JP3663827B2 - 人力応動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動体を人力で軽く安全に駆動できる人力応動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人力を軽減する装置としてたとえば昇降装置で特開平7−313274号公報に記載されているようなものがある。この装置は図9に示されているように、底面を開口した箱体J2内に棚ユニットJ3が上下方向にスライド可能に配置され、箱体J2の天井部分に4本のワイヤーJ5を巻取り・巻戻しするモーター(図示せず)の回転を制御する駆動制御ユニットからなる昇降ユニットJ4が設けられ、昇降ユニットJ4の4本のワイヤーJ5が棚ユニットJ3の上面の四隅にロックJ6とフックJ7により取り出し可能に連結されて、モーターがワイヤーJ5を巻取り・巻戻しすることにより棚ユニットJ3が上下にスライドするように構成されており、昇降ユニットJ4には棚ユニットJ3が一定の位置まで上昇したことを知らせる上方センサーJ8と、棚ユニットJ3が一定の位置まで降下したことを知らせる下方センサーJ9がその入力に接続され、各センサーからの停止信号により昇降ユニットJ4が作動を停止するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのような装置ではモーターによって収納部分である棚ユニットJ3が昇降することから、人力を要さずに収納物の昇降ができるが、不意に駆動用のリモコンスイッチ(図示せず)に触れてしまった場合、モーターが作動し、箱体J2と棚ユニットJ3との間に手を挟まれる等の事故も起こる危険性があるという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、基台と、前記基台に対して移動可能なラック等の可動体と、前記可動体の移動軌跡を規制して支持する平行リンクやレール等の支持手段と、前記可動体に設けた把手と、前記把手に係る人力の強さおよび人力の方向を検知する人力検知手段と、前記人力検知手段の信号に応じてアクチュエータの駆動力を制御し前記可動体を駆動する制御器とを備え、前記制御器は、人力の方向を正逆2方向に判別し前記可動体の駆動方向に対してあいまいな方向に人力を作用させても意図する方向に前記可動体を駆動する方向判別手段を有するものである。
【0005】
上記発明によれば、可動体に作用する人力の強さおよび人力の方向に応じてアクチュエータの駆動力を制御する制御器を備えていることから、まず人が可動体を動かそうとしてその可動体に人力を作用したとき、その人力に応じてアクチュエータが駆動され、軽く可動体を動かすことができる。また、人力を作用する場所がリモコンスイッチ等と異なり、動かそうとする可動体そのものなので、不意にスイッチに触れて可動体が動くようなことがない。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、請求項1に記載のように、基台と、前記基台に対して移動可能なラック等の可動体と、前記可動体の移動軌跡を規制して支持する平行リンクやレール等の支持手段と、前記可動体に設けた把手と、前記把手に係る人力の強さおよび人力の方向を検知する人力検知手段と、前記人力検知手段の信号に応じてアクチュエータの駆動力を制御し前記可動体を駆動する制御器とを備え、前記制御器は、人力の方向を正逆2方向に判別し前記可動体の駆動方向に対してあいまいな方向に人力を作用させても意図する方向に前記可動体を駆動する方向判別手段を有するものである。
【0007】
そして、たとえば可動体に設けた把手を人力で押したり引いたりすると、その押したり引いたりする人力の強さおよび人力の方向を人力検知手段が検知し、その人力検知手段の検知信号に応じて、制御器がアクチュエータの駆動力を制御し可動体は、平行リンク等の支持手段によって定まった移動軌跡を移動させることができる。そして、制御器に備えた方向判別手段よって、人力の方向を正逆2方向に判別して、その判別された方向に制御器がアクチュエータの駆動力を制御し可動体を駆動させることができる。したがって、人力の作用する方向があいまいであっても、正逆2方向のいずれかに判別して可動体を駆動することができ、たとえば昇降装置の場合であれば、可動体の駆動方向に対して斜めに人力を作用させても、上昇方向か下降方向かを判別して正しく小さい人力で駆動することができる。したがって、人が手動で可動体の把手を動かすのと同じ感覚で自分の意志に応じて安全に駆動でき、かつアクチュエータの駆動力により把手に僅かな人力で動かそうとするだけで、可動体を定まった移動軌跡で楽に動かすことができる。
【0008】
また、本発明は請求項2に記載のように、基台は、収納キャビネットの内部に固定し、可動体が前記収納キャビネットの内部と外部に移動可能な構成としたものである。
【0009】
そして、たとえばラック等を都合のよい高さに昇降して使用することにより出し入れを楽にすることができる。
【0010】
また、本発明は請求項3に記載したように、人力検知手段は、把手に設けたものである。
【0011】
そして、人力検知手段を把手に設けたことにより、把手以外の部分たとえばラックやかご、棚等に触れても、アクチュエータが作動する心配をなくすることができる。
【0012】
また、本発明は請求項4に記載したように、人力検知手段は、把手のひずみによりたとえば電気抵抗等の電気信号が変化するひずみセンサにてなるものである。
【0013】
そして、把手のひずみに応じて電気信号が変化するひずみセンサにより、その電気信号の変化を制御器でそのまま電気的に信号処理してアクチュエータを制御することができる。
【0014】
また、本発明は請求項5に記載のように、制御器は、アクチュエータの作動開始時、作動速度を低速領域を経た後に通常速度にする低速作動開始機能を備えたものである。
【0015】
そして、アクチュエータが作動し始めるとき、必ず低速で動き始めてから後に通常速度で動くように機能するので、可動体にたとえば割れ物等が入っているような場合でもゆっくり動き始めるため衝撃がないので、不用意に可動体の中身を衝撃で破損したり、急に衝撃的に動き始めて驚いたりすることを防止することができる。
【0016】
また、本発明は請求項6に記載のように、制御器は、アクチュエータの作動開始時、低速領域の速度が漸増するものである。
【0017】
そして、アクチュエータが作動し始めるとき、必ず低速で動き始め、かつその後次第に通常速度に近づいて、その後に通常速度で動くように機能するので、可動体の動き始めが滑らかにでき、内容物の破損等を防止でき安心して使用することができる。
【0018】
また、本発明は請求項7に記載したように、制御器は、アクチュエータの作動停止時、作動速度を低速領域を経た後に停止する低速作動停止機能を備えたものである。
【0019】
そして、アクチュエータが作動を停止するとき、通常速度の状態から必ず一旦減速して低速状態にした後に停止するように機能するので、可動体にたとえば割れ物等が入っているような場合でも急停止することなく低速に減速して衝撃を緩和しながら停止できるので、不用意に可動体の中身を衝撃で破損したり、急停止して驚いたりするといったことを防止することができる。
【0020】
また、本発明は請求項8に記載したように、制御器は、アクチュエータの作動停止時、低速領域の速度が漸減するものである。
【0021】
そして、アクチュエータが作動を停止するとき、通常速度の状態から必ず徐々に減速しながら停止するように機能するので、可動体にたとえば割れ物等が入っているような場合でも急停止することなく徐々に減速されながら停止できるので、可動体の停止が滑らかで、内容物の破損等を防止でき安心して使用することができる。
【0022】
また、本発明は請求項9に記載のように、アクチュエータおよび可動体の作動を禁止する作動禁止スイッチを設けたものである。
【0023】
そして、可動体を動かす必要がない場合たとえば制御器やアクチュエータの電源を遮断する等の作動禁止スイッチにより、可動体の作動を禁止する状態にでき非使用時の安全性を高めることができる。
【0024】
また、本発明は請求項10に記載のように、可動体の移動軌跡の終端で可動体の動きを停止するストッパーを設けたものである。
【0025】
そして、たとえば把手を引っぱり続けたり、または押し続けたりした場合においても、可動体の移動軌跡の終端でストッパーにより可動体は自動的に停止することができる。
【0026】
また、本発明は請求項11に記載のように、ストッパーが機能する手前で事前信号を制御器に対して発する終端信号発生器を設けたものである。
【0027】
そして、可動体が移動軌跡の終端でストッパーで停止する事前に、終端信号発生器からの信号により制御器がアクチュエーターの駆動速度を遅くする等の制御が可能になり、滑らかで静かに停止することができる。
【0028】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0029】
(実施例1)
図1は昇降用の人力応動装置の側面図である。
【0030】
図1〜図4は本発明の実施例1の人力応動装置であり、収納キャビネット1には、前方下方に引き出し下降する昇降式のラック10が格納されている。収納キャビネット1は、内面3の両側には基台4のピン5a、5bに枢支した平行リンク6が取り付けられており、両側面で対向し合う前部側のアーム7aは図3に示すように枢軸8により連結され同体回転するようになっている。
【0031】
平行リンク6は、前後アーム7a、7bの自由端部間を取り付け座9により連結されリンク機構を構成している。
【0032】
可動体であるラック10は、両側板11と底面から背面につながる線材や薄板材等よりなるかご12と、線材や樹脂成形材等よりなる棚13と、前方下部に取り付けられた把手14により構成されており、その両側板11が平行リンク6の取り付け座9に固定されている。
【0033】
ここで、物品はかご12と棚13に収納し、把手14をにぎってラック10の出し入れ操作を行うものである。
【0034】
また、基台4の内側には、後部側アーム7bに連結されて同時回転する回転板15と、ねじりバネ16が配置されており、ねじりバネ16の先端は一方を固定金具17と、他方を回転板15に取り付けられた受けピン18に当接し、ラック10が引き出されて下降していくときこのねじりバネ16を巻き上げ、この反力によりラック10の出し入れが軽い操作で行えるようになっている。
【0035】
さらに、可動体であるラック10の把手14は中空パイプで構成され、その把手14の内部には、その把手14に作用する人力の強さおよび人力の方向を検知するための人力検知手段23であるひずみセンサが組み込まれている。そして、そのひずみセンサ23の信号は、基台4の内側に設けた制御器24に伝送され、ひずみセンサ23の信号に応じてモータ25を駆動する構成である。
【0036】
なお、モータ25は、前記回転板15と歯車26によって減速増力して動力伝達される構成である。
【0037】
また図において、19は基台4に取り付けられたストッパーであり、後部側アーム7bが垂直位置よりやや後方に傾いた位置でこのストッパー19に当接してラック10は格納状態となり、次に図に示すように、ラック10を引き出していくとき後部側アーム7bは、ほぼ水平位置でストッパー19の反対側に当接して停止するようになっている。すなわち、可動体であるラック10の移動軌跡の終端で可動体の作動を機械的に停止する。このストッパー19は、金属板に2方の曲げ起し片20a、20bを形成し、ゴム製の衝撃吸収体21a、21bを接着固定してあるとともに、電気的にアクチュエータであるモータ25を停止させるための終端信号発生器である停止スイッチ28、29が装着してある。停止スイッチ28,29は、後部側アーム7bがストッパー19のゴム製の衝撃吸収体21a、21bに当たる手前で働く位置に、ストッパー19と一体的に構成してある。
【0038】
次に動作、作用について説明する。図1において、収納キャビネット1内に基台4および平行リンク6等により支持された2点鎖線で示した状態にある可動体であるラック10の把手14を手前(図では右下方向)に引っ張ると、把手14の内部に組み込まれた人力検知手段23であるひずみセンサが、人力の強さおよび人力の方向を示す信号として制御器24に伝達し、その制御器24がアクチュエータであるモータ25を駆動する。
【0039】
そしてモータ25の動力は歯車26により回転板15を通じて平行リンク6の後部側アーム7bに伝達され、平行リンク6は前方へ回転し、可動体であるラック10は略水平を保ちながら手前下方に移動する。
【0040】
制御器24は、把手14の人力検知手段であるひずみセンサ23の信号により、人力の強さが所定値以下になったことを検知したときアクチュエータであるモータ25の作動を停止する構成なので、把手14を引き下げようとする力を抜いたり、把手14から手を離すと、その過程で制御器24は人力の強さが所定値以下になったことを検知し、モータ25の作動を停止する。
【0041】
したがって、ラック10を引き下げる途中で把手14を引き下げようとする力を抜くか把手14から手を離せば、ラック10はその位置に停止できる。すなわち、ラック10を途中のどの位置にでも使い易い任意の位置に停止することができる。
【0042】
また、制御器24は、可動体10の人力検知手段23に作用する人力の強さおよび人力の方向に応じてアクチュエータ25の駆動力を制御する構成なので、人が可動体であるラック10を動かそうとしてその把手14に人力を作用したとき、その人力に応じてアクチュエータであるモータ25が駆動され、モータ25の力が補助してくれるのでラック10を僅かな人力で軽く動かすことができる。また、人力を作用する場所がリモコンスイッチ等などのボタンスイッチを押すようなものと違って、動かそうとするラック10の把手14そのものなので、不意にスイッチに触れてしまって意志に反してラック10がかってに動いてしまうといったようなことがない。したがって、人力で軽くかつ安全に駆動することができる。これは、ラック10を上昇させる場合および下降させる場合いずれも同様である。
【0043】
また、人力検知手段であるひずみセンサ23が人力の強さおよび人力の方向を検知し、その人力検知手段23の検知信号に応じて、制御器24がアクチュエータであるモータ25の駆動力を制御し可動体であるラック10を駆動するように作用する。したがって、人が手動でラック10を動かすのと同じ感覚で自分の意志に応じた方向に安全に駆動でき、かつモータ25の駆動力により大幅に人力を軽減でき、楽に動かすことができる。
【0044】
人力検出手段であるひすみセンサ23は、棒状の把手14に固着して設けてあり、棒状の把手14に人力を作用すると把手14に僅かなたわみを生じる。そのたわみ度合いに応じて把手14に固着してあるひずみセンサ23の電気抵抗が変化し、人力の強さが検出できる構成である。ひずみセンサ23の電気信号は電気抵抗の変化に限られるものではなく、リラクタンス変化や静電容量変化などいかなる電気信号変化であれ、把手14のたわみ量に応じて電気的な物性値が変化するものであれば、いずれでも同様に機能できる。
【0045】
また、把手14のたわみの方向でひずみセンサ23の信号の抵抗値等の絶対値なりひずみゲージをブリッジ結線した構成で正負逆信号が出力される構成等により、把手14に作用する人力の方向を検知することができる。
【0046】
また、把手14は棒状にしたことにより、掴みやすいばかりでなくひずみセンサ23の信号を得るのに好都合なたわみが得られるメリットがある。
【0047】
また、把手14を中空のものにすることにより、その内面にひずみセンサ24を固着しやすく、かつ把手14によってひずみセンサ24が保護されるとともに、電気信号を制御器24に伝達するための電線もその中空部分を通すことができ、表面に電線やひずみセンサ23が露出しないので、長期耐久信頼性を確保することができる。
【0048】
また、人力検知手段であるひずみセンサ23を把手14に設けたことにより、把手14以外の部分たとえばラック10やかご12や棚13などに触れても、アクチュエータであるモータ25が作動する心配をなくすることができる。
【0049】
また、ラック10に乗せた品物が比較的重い品物であった場合等に、引き下ろしたラック10を持ち上げて収納キャビネット1に収納するような場合、ラック10を押し上げるために把手14を押す力に応じて、人力検知手段であるひずみセンサ23のひずみ信号も大きくなり、その信号に応じて制御器24がアクチュエータであるモータ25の駆動力を増大し、モータ25が補助する力が大きくなる。したがって、重いものでも僅かな人力で収納や取り出しを楽に行うことができる。
【0050】
また制御器24は、人力の方向を正逆2方向に判別する方向判別手段27を備え、方向判別手段の判別結果に応じてアクチュエータを正逆駆動する構成である。
【0051】
そして、制御器24に備えた方向判別手段よって、人力の方向を正逆2方向に判別して、その判別された方向に制御器24がアクチュエータであるモータ25の駆動力を制御し可動体であるラック10を駆動させることができる。したがって、人力の作用する方向があいまいであっても、正逆2方向のいずれかに判別して可動体を駆動することができる。
【0052】
たとえば把手14を水平に手前に引っ張った場合も真下に垂直に引っ張った場合も斜め下に引っ張った場合いずれとも、方向判別手段よってラック10を前下方に移動する方向にモータ25を作動する。また把手14を水平に奥に押した場合も真上に垂直に押した場合も斜め上に押した場合いずれとも、方向判別手段よってラック10を後上方に移動する方向にモータ25を作動する。このように可動体10の駆動方向に対してあいまいな方向に人力を作用させても、上昇方向か下降方向かを判別して小さい人力で正しく意図する方向に駆動することができる。
【0053】
また制御器24は、人力検知手段であるひずみセンサ23が検知する人力の強さの信号に応じてアクチュエータであるモータ25の駆動速度を制御するように構成してある。したがって把手14を強めの人力で押すか引くかすると、ラック10は速めの速度で昇降し、把手14を弱めの人力で押すか引くかすると、ラック10は遅めの速度で昇降する。
【0054】
たとえばラック10を速く動かしたいとき、一般的に人は自然に強めの力をラック10の把手14に掛ける。そうした場合、ひずみセンサ23が検知する人力の強さの信号は大きくなり、モータ25の駆動速度を速めるように制御器24が駆動する。
【0055】
逆にラック10を遅く動かしたいとき、一般的に人は自然に弱めの力をラック10の把手14に掛ける。そうした場合、ひずみセンサ23が検知する人力の強さの信号は小さくなり、モータ25の駆動速度を遅くするように制御器24が駆動する。このように、人が手動でラック10を動かすのと同じ感覚で自分の意志に応じた速度で、かつ僅かな人力で安全に動かすことができる。
【0056】
また制御器24は、人力の強さが所定値以上になったことを人力検知手段であるひずみセンサ23が検知したときアクチュエータであるモータ25の作動を開始する構成にしてある。
【0057】
そして、制御器24は人力検知手段であるひずみセンサ23の信号、すなわち人力が所定値以上にならないとアクチュエータであるモータ25が作動しないので、たとえばラック10の把手14にあやまって少し触れたくらいでモータ25およびラック10が不意に動くようなことはなく、所定以上の人力が作用してから動き始める。したがって不用意に動くことを防止でき、より安心して使用することができる。
【0058】
また制御器24は、アクチュエータであるモータ25の作動開始時、作動速度を低速領域を経た後に通常速度にする低速作動開始機能を備えており、モータ25が作動し始めるとき、必ず低速で動き始めてから後に通常速度で動くように機能するので、たとえば可動体であるラック10に割れ物等が入っているような場合でもゆっくり動き始めるため衝撃がなく、不用意にラック10の中身を急に動き始めた衝撃で破損したり、急に動き始めて驚いたりすることを防止できる。
【0059】
また制御器24は、アクチュエータであるモータ25の作動開始時、低速領域の速度が漸増する速度漸増機能を備えており、モータ25が作動し始めるとき、必ず低速で動き始め、かつその後次第に通常速度に近づいて、その後に通常速度で動くように作用するので、ラック10の動き始めが滑らかにでき、内容物の破損等を防止でき安心して使用することができる。
【0060】
また制御器24は、アクチュエータであるモータ25の作動停止時、低速領域の速度が漸減する速度漸減機能を備えており、モータ25が作動を停止するとき、通常速度の状態から徐々に減速しながら停止するように機能するので、ラック10にたとえば割れ物等が入っているような場合でも急停止することなく徐々に減速されながら停止するように作用するので、ラック10の停止が滑らかで、内容物の破損等を防止でき安心して使用することができる。
【0061】
また可動体であるラック10は、アクチュエータであるモータ25の作動により昇降移動する構成で、モータ25の作動によってラック10が昇降移動できるので、重いものでもたとえばラック10の内容物の重量の何分の一かの僅かな人力によって上下でき、高所に収納したり取り出したりすることを安全でかつ楽にすることができる。
【0062】
またアクチュエータは、正逆動作可能なモータ25を用いた構成なので、一つのモータ25で可動体であるラック10を僅かな人力によって正逆方向に動作することができる。
【0063】
またアクチュエータは、速度制御可能なモータ25を用いた構成なので、人が手動で可動体であるラック10を動かすのと同じ感覚で、かつ自分の意志に応じて僅かな人力でラック10を任意の速度で滑らかに動かすことができる。
【0064】
またモータ25を、超音波モータを用いた構成にすることにより、正逆動作および速度制御が可能で、減速機構なしに低速大トルクを得ることが可能で、小型で大きい駆動力が得られるので、僅かな人力で可動体を任意の速度で滑らかに動かせる人力応動装置を、大型化せずにコンパクトに実現することができる。
【0065】
また、基台4にアクチュエーターであるモータ4を組み付けることにより、可動体であるラック10を基台4に支持するアーム7a,7bおよび平行リンク6で構成される支持手段を駆動するユニットとしてコンパクトに構成することができる。
【0066】
また、基台4に制御器24を組み付けることにより、上記と同様に基台4に支持する支持手段を駆動するユニットとしてコンパクトに構成することができる。
【0067】
また、ラック10の支持手段であるアーム7a,7bおよび移動軌跡の終端でアーム7a,7bおよびラック10の動きを停止するストッパー19を設けてあるので、たとえば把手14を引っぱり続けたり、または押し続けたりした場合においても、アーム7a,7bおよびラック10の移動軌跡の終端でストッパー19によりアーム7a,7bおよびラック10は自動的に停止することができて安全である。
【0068】
また、ストッパー19は、可動体10の作動を機械的に停止するストッパーとした構成なので、たとえば制御器24が故障して制御器24がアクチュエータ25を駆動する状態が解除されなくなったりした場合においても、可動体10の作動を停止するので安心して使用できる。
【0069】
また、ストッパー19は、ゴムやばね等の衝撃吸収体を有した構成なので、可動体10はストッパー19によって停止するときその衝撃吸収体により、衝撃なく停止することができる。
【0070】
また、終端信号発生器である停止スイッチ28,29をストッパー19と一体的に構成したことにより、ストッパー19と終端信号発生器28,29との相対位置のばらつきを小さくできる。したがって、ストッパー19で停止するときの、ストッパー19の位置に対して終端信号発生器28,29の信号を発生するタイミングのばらつきを小さくすることができる。たとえば、終端信号発生器28,29が働いたとき、すぐ制御器24がアクチュエータを低速にすることによりストッパー19に当たって停止する際さらに滑らかに静かに停止するような制御をより確実に行うことができる。
【0071】
また、実施例では終端信号発生器28,29を接触式のスイッチで示したが、たとえばリードスイッチやホール素子、磁気抵抗素子、フォトトランジスタ等の非接触センサを用いることにより、接触部の磨耗等により作動位置が変動するような不都合を防止できるとともに、長期作動信頼性を確保することができる。
【0072】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の人力応動装置であり、実施例1と異なる要点は、基台4を押し入れ30の底面31に固定する構成とした点である。
【0073】
このように、基台4の固定構造物への取付面を基台4の下側にする構成によって、固定構造物がラック10の両側面にない引き戸の押し入れにも、実施例1同様の作用効果を有する人力応動装置を取り付けることができる。
【0074】
そして、押し入れ30の上段もしくは下段等の底板面31に人力応動装置の基台4を取り付けることができ、たとえばラック10等を都合のよい高さに昇降して使用することにより布団等の出し入れを楽にすることができる。
【0075】
また、基台4は箱状に形成して蓋により中に異物が入らない構成にしてある。
【0076】
そして、基台4の中に異物が入らない構成により基台の中の動く部分に触れる心配がないので、指などを歯車に挟んだりする心配がなく安全であり、また布団のわたごみやその他の異物等が制御器をショートさせたり可動部分に噛みんだりする故障や事故を防止することができる。
【0077】
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の人力応動装置であり、実施例1と異なる要点は、基台4を押し入れ30の天面31に固定する構成とした点である。このように、基台4の固定構造物への取付面を基台4の上側にする構成によって、固定構造物がラック10の両側面にない引き戸の押し入れにも、実施例1同様の作用効果を有する人力応動装置を取り付けることができる。
【0078】
そして、押し入れ30の上段もしくは下段等の天井面32に人力応動装置の基台4を取り付けることができ、たとえばラック10等を都合のよい高さに昇降して使用することにより布団等の出し入れを楽にすることができる。
【0079】
実施例1や実施例2は、収納時にラック10を上に収納し、ラック10の中に品物を出し入れするとき下に降ろして使用する人力応動装置の例でしめしたが、実施例3は、逆に収納時にラック10を降ろして収納し、出し入れ時に上に上げて使用する人力応動装置である。この人力応動装置は、たとえば台所の流し台の下に食器洗い器を収納し、食器類をその食器洗い器へ出し入れする場合等、腰を屈めなくてもいい使い易い高さまで上に上げて食器を出し入れし、通常は下へ下げて収納するような家庭電化商品用の収納ラックとしても有効である。
【0080】
(実施例4)
図7は本発明の実施例4の人力応動装置であり、実施例1と異なる要点は、基台4を押し入れ30の奥面33に固定する構成とした点である。このように、基台4の固定構造物への取付面を基台4の奥側にする構成によって、固定構造物がラック10の両側面にない引き戸の押し入れにも、実施例1同様の作用効果を有する人力応動装置を取り付けることができる。
【0081】
そして、押し入れ30の上段もしくは下段等の奥壁面33に人力応動装置の基台4を取り付けることができ、たとえばラック10等を都合のよい高さに昇降して使用することにより布団等の出し入れを楽にすることができる。
【0082】
(実施例5)
図8は本発明の実施例5の人力応動装置であり、実施例1ないし4が可動体であるラック10がアクチュエータ25の作動により昇降移動する人力応動装置であるのに対し、実施例5と実施例1ないし4とが異なる要点は、可動体であるラック10がアクチュエータ25の作動により略水平移動する人力応動の書棚である。ラック10を移動したいとき、移動したい方向に把手14に軽く人力を作用するだけで、把手14の内部に組み込まれた人力検知手段(図示せず)が、人力の強さおよび人力の方向を示す信号として制御器(図示せず)に伝達し、制御器がアクチュエータであるモータ(図示せず)を駆動し、可動体である書棚のラック10の底部34にあるガイドレール35に嵌合したゴム製の案内車を回転させて、ガイドレール35に沿ってラック10を移動する。
【0083】
このように動作として実施例1が昇降移動であったのが、水平方向の移動になった以外は同様の作用効果を有するものである。
【0084】
また36は、アクチュエータおよび可動体10の作動を禁止する作動禁止スイッチで、可動体10を動かす必要がない場合たとえば制御器やアクチュエータの電源を遮断する作動禁止スイッチ36により、可動体10の作動を禁止する状態にでき非使用時等の安全性を高めることができる。
【0085】
このような作動禁止スイッチ36を実施例1ないし4に設けた場合、同様に可動体10を動かす必要がないときは、作動禁止スイッチ36によって把手14を動かそうとしても、可動体10は静止状態を保つことができて安全である。
【0086】
なお上記各実施例においてアクチュエータとしてモータを例示したが、これは形状記憶合金、油圧や水圧や空圧等のシリンダー、水素吸蔵合金による水素圧力を用いたもの等どのようなものであってもよいものである。
【0087】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可動体の駆動方向に対してあいまいな方向に人力を作用させても意図する方向に前記可動体を駆動する方向判別手段を備えているので、把手にあいまいな方向に人力を作用させても、可動体を定まった移動軌跡で、軽く、かつ安全に駆動できる人力応動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の人力応動装置の可動体の降下状態を示す断面図
【図2】 同人力応動装置のストッパー部を示す詳細図
【図3】 同人力応動装置の昇降機構を示す斜視図
【図4】 同人力応動装置の外観斜視図
【図5】 本発明の実施例2の人力応動装置の可動体の降下引き出し状態を示す外観斜視図
【図6】 本発明の実施例3の人力応動装置の可動体の上昇引き出し状態を示す外観斜視図
【図7】 本発明の実施例4の人力応動装置の可動体の収納状態を示す外観斜視図
【図8】 本発明の実施例5の人力応動装置の可動体の外観斜視図
【図9】 従来の電動昇降装置の構成図
【符号の説明】
4 基台
5 支持手段(アーム、平行リンク)
10 可動体(ラック)
14 把手
23 人力検出手段(ひずみセンサ)
24 制御器
25 アクチュエータ(モータ)
28 終端信号発生器(停止スイッチ)
29 終端信号発生器(停止スイッチ)
31 底面
32 天面
33 奥面
36 作動禁止スイッチ
Claims (11)
- 基台と、前記基台に対して移動可能なラック等の可動体と、前記可動体の移動軌跡を規制して支持する平行リンクやレール等の支持手段と、前記可動体に設けた把手と、前記把手に係る人力の強さおよび人力の方向を検知する人力検知手段と、前記人力検知手段の信号に応じてアクチュエータの駆動力を制御し前記可動体を駆動する制御器とを備え、前記制御器は、人力の方向を正逆2方向に判別し前記可動体の駆動方向に対してあいまいな方向に人力を作用させても意図する方向に前記可動体を駆動する方向判別手段を有する人力応動装置。
- 基台を収納キャビネットの内部に固定し、可動体が前記収納キャビネットの内部と外部に移動可能な構成とした請求項1記載の人力応動装置。
- 人力検知手段は、把手に設けた請求項1または2記載の人力応動装置。
- 人力検知手段は、把手のひずみにより電気抵抗等の電気信号が変化するひずみセンサにてなる請求項1から3のいずれか1項記載の人力応動装置。
- 制御器は、アクチュエータの作動開始時、作動速度を低速領域を経た後に通常速度にする低速作動開始機能を備えた請求項1から4のいずれか1項記載の人力応動装置。
- 制御器は、アクチュエータの作動開始時、低速領域の速度が漸増する速度漸増機能を備えた請求項5記載の人力応動装置。
- 制御器は、アクチュエータの作動停止時、作動速度を低速領域を経た後に停止する低速作動停止機能を備えた請求項1から6のいずれか1項記載の人力応動装置。
- 制御器は、アクチュエータの作動停止時、低速領域の速度が漸減する速度漸減機能を備えた請求項7記載の人力応動装置。
- アクチュエータおよび可動体の作動を禁止する作動禁止スイッチを設けた請求項1から8のいずれか1項記載の人力応動装置。
- 可動体の移動軌跡の終端で可動体の動きを停止するストッパーを設けた請求項1から9のいずれか1項記載の人力応動装置。
- ストッパーが機能する手前で事前信号を制御器に対して発する終端信号発生器を設けた請求項9または10記載の人力応動装置。
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