JP3663136B2 - 抽選装置及びこれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボール等の抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、その抽選用移動物体をこれら抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置及びこれを備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
所定の条件に従って抽選を行い、その抽選結果に応じて特典を付与する遊技機としては、ゲームセンタ等に設置されるメダルゲーム機や、パチンコ店に設置されるパチンコ機などでよく知られている。このような遊技機で用いられる抽選装置としては、所定の抽選プログラムを実行するコンピュータにより抽選を行う制御的な抽選によるもの(以下、「制御的抽選機構」という。)と、ボール等の抽選用移動物体を複数ある抽選口のどれに入るかで抽選を行うような物理的な抽選によるもの(以下、「物理的抽選機構」という。)とに大別することができる。近年の遊技機に用いられる抽選装置では、制御的抽選機構が多く利用されている。これは、物理的抽選機構に比べて、遊技者に対するペイアウト率等の設定が容易である点、簡単な演算器とROM等で構成できるため、構成が格段に簡単であり低コストである点、その構成に必要なスペースが非常に小さくて済む点などについて有利だからである。
【0003】
パチンコ機等では、最終的な抽選はコンピュータを用いた制御的抽選機構により行われるが、その抽選を開始するための抽選すなわち抽選開始条件を満たすか否かの抽選には、パチンコ玉をチャッカーに入れるという物理的抽選機構が用いられている。また、メダルゲーム機では、ビンゴゲーム機などの抽選機構として、物理的抽選機構が用いられている。制御的抽選機構の場合、遊技者の目に見えないコンピュータ内部での演算処理により抽選が行われるため、遊技者にとって抽選が行われているという実感を得ることが困難である。しかし、物理的抽選機構の場合、その抽選が行われている間の抽選状況を遊技者が実際に目で見て確認することが可能である。これにより、遊技者は、抽選が行われているという実感を直感的に感じることができ、抽選に対する興味を湧かせることができる。よって、物理的抽選機構をもつ遊技機は、制御的抽選機構のみの遊技機に比べて、抽選に関する遊技性はやはり高いと言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ボール等の抽選用移動物体を用いて抽選を行う新規な物理的抽選機構を有する抽選装置及びこれを備えた遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、上記抽選用移動物体を保持する第1の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第1保持部材に保持された抽選用移動物体を、所定の排出位置まで回転搬送する第1の回転搬送装置と、上記排出位置で上記第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を保持する第2の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第2保持部材に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口の中から所定の条件に従って選択される一の抽選口まで回転搬送する第2の回転搬送装置と、上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを有し、上記第1回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、上記抽選用移動物体を保持する第1の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第1保持部材に保持された抽選用移動物体を、所定の排出位置まで回転搬送する第1の回転搬送装置と、上記排出位置で上記第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を保持する第2の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第2保持部材に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口の中から所定の条件に従って選択される一の抽選口まで回転搬送する第2の回転搬送装置と、上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを有し、上記第2回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
この抽選装置においては、まず、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、回転駆動する第1回転搬送装置により、その回転軸から放射方向に離れた領域に設けられた第1保持部材で保持しつつ回転搬送する。よって、この第1回転搬送装置による抽選用移動物体の搬送経路は、その回転軸の円周軌道上となる。このようにして第1回転搬送装置により回転搬送された抽選用移動物体は、その搬送経路上にある所定の排出位置で排出される。第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体は、次に第2回転搬送装置に供給され、その第2回転搬送装置は、回転駆動により、その抽選用移動物体を、その回転軸から放射方向に離れた領域に設けられた第2保持部材で保持しつつ回転搬送する。第2回転搬送装置における搬送経路も、第1回転搬送装置と同様に、回転軸の円周軌道上となる。このようにして第2回転搬送装置により回転搬送された抽選用移動物体は、複数の抽選口の中から所定の条件に従って選択される一の抽選口まで回転搬送される。
【0007】
各回転搬送装置における保持部材は、抽選用移動物体を挾持する等して機械的に拘束するもの、抽選用移動物体の物性を利用して吸着させるようなもの、あるいは、抽選用移動物体を単に収容するだけのものであってもよい。また、検出手段としては、マイクロスイッチ等の機械的検出手段や、フォトインタラプタ等の光学式等の検出手段などを用いることができる。
【0008】
ここで、複数の抽選口の中から一の抽選口を選択する条件としては、例えば、第2回転搬送装置に、各抽選口に対応する複数の第2保持部材を設け、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体が複数の第2保持部材のいずれに保持されるかという条件を用いることができる。また、抽選用移動物体が第2保持部材から開放されるタイミングや位置等により、その抽選用移動物体が入り込む一の抽選口が決まるような構成とした場合には、その第2保持部材から開放されるタイミングや位置等を条件とすることができる。このように、抽選用移動物体が第2の回転搬送装置により回転搬送されて一の抽選口に入ると、その抽選用移動物体は、検出手段により検出される。この検出結果は、抽選結果として用いることができ、本抽選装置を用いた遊技機の遊技内容や遊技目的などに応じて、多種の用途に利用することができる。本抽選装置をメダルゲーム機に用いる場合には、例えば、その抽選結果に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出す等の特典を遊技者に付与する。また、本抽選装置をパチンコ機に用いる場合には、例えば、コンピュータによる内部抽選で用いられる当選確率が互いに異なる複数の抽選テーブルの中から、本抽選装置の抽選結果に応じて一の抽選テーブルを選択し、その抽選テーブルを用いた内部抽選を行う等の特典を遊技者に付与する。
【0009】
本抽選装置は、抽選用移動物体を、まず第1回転搬送装置により回転搬送した後、次に第2回転搬送装置により回転搬送するという2段階の回転搬送機構をもち、最終的に、その抽選用移動物体を複数ある抽選口の1つに入れることで物理的な抽選を行う。すなわち、本抽選装置では、2段階で回転搬送中における抽選用移動物体の位置や、それぞれの保持部材から開放されるタイミングなどに応じて、最終的に抽選用移動物体が複数ある抽選口の1つに入り込むという物理的抽選機構を形成する。
【0011】
また、請求項1の抽選装置においては、第1回転搬送装置の回転軸が鉛直方向に対して傾斜しているので、第1回転搬送装置の搬送経路は水平面上を通るものではない。このため、第1保持部材に保持された抽選用移動物体には、第1回転搬送装置による回転搬送力以外に、重力による作用が働くことになる。よって、本抽選装置によれば、導入された抽選用移動物体を、重力の作用を利用して、第1保持部材に保持させたり、排出位置で第1保持部材から開放させたりすることができる。これにより、抽選用移動物体を第1保持部材に保持させたり、排出位置で第1保持部材から開放させたりする手段を省くことができる。
また、本抽選装置による抽選の演出を迫力あるものとするために、回転搬送される抽選用移動物体の搬送経路を長くする場合、その抽選用移動物体を保持する第1保持部材を第1回転搬送装置の回転軸からなるべく離れた位置に配置することが必要となる。このような演出を行おうとすると、第1回転搬送装置が大型化するため、遊技者が第1回転搬送装置による抽選用移動物体の搬送を見るときに、その搬送経路を鉛直方向上方側から見ることが困難となる。しかし、本抽選装置では、第1回転搬送装置による抽選用移動物体の搬送経路が水平方向に対して傾斜しているため、遊技者がその搬送経路を水平方向から見ることが可能となる。
【0012】
また、請求項6の抽選装置においては、第2回転搬送装置の回転軸が鉛直方向に対して傾斜しているので、第2回転搬送装置の搬送経路は水平面上を通るものではない。このため、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を、上記請求項1の抽選装置における第1回転搬送装置と同様に、重力の作用を利用して、第2保持部材に保持させたり、排出位置で第2保持部材から開放させたりすることができる。これにより、抽選用移動物体を第2保持部材に保持させたり、排出位置で第2保持部材から開放させたりする手段を省くことができる。
また、本抽選装置では、上記請求項1の抽選装置における第1回転搬送装置と同様に、遊技者が第2回転搬送装置による搬送経路を水平方向から見ることが可能となる。よって、第2回転搬送装置が大型化しても、遊技者が第2回転搬送装置による抽選用移動物体の搬送を見ることができる。
【0013】
また、請求項の発明は、請求項の抽選装置において、上記第1回転搬送装置は、上記抽選用移動物体が上記第1保持部材に保持されるときに位置する第1の保持位置まで、該抽選用移動物体を案内する第1の案内手段を有することを特徴とするものである。
【0014】
この抽選装置においては、第1の案内手段により、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、第1保持部材に保持されるときに位置する第1保持位置まで案内する。これにより、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、確実にかつ安定して第1保持位置に位置決めすることができる。
【0015】
また、請求項の発明は、請求項の抽選装置において、上記第1案内手段は、上記第1保持位置近傍で上記抽選用移動物体を載置し、かつ、該抽選用移動物体が重力により該第1保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない第1の載置面と、上記第1載置面上に載置された抽選用移動物体を、上記第1保持位置に送り込む第1の送込手段とを有することを特徴とするものである。
【0016】
この抽選装置においては、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、一旦、第1保持位置近傍の第1載置面上に載置させてから、第1送込手段により第1保持位置に送り込み、第1保持部材に保持させる。この第1載置面は、その第1載置面上に載置された抽選用移動物体が重力により第1保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない。このため、その抽選用移動物体は、重力により第1保持位置に向かって移動せず、その第1載置面上に留まってから、第1送込手段により第1保持位置に送り込まれる。よって、本抽選装置に導入された抽選用移動物体は、すぐに第1保持位置に位置して第1保持部材に保持されず、第1送込手段により第1保持位置に送り込まれるまでの間、第1載置面上に留まる。これにより、これを見ている遊技者に、その抽選用移動物体の動向を注目させることができる。
【0017】
また、請求項の発明は、請求項の抽選装置において、球状の抽選用移動物体を用いて抽選を行うものであり、上記第1載置面は、水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであり、上記第1送込手段は、上記第1載置面上の鉛直方向最下方位置に設けられ、上記第1保持位置に向かって延びる溝であって、その溝幅が、上記抽選用移動物体の直径よりも短く、該第1保持位置に向かって徐々に広くなるもので構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
この抽選装置においては、第1載置面が水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであるため、本抽選載置に導入された球状の抽選用移動物体が第1載置面に沿うように案内されると、その第1載置面上で徐々に減速しながら振り子のように移動する。よって、この抽選用移動物体の動きを見ている遊技者の気を引き、抽選演出の効果をより高めることができる。このようにして第1載置面上を移動する抽選用移動物体は、重力の作用を受けることで、最終的に第1載置面上の鉛直方向最下方位置に停止する。この停止位置には、第1送込手段として、第1保持位置に向かって延びる溝が設けられている。この溝の幅は、抽選用移動物体の直径よりも短く、第1保持位置に向かって徐々に広くなっている。よって、第1載置面上で停止した抽選用移動物体は、この溝の構造と重力により、その溝幅が広がっていく方向に移動し、最終的に第1保持位置まで案内される。この溝は、第1載置面上に、V字状の突起部を形成したり、三角形状の切欠部を設けたりすることで形成することができる。よって、第1載置面上の抽選用移動物体を第1保持位置まで送り込むための機械的構成が必要なくなる。
【0019】
また、請求項の発明は、請求項1、2、3又の抽選装置において、上記第2回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されていることを特徴とするものである。
【0020】
この抽選装置においては、第2回転搬送装置の回転軸が鉛直方向に対して傾斜しているので、第2回転搬送装置の搬送経路は水平面上を通るものではない。このため、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を、上記請求項の抽選装置における第1回転搬送装置と同様に、重力の作用を利用して、第2保持部材に保持させたり、排出位置で第2保持部材から開放させたりすることができる。これにより、抽選用移動物体を第2保持部材に保持させたり、排出位置で第2保持部材から開放させたりする手段を省くことができる。
また、本抽選装置では、上記請求項の抽選装置における第1回転搬送装置と同様に、遊技者が第2回転搬送装置による搬送経路を水平方向から見ることが可能となる。よって、第2回転搬送装置が大型化しても、遊技者が第2回転搬送装置による抽選用移動物体の搬送を見ることができる。
【0021】
また、請求項7の発明は、請求項5又は6の抽選装置において、上記複数の抽選口は、上記第2回転搬送装置の回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されており、上記第2保持部材は、上記抽選用移動物体を収容、保持し、上記回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びる第2の保持空間を複数形成する第2の保持空間形成部材であり、上記第2保持空間形成部材は、上記第2保持空間が上記第2回転搬送装置の回転により上記複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、該一の抽選口に対応する位置に、該第2保持空間と該一の抽選口とを連通する開口を有し、上記第2回転搬送装置は、上記第2保持空間内に収容された抽選用移動物体を、上記開口を通じて、上記一の抽選口に送り込む第3の送込手段を有することを特徴とするものである。
【0022】
この抽選装置においては、最終的に抽選用移動物体が入り込む複数の抽選口が、第2回転搬送装置の回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されている。また、第2保持部材は、上記回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びる第2保持空間を複数形成する第2保持空間形成部材で構成されており、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体は、これら第2保持空間のいずれかに収容され、回転搬送されることになる。この第2保持空間形成部材には、第2保持空間が第2回転搬送装置の回転により複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、その一の抽選口に対応する位置に、その第2保持空間とその一の抽選口とを連通する開口が形成されている。そして、抽選用移動物体を保持した第2保持空間が上記一の抽選口と重なったとき、その抽選用移動物体は、第3送込手段により、その一の抽選口に送り込まれる。
【0023】
本抽選装置においては、第2保持空間の延びる方向が第2回転搬送装置による回転駆動により変化する。また、第2回転搬送装置の回転軸が鉛直方向に対して傾斜しているので、第2保持空間が移動する移動面は水平面に対して傾斜している。このため、第2保持空間の延びる方向が水平方向を向いていないとき、その第2保持空間内に収容された抽選用移動物体は、重力の作用を受けて、その第2保持空間内の一方の端部に移動することになる。よって、例えば、その端部に、第2保持空間と一の抽選口とを連通させる開口を設けることで、抽選用移動物体を保持した第2保持空間が、その一の抽選口と重なったときに、第3送込手段により、その抽選用移動物体を、開口を通じて、その一の抽選口に送り込むことができる。ここで、各抽選口の位置は、上記回転軸からの距離が互いに異なるため、各第2保持空間を、複数ある抽選口の1つにそれぞれ対応させることができる。この結果、本抽選装置においては、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体が、どの第2保持空間内に収容されるかによって、その抽選用移動物体が入り込む一の抽選口が選択されることになる。
【0024】
また、請求項8の発明は、請求項5、6又は7の抽選装置において、上記第2回転搬送装置は、上記抽選用移動物体が上記第2保持部材に保持されるときに位置する第2の保持位置まで、該抽選用移動物体を案内する第2の案内手段を有することを特徴とするものである。
【0025】
この抽選装置においては、第2の案内手段により、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を、第2保持部材に保持されるときに位置する第2保持位置まで案内する。これにより、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を、確実にかつ安定して第2保持位置に位置決めすることができる。
【0026】
また、請求項9の発明は、請求項8の抽選装置において、上記第2案内手段は、上記第2保持位置近傍で上記抽選用移動物体を載置し、かつ、該抽選用移動物体が重力により該第2保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない第2の載置面と、上記第2載置面上に載置された抽選用移動物体を、上記第2保持位置に送り込む第2の送込手段とを有することを特徴とするものである。
【0027】
この抽選装置においては、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、一旦、第2保持位置近傍の第2載置面上に載置させてから、第2送込手段により第2保持位置に送り込み、第2保持部材に保持させる。この第2載置面は、その第2載置面上に載置された抽選用移動物体が重力により第2保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない。このため、その抽選用移動物体は、重力により第2保持位置に向かって移動せず、その第2載置面上に留まってから、第2送込手段により第2保持位置に送り込まれる。よって、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体は、すぐに第2保持位置に位置して第2保持部材に保持されず、第2込手段により第2保持位置に送り込まれるまでの間、第2載置面上に留まる。これにより、これを見ている遊技者に、その抽選用移動物体の動向を注目させることができる。特に、上記請求項7の抽選載置のように、第2保持位置でどの第2保持空間内に収容されるかにより抽選用移動物体が入り込む一の抽選口が選択されるような構成においては、抽選用移動物体の動向は遊技者にとって注目度が高くなる。
【0028】
また、請求項10の発明は、請求項9の抽選装置において、球状の抽選用移動物体を用いて抽選を行うものであり、上記第2載置面は、水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであり、上記第2送込手段は、上記第2載置面上の鉛直方向最下方位置に設けられ、上記第2保持位置に向かって延びる溝であって、その溝幅が、上記抽選用移動物体の直径よりも短く、該第2保持位置に向かって徐々に広くなるもので構成されていることを特徴とするものである。
【0029】
この抽選装置においては、第2載置面が水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであるため、第1回転搬送載置から排出された球状の抽選用移動物体が第2載置面に沿うように案内されると、その第2載置面上で徐々に減速しながら振り子のように移動する。よって、この抽選用移動物体の動きを見ている遊技者の気を引き、抽選演出の効果をより高めることができる。このようにして第2載置面上を移動する抽選用移動物体は、上記請求項の抽選装置における第1回転搬送装置と同様に、最終的に第2載置面上の鉛直方向最下方位置に停止し、そこに設けられた溝の構造と重力により、最終的に第2保持位置まで案内される。よって、第2載置面上の抽選用移動物体を第2保持位置まで送り込むための機械的構成が必要なくなる。
【0030】
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抽選装置において、上記第1回転搬送装置を回転駆動する駆動手段と、上記第2回転搬送装置を回転駆動する駆動手段は、同一の駆動手段で構成されていることを特徴とするものである。
【0031】
この抽選装置においては、第1回転搬送装置の駆動手段と第2回転搬送装置の駆動手段とが同一の駆動手段で構成されているので、同一の駆動源からの駆動力で各回転搬送装置を回転駆動させることができる。
【0032】
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の抽選装置において、上記第1回転搬送装置及び上記第2回転搬送装置は、それぞれの回転軸が同一地点に位置し、該回転軸から放射方向に互いに異なる距離だけ離れた各領域に、上記第1保持部材及び上記第2保持部材をそれぞれ有する一体型回転搬送装置で構成されていることを特徴とするものである。
【0033】
この抽選装置においては、上記第1回転搬送装置と上記第2回転搬送装置とが一体に構成された一体型回転搬送装置を用いて、2段階の回転搬送を実現する。この一体型回転搬送装置は、その回転軸から放射方向に互いに異なる距離だけ離れた各領域に、上記第1保持部材及び上記第2保持部材をそれぞれ有する。すなわち、第1保持部材に保持されて回転搬送されるときの搬送経路と、第2保持部材に保持されて回転搬送されるときの搬送経路とが、半径の異なる同心円の円周軌道上となる。尚、第1回転搬送装置、第2回転搬送装置のどちらが内周側に位置してもよい。このような構成により、各搬送経路によって囲まれる面が同一面上に位置することになる。
【0034】
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の抽選装置において、上記第1回転搬送装置は、上記抽選用移動物体の搬送経路の少なくとも一部に、外部から該抽選用移動物体を視認するための第1の窓部を有することを特徴とするものである。
【0035】
この抽選装置においては、遊技者に、第1窓部を介して、第1回転搬送装置により回転搬送される抽選用移動物体の動向を見せることができる。よって、遊技者は、抽選用移動物体の動向を目で見ることができ、抽選が行われるという実感を直感的に感じることができる。
【0036】
また、請求項14の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13の抽選装置において、上記第2回転搬送装置は、上記抽選用移動物体の搬送経路の少なくとも一部に、外部から該抽選用移動物体を視認するための第2の窓部を有することを特徴とするものである。
【0037】
この抽選装置においては、遊技者に、第2窓部を介して、第2回転搬送装置により回転搬送される抽選用移動物体の動向を見せることができる。よって、遊技者は、抽選用移動物体の動向を目で見ることができ、抽選が行われるという実感を直感的に感じることができる。
【0038】
また、請求項15の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14の抽選装置において、上記第1保持部材は、上記抽選用移動物体を収容し保持する第1の保持空間を形成する第1の保持空間形成部材であり、上記第1保持空間は、上記抽選用移動物体を入れるための入口と、上記排出位置で該抽選用移動物体を排出するための出口とが共通した出入口を有することを特徴とするものである。
【0039】
この抽選装置においては、本抽選装置に導入された抽選用移動物体が、第1保持空間形成部材により形成される第1保持空間内に収容され、回転搬送される。このとき、抽選用移動物体が第1保持空間内に入るときの入口は、その抽選用移動物体を排出位置で排出するときの出口と共通している。すなわち、本抽選装置に導入された抽選用移動物体が、第1保持空間に入り込む方向と、第1保持空間から排出される方向とが同一方向となる。これにより、その方向を遊技者がいる向きに向けたり、その方向から遊技者が見たりすることができる構成とすることで、第1保持空間に入り込む瞬間と第1保持空間から排出される瞬間における抽選用移動物体の動向を両方見ることができる。
【0040】
また、請求項16の発明は、抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、上記抽選用移動物体を内部に収容、保持し、鉛直方向に対して傾斜する回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びる保持空間を、該回転軸から放射方向に離れた領域に複数有し、該保持空間内に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口のうちの一の抽選口まで回転搬送する回転搬送装置と、上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを備え、上記複数の抽選口は、上記回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されており、上記回転搬送装置は、上記保持空間が回転搬送により上記複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、該一の抽選口に対応する位置に、該保持空間と該一の抽選口とを連通する開口を有し、かつ、該保持空間内に収容された抽選用移動物体を、該開口を通じて該一の抽選口に送り込む送込手段を有することを特徴とするものである。
【0041】
この抽選装置においては、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、回転駆動する回転搬送装置により、その回転軸から放射方向に離れた領域に複数形成された保持空間内で保持しつつ回転搬送する。各保持空間は、上記回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びるようにそれぞれ形成されており、本抽選装置に導入された抽選用移動物体は、これら保持空間のいずれかに収容され、回転搬送されることになる。回転搬送装置は、抽選用移動物体を保持した保持空間が、回転搬送により、複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、その一の抽選口に対応する位置に、保持空間と一の抽選口とを連通する開口を有する。そして、保持空間に保持された抽選用移動物体は、送込手段により、開口を通じて、回転搬送装置の回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されている複数の抽選口の1つに送り込まれる。
【0042】
本抽選装置においては、保持空間の延びる方向が回転搬送装置による回転駆動により変化する。また、回転搬送装置の回転軸が鉛直方向に対して傾斜しているので、保持空間が移動する移動面は水平面に対して傾斜している。このため、保持空間の延びる方向が水平方向を向いていないとき、その保持空間内に収容された抽選用移動物体は、重力の作用を受けて、その保持空間内の一方の端部に移動することになる。よって、例えば、その端部に、保持空間と一の抽選口とを連通させる開口を設けることで、抽選用移動物体を保持した保持空間がその一の抽選口と重なったとき、送込手段により、その抽選用移動物体を、開口を通じて、その一の抽選口に送り込むことができる。ここで、各抽選口の位置は、上記回転軸からの距離が互いに異なるため、各保持空間を、複数ある抽選口の1つにそれぞれ対応させることができる。このように、本抽選装置に導入された抽選用移動物体は、どの保持空間内に収容されるかによって、入り込む一の抽選口が選択されることになる。
【0043】
また、請求項17の発明は、抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置と、上記抽選装置の抽選結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段とを有する遊技機において、上記抽選装置として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の抽選装置を用いたことを特徴とするものである。
【0044】
この遊技機においては、上述した請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の抽選装置を用いて抽選を行うので、今までにない新規な物理的抽選機構により抽選を行うことができる。そして、この抽選装置による抽選結果に応じて、特典付与手段により遊技者に特典を付与する。この特典付与手段は、本遊技機の遊技内容や遊技目的に応じて、種々考えられる。本遊技機がメダルゲーム機である場合には、例えば、その抽選結果に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出す等の特典を遊技者に付与する特典付与手段を用いる。また、本遊技機がパチンコ機である場合には、例えば、コンピュータによる内部抽選で用いられる当選確率が互いに異なる複数の抽選テーブルの中から、上記抽選装置の抽選結果に応じて一の抽選テーブルを選択し、その抽選テーブルを用いた内部抽選を行う構成をもつ特典付与手段を用いる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、遊技機であるプッシャーゲーム機に適用した一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るプッシャーゲーム機1の外観図である。プッシャーゲーム機1は、10個の独立したプレイフィールド2を有し、各プレイフィールド2では、それぞれ2人の遊技者がゲームを行うことができる。よって、最大で20人の遊技者が同時にゲームを行うことが可能である。また、遊技者が遊技する遊技スペースは、プレイフィールド2ごとに柱3で区切られており、柱3の間は、透明なカバー4で覆われている。これにより、遊技者は、直接、プレイフィールド2内部の機構に触ることができないようになっている。また、各プレイフィールド2では、それぞれ独立したプッシャーゲームを行うステーション10により、プッシャーゲームが実行される。
【0046】
図3は、上記ステーション10の構成を示す斜視図である。この図では、説明のため、図中右側面部分を構成する部材を取り除いた状態になっている。ステーション10には、プレイフィールド2内にメダルを送出するための2つのメダル投入器11が設けられている。尚、図中右側のメダル投入器は、説明のため図示を省略している。メダル投入器11は、プッシャーゲーム機1の前面外側に露出したメダル投入口11aを有する。このメダル投入口11aから遊技者によりメダルMが投入されると、そのメダルMは、メダル通路部11bを通って、その先端から排出される。このメダル通路部11bには、メダルの通過を検出する投入枚数検知センサ11dが設けられており、遊技者が投入したメダルを検出し、その検出信号を、後述のステーション制御部に出力する。メダル通路部11bの先端は、プレイフィールド2内に突出するように配置されており、その先端から排出されたメダルMは、プレイフィールド2内に投入される。また、メダル投入器11は、メダルMの投出方向を遊技者が適宜に選択できるように、プッシャーゲーム機1の本体部分に固定された軸部11cにより回動自在に取り付けられてる。これにより、遊技者は、メダル投入器11のメダル通路部11bの先端を、所定の範囲内で上下左右に向けることができる。
【0047】
メダル投入器11によりメダルMが投入されるプレイフィールド2内には、上段メダル載置台12、中段メダル載置台13及び下段メダル載置台14が設けられている。下段メダル載置台14は、その上面に多数のメダルMを載置する。メダルMが下段メダル載置台14の図中手前側に形成されたメダル落下溝15に落下すると、そのメダルMは、プッシャーゲーム機1の本体前面に設けられた受皿5(図2参照)から排出される。これにより、遊技者はメダルMを獲得することができる。また、下段メダル載置台14の図中手前側端部は、その下段メダル載置台14上に堆積したメダルMが簡単にメダル落下溝15に落ちないよう、ストッパ部14aが形成されている。このストッパ部14aは、下段メダル載置台14上のメダル載置面が上方に屈曲して形成されている。
【0048】
中段メダル載置台13は、下段メダル載置台14の上面に沿って、図示しない載置台駆動手段により、図中矢印Aに示す方向に所定のストロールで往復移動する。このように往復移動する中段メダル載置台13は、中段メダル載置台13が往復移動する下段メダル載置台14部分上に存在するメダルMを、図中手前側に押し出す。尚、図3は、中段メダル載置台13が図中最後位置に移動した状態を示している。また、この中段メダル載置台13は、その上面にメダルMを載置する。中段メダル載置台13上のメダルMが図中手前側に落下すると、下段メダル載置台14上に載置されることになる。中段メダル載置台13が最前位置にないときに、中段メダル載置台13上からメダルMが落下した場合、そのメダルMは、中段メダル載置台13により押されて、多数のメダルMが堆積した下段メダル載置面部分に押し込まれる。このようにしてメダルMが押し込まれると、下段メダル載置台14上に堆積していたメダルMが図中手前側に押され、その押圧力がストッパ部14aで止められていたメダルMに加わり、メダルMがメダル落下溝15に落下する。
【0049】
上段メダル載置台12の図中手前側部分は、中段メダル載置台13の上面に沿って配置されている。中段メダル載置台13が載置台駆動手段により図中矢印Aに示す方向に往復移動すると、上段メダル載置台12は、中段メダル載置台13上の図中奥側に位置する部分のメダルを、図中手前側に押し出す。また、この上段メダル載置台12上にも、メダルMが堆積するが、遊技中に所定の条件が満たされることで、図4に示すように、図示しない昇降手段により上段メダル載置台12の上面板12aの図中奥側端部が上方に持ち上げられる。これにより、上段メダル載置台12上のメダルMは、中段メダル載置台13上に落下する。
【0050】
また、プレイフィールド2内には、メダルジャンプ台16及びメダルチャッカー17が設けられている。メダルジャンプ台16は、図3中奥側が高い位置になるように傾斜して設けられた透明アクリル板からなるメダル移動面16aを有し、このメダル移動面16aは、側板16bにより中段メダル載置台13に固定されている。これにより、中段メダル載置台13を図中矢印Aの方向に往復移動させる載置台移動手段は、メダルジャンプ台16をメダルチャッカー17に対して相対的に移動させる。よって、メダル移動面16aは、中段メダル載置台13とともに往復移動することにより、メダルチャッカー17に対して水平方向に相対的に往復移動する。
【0051】
図5は、メダル投入器11から投入されるメダルMがメダルチャッカー17に到達するまでの経路を示す水平方向側方から見た側面図である。メダル投入器11から投入されたメダルM1は、図中矢印Aの方向に往復移動するメダル移動面16a上に着地する。そして、図示のメダルM2のように、そのメダル移動面16a上をメダルチャッカー17に向かって転がりながら移動する。このとき、移動するメダルM2は、重力により、メダル移動面16aの傾斜方向に傾き、曲がりながら移動するため、そのメダル移動面16a上を直進しない。このようにして移動するメダルM2は、メダル移動面16aのメダルチャッカー側の端部に到達する。この端部とメダルチャッカー17との間は離間しているため、その端部に到達したメダルM2は、そのメダルチャッカー17に向けてジャンプする。すなわち、図示のメダルM3のように、飛行状態となってメダルチャッカー17に到達する。そして、メダルチャッカー17に到達した地点がメダル通過口17aに一致していれば、図示のメダルM4のように、そのメダル通過口17aに入り込むことができる。
【0052】
上記メダルチャッカー17は、ステーション10に設けられた2つのメダル投入器11に対応するように、水平方向中央を境にして、それぞれ7個のメダル通過口17aが形成されている。図3中左側に位置するメダル投入器11には、メダルチャッカー17の図中左側に位置する7個のメダル通過口17aが対応している。このメダル通過口17aは、メダルMの直径方向の断面形状と略同一であって僅かに大きい寸法の入口をもつ。また、メダルジャンプ台16からジャンプしたメダルMの姿勢は、メダル移動面16aの傾斜により、鉛直面に対して斜めに傾斜した状態となる。よって、メダルチャッカー17のメダル通過口17aは、そのメダルMの姿勢に応じて、その入口が斜めに形成されており、メダルMは、メダル通過口17aを通過できるようになっている。また、メダルジャンプ台16からジャンプしたメダルMは、飛行状態にあるときには、重力により放物線を描くようにして落下するので、これを受けるように、メダル通過口17aの入口が開口している平面部17bが鉛直方向上側に向いて配置されている。
【0053】
また、上記メダルチャッカー17は、図示しないチャッカー駆動手段により、メダルジャンプ台16bの移動方向に直交する方向であって水平方向に往復移動するように構成されている。また、メダルチャッカー17の背面には、メダル通過口17aを通過したメダルMを検出する図示しないメダル検出センサが設けられている。このメダル検出センサは、メダルチャッカー17の水平方向両端部にそれぞれ対向するように配置されたフォトインタラプタであり、これらの間の光路がメダル通過口17aを通過したメダルMにより遮られると、検出信号を出力する。メダル検出センサの検出信号は、ステーション内部のステーション制御部に送られる。
【0054】
また、プレイフィールド2内には、スロット装置20が設けられている。このスロット装置20は、液晶ディスプレイ装置であり、その液晶画面には、3つのリール画像が表示される。スロット装置20は、ステーション内部のステーション制御部により表示制御がなされる。
【0055】
図6は、各ステーション10に設けられるステーション制御部30を示す制御ブロック図である。各ステーション制御部30は、ステーション制御装置31と、ステーション制御装置31の制御の下でスロット装置20の表示制御を行う表示制御装置32と、ステーション制御装置31が実行する各種プログラムや各種データベースを格納するROM33と、ステーション制御装置31が実行するプログラムで用いる各種データを一時的に記録するRAM34とを備える。また、ステーション制御装置31は、メダルチャッカー17のメダル通過口17aを通過したメダルMを検出するメダル検出センサ19b、メダル投入器11に投入されたメダルMの通過を検知する投入枚数検知センサ11dにも接続されている。
【0056】
遊技者によりメダル投入器11にメダルMが投入されると、投入枚数検知センサ11dから検出信号がステーション制御装置31に出力される。この検出信号を受け取ったステーション制御装置31は、後述するメイン制御部にメダル投入信号を出力する。また、メダルMがメダル通過口17aを通過すると、メダル検出センサ19bから検出信号がステーション制御装置31に出力される。この検出信号を受け取ったステーション制御装置31は、ROM33に格納されている抽選プログラムを実行する。抽選プログラムを実行するステーション制御装置31は、抽選用の乱数を生成し、それぞれの役とそれらの発生確率の対応関係を記述した当選確率テーブルに照らして、生成した抽選用乱数に基づき当選役を決定する。この抽選においては、当選役が決定せず、ハズレが決定することもある。そして、ステーション制御装置31は、その決定情報に基づいて、表示制御装置32に画像表示命令を出力する。
【0057】
上記画像表示命令を受け取った表示制御装置32は、3つのリールが回転する画像をスロット装置20の画面に表示させ、最終的に3つリールの停止画像を表示させる。このとき、ステーション制御装置31により当選役が決定している場合には、その画像表示命令に基づき、最終的にその当選役に係る図柄の組み合わせを停止表示させる。また、ステーション制御装置31によりハズレが決定している場合には、その画像表示命令に基づき、最終的に当選役に対応しない適当な図柄の組み合わせを停止表示させる。これにより、遊技者は、スロット装置20の画面を見て、メダルMがメダル通過口17aを通過したことによる抽選結果を知ることができる。
【0058】
下記の表1に、本実施形態で用いる当選役と各当選役に応じた特典との対照表を示す。
【表1】
Figure 0003663136
【0059】
ステーション制御装置31は、抽選プログラムの実行により、当選役が決定したら、遊技者に対して、上記表1に示す当選役に応じた特典が付与される。ここで、偶数のゾロ目(「2」、「4」、「6」、「8」)に係るノーマルボーナスのいずれかが当選すると、その偶数のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、メダル払出命令をメダル払出装置21に出力する。このメダル払出装置21は、本プッシャーゲーム機1の内部に設置された多数のメダルを貯留するメダルホッパー部と、そのメダルホッパー部に貯留されたメダルを払い出すメダル払出部と、メダル払出部で払い出されたメダルをプレイフィールド2内に案内するメダル通路部22とを備えている。メダル払出命令を受けたメダル払出装置21は、メダル払出部を制御して、そのメダル払出命令に応じた枚数のメダル払出動作を実行する。メダル払出部により払い出されたメダルMは、図3に示すように、メダル通路部22を通ってメダル払出口22aから排出される。メダル払出口22aから排出されたメダルMは、上段メダル載置台12の上面板12a上に落下し、50枚のメダルがプレイフィールド2内に払い出される。
【0060】
また、「7」以外の奇数のゾロ目(「1」、「3」、「5」、「9」)に係る確率変動ボーナスのいずれかが当選すると、その奇数のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、メダル払出命令をメダル払出装置21に出力し、ノーマルボーナスと同様にして、50枚のメダルがプレイフィールド2内に払い出される。また、抽選プログラムを実行するステーション制御装置31は、これ以降の抽選で3回当たりが出るまでは、各役の当選確率が高く設定された確率変動用の当選確率テーブルを用いる。よって、この確率変動ボーナスが当選すると、遊技者はステーション制御装置31による抽選で当たりを得やすくなる。
【0061】
本実施形態では、上記抽選でノーマルボーナス又は確率変動ボーナスが当選しても、遊技者に直接メダルが払い出されるのではなく、その当選役に応じた枚数のメダルMがプレイフィールド2内に供給される。よって、そのメダルMを遊技者が獲得するためには、下段メダル載置台14の図中手前側にあるメダル落下溝15に落とさなければならない。尚、メダル払出装置21で払い出された多数のメダルMが上段メダル載置台12上に堆積している場合、所定の条件を満たして上段メダル載置台12の上面板12aの図中奥側端部が上方に持ち上げられることで、そのメダルMが中段メダル載置台13、下段メダル載置台14になだれ込む。これにより、中段メダル載置台13上及び下段メダル載置台14上に堆積していたメダルMが押し出され、最終的には、遊技者に多数枚のメダルが払い出されることになる。
【0062】
また、ボールボーナスのいずれかが当選すると、プレイフィールド2内の下段メダル載置台14上に球状の抽選用移動物体としてのボールBが供給される。このボールボーナスは、3種類用意されており、1個のボールが表示された1ボール図柄のゾロ目に係るボールボーナスが当選すると、その1ボール図柄のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、ボール供給命令をボール供給装置23に出力する。
【0063】
ボール供給装置23は、図3に示すように、本プッシャーゲーム機1の内部に配置された図示しないボール貯留部と、図示しないボール供給制御部と、そのボール貯留部から第1搬送レール23aを通って供給されるボールBを一時的に保持するボール保持部23bと、そのボール保持部23bに保持されたボールBを下段メダル載置台14上に搬送するための第2搬送レール23cと、そのボール保持部23bに保持されたボールBをメダル落下溝15に搬送するための第3搬送レール23dとを備えている。ステーション制御装置31からのボール供給命令がボール供給装置23のボール供給制御部に受け取られると、そのボール供給制御部は、そのボール供給命令に応じて各部を制御する。そして、1ボール図柄のゾロ目に係るボールボーナスが当選し、そのボール供給命令を受けた場合、ボール供給装置23は、第2搬送レール23cを用いて、1個のボールBを下段メダル載置台14上に供給する。
【0064】
また、3個のボールBが表示された3ボール図柄のゾロ目に係るボールボーナスが当選すると、その3ボール図柄のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、ボール供給命令をボール供給装置23に出力し、1ボール図柄のゾロ目に係るボールボーナスと同様にして、3個のボールBを下段メダル載置台14上に供給する。また、金色のボールBが1個表示された金ボール図柄のゾロ目に係るボールボーナスが当選すると、その金ボール図柄のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、ボール供給命令をボール供給装置23に出力し、他のボールボーナスと同様にして、1個の金色のボールBを下段メダル載置台14上に供給する。
【0065】
このようにして供給されたボールBは、下段メダル載置台14上に堆積したメダルMの上に乗った状態でプレイフィールド内に存在することになる。そして、そのメダルMの移動とともにメダル落下溝15に向けて移動する。ここで、下段メダル載置台14に設けられたストッパ部14aの中央部分には、メダルMが落下しやすいように切欠部14bが形成されている。また、下段メダル載置台14の上方には、2つのボールガイド24が設けられており、下段メダル載置台14上のボールBのみを中央側に寄せるような構成となっている。よって、下段メダル載置台14上のボールBは、メダル落下溝15に向かうにつれて、ボールガイド24により中央側に寄せられ、落下しやすくなっているストッパ部14aの切欠部14bを介してメダル落下溝15に落下する。
【0066】
このようにしてボールBがメダル落下溝15に落下すると、そのメダル落下溝15内に設けられたメダルMとボールBとを仕分けしてボールBのみを回収するボール回収レール25により受け取られ、図示しないボール搬送機構を通じて、後述する中央抽選装置40に送られる。尚、金色のボールBが中央抽選装置40に送られると、中央抽選装置40による抽選結果に応じて払い出されるメダル枚数が2倍になる。
【0067】
また、「7」のゾロ目に係る特別ボーナスが当選すると、「7」のゾロ目がスロット装置20の画面に停止表示する。そして、ステーション制御装置31は、特別ボール供給命令をボール供給装置23に出力する。特別ボール供給命令を受けたボール供給装置23は、ボール供給制御部により、そのボール供給命令に応じたボール供給動作を実行する。これにより、ボール貯留部から順次送り出される5個のボールBが、図3に示すように、第3ボール通路部23dを通って、メダル落下溝15に直接供給される。よって、特別ボーナスが当選した場合には、その直後に、後述の中央抽選装置により連続して5回の抽選が行われることになる。
【0068】
次に、本発明の特徴部分である抽選装置としての中央抽選装置40の構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係る中央抽選装置40の外観を示す斜視図である。この中央抽選装置40は、円形の回転抽選装置41と、回転抽選装置41を鉛直方向下側から支持する装置支持台42とから構成されている。回転抽選装置41の正面側(図中手前側)は、透明パネル43により覆われており、回転抽選装置41の内部が見える構造となっている。また、透明パネル43の下方部分には、ボール導入口44が設けられている。遊技者のプレイフィールド2内からボール搬送機構26を通って搬送されてきたボールBは、このボール導入口44から回転抽選装置41の内部に導入される。
【0069】
回転抽選装置41の上部には、逆円錐状のメダル払出用のメダル受皿27が設けられている。このメダル受皿27は、その上方に配置される図示しない中央抽選装置用メダル払出装置からのメダルMを受け取る。この中央抽選装置用メダル払出装置は、本中央抽選装置40による当選態様に応じた枚数のメダルMをメダル受皿27に供給する。メダル受皿27の下部は、回転抽選装置41の外周側面に沿って設けられるメダル搬送通路28に連通する開口が形成されている。よって、メダル受皿27に供給されたメダルMは、重力によりそのままメダル搬送通路28内に供給される。メダル搬送通路28は、回転抽選装置41の外周側面に沿ってメダル払出用ウィング29まで延びており、メダル搬送通路28に供給されたメダルMは、重力によりメダル払出用ウィング29まで搬送される。そして、このメダル払出用ウィング29に搬送されたメダルMは、そのメダル払出用ウィング29内のメダル搬送通路29aを通って、本中央抽選装置40で当選した遊技者のプレイフィールド2内に払い出される。
【0070】
図7は、回転抽選装置41及び装置支持台42の内部構造を示す斜視図である。回転抽選装置41は、透明パネル43に設けられたボール導入口44から導入されたボールBを回転搬送する第1回転搬送装置及び第2回転搬送装置として機能する一体型回転搬送装置としてのボール搬送装置50を有する。このボール回転搬送装置50の回転軸C(図中1点鎖線)から放射方向に離れた領域は、第1回転搬送装置として機能する外周搬送部となり、回転軸Cから放射方向に離れた領域であって外周搬送部よりも回転軸Cに近い領域は、第2回転搬送装置として機能する内周搬送部となる。このボール搬送装置50は、支持リング45を介して装置支持台42に固定された正面板46と背面板47との間に挟まれた状態で配置されている。また、ボール搬送装置50は、正面板46と背面板47との間に固定された水平方向に延びる回転軸Cに回転自在に取り付けられている。
【0071】
上記正面板46は、透明なアクリル板で形成されており、その鉛直方向下部には、透明パネル43のボール導入口44から導入されたボールBをボール搬送装置50内に入れるための入口となるボール受取口46aが形成され、その鉛直方向上部には、ボールBをボール搬送装置50から一旦排出するための出口となる排出口46bが形成されている。また、その正面側(図中手前側)の面上には、回転軸Cを中心軸とする中空円柱状の仕切部材46cが設けられている。この仕切部材46cの外側は、外周搬送部であり、内側が内周搬送部である。また、正面板46の正面側の面上には、ボール導入口44に入り込んだボールBをボール受取口46aまで案内するための第1案内手段としての第1ガイド部材46d、排出口46bから排出されたボールBを仕切部材46cにより囲まれた内部空間D内に案内するための第2案内手段としての第2ガイド部材46eも設けられている。
【0072】
また、上記支持リング45には、鉛直方向略中央部分にメダル払出用ウィング29を取り付けるための2つのウィング取付部45aが設けられており、メダル払出用ウィング29は、これに取り付けられる。
【0073】
上記装置支持台42には、ボール搬送装置50を回転駆動させるための駆動手段としての駆動装置60が設けられている。この駆動装置60は、駆動源となるモータ61と、モータ61からの駆動力が駆動ベルト62を介して伝達される駆動ローラ63と、駆動ローラ63とともにボール搬送装置50を回転可能に支持する従動ローラ64とを有する。ボール搬送装置50の外周壁には、図示しない駆動レールが設けられており、駆動ローラ63及び従動ローラ64は、それぞれ駆動レールにスリップしないように当接している。モータ61により駆動ローラ63が回転駆動すると、その回転駆動力が駆動ローラ63の外周面に当接する駆動レールに伝達され、ボール搬送装置50が回転軸Cを中心に図中矢印Eの方向に回転する。よって、駆動装置60は、ボールBを回転搬送する外周搬送部及び内周搬送部の両方を一緒に駆動することになる。尚、ボール搬送装置50は、駆動装置60により、本プッシャーゲーム機1の電源が入ってから常に一定の周期で回転する。
【0074】
図8は、正面板46と背面板47に挟まれて配置されるボール搬送装置50の構成を示す斜視図である。この図は、図7における正面板46を取り外した状態を示し、その正面板46に設けられる仕切部材46c、第1ガイド部材46d及び第2ガイド部材46eをそれぞれ2点鎖線で示している。
【0075】
ボール搬送装置50の外周搬送部には、約ボール1個分のスペースを有する第1保持空間としての保持空間Fが外周に沿って多数形成されている。各保持空間Fは、ボール搬送装置50の回転により、回転軸Cを中心とした円周軌道上を移動することになる。よって、この保持空間Fに収容されたボールBは、ボール搬送装置50の回転により回転軸Cを中心とした円周軌道の搬送経路に沿って回転搬送される。
【0076】
ボール搬送装置50の正面外壁を形成する正面側中板51は、各保持空間Fに対応する部分にそれぞれ開口51aを有し、この正面側中板51に近接して平行に取り付けられる透明な正面板46により、各保持空間Fの正面側が形成される。また、これら保持空間Fの背面側は、ボール搬送装置50の背面外壁を形成する背面側中板52により形成される。また、各保持空間Fの周方向両側は、正面側中板51と背面側中板52との間に固定された外周仕切板53により形成される。また、各保持空間Fのボール搬送装置50の内周側は、ボール搬送装置50の正面側における回転軸C上に頂点を有する円錐状の外周面の一部分を切り取ったような内周中空円錐台部材54により形成され、外周側は、その内周中空円錐台部材54と平行に設けられる外周中空円錐台部材55により形成される。正面板46、背面側中板52、外周仕切板53、内周中空円錐台部材54及び外周中空円錐台部材55は、第1保持空間形成部材としての役割をもつ。
【0077】
図9は、回転抽選装置40を回転軸Cに沿って鉛直方向に切断した状態を示す断面図である。上述のように形成された保持空間Fは、鉛直方向最下部に位置するときには、ボールB1を背面側に移動させるような傾斜をもち、この傾斜が第1案内手段としての機能を有する。また、保持空間Fは、鉛直方向最上部に位置するときには、ボールB2を正面側に移動させるような傾斜をもつことになる。これにより、透明パネル43のボール導入口44から導入されたボールB1が第1ガイド部材46dにより案内されてボール受取口46aに入り込むと、多数の保持空間Fのうち、ボール搬送装置50の回転により鉛直方向最下部まで移動してきた保持空間Fの内部に収容される。そして、そのボールB1は、重力の作用を受けて、保持空間Fを形成する外周中空円錐台部材55の傾斜により、背面側に移動する力が働き、背面側中板52に当接した状態で保持される。この位置が第1保持位置となる。
【0078】
このように保持空間Fに収容されたボールBは、ボール搬送装置50の回転により、そのボール搬送装置50の外周搬送部に沿って鉛直方向上方に向かって搬送される。ここで、図8に示すように、保持空間Fに保持されつつ回転搬送されるボールBは、正面側中板51の開口51a及びこれを覆う透明な正面側中板51及び透明パネル43により形成される第1窓部により、遊技者が見える状態に置かれる。
【0079】
保持空間Fに保持されたボールBが鉛直方向最上部まで搬送されると、ボールBは、排出位置に位置決めされることになり、重力の作用を受けて、今度は、保持空間Fを形成する内周中空円錐台部材54の傾斜により、正面側に移動する力が働く。これにより、図9に示すように、ボールB2は、正面板46の排出口46bを通って、正面板46と透明パネル43との間のスペースに排出される。このようにして排出されたボールBは、図7に示すように、第2ガイド部材46eにより水平方向両側をガイドされながら、仕切部材46cにより仕切られた内部空間Dの内部に供給される。
【0080】
図7に示すように、第2ガイド部材46eにより案内されるボールBは、第2案内手段を構成する第3ガイド部材46f上に落下する。この第3ガイド部材46fは、内部空間Dに位置し、仕切部材46cに対してボールBが通過可能な距離をあけて平行に配置されるように、鉛直方向下方に湾曲している板状部材である。第3ガイド部材46f上に着地したボールBは、その面上を沿って転がりながら落下する。そして、第2案内手段として機能する仕切部材46cの第2載置面である内周面に沿うようにして、その鉛直方向最下部に向けて転がる。
【0081】
上記仕切部材46cの内周面は、正面板46に対して垂直方向に延びた面であり、装置背面側にも正面側にも傾斜していない。よって、仕切部材46cの内周面に沿って供給されたボールBは、正面板46及び透明パネル43との接触による摩擦力が少ないので、しばらくの間、その内周面上を振り子のように移動し、重力の作用を受けて徐々に減速する。そして、最終的には、仕切部材46cの内周面の鉛直方向最下部に停止する。この内周面の鉛直方向最下部には、図7に示すように、第2送込手段としての三角形状の切欠部48が設けられている。この切欠部48は、回転軸Cに沿って延びる溝であって、その溝幅がボールBの直径よりも短く、背面側に向かって徐々に広くなった構造を有する。よって、鉛直方向最下部に停止したボールBは、この切欠部48に嵌ることで、重力の作用を受けて、溝幅が広がる方向すなわち背面側に向かって移動する力を受ける。そして、このボールBは、再び、ボール搬送装置50の内周搬送部内に入り込むことになる。
【0082】
尚、ボールBを内周搬送部内に入り込むための第2送込手段としては、切欠部48に代えて、例えば、ボールBを内周搬送部内に向けて押し出したり、内周搬送部内に引き込んだりする機械的機構を用いてもよい。
【0083】
図8に示すように、ボール搬送装置50の内周搬送部には、約ボール1個分の幅をもつ第2保持空間としての3種類の保持溝G1,G2,G3が形成されている。各保持溝G1,G2,G3は、仕切部材46cから回転軸Cに向かって放射状に延び、互いに異なる溝の長さを有する。具体的には、溝の長さが約ボール1個分である5個の第1保持溝G1、溝の長さが約ボール2個分である4個の第2保持溝G2、溝の長さが約ボール3個分である1個の第3保持溝G3の3種類が用意されている。各保持溝G1,G2,G3は、ボール搬送装置50の回転により、回転軸Cを中心とした円周軌道上を移動することになる。よって、これら保持溝G1,G2,G3に収容されたボールBは、ボール搬送装置50の回転により回転軸Cを中心とした円周軌道の搬送経路上を回転搬送される。
【0084】
ボール搬送装置50の正面側中板51は、各保持溝G1,G2,G3に対応する部分に開口51bを有し、保持溝G1,G2,G3に保持され搬送されるボールBは、正面側中板51に近接して平行に取り付けられる透明な正面板46により、正面側から支持される。また、これら保持溝G1,G2,G3の背面側は、ボール搬送装置50の背面側中板52により形成される。また、各保持溝G1,G2,G3の周方向両側は、正面側中板51と背面側中板52との間に固定された内周仕切板56により形成される。また、各保持溝G1,G2,G3のボール搬送装置50の回転軸から放射方向に離れた外側は、ボール搬送装置50の正面側における回転軸C上に頂点を有する円錐状の外周面の一部分を切り取ったような外側中空円錐台部材57により形成される。また、各保持溝G1,G2,G3のボール搬送装置50の回転軸側は、ボール搬送装置50の背面側における回転軸C上に頂点に向かう面の一部分を切り取ったような軸側中空円錐台部材58により形成される。正面板46、背面側中板52、内周仕切板56、外側中空円錐台部材57及び軸側中空円錐台部材58は、第2保持空間形成部材としての役割をもつ。
【0085】
このように形成された各保持溝G1,G2,G3は、図9に示すように、鉛直方向最下部に位置するときには(図示では第1保持溝G1)、ボールB1を背面側に移動させるような傾斜をもち、この傾斜が第2案内手段としての機能を有する。また、各保持溝G1,G2,G3は、鉛直方向最上部に位置するときにも(図示では第1保持溝G3)、ボールB2を背面側に移動させるような傾斜をもち、これが第3送込手段としての機能を有する。
【0086】
このような内周搬送部の構成により、外周搬送部で搬送された後、内部空間Dに供給されたボールBは、仕切部材46cの内周面の鉛直方向最下部に設けられた切欠部48により、10個の保持溝G1,G2,G3のうち、ボール搬送装置50の回転により鉛直方向最下部まで移動してきた保持溝の内部に収容される。そして、そのボールBは、重力の作用を受けて、保持溝G1,G2,G3を形成する外側中空円錐台部材57の傾斜により、背面側に移動する力が働き、背面側中板52に当接した状態で保持される。この位置が第2保持位置となる。
【0087】
このように保持溝G1,G2,G3の内部に収容されたボールBは、ボール搬送装置50の回転により、そのボール搬送装置50の内周搬送部に沿って鉛直方向上方に向かって搬送される。ここで、図8に示すように、保持溝G1,G2,G3に保持されつつ回転搬送されるボールBは、正面側中板51の開口51b及びこれを覆う透明な正面側中板51及び透明パネル43により形成される第2の窓部により、遊技者が見える状態に置かれる。
【0088】
保持溝G1,G2,G3に保持されたボールBは、鉛直方向上部に搬送されると、重力の作用を受けて内壁に沿って移動し、鉛直方向最上部にまで搬送されたときには、回転軸C側の軸側中空円錐台部材58に当接した状態となる。そして、その軸側中空円錐台部材58の傾斜により、背面側に移動する力が働く。
【0089】
図10は、ボール搬送装置50の背面図である。図示のように、ボール搬送装置50の背面側中板52は、各保持溝G1,G2,G3の軸側端部に対応する位置に、それぞれ1個のボールBが通過可能な出口52a,52b,52cが開口している。よって、保持溝G1,G2,G3に保持された状態で鉛直方向最上部まで搬送されたボールBは、軸側中空円錐台部材58の傾斜により、この出口52a,52b,52cに入り込むことになる。
【0090】
図11は、回転抽選装置41の背面図である。回転抽選装置41の外壁は、背面側中板52に近接して平行に取り付けられる背面板47により形成される。この背面板47には、ボール搬送装置50の内周搬送部における第1保持溝G1を形成する外側中空円錐台部材57が鉛直方向最上部に位置したとき、その出口52aに対応する位置に配置される抽選口47aが形成されている。また、同様に、第2保持溝G2に設けられた出口52bに対応する抽選口47b、第3保持溝G3に設けられた出口52cに対応する抽選口47cも形成されている。よって、内周搬送部で鉛直方向最上部に搬送されたボールBは、軸側中空円錐台部材58の傾斜により、出口52a,52b,52cを介して、対応する抽選口47a,47b,47cに入ることになる。
【0091】
このようにして、抽選口47a,47b,47cに入ったボールBは、図9に示すように、検出手段としてのマイクロスイッチ65a,65b,65c上を通過した後、ボール貯留部に回収される。このマイクロスイッチ65a,65b,65cは、ボールBが通過するときにボールBが載る第1電極66a,66b,66cと、その下方に離間して配置される第2電極67a,67b,67cと、第1電極と第2電極との間を流れる電流を検出する検出部68a,68b,68cとから構成されている。各第1電極66a,66b,66cと第2電極67a,67b,67cの間には、各検出部68a,68b,68cにより所定の電圧が印加されている。
【0092】
ここで、例えば、図示のように、第1保持溝G1から排出されたボールB3が第1電極66a上を通過すると、ボールB3の重さで第1電極66aが押し下げられ、第1電極66aと第2電極67aとが接触する。これにより、第1電極66aと第2電極67aとの間は導通状態となり電流が流れる。検出部68aは、この電流を検出すると、本プッシャーゲーム機1を統括して管理するメイン制御部70に検出信号が出力される。
【0093】
図12は、プッシャーゲーム機1のメイン制御部を示す制御ブロック図である。このメイン制御部70は、メイン制御装置71と、メイン制御装置71が実行する各種プログラムを格納するROM72と、メイン制御装置71が実行するプログラムで用いる各種データを一時的に記録するRAM73とを備える。また、このメイン制御部70は、各ステーション10に設けられたステーション制御部30のステーション制御装置31と、データ通信可能に接続されている。ステーション制御装置31は、メダル投入器11にメダルが投入され、投入枚数検知センサ11dからの検出信号を受け取ると、これに対応してメダル投入信号をメイン制御部70のメイン制御装置71に出力する。このメダル投入信号を受け取ったメイン制御装置71は、ROM72に格納されている投入枚数データに「1」を加算する。すなわち、この投入枚数データは、全遊技者の投入したメダルMの合計枚数を示すものとなる。
【0094】
また、メイン制御部70は、主に、メイン制御装置71により、中央抽選装置40の動作を制御する。メイン制御装置71は、上記検出部68a,68b,68cから出力される検出信号を受け取ると、その検出信号に応じてメダルの払い出しを行う払出制御プログラムを実行する。
【0095】
具体的に説明すると、払出制御プログラムを実行するメイン制御装置71は、第1検出部68aからの検出信号を受け取ると、中央抽選装置40に設けられた駆動制御部に駆動命令を出力する。この駆動命令を受けた中央抽選装置40の駆動制御部は、中央抽選装置40のメダル払出用ウィング29が、本中央抽選装置による抽選で当選した遊技者、すなわち、ボールBをメダル落下溝15に落とした遊技者のプレイフィールド2に向くように、中央抽選装置40の水平方向に回転駆動する。そして、そのプレイフィールド2にメダル払出用ウィング29が向いたら、図13に示すように、そのメダル払出用ウィング29の先端がプレイフィールド2の上段メダル載置台12の上方近傍に位置するように、メダル払出用ウィング29の先端を下げるように駆動する。
【0096】
中央抽選装置40の駆動動作が終了したら、メイン制御装置71は、中央抽選装置用メダル払出装置80にメダル払出命令を出力する。このメダル払出命令を受けた中央抽選装置用メダル払出装置80は、100枚のメダルMを、中央抽選装置40の上部に設けられたメダル受皿27に供給する(図1参照)。メダル受皿27に供給されたメダルMは、重力によりそのままメダル搬送通路28内を通り、メダル払出用ウィング29を介して、上記遊技者のプレイフィールド2内に払い出される。
【0097】
また、メイン制御装置71が、第2検出部68bからの検出信号を受け取った場合には、上述と同様に、200枚のメダルMが払い出される。
【0098】
また、メイン制御装置71が、第3検出部68cからの検出信号を受け取った場合には、いわゆるプログレッシブジャックポット(以下、「PJP]と省略する。)と同様のメダル払い出しが行われる。PJPとは、全遊技者が投入したメダル枚数のうちの例えば数%を、規定の払出枚数に上乗せした枚数のメダルMを払い出すものである。本実施形態では、規定の払出枚数を500枚に設定し、前回のPJPのメダル払い出しが行われた後に、全遊技者により投入されたメダル枚数の1%のメダル枚数を上乗せする。
【0099】
具体的には、メイン制御装置71は、第3検出部68cからの検出信号を受け取ると、上述と同様に、メダル払出用ウィング29の先端がプレイフィールド2の上段メダル載置台12の上方近傍に位置させる。そして、メイン制御装置71は、ROM72に格納されている投入枚数データを読み出し、その1%に当たる枚数を規定の払出枚数である500枚に上乗せした枚数のメダルを払い出すように、中央抽選装置用メダル払出装置80にメダル払出命令を出力する。このメダル払出命令を受けた中央抽選装置用メダル払出装置80は、そのメダル払出命令に応じた枚数のメダルMを、中央抽選装置40の上部に設けられたメダル受皿27に供給し、上記遊技者のプレイフィールド2内に払い出す。
【0100】
以上の構成により、遊技者がメダルチャッカー17のメダル通過口17aを狙ってメダルMを投入し、メダルMをメダル通過口17aに通過させ、ボールボーナス又は特別ボーナスに当選すると、プレイフィールド内にボールBが供給される。このようにして供給されたボールBがメダル落下溝15に落下すると、そのボールBが中央抽選装置40まで搬送され、その中央抽選装置40において、そのボールBを用いた物理的な抽選が行われる。すなわち、そのボールBがどの抽選口47a,47b,47cに入り込むかによる物理的な抽選機構を用いて抽選が行われる。本実施形態では、ボール搬送装置50の内周搬送部でボールBがいずれの保持溝G1,G2,G3に入るかを条件にして、3つの抽選口47a,47b,47cの1つが選択されることになる。
【0101】
本実施形態によれば、ボールBを用いて抽選を行う中央抽選装置40において、ボールBがボール搬送装置50の外周搬送部により一度回転搬送された後、内周搬送部により更に回転搬送され、最終的に3つの抽選口47a,47b,47cのいずれに入るかという物理的な抽選が行われる。よって、遊技者は、この中央抽選装置40で2段階の回転搬送がされる間、そのボールBの動向を見ながら、どの抽選口47a,47b,47cに入るかという期待を抱き、抽選を楽しむことができる。
【0102】
尚、本実施形態では、第1回転搬送装置と第2回転搬送装置とを一体にした一体型回転搬送装置を用いているが、それぞれ別個に構成してもよい。また、外周搬送部を第2回転搬送装置として機能させ、内周搬送部を第1回転搬送装置として機能させてもよい。この場合、各抽選口47a,47b,47cを、外周搬送部の保持空間の出口に対応する位置に配置するようにする。
【0103】
また、本実施形態では、外周搬送部の保持空間FにボールBを案内する第1案内手段は、ボール導入口44から導入されたボールBを第1ガイド部材46dにより単に保持空間F内に案内するものであったが、本実施形態の内周搬送部と同様に、ボールBが振り子のように移動してから保持空間F内に入る構成としてもよい。この場合、透明パネル43のボール導入口44を鉛直方向上部に配置し、このボール導入口44から導入されるボールBを、正面板46と透明パネル43との間であって、回転軸Cに対して仕切部材46cの外側のスペースに入れるように構成するとよい。また、この場合には、保持空間FにボールBを送り込む第1送込手段としては、内周搬送部で用いた切欠部48を用いることができる。
【0104】
また、本実施形態では、中央抽選装置40のボール搬送装置50の回転軸Cを水平方向に配置して、外周搬送部及び内周搬送部ともボールBを鉛直面に沿って搬送する構成であったが、回転軸Cを鉛直方向に配置してボールBを水平面に沿って搬送したり、回転軸Cを斜めに配置してボールBを鉛直面に対して斜めに搬送したりする構成としてもよい。このような構成を用いれば、外周搬送部の内周中空円錐台部材54及び外周中空円錐台部材55や、内周搬送部の外側中空円錐台部材57及び軸側中空円錐台部材58等の部材を用いなくても、ボールBを、自重により保持空間Fや保持溝G1,G2,G3に送り込むことが可能である。尚、外周搬送部が機能する第1回転搬送装置と内周搬送部が機能する第2回転搬送装置は、同一平面内でボールBを回転搬送する必要はなく、互いに異なる平面上あるいは曲面上でボールBを回転搬送する構成としてもよい。
【0105】
また、本実施形態では、抽選用移動物体として、球状のボールBを用いているが、必ずしも球状のものでなくてよいが、抽選用移動物体の形状や物性等に応じて、抽選装置の各機構を適宜変更する。例えば、本実施形態では、ボールBを保持する保持部材として、保持空間Fを形成する各部材及び保持溝G1,G2,G3を形成する各部材を用い、その保持空間F及び保持溝G1,G2,G3の内部にボールBを保持する構成であったが、保持アーム等の機械的機構を用いて抽選用移動物体を保持したり、磁石等を用いて磁性体からなる抽選用移動物体を保持したりするものであってもよい。
【0106】
【発明の効果】
請求項1乃至15の発明によれば、抽選用移動物体を2段階で回転搬送する間における抽選用移動物体の位置や、それぞれの保持部材から開放されるタイミングなどに応じて、その抽選用移動物体が最終的に複数ある抽選口の1つに入り込むという新規な物理的抽選機構を有する抽選装置を提供することができるという優れた効果がある。
【0107】
特に、請求項の発明によれば、1段目の回転搬送を行うために、第1保持部材に抽選用移動物体を保持させたり、第1保持部材から開放させたりする手段を省くことができ、装置構成を簡略化することができるという優れた効果がある。
また、1段目の回転搬送を行う第1回転搬送装置が大型化しても、遊技者がその抽選用移動物体の搬送を見ることができ、迫力ある抽選演出を行うことが容易となるという優れた効果もある。
【0108】
また、請求項の発明によれば、本抽選装置に導入された抽選用移動物体を、確実にかつ安定して第1保持位置に位置決めすることができ、安定した抽選を実現することができるという優れた効果がある。
【0109】
また、請求項の発明によれば、第1装置面上に留まる抽選用移動物体を見ている遊技者に、その抽選用移動物体の動向を注目させ、遊技者の気を引くことができるので、抽選演出の効果を高めることができるという優れた効果がある。
【0110】
また、請求項の発明によれば、第1載置面上の抽選用移動物体を第1保持位置まで送り込むための機械的構成が必要なく、装置構成の簡素化、低コスト化を図ることができるという優れた効果がある。
【0111】
また、請求項5及び6の発明によれば、2段目の回転搬送を行うために、第2保持部材に抽選用移動物体を保持させたり、第2保持部材から開放させたりする手段を省くことができ、装置構成を簡略化することができるという優れた効果がある。
また、2段目の回転搬送を行う第2回転搬送装置が大型化しても、遊技者がその抽選用移動物体の搬送を見ることができ、迫力ある抽選演出を行うことが容易となるという優れた効果もある。
【0112】
また、請求項7の発明によれば、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体が、どの第2保持空間F内に収容されるかによって、その抽選用移動物体が入り込む一の抽選口が選択されるという新規な物理的抽選機構を形成することができるという優れた効果がある。
【0113】
また、請求項8の発明によれば、第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を、確実にかつ安定して第2保持位置に位置決めすることができ、安定した抽選を実現することができるという優れた効果がある。
【0114】
また、請求項9の発明によれば、第2装置面上に留まる抽選用移動物体を見ている遊技者に、その抽選用移動物体の動向を注目させ、遊技者の気を引くことができるので、抽選演出の効果を高めることができるという優れた効果がある。
【0115】
また、請求項10の発明によれば、第2載置面上の抽選用移動物体を第2保持位置まで送り込むための機械的構成が必要なく、装置構成の簡素化、低コスト化を図ることができるという優れた効果がある。
【0116】
また、請求項11の発明によれば、同一の駆動源からの駆動力で2つの回転搬送装置を回転駆動させることができるので、装置構成の簡素化、低コスト化を図ることができるという優れた効果がある。
【0117】
また、請求項12の発明によれば、1段目の搬送経路に囲まれる面と2段目の搬送経路に囲まれる面とが同一面上に位置することになるため、省スペース化を図ることができるという優れた効果がある。
【0118】
また、請求項13及び14の発明によれば、遊技者に対して、抽選が行われるという実感を直感的に感じさせることができ、抽選の演出性を高めることができるという優れた効果がある。
【0119】
また、請求項15の発明によれば、遊技者に対して、第1保持空間Fに入り込む瞬間と第1保持空間Fから排出される瞬間における抽選用移動物体の動向を両方見せることができ、抽選の演出性を高めることができるという優れた効果がある。
【0120】
請求項16の発明によれば、本抽選装置に導入された抽選用移動物体が、回転搬送装置のどの保持空間F内に収容されるかによって、その抽選用移動物体が入り込む一の抽選口が選択されるという新規な物理的抽選機構を有する抽選装置を提供することができるという優れた効果がある。
【0121】
請求項17の発明によれば、新規な物理的抽選機構を有する遊技機を提供することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプッシャーゲーム機における中央抽選装置の外観を示す斜視図。
【図2】同プッシャーゲーム機を示す外観図。
【図3】同プッシャーゲーム機のステーションの構成を示す斜視図。
【図4】同ステーションの上段メダル載置台の上面板の動きを示す説明図。
【図5】同プッシャーゲーム機におけるメダル投入器から投入されるメダルが、メダルチャッカーに到達するまでの経路を示す水平方向側方から見た側面図。
【図6】同ステーションに設けられるステーション制御部を示す制御ブロック図。
【図7】同中央抽選装置における回転抽選装置及び装置支持台の内部構造を示す斜視図。
【図8】同回転抽選装置におけるボール搬送装置の構成を示す斜視図。
【図9】同回転抽選装置を回転軸に沿って鉛直方向に切断した状態を示す断面図。
【図10】同ボール搬送装置の背面図。
【図11】同回転抽選装置の背面図。
【図12】同プッシャーゲーム機のメイン制御部を示す制御ブロック図。
【図13】中央抽選装置の抽選により払い出すされるメダルの払出動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 プッシャーゲーム機
2 プレイフィールド
10 ステーション
11 メダル投入器
15 メダル落下溝
17 メダルチャッカー
20 スロット装置
23 ボール供給装置
29 メダル払出用ウィング
40 中央抽選装置
41 回転抽選装置
42 装置支持台
46 正面板
47 背面板
47a,47b,47c 抽選口
50 ボール搬送装置
51 正面側中板
52 背面側中板
60 駆動装置
65a,65b,65c マイクロスイッチ
B ボール
C 回転軸
D 内部空間
F 保持空間
1,G2,G3 保持溝

Claims (17)

  1. 抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、
    上記抽選用移動物体を保持する第1の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第1保持部材に保持された抽選用移動物体を、所定の排出位置まで回転搬送する第1の回転搬送装置と、
    上記排出位置で上記第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を保持する第2の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第2保持部材に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口の中から所定の条件に従って選択される一の抽選口まで回転搬送する第2の回転搬送装置と、
    上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを有し、
    上記第1回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されていることを特徴とする抽選装置
  2. 求項の抽選装置において、
    上記第1回転搬送装置は、上記抽選用移動物体が上記第1保持部材に保持されるときに位置する第1の保持位置まで、該抽選用移動物体を案内する第1の案内手段を有することを特徴とする抽選装置。
  3. 請求項の抽選装置において、
    上記第1案内手段は、
    上記第1保持位置近傍で上記抽選用移動物体を載置し、かつ、該抽選用移動物体が重力により該第1保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない第1の載置面と、
    上記第1載置面上に載置された抽選用移動物体を、上記第1保持位置に送り込む第1の送込手段とを有することを特徴とする抽選装置。
  4. 請求項の抽選装置において、
    球状の抽選用移動物体を用いて抽選を行うものであり、
    上記第1載置面は、水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであり、
    上記第1送込手段は、上記第1載置面上の鉛直方向最下方位置に設けられ、上記第1保持位置に向かって延びる溝であって、その溝幅が、上記抽選用移動物体の直径よりも短く、該第1保持位置に向かって徐々に広くなるもので構成されていることを特徴とする抽選装置。
  5. 請求項1、2、3又の抽選装置において、
    上記第2回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されていることを特徴とする抽選装置。
  6. 抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、
    上記抽選用移動物体を保持する第1の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第1保持部材に保持された抽選用移動物体を、所定の排出位置まで回転搬送する第1の回転搬送装置と、
    上記排出位置で上記第1回転搬送装置から排出された抽選用移動物体を保持する第2の保持部材を、その回転軸から放射方向に離れた領域に有し、該第2保持部材に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口の中から所定の条件に従って選択される一の抽選口まで回転搬送する第2の回転搬送装置と、
    上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを有し、
    上記第2回転搬送装置は、その回転軸が鉛直方向に対して傾斜するように構成されている ことを特徴とする抽選装置。
  7. 請求項5又は6の抽選装置において、
    上記複数の抽選口は、上記第2回転搬送装置の回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されており、
    上記第2保持部材は、上記抽選用移動物体を収容、保持し、上記回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びる第2の保持空間を複数形成する第2の保持空間形成部材であり、
    上記第2保持空間形成部材は、上記第2保持空間が上記第2回転搬送装置の回転により上記複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、該一の抽選口に対応する位置に、該第2保持空間と該一の抽選口とを連通する開口を有し、
    上記第2回転搬送装置は、上記第2保持空間内に収容された抽選用移動物体を、上記開口を通じて、上記一の抽選口に送り込む第3の送込手段を有することを特徴とする抽選装置。
  8. 請求項5、6又は7の抽選装置において、
    上記第2回転搬送装置は、上記抽選用移動物体が上記第2保持部材に保持されるときに位置する第2の保持位置まで、該抽選用移動物体を案内する第2の案内手段を有することを特徴とする抽選装置。
  9. 請求項8の抽選装置において、
    上記第2案内手段は、
    上記第2保持位置近傍で上記抽選用移動物体を載置し、かつ、該抽選用移動物体が重力により該第2保持位置に向かって移動する方向に傾斜していない第2の載置面と、
    上記第2載置面上に載置された抽選用移動物体を、上記第2保持位置に送り込む第2の送込手段とを有することを特徴とする抽選装置。
  10. 請求項9の抽選装置において、
    球状の抽選用移動物体を用いて抽選を行うものであり、
    上記第2載置面は、水平面に沿った面を鉛直方向上方側に湾曲したものであり、
    上記第2送込手段は、上記第2載置面上の鉛直方向最下方位置に設けられ、上記第2保持位置に向かって延びる溝であって、その溝幅が、上記抽選用移動物体の直径よりも短く、該第2保持位置に向かって徐々に広くなるもので構成されていることを特徴とする抽選装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抽選装置において、
    上記第1回転搬送装置を回転駆動する駆動手段と、
    上記第2回転搬送装置を回転駆動する駆動手段は、同一の駆動手段で構成されていることを特徴とする抽選装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の抽選装置において、
    上記第1回転搬送装置及び上記第2回転搬送装置は、それぞれの回転軸が同一地点に位置し、該回転軸から放射方向に互いに異なる距離だけ離れた各領域に、上記第1保持部材及び上記第2保持部材をそれぞれ有する一体型回転搬送装置で構成されていることを特徴とする抽選装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の抽選装置において、
    上記第1回転搬送装置は、上記抽選用移動物体の搬送経路の少なくとも一部に、外部から該抽選用移動物体を視認するための第1の窓部を有することを特徴とする抽選装置。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13の抽選装置において、
    上記第2回転搬送装置は、上記抽選用移動物体の搬送経路の少なくとも一部に、外部から該抽選用移動物体を視認するための第2の窓部を有することを特徴とする抽選装置。
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14の抽選装置において、
    上記第1保持部材は、上記抽選用移動物体を収容し保持する第1の保持空間を形成する第1の保持空間形成部材であり、
    上記第1保持空間は、上記抽選用移動物体を入れるための入口と、上記排出位置で該抽選用移動物体を排出するための出口とが共通した出入口を有することを特徴とする抽選装置。
  16. 抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置において、
    上記抽選用移動物体を内部に収容、保持し、鉛直方向に対して傾斜する回転軸に対してそれぞれ放射方向に延びる保持空間を、該回転軸から放射方向に離れた領域に複数有し、該保持空間内に保持された抽選用移動物体を、上記複数の抽選口のうちの一の抽選口まで回転搬送する回転搬送装置と、
    上記複数の抽選口に入った抽選用移動物体をそれぞれ検出する検出手段とを備え、
    上記複数の抽選口は、上記回転軸からの距離が互いに異なる位置にそれぞれ配置されており、
    上記回転搬送装置は、上記保持空間が回転搬送により上記複数の抽選口のうちの一の抽選口と重なったとき、該一の抽選口に対応する位置に、該保持空間と該一の抽選口とを連通する開口を有し、かつ、該保持空間内に収容された抽選用移動物体を、該開口を通じて該一の抽選口に送り込む送込手段を有することを特徴とする抽選装置。
  17. 抽選用移動物体を複数ある抽選口まで搬送し、該抽選用移動物体を該複数の抽選口のうちの1つに入れることで抽選を行う抽選装置と、
    上記抽選装置の抽選結果に基づいて、遊技者に特典を付与する特典付与手段とを有する遊技機において、
    上記抽選装置として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の抽選装置を用いたことを特徴とする遊技機。
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