JP3668950B2 - ペプチドと、その合成方法と、それをベースにした医薬品 - Google Patents

ペプチドと、その合成方法と、それをベースにした医薬品 Download PDF

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Description

【発明の分野】
本発明は化学、医学、獣医学の分野へ適用でき、さらに生物学的に活性なペプチドの分野にも関連する。本発明はさらに、新規なペプチド含有医薬組成物とこのペプチドを誘導し、合成する方法にも関するものである。
本発明の新規化合物は広範囲の生物活性で利用でき、生きた組織の体重増加、上皮腺の成長活性の刺激、体毛の成長、創傷や瘢痕の治癒および同化作用活性速度の向上といった生物プロセスに影響を与え、さらに鎮痛活性を有している。
【従来の技術】
若い生物および成熟した生物での全ての代謝プロセスにホルモンか係わっていることは周知である。
その機能は自らかホルモン活性特性を有するペプチドによっても行われ、ペプチドはさらに別のホルモンを調節する機能も有し、この別のホルモンが他の生物の機能を制御する。
このような天然の組み合わせは極めて限られており、そのため、世界中の研究機関の多くはより高レベルの活性を有するペプチドと、それらペプチドの天然の対応物の合成・単離方法とを開発してきた(欧州特許第0136720号,1984年、欧州特許第0137904号,1984年)。
さらに、生物体内には見られない独特な特性を有する新規なペプチドも合成された。こうしたペプチドの中に成長に関与するホルモンを制御する特別なペプチド群が存在する。そうしたペプチドの1つは血中の成長ホルモン含有率のレベルを増加させ(国際特許出願第WO89/07111号,1989年:国際特許出願第WO91/16923号,1991年)、他のペプチドは血中の成長ホルモン含有率のレベルを低下させる(フランス国特許第2235701号,1978年;フランス国第2532308号,1982年)。
最近、人間の表皮層の成長レベルを向上させるペプチド(国際特許出願第WO90/13570号,1990年)と、恒温動物の体毛成長を刺激するメタロペプチド(国際特許出願第WO91/07431号,1991年)が合成された。動物の体毛を脱落させる別の種類のペプチドも合成されている(フランス国特許第2487677号,1982年)。
ペプチドから各種の組成物や組み合わせを造り出すことによって各種の代謝プロセスを制御できることが明らかになっている。しかし、特定の目的に向けた組み合わせおよび化合物を造り出すことがより望ましい。
米国特許第4680283号(1987年)に記載のような多機能活性を有するペプチドの数は現時点では少ない。この特許に記載の合成ペプチドは広範囲で有効な活性を示す。このペプチドは生物刺激物質(biostimulator)であることが分かっており、その使用および投与中にこのペプチドがモルヒネ類似の麻酔効果を示すことが観察されている。
アヘンに類似の効果を有するこの合成ペプチドは熱心に研究されているが、残念なことに、このようなモルヒネ効果を有する組み合わせは自然界では稀れであり、複製と合成は非常に困難である(米国特許第4042682号,1977年)。こうした状況が刺激になって合成品の組み合わせが発達してきた(米国特許第4681871号,1987年;欧州特許第0112036号,1983年;欧州特許第0221019号,1986年)。
近年、アヘンに類する効果を備えた多くのペプチドが、脳虚血症の臨床治療(ドイツ国特許第3447720号,1985年;米国特許第4684624号,1987年)、妊娠中の女性の痛みの緩和(欧州特許第0099173号,1984年)および従来治療と組み合わせた場合に特に有効な鎮痛化合物(欧州特許第096592号,1983年;欧州特許第99286号,1984年;米国特許第4123523号,1978年)として広く用いられるようになっている。
一方、現在公知の合成ペプチドの組み合わせは、より有効になるために必要な特性を備えていないため、現代医学の全ての要求に十分答えられるものではなく、所望の効果を得るためには、これらのペプチドを多量に投与する必要があり、好ましくない副作用の危険も増大する。
【発明が解決しようとする課題】
本発明のペプチドは実験および医療目的用に提供される。本発明のペプチドとその全ての組成物はアヘン類物質として類似の目的に使用することができ、体重増加、成長効果および皮膚や体毛の成長を促す目的で同化作用促進特性をする物質として使用できる。本発明のペプチドの生物刺激特性は修復プロセスおよび創傷の治癒にも適している。
本発明ペプチドの単離には最近の効果的なペプチド合成方法を用いる。こうした最近の方法を用いることによって最小限の材料で、少ない操作段階で、多量の最終生成物を得ることができる。
【課題を解決するための手段】
本発明ペプチドの配列を下記に示す。
配列NO.1
X-Tyr-Y-Phe-Z-A
(ここで、
XはHまたはArg,D-Arg,Orn,D-Orn,
Lys,D-Lys,Har,D-Har,Cyt,D-Cyt;
YはD-Ala,D-Val,D-Leu,D-Ile,
D-Phe,D-Asn,D-Trp,D-Pro,
D-Ser,D-Thr,D-Tyr,D-Hyp,
D-Cys,D-Cys-Cys,D-Met,
D-Lys,D-Har,D-Arg,D-His,
D-Asp,D-Glu,D-β-Ala,D-Orn;
ZはAla,D-Ala,Val,D-Val,Leu,
D-Leu,Ile,D-Ile,Phe,D-Phe,
Asn,D-Asn,Gly,Gln,D-Gln,
Trp,D-Trp,Pro,D-Pro,Ser,
D-Ser,Thr,D-Thr,Tyr,D-Tyr,
Hyp,D-Hyp,Cys,D-Cys,Cys−Cys,
Cys-D-Cys,D-Cys-Cys,
D-Cys- D-Cys,Met,D-Met,Lys,
D-Lys,Arg,D-Arg,His,D-His,
Asp,D-Asp,Glu,D-Glu,B-Ala,D-B-Ala,
Orn,D-Orn;
AはOHまたは(C 1 -C 3 )アルキル置換基を有すアミドであり、Argはアルギニン、Ornはオルニチン、Lysはリジン、Harはホモアルギニン、Cytはシトルリン、Alaはアラニン、Valはバリン、Leuはロイシン、Lleはイソロイシン、Pheはフェニルアラニン、Asnはアスパラギン、Trpはトリプトファン、Proはプロリン、Serはセリン、Thrはスレオニン、Tyrはチロシン、Hypはヒドロキシプロリン、Cysはシステイン、Cys-Cysはシスタイル−シスチン、Metはメチオニン、Hisはヒスチジン、Aspはアスパラギン酸、Gluはグルタミン酸、Glyはグリシン、Glnはグルタミンである)
配列NO.1のペプチドの誘導はアミノ酸ZのC末端部分より開始してペプチド酸を徐々に成長させる方法で行う。C末端部分は置換基を有するアミドか保護されたカルボキシル基で、これにN-保護されたフェニルアラニンを混合無水物法または活性エーテル法で結合させ、次いでN-保護された基を取り除き、さらに活性エーテルまたは混合無水物を添加した後にN-保護されたアミノ酸を添加し、N-保護された基を取り除き、さらにN-保護されたアミノ酸を添加する。ペプチド鎖の合成の終了後にテトラまたはペンタペプチドを放出させて、パラジウム触媒を用いて水素化して最終生成物を得る。
最終生成物のペプチドは黄色または灰色かかった白色粉末の状態で提供され、この粉末は水溶性でアルコールにはあまり溶けず、クロロホルムには全く溶けない。
[表1]はブタノール、酢酸および水の3:1:1混合物に溶解した配列NO.1のペプチドの物理化学的性質を「RfB」で、クロロホルム、メタノール、32%酢酸の60:45:20混合物に溶解した配列NO.1ペプチドの物理化学的性質を「RfA」で表し、さらに(α)20dも示してある。
【表1】
Figure 0003668950
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この新たに発見されたペプチドは生物学的活性を有する成分として医薬品の調製で使用することができる。そのような医薬組成物は有効量のペプチドと、生物学活性を有する成分と併せて使用可能な担体とを含む。
この組成物は経口および非経口投与と、注射用の形に配合することができる。組成物中のペプチド含有量は一般に0.001〜0.1%(好ましくは0.001〜0.01%)である。ペプチドの量はそれが液体または固体のいずれの状態で使用されるかによって変化する。ペプチドを含む医薬組成物を得るためには、ペプチドを40〜70℃の温度で担体と混合する必要がある。混合物は溶液の状態で温度70℃では24時間、温度20℃では3年間安定である。
注射薬として蒸留水、生理溶液および緩衝溶液を含む任意の製剤用溶媒が使用できる。ペプチドと溶媒と比率は0.001%〜0.01%にすることができる。
注射用溶液を調製するために用いられる方法は伝統的な重量測定体積方法(weigh volume method)である。予め計量された所定量のペプチド粉末に対して適切な量の溶媒を添加し、所望の注射用混合物を製造する。その後、混合物を滅菌濾過システムを用いて濾過し、試験管またはアンプルに分配する。得られる混合物は化学物質または他の添加物を全く含有しない透明な液体であり、安定である。
経口投与用の固体ペプチドはタブレット、粉末またはカプセル型にすることができ、それをベースとした他の活性成分、例えば着色剤および香料を添加することもできる。ペプチドと添加物との比率は混合物の目的に応じて0.001%〜0.01%にすることができる。
新規ペプチドの生物学的機能の研究の結果、この新規ペプチドは広範囲の活性で使用できることが分かった。
研究の結果、この新規ペプチドは毒性を持たないことも判明している。このペプチドの毒性レベルLD50を測定するために24匹の白ネズミ(体重はそれぞれ18g)を用い、実験中は全てのネズミを同じ条件で同じ餌を与えて飼育した。全ての試験群において、ネズミは50%がオスで50%がメスである。
試験の24時間前から試験終了まで、ネズミは温度一定で換気を行った飼育箱に入れて飼育した。試験開始2時間前に餌および水の供給を停止した。ネズミは各6匹ずつの4つのグループに分けた。第1〜第3群のネズミには、0.2mlのペプチド/水混合物(投与量はそれぞれ800、1100および1400mg/kg)を腹腔注射した。4番目のグループである対照群には同量の生理溶液を注射した。試験の次の段階として七日間(昼夜に渡って)ネズミを観察し、その間LD50の値を計算した。試験期間中、被験動物の挙動および状況にはなんら変化は見られず、ペプチド注射に伴う病的症状は全く見られなかった。試験期間中死亡した動物はなく、動物の体重は全て正常に増加した。器官の重量は全て正常な範囲内であった。
試験の結果、上記の量でペプチドを投与した場合、動物に対する害はなく、さらに毒性も検出されないことが分かった。
次に、下記ペプチド配列の好ましい誘導化方法の例を示す:
H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-OH
A) BOC-Phe-Gly-oBzlの合成10.7g(40mmol)のBoc-Phe-OHと4.8ml(40.1mmol)のN-メチルモルホリンとを50mlのジメチルホルムアミドに溶解して調製した溶液を−15℃に冷却し、この溶液に、攪拌しながら、5.6g(40.1mmol)のイソブチリンクロロホルメートを添加する。2分後、グリシンのP-トルエンスルホネートベンジルエステルを50mlのジメチルホルムアミドに溶解して調製した溶液(氷冷したもの)を上記冷却混合物に添加する。反応混合物を−15℃で30分間攪拌し、続いて室温で2時間攪拌する。減圧下、ジメチルホルムアミドを留去する。残留物に100mlの酢酸エチルを添加し、混合物を2%硫酸溶液50mlで2回洗浄後、重炭酸ナトリウムの飽和溶液80mlで2回洗浄し、中性の反応を示すまで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
次いで、酢酸エチル層を減圧蒸留する。酢酸エチル中、エーテルおよびヘキサンを添加して残留物を再結晶する。
収量16.4g(98.2%)
融点135.2℃Rf=0.71(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール3:6:1)
f=0.62(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
B) BOC-D-Ala-Phe-Gly-oBzlの合成
トリフルオロ酢酸50%クロロホルム溶液80mlに16.4g(39.8mmol)のBOD-Phe-Gly-oBzlを溶解する。一時間後、減圧下に溶媒を留去して油状の固体を得る。この残留物に150mlのジエチルエーテルを加えて再結晶する。残留物を濾過し、エーテルで洗浄および乾燥させる。
収量:16.2g(99.8%)
MP TFA H-Phe-Gly-oBzl=135℃
f=0.34(クロロホルム/メタノール=9:1)
7.5g(39.7mmol)のBOC-D-Ala-OHと4.6mg(40.0mmol)のN−メチルモルホリンとを50mlのジメチルホルムアミドに添加した混合物を−15℃に冷却し、溶液を攪拌しながら5.6g(40.3mmol)のイソブチルクロロホルメートを添加する。2分後16.2g(40.4mmol)のH-Phe-Gly-oBzlトリフルオロアセテートと4.6ml(40.0mmol)のN-メチルモルホリンとを50mlのジメチルホルムアミドに添加した混合物を上記の混合物に添加する。反応混合物を−30℃で30分間攪拌し、続いて室温で2時間攪拌する。減圧下、ジメチルホルムアミドを留去し、残留物に100mlの酢酸エチルを添加し、2%硫酸溶液で2回洗浄し(各50mg)、重炭酸ナトリウムを大量に含む溶液で2回洗浄し(各80mg)、中性の反応を示すまで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで酢酸エチル層を減圧蒸留し、残留物をエーテルから再結晶する。
収量14.5g(75.9%)
融点140℃Rf=0.79(クロロホルム/酢酸メチル/メタノール6:3:1)
f=0.55(クロロホルム/メタノール9:1)
C) BOC-Try-(BOC)-D-Ala-Phe-Gly-oBzlの合成
トリフルオロ酢酸50%クロロホルム溶液80mlに14.4g(29.8nmol)のBOD-D-Ala-Phe-Gly-oBzlを溶解する。一時間後、溶媒を留去して油状物質を得る。この残留物を50mlのジメチルホルムアミドに溶解し、この溶液に3.4mg(29.8mmol)のN-メチルモルホリンを添加する。11.4g(30.0mmol)のBOC-Tyr-(BOC)-OH-と3.45ml(30.0mmol)のN-メチルモルホリンとを50mlのジメチルホルムアミドに添加した混合物を−15℃に冷却し、攪拌しながら4.27g(30.3mmol)のイソブチルクロロホルメートを添加する。2分後、この混合物に14.3g(mmol)のベンジルエーテルトリペプチド:H-D-Ala-Phe-Gly-oBzlを添加する。反応混合物を−15℃で30分間攪拌し、続いて室温で2時間攪拌する。減圧下、ジメチルホルムアミドを留去し、残留物に100mlの酢酸エチルを添加し、2%硫酸溶液で2回洗浄し(各50ml)、重炭酸ナトリウムを大量に含む溶液で2回洗浄し(各80ml)、中性の反応を示すまで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥する。続いて、酢酸エチル層を減圧蒸留し、残留物を再結晶する。
収量18.5g(83.4%)
融点133.5℃Rf=0.62(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール6:3:1)
f=0.57(クロロホルム/メタノール9:1)
D) BOC-Arg(NO2)-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-oBzlの合成
トリフルオロ酢酸50%クロロホルム溶液80mlに9.8g(13.1mmol)のBOC-Tyr-(BOC)-D-Ala-Phe-Gly-oBzlを溶解する。一時間後、溶媒を留去して油状物質を得る。残留物をエーテルから再結晶する。
収量9.68g(100%)
9.6g(13.0mmol)のTFA-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-oBzlを150mlのジメチルホルムアミドに溶解し、この溶液に1.5ml(13.0mmol)のN-メチルモルホリン、5.2g(14.6mmol)のBOC-Arg(NO2)-OH-1/2TFH、1.97g(14.6mmol)のオキシベンゾトリアゾールを添加する。反応混合物に3.0g(14.0mmol)のジシクロペキシルカルボジイミドを添加しながら攪拌下に−10℃まで冷却する。その後、混合物を室温で72時間攪拌する。ジシクロペキシルウレアを濾過し、溶媒を減圧留去して、残留物に100mlの酢酸エチルを添加し、2%硫酸溶液で2回洗浄し(各50ml)、重炭酸ナトリウムの混合物80mlで2回洗浄し、中性の反応を示すまで水でリンスし、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥する。
酢酸エチル層を減圧蒸留する。残留物を再結晶する。
収量9.6g(87.2%)
融点176.7℃Rf=0.70(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール/酢酸6:3:1:0.5)
f=0.23(クロロホルム/メタノール9:1)
E) H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-OHの合成
9.6g(13.6mmol)のBOC-Arg(NO2)-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-oBzlを60mlのギ酸に溶解する。1.0gのパラジウム触媒を用いて水素添加を6時間行う。触媒を濾過し、100mlの水を添加しながらギ酸を減圧留去し、残留物をジエチルエーテルに添加する。残留物を濾過し、エーテルで洗浄後に乾燥する。
収量6.9g(100%)
f=0.44(ブタノール/酢酸/水3:1:1)
ペプチドの精製は吸着剤セファデックス(Sephadex G-25)を充填したカラムと、0.1M〜1.0Mのピリジンアセテート濃度勾配を設けた緩衝液とを用いて行うイオン交換クロマトグラフィーで行った。
物理化学調査の結果、ペプチドH-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-OHの分子量は612.6で、直鎖構造を有し、外観は黄色がかった白色粉末で、水に溶解し、アルコールにはあまり溶解せず、クロロホルムには全く溶解しない。
250〜300mmのUVスペクトルは275+/-mm、282+/-mmに肩部を有し、0.1%水溶液のpHは5.0〜0.7である。
実施例2
この実施例は、H-Arg-Tyr-D-Orn-Phe-D-Ala-OHで表されるペプチドの合成方法の概略を説明するものである。
a) Z-Phe-D-Ala-OHの合成
9.68g(20.0mmol)のZ-Phe-OPfpを20mlのテトラヒドロフランに溶解し、2.3g(25.6mmol)のH-D-Ala-OHをpH8.5の水5mlに溶解して成る溶液を添加する。反応混合物を室温で24時間攪拌する。溶媒を減圧下に留去し、70mlの酢酸エチルを添加し、さらに2%硫酸70mlを添加してpH=2〜3とする。70mlの酢酸エチルを用いて2回、ペプチドの抽出を行い、中性の反応が得られるまで飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。その後減圧下に溶媒を留去し、オイル状の生成物を得る。最終生成物をエーテルとヘキサンから再結晶する。
収量7.6g(97.7%)
f=0.40(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール/酢酸=6:3:1:0.1)
f=0.53(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16/1)
f=0.58(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/9/1)
融点=153-154℃(α)20+/-3.2(C=1MeOH)。
b) BOC-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHの合成
6.5g(18.0mmol)のZ-Phe-D-Ala-OHを15mlのメタノールおよび2mlのギ酸に溶解する。0.2gのパラジウム触媒を添加して3時間水素を吹き込む。触媒を濾過し、減圧下で溶媒を留去する。残留物にエーテルを添加する。
残留物を濾過し、エーテルで洗浄して乾燥する。
収量H-Phe-D-Ala-OH:4.3g(98.1%)
f=0.01(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール/酢酸=6:3:1:0.1)
f=0.45(酢酸/クロロホルム/メタノール=1/3/2)
8.0g(15.0mmol)のBoc-D-Orn(Z)-OPfpペンタフルオフェニルエステルを15mlのジオキサンに溶解し、混合しながら、4.3g(17.7mmol)のH-Phe-D-Ala-OHをpH8.5の水に溶解して成る溶液を添加する。反応混合物を室温で24時間攪拌する。溶媒を減圧下に留去し、(a)と同様の方法で処理する。生成する混合物を酢酸エチル、エーテルおよびヘキサンから再結晶する。
収量6.92g(74.4%)
f=0.44(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16/1)
f=(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール/酢酸=6/3/1)
融点=145℃
c) BOC-Tyr-(Bxl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHの合成
3.3g(5.6mmol)のBOC-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHをトリフルオロ酢酸の50%クロロホルム溶液10mlに溶解する。一時間後溶媒を減圧留去し、残留物にエーテルを添加する。生成物を濾過し、エーテルで洗浄して乾燥する。
収量3.0g(100%)
3.0g(5.4mmol)のBOC-Tyr(Bzl)-OPfpを10mlのジメチルホルムアミドに溶解する。3.0g(5.8mmol)のTHA-H-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHおよび0.25ml(5.7mmol)のジエチルイソプロピルアミンを添加する。
反応混合物を室温で24時間攪拌する。24時間後、溶媒を減圧留去し、70mlの酢酸エチルと70mlの2%硫酸溶液(pH=2〜3)とを添加する。70mlの酢酸エチルを用いてペプチドを抽出し、中性の反応が得られるまで飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。その後、減圧下に溶媒を留去し、オイル状の物質を得る。続いて残留物を酢酸エチルとエーテルから再結晶する。
収量4.1g(82.0%)
f=0.47(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16/1)
f=0.35(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16/1)
d) Z3-Arg-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHの合成
0.9g(1.1mmol)のBOC-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHをトリフルオロ酢酸の50%クロロホルム溶液5mlに溶解する。一時間後溶媒を減圧留去し、残留物にエーテルを添加する。残留物を濾過し、エーテルで洗浄して乾燥する。
収量0.8g(100%)
0.65g(1.1mmol)のZ3-Arg-OPfpを、5mlのジオキサンおよび1.57mlのジメチルホルムアミドに溶解し、0.8g(1.0mmol)のTFA-H-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Ala-OHおよび0.12ml(1.0mmol)のジエチルイソプロピルアミンを添加する。
反応混合物を室温で24時間攪拌する。その後溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加え、残渣を濾過する。残留物を酢酸エチルで再結晶する。
収量1.88g(92.0%)
f=0.51(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16/1)
f=0.34(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール/酢酸=653/1/0.1)
f=0.53(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/9/1)
融点138-143℃
e) H-Arg-Tyr-D-Orn-Phe-D-Ala-OHの合成
0.5g(0.39mmol)のZ3-Arg-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Ara-OHを3mlの酢酸および2mmのギ酸に溶解し、0.62gの炭化パラジウムを添加して、3時間水素を吹き込む。その後触媒を濾過し、減圧下に溶媒を留去する。
得られた化合物を水に溶解し、シラソルブ(Silasorb C-18)(10mkm)を吸着剤として充填した1.6×25cmカラムと、アセトニトリル/0.01Mトリエチルアミンアンモニアセテート(pH=6.0)の混合溶媒とを用いた逆相クロマトグラフィーによって上記生成物を精製した。
収量0.20g(80.8%)
実施例3
この実施例では、H-Arg-Tyr-D-Orn-Arg-D-Ala-OHで表されるペプチドの合成方法の概略を説明する。
0.9g(0.14mmol)のH-Arg-Tyr-D-Orn-Phe-D-Ala-OHグアニジルを1N水酸化ナトリウム溶液5mlに溶解する。反応混合物を室温で7日間(昼夜)攪拌し、シラソルブ(Silasorb C-8)(10mkm)を吸着剤として充填した1.6×25cmカラムを用いてアセトニトリルに0.05%トリフルオロ酢酸の濃度勾配を設けた逆相液体クロマトグラフィーによって上記反応混合物を精製した。
収量0.087g(76.9%)
実施例4
この実施例では、H-Tyr-D-Orn-Phe-D-Glu-聞で表されるペプチドの合成方法の概略を説明する。
a) BOC-Phe-D-Glu(oBzl)2の調製
14.7g(10.0mmol)のH-D-Glu-OHを54mlのベンジルアルコールに溶解し、17.2g(10.0mmol)のP-トルエンスルホン酸を添加する。その後、これをDino-Stark装置で12時間70〜80℃に加熱する。その間同じ速度で起こる水の除去に対する置換分としてベンゾールを添加する。その後、混合物をメタノールを用いて結晶化させ、イソプロパンを用いて再結晶する。
収量Tos-H-D-Glu(oBzl)2:25.96g(80.0%)
融点116℃
2.2g(5.1mmol)のBOC-Phe-OPfpを5mlのジオキサンに溶解し、攪拌しながら、1.9g(5.2mmol)のTos-H-D-Glu(ObzI)2と0.5ml(5.2mmol)のトリエチルアミンとを5mlの塩化メチレンおよび5mlのジオキサンに添加してなる溶液を添加する。
反応混合物を室温で24時間攪拌する。その後、減圧下に溶媒を留去し、オイルを100mlの酢酸エチルに溶解し、2%の硫酸溶液100mlを用いて2回洗浄し、さらに5%の重炭酸ナトリウム溶液100mlを用いて2回洗浄する。その後、中性の反応が得られるまで混合物を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥する。減圧下に酢酸エチルを留去し、残留物をヘキサンを用いて結晶化する。
収量3.2g(98.5%)
f=0.81(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール=6/3/1)
f=0.78(酢酸/クロロホルム/メタノール/=0.5/16/1融点162℃
b) BOC-D-Orn(Z)-Phe-D-Glu(OBzl)2の合成
2.1g(3.7mmol)のBOC-Phe-D-Glu(OBzl)2を、トリフルオロ酢酸の50%クロロホルム溶液20mlに溶解する。一時間後、溶媒を減圧留去し、油状の残留物を10mlのテトラヒドロフランに溶解し、0.47mlのジエチルイソプロピルアミンおよび2.0g(3.8mmol)のBOC-D-Orn(Z)-OPfpを添加する。反応混合物を室温で24時間攪拌する。その後、溶媒を減圧留去し、次いでオイルを100mlの酢酸エチルに溶解する。2%の硫酸溶液を100mlずつ用いて2回洗浄し、5%の重炭酸ナトリウムを100mlずつ用いて2回洗浄する。中性の反応が得られるまで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥する。続いて減圧下に酢酸エチルを留去し、酢酸エチルとヘキサンとを用いて残留物を再結晶する。
収量3.0g(88.2%)
f=0.88(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール=6:3:1)
f=0.85(酢酸エチル/クロロホルム/メタノール=0.5/9/1)
融点156℃
c) BOC-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D-Glu(OBzl)2の合成
0.91g(1.1mmol)のBOC-D-Orn(Z)-Phe-D-Glu(OBzl)2をトリフルオロ酢酸の50%クロロホルム溶液10mlに溶解する。一時間後、溶媒を減圧留去し、油状の残留物を15mlのジオキサンに溶解し、0.10ml(1.0mmol)のジエチルイソプロピルアミンおよび0.54g(1.0mmol)のBOC-Tyr(Bzl)-OPfpを添加する。反応混合物を室温で24時間攪拌する。その後、溶媒を減圧留去し、次いでオイルを100mlの酢酸エチルに溶解する。2%の硫酸溶液を100mlずつ用いて2回洗浄し、5%の重炭酸ナトリウム溶液を100mlずつ用いて2回洗浄する。中性の反応が得られるまで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて脱水する。続いて減圧下に酢酸エチルを留去し、酢酸エチルとエーテルとを用いて残留物を再結晶する。
収量1.1g(93.2%)
f=0.89(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール=6:3:1)
f=0.83(酢酸/クロロホルム/メタノール=0.5/16:1)
融点158-160℃
e) H-Tyr-Orn-Phe-D-Glu-OHの合成
0.16g(0.15mmol)のBOC-Tyr(Bzl)-D-Orn(Z)-Phe-D=Glu(OBzl)2を2mlのメタノールに溶解し、2mlのギ酸と0.2gのパラジウムカーボンを加え、4時間水素を吹き込む。その後触媒を濾過し、減圧下に溶媒を留去する。続いてオイルを、トリフルオロ酢酸の70%水溶液5mlに溶解する。一時間後、減圧下に溶媒を留去する。残留物を最小量のメタノールに溶解し、水で希釈して、吸着剤シラソルブ(Silasorb C-8)(10mkm)を充填した1.6×25cmカラムを用いてアセトニトリルに0.05%トリフルオロ酢酸の濃度勾配を設けて行う非常に効果的な逆相液体クロマトグラフィーにより精製する。
収量0.07g(98.8%)
当業者は本発明の上記方法を変更・改良して別の方法を見出すことが可能である。
実施例5
この実施例ではペプチドの持つアヘン類似活性を評価するための各種試験を説明する。
アヘン類似活性は単離した組織についてインビトロで行う従来型の試験方法:GPI試験(Guang T.A Kosterlitz H.W, 「モルヒネに類する薬剤の作用物質および拮抗物質が単離されたモルモットの回腸に及ぼす作用」“Agonist and antagonistation of morphine like drugs on the quinea pigs isolatedileum”//Br.J.Pharmac.Chmother-1966-V.27 N 3.p.514-527)、MVD試験(Hughs J. Kosterlitz H.W. Leslie F.M,「マウスのアドレナリン伝達に対するモルヒネの影響は種々であった。麻酔薬の作用物質と拮抗物質の有効性評価」“Effect of morphine on adrenergic transmission in the mouse wasdifferent. Assessment of agonist and antagonist potenciesofnarcotic.”//Br. J. Pharmacol-1975-V.53, N3-P, 371-381)で検討した。また、インビトロの高温プレート試験でアヘン類活性を測定する試験(AuKier S.I. 「antinjiceptiveおよび麻酔薬の拮抗物質活性を限定するための新規ホットプレート試験」“new hot plate tests to qualigy antinjiceptive and narcotic antagonist activities”//Eur. J. Pharmacol-174-V.27 Ni p.1-4)とラットを用いたテイルフリック(Tail flick)試験(D'amour F.E.SmithD.L. 「損失を定量するための方法」“amethod for determining loss”Exp.Ther.-1974-V.72Ni-p.74-79)を用いた。
テイルフリック法によるラットを用いた試験
ペプチド(投与量0.005mg/kg)をラットに鼻腔内投与して鎮痛活性を調べた。242ユニットの真の鎮痛効果は、ペプチドH-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-OHに特徴的なものであった。一連のペプチドが有する阿片類似活性に関する検討結果を表2に示す。
Figure 0003668950
何らかの生物学的影響を引き起こすペプチドの最小投与量は1〜10μg/kgであることがわかる。
ペプチドと、ペプチドをベースとする他の誘導体の生物活性をマウス、ラット、ミンク、鳥、魚、若い雄牛および豚を用いて検討した。
実施例6
この実施例では、若いラットとマウスの体重増加に対するペプチドの影響の概略を示す。
a)生後一ヵ月のラットより成る4つのグループについて試験を行った。対照群1には生理溶液0.1mlを投与した。試験群2、3、4には体重1kgあたり0.1、0.5、1.0μgのペプチドを静脈注射で投与した。4つのグループのラットの体重を5日ごとに測定し、同時にそれらの食物摂取状況を観察した。試験は35日間継続して行った。精度<0.05の結果を[表3]に示す。
【表3】
Figure 0003668950
1.0μg/kgのペプチドを投与した第4群のラットで最大の体重増加が見られた。
ラットの合計食物摂取量を[表4]に示す。
【表4】
Figure 0003668950
各群の食物摂取状況を細かく観察したか差は見られず、このことによってペプチドには同化作用促進活性があるという結論が得られる。
b)この試験は、NMRI系の生後一ヵ月のマウスよりなる7つのグループを用いて行った。マウスには自由に食物および水を摂取させた。第1群には0.1mlの生理溶液を注入(経口)し、第2、3および4群のマウスにはそれぞれ1.0μg/kg、10.0μg/kgおよび100μg/kgのペプチドを水と供に注入(経口)した。第5、6および7群のマウスには、30日間の試験期間中毎日、0.1μg/kg、0.5μg/kgおよび1.0μg/kgのペプチドを水溶液の状態で静脈に注射した。30日間の試験期間中、週2回の割合でマウスの体重を測定し、同時に毎日の食物摂取をモニターした。
体重増加の結果は[表5]に示す。
【表5】
Figure 0003668950
ペプチドの投与方法として最も効果的なのは投与量が1μg/kgとなるようにペプチド水溶液を経口投与する方法である。
24時間ごとに測定した各群の食物消費量の平均値を以下に示す。
【表6】
Figure 0003668950
この結果、1.0μg/kgのペプチド水溶液を経口投与される一方で食物摂取量が最も多かった動物群が最大の体重増加を示すことがわかる。
ペプチドを投与すると動物の体重が増加し、食物摂取量も増えることがわかる。1gの食物摂取によって得られる体重の増加が、そのペプチドの商業的用途における指標となる。結果を[表7]に示す。
【表7】
Figure 0003668950
1グラムの食物摂取によって得られる最大の体重増力旧よ、ペプチド水溶液を10.0μg/kgの割合で投与した場合に見られ、この試験群の正味体重増加は対照群の体重増加よりも36.5%高かった。
実施例7
この実施例では皮膚および体毛成長の形態学的変化に対するペプチドの影響の概略を示す。
試験は、NMRI系のマウスよりなる4つのグループについて行った。第1群は対照群であり、その他の群にはそれぞれ第2群が1.0μg/kg、第3群が10.0μg/kgおよび第4群が100.0μg/kgとなるようにペプチドを投与した。
バイオプシー(生検)を行った後、動物の首筋部分から5×5mmの皮膚サンプルを摂取し、リリー(lili)法に従って48時間試験した。皮膚をアルコールで処理し、24時間顔料に浸漬する。次の段階ではセロジン中で処理を行う。レハルド(Rehard)社製の解剖用メスを用いて組織学的試料を作製する。試料を軸方向に並べ、切断縁を従来のエオシン法で染色する。
厚さ10mkmの組織学的試料を検討する際、表皮と真皮の量を調べた。試験群および対照群の動物について、アフトンジロフ(Aftondilov)法に従って1mmごとに体毛小胞の数を数えた。
100.0μg/kg、10.0μg/kg、1.00μg/kgのペプチドを投与されたマウスは対照群と比べて体毛小胞の数がそれぞれ14%、19%および22%増加したことがわかる。
動物群の皮膚試料からは、100.0μg/kgを投与された第4試験群に属する動物の過角化症領域に表皮層の成長が見られることが判った。10.0μg/kgを投与された第3群の動物も第4群に類似の変化を示した。表皮の厚さも増加していた。第2群では上皮の成長領域における活性が観察され、さらに皮下脂肪組織の状態も良好であった。
上記の試験群は首筋部分の体毛の成長を示した。それぞれの動物から10本の体毛を取って1ミクロンの精度で測定し、各試験群の平均を算出した。結果を表8に示す。
【表8】
Figure 0003668950
ペプチドを10および100μg/kgの投与量で与えた場合、マウスの体毛成長に対して刺激効果があることは明らかである。
以上の試験ではペプチドは全く毒性を示さなかった。ペプチドはさらに上皮の活性、表皮層の成長、体毛小胞の密度と量の増加と、生きた組織の体積増加を刺激することが示された。
実施例8
この実施例では魚の尾鰭の再生に対するペプチドの影響を示す。若い鯉とマスを用いて試験した。
濃度1.0mg/1のペプチド溶液中で魚を2ヶ月間飼育した。試験期間中、尾鰭の再生を観察した(試験群と対照群は識別のために尾鰭をトリミングして印を付けた)。対照群の尾鰭を測定したところ再生された部分の長さは(mkm)183+/-23であり、試験群の測定値は268+/-26であって、対照群の測定値に比べて少なくとも1.5倍の長さであった。試験群における再生プロセスの速度は鯉を用いた対照群に比べて1.5倍であった。
ペプチドが成長刺激特性を有することは明らかであり、治癒目的に使用することが可能である。
ウサギの血液中の赤血球凝集素のタイターおよびコイのペプチド血清を1週間処理したところ、タイターサイズは1.95倍に増加した。
この試験結果から得られる結論として、ペプチドの影響下にある魚はバクテリアや原生動物の感染からの回復力が強く、外的要因に対する適応力も強い。
実施例9
この実施例ではミンクおよび北極キツネの体重増加に対するペプチドの影響を説明する。
試験のために、生後2ヵ月の若い北極キツネとミンクを使用した。それぞれの動物について3つの試験群(試験群2〜3)と1つの対照群(試験群1)とを設けた。
第2試験群には体重1kgあたり10μgのペプチドをフードサプリメントの形で与えた。
第3試験群には、10μg/kgのペプチドを10日間与えた後10日間投与を中断し、これを動物が死ぬまで続けた。
第4試験群には第1群と同様にペプチドを投与するが、投与量を体重1kg当り20μgとした。
試験開始から1ヵ月後、動物の体重を測定した。その結果、対照群に比べて試験群の雌雄間に差が見られた。結果を表9に示す。結果は平均からの偏差と平均値で示されており、これらは学生が計算した値である。
Figure 0003668950
この結果、いずれの動物種においても、第3試験群のメスは20μg/kgのペプチドを投与された時に6%の体重増加を示すことがわかる。ミンクのオスは26%の体重増加を示し、キツネのオスは21%の体重増加を示した。
実施例10
この実施例では、ミンクおよび北極キツネの毛皮の品質に対するペプチドの影響を説明する。
試験条件および方法は実施例9と同様である。
動物を死亡させた後、毛皮の面積を測定し、毛皮の品質を判定する。対照群と比べて全ての試験群で毛皮面積の増加が観察され、全体的な品質は高いレベルに維持されていた。ミンクの試験群の数字の増加は、第2群で105%、第3群で108%、第4群で108%であった。北極キツネに関する結果は、第2群が112%、第3群が107%で、第4群が106%であった。
実施例11
この実施例では子豚の体重増加に対するペプチドの影響の概略を説明する。
試験には母親から離乳させた子豚を7つのグループに分けて使用した。子豚は生後4〜5ヶ月である。第1群の子豚は対照として扱い、その他6つのグループは試験群とした。第2、第3および第4の試験群にはそれぞれ体重1kg当り1.0μg、5.0μgおよび10.0μgのペプチドをフードサプリメントとして与えた。この投与量で毎月20日間投与を行い、10日間投与を中断した。残りの3つの試験群には、0.01%のペプチド水溶液を毎月5日間注射によって投与し、残りの25日間は投与を中断した。第5、6および7群へのペプチド投与量はそれぞれ体重1kg当り0.1、0.5および1.0μgとした。試験は100日間継続した。試験結果を表10に示す。
Figure 0003668950
試験の結果、動物への投与量が多いほど良い結果が得られることがわかる。体重1kg当り10.0μgのペプチドを経口摂取した第4試験群は対照群に比べて30%高い体重増加を示した。体重1Kg当り1.0μgのペプチドを注射の形で投与された第7試験群は対照群よりも18%高い体重増加を示した。
試験の結果、ペプチドの使用によって試験動物の血液の生化学的指標に悪影響はなく、正常値からのずれも生じないことがわかる。ペプチドは試験動物の筋肉重量を増加させる効果を有していた。
実施例12
この実施例では、オスのヒヨコ(rooster chick)の体重増加に対するペプチドの影響を概略説明する。
養鶏用として用いられるP−46型の雄鳥に対して試験を行った。雄鳥は生後24時間である。試験用の雄鳥を各13羽ずつの5つのグループに分けた。第1群は対照群として用い、残りの4群は試験群とした。第2、第3、第4および第5試験群の雄鳥には、それぞれ体重1kg当り8、12、16および20μgのペプチドを餌に混ぜて与えた。
ヒヨコが10週齢に達するまで、この種の家禽に適した配合飼料を与えた。
試験群および対照群のヒヨコは全て試験期間中生存していた。目視観察の結果、試験群は積極的に全ての餌を食べ、対照群と比べて外見的な変化はなかった。
試験の詳細を表11に示す。
Figure 0003668950
第3〜5試験群における平均体重増加は対照群に比べて13〜23%大きく、餌の量は同じ比率で低下した。第2〜第5試験群の餌消費量は対照群に比べて、第2群で2.4%、第3群で17.1%、第4群で14.9%、第5群では14.4%低下していることがわかる。
試験群の雄鳥の肉の品質について官能試験を行ったところ対照群の雄鳥に比べて色、におい、堅さおよび味の品質に変化はないことが示された。
実施例13
この実施例では、若い雄牛の体重増加に対するペプチドの影響を説明する。
試験には、生後2ヵ月の子牛をそれぞれ12頭ずつ、7つのグループに分けて用いた。第1群を対照群とし、残りの6つのグループを試験群とした。第2、第3および第4群にはそれぞれ1.0、5.0および10.0μg/kgのペプチドを水溶液の状態で空腹時に経口投与した。残りの第5、第6および第7群にはそれぞれ体重1kg当り0.1、0.5および1.0μgのペプチドを0.01%水溶液の状態で注射した。
臨床的および生理学的観察の結果、いずれの試験群でも通常と変わった点は見られなかった。
表12に示した結果により、経口投与および静脈注射のいずれの場合も、ペプチドは雄牛の成長および体重増加に対してプラスの影響を与えることが証明される。
Figure 0003668950
*−経口投与
**−静脈注射
投与量最大の時に最も良い結果が得られる。
ペプチドを水溶液の形で経口投与(体重1kg当り10μg)したところ60日の測定期間中、24時間の平均体重増加量は583gと記録され、この値は対照よりも172g多かった。水溶液の状態で注射による投与を行った場合(体重1kg当り1μg)さらに高い値が得られた。24時間の平均体重増加は627gであり、この値は対照群よりも217g多かった。
実施例14
この実施例は魚の体重増加に対するペプチドの影響の概略を説明するものである。
a)ペプチド溶液を入れた水槽に2時間コイを泳がせた(濃度0.25mg/l)。魚にはそれぞれ目印を付け、体重を測定してから循環水槽システムに入れた。コイには1日当り元の体重の3%に当たる量の乾燥餌を与えた。
20日後、魚を取り出して体重を測定した。体重測定結果を表13に示す。
Figure 0003668950
ペプチド処理されたコイは平均23.0%の体重増加を示し、個体間のばらつきは18.9〜31.0%であった。
b)この試験は体重0.5gのマスの稚魚を用いて行った。魚をペプチド溶液(濃度1.0μg/l)中で2ヶ月間飼育した。その結果、対照群の魚の平均体重は2.83g、試験群では3.86gであった。従って、対照群と比べた場合の試験群の成長率は36.4%である。
実施例15
実施例1に従って合成した生物活性を有する成分をベースにしたペプチド含有率が0.001〜0.1%(最も好ましくは0.001〜0.01%)の医薬組成物を調製した。動物用のフードサプリメントおよび液体に使用されるウォーターカーボハイドレート(water carbohydrate)およびその他の担体を組成物で使用した。
フードサプリメントの調製は、ペプチド粉末を水または餌と混合して行う。混合物に添加する食物の量は所望の軟らかさまたは試験条件によって決定する。
a)魚を用いた試験では、魚を濃度1.0mg/lのペプチド水溶液に入れた。
b)実施例1に従って生物活性を有する成分をベースとした医薬組成物を調製した。この組成物はペプチド含有率0.001%で調製され、子牛の飲み水へ混合するためのものである。混合剤は水にした。
c)実施例1に従って生物活性を有する成分をベースとした医薬組成物を調製した。この組成物はペプチド含有率0.001%で調製されており、子豚の飲み水へ混合するためのものである。混合剤は水にした。
商業的用途
実施例5〜14に概略を説明したペプチドおよびそれをベースとする医薬組成物は医薬および農業における多種多様な用途で利用することができる。

Claims (9)

  1. 下記の式(I)のペプチド:
    X−Tyr−Y−Phe−Z−A (I)
    (ここで、
    Xはアルギニン、D-アルギニン、D-オルニチン、ホモアルギニン、D-ホモアルギニンまたはシトルリンであり
    YはD-オルニチン、D-アラニンまたはD-アルギニンであり
    ZはD-アラニン、グリシン、D-プロリンまたはβ-アラニンであり
    AはOH、NH 2 またはC 1 -C 3 アルキル置換アミドである
  2. AがOHまたはNH 2 である請求項1に記載のペプチド
  3. Xがアルギニン、ホモアルギニン、D-ホモアルギニン、シトルリンまたはD-シトルリンで、YがD-アラニン、D-オルニチンまたはD-アルギニンで、ZがD-アラニンで、AがOH、NH 2 またはC 1 -C 3 アルキル置換アミドである請求項1に記載のペプチド
  4. AがOHまたはNH 2 である請求項3に記載のペプチド
  5. Xがアルギニンで、YがD-アラニンで、ZがD-プロリンまたはβ−アラニンで、AがOHである請求項1に記載のペプチド
  6. 下記のいずれか一つの配列から成る請求項1に記載のペプチド
    H-D-Orn-Tyr-D-Ala-Phe-D-Ala-OH
    H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-β-Ala-OH
    H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe−Gly-OH
    H-Har-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2
    H-D-Har-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2
    H-Cyt-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2
    H-D-Cyt-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2
    H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-D-Pro-OH
    H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-D-Ala-OH
    H-Arg-Tyr-D-Orn-Phe-D-Ala-OH
    H-Arg-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-OH
    H-Arg-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2
  7. H-D-Arg-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH 2 の配列から成る請求項1に記載のペプチド
  8. H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-OH、
    または、H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-Gly-NH 2 、または、HArg-Tyr-D-Orn-Phe-D-Ala-OHの配列から成る請求項1に記載のペプチド
  9. H-Arg-Tyr-D-Ala-Phe-GIy-OHの配列から成る請求項1に記載のペプチド
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