具はまた、リヤキャップをヨークに固定している。それゆえ、支持ボルトでフロントケース、センタケースおよびヨークの締結がなされており、固定具でリヤキャップをヨークに接合固定している。それゆえ、固定具を解除しても支持ボルトによりヨーク、センタケースおよびフロントケースが一体に固定されていて分解しないので、不用意にヨークを取り落とすなどの事故を防止することができ、整備性が向上する。また、固定具が、支持ボルトを介してのフロントケースとの接合と、リヤキャップの接合とを兼務しているので、部品点数の節減にもなる。
【0010】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、簡素な構成でコストダウンができ、かつ整備性がいっそう向上するという効果がある。
(第3手段)
本発明の第3手段は、請求項3記載のスタータである。
本手段では、整流子がフェイス型であるので、リヤキャップのブラシホルダに保持されているブラシは、略軸長方向に移動可能に保持されており、リヤキャップがヨークから取り外されている状態でも求心方向に突出してくることはない。それゆえ、リヤキャップをヨークに組み付ける際に、ブラシは整流子面と略軸長方向に対向しているので、円筒面状の整流子面を持つ整流子の場合と異なり、ブラシをブラシホルダ内に引き込んだ状態に保持して組み付ける必要がない。
【0011】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、リヤキャップをヨークに組み付ける作業が容易で、いっそうの工数低減になるという効果がある。
(第4手段)
本発明の第4手段は、請求項4記載のスタータである。
【0012】
本手段では、マグネットスイッチのプランジャをリヤキャップに配設された軸受けで支持しているので、組立の際にプランジャの傾きによる組み付け不具合や組み付け作業性の悪化を回避することができる。それゆえ、再組立に際しても、作業が容易でいっそうの工数低減が実現される。
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、スタータのエンジンルーム内への搭載が容易になると同時に、メインスイッチの接点金具を含む消耗部品の交換がいっそう容易になるという効果がある。
【0013】
(第5手段)
本発明の第5手段は、請求項5記載のスタータである。
本手段では、回転子がヨークの両端側で軸支されているので、リヤキャップを取り外しても回転子が傾くことがない。それゆえ、リヤキャップをヨークに再組み付けする際に、回転子の傾きを直してリヤキャップと軸心を合わせる作業が必要ないので、再組立の作業が容易で作業工数が節減される。
【0014】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、リヤキャップの再組み付けに要する工数が節減され、いっそうの工数節減になるという効果がある。
(第6手段)
本発明の第6手段は、請求項6記載のスタータである。
【0015】
本手段では、リヤキャップを取り外して回転子の一方の軸受けが失われている状態でも、回転子は回転子傾き抑止部材に当接して傾斜が抑制される。それゆえ、リヤキャップの再組み付けに際して回転子がほとんど傾いていないので、軸心を合わせる作業が必要なくなるか、または極めて容易になるので、リヤキャップの再組み付け工数が低減される。
【0016】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、リヤキャップの再組み付けに要する工数が節減され、いっそうの工数節減になるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のスタータの実施の形態については、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。
[実施例1]
(実施例1の全体構成)
本発明の実施例1としてのスタータでは、図1および図2に示すように、フロントケース2とセンタケース3とヨーク4とリヤキャップ5とリヤケース6とが、同軸的に順に接合されて機枠体1が形成されている。フロントケース2とセンタケース3とは、支持ボルト26の先端部(図略)に形成されている雄ねじ部と段差部とにより、互いに締結されてハウジングを形成している。
【0018】
以下、図1を参照して前述の各部の構成を説明する。
フロントケース2は、ピニオンギヤおよびワンウェイ・クラッチを含む出力軸22を、回転自在または軸長方向(前後方向)移動可能に保持している。またフロントケース2は、外側に貫通孔20が開いている固定部を有し、この貫通孔に固定ボルトが通されてエンジン側のネジ孔と締結され、スタータがエンジンに対して固定される。センタケース3は、円筒状の部材で、遊星減速装置(図略)を内蔵している。
【0019】
ヨーク4は、軟磁性体からなる有底円筒状の部材で、内周面に複数個配設されている永久磁石からなる界磁磁極8とでモータの固定子を形成している。ヨーク4は、界磁磁極8の内周面と所定の空隙を空けて回転する回転子(電機子)7を内蔵している。
ヨーク4の前端面にはセンタプレート4aが形成されており、その中央部にはセンタプレートと連続して円筒部4bが形成されている。円筒部4bは、その内周面で軸受け12を保持しており、軸受け12で回転子7の回転軸71をその前方部分で回転自在に軸支している。一方、回転子7の外周面の後端部は、ヨーク4の内周面に固定されている玉軸受け13により、回転自在に軸支されている。すなわち、回転子7は軸長方向の前後両側で、軸受け12および玉軸受け13を介してヨーク4に軸支されている。
【0020】
回転子7の回転軸71は中空になって前後に開口しており、その後方からマグネットスイッチ9のプランジャロッド24が挿入されている。一方、回転軸71の前方からは、中空部70に出力軸22が挿入されていて、この出力軸22の後端面に開口している孔内には鋼球8が配置されている。それゆえ、メインスイッチ9が作動してプランジャロッド24が前方へ突出すると、鋼球23を介して出力軸22が前方へ押され、ピニオン移動体を前方へ押し出すようになっている。
【0021】
回転子7の後端面には、回転軸71に対して垂直に形成されているブラシ摺接面7bが形成されているフェイス型整流子7aがある。
リヤキャップ5は、略円盤状の絶縁樹脂製の部材でブラシホルダを兼ねて整流子7aに摺接するブラシ10を保持していると共に、ヨーク4の後端面を封止している。リヤキャップ5の中央部には前後に開口している貫通孔5aが形成されており、貫通孔5a内に摺動軸受け21が固定保持されていて、摺動軸受け21に摺接しながらパイプ状部材20が前後に移動可能に支持されている。
【0022】
リヤキャップ5が保持している複数のブラシ10は、それぞれスプリング11に付勢されて前方への押圧力をもって整流子面7bと摺接している。一方、ブラシ10と背向する側、すなわち後方にマグネットスイッチ9が配設されている。マグネットスイッチ9は、機枠体1の後端部を形成しているリヤケース6に覆われ、リヤケース6内に格納されている。リヤケース6は、前方に開口している略有底円筒状の金属製の部材であって、リヤキャップ5から締結されている複数のボルト25で、リヤキャップ5に対して固定されている。
【0023】
リヤケース6の内周面に接して吸引コイル15と吸引コイル15を囲み磁路を形成しているコイルフレーム16とが、リヤケース6に固定されている。吸引コイル15およびコイルフレーム16の円筒状の内周面に摺接して、可動鉄心17が前後に移動可能に保持されている。可動鉄心17の中央部には、先端に有底部20aを有するパイプ状部材20が溶接により固定されて前方に延在している。バイプ状部材20の外周面には、リング状の可動接点金具18が絶縁部材19を介して保持されており、スプリングにより前方に押圧付勢されている。
【0024】
パイプ状部材25の内部には、圧縮されたコイルスプリング25が収容されており、プランジャロッド24のピストン状の後端部を前方に押圧付勢している。プランジャロッド24は、ピニオン移動体を後方へ付勢しているスプリング(図略)により、出力軸22および鋼球23を介して後方へ押圧付勢されている。それゆえ、吸引コイル15に通電されていない場合は、プランジャロッド24、パイプ状部材20および可動鉄心17は、図1に示すように後退した位置にある。
【0025】
本実施例のスタータの機枠体1および内部の構成要素は、以上のように構成されている。
(実施例1の固定具)
図2に示すように、リヤキャップ5は、ヨーク4の外周面に溶接で固定されているステー27に保持され、手動で着脱が可能な固定具28により、ヨーク4に引きつけられて嵌合固定されている。一方、支持ボルト26は、ステー27の貫通孔およびフロントケース2の貫通孔を貫通して、センタケース3に形成されている雌ねじ孔に締結されている。すなわち、支持ボルト26は、固定具28とフロントケース2とをセンタケース3を挟持して締結しており、ハウジングを構成しているフロントケース2およびセンタケース3とヨーク4とは支持ボルト26により一体に固定されている。
【0026】
支持ボルト26の首部は、ヨーク4に溶接されているステー27に保持されている。ステー27は、支持ボルト26を通す貫通孔の開いたブロック部27aと、ブロック部27aに連続してヨーク4の外周面にそって延在する板状の台座部27bとからなり、固定具28は、台座部27bの外周面に固定保持されている。
【0027】
図3の背面図に示すように、支持ボルト26、ステー27および固定具28は二組あり、ヨーク4を挟んで互いに対向する位置に配設されている。ここで、ステー27の台座部27bは板厚が薄いので、ヨーク4より外径が大きいリヤケース6の陰に隠れて、図3には表れない。
なお、図3には吸引コイル15に導通しているスイッチ端子(いわゆる50番端子)10eも示されている(図2では省略)。スイッチ端子10eは、リヤケース6の外周面から突出している。
【0028】
図4(a)に示すように、リヤキャップ5の外周部に突起状の係止部5cが形成されており、ステー27側の固定具28は先端部(後端部)29aの形状が鈎状の係止部材29を有し、固定具28の係止部材29はリヤキャップ5の係止部5cに係合している。すなわち、固定具28の係止部材29の先端部29aが係止部5cの凹部5dに係合して係止され、引っ張り力をもってリヤキャップ5がフロントケース2およびセンタケース3に対して保持される。
【0029】
以下、固定具28の構成と作用とについて図4(a)〜(b)を参照して詳細に説明する。前方と後方との区別は、図中に示されているように、スタータ全体の前後と一致させて説明する。
固定具28は再び図4(a)に示すように、ステー27と一体に形成されている中空の箱形部材33と、手動で操作するレバー30と、レバー30を軸支しているピン34と、先端部(後端部)29aが鈎状の係止部材29と、レバー30と係止部材29とを連結している連結部材32と、レバー30の前端部を外側に付勢している板バネ31とから構成されている。連結部材32は、略矩形に成形されている線材からなり、レバー30の後端部と係止部材29の後端部とを連結している。
【0030】
レバー30は、箱形部材33の上下両側の側壁部の前方にそれぞれ形成されている孔33bに差し込まれたピン34を支点として傾動自在に軸支され、ステー27に一端が固定されている板バネ31により、後端突起部30cを常時外方へ押圧付勢されている。レバー30の前端部に形成されている孔30bには、連結部材32の前端部32bが回動自在に嵌合している。連結部材32の後端部32aは、箱形部材33の傾斜部を有する三角孔33aを通して、係止部材29の後端部の孔29bに回動自在に嵌合している。
【0031】
一方前述のように、リヤキャップ5には、ヨーク4との嵌合部の近くの外周面上に、略直方体の突起状の係止部5cが形成されており、係止部5cの後壁5eには、係止部材29の鈎状の先端部29aが係合する凹部5cが形成されている。
(実施例1の分解組立手順)
リヤキャップ5をヨーク4から取り外す際には、図4(b)に示すように、レバー30の後端部を板バネ31に逆らって手指で(ドライバ等を使っても良い)外方に持ち上げる。すると、係止部材29の前端部が三角孔33aの斜辺に沿って後下方へ移動し、係止部材29の鈎状の先端部29aは後退し、係止部5cの凹部5dから外れて外方へ持ち上がる。このようにして、一対の二つの固定具28の係止部材29をリヤキャップ5の係止部5cから外した状態で、リヤケース6を後方へ引っ張ればリヤキャップ5は容易にヨーク4との嵌合から抜けて外れる。
【0032】
すると、再び図1に示すように、ブラシ10が露出するので、摩滅したブラシ10を容易に新品に交換することができる。また、複数のボルト25を緩めてリヤキャップ5とリヤケース6とを分離すれば、マグネットスイッチ9の内部が露出するので、容易に損耗した可動接点金具18を新品に交換することができる。損耗部品の交換を終えて逆に再び組み立てる場合には、先ずリヤキャップ5とリヤケース6とを嵌合させ、複数のボルト25を締めて両者5,6を互いに一体に固定する。次に、リヤキャップ5の前端部をヨーク4の後端部に嵌合させ、リヤキャップ5の係止部5cを固定具28の係止部材29の位置に合わせた上で、レバー30を手動で内方に倒し、係止部材29を係止部5cに係合させて固定する。すなわち、レバー30の前端部を内方へ押し下げると、係止部5cの鈎状の先端部29aがリヤキャップ5の係止部5cの凹部5dに係合し、連結部材32のバネ弾性により前方へ引っ張られる。いったん内方へ押し下げられたレバー30は、板バネ31の作用と連結部材32の引っ張りバネ弾性力とにより押し下げられた位置で安定するので、振動等で不用意に外れることはない。
【0033】
その結果、係止部5cでリヤキャップ5は固定具28に前方へ引きつけられ、再び図2に示すように、リヤキャップ5はヨーク4にしっかりと嵌合固定される。
(実施例1の効果)
以上詳述したように、本実施例のスタータにおいては、ブラシ10および可動接点金具18等の消耗部品の交換が、スタータがエンジン等に装着されたままの状態で手作業により容易に行えるという効果がある。この効果については、分解の際と交換の際と再組立の際とについて、再び図1および図2を参照しながら以下にもう少し詳しく説明する。
【0034】
第1に、固定具28を手動で外すことにより、リヤケース6をヨーク4から容易に分離できる。この際の工数は、二つの固定具28を外し、リヤケース6を後方に引き抜くだけなので、ほとんどワンタッチといえるほどの少なさである。
第2に、この状態でブラシ10が前方に向いて露出しているので、ブラシの交換作業も極めて容易である。また、リヤキャップ5から複数のボルト25を緩めるだけでリヤキャップ5とリヤケース6とが分離でき、マグネットスイッチ9の内部が露出するので、可動接点金具18の交換もまた容易である。
【0035】
第3に、リヤキャップ5とリヤケース6との再組立が容易である。
すなわち、先ずマグネットスイッチ9のプランジャロッド24およびパイプ状部材20を、リヤキャップ5の中央の摺動軸受け21の貫通孔に通し、しかる後、リヤキャップ5とリヤケース6とを嵌合させて複数のボルト25を締結して固定する。次に、リヤキャップ5の中央部から前方に突出しているマグネットスイッチ9のプランジャロッド24およびパイプ状部材20を、回転子7の回転軸71の貫通孔70に通す。この際、プランジャロッド24は、摺動軸受け21によりリヤキャップ5の軸心と同軸に保たれているので、回転軸71の貫通孔70への挿入作業は容易である。しかる後に、リヤキャップ5をヨーク4に嵌合させれば、その過程でブラシ10は自然に整流子7aに当接する。
【0036】
それゆえ、ヨーク4とリヤキャップ5との組付けの過程で、ブラシ10をことさら引き込んだ位置に保持しておく必要はない。また、回転子7は前後両端で軸受け12および玉軸受け13によりヨーク4に軸支されているので、ヨーク4とリヤキャップ5との組付けの過程で、ことさら回転子7の軸合わせをする必要がない。
【0037】
こうしてヨーク4に嵌合したリヤキャップ5は、前述の固定具28により手動で容易に固定されるので、再組立の工数も極めて少なくて済む。
したがって本実施例のスタータによれば、スタータをエンジン等に取り付けたままの状態で、極めて少ない工数によりブラシ10および可動接点金具18等の消耗部品の交換作業ができ、整備性が極めて良いという効果がある。
【0038】
(実施例1の変形態様1)
以下の本実施例の変形態様1〜3は、固定具28の構成や形状を変形させた変形態様である。
変形態様1は、図5に示すように、リヤキャップ5に溝状の係止部5fが形成されている変形態様である。本変形態様の固定具28’では、係止部材29に替えて先端部50aが溝状の係止部5fに係合する係止部材50が使用されている点が、実施例1の固定具28と異なっている。なお、係止部材50の先端部50aおよび係止部5fの前壁面は、振動等で互いに外れることがないように、リヤキャップ5の外周面に対して鋭角に形成されていても良い。
【0039】
本変形態様によっても実施例1と同様の作用効果が得られ、さらにリヤキャップ5に突出した係止部5cを設ける必要がないので、リヤキャップ5をより安価に製造できるという利点がある。
(実施例1の変形態様2)
本変形態様は、図6および図7に示すように、実施例1の係止部材29および連結部材32に替えて、固定具28”に連結部材32を前後方向に延長した形状の連結部材51を採用している。また、凹部5dの形成された係止部5cに替わって、溝部5hが後壁面に形成されている略直方体状の突起部である係止部5gが、リヤキャップ5の外周面から突出している。連結部材51の先端部51aは、係止部5gの溝部5hにはまり込んで係合している。
【0040】
本変形態様によれば、実施例1と同様の作用効果が得られる上、固定具28”の部品点数が少なくなっているので、コストダウンの効果もある。
(実施例1の変形態様3)
本変形態様では、図8(a)〜(b)および図9に示すように、固定具28”’は、箱形部材67と、軸66回りに回動可能なレバー65と、軸66を方向可変に軸支しているピン64と、ピン64の内端に固定されており傾動可能なカム部材62と、係止部材61と、係止部材61とカム部材62とをスライド可能に結合しているピン63とからなる。
【0041】
固定具28”’を外す際には、図8(a)に示すように、箱形部材67の前端部に開いている係合孔67と先端部の爪65aで係合しているレバー65を矢印Aに沿って起こし、ピン64回りに外側から見て時計方向Bに回す。すると、図9に示すようにカム部材62も時計方向Bに傾動し、図8(b)に示すように係止部材61が後方へ移動して、鈎状の先端部61aが係止部5cの凹部5dから外れる。しかる後に、リヤキャップ5を軸心回りにどちらかへ回転させて係止部5cの位置を係止部材61からずらし、リヤキャップ5を後方へ抜き取る。
【0042】
逆に、固定具28”’でリヤキャップ5をヨーク4に固定する際には、前述の取り外す際の手順を逆に行う。すると、図9に示すR方向へカム部材62が傾動して係止部材61が前方に引き込まれ、鈎状の先端部61aが係止部5cの凹部5dに嵌合する。この状態で、再び図8(a)に示すように、レバー65を倒してその先端の爪65aを箱形部材67の係合孔67aと係合させれば、固定具28”’の作用でリヤキャップ5はヨーク4に固定される。
【0043】
本変形態様によっても、実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。
(実施例1のその他の変形態様)
前述の実施例1およびその各変形態様では、フロントケース2とリヤキャップ5の間にセンタケース3とヨーク4を挟持して、支持ボルト26および固定具28で上記4者2〜5を一体に接合固定している。しかし、リヤキャップ5とリヤケース6とを、固定具28と同様の固定具で接合固定している変形態様も可能である。本変形態様では、リヤケース6をリヤキャップ5から外して可動接点金具18を交換する作業にドライバも要せず、交換作業がいっそう容易になる。
【0044】
また、フロントケース2、センタケース3およびヨーク4を互いに固定具28と同様の固定具で接合固定する変形態様も可能である。すると、支持ボルト26が不要になり、スタータ全体の分解も手動でワンタッチでできるようになり、整備性は向上する。
[実施例2]
(実施例2の構成)
本発明の実施例2としてのスタータでは、図10に示すように、ピニオン移動体(図略)を保持しているハウジング101と、遊星減速装置(図略)を内蔵しているセンタケース3と、回転子7を内蔵しているヨーク4と、回転子7の整流子7aに摺接するブラシ10を保持しヨーク4の後端を封止しているリヤキャップ106とが、順に接合されて機枠体1’を形成している。なおここで、フロントケース101とセンタケース3とでハウジングを構成しているものと定義しても構わない。
【0045】
実施例1と異なる点は、センタケース3およびヨーク4と並列にマグネットスイッチ102が配設されており、ハウジング101に前端部を接合されていてハウジング101に内蔵のドライブレバー(図略)でピニオン移動体を押し出すように構成されている点である。また、リヤキャップ106がブラシホルダを兼ねている点は同じであるが、リヤキャップ106の背後にマグネットスイッチ9が配設されておらず、リヤキャップ5の中央部に貫通孔が形成されていない点は、実施例1と異なっている。
【0046】
センタケース3は、実施例1と同様にセンタケース3を挟んで対向する位置にある2本の支持ボルト26で、ハウジング101とヨーク4との間に挟持固定されている。固定具28も実施例1と同様にヨーク4に溶接されており、支持ボルト26の首部はステー27を介して保持されている。また、固定具28はリヤキャップ5をヨーク4に対して固定保持している。固定具28は実施例1と同様のものであり、ワンタッチでリヤキャップ5の着脱が可能である。
【0047】
回転子7および整流子7aは実施例1と同様であり、整流子7aは回転子7の回転軸71’に対して垂直に形成されているブラシ摺接面を有するフェイス型整流子である。この整流子7aに対するブラシ10は、実施例1と同様に軸長方向に移動可能にリヤキャップ5に保持されており、スプリング11によって前方に押圧付勢されて整流子7aに当接している。
【0048】
回転軸71’は実施例1と異なり中実であって、その後端部はリヤキャップ106の中央部の孔に固定されている軸受け114により、回転自在に軸支されている。それゆえ、リヤキャップ106をヨーク4から取り外すと、回転子7は後端部の支持を失ってヨーク4内で傾くが、本実施例では回転子傾き抑止部材113がヨーク4内に配設されていて、回転子7の傾きをわずかなものに抑制している。
【0049】
すなわち本実施例では、ヨーク4の内周面に固定されている界磁磁極8よりも内径が小さなリング状の回転子傾き抑止部材113が、界磁磁極8の後端面とヨーク4の内周面とに当接して固定されている。回転子傾き抑止部材113の内径は、界磁磁極8の内径よりもわずかに小さく、回転子7の外径よりも極めてわずかに大きいのみである。それゆえ、リヤキャップ106が取り外されて軸受け114が回転軸71’の後端部から外されても、回転子7はほとんど傾くことがなく、その軸心をヨーク4とほぼ同軸に合わせたままヨーク4内に保持される。
【0050】
その結果、リヤキャップ106を再びヨーク4に組み付ける際に、回転子7がほとんど傾いていないので、回転軸71’を軸受け114に挿入するために回転子7の軸合わせを行う必要がない。それゆえ、容易にリヤキャップ5をヨーク4後端に嵌合させ、再組立ができるという効果がある。また、回転軸71’を前方で軸支しているもう一つの軸受け(図略)に、無理な曲げ変形や曲げモーメントが加わらないので、前方の軸受けが痛みにくいという効果もある。
【0051】
マグネットスイッチ102の後端部からは、バッテリ(図略)に接続される外部端子102bと、ブラシ10にリード線112を介して導通している端子102aとが、後方に突出している。リヤキャップ5を取り外す際には、リード線112の一端を端子102aに締結しているナット103を予め外しておけばよい。
【0052】
なお、マグネットスイッチ102は、ハウジング101に一対のボルト117で締結固定されている。
(実施例2の変形態様1)
マグネットスイッチ102をハウジング101に接合固定する手段として、ボルト117に替えて固定具28と同様の固定具を使用する変形態様も可能である。本変形態様では、マグネットスイッチ102の取り外しが容易になるという効果がある。
【0053】
(実施例2のその他の変形態様)
本実施例でも、実施例1の変形態様1〜3やその他の変形態様に相当する変形態様が可能であり、同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としてのスタータの内部構造を示す部分側端面図
【図2】 実施例1としてのスタータの機枠体の構成を示す側面図
【図3】 実施例1としてのスタータの固定具等の配置を示す背面図
【図4】 実施例1の固定具の構成および作用を示す組図
(a)固定具を装着状態で示す側断面図
(b)固定具を離脱状態で示す側断面図
【図5】 実施例1の変形態様1の固定具の構成を示す側断面図
【図6】 実施例1の変形態様2の固定具の構成を示す側断面図
【図7】 実施例1の変形態様2の固定具の構成を示す側面図
【図8】 実施例1の変形態様3の固定具の構成および作用を示す組図
(a)固定具を装着状態で示す側断面図
(b)固定具を離脱状態で示す側断面図
【図9】 実施例1の変形態様3の固定具の構成を示すIX矢視断面図
【図10】実施例2としてのスタータの構成を示す部分側端面図
【符号の説明】
1,1’:機枠体
2:フロントケース 3:センタケース
4:ヨーク 4a:センタプレート 4b:円筒部
5:リヤキャップ(ブラシホルダ兼用) 5a:貫通孔
5c:突起状の係止部 5d:凹部 5e:後壁
5f:溝状の係止部
5g:突起状の係止部 5h:溝部
6:リヤケース
7:回転子(電機子) 7a:フェイス型整流子 7b:整流子面
8:界磁磁極(複数) 9:マグネットスイッチ
10:ブラシ 10a:固定接点 10b:リード線
10c:固定接点 10d:外部端子
10e:スイッチ端子(50番端子)
11:スプリング 12:軸受け 13:玉軸受け
14:円筒状の絶縁部材 15:吸引コイル 16:コイルフレーム
17:可動鉄心 18:可動接点(金具) 19:絶縁部材
20:有底パイプ状部材 20a:有底部内面
21:摺動軸受け 22:出力軸 23:鋼球
24:プランジャロッド 25:ボルト(複数) 26:支持ボルト
27:ステー 27a:ブロック部 27b:台座部
28,28’,28”,28”’:固定具
29:係止部材 30:レバー 31:板バネ
32:連結部材 33:箱形部材 34:ピン
50,51:係止部材 50a,51a:先端部
61:係止部材 61a:鈎状の先端部
62:カム部材 63,64:ピン
65:レバー 65a:爪
67:箱形部材 67a:係合孔
70:中空部、貫通孔 71,71’:回転軸
101:ハウジング 102:マグネットスイッチ
102a,102b:端子 103:ナット
106:リヤキャップ 112:リード線
113:回転子傾き抑止部材 114:軸受け 117:ボルト

Claims (6)

  1. 少なくとも、ピニオンギヤを搭載した出力軸を回転自在又は軸方向に移動可能に保持している略円筒形のハウジングと、回転自在に軸支されている回転子を内蔵しているヨークと、該回転子の整流子に摺接するブラシを保持し該ヨークのハウジングと背向している端面を封止しているリヤキャップとが、順に接合して機枠体を形成しているスタータにおいて、
    前記リヤキャップは、前記ハウジングおよび前記ヨークのうちいずれかに対して手動で着脱が可能な固定具により固定されており、
    該固定具は、該リヤキャップと該ハウジングまたは該ヨークとのうち、一方の外周部に凹部、突起部および溝部のうちいずれかの係止部が形成されており、他方には先端部の形状が鈎状または環状の係止部材が保持されていて、該固定具の該係止部材の該先端部が該係止部に係止され、引っ張り力をもって該一方が該他方に対して保持される、請求項1記載のスタータ。
  2. 前記固定具は、前記ヨークの外周面に固定されており、前記ハウジングに先端が固定されている支持ボルトの首部を保持していると共に、
    該ハウジングは、前記ピニオンギヤを保持しているフロントケースと遊星減速装置を内蔵しているセンタケースとから構成されていて、該センタケースは、該支持ボルトの締結により該フロントケースおよび該ヨークに挟持されて固定されている、請求項1記載のスタータ。
  3. 前記整流子は、前記回転子の回転軸に対して略垂直の形成されているブラシ摺接面を有するフェイス型整流子である、請求項1記載のスタータ。
  4. プランジャロッドを突出させるマグネットスイッチを有し、
    該プランジャロッドは、該リヤキャップまたは該リヤキャップに固定されている軸受けにより、軸方向に摺動可能に支持されている、請求項1記載のスタータ。
  5. 前記回転子は、軸長方向の両側で前記ヨークに軸受けを介して軸支されている、請求項1記載のスタータ
  6. 前記ヨークに固定されている界磁磁極よりも内径が小さな回転子傾き抑止部材が、該ヨーク内の前記ハウジングと背向する側に該界磁磁極と近接して配設されている、請求項1記載のスタータ。
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