JP3668118B2 - 不良品管選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋳鉄管のような管の内面に塗布された塗装膜の測定により不良品と判断された管を搬送経路から戻り経路へ搬送する不良品管搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダクタイル鋳鉄管(以下、鉄管と略称する)等については、一般に防錆処理のため鉄管内面にエポキシ樹脂粉体塗装が施される。この塗装膜厚は、JIS規格(JIS G 5528)では、0.3mm以上とされ、最小膜厚は規定されているが最大膜厚の規定はなく、経済的(必要最小限の塗料)な観点から最適な最大膜厚が採用されている。従って、塗装膜厚を測定し適正な塗装膜厚の確保が必要である。
【0003】
塗装膜厚が適正か否かを測定する装置としては、一般に電磁式の膜厚センサを有する膜厚計が使用されている。この電磁式膜厚計は、強磁性の金属ロッドにコイルを巻回したものから成り、このコイルに所定の電流を流してロッド先端を塗装された金属体の表面に近づけると、その表面からの距離に応じてコイルの自己インダクタンスが増減することを利用し、その変化を検出回路において検出して皮膜の厚さを測定するものである。このような測定原理を利用した膜厚計の1つとして「一極式二点調整形電磁式膜厚計」が知られている。
【0004】
この膜厚計は、一般に検査員が手に持って被測定面に膜厚計のロッド先端を押し当てて使用するものである。このため、上記膜厚計は、被測定体の表面での測定に限定され、検査員の手が届く許容範囲内でしか使用できない。特に、鋼管や鋳鉄管等の内面に防錆処理として塗布されている塗装面には手が届かず、視認することができない奥行き内での測定には全く対応できない。このため、このような管内面の塗装膜の測定に対処できる膜厚測定方法及び装置が特開平10−300412号公報で提案されている。
【0005】
この特許公開公報による膜厚測定方法は、上記測定原理による膜厚センサと同様な膜厚センサを有する膜厚計をロボットアームの先端に取り付けて管内の奥行き方向及びこれと直交する方向に移動自在とし、膜厚測定時には膜厚センサのロッド先端を管内の表面に直角に押し当てロッド先端と表面との相対する位置関係の変化により膜厚測定回路の電源を投入して回路を作動させ、膜厚を測定するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような測定手段を用いて膜厚の測定する場合、測定の結果膜厚が規定寸法以下で不足していると、一般的にはその測定結果に基づく不良品の判定信号が主測定回路から出力され、その信号に基づいて鉄管を搬送するライン中からその不良品の鉄管を吊り出して、例えば戻りラインで搬送して再加工するか、スクラップ処理される。
【0007】
しかし、従来は検査品の手作業による膜厚測定しか行なわれておらず、膜厚測定の結果不良品と判断された場合でも、不良品を搬送ラインから自動的に吊り上げて除外する設備は実施されたことがない。一般に、内面に塗装が施された鋳鉄管のような長尺管を吊り上げる場合、内面の塗装を傷付けないようにして安全に吊り上げる方法として、例えばワイヤを掛けてクレーン等で引き上げる方法が多く用いられている。しかし、このような方法は搬送ラインに組込むには不向きであり、膜厚不足による不良品の信号で複数本の管を不良品のみ除外する自動化設備に利用することはできない。
【0008】
この発明は、上記の問題に留意して、内面に防錆塗装処理を施した管のうち、不良品と判断された管を内面の塗装膜を傷めることなく安全、確実に効率よく選別位置で搬送ライン外へ運び出して良品の管と選別し得る不良品管選別装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決する手段として、内面に塗装を施された管を台車に載置して搬送する搬送ラインの選別位置にその上方に管を吊上げて搬送ラインから取り除くよう移動自在な吊上移動手段を設置し、この吊上移動手段は回転自在かつ昇降自在なL字状の1対の吊上レバーを管の長手方向に複数箇所備えたものとし、不良品の信号の指示により1対の吊上レバーを互いに平行状に下ろして回転させ、吊上レバー上に管を載置して吊上げ搬送ライン外へ運び出して不良品を選別するように構成した不良品管選別装置としたのである。
【0010】
上記構成の不良品管選別装置は、内面に塗装を施した管を搬送する搬送ラインの選別位置に設置することが前提であり、不良品であることが前工程で判断された管を選別して搬送ラインから取り除こうとするものである。又、台車は自走式であり、かつこの台車の昇降台上に載置される管を一定の高さ範囲内で昇降自在に支持し得ることを前提とする。搬送ライン上で台車を停止させ、選別操作ができる位置を選別位置とし、この位置より上流側の工程位置で、例えばピンホール検査や塗装膜の測定がそれぞれの管に対して行なわれ、その結果により管が良品であるか不良品であるかの判断は既に行なわれており、その判断結果の良品、不良品の検出信号に基づく制御信号が送られて選別操作が行なわれる。
【0011】
不良品の信号に基づく制御信号が吊上移動装置の駆動部へ送られると、選別位置に待機していた吊上移動手段は吊上レバーを下降させて管の底面より下へ降ろし、不良品に対応する吊上レバーだけを回転させて1対のレバーが互いに対向する向きに保持し、これにより吊上レバー間に管を挾持して吊上げ、これにより台車から不良品の管を取り除く。その後、吊上移動手段は水平に移動して選別位置から離れ、搬送ラインから不良品の管を搬出する。
【0012】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の不良品管選別装置の上流側の工程の装置を含む概略配置図である。図示の不良品管選別装置Aは、上流側の鋳鉄管製造装置(図示せず)で製造されたダクタイル鋳鉄管(以下、鉄管という)の内面に塗装装置(図示せず)でエポキシ樹脂粉体塗装を施した後、ストック台D上に多数並置された鉄管をピンホール検査装置Cでピンホールの有無を検査し、その後塗装膜厚測定装置Bで管内面の塗装膜厚が正常であるかを測定し、上記検査又は測定で良、不良の判断をされた管を良品と不良品に選別搬送するものである。
【0013】
なお、塗装膜厚測定装置Bの設置範囲内には不良品に対し捺印をする不良品捺印装置Sが設置されている。又、上記ストック台D〜ピンホール検査装置C〜塗装膜厚測定装置B〜不良品管選別装置Aの下方にはそれぞれの装置間に亘って鉄管を搬送する搬送装置の台車10がストック台Dまで上流側から管を搬送する搬送装置C0 とは別に設けられている。符号Rは不良品の戻り経路である。この搬送装置では1台の台車が、ストック台Dから不良品管選別装置Aまで3本ずつの鉄管を載置して移動するのに共通に用いられている。
【0014】
図2は不良品管選別装置Aの拡大平面図、図3は側面図である。不良品管選別装置Aは、図示の選別位置で選別された鉄管Pの不良品を吊上げて搬送経路から取り除くための吊上移動手段A1 と、選別位置へ搬送装置の台車10で送り込まれた鉄管Pをこの選別位置で移載して一時的に保持する昇降支持手段A2 と、選別の結果吊上げ不要な良品の管を昇降支持手段A2 を下降させて排出位置へ送る傾斜送り手段A3 とを備えている。
【0015】
搬送装置の台車10は、図3、図4に示すように、上流側から上記選別位置まで布設されているレール11上を走行する車輪12を備えた台板13aと、その上に油圧シリンダ14やリフタ14aなどで昇降自在に設けられた昇降台13bと、この昇降台13b上に設けた3本の鉄管Pを支持する支持具15とを備えている。台車10は、後で説明する傾斜送り手段A3 の傾斜レールの上面より少し高く鉄管Pを持上げた状態で前工程より選別位置で停止すると、昇降台13bを下降させて鉄管Pを昇降支持手段A2 へ移載する。
【0016】
昇降支持手段A2 は、図6に示すように、門形フレーム21に設けた油圧シリンダ22とその左右に1対に設けたスライドシフタ23で左右の昇降をバランスさせながら昇降される水平支持フレーム24上に鉄管P、P、Pを受ける3つの管受具25、25、25から成る昇降支持部20の1対を備えている。油圧シリンダ22の昇降ストロークは、台車10で送られてくる鉄管P、P、Pの下面が傾斜送り手段A3 の傾斜レール上面より少し高い状態で管受具25、25、25に移載できるよう水平支持フレーム24を上昇でき、水平支持フレーム24を下降させると鉄管P、P、Pが傾斜レール上に乗り移るに十分な距離下降するように設定される。
【0017】
吊上移動手段A1 は、図3、図7に示すように、移動台30とこの移動台30が水平に走行移動できるように支持する支持フレーム31上に設置した走行レール32と、移動台30の下方に設けられた吊上手段40とを備えている。支持フレーム31と走行レール32は、前述した搬送装置の搬送方向とは直交方向に鉄管Pを運び出すように延びて設けられている。支持フレーム31は、昇降支持手段A2 で支持される鉄管P、P、Pの上面に接触しない高さ位置に吊上手段40の下端が位置するに十分な高さを有し、かつ3本の鉄管P、P、Pを吊上げる吊上手段40が水平方向に移動するのに支障のない長さを以って形成されている。
【0018】
移動台30は、走行レール32上を走行する車輪33を台板34の前後に備えたモータ駆動の自走式の台車であり台板34には長手方向の前、後端寄りの2つの位置に中央に1つの油圧シリンダ35とこれを挟んで1対のスライドガイド36、36がそれぞれ設けられ、その下端が吊上手段40の昇降台41に連結されている。油圧シリンダ35の昇降ストロークは、図7に示す待機状態の高さ位置から昇降支持手段A2 で支持されている鉄管P、P、Pの下面に吊上手段40の下端を挿入し得る高さ位置まで昇降し得る距離に設定される。
【0019】
吊上手段40は、図8に示すように、長手方向の両端の横フレーム41T に複数本の縦フレーム41L を連結して形成される昇降台41と、その横フレーム41T と縦フレーム41L が交叉する位置に対角状に設けた一対の吊上部材42の3組と、この吊上部材42のロッドを回転させるリンク機構43の3組とから成る。吊上部材42は、取付板に軸受を介して回転自在に取付けた垂直ロッド42R の下端にL字状の吊上レバー42L を設けたものから成り、垂直ロッド42R の上端にリンク機構43が接続されている。なお、この吊上手段40は3組の吊上部材42とこれに接続された3組のリンク機構の各組のそれぞれが独立に動作するように設けられている。
【0020】
リンク機構43は、縦フレーム41L の長さ方向中央に設けた油圧式ロータリアクチュエータ44の回転軸に連結された回転レバー45の両端にそれぞれ接続されるリンク46の他端をV字レバー(回転レバー)47の一端に接続し、このV字レバー47が吊上部材42の垂直ロッド42R の上端に接続されてロータリアクチュエータ44からの回転力がリンク46を介して垂直ロッド42R へ伝達される。さらに対角線上のもう1つの垂直ロッド42R に対しても、V字レバー47の他端にリンク48を接続し、その端に接続した回転レバー49を介して回転力が順次伝達されるようにしている。
【0021】
上記構成の吊上手段40は、図8、図9、図10に示すように、吊上部材42の一対の吊上レバー42L 、42L を1本の鉄管Pの両脇に挿入、下降させて鉄管Pを吊上げる。このとき、図8の(a)図のように挿入前には一対の吊上レバー42L 、42L をその爪先を互いに平行に向けて下降させ、爪先が鉄管Pの下面より少し下まで挿入されるとロータリアクチュエータ44を作動させて吊上レバー42L 、42L を回転させ、図8の(b)図のように互いに対向する向きに停止させる。こうして吊上レバー42L 、42L が鉄管Pの下面に挿入されると、移動台30の油圧シリンダ35を作動させて昇降台41を上昇させて所定高さ位置まで吊上げる。
【0022】
次に、傾斜送り手段A3 は、図2の選別位置に設けられた昇降支持手段A2 の直ぐ両外側に設けられる左右一対の傾斜レール51、51から成る(図5、図6参照)。傾斜レール51、51は、選別位置の入口側を始端とし、一定数の鉄管Pを貯留し得る長さに亘って延び、次の搬送工程に臨む排出位置に至る長さのものとして設置されている。この傾斜レールは51、51両端寄りの適宜位置を支持部材52で若干の傾斜状に支持されている。
【0023】
傾斜レール51、51の終端寄り位置を支持する支持部材52の上端は回転連結部材53を介して傾斜レール51、51に接続されており、又始端寄り位置の支持部材52の頂部には支持台54が設けられ、この支持台54に設けたねじ式の調整ロッド55によりレール51、51の始端側高さ位置を微調整してレール51、51の傾き状態(角度)を調整できるようにしている。又、レール51、51の終端付近にはストッパ56とこれを駆動する油圧シリンダの駆動部57が設けられている。
【0024】
上記のように構成した実施形態の不良品管選別装置Aの作用は次の通りである。内面に塗装を施された鉄管Pを搬送装置の台車で搬送し、ピンホール検査装置Cや塗装膜厚測定装置Bによる検査、測定をした後、鉄管P、P、Pを選別位置へ送り込むと、ここで既に上記検査、又は測定により良品、不良品と判断された結果に従って不良品を吊り上げて搬送装置のラインから取り除き、良品を搬送ラインの排出位置へと送るように選別作業が行なわれる。
【0025】
不良品管選別装置Aの吊上移動手段A1 は、鉄管Pが選別位置へ送り込まれる前又は同時に選別位置の真上の待機位置に予め待機させておく。但し、この待機位置に待機していなくても、遅れて待機位置へ移動して来れば、その後選別作業は可能であるから、待機位置に待機させることは必須ではないが、作業効率を上げるためには待機位置に予め待機させておくのが好ましい。選別位置では、台車10で支持されて送り込まれた鉄管Pを昇降支持手段20へ受け渡しする作業が行なわれる。
【0026】
台車10で支持されて送り込まれる鉄管Pは、台車10の支持具15による支持高さが傾斜送り装置A3 の傾斜レール51の始端高さより所定距離高い状態で選別位置に送り込まれ、その鉄管Pを昇降支持手段A2 へ受渡しするため、図5、図6に示すように、水平支持フレーム24を油圧シリンダ22により上昇させて台車10の支持具15が支持していた高さまで管受具25、25、25を上昇させ、その後台車10のリフタ14aを下降させると、これにより管受具25、25、25に3本の鉄管P、P、Pは受渡しされ、この状態で一定時間保持される。
【0027】
上記受渡し作業が終わると、上記検査、測定による判断結果に基づく制御信号が、図示しない制御回路から吊上移動手段A1 の吊上駆動部である油圧シリンダ35の電磁弁(図示せず)に送られて吊上手段40全体を下降させる。この場合、吊上手段40の各独立に作動する3組の吊上部材42は吊上レバー42L が互いに平行状態で予め待機している。そして、保持されている3本の鉄管P、P、Pのうち、例えば真中の鉄管Pが不良品、他の2本は良品であると判断されていたとすると、この真中の鉄管Pに対応する吊上手段40の駆動部であるリンク機構43のロータリアクチュエータ44へも制御信号が送られる。
【0028】
ロータリアクチュエータ44の作動により対応する組の吊上レバー42L が回転されて爪先端が真中の鉄管Pの下面に挿入され、互いに対向する向きとなる。この状態で吊上手段40が上昇駆動され、これにより真中の鉄管Pが所定高さに吊上げられる。そして、移動台30が水平方向に移動を始め、これにより選別位置から真中の鉄管Pを運び出し、戻り経路Rへと搬送され、再生加工するか、スクラップ処理される。
【0029】
一方、良品と判断された両側の鉄管P、Pは吊上手段40が下降しても、吊上レバー42L で拘束されないため、吊上手段40が上昇するとそのまま昇降支持手段A2 の管受具25、25上に残る。この残った鉄管P、Pは良品であるから、昇降支持部20が下降すると傾斜送り手段A3 の傾斜レール51に移載される。傾斜レール51上に移載された鉄管P、Pは傾斜レール51上を転がり、排出位置へ向って送られる。
【0030】
上記実施形態では選別位置に昇降支持手段A2 を設置して台車10から鉄管Pを受渡して移載し、一時的にこの位置で支持するとしたが、これは台車10が1台であることが前提であり、鉄管Pを昇降支持手段A2 に預けて直ちに台車10を前工程へ戻すことができるようにするためである。従って、例えば台車10を2台に分けて設け、そのうち1台は塗装膜厚測定装置から選別位置へ鉄管Pを搬送する専用台車とし、もう1台をストック台Dからピンホール検査装置C、塗装膜厚測定装置Bへ鉄管Pを搬送する台車とすれば、専用台車を選別位置に選別操作が終了するまで停車させることができる。
【0031】
従って、選別位置に専用台車を停車させている間に台車上の鉄管を選別して吊上移動手段A1 により直接不良品を吊上げ、その後台車の昇降台13bを降ろして良品の鉄管Pを傾斜送り手段A3 へ移載するようにすれば、選別操作は実施できるから、このような設備とすれば昇降支持手段A2 は設けなくてもよい。但し、この場合選別位置に専用台車を停車させる際に停車位置に安定して停止するようブレーキ装置を設けておくとよい。
【0032】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、この発明の不良品管選別装置は搬送ラインの選別位置に設けた吊上移動手段を1対のL字状の吊上レバーから形成し、吊上レバーを互いに対向回転させて不良品管を吊上げ、搬送ライン外へ運び出すよう移動自在に設けたから、並置された複数の管同士の狭い間隔の間であっても吊上レバーを挿入でき、内面に塗装された管であっても傷つけることなく不良品と判断された管のみを確実に、安定して効率よく吊上げ、移動できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳鉄管製造ラインの不良品管選別装置付近の概略配置図
【図2】不良品管選別装置の平面図
【図3】同上の側面図
【図4】搬送ラインの台車の概略図
【図5】台車から昇降支持手段への移載動作説明図
【図6】図2の矢視VI−VIから見た断面図
【図7】図2の矢視VII −VII から見た断面図
【図8】吊上手段の部分平面図
【図9】図8の矢視IX−IXから見た側面図
【図10】吊上手段の要部斜視図
【符号の説明】
10 台車
11 レール
12 車輪
13a 台板
13b 昇降台
14 油圧シリンダ
15 支持具
20 昇降支持部
21 門形フレーム
22 油圧シリンダ
23 スライドシフタ
24 水平支持フレーム
25 管受具
30 移動台
31 支持フレーム
32 走行レール
33 車輪
34 台板
35 油圧シリンダ
36 スライドガイド
40 吊上手段
41 昇降台
42 吊上部材
42R 垂直ロッド
42L 吊上レバー
43 リンク機構
44 油圧式ロータリアクチュエータ
45 回転レバー
46、48 リンク
47 V字レバー
49 レバー
51 傾斜レール
52 支持部材
53 回転連結部材
54 支持台
55 調整ロッド
56 ストッパ
57 駆動部

Claims (5)

  1. 内面に塗装を施された管を台車に載置して搬送する搬送ラインの選別位置にその上方に管を吊上げて搬送ラインから取り除くよう移動自在な吊上移動手段を設置し、この吊上移動手段は回転自在かつ昇降自在なL字状の1対の吊上レバーを管の長手方向に複数箇所備えたものとし、不良品の信号の指示により1対の吊上レバーを互いに平行状に下ろして回転させ、吊上レバー上に管を載置して吊上げ搬送ライン外へ運び出して不良品を選別するように構成した不良品管選別装置。
  2. 前記選別位置の台車上の管のうち良品の管を移載されると排出位置へ傾斜レールで送る傾斜送り手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の不良品管選別装置。
  3. 前記選別位置に管支持部材を昇降させることにより台車から管を移載して支持する昇降支持手段を設け、この昇降支持手段で支持されている管のうち良品の管を昇降支持手段の下降により移載され排出位置へ傾斜レールで送る傾斜送り手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の不良品管選別装置。
  4. 前記1対の吊上レバーを吊上移動手段の昇降台に取り付けて昇降台の昇降により昇降自在とし、昇降台に設けた回転駆動部の出力軸にリンク機構を連結し、リンク機構を1対の吊上レバーの上端に連結して回転自在としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不良品管選別装置。
  5. 前記リンク機構が回転駆動部の出力軸に取付けた回転レバー及び1対の吊上レバーの上端のそれぞれに取付けた回転レバーに対し第1リンクと第2リンクでそれぞれの回転レバーを順次連結して構成され、回転駆動部の正逆回転により1対の吊上レバーの向きを互いに対向状態と平行状態に回転させるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の不良品管選別装置。
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