JP3668841B2 - サッシの気密材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は障子やドアの開閉に際して外れることなく、しかも取付け取外し作業が容易に出来るサッシの気密材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は窓枠(イ)に2枚のガラス障子(ロ)、(ロ)が嵌っている場合を示し、図2は図1におけるA−A断面拡大図である。ガラス障子(ロ)は窓枠(イ)に設けているレール(ハ)に戸車(図示なし)が載って転動することで開閉することが出来る。そしてガラス障子(ロ)の枠を構成している桟(ニ)には気密材(ホ)が取付けられていて、該気密材(ホ)はレール面に当って、該レール(ハ)との間に隙間が生じないようにしている。
【0003】
図3は開き戸型式の1枚のガラス戸(ヘ)を窓枠(ト)に装着している場合であり、図4は図3のB−B断面拡大図を示している。この場合には、窓枠(ト)に気密材(ホ)が取付けられていて、該気密材(ホ)はガラス戸(ヘ)の桟(チ)に当接して間に隙間が生じないようにしている。図5は図4のC部拡大図であって、気密材(ホ)が桟(チ)に接しているが、同図のように軟質樹脂製の気密材(ホ)は先端部が圧縮変形して桟(チ)に当接する。これは図2に示している気密材(ホ)がレール(ハ)に接する場合も同じであって、桟(チ)との間の気密性が得られる。
【0004】
気密材(ホ)は概略T型をした脚(リ)を有し、該脚(リ)は窓枠(ト)に設けているC型断面の嵌合部(ヌ)に嵌って取付けられている。気密材(ホ)はその本体部分が塩化ビニール等の樹脂又はゴム製の押出し成形品であり、脚部は軟質樹脂、又は半硬質樹脂、時には硬質樹脂が使用されている。ところで、気密材(ホ)の脚(リ)を軟質樹脂、半硬質樹脂、又は硬質樹脂とすることで夫々に問題がある。
【0005】
脚(リ)を軟質樹脂とすることで巻き取ることが出来る為に、在庫スペースを取らず、資材管理が容易であり、そして必要な長さを巻き戻して切断することで使用することが出来る為に無駄が少ない。しかし脚(リ)が軟質樹脂である場合、嵌合部(ヌ)に挿入する場合に摩擦抵抗が大きくなって取付け難く、又一旦取付けた気密材(ホ)は外れ易い。
【0006】
一方、図6に示しているように、ガラス障子(ル)をレールに沿って移動する場合、桟(オ)は気密材(ホ)に接した状態でガラス障子(ル)と共に滑り移動することになるが、桟(オ)と気密材(ホ)間の摩擦によって押出され、気密材(ホ)の脚(リ)は同図のように嵌合部(ヌ)から外れてしまう。そこで上記摩擦を小さくする為に気密材(ホ)の接地量を小さくしなくてはならない。図7に示す点線は普通一般的な接地量であるが、実線で示している形状の気密材(ホ)とするならば桟(チ)と微かに接している過ぎない。従って、気密性が損われる場合もある。
【0007】
逆に、気密材(ホ)の脚(リ)を硬質樹脂とするならば、嵌合部(ヌ)に該脚(リ)を挿入する場合、嵌合部(ヌ)との摩擦は小さくなって挿入し易くなる。そして硬質樹脂である脚(リ)が嵌合部(ヌ)に嵌ることで外れ難くなり、図6に示すような状態にはならない。その為に気密材(ホ)の接地量を大きくすることが出来て、気密性は向上する。
【0008】
図8は脚(リ)を斜線で示すように硬質樹脂とした場合であるが、該脚(リ)を硬質樹脂とするならば縦方向に湾曲して巻き取ることが出来ない。すなわち、巻き取り方向を気密材の接地面と同一方向にすることはできない。従って、所定長さの長尺物として製造する為に必要な長さを切断して使用するが、しかし余分な切れっ端が生じることで無駄が多くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のガラス障子などのサッシの気密性を得る為に用いる気密材には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、嵌合部への取付け取外しが簡単に出来、又取付けた気密材は外れることなく安定し、しかも巻き取って保存・管理することが出来る気密材を提供する。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
本発明の気密材はその脚を概略T型断面とし、概略C型断面の嵌合部に脚が嵌って取付けられるもので、基本形態は従来と共通する。そして本発明の気密材では、脚の一部を硬質又は半硬質の樹脂が使用されて成形される。概略T型脚は気密材本体の裏側から延びる柱と該柱先端にて両側へ突出する係合片から成っている。
【0011】
そこで上記柱は硬質樹脂が使用され、柱先端から延びる係合片を軟質樹脂とする場合、片方を硬質樹脂とする場合、片方を軟質樹脂とする場合がある。柱を硬質樹脂とすることで脚の強度並びに剛性は高くなって気密材本体を安定して支持することが出来、さらに係合片の片方を硬質樹脂とするならば脚の強度・剛性は一段と向上し、しかも他方の脚が軟質樹脂又は半硬質樹脂と成っていることで湾曲出来る為に嵌合部から取外し、取付け可能と成る。
【0012】
一方、本発明の気密材は脚の強度並びに剛性を高くするだけでなく、リング状に巻き取ることが出来るようにしたものであり、その為に硬質樹脂から成る係合片は一方側に限定する。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
【実施例】
図9は本発明の気密材1が水平枠材2に取付けられている場合である。気密材1は気密材本体3の裏側に脚4を有した長尺物であって、気密材本体3は塩化ビニール製又はゴム製で大きな内部空洞5を形成し、脚4は従来と同じく概略T型を成している。ここで、脚4は気密材本体3の裏側から延びると共に先端には両側へ延びる係合片7a,7bが設けられて概略T型を成している。
【0014】
ところで、脚4を構成する柱6及び片方の係合片7a、すなわち斜線で示している部分は硬質樹脂が用いられ、他方の係合片7bだけが軟質樹脂又は半硬質樹脂と成っている。このように柱6及び係合片7aが硬質樹脂と成ることで脚4の強度並びに剛性は高くなって、気密材1は水平枠材2に設けている嵌合部8に安定して取付けられる。
【0015】
嵌合部8は概略C型断面を成し、この嵌合部8の空間に脚4が嵌って取付けられるが、柱6及び片方の嵌合片7aが硬質樹脂である為に強度が高くなって、脚4が嵌合部8から外れることはない。例えば、前記図6に示すように、ガラス障子(ル)の桟(オ)が気密材1に接しながらスライドしても、該気密材1の脚4が嵌合部8から外れて一部盛りあがることはない。
【0016】
しかし脚4の他方側の係合片7bは軟質樹脂からなっている為に、湾曲することが出来、図10に示すように嵌合部8から脚4は外れる。すなわち、気密材本体3を引張るならば係合片7bは湾曲して嵌合部8の開口9から離脱する。勿論、嵌合部8に気密材1の脚4を嵌める場合も同じであって、係合片7bは湾曲して空間へ嵌ることが出来る。
【0017】
そして該気密材1は長い長尺物として製造すると共に、リング状に巻くことが出来る。この巻き付け方向は、気密材1が図9に示す配置状態において、リングが垂直を成すように巻き付けることが出来る。これは脚4の全てを硬質樹脂とすることなく、柱6と片方の係合片7aだけが硬質樹脂となっている為に、この巻き付け方向の断面2次モーメントは比較的小さく成る。
【0018】
図11は本発明に係る気密材を示している他の実施例である。この気密材1の脚4は概略T型断面をしているが、柱先端から延びている両係合片10a,10bは軟質樹脂又は半硬質樹脂から成っている。すなわち柱6だけが硬質樹脂であるが、脚4は嵌合部8から外れ難い。例えば、図6に示すように気密材1の一部が嵌合部8から外れる場合には湾曲しなくてはならないが、柱6が硬質樹脂で構成することで気密材1の湾曲変形を防止することが出来る。しかし嵌合部8から気密材1を取外す場合には、気密材本体3を引張ることで係合片10a,10bが湾曲して開口9から離脱する。
【0019】
以上述べたように、本発明の気密材は気密材本体の裏側に概略T型の脚を設け、該脚の一部を硬質樹脂で構成したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0020】
【発明の効果】
本発明の気密材は概略T型をした脚の一部、すなわち少なくとも柱を硬質樹脂で構成している為に、該脚の強度・剛性は高くなって嵌合部から外れることはない。例えば、障子を開閉する際に桟が気密材に接して滑っても、該気密材は嵌合部から離脱しない。しかし脚全体が硬質樹脂ではない為に嵌合部から外すことが出来、逆に嵌合部に嵌めることも出来る。
【0021】
一方、概略T型断面の脚は全体が硬質樹脂ではなく、柱及び片方の係合片が硬質樹脂で構成している為に巻き取ることが出来、保管スペースが少なくて済み、又巻いている気密材を巻き戻して必要な長さ分を切断して使用することが出来る為に無駄はない。そして、この巻き取り方向は気密材本体の接地面と同一面とすることが出来る為に接地面の変形はなく、常に安定した接地量が得られることで気密性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】窓枠にガラス障子を入れた窓。
【図2】図1のA−A断面拡大図。
【図3】窓枠にガラス障子を入れた窓。
【図4】B−B断面拡大図。
【図5】図4のC部拡大図。
【図6】ガラス障子の桟に引張られて気密材の一部が外れた場合。
【図7】気密材の接地量が少ない場合。
【図8】脚を硬質樹脂で構成した気密材。
【図9】本発明の気密材。
【図10】本発明の気密材を嵌合部から取外す場合。
【図11】本発明の他の気密材。
【符号の説明】
1 気密材
2 水平枠材
3 気密材本体
4 脚
5 内部空洞
6 柱
7 係合片
8 嵌合部
9 開口
10 係合片
Claims (2)
- 窓枠と障子又は戸との間に隙間を無くす為に概略C型断面の嵌合部に脚を嵌めて取付ける気密材において、該気密材は気密材本体と該気密材本体の裏側に設けた概略T型断面の脚から成り、脚を構成する柱を硬質樹脂とし、脚先端の係合片を軟質樹脂又は半硬質樹脂としたことを特徴とするサッシの気密材。
- 窓枠と障子又は戸との間に隙間を無くす為に概略C型断面の嵌合部に脚を嵌めて取付ける気密材において、該気密材は気密材本体と該気密材本体の裏側に設けた概略T型断面の脚から成り、脚を構成する柱を硬質樹脂とし、脚先端の片方の係合片を同じく硬質樹脂にすると共に他方の係合片は軟質樹脂又は半硬質樹脂としたことを特徴とするサッシの気密材。
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JP2001050156A JP3668841B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | サッシの気密材 |
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JP2001050156A JP3668841B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | サッシの気密材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002250181A JP2002250181A (ja) | 2002-09-06 |
JP3668841B2 true JP3668841B2 (ja) | 2005-07-06 |
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Family Applications (1)
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JP2001050156A Expired - Lifetime JP3668841B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | サッシの気密材 |
Country Status (1)
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2001
- 2001-02-26 JP JP2001050156A patent/JP3668841B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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