JP2002096236A - 板状ワークの自動加工設備 - Google Patents

板状ワークの自動加工設備

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JP2002096236A
JP2002096236A JP2000284031A JP2000284031A JP2002096236A JP 2002096236 A JP2002096236 A JP 2002096236A JP 2000284031 A JP2000284031 A JP 2000284031A JP 2000284031 A JP2000284031 A JP 2000284031A JP 2002096236 A JP2002096236 A JP 2002096236A
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Takeshi Toma
武 當麻
Keiichiro Tomimura
圭一朗 富村
Toshisuke Hayashida
俊亮 林田
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない設備コストで能率的なワーク供給がで
きるとともに、多種類少量の加工にも好適に利用するこ
とができる板状ワークの自動加工設備を提供する。 【解決手段】 多段の棚13を昇降可能に装備した搬送
台車10と、各段の棚13を駆動昇降させて所定のワー
ク搬出高さに順次移動させる棚昇降手段と、所定のワー
ク搬出高さにある棚13に載置された板状ワークの端部
を保持して棚13から引き出して加工機械20の加工テ
ーブル22上まで引きずり搬送する多関節ロボット40
などの搬送手段とを備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板などの板状ワ
ークに孔開け加工やプレス加工を施す自動加工設備に係
り、特には、そのワーク搬送構造に特徴を有する自動加
工設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板などの板状ワークを自動加工
する設備においては、多種類の鋼板(板状ワーク)を立
体倉庫などに保管しておき、これをエレベータや無人搬
送台車を用いて搬送し、1枚づつ取出して加工機械に供
給することが行われている。また、積層収容された鋼板
を1枚づつ取出して供給するのに、真空パッドや電磁マ
グネットで吸着して持上げ搬送する搬送手段が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記加
工設備においては以下のような問題点があった。 立体倉庫などに保管した鋼板を加工機械に自動供給
するためには、エレベータ、無人搬送台車、搬入出装
置、などの間でワークの受け渡しを行う必要であり、多
くの設備装置や複雑な制御手段が必要になり、設備コス
トが嵩む。 ワークの受け継ぎ回数が多くなり、供給に時間がか
かる。 搬送手段の真空パッドや電磁マグネットの位置をワ
ークのサイズに合わせて調整する必要があり、段取り替
えに時間がかかる。 サイズの大きいワークの搬入出には、これに合わせ
た大型で大能力の搬送手段が必要となり、設備全体のレ
イアウトに要するスペースが大きくなるとともに、設備
コストが高いものとなる。 多種類少量の加工に不向きとなる。
【0004】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、少ない設備コストで能率的なワーク
供給ができるとともに、多種類少量の加工にも好適に利
用することができる板状ワークの自動加工設備を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、多段の
棚を昇降可能に装備した搬送台車と、各段の棚を駆動昇
降させて所定のワーク取出し高さに順次移動させる棚昇
降手段と、所定の取出し高さにある棚に載置された板状
ワークの端部を保持して棚から引き出して加工機械の加
工テーブル上まで引きずり搬送する搬送機構とを備えて
あることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、先ず、搬送
台車が所定のワーク取出し位置に搬入される。この搬送
台車の各棚には予め種々の板状ワークが差入れ載置され
ており、棚は棚昇降手段によって所定の取出し高さにま
で昇降される。次に搬送機構が作動し、取出し高さにあ
る棚に載置収容された板状ワークの端部を保持して引き
出す。引き出された板状ワークは加工機械の加工テーブ
ル上まで引きずり搬送される。その後、加工テーブル上
でのワーク位置決め処理がなされ、所定の加工が施され
る。
【0008】この場合、板状ワークを持上げて搬送する
のではなく、ワーク重量を搬送面に受け止め支持させて
引きずり搬送するので、搬送手段が担う重量負荷はワー
クの全重量に比べて極少ないものとなり、搬送手段とし
て市販の多関節ロボットや単機能型のロボットを利用す
ることができる。また、ワークのサイズに合わせて保持
位置を変更するような段取り替えの必要も特にはない。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、小型で、かつ、少ない設備コストで能率的なワ
ーク供給ができるとともに、多種類少量の加工にも好適
に利用することができる実用性に優れた板状ワークの自
動加工設備を構成することができる。
【0010】〔請求項2係る発明の構成、作用および効
果〕
【0011】(構成) 請求項2係る発明は、各棚の端
部には、請求項1記載の発明において、各棚のワーク取
出し側の端部に、載置収容した板状ワークの端部が露出
する凹部を形成するとともに、載置した板状ワークが棚
上でずれ動くのを阻止する固定手段を備えてあることを
特徴とする。
【0012】(作用) 上記構成によると、棚からワー
クを取出す際、凹部に板状ワークの端部が露出している
ので、この露出した部分を保持することで、棚から板状
ワークを引き出すことができる。また、搬送台車の移動
中に棚上で板状ワークが不用意にずれ動くことがないの
で、板状ワークの端部が確実に棚の凹部に臨んだ状態に
維持され、ワーク取出しを確実に行うことができる。
【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、上下の棚間隔が小さくても、板状ワークを引き
出すことが容易となり、1台の搬送台車に嵩低く多数の
板状ワークを収容して供給することができ、搬送台車の
入れ替え頻度を少なくすることができる。
【0014】〔請求項3係る発明の構成、作用および効
果〕
【0015】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2に記載の発明において、前記搬送機構を多関
節ロボットで構成し、この多関節ロボットのヘッドに板
状ワークの端部を挟持するクランプ金具と板状ワークを
吸着保持する吸着パッドとを備え、ヘッドの回転によっ
てクランプ金具と吸着パッドを使い分け可能に構成して
あることを特徴とする。
【0016】(作用) 上記構成によると、搬送台車の
棚から板状ワークの端部を保持して引き出して引きずり
搬送する場合にはクランプ金具を利用し、加工機械の加
工テーブル上での位置合わせにおいては、吸着パッドで
板状ワークを表面から吸着保持して加工テーブル上を滑
らし移動させ、位置決め用の接当部に当て付けることが
でき、ワークの供給と位置合わせを1台の多関節ロボッ
トで行うことができる。この場合、位置合わせされた後
の多関節ロボットの余剰の作動に対して、接当による位
置合わせで固定された板状ワークに対して吸着パッドは
吸着面で滑って相対的にずれ動くことができる。
【0017】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、安価に入手できるとともに搬送容量の比較的小
さい多関節ロボットを搬送手段に利用して、ワークの供
給から位置合わせを、それぞれ好適に行うことができ、
実用上の利便性の高いものとなっている。ができる。
【0018】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0019】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
3に記載の発明において、前記吸着パッドを吸着軸心を
中心に回転自在に構成してあることを特徴とする。
【0020】(作用) 上記構成によると、吸着された
れ板状ワークは吸着軸心を中心に回転自在であるので、
板状ワークを加工テーブル上を滑らせて固定の接当部に
接当させて位置合わせする時、板状ワークは吸着パッド
と共に回転して、接当部になじんだ姿勢となる。
【0021】(効果) 従って、請求項4に係る発明に
よると、加工テーブル上での板状ワークの位置合わせが
確実容易となり、請求庚4記載の上記効果を助長する。
【0022】〔請求項5係る発明の構成、作用および効
果〕
【0023】(構成) 請求項5に係る発明は、請求項
1〜4のいずれか一項に記載の発明において、各板状ワ
ークごとの加工用データを記録した記録媒体を装着する
とともに、この記録媒体の加工用データを読取る読取り
手段をワーク供給経路中に配備してあることを特徴とす
る。
【0024】(作用) 上記構成によると、板状ワーク
を加工機械に供給する間に、ワークに備えられたバーコ
ードなどの記録媒体を介して加工用データを読取って、
そのワークに対する加工指令を加工機械に出すことがで
きる。
【0025】(効果) 従って、請求項5係る発明によ
ると、ワーク供給順序に関係なく確実にワークごとに決
められた所定の加工を加えることができ、多種類少量の
加工に特に有効に利用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る板状ワーク
の自動加工設備の全体正面が、また、図2にその平面が
それぞれ示されている。この自動加工設備は、板状ワー
クとしての鋼板Wに孔加工を施すものであり、基本的に
は、ワーク搬入出を行う手押し移動式の搬送台車10、
加工機械20、ワーク搬送機構としての多関節ロボット
40とで構成されている。
【0027】前記搬送台車10は、下端の四隅に車輪1
2を備えた台枠11に多数の棚13を所定の小間隔をも
って上下に積層配備して構成されており、各棚13は、
台枠11に備えたレール14に沿ってワーク搬入出方向
(図1,2中の左右方向)にスライド移動可能に装着さ
れている。また、図4に示すように、棚13自体は棚枠
13aに棒材13bを縦横に取付けて網状に構成された
ものであり、載置した鋼板Wがワーク出し入れ方向に沿
って引っ掛かり抵抗少なく移動できるように、ワーク出
し入れ方向に沿う棒材群によってワーク載置面が形成さ
れている。また、各棚13のワーク出し入れ側の端辺に
は一対の凹部14が形成され、棚13に載置された鋼板
Wの一部が凹部15において露出するようになってい
る。また、各棚13の適所には数個の磁石19が取付け
られ、載置した鋼板Wが勝手にずれ動くのを防止してい
る。
【0028】加工機械20は、その横一側(図では左
側)がワーク搬入出部となっており、このワーク搬入出
部の床面には、搬送台車10の左右外側面に備えたガイ
ドローラ16に作用する左右一対のガイドレール21が
手前から奥側に向けて互いに平行に立設されており、手
押し移動されてきた搬送台車10は、ガイドローラ16
および前記ガイドレール21に案内され、ガイドレール
21の奥端近くに設けたストッパ21aに受け止められ
る所定の台車セット位置に位置決めされるようになって
いる。
【0029】また、台車セット位置と加工機械20との
間には、加工機械20における加工テーブル22の高さ
と同高さに調節された中継搬送テーブル23が配備され
ており、この中継搬送テーブル23および加工テーブル
22の上面には、鋼板Wを若干浮かして抵抗少なく移動
させるためにボールキャスタ24が装備されている。
【0030】さらに、台車セット位置の床面には、搬送
台車10の下にもぐり込んで搬送台車全体を持上げて昇
降させる昇降装置25が配備されるとともに、台車セッ
ト位置の奥側には台車昇降用の検出台26が配備されて
いる。図7に示すように、搬送台車10の奥側の外面に
は、棚13の配列ピッチで搬出高さ検出用のドグ17と
搬入高さ検出用のドグ18とが左右に並んで縦列状に設
けられるとともに、この各列のドグ17,18を検出す
る一対の光電センサ27,28が検出台26の上部に配
備されており、鋼板Wの搬出時には、ドグ17の位置を
光電センサ27で検出して上昇ピッチ送りが行われ、加
工済みの鋼板Wの回収搬入時には、ドグ18の位置を光
電センサ28で検出して下降ピッチ送りが行われる。
【0031】前記多関節ロボット40は、前記中継搬送
テーブル23の奥側に据付けられており、その屈伸およ
び旋回可能なロボットアーム41の先端に備えられた回
転自在なヘッド42にワーク保持機構43が取付けられ
ている。このワーク保持機構43は、図5,6に示すよ
うに、ヘッド42に連結された支持枠44に、前後に並
列配備された2組のクランプ金具45と、下向きに並列
された4個の第1吸着パッド46と、後ろ向きに取付け
られた単一の第2吸着パッド47とを装備して構成され
ており、クランプ金具45は、固定された薄い下爪45
aに対して上爪45bをエアーシリンダ48によって上
下に開閉可能に構成されるとともに、第2吸着パッド4
7はその吸着軸心pを中心にして回転自在に構成されて
いる。
【0032】また、図2に示すように、加工機械20に
は、前記加工テーブル22が前後方向に移動可能に装備
されるとともに、タレット型のパンチングプレス(図示
せず)を備えた加工部本体28が備えられている。ま
た、加工テーブル22の奥側端部には、左右方向に移動
制御可能な左右一対のチャック29が備えられており、
鋼板Wを保持したチャック29を左右に移動させること
でワークのX軸方向の加工位置を決め、加工テーブル2
2全体を前後に移動させることでワークのY軸方向の加
工位置を決めるように制御される。
【0033】本発明に係る自動加工設備の主要部は以上
のように構成されており、次に、その加工手順について
説明する。
【0034】(1)加工作業に先立って、搬送台車10
の各棚13には各種の鋼板Wが予め定められた順序で差
込み載置される。この際、棚13を少し引き出すことで
鋼板Wの載せ付けおよび差入れが容易となり、鋼板Wの
差入れが終わった棚13は台車内に押し込んでおく。
【0035】(2)各種の鋼板Wが収容された搬送台車
10は手押し移動されてワーク装填エリアに搬入され、
左右のガイドレール21と搬送台車10に備えたガイド
ローラ16を介して所定の台車セット位置に位置決めセ
ットされる。なお、棚13に載置収容された鋼板Wは磁
石によって軽く吸着保持され、手押し移動中の振動等に
よって棚13上で大きくずれ動くようなことなない。
【0036】(3)搬送台車10がワーク装填エリアの
台車セット位置に位置決め固定されると、昇降機構25
が起動されて搬送台車10が上昇され、最上段の棚13
が所定のワーク搬出高さに位置決めされる。この時、図
8(イ)に示すようにワーク搬出高さに在る棚13は中
継搬送テーブル23の搬送面より少し高くなるように搬
出高さ検出用のドグ17とこれに対する光電センサ27
の相対高さが設定されている。また、棚13から鋼板W
が引き出される際に棚13が引きずられて搬送台車10
から突出飛び出さないように、棚13のスライド移動が
図示しないストッパ手段によって阻止される。
【0037】(4)次に多関節ロボット40が起動さ
れ、ワーク保持機構43がワーク搬出高さに在る棚13
に接近移動され、この棚13に載置されている鋼板Wの
一端部が凹部15において、ワーク保持機構43のクラ
ンプ金具45で挟持される。鋼板Wの一端部が挟持され
ると、ワーク保持機構43が向きを変えることなく加工
機械20に向けて略水平に移動され、図9に示すよう
に、鋼板Wは棚13から引き出され、中継搬送テーブル
23を経て加工テーブ22の上まで引きずり移動され
る。この場合、上記のように、ワーク搬出高さの棚13
は中継搬送テーブル23より少し高く設定されているの
で、引き出し移動される鋼板Wのクランプ箇所以外の部
分が多少垂れ下がっても、中継搬送テーブル23の端部
に引っ掛かるようなことはない。
【0038】なお、加工対象の鋼板Wが搬送台車10か
ら搬出されると、搬送台車10は、搬入高さ検出用のド
グ18とこれに対する光電センサ28の検出に基づいて
ワーク搬入高さに調整される。ここで、図7に示すよう
に、両光電センサ27,28が同じ高さに設置されてい
るのに対して、搬入高さ検出用のドグ18は搬出高さ検
出用のドグ17より少し高く設置されており、このため
に、搬送台車10は搬出時点より少し下げられ、図8
(ロ)に示すように、加工済みの鋼板Wを受取る時の棚
の高さ(ワーク搬入高さ)は、中継搬送テーブル23の
搬送面より少し低い位置に調整されることになる。
【0039】(5)ロボットアーム41による移動範囲
の限界までワーク保持機構43が移動されると、クラン
プ金具45による挟持が解除され、ワーク保持機構43
は搬送台車10側に復帰移動した後、図10に示すよう
に、第1吸着パッド46で鋼板Wを持ち直し吸着して引
き続き加工テーブル22上に送り込んでゆく。この場
合、加工テーブル22の端部近くに配備され位置決めス
トッパ30はワーク搬送経路よりも下方に没入されてお
り、鋼板Wは、その後端が位置決めストッパ30を通過
するまで引きずり移動される。
【0040】(6)次に、ワーク保持機構43が90度
回転されて第2吸着パッド47が下向きに姿勢変更さ
れ、加工テーブル22上の鋼板Wを第2吸着パッド47
によって一点で吸着保持する。この時、図11に示すよ
うに、加工機械20のチャック29は加工テーブル22
の搬入出部側の所定位置において開放状態で待機してい
るとともに、位置決めストッパ30は上方に駆動突出さ
れている。
【0041】(7)次に、多関節ロボット40が作動を
再開して、第2吸着パッド47で吸着保持された鋼板W
は、位置決めストッパ30およびチャック29に接近す
るように斜めに引きずり移動される。これによって、図
12に示すように、鋼板Wは位置決めストッパ30との
接当によってX軸方向に位置決めされるとともに、一対
のチャック29との2点接当によってY軸方向にも位置
決めされ、鋼板Wは加工前の原点位置にセットされる。
なお、鋼板Wが原点位置に接当固定された後に、なおも
ワーク保持機構43が移動しても、第2吸着パッド47
が鋼板Wの表面を滑って移動し、ロボットアーム41の
過剰の移動を吸収する。
【0042】また、上記接当位置決めにあたり、鋼板W
は単一の第2吸着パッド47で一点支持状態にあるとと
もに、第2吸着パッド47自体がその吸着軸心p周りに
回転自在であるので、鋼板Wは加工テーブル22の表面
に沿って2次元移動するとともに旋回も可能となってお
り、位置決めストッパ30およびチャック29による3
点接当部に無理なくなじむことができる。
【0043】(8)以上で、鋼板Wの加工テーブル22
への位置決め供給が完了し、図13に示すように、チャ
ック29の横移動制御および加工テーブル22自体の前
後移動制御によって孔加工位置を割り出し、所期の孔開
け加工が行われる。
【0044】(9)孔開け加工が終了すると、チャック
29を開くとともに第1吸着パッド46で加工済みの鋼
板Wを吸着し、加工テーブル22上を搬送台車10側に
向けて滑らし移動させる。適当な位置まで移動すると、
ヘッド42を回転させて鋼板Wの端部をクランプ金具で
持ち直し、再び搬送台車10側に向けて押し動かしてゆ
き、この鋼板Wが収容されていた元の棚13に差込み搬
入する。この時、搬送台車10は、搬入高さ検出用のド
グ18とこれに対する光電センサ28とによって高さ制
御され、加工済みの鋼板Wを受取る棚は、中継搬送テー
ブル23の搬送面より少し低いワーク搬入高さに待機し
ており、鋼板Wの送り込み方向先端が中継搬送テーブル
23から突出して多少垂れ下がっても、棚13の先に引
っ掛かることなく円滑に差込まれてゆく。
【0045】(10)以上で1枚の鋼板Wの搬出、孔開
け加工、および、搬入回収までの一連の処理が終了し、
次いで、搬送台車10が1ピッチ上昇制御されて、次段
の棚13がワーク搬出高さにセットされ、以下、上記作
動が順次繰り返される。
【0046】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
【0047】(1)図14に示すように、各鋼板Wの表
面に、加工用データを記録した記録媒体としてのバーコ
ードラベル51を取付けるとともに、鋼板Wの加工テー
ブル22への供給経路中にバーコードリーダ52を配備
し、読取った加工用データに基づいて、そのワークに対
する加工指令を加工機械に出すようにすることもでき
る。 (2)搬送台車10にピッチ昇降に用いるドグを1組だ
け装備するとともに、このドグを検知する光電センサを
上下移動可能に配備し、上昇時と下降時とでセンサ高さ
をアクチュエータで自動的に移動させるように構成し
て、棚13のワーク搬出高さとワーク搬入高さを変える
ようにすることもできる。また、光電センサに代えて近
接センサを利用することもでき、ピッチ送り制御用の検
出手段は適宜変更可能である。 (3)板状ワークを搬送する搬送手段としては、多関節
ロボットを利用する他に、水平直線移動と直線上下移動
とを組み合わせた作動を行うロボットを利用することも
できる。 (4)加工済みの板状ワークWを別の搬送台車などに回
収搬入する形態で実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動加工設備の全体正面図
【図2】自動加工設備の全体平面図
【図3】ワーク搬入出部の正面図
【図4】搬送台車の平面図
【図5】ワーク保持機構の正面図
【図6】ワーク保持機構の平面図
【図7】搬送台車の一部を示す縦断側面図
【図8】(イ)ワーク搬入出部におけるワーク搬出状態
を示す側面図 (ロ)ワーク搬入出部におけるワーク搬入状態を示す側
面図
【図9】加工機械へのワーク供給行程の前半を示す平面
【図10】加工機械へのワーク供給行程の後半を示す平
面図
【図11】ワーク位置決め行程を示す平面図
【図12】ワーク位置決めが完了した状態を示す平面図
【図13】加工行程を示す平面図
【図14】他の実施形態の一例を示す斜視図
【符号の説明】
10 搬送台車 13 棚 15 凹部 20 加工機械 22 加工テーブル 40 多関節ロボット 45 クランプ金具 47 (第2)吸着パッド 51 記録媒体(バーコードラベル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 俊亮 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3C007 DS05 ES05 ET02 EU07 EV02 FS01 FT02 FT11 HS12 NS09 3C033 AA11 BB03 DD04 DD10 HH24 HH27 MM02 NN07 3F022 AA05 FF26 JJ11 KK18 3F061 AA03 BA05 BB02 BC09 BD01 BE02 CA01 CB03 CB05 DB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段の棚を昇降可能に装備した搬送台車
    と、各段の棚を駆動昇降させて所定のワーク搬出高さに
    順次移動させる棚昇降手段と、所定のワーク搬出高さに
    ある棚に載置された板状ワークの端部を保持して棚から
    引き出して加工機械の加工テーブル上まで引きずり搬送
    する搬送手段とを備えてあることを特徴とする板状ワー
    クの自動加工設備。
  2. 【請求項2】 各棚のワーク取出し側の端部に、載置収
    容した板状ワークの端部が露出する凹部を形成するとと
    もに、載置した板状ワークが棚上でずれ動くのを阻止す
    る固定手段を備えてあることを特徴とする請求項1記載
    の板状ワークの自動加工設備。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段を多関節ロボットで構成
    し、この多関節ロボットのヘッドに板状ワークの端部を
    挟持するクランプ金具と、板状ワークを吸着保持する吸
    着パッドを備え、ヘッドの回転によってクランプ金具と
    吸着パッドを使い分け可能に構成してあることを特徴と
    する請求項1または2記載の板状ワークの自動加工設
    備。
  4. 【請求項4】 前記吸着パッドを吸着軸心を中心に回転
    自在に構成してあることを特徴とする請求項3記載の板
    状ワークの自動加工設備。
  5. 【請求項5】 各棚に載置される各板状ワークに、各板
    状ワークごとの加工用データを記録した記録媒体を装着
    するとともに、この記録媒体の加工用データを読取る読
    取り手段をワーク供給経路中に配備してあることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の板状ワーク
    の自動加工設備。
JP2000284031A 2000-09-19 2000-09-19 板状ワークの自動加工設備 Pending JP2002096236A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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