JP3668949B1 - シーツ類固定具およびこれを用いた寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】背面が起伏自在のベッドのマットレスに取付ける複数のシーツ類にしわが寄りにくくするとともに、従来に比べてより確実にシーツ類の寄りを防いで床ずれを防止でき、更に、従来に比べて介護者のシーツ類の交換の負担をより軽減できるとともに、市販のシーツ類を使用することができて作成の手間が少なく済むシーツ類固定具を提供する。
【解決手段】背面が起伏自在のベッドのマットレス19頭部に被せる袋状のカバー10と、このカバー10の頭部側に位置して、シーツ20や防水シート21等のシーツ類の上端を係着する係着部28とを備え、該係着部28をカバー10の幅方向に沿って複数並列させるとともに、マットレス載置台18に結着することにより、ベッド背面を起こした際に係着部28及びカバー10を介してシーツ類の上端をマットレス載置台18に固定する索状又は帯状の結着部材12をカバー10の背面側に複数設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、屈曲自在のマットレス載置台を備えて背面を起伏自在とするベッドのマットレス上に配置するシーツ類のずれを防止するためのシーツ類固定具、および、このシーツ類固定具を用いた寝具に関するものである。
従来、寝たきりの病人等が快適に過ごしやすく、また介護を容易にするため、背面を起伏自在としたベッドが広く使用されている。そしてこのようなベッドのマットレスにシーツをかける際には、通常の一枚もののシーツをマットレス上にそのまま広げて用いるか、或はこのシーツをマットレスの下側に敷き込んで用いている。
シーツを衛生的に保つためには、汚れたシーツを頻繁に交換して洗う必要があるが、このようなシーツを洗う場合には、上下の部分が余り汚れていなくとも全部を取り外し一枚をまるまる洗わなければならなかった。このことにより、介護者はシーツ交換のたびに大きな負担を強いられていた。
また、長期間寝たきりの病人等にとって床ずれは深刻な問題であるところ、シーツのしわによる摩擦が床ずれの大きな原因として挙げられている。背面が起伏自在の介護用のベッドは、マットレスごと屈曲することができるように構成されており、シーツにしわが寄り易い状況にある。
そのため、寝たきりの病人等の寝ているマットレスよりシーツを取り外して交換する際には、その都度、しわの寄らないようにシーツを装着するよう配慮しなければならず、介護者にとってシーツ交換の負担が更に大きなものとなっていた。
このようなものに対して、マットや布団への敷設時或は使用中にしわが寄るのを極力防ぐことができる上に、洗濯や敷設及び取り外しがし易い介護用シーツが、以下の文献において提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平08−154784号公報
これは図7に示すように、介護シーツ4を互いに分離可能な上部体1、中間体2及び下部体3で構成し、上部体1と下部体3とをマット6の上部と下部に嵌める袋状のもので構成すると共に、中間体2は上部体と下部体の上面と重なり合う長さとマット6の両側部に敷き込む幅を持つものとし、この中間体2と上部体1及び下部体3を相互に面ファスナー1b、2a及び3a、2bで係着させるように構成したものである。なお、上部体1は下側に延長帯1aを延設してある。
この介護シーツ4を装着する際には、ベッド5上に載置したマット6上にマットパット7を重ね、その下部側にマットパット7ごと下部体3を嵌着し、上部側に同じくマットパット7ごと上部体1を嵌着した後で、中間体2を敷設し、面ファスナー2a、2bを上部体1と下部体3の面ファスナー1b及び面ファスナー3aと係着させる。次いで、上部体1の延長帯1aを下部側へ引っ張って中間体2の両側部をマット6の下側へ敷き込み、延長帯1aとベッド5の上面との間の摩擦により、介護シーツ4の縦方向のずれを防止し、縦じわが寄らないようにする。
中間体2のみを取り換える場合には、まず、中間体2の両側部をマット6の下側より取り出し、面ファスナー2a、2bによる面ファスナー1bと面ファスナー3aに対する係着を離すことによって分離が可能となる。上部体1や下部体3がまだきれいな場合には、この中間体2のみを洗濯する。
しかし、このような介護シーツを用いても、シーツを汚すたびに汚れたシーツを取り外し、新しいシーツを取り付けるといった作業が必要となることには変りがなく、シーツ交換の負担はあまり減少していない。また、背面が起伏自在のベッドの場合、背面を起こした状態とした際に、病人等の上半身の体重によりシーツが頭側から腰側へと引っ張られるが、特に病人が体重の重い成人である場合には、上部体に設けた延在帯とベッドとの摩擦力だけでシーツを支えることは困難であり、上部体ごとシーツがずれてしまう可能性がある。
また、病人等が食べ物や排泄物をこぼした場合に、これらがシーツの下まで浸透してベッドを汚してしまわないよう、シーツの下にパット等の防水シートを敷くことが一般的であるが、このようにパットを敷いた場合には、ベッドの背面を起こした際にシーツの縦方向の寄りは防止できても、パットは何ら固定されていないためパットの寄りは防止できず、シーツの下で寄ったパットの凹凸が床ずれの原因となってしまう。すなわち、最上層に位置するシーツの寄りは防止できるものの、パットを含めた複数のシーツ類全ての寄りを防ぐことはできない。
また、病人等が特に寝たきりである場合には、ベッドの背面の起伏によりシーツが縦方向にずれやすくなるものの、寝返りを打つなどして動くことはほとんどないため、シーツが横方向にずれることはないが、前記特許文献1に記載の構成によると、シーツの下側も固定するようにするため、構造的に無駄が多く、その分余計に作成に手間がかかる。
また、介護シーツの中間体は頻繁に交換するものであるため、多くの枚数を必要とするが、この中間体も、上部体及び下部体とのサイズの関係や係着部分の位置関係に合わせて作成する必要があり、中間体を1枚作成する毎に多くの手間がかかることとなる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、背面が起伏自在のベッドのマットレスに取付ける複数のシーツ類にしわが寄りにくくするとともに、従来に比べてより確実にシーツ類の寄りを防いで床ずれを防止でき、更に、従来に比べて介護者のシーツ類の交換の負担をより軽減できるとともに、市販のシーツ類を使用することができて作成の手間が少なく済むシーツ類固定具、及び、このシーツ類固定具を用いた寝具を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、屈曲自在のマットレス又はマットレス載置台を備えて背面を起伏自在とするベッドのマットレス頭部に被せる袋状のカバーと、このカバーの頭部側に位置してシーツ類の上端を係着する係着部とを備え、該係着部をカバーの幅方向に沿って複数並列させるとともに、ベッドのマットレス背面又はマットレス載置台に結着することにより、マットレス背面を起こした際に、係着部及びカバーを介してシーツ類の上端を、ベッドのマットレス背面又はマットレス載置台に固定する索状又は帯状の結着部材をカバーの背面側に複数設けることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、背面が起伏自在のベッドのマットレス頭部に被せる袋状のカバーの頭部側に、シーツ類の上端を係着する係着部を複数設けるようにしたから、係着部にその枚数分だけ予めシーツ類を取り付けてシーツ類を積層した状態としておけば、シーツ類の交換の際には上層のシーツ類を外すだけで済み、シーツ類の交換の度にシーツ類をマットレスに取り付ける必要がない。なお、シーツ類には、吸水性を有して直接病人等の肌に触れるシーツの他、敷きパッドなどの防水シートも含まれ、シーツの下に更に防水シートも敷いた状態で係着部に取り付けて、シーツも防水シートも固定することができる。
そして、係着部を複数設けたことにより、これら複数のシーツ類は、係着部を介してマットレス頭部に被せる袋状のカバーによりマットレスに固定されるとともに、ベッドの背面又はマットレス載置台に対してカバーを固定する結着部材によりしっかりとベッド側に固定されるから、ベッドの背面を起こした状態でも、従来に比べて縦方向の寄りをより確実に防止することができ、複数のシーツ類を取り付けた状態でも、これらのシーツ類が位置ずれしてしわになることがない。なお、結着部材を複数設けたから、網状や桟状など、各種の形状のマットレス載置台に対応して、適当な個所に結着することができるし、ベッドの枠等にも結着することができる。
また、本発明のシーツ類固定具は、マットレス頭部に被せるカバーに設ける係着部でシーツ類の上端を固定するのみの構成としたから、シーツ類の下側まで固定するような部材を必要とせず、作成の手間が少なくて済む。そして、シーツ類はその上端を、マットレス頭部に被せるカバーに設ける係着部で固定するのみであるから、特に大きさや形状を変えることなく、通常の大きさの1枚ものの市販のシーツ類をそのまま使用することができ、余分な手間をかけて別途シーツ類を作成する必要が無い。
請求項2記載の発明は、係着部は、マットレス頭部側の側面に位置するよう前記カバーに設けることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、係着部をマットレス頭部側の側面に位置するようにしたから、複数のシーツ類の上端を係着して嵩張りがちとなる係着部が病人等の頭に当ることが無く、病人等に不快感を与えることが無い。
請求項3記載の発明は、係着部は、カバーの幅方向に沿って配するとともに複数重ね合わせてその下端をカバーに固定する布片に設けることを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、カバーの幅方向に沿って配するとともに複数重ね合わせてその下端をカバーに固定する布片に係着部を設けるようにしたから、係着部を多数設ける場合であっても、係着部を互いに重ね合わせてコンパクトにすることができる。
請求項4記載の発明は、前記布片の係着部に沿って補強部を設けるとともに、下層の布片に設ける補強部を、上層の布片に設ける補強部よりも上端寄りに位置付けることを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、係着部の幅方向に沿って補強部を設けたから、ベッドの背面を起こした際、シーツ類を介して病人等の荷重が係着部にかかっても、補強部によって係着部の破損を防ぐことができる。特に、係着部とシーツ類とを安全ピンを用いて係着する場合には、安全ピンを留めた個所に荷重が集中するが、補強部により荷重の集中個所の破損を効果的に防止することができる。
また、下層の布片に設ける補強部を、上層の布片に設ける補強部よりも上端寄りに位置付けることにより、上下に重なり合う係着部の補強部の位置をずらすことができるから、補強部同士が上下で重なり合ってその部分が嵩高くなってしまうことがない。また、下層の係着部にシーツ類を取り付ける際には、上層の係着部が上から覆い被さって作業の邪魔となりやすいが、下層の布片の補強部は上層の布片の補強部よりも上端寄りに位置するから、下層の係着部にシーツ類を取り付ける際、補強部付近の位置が作業者(介護者)にとって比較的手前側となり、作業性が良い。
請求項5記載の発明は、前記布片をカバーに対して着脱自在とすることを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、布片をカバーに対して着脱自在としたから、カバーに比べると汚れる頻度が高いと考えられる布片をカバーから分離して、布片だけを洗濯することができ、洗濯物の量を減らして、介護者の洗濯の負担を軽減することができる。
請求項6記載の発明は、係着部に対してシーツ類を係着させる安全ピンの針が貫通しないシート体を、係着部の下面を覆うようにカバーに設けることを要旨とするものである。
請求項6記載の本発明によれば、マットレスとともに又はマットレスに替えて、床ずれ防止に有効とされるエアマットを使用する場合であって、安全ピンを使用して係着部にシーツ類を係着するばあいであっても、安全ピンの針が貫通しないシート体が係着部の下面を覆って、安全ピンがエアマットに刺さってエアマットを破損してしまうことを防止することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシーツ類固定具と、シーツ類とからなり、シーツ類の上端に、前記係着部と互いに係着する被係着部を設けることを要旨とするものである。
請求項7記載の本発明によれば、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシーツ類固定具を作成するとともに、市販のシーツ類の上端に簡単に手を加えるだけで、前記請求項1ないし請求項6の発明の効果と同様の優れた効果が得られる。
本発明のシーツ類固定具およびこのシーツ類固定具を用いた寝具は、背面が起伏自在のベッドのマットレスに取り付ける複数のシーツ類にしわが寄りにくくするとともに、従来に比べてより確実にシーツ類の寄りを防いで床ずれを防止でき、更に、従来に比べて介護者のシーツ類の交換の負担をより軽減できるとともに、市販のシーツ類を使用することができて作成の手間が少なく済む。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明のシーツ類固定具の1実施形態を示す全体斜視図である。シーツ類固定具は、マットレスの頭部に被せる袋状のカバー10と、カバー10の頭部側の側面に取り付ける布片11と、カバー10の背面下側に取り付けてカバー10と後述のマットレス載置台とを固定する結着部材12と、布片11上面を覆うようにカバー10に取り付ける覆い布16とで構成する。また、布片11の下面を覆うように位置するシート体14と、シート体14を収納するシート体保持袋15とを備える。
シーツ類固定具は、シート体14及び結着部材12を除いて全体として肌触りの良い木綿などの布製であり、カバー10をマットレスの頭部に被せ易くするとともにフィットさせるため、カバー10の開口部10a付近の側面には、伸び縮み可能なギャザー部17を設けてその裏面にゴムを縫い付ける。なお、この他にも、トリコットやオペコットのような伸縮可能な布地でカバー10の側面を構成するようにして、カバー10の開口部10a付近の伸縮性を確保するようにしても良い。
布片11は安全ピンが貫通可能であるとともに、安全ピンを介してシーツ類を保持できるよう、ある程度丈夫な布である帆布により構成し、カバー10の幅方向に沿って設ける。このような布としては、帆布の他、例えば綿織物を2枚重ねにしたものや、薄手のデニム生地等が使用可能である。このような布片11を複数枚重ね合わせた状態で、その下端をカバー10の頭部側に縫い付けて固定する。
なお、本実施例においては布片11を4枚設ける構成とするものの、布片11の枚数はこれに限らず、複数であれば何枚でも構わない。しかし、後述のように、シーツと防水シートとを併用してマットレスへの水漏れを確実に防ぐためには、4枚以上であることが好ましい。
また、布片11の取り付け位置は、カバー10の頭部側であり、例えばカバー10の上面(図中手前側の面)の頭部側に設けることも可能であるが、シーツ類固定具をマットレスに装着した際、布片11が病人等の頭に当らないよう、できるだけカバー10の頭部側の端寄りに設けることが望ましく、本実施例のように、カバー10の頭部側の側面に設けるのが最も良い。
また、布片11の幅方向に沿って厚手の布を縫い付けて補強部13とする。このように幅方向に沿って細長く配置する厚手の布としては、例えば、綿とレーヨンの混紡の真田紐などを使用することができる。そして補強部13の位置よりも、わずかに下端寄りの布片の部分が、安全ピンを留める個所である係着部28となる。すなわち、係着部28はカバー10の幅方向に沿って設けられるとともに、互いに重なる布片11上に位置することによって複数並列した状態となり、補強部13は係着部28に沿って設けられることとなる。
各布片11の補強部13の位置関係は、図3に示すように、下層に位置する布片11の補強部13ほど、上端(図中右側)に設けるようにする。例えば、最上層の布片11の補強部13aよりも、その下側の布片11の補強部13bを、上側に設けるようにする。このように補強部13を設ける位置を互いにずらすことにより、布片11を重ね合わせた際、補強部13同士が重なり合ってその部分が嵩張ってしまうことがない。
再び図1に示すように、シート体14は布片11の特に係着部28下側全面を覆うよう、シート体保持袋15に挿入して保持するポリプロピレン製シートであり、安全ピンが貫通せず、適度な可撓性を実現できるよう0.5〜1.0mm程度の厚みとする。なお、シート体14の材質はポリプロピレン等のプラスチックに限定されず、安全ピンの針を通さないものであれば、例えば他の合成樹脂板や金属板であっても良いが、シーツ類固定具の収納時に幅方向に丸め易いよう、可撓性を有する材質で構成することが好ましい。
結着部材12は面ファスナーであり、輪にして留めることができるよう、雌雄面ファスナーを組み合わせて、カバー10の背面に幅方向に沿って約10〜15cm間隔で縫い付けて取り付ける。
次に、使用方法について図2を参照して説明する。図2は、背面が起伏自在のベッドのマットレス載置台18の背面を起こした状態での、シーツ類固定具の使用状態を一部省略して示す縦断側面図である。
背面が起伏自在のベッドそのものの図は省略するが、このようなベッドは一般的に図に示すように、マットレス載置台18を中央部付近で折り曲げて、腰から上の部分を起こすことができるように構成するものであり、マットレスの通気性を確保できるよう、桟状又は網状に構成する。なお、本実施例ではマットレス載置台の形状は網状(格子状)であり、背面が起伏する機構についての説明は省略する。
このようなベッドのマットレス載置台18に載置したマットレス19の頭部に、シーツ類固定具のカバー10を被せる。そして、マットレス載置台18の網目18aに結着部材12を通して、シーツ類固定具をマットレス載置台18に固定する。
なお、結着部材12はマットレス載置台18に固定できるものであれば、帯状の面ファスナーに限られず、例えば紐などの索状で構成し、マットレス載置台18の網目18aに通して結びつけるようにしても良いし、フックでも良い。また、マットレス載置台18が適当な個所に網目18aを有さない場合や、マットレス19そのものがリクライニング機構を有して屈曲自在に構成されており、マットレス載置台18が起伏しない場合などには、マットレス載置台18の枠やベッドの頭部側の柵など、マットレス19の背面で固定できる個所に、結着部材12を固定する。
シーツ類固定具にシーツ類を取り付ける方法は図3に示すように、布片11上にシーツ20や防水シート21等のシーツ類を重ね合わせ、補強部13よりも僅かに下の位置の係着部28で安全ピン22により、係着部28とシーツ類とを固定する。例えば、長さ5cm程度の安全ピン22を、幅方向に約10cm間隔で取り付ける。特に、ベッド上の病人等の体重がかかりやすい中央部付近は、10cm以下の間隔で安全ピン22を取り付ける。
なお、補強部13を、安全ピン22が貫通可能な布により構成した場合には、補強部13上に安全ピン22を留めてシーツ類を取り付けるようにしても良い。この場合、補強部13は係着部28に重ね合わせた状態で、係着部28に沿って設けることとなる。
このとき、係着部28を設ける布片11は下端が縫い付けて固定されており、一方、補強部13は下層に位置するものほど上端寄りに設けるようにしたから、介護者がシーツ類の取り付け作業を行う際には、下層の布片11の補強部13ほど布片11の縫い付け位置である下端から離れて介護者の手前側に位置することとなり、上から多くの布片11が重なる場合であっても、シーツ類の取り付け作業がし易くなる。
また、図3に示すように、ベッド上に横たわる病人等の体への衝撃を軽減して床ずれを防止するため、マットレス19上に更にエアマット23を載置する場合であっても、係着部28の下面にはシート体14が位置して安全ピン22の針の貫通を防止するから、安全ピン22を使用しても、エアマット23を傷つけたり破損したりすることを防止することができる。
このようにして、シーツ類を係着部28に取り付け終えたら、覆い布16を上から被せて、安全ピン22を覆い隠す。
このようにして係着部28に取り付けたシーツ20や防水シート21等のシーツ類は、図2に示すように、ベッドの背面を起こした状態にしても、係着部28を介してカバー10によってマットレス19の頭部側に保持された状態となるから、いずれのシーツ20及び防水シート21も重力方向にずれ下がってしわになることがない。
また、カバー10は結着部材12によってマットレス載置台18に固定されているから、ベッド上に病人等が乗った状態でシーツ類に病人等の体重がかかったとしても、その荷重によってシーツ類がずれるのをより確実に防ぐことができる。
そしてシーツ類が汚れたら、介護者は上層に位置するシーツ類から順に、安全ピン22を外して取り外すことができる。上層のシーツ類を取り外しても、その下には更にシーツ類があるから、必要とするシーツ類を全て取り外してしまうまでは、新しいシーツを取り付ける必要がない。このため、シーツ類が汚れる度にシーツ類の取り外しと取り付けとを同時に行う必要がなく、介護者のシーツ交換の負担を減少させることができる。
なお、シーツ類は吸水性のあるシーツ20や防水シート21を自由に組み合わせて使用することができるが、防水シート21の種類によっては、尿失禁などの多量の水分を完全に止めることができない場合もあるので、本実施例においてはこれを2枚重ねて使用した。また、その上に配置するシーツ20も、交換の手間を少なくするため、2枚使用した。このため、使用するシーツ類の合計は4枚となり、係着部28は4つ以上であることが好ましい。
なお、以上説明した構成の他、図4に示すように、複数重ね合わせて下端を縫い合わせた布片11とカバー10とを別途作成し、これらを互いに着脱可能としても良い。例えば、カバー10の頭部側の側面と、布片11の下端の縫い合わせ部分とに、互いに幅方向の位置をずらすようにして輪24a、24bを取り付ける。これらの輪24a、24bは、例えば幅15mm程度のポリエステル製布テープを輪にして、輪の綴じ口をカバー10の上端及び布片11の上端に縫い付けて構成する。
そして杆体25を、カバー10側の輪24aと布片11側の輪24bとに交互に通すことにより、カバー10に布片11を装着する。なお、この場合、覆い布16は布片11に加えて杆体25をも覆い隠せるよう、カバー10側に縫い付けて設けることが好ましい。
逆に、杆体25を輪24a、24bから引き抜けば、カバー10から布片11を容易に取り外すことができる。そして、カバー10に比べると汚れる頻度が高いと考えられる布片11をカバー10から分離して、布片11だけを洗濯することができ、洗濯物の量を減らして、介護者の洗濯の負担を軽減することができる。
また、係着部28とシート体14との位置関係は前記構成に限定されるものではなく、例えば図5に示すように、布片11のカバー10への取り付け位置自体をずらすことにより、下層の布片11に設ける補強部13bを、上層の布片11に設ける補強部13aよりも上端寄りに位置付けるようにして互いの位置をずらしても良い。そしてシート体14により、全ての係着部28の下面を覆うことができるよう、カバー10の内側に取り付ける。
なお、この場合、シーツ類固定具を洗濯する際に、カバー10よりシート体14を取り外すことができるよう、カバー10へのシート体14の取り付けは、面ファスナー等により着脱自在に行うようにする。
以上、市販のシーツ類をそのまま使用できるシーツ類固定具の構成について説明したが、市販のシーツ類に少し手を加えてシーツ類の保持構造とするだけでも、同様の効果を得ることができる。例えば図6に示すように、カバー10の頭部側の側面に、互いに位置をずらしながら、幅方向に沿って面ファスナー26を複数縫い付けるとともに、シーツ20や防水シート21の裏面の上端に、面ファスナー26と係着する面ファスナー27を縫い付ける。
カバー10側には複数の面ファスナー26を設けたから、カバー10には複数のシーツ20や防水シート21等のシーツ類を着脱自在に取り付けることができる。これにより、前記構成と同様の効果が得られる。
なお、面ファスナー27は、係着部としての面ファスナー26と互いに係着する被係着部として機能するものであるが、カバー10にシーツ類を取り付けるための構成はこれに限らず、フックとフック孔であっても良いし、双方に設ける輪とこれを貫通する杆体であってもよい。
本発明のシーツ類固定具の第1実施形態を示す全体斜視図である。 シーツ類固定具をマットレスに装着した状態を示す縦断側面図である。 係着部付近を拡大して示す縦断側面図である。 本発明のシーツ類固定具の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明のシーツ類固定具の第3実施形態を示す斜視図である。 本発明のシーツ類の保持構造の第1実施形態を示す斜視図である。 従来の介護シーツの1例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 上部体 1a 延長帯
1b 面ファスナー 2 中間体
2a、2b 面ファスナー 3 下部体
3a 面ファスナー 4 介護シーツ
5 ベッド 6 マット
7 マットパット 10 カバー
10a 開口部 11 布片
12 結着部材 13、13a、13b 補強部
14 シート体 15 シート体保持袋
16 覆い布 17 ギャザー部
18 マットレス載置台 18a 網目
19 マットレス 20 シーツ
21 防水シート 22 安全ピン
23 エアマット 24a、24b 輪
25 杆体 26、27 面ファスナー
28 係着部

Claims (7)

  1. 屈曲自在のマットレス又はマットレス載置台を備えて背面を起伏自在とするベッドのマットレス頭部に被せる袋状のカバーと、このカバーの頭部側に位置してシーツ類の上端を係着する係着部とを備え、該係着部をカバーの幅方向に沿って複数並列させるとともに、ベッドのマットレス背面又はマットレス載置台に結着することにより、マットレス背面を起こした際に、係着部及びカバーを介してシーツ類の上端を、ベッドのマットレス背面又はマットレス載置台に固定する索状又は帯状の結着部材をカバーの背面側に複数設けることを特徴とするシーツ類固定具。
  2. 係着部は、マットレス頭部側の側面に位置するよう前記カバーに設ける請求項1記載のシーツ類固定具。
  3. 係着部は、カバーの幅方向に沿って配するとともに複数重ね合わせてその下端をカバーに固定する布片に設ける請求項1または請求項2記載のシーツ類固定具。
  4. 前記布片の係着部に沿って補強部を設けるとともに、下層の布片に設ける補強部を、上層の布片に設ける補強部よりも上端寄りに位置付ける請求項3記載のシーツ類固定具。
  5. 前記布片をカバーに対して着脱自在とする請求項3または請求項4記載のシーツ類固定具。
  6. 係着部に対してシーツ類を係着させる安全ピンの針が貫通しないシート体を、係着部の下面を覆うようにカバーに設ける請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のシーツ類固定具。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシーツ類固定具と、シーツ類とからなり、シーツ類の上端に、前記係着部と互いに係着する被係着部を設ける寝具。
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