JPH09173631A - メダルゲーム機用のメダル処理装置 - Google Patents

メダルゲーム機用のメダル処理装置

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JPH09173631A
JPH09173631A JP33544195A JP33544195A JPH09173631A JP H09173631 A JPH09173631 A JP H09173631A JP 33544195 A JP33544195 A JP 33544195A JP 33544195 A JP33544195 A JP 33544195A JP H09173631 A JPH09173631 A JP H09173631A
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medals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数枚のメダルを一括的に投入可能で、か
つ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高
性能のメダル処理装置を提供する。 【解決手段】 メダル処理装置20は、メダル一括投入
口とメダル取出口を兼ねたメダルボール21とメダル単
体投入口22を有する。アレンジ用ホッパ30は、メダ
ルボール21から投入されたメダルの方向を揃え、第1
のセレクタ31に対して1枚ずつ供給する。第1のセレ
クタ31は、メダルを選別して正規メダルを第1のメダ
ル振分装置32に供給する。第2のセレクタ41は、メ
ダル単体投入口22からのメダルを選別して正規メダル
を第2のメダル振分装置42に供給する。異種メダルは
リジェクト口23から排出される。第1と第2のメダル
振分装置32,42は、払出用のエスカレータホッパ2
4と回収用のメダルボックス25とのいずれか一方にメ
ダルを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メダルの投入に応
じてゲームプレイを提供するメダルゲーム機に係り、特
に、投入されたメダルを処理するためのメダル処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のゲーム機における著しい技術開発
と娯楽性の向上に伴い、多様なゲーム機を設置した専用
の施設が広く普及している。このような施設において
は、一般的に、共通のメダルの投入に応じてゲームプレ
イを提供する各種のメダルゲーム機が設置されている。
【0003】[1.一般のメダルゲーム機]一般に、メ
ダルゲーム機においては、メダルゲーム機内に投入され
たメダルの枚数に応じてゲームプレイが提供されると共
に、ゲームプレイの結果が良い場合には、結果に応じた
枚数の獲得メダルが払い出される。また、投入されたメ
ダルが正規のメダルでない場合には、異種メダルとして
排出される。
【0004】このような所定の動作を確保するために、
メダルゲーム機においては、投入されたメダルを選別し
て、正規のメダルの枚数を検出し、投入された正規メダ
ルを所定の収容部に収納する一方で異種メダルを排出す
るという投入メダルの一連の機械的処理を行うと共に、
獲得された枚数のメダルを払い出すというペイアウトメ
ダルの機械的処理を行うためのメダル処理装置が必要で
ある。また、このようなメダル処理装置に制御指令を送
って動作を電気的に制御する制御装置が必要である。
【0005】[2.クレジットタイプのメダルゲーム
機]一方、このようなメダルゲーム機においては、連続
的なゲームプレイを予想して、1回のゲームプレイを行
う都度にメダルを投入する手間を省く観点から、1回の
ゲームプレイ用のメダルを越える枚数のメダルを予め投
入可能に構成されたものが広く普及している。このタイ
プのメダルゲーム機において、メダルゲーム機内に投入
されたメダルの枚数は、ゲームプレイに使用されるまで
の間、クレジット数(未使用の残りメダルの枚数)とし
て保持され、ゲームプレイが行われる毎に、その使用数
(ゲームプレイに使用されるメダルの枚数)がクレジッ
ト数から差し引かれる。
【0006】また、ゲームプレイの結果、獲得数(獲得
メダルの枚数)がある状態では、この獲得数は、クレジ
ット数に加算されるかあるいはペイアウトされる。さら
に、獲得数やクレジット数がある状態でゲームプレイが
中止される場合には、その獲得数やクレジット数に相当
する枚数のメダルがペイアウトメダルとして払い出され
る。
【0007】このようなクレジットタイプのメダルゲー
ム機において、上記の制御装置には、制御指令によって
制御を行う機能に加えてさらに、クレジット数、使用
数、獲得数やペイアウト数などの数値処理を行う機能
や、また、数値データをモニタなどの表示部によって表
示させる機能などが要求される。
【0008】[3.従来のメダル処理装置]図5は、以
上のような従来のクレジットタイプのメダルゲーム機に
おいて、特に、メダル処理装置の一例を示す概略構成図
であり、図6は、図5のメダル処理装置とその制御装置
を含む構成を示すブロック図である。
【0009】[3−1.構成]まず、図5に示すよう
に、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モ
ニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダ
ル処理装置10を構成するメダルボール11およびメダ
ル投入口12が設けられている。ここで、メダルボール
11は、ゲームプレイによって獲得され、払い出された
メダルを取り出す取出口であり、複数枚のメダルを一括
的に取り出し可能な開口面積を有する。また、メダル投
入口12は、メダル厚さ寸法に応じて決定されるメダル
投入口であり、一般的には、1枚以上かつ2枚未満のメ
ダル厚さ寸法に等しい開口幅を有する。
【0010】メダルボール11の1側面には、異種メダ
ル排出用のリジェクト口13が設けられている。そし
て、本体ケース1内部におけるメダルボール11とメダ
ル投入口12の下方の離れた位置には、払出用のエスカ
レータホッパ14とメダル回収用のメダルボックス15
がそれぞれ設けられている。ここで、エスカレータホッ
パ14は、設定された枚数のメダルを払い出すと共に、
払出枚数を「ペイアウト数」としてカウントする機能を
有する一般的なコインの払出用のエスカレータホッパで
あり、その払出通路16の上端部の払出口17は、メダ
ルボール11のリジェクト口13と同じ側面に開口して
いる。
【0011】また、メダル投入口12の下方の近傍にお
けるメダルボール11の側面には、セレクタ18が配置
されている。このセレクタ18は、メダル投入口12か
ら供給されたメダルを選別する機能と共に、選別した正
規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウントする
正規メダル計数部としての機能を有する。そして、この
セレクタ18の側面には、前述のリジェクト口13が接
続されており、また、このセレクタ18とメダルボック
ス15との間には、回収通路19が設けられている。す
なわち、セレクタ18は、判別結果に応じて、リジェク
ト口13と回収通路19とのいずれか一方にメダルを選
択的に供給するようになっている。
【0012】次に、図6に示すように、メダル処理装置
10は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5
に接続されている。この制御装置5は、まず、メダル処
理装置10のエスカレータホッパ14およびセレクタ1
8からのカウントデータと、操作部3におけるクレジッ
トモードとペイアウトモードの選択データや、使用数
(ベット数など)を含む各種の操作データを受け取り、
メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数
などの数値処理を行うようになっている。
【0013】そして、制御装置5は、このようなメダル
処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ1
4およびセレクタ18に制御指令を送ってその動作を電
気的に制御するようになっている。また、モニタ2に
は、エスカレータホッパ14およびセレクタ18からの
各カウントデータと共に、この制御装置5からの数値処
理に関するデータが、数値データとして送られるように
なっている。
【0014】[3−2.作用]以上のような構成を有す
る図5のメダル処理装置10において、メダルの処理は
次のようにして行われる。まず、メダル投入口12から
メダルが投入されると、投入されたメダルは、セレクタ
18において選別される。このセレクタ18において正
規のメダルであると判別された正規メダルは、このセレ
クタ18によって「1クレジット」としてカウントされ
た後、回収通路19を介してメダルボックス15に落下
し、このメダルボックス15内に保持される。この場
合、クレジット数は、制御装置5に送られて処理され、
モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップがほぼ
リアルタイムで表示される。一方、セレクタ18におい
て正規のメダルではないと判別された異種メダルは、こ
のセレクタ18によってカウントされることなく、リジ
ェクト口13からメダルボール11内に排出される。
【0015】また、ゲームプレイの結果、獲得メダルが
ある場合には、制御装置5からその獲得数のデータがモ
ニタ2に送られ、このモニタ2上に「獲得数」が表示さ
れる。この「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作
によりペイアウトモードが選択された場合には、その選
択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、
その獲得数が払出用のメダルの枚数として設定され、制
御装置5からエスカレータホッパ14に制御指令が送ら
れる。その結果、エスカレータホッパ14によって、設
定枚数のメダルが払出通路16を介して払出口17から
メダルボール11内に払い出されると共に、払出通路1
6を通過する各メダルは「1ペイアウト」としてカウン
トされる。この場合、ペイアウト数は、カウントダウン
される都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータと
して送られ、モニタ2上に「獲得数」または「ペイアウ
ト数」のカウントダウンがほぼリアルタイムで表示され
る。
【0016】一方、「獲得数」の表示に対して、操作部
3の操作によりクレジットモードが選択された場合に
は、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5
において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントア
ップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。
この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子
は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータ
としてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカ
ウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほ
ぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エ
スカレータホッパ14には制御指令は送られず、エスカ
レータホッパ14は動作しない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メダルゲー
ム機のうち、特に、スロットマシン、カードゲーム、ル
ーレット、競馬ゲーム、ビンゴゲームなどの、高いギャ
ンブル性を有するメダルゲーム機においては、ゲームプ
レイ時に「ベット」として多数枚のメダルが投入され
る。このようなメダルゲーム機では、ゲームプレイによ
って獲得され、払い出されるメダルの枚数もまた、多数
枚となる。
【0018】従来、このような多数枚のメダルを使用す
るメダルゲーム機においても、図5に示すようなメダル
処理装置が適用されているが、ユーザは、メダルを1枚
ずつ手でメダル投入口12に投入しなければならないた
め、多数枚のメダルの投入には手間と時間を要するとい
う問題点がある。例えば、一般的に、メダルゲーム機に
おいて、ゲームの開始前には、モニタ2にゲームプレイ
に関連する各種の画像データが表示される。しかしなが
ら、このような画像データの表示中に、多数枚のメダル
の投入に専念することになるため、画像データ自体を楽
しむことも、また、その内容を十分に把握することもで
きなくなり、その結果としてゲームを十分に楽しめない
という問題点がある。
【0019】特に、競馬ゲームやビンゴゲームなどの、
多人数の競技者に対して所定の時刻にゲームを開始する
タイプのメダルゲーム機においては、所定の時刻までに
多数枚のメダルを投入しなければならず、予定の枚数を
投入する前にゲームが開始してしまった場合にはゲーム
を十分に楽しめないという問題点がある。さらに、多数
枚のメダルを1枚ずつ投入する場合には、手が汚れやす
く、最近の清潔度に対する高い要求を満たすことができ
ないという問題点もある。
【0020】一方、一括的なメダルの投入を可能とする
ために、金融機関などで使用されているコインの自動投
入装置をメダルゲーム機用のメダル処理装置に適用する
ことも考えられる。しかしながら、このようにコインの
自動投入装置をメダル処理装置に適用した場合には、構
成が複雑・大型化してしまい、メダルゲーム機の複雑・
大型化につながり、保守・管理上も不都合である。その
上、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を要するた
め、経済面からも実用性が低い。
【0021】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その第1の目
的は、多数枚のメダルを使用するメダルゲーム機におい
て、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、か
つ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高
性能のメダル処理装置を提供することである。そして、
このようなメダル処理装置を使用することにより、メダ
ルの投入に要する手間と時間を省略し、メダルの投入に
煩わされることなく、ゲームの開始前からゲームプレイ
のみに専念可能で、かつ、メダル投入時刻からほとんど
時間を置かずにゲームを開始可能であり、しかも、手が
汚れることを極力防止可能な、高い娯楽性と高い清潔度
を備えたメダルゲーム機を提供することである。
【0022】また、本発明の第2の目的は、以上のよう
な高性能を持ちながら、しかも、小型・簡略で、既存の
メダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないよう
な、実用性の高いメダル処理装置を提供することであ
る。そして、このようなメダル処理装置を使用すること
により、以上のような高い娯楽性と高い清潔度を備えな
がら、しかも、小型・簡略で、保守・管理性に優れた、
実用性の高いメダルゲーム機を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、メダルを投入
するメダル投入口、投入されたメダルを順次選別するメ
ダル選別部、正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検
出部、正規メダルを収容するメダル収容部、および異種
メダルを排出するメダル排出部を有し、メダル投入口に
投入された正規のメダルに応じてゲームプレイを提供す
るメダルゲーム機用のメダル処理装置において、特に、
次のような構成を有することを特徴としている。
【0024】[1.請求項1記載の発明]請求項1記載
の発明は、前記メダル投入口として複数枚のメダルを一
括的に投入可能なメダル一括投入口が設けられると共
に、このメダル一括投入口から投入されたメダルの方向
を揃え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダル
アレンジ部が設けられることを特徴としている。この場
合、メダル一括投入口は、前記メダルゲーム機の表面の
一部に設けられ、複数枚のメダルを一括的に投入可能な
開口面積を有する。また、メダルアレンジ部は、前記メ
ダル一括投入口と前記メダル選別部との間に設けられ
る。
【0025】以上のような構成を有する請求項1記載の
発明によれば、メダル一括投入口から複数枚のメダルを
一括的に容易に投入することができる。この場合、投入
された複数枚のメダルは、メダルアレンジ部によって一
定の方向に揃えられ、メダル選別部に対して順次供給さ
れる。供給されたメダルは、メダル選別部によって順次
選別され、正規メダルである場合にはメダル枚数検出部
によってその枚数が検出されると共にメダル収容部に収
容され、異種メダルである場合にはメダル排出部から排
出される。
【0026】このように、請求項1記載の発明において
は、メダル一括投入口に一括的に投入されたメダルは、
続くメダルアレンジ部により、メダル選別部に対して自
動的に順次供給される。このようなメダルアレンジ部
は、既存の小型・簡略な装置を使用して構成可能であ
り、手動で投入する場合以上の供給速度を確保できる。
そのため、メダル一括投入口とメダルアレンジ部によっ
て、メダルを1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、
メダル選別部にメダルを供給することができる。
【0027】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、か
つ、投入された多数枚のメダルの枚数を迅速に検出可能
な高性能のメダル処理装置を提供することができる。さ
らに、請求項1記載の発明のメダル処理装置は、メダル
選別部、メダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダ
ル排出部などの構成については、既存の構成をそのまま
使用し、メダル投入口周辺の構成のみを若干変更するだ
けで、容易に製造することができる。
【0028】[2.請求項2記載の発明]請求項2記載
の発明は、前記メダル投入口として、メダル一括投入口
とメダル単体投入口の両方が設けられ、メダル一括投入
口から投入されたメダルの方向を揃え、前記メダル選別
部に対して順次供給するメダルアレンジ部が設けられる
と共に、各投入口毎に、個別のメダル選別部と個別のメ
ダル枚数検出部が設けられることを特徴としている。
【0029】この場合、メダル一括投入口とメダル単体
投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けら
れ、メダル一括投入口は、複数枚のメダルを一括的に投
入可能な開口面積を有し、メダル単体投入口は、メダル
厚さ寸法に応じて決定される開口幅を有する。また、メ
ダルアレンジ部は、前記メダル一括投入口と前記メダル
選別部との間に設けられる。さらに、メダル選別部は、
前記メダルアレンジ部から供給されたメダルを順次受け
取り、受け取ったメダルを選別する第1のメダル選別部
と、前記メダル単体投入口から投入されたメダルを順次
受け取り、受け取ったメダルを順次選別する第2のメダ
ル選別部を含む。同様に、メダル枚数検出部は、前記第
1と第2のメダル選別部で正規なメダルであると判別さ
れた正規メダルの枚数をそれぞれ検出する第1と第2の
メダル枚数検出部を含む。
【0030】以上のような構成を有する請求項2記載の
発明においては、前記請求項1記載の発明と同様に、メ
ダル一括投入口とメダルアレンジ部によって、メダルを
1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、第1のメダル
選別部にメダルを供給し、第1のメダル枚数検出部によ
って正規メダルの枚数を検出することができる。さら
に、このようなメダル一括投入口による一括的な投入と
併行して、メダル単体投入口によって1枚ずつ投入され
たメダルを、第2のメダル選別部で順次選別し、第2の
メダル枚数検出部によって正規メダルの枚数を検出する
ことができる。
【0031】したがって、請求項2記載の発明によれ
ば、前記請求項1記載の発明と同様に、多数枚のメダル
を一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された多数枚
の正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル
処理装置を提供することができる。特に、この請求項2
記載の発明においては、メダル一括投入口とメダル単体
投入口の両方を設けていることから、ユーザはメダルの
投入方法を選択可能であり、メダルの投入自体をゲーム
プレイの一部として楽しむことができる。その上、メダ
ル一括投入口側と、メダル単体投入口側とで、メダルの
選別および正規メダルの枚数の検出を全く独立に行って
いるため、両方の投入口から同時にメダルを投入するこ
とによって、正規メダルの枚数をより迅速に検出するこ
とができる。
【0032】また、請求項2記載の発明のメダル処理装
置は、メダル単体投入口、第2のメダル選別部、第2の
メダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダル排出部
などの構成については、既存の構成をそのまま使用し、
メダル一括投入口、メダルアレンジ部、第1のメダル選
別部、および第1のメダル枚数検出部を既存の構成に追
加することにより、容易に製造することができる。
【0033】[3.請求項3記載の発明]請求項3記載
の発明は、前記メダル投入口として、メダル一括投入口
とメダル単体投入口の両方が設けられ、メダル一括投入
口から投入されたメダルの方向を揃え、前記メダル選別
部に対して順次供給するメダルアレンジ部が設けられる
と共に、前記メダル選別部によって、メダルアレンジ部
からのメダルとメダル単体投入口からのメダルを選択的
に受け取るように構成したことを特徴としている。
【0034】この場合、メダル一括投入口とメダル単体
投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けら
れ、メダル一括投入口は、複数枚のメダルを一括的に投
入可能な開口面積を有し、メダル単体投入口は、メダル
厚さ寸法に応じて決定される開口幅を有する。また、メ
ダルアレンジ部は、前記メダル一括投入口と前記メダル
選別部との間に設けられる。さらに、メダル選別部は、
前記メダルアレンジ部から供給されたメダルと前記メダ
ル単体投入口から投入されたメダルを、選択的に順次受
け取り、受け取ったメダルを順次選別するように構成さ
れている。
【0035】以上のような構成を有する請求項3記載の
発明においては、前記請求項1記載の発明と同様に、メ
ダル一括投入口とメダルアレンジ部によって、メダルを
1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、メダル選別部
にメダルを供給することができる。さらに、このような
メダル一括投入口による一括的な投入と併行して、メダ
ル単体投入口によって順次投入されたメダルを、共通の
メダル選別部に供給することができる。
【0036】したがって、請求項3記載の発明によれ
ば、前記請求項1記載の発明と同様に、多数枚のメダル
を一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された多数枚
の正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル
処理装置を提供することができる。特に、この請求項3
記載の発明においては、前記請求項2記載の発明と同様
に、メダル一括投入口とメダル単体投入口の両方を設け
ているため、ユーザはメダルの投入方法を選択可能であ
り、メダルの投入自体をゲームプレイの一部として楽し
むことができる。
【0037】また、この請求項3記載の発明において
は、メダル一括投入口とメダル単体投入口に対して、共
通のメダル選別部およびメダル枚数検出部を使用してい
るため、個別のメダル選別部およびメダル枚数検出部を
使用する請求項2記載の発明に比べて構成を小型・簡略
化することができる。すなわち、この請求項3記載の発
明のメダル処理装置は、メダル単体投入口、メダル選別
部、メダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダル排
出部などの構成については、既存の構成をそのまま使用
し、メダル一括投入口およびメダルアレンジ部を既存の
構成に追加することにより、容易に製造することができ
る。
【0038】[4.請求項4記載の発明]請求項4記載
の発明は、前記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発
明において、前記メダルアレンジ部が、前記メダル選別
部と一体的に設けられていることを特徴としている。こ
のように構成した場合には、投入された複数枚のメダル
は、一体化されたメダルアレンジ部とメダル選別部によ
って一定の方向に揃えられ、順次選別される。この請求
項4記載の発明においては、メダルアレンジ部とメダル
選別部を一体化していることから、これらを個別に設け
た場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を小型・簡
略化することができる。
【0039】[5.請求項5〜8記載の発明]請求項5
〜8記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれか一つに
記載の発明において、メダル投入口周辺の構成に特徴を
有するものである。請求項5記載の発明は、前記請求項
2〜4のいずれか一つに記載の発明において、メダル単
体投入口が、前記メダル一括投入口の一部に設けられて
いることを特徴としている。このように構成した場合に
は、メダル一括投入口とメダル単体投入口への同時投入
が容易になる上、メダル投入口周辺の構成を簡略化する
ことができる。
【0040】請求項6記載の発明は、前記請求項1〜5
のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレ
ンジ部が、前記メダル一括投入口と一体的に設けられて
いることを特徴としている。このように構成した場合に
は、メダルアレンジ部とメダル選別部を個別に設けた場
合に比べて、メダル投入口周辺の構成を小型・簡略化す
ることができる。
【0041】請求項7記載の発明は、前記請求項1〜5
のいずれか一つに記載の発明において、前記メダル一括
投入口が、前記メダルアレンジ部への通路を遮断可能な
開閉部を有することを特徴としている。このように構成
した場合には、開閉部の開閉によって、メダルの一括投
入の有無を選択できるため、メダルの投入操作の自由度
を向上できる。
【0042】請求項8記載の発明は、前記請求項1〜7
のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレ
ンジ部が、コイン払出用のホッパであることを特徴とし
ている。このように構成した場合には、既存の小型・簡
略なコイン払出用のホッパを使用して、メダル処理装置
を容易に製造することができる。
【0043】[6.請求項9〜12記載の発明]請求項
9〜12記載の発明は、前記請求項1〜8のいずれか一
つに記載の発明において、メダル枚数検出部の構成に特
徴を有するものである。請求項9記載の発明は、前記請
求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記
メダル枚数検出部が、3種類のメダル計数部の中から選
択されたメダル計数部を有し、この選択されたメダル計
数部の計数結果に基づいて、正規メダルの枚数を検出す
るように構成されたことを特徴としている。この場合、
3種類のメダル計数部は、前記メダル選別部に送られる
メダルの枚数を計数する投入メダル計数部、前記メダル
選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルの
枚数を計数する正規メダル計数部、および前記メダル選
別部で正規なメダルでないと判別された異種メダルの枚
数を計数する異種メダル計数部である。以上のような構
成を有する請求項9記載の発明によれば、簡略な構成の
メダル計数部を適宜使用することにより、メダル枚数検
出部を簡略かつ自由に設計することができる。
【0044】請求項10記載の発明は、前記請求項9記
載の発明において、前記メダル選別部が、前記選択され
たメダル計数部の一つを含むことを特徴としている。こ
の場合、メダル選別部には、前記3種のいずれのメダル
計数部を設けることも可能である。このように構成した
場合には、メダル計数部をメダル選別部と別に設けた場
合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化するこ
とができる。
【0045】請求項11記載の発明は、前記請求項9ま
たは10記載の発明において、前記メダル投入口が、前
記投入メダル計数部を含むことを特徴としている。この
ように構成した場合には、投入メダル計数部をメダル投
入口と別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の
構成を簡略化することができる。請求項12記載の発明
は、前記請求項9〜11のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記メダルアレンジ部が、前記投入メダル計数
部を含むことを特徴としている。このように構成した場
合には、投入メダル計数部をメダルアレンジ部と別に設
けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化
することができる。
【0046】[7.請求項13〜15記載の発明]請求
項13〜15記載の発明は、前記請求項1〜12のいず
れか一つに記載の発明において、メダル収容部が、メダ
ル払出手段を含むことを特徴としている。請求項13記
載の発明は、前記請求項1〜12のいずれか一つに記載
の発明において、前記メダルゲーム機の表面の一部に開
口し、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面
積を有するメダル取出口をさらに有し、前記メダル収容
部が、収容したメダルの中から払い出し枚数として設定
された枚数のメダルを前記メダル取出口に順次送出する
メダル払出手段を含むことを特徴としている。このよう
な構成を有する請求項13記載の発明によれば、投入さ
れた正規メダルを払出メダルとして使用させることがで
き、1台のメダルゲーム機において、メダルを効率良く
循環させ、使用されるメダル数をできるだけ少なくする
ことができる。その結果、メダルゲーム機のメダル収容
部の寸法を縮小することができ、メダルゲーム機全体の
小型化に貢献できる。
【0047】請求項14記載の発明は、前記請求項1〜
12のいずれか一つに記載の発明において、前記メダル
一括投入口が、その内部に収容された複数枚のメダルを
一括的に取り出し可能に構成され、前記メダル収容部
が、収容したメダルの中から払い出し枚数として設定さ
れた枚数のメダルを前記メダル一括投入口に順次送出す
るメダル払出手段を含むことを特徴としている。このよ
うに構成した場合には、メダル一括投入口を、メダル取
出口として兼用できるため、個別に設けた場合に比べ
て、メダル処理装置全体の構成を簡略化することができ
る。
【0048】請求項15記載の発明は、前記請求項13
または14記載の発明において、前記メダル収容部が、
前記メダル払出手段を含む第1のメダル収容部と、前記
メダル払出手段を含まない第2のメダル収容部を含み、
前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正
規メダルを、前記第1と第2のメダル収容部に対して選
択的に送出するメダル振分部をさらに有することを特徴
としている。このように構成した場合には、投入された
正規メダルを、払出メダルとして必要な分だけ循環さ
せ、余剰メダルについては回収することができるため、
投入された正規メダルをゲームプレイの状況に合わせて
柔軟に処理することができ、1台のメダルゲーム機あた
りの使用メダル数を管理することができるなど、実用性
に優れている。
【0049】
【発明の実施の形態】以上説明したような本発明による
メダルゲーム機用のメダル処理装置の複数の実施の形態
について、図面を参照して具体的に説明する。
【0050】[1.第1の実施の形態]図1は、本発明
の第1の実施の形態として、特に、請求項2、請求項7
〜12、請求項14、15の各発明を適用したメダル処
理装置を示す概略構成図である。また、図2は、図1の
メダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロッ
ク図である。
【0051】[1−1.構成]まず、図1に示すよう
に、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モ
ニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダ
ル処理装置20を構成するメダルボール(メダル一括投
入口)21およびメダル単体投入口22が設けられてい
る。ここで、メダルボール21は、複数枚のメダルを一
括的に投入可能でかつ一括的に取り出し可能な開口面積
を有し、従来のメダルボールと同様に、ゲームプレイに
よって獲得され、払い出されたメダルを取り出すメダル
取出口を兼ねている。また、メダル単体投入口22は、
1枚以上かつ2枚未満のメダル厚さ寸法に等しい開口幅
を有するメダル投入口であると共に、供給枚数をカウン
トする投入メダル計数部としての機能を有する。
【0052】本体ケース1の前面の下方には、異種メダ
ル排出用のリジェクト口23が設けられている。そし
て、本体ケース1内部におけるメダルボール21とメダ
ル単体投入口22の下方の離れた位置には、払出用のエ
スカレータホッパ24とメダル回収用のメダルボックス
25がそれぞれ設けられている。ここで、エスカレータ
ホッパ24は、図5の従来例と同様に、設定された枚数
のメダルを払い出すと共に、払出枚数を「ペイアウト
数」としてカウントする機能を有する一般的なコインの
払出用のエスカレータホッパであり、その払出通路26
の上端部の払出口27は、メダルボール21の1側面に
開口している。
【0053】また、メダルボール21の払出口27とは
別の側面の下部には、開閉可能な開閉部28が設けられ
ている。そして、本体ケース1内部におけるこの開閉部
28の下方の近傍には、アレンジ用ホッパ(メダルアレ
ンジ部)30、第1のセレクタ(第1のメダル選別部)
31、および第1のメダル振分装置(メダル振分部)3
2が順次配置されている。
【0054】ここで、メダルボール21の側面の下部の
開閉部28は、閉塞状態でアレンジ用ホッパ30への通
路を遮断する機能を有する。また、アレンジ用ホッパ3
0は、コインの払出用ホッパとして市販されている既存
の小型・簡略なホッパであり、メダルボール21から投
入されたメダルの方向を揃え、第1のセレクタ31に対
して1枚ずつ供給すると共に、供給枚数をカウントする
投入メダル計数部としての機能を有する。さらに、第1
のセレクタ31は、アレンジ用ホッパ30から供給され
たメダルを選別する機能と共に、選別した正規メダルの
枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メダル
計数部としての機能を有する。
【0055】そして、第1のセレクタ31とリジェクト
口23との間には、第1のリジェクト通路33が設けら
れ、第1のセレクタ31は、判別結果に応じて、第1の
メダル振分装置32と第1のリジェクト通路33とのい
ずれか一方にメダルを選択的に供給するようになってい
る。また、第1のメダル振分装置32とエスカレータホ
ッパ24およびメダルボックス25との間には、第1の
循環通路34と第1の回収通路35がそれぞれ設けられ
ており、第1のメダル振分装置32は、制御指令に応じ
て、第1の循環通路34と第1の回収通路35とのいず
れか一方にメダルを選択的に供給し、それぞれの供給枚
数をカウントするようになっている。
【0056】一方、メダル単体投入口22の下方の近傍
には、第2のセレクタ(第2のメダル選別部)41、お
よび第2のメダル振分装置(メダル振分部)42が順次
配置されている。ここで、第2のセレクタ41は、前述
した第1のセレクタ31と同様に、メダル単体投入口2
2から供給されたメダルを選別する機能と共に、選別し
た正規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウント
する正規メダル計数部としての機能を有する。
【0057】そして、第2のセレクタ41とリジェクト
口23との間には、第2のリジェクト通路43が設けら
れ、第2のセレクタ41は、判別結果に応じて、第2の
メダル振分装置42と第2のリジェクト通路43とのい
ずれか一方にメダルを選択的に供給するようになってい
る。また、第2のメダル振分装置42とエスカレータホ
ッパ24およびメダルボックス25との間には、第2の
循環通路44と第2の回収通路45がそれぞれ設けられ
ており、第2のメダル振分装置34は、制御指令に応じ
て、第2の循環通路44と第2の回収通路45とのいず
れか一方にメダルを選択的に供給し、それぞれの供給枚
数をカウントするようになっている。
【0058】次に、図2に示すように、メダル処理装置
20は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5
に接続されている。この制御装置5は、メダル処理装置
20のメダル単体投入口22、エスカレータホッパ2
4、アレンジ用ホッパ30、第1と第2のセレクタ3
1,41、および第1と第2のメダル振分装置32,4
2からのカウントデータと、操作部3におけるクレジッ
トモードとペイアウトモードの選択データや、使用数
(ベット数など)を含む各種の操作データを受け取り、
メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数
などの数値処理を行うようになっている。
【0059】そして、制御装置5は、このようなメダル
処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ2
4、メダルボール21の開閉部28、第1と第2のセレ
クタ31,41、および第1と第2のメダル振分装置3
2,42に制御指令を送ってその動作を電気的に制御す
るようになっている。また、モニタ2には、エスカレー
タホッパ24および第1と第2のセレクタ31,41か
らの各カウントデータと共に、この制御装置5からの数
値処理に関するデータが、数値データとして送られるよ
うになっている。
【0060】なお、この制御装置5は、例えば、メダル
の処理に関連するデータを処理する独立したハードウェ
アとして実現される。また、制御装置5は、ゲームプレ
イに関する情報処理および制御全般を行う情報処理装置
として、あるいは、そのような情報処理装置に組み込ま
れてメダルの処理に関連するデータを処理するソフトウ
ェアプログラムとして実現される。
【0061】さらにまた、ゲーム機との関係から、この
制御装置5は、例えば、メダルゲーム機の情報を個別に
処理する個別の装置として、あるいは、複数のメダルゲ
ーム機の情報を一括的に処理する中央制御装置として実
現される。このように、制御装置5の具体的な形態は適
宜選択可能であるが、ここでは便宜上、この制御装置5
が、メダルの処理に関連するデータのみを扱うものとし
て説明する。
【0062】[1−2.作用]以上のような構成を有す
る第1の実施の形態のメダル処理装置の動作について、
具体的に説明する。 [1−2−1.メダルボールからの投入メダルの処理]
図1のメダル処理装置20において、メダルボール21
の開閉部28は、通常は開放状態に保持される。このよ
うな状態で、複数枚のメダルがメダルボール21内に投
入されると、この複数枚のメダルは、メダルボール21
からアレンジ用ホッパ30に供給される。アレンジ用ホ
ッパ30に供給された複数枚のメダルは、アレンジ用ホ
ッパ30で方向を揃えられた後、第1のセレクタ31に
対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数
としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウント
数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウン
トデータとして送られる。
【0063】次に、第1のセレクタ31に供給されたメ
ダルは、この第1のセレクタ31によって選別される。
この第1のセレクタ31において正規なメダルであると
判別された正規メダルは、第1のセレクタ31によって
「1クレジット」としてカウントされると共に、第1の
メダル振分装置32に供給される。この場合、クレジッ
ト数は、カウントアップされる都度、制御装置5とモニ
タ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「ク
レジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表
示される。一方、第1のセレクタ31において正規なメ
ダルでないと判別された異種メダルは、第1のセレクタ
31によって第1のリジェクト通路33を介してリジェ
クト口23に供給され、このリジェクト口23から外部
に排出される。
【0064】続いて、第1のメダル振分装置32に供給
されたメダルは、この第1のメダル振分装置32によっ
て、制御装置5からの制御指令に応じて、第1の循環通
路34と第1の回収通路35のいずれか一方を介して、
エスカレータホッパ24またはメダルボックス25に供
給されると共に、それぞれの供給枚数がカウントされ
る。この場合の制御方法としては、例えば、エスカレー
タホッパ24に収容されるメダルの枚数を設定してお
き、エスカレータホッパ24内のメダルの枚数が設定枚
数に達するまでは、第1の循環通路34にメダルを供給
し、設定枚数に達した後は、第1の回収通路35に切り
換えることが考えられる。あるいは単純に、所定枚数ず
つ交互に供給するなどの制御方法も考えられる。また、
第1の循環通路34と第1の回収通路35へのそれぞれ
の供給枚数の各カウント数は、カウントアップされる都
度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
【0065】[1−2−2.メダル単体投入口からの投
入メダルの処理]図1のメダル処理装置20のメダル単
体投入口22に、メダルが1枚ずつ投入されると、各メ
ダルは、メダル単体投入口22から第2のセレクタ41
に対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚
数としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウン
ト数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウ
ントデータとして送られる。
【0066】次に、第2のセレクタ41に供給されたメ
ダルは、この第2のセレクタ41によって選別される。
正規なメダルであると判別された正規メダルは、第2の
セレクタ41によって「1クレジット」としてカウント
されると共に、第2のメダル振分装置42に供給され
る。この場合、クレジット数は、カウントアップされる
都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送
られ、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップ
がほぼリアルタイムで表示される。一方、正規なメダル
でないと判別された異種メダルは、第2のセレクタ41
によって第2のリジェクト通路43を介してリジェクト
口23に供給され、このリジェクト口23から外部に排
出される。
【0067】続いて、第2のメダル振分装置42に供給
されたメダルは、この第2のメダル振分装置42によっ
て、制御装置5からの制御指令に応じて、第2の循環通
路44と第2の回収通路45のいずれか一方を介して、
エスカレータホッパ24またはメダルボックス25に供
給されると共に、それぞれの供給枚数がカウントされ
る。この場合の制御方法としては、前述した第1のメダ
ル振分装置32と同様に、各種の制御方法が考えられ
る。また、第2の循環通路44と第2の回収通路45へ
のそれぞれの供給枚数の各カウント数は、カウントアッ
プされる都度、制御装置5にカウントデータとして送ら
れる。
【0068】[1−2−3.獲得メダルの処理]ゲーム
プレイの結果、獲得メダルがある場合には、制御装置5
からその獲得数のデータがモニタ2に送られ、このモニ
タ2上に「獲得数」が表示される。この「獲得数」の表
示に対して、操作部3の操作によりペイアウトモードが
選択された場合には、その選択データが制御装置5に送
られ、制御装置5において、その獲得数が払出用のメダ
ルの枚数として設定され、制御装置5からエスカレータ
ホッパ24に制御指令が送られる。その結果、エスカレ
ータホッパ24によって、設定枚数のメダルが払出通路
26を介して払出口27からメダルボール21内に払い
出されると共に、払出通路26を通過する各メダルは
「1ペイアウト」としてカウントされる。この場合、ペ
イアウト数は、カウントダウンされる都度、制御装置5
とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上
に「獲得数」または「ペイアウト数」のカウントダウン
がほぼリアルタイムで表示される。また、このようなペ
イアウトモード時には、メダルボール21の開閉部28
は、制御装置5からの制御指令によって閉塞され、アレ
ンジ用ホッパ30への通路が遮蔽される。
【0069】一方、「獲得数」の表示に対して、操作部
3の操作によりクレジットモードが選択された場合に
は、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5
において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントア
ップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。
この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子
は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータ
としてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカ
ウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほ
ぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エ
スカレータホッパ24には制御指令は送られず、エスカ
レータホッパ24は動作しない。
【0070】[1−3.効果]以上のように、第1の実
施の形態のメダル処理装置20によれば、メダルボール
21内に多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能であ
る。すなわち、一般的に、メダルゲーム機の設置された
施設においては、メダル貸出用およびメダル取出口から
取り出したメダルの回収用として、カップ状の容器など
が使用されているが、このようなカップ状の容器などか
らメダルボール21内に多数枚のメダルを一括的に直接
投入可能である。そして、投入されたメダルを、アレン
ジ用ホッパ30および第1のセレクタ31によって順次
処理することにより、投入された多数枚の正規メダルの
枚数を「クレジット数」として迅速にカウントアップす
ることができる。
【0071】特に、このメダル処理装置20において
は、メダルボール21とメダル単体投入口22の両方に
よってメダルを投入することができるため、ユーザはメ
ダルの投入方法を選択することができ、メダルの投入自
体をゲームプレイの一部として楽しむことができる。そ
の上、メダルボール21側と、メダル単体投入口22側
とで、個別のセレクタ31,41を使用してメダルの選
別および正規メダルのクレジット数のカウントアップを
全く独立に行っている。そのため、メダル単体投入口2
2を設けない場合、あるいは、同程度の性能のセレクタ
とメダル振分装置を使用してメダルの選別およびカウン
トアップを共通に行った場合に比べ、メダルボール21
とメダル単体投入口22の両方から同時にメダルを投入
することによって、正規メダルの枚数をより迅速に検出
することができる。
【0072】また、メダルボール21は、メダル一括投
入口とメダル取出口を兼ねているが、アレンジ用ホッパ
30との間に開閉部28を設けたことにより、ペイアウ
トモードにおいてはアレンジ用ホッパ30への通路を遮
蔽して、独立したメダル取出口として機能させることが
できるため、処理上の問題を生じることはない。
【0073】さらに、このメダル処理装置20のうち、
メダル単体投入口22、第2のセレクタ41、第2のメ
ダル振分装置42、エスカレータホッパ24、およびメ
ダルボックス25の構成は、図5に示した従来技術と同
様である。そのため、これらの部分については、既存の
メダル処理装置の構成をそのまま使用し、また、メダル
ボール21の構成を変更すると共に、アレンジ用ホッパ
30、第1のセレクタ31、第1のメダル振分装置32
などの部分を既存の構成に追加することにより、このメ
ダル処理装置20を容易に製造することができる。
【0074】ここで、メダルボール21は、メダル一括
投入口とメダル取出口を兼ねているため、両方を個別に
設けた場合に比べて構成が簡略化されている。また、ア
レンジ用ホッパ30については、既存のコイン払出用の
小型・簡略なホッパを自由に使用可能であるため、設計
が容易であり、経済面でも有利である。さらに、メダル
枚数検出部やそれを構成するメダル計数部を独立に設け
た場合に比べて、それぞれがメダル計数部として機能す
るメダル単体投入口22、アレンジ用ホッパ30、およ
び第1、第2のセレクタ31,41を使用しているた
め、その分だけメダル処理装置20の構成が簡略化され
ている。
【0075】一方、第1、第2のセレクタ31,41で
判別された正規メダルを、第1と第2のメダル振分装置
32,42によって循環側(エスカレータホッパ24
側)と回収側(メダルボックス25側)とに振り分ける
ように構成しているため、投入された正規メダルのう
ち、必要な分だけを循環させ、余剰メダルを回収するこ
とができる。したがって、投入された正規メダルをゲー
ムプレイの状況に合わせて柔軟に処理することができ、
1台のメダルゲーム機あたりの使用メダル数を管理する
ことができるなど、実用性に優れている。
【0076】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、か
つ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能であ
りながら、しかも、小型・簡略で、既存のメダルゲーム
機の大幅な設計変更を必要としないような、実用性の高
いメダル処理装置20を提供することができる。したが
って、このようなメダル処理装置20を使用することに
より、メダルの投入に要していた従来の手間と時間を省
略し、メダルの投入に煩わされることなく、ゲームの開
始前からゲームプレイのみに専念可能で、かつ、メダル
投入時刻からほとんど時間を置かずにゲームを開始可能
であるため、従来に比べてゲームを十分に楽しむことが
でき、高い娯楽性を実現することができる。しかも、1
枚ずつメダルを投入する場合に比べて、手が汚れること
を極力防止可能であり、特に、カップ状の容器などから
直接投入する場合には、全くメダルに手を触れることな
しに多数枚のメダルを投入することができるため、高い
清潔度を実現することができる。さらに、このような高
い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・簡
略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲー
ム機を提供することができる。
【0077】[2.第2の実施の形態]図3は、本発明
の第2の実施の形態として、特に、請求項3、請求項
6、請求項8〜13、請求項15の各発明を適用したメ
ダル処理装置を示す概略構成図である。また、図4は、
図3のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示す
ブロック図である。
【0078】[2−1.構成]まず、図3に示すよう
に、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モ
ニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダ
ル処理装置50を構成するメダルボール51、メダル単
体投入口52、および投入用ホッパ60が設けられてい
る。ここで、メダルボール51は、従来のメダルボール
と同様に、ゲームプレイによって獲得され、払い出され
たメダルを取り出すメダル取出口であり、複数枚のメダ
ルを一括的に取り出し可能な開口面積を有する。
【0079】また、メダル単体投入口52は、1枚以上
かつ2枚未満のメダル厚さ寸法に等しい開口幅を有する
メダル投入口であると共に、供給枚数をカウントする投
入メダル計数部としての機能を有する。さらに、投入用
ホッパ60は、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開
口面積を有するメダル一括投入口である。この投入用ホ
ッパ60は、コインの払出用ホッパとして市販されてい
る既存の小型・簡略なホッパから構成されており、投入
されたメダルの方向を揃えて1枚ずつ送出するメダルア
レンジ部としての機能を有すると共に、供給枚数をカウ
ントする投入メダル計数部としての機能を有する。
【0080】そして、メダルボール51の1側面には、
異種メダル排出用のリジェクト口53が設けられてい
る。そして、本体ケース1内部におけるメダルボール5
1とメダル単体投入口52、および投入用ホッパ60の
下方の離れた位置には、払出用のエスカレータホッパ5
4とメダル回収用のメダルボックス55がそれぞれ設け
られている。ここで、エスカレータホッパ54は、前記
第1の実施の形態と同様に、設定された枚数のメダルを
払い出すと共に、払出枚数を「ペイアウト数」としてカ
ウントする機能を有する一般的なコインの払出用のエス
カレータホッパであり、その払出通路56の上端部の払
出口57は、メダルボール51のリジェクト口53と同
じ側面に開口している。
【0081】また、メダル単体投入口52の下方の近傍
におけるメダルボール51の側面には、メダルを選別す
るセレクタ61および正規メダルを振り分けるメダル振
分装置62が順次配置されている。ここで、セレクタ6
1と投入用ホッパ60およびメダル単体投入口52との
間には、第1と第2の投入通路63,64がそれぞれ設
けられている。
【0082】そして、セレクタ61は、この第1と第2
の投入通路63,64からそれぞれ供給されたメダル
を、選択的に1枚ずつ受け取る機能と、受け取ったメダ
ルを選別する機能とを有すると共に、選別した正規メダ
ルの枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メ
ダル計数部としての機能を有する。また、このセレクタ
61の側面には、前述のリジェクト口53が接続されて
おり、セレクタ61は、判別結果に応じて、リジェクト
口53とメダル振分装置62とのいずれか一方にメダル
を選択的に供給するようになっている。
【0083】さらに、メダル振分装置62とエスカレー
タホッパ54およびメダルボックス55との間には、循
環通路65と回収通路66がそれぞれ設けられている。
そして、メダル振分装置62は、制御指令に応じて、循
環通路65と回収通路66とのいずれか一方にメダルを
選択的に供給し、それぞれの供給枚数をカウントするよ
うになっている。
【0084】次に、図4に示すように、メダル処理装置
50は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5
に接続されている。この制御装置5は、メダル処理装置
50のメダル単体投入口52、エスカレータホッパ5
4、投入用ホッパ60、セレクタ61、およびメダル振
分装置62からのカウントデータと、操作部3における
クレジットモードとペイアウトモードの選択データや、
使用数(ベット数など)を含む各種の操作データを受け
取り、メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイア
ウト数などの数値処理を行うようになっている。
【0085】そして、制御装置5は、このようなメダル
処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ5
4、セレクタ61、およびメダル振分装置62に制御指
令を送ってその動作を電気的に制御するようになってい
る。また、モニタ2には、エスカレータホッパ54およ
びセレクタ61からの各カウントデータと共に、この制
御装置5からの数値処理に関するデータが、数値データ
として送られるようになっている。
【0086】なお、この制御装置5は、前記第1の実施
の形態と同様に、例えば、メダルの処理に関連するデー
タを処理する独立したハードウェアとして、また、ゲー
ムプレイに関する情報処理および制御全般を行う情報処
理装置として、あるいは、そのような情報処理装置に組
み込まれてメダルの処理に関連するデータを処理するソ
フトウェアプログラムとして実現される。さらにまた、
ゲーム機との関係から、この制御装置5は、例えば、メ
ダルゲーム機の情報を個別に処理する個別の装置とし
て、あるいは、複数のメダルゲーム機の情報を一括的に
処理する中央制御装置として実現される。このように、
制御装置5の具体的な形態は、前記第1の実施の形態と
同様に、適宜選択可能であるが、ここでは便宜上、この
制御装置5が、メダルの処理に関連するデータのみを扱
うものとして説明する。
【0087】[2−2.作用]以上のような構成を有す
る第2の実施の形態のメダル処理装置の動作について、
具体的に説明する。 [2−2−1.投入メダルの処理]図3のメダル処理装
置50において、複数枚のメダルが投入用ホッパ60内
に投入されると、この複数枚のメダルは、投入用ホッパ
60で方向を揃えられた後、第1の投入通路63を介
し、セレクタ61に対して1枚ずつ供給されると共に、
その枚数が投入枚数としてカウントされる。この場合、
投入枚数のカウント数は、カウントアップされる都度、
制御装置5にカウントデータとして送られる。
【0088】また、メダル単体投入口52に、メダルが
1枚ずつ投入されると、各メダルは、メダル単体投入口
52から第2の投入通路64を介し、セレクタ61に対
して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数と
してカウントされる。この場合、投入枚数のカウント数
は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウント
データとして送られる。
【0089】次に、第1と第2の投入通路63,64か
らそれぞれ供給されたメダルは、セレクタ61によって
選択的に1枚ずつ受け取られ、選別される。このセレク
タ61において正規なメダルであると判別された正規メ
ダルは、セレクタ61によって「1クレジット」として
カウントされると共に、メダル振分装置62に供給され
る。この場合、クレジット数は、カウントアップされる
都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送
られ、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップ
がほぼリアルタイムで表示される。一方、セレクタ61
において正規なメダルでないと判別された異種メダル
は、セレクタ61によってリジェクト口53に供給さ
れ、このリジェクト口53からメダルボール51内に排
出される。
【0090】続いて、メダル振分装置62に供給された
メダルは、このメダル振分装置62によって、制御装置
5からの制御指令に応じて、循環通路65と回収通路6
6のいずれか一方を介して、エスカレータホッパ54ま
たはメダルボックス55に供給されると共に、それぞれ
の供給枚数がカウントされる。この場合の制御方法とし
ては、前記第1の実施の形態と同様に、例えば、エスカ
レータホッパ54に収容されるメダルの枚数を設定して
おき、エスカレータホッパ54内のメダルの枚数が設定
枚数に達するまでは、循環通路65にメダルを供給し、
設定枚数に達した後は、回収通路66に切り換えること
が考えられる。あるいは単純に、所定枚数ずつ交互に供
給するなどの制御方法も考えられる。また、循環通路6
5と回収通路66へのそれぞれの供給枚数の各カウント
数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウン
トデータとして送られる。
【0091】[2−2−2.獲得メダルの処理]ゲーム
プレイの結果、獲得メダルがある場合には、制御装置5
からその獲得数のデータがモニタ2に送られ、このモニ
タ2上に「獲得数」が表示される。この「獲得数」の表
示に対して、操作部3の操作によりペイアウトモードが
選択された場合には、その選択データが制御装置5に送
られ、制御装置5において、その獲得数が払出用のメダ
ルの枚数として設定され、制御装置5からエスカレータ
ホッパ54に制御指令が送られる。その結果、エスカレ
ータホッパ54によって、設定枚数のメダルが払出通路
56を介して払出口57からメダルボール51内に払い
出されると共に、払出通路56を通過する各メダルは
「1ペイアウト」としてカウントされる。この場合、ペ
イアウト数は、カウントダウンされる都度、制御装置5
とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上
に「獲得数」または「ペイアウト数」のカウントダウン
がほぼリアルタイムで表示される。
【0092】一方、「獲得数」の表示に対して、操作部
3の操作によりクレジットモードが選択された場合に
は、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5
において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントア
ップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。
この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子
は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータ
としてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカ
ウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほ
ぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エ
スカレータホッパ54には制御指令は送られず、エスカ
レータホッパ54は動作しない。
【0093】[2−3.効果]以上のように、第2の実
施の形態のメダル処理装置50によれば、投入用ホッパ
60内に多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能であ
る。したがって、前記第1の実施の形態と同様に、メダ
ル貸出・回収用のカップ状の容器などから投入用ホッパ
60内に多数枚のメダルを一括的に直接投入可能であ
る。そして、投入されたメダルを、セレクタ61によっ
て選別することにより、投入された多数枚の正規メダル
の枚数を「クレジット数」として迅速にカウントアップ
することができる。
【0094】特に、このメダル処理装置50において
は、前記第1の実施の形態と同様に、投入用ホッパ60
とメダル単体投入口52の両方によってメダルを投入す
ることができるため、ユーザはメダルの投入方法を選択
することができ、メダルの投入自体をゲームプレイの一
部として楽しむことができる。この場合、投入用ホッパ
60とメダル単体投入口52側とで、共通のセレクタ6
1を使用してメダルの選別および正規メダルのクレジッ
ト数のカウントアップを選択的に行っているため、第1
の実施の形態のように個別のセレクタを使用した場合に
比べて、正規メダルの枚数の検出時間は遅くなるが、構
成は簡略化される。
【0095】また、このメダル処理装置50のうち、メ
ダルボール51、メダル単体投入口52、リジェクト口
53、セレクタ61、メダル振分装置62、エスカレー
タホッパ54、およびメダルボックス55の構成は、図
5に示した従来技術と同様である。そのため、これらの
部分については、既存のメダル処理装置の構成をそのま
ま使用すると共に、投入用ホッパ60、メダル振分装置
62などの部分を既存の構成に追加することにより、こ
のメダル処理装置50を容易に製造することができる。
【0096】ここで、投入用ホッパ60は、メダル一括
投入口とメダルアレンジ部を兼ねているため、両方を個
別に設けた場合に比べて構成が簡略化されている。この
投入用ホッパ60については、既存のコイン払出用の小
型・簡略なホッパを自由に使用可能であるため、設計が
容易であり、経済面でも有利である。さらに、前記第1
の実施の形態と同様に、それぞれがメダル計数部として
機能するメダル単体投入口52、投入用ホッパ60、お
よびセレクタ61を使用しているため、メダル枚数検出
部やそれを構成するメダル計数部を独立に設けた場合に
比べて、メダル処理装置50の構成が簡略化されてい
る。
【0097】一方、セレクタ61で判別された正規メダ
ルを、メダル振分装置62によって循環側(エスカレー
タホッパ54側)と回収側(メダルボックス55側)と
に振り分けるように構成しているため、前記第1の実施
の形態と同様、投入された正規メダルをゲームプレイの
状況に合わせて柔軟に処理することができ、1台のメダ
ルゲーム機あたりの使用メダル数を管理することができ
るなど、実用性に優れている。
【0098】以上のように、第2の実施の形態によれ
ば、前記第1の実施の形態と同様に、多数枚のメダルを
一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された正規メダ
ルの枚数を迅速に検出可能でありながら、しかも、小型
・簡略で、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必
要としないような、実用性の高いメダル処理装置50を
提供することができる。したがって、このようなメダル
処理装置50を使用することにより、高い娯楽性と高い
清潔度を備えながら、しかも、小型・簡略で、保守・管
理性に優れた、実用性の高いメダルゲーム機を提供する
ことができる。
【0099】[3.他の実施の形態]なお、本発明は、
前記各実施の形態に限定されるものではなく、各部の具
体的な構成は適宜変更可能である。例えば、前記各実施
の形態においては、メダル投入口として、メダル一括投
入口とメダル単体投入口を個別に設けたが、メダル単体
投入口をメダル一括投入口の一部として設けることも可
能であり、また、メダル一括投入口のみを設け、メダル
単体投入口を省略することも可能である。さらに、メダ
ル一括投入口の具体的な開口面積は、自由に設定可能で
あるが、一般的には、多数枚のメダルを持った状態で手
を挿入できる程度に設定される。しかしながら、メダル
一括投入口とは別にメダル取出口を独立に設ける場合に
は、メダル一括投入口の開口面積は、カップ状の容器か
ら一括的に多数枚のメダルを供給できる程度で十分であ
る。
【0100】これに関連して、メダル一括投入口、メダ
ル単体投入口、およびメダルアレンジ部の具体的な構成
は自由に選択可能である。例えば、前記各実施の形態で
は、メダル一括投入口に、メダル取出口あるいはメダル
アレンジ部の機能をそれぞれ持たせたが、互いに独立に
設けることも可能であり、あるいは、メダル一括投入口
を、メダル取出口およびメダルアレンジ部の機能の両方
を持つように構成することも可能である。また、メダル
アレンジ部としては、既存の小型・簡略な払出用のホッ
パを使用することが可能であるが、これに限定されるも
のではなく、メダルの方向を揃え、1枚ずつメダル選別
部に供給できる限り、その構成は自由に選択可能であ
る。
【0101】次に、メダル選別部としては、従来使用さ
れている各種のセレクタを適宜使用可能であり、選別方
式としては、例えば、寸法・形状・材質などを光学的あ
るいは電子的に識別する光学方式(光学セレクタ)や電
子方式(電子セレクタ)、寸法・形状・重量などを機械
的に検出する機械方式(メカセレクタ)、あるいは、複
数の方式を組み合わせたものなどが考えられる。
【0102】また、前記各実施の形態では、メダル選別
部をメダルアレンジ部と別に設けたが、一体的に設ける
ことも可能であり、この場合には、メダル処理装置全体
を小型・簡略化することができる。このような一体化
は、例えば、既存の小型・簡略な払出用のホッパを利用
して容易に実現可能である。すなわち、既存の小型・簡
略な払出用のホッパの払出側に、前述したような光学セ
レクタ、電子セレクタ、メカセレクタなどを適宜組み込
むことにより、容易に実現可能である。
【0103】この場合、既存の小型・簡略な払出用のホ
ッパは、その払出口が一定の径を有しているため、この
払出口をそのまま選別部として利用することも可能であ
る。すなわち、ホッパの払出口の径を、メダルの径に極
めて近い寸法に設定して選別口を形成し、この選別口を
通過できるメダルと通過できないメダルとを振り分ける
ような極めて簡略なメダル選別部を構成することも可能
である。
【0104】さらに言及すれば、メダル一括投入口、メ
ダルアレンジ部、およびメダル選別部の全てを一体的に
設ける構成も可能であり、この場合には、メダル処理装
置全体をより小型・簡略化できる。このような構成も、
既存の小型・簡略な払出用のホッパを利用して実現可能
である。なお、以上のような一体化構成は、既存のホッ
パを利用する構成に限定されるものではなく、他にも多
種多様な構成が考えられる。
【0105】同様に、メダル枚数検出部を構成するメダ
ル計数部についても、光学方式あるいは機械方式など、
既存の各種の方式を適宜使用可能である。また、前記実
施例においては、メダル投入口やメダルアレンジ部、メ
ダル選別部として、メダル計数機能を有するものを使用
したが、独立のメダル計数部を設けることも可能であ
る。さらに、投入メダルの枚数と正規メダルの枚数を共
に計数したが、クレジット数をカウントするためには、
正規メダルの枚数のみを計数すれば十分である。
【0106】逆に、投入メダルの枚数と正規メダルの枚
数に加えて、異種メダルの枚数を別に計数するように構
成することも可能である。このように構成した場合に
は、投入メダルの枚数と正規メダルおよび異種メダルの
枚数の合計枚数とを比較して計数精度を向上し、信頼性
を向上することができる。また、正規メダルあるいは異
種メダルの比率を監視して、許容レベルから逸脱した場
合に警報を発するなど、メダルゲーム機の管理面でも有
効利用が可能である。さらに、メダル枚数検出部として
は、必ずしもメダルを計数する必要はなく、例えば、メ
ダルの総重量を検出し、この総重量からメダルの枚数を
求めるように構成することなども考えられる。
【0107】そしてまた、メダル振分部についても、メ
ダルの進路を選択的に変更できるものであればよく、こ
のような機能を達成する既存のメダル振分装置を適宜使
用可能である。これに関連して、メダル収容部について
も、必ずしもメダル払出手段を有する必要はなく、メダ
ル払出側と、投入メダルの収容側とを完全に別個に設け
る構成も可能である。
【0108】一方、本発明のメダル処理装置は、各種の
構成を有するメダルゲーム機に広く適用可能である。例
えば、本発明に関するメダルのクレジット数や使用数、
獲得数、ペイアウト数などのデータは、モニタ2上に限
定されず、例えば、操作部3の周辺に設けた別の表示部
上に表示される場合もあり、また、それぞれが独立に表
示されたり、不要なデータの表示が省略される場合もあ
る。また、前記各実施の形態における一連の動作は、あ
くまでも一例に過ぎず、本発明のメダル処理装置の実際
の動作は、メダルゲームの内容やメダルゲーム機本体の
構成、およびそれに応じたメダル処理装置の制御条件に
応じて変更される。これに関連して、本発明に使用され
るメダル処理装置の制御装置の具体的な形態は、前述し
た通り、適宜選択される。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数枚のメダルを使用するメダルゲーム機において、複
数枚のメダルを一括的に投入可能なメダル一括投入口
と、メダルの方向を揃え、メダル選別部に対して1枚ず
つ供給するメダルアレンジ部を設けたことにより、多数
枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入さ
れた正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダ
ル処理装置を提供することができる。そして、以上のよ
うな高性能を持ちながら、しかも、小型・簡略で、既存
のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないよう
な、実用性の高いメダル処理装置を提供することができ
る。このようなメダル処理装置を使用することにより、
高い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・
簡略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲ
ーム機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のメダル処理装置を
示す概略構成図。
【図2】図1のメダル処理装置とその制御装置を含む構
成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態のメダル処理装置を
示す概略構成図。
【図4】図3のメダル処理装置とその制御装置を含む構
成を示すブロック図。
【図5】従来のメダル処理装置の一例を示す概略構成
図。
【図6】図5のメダル処理装置とその制御装置を含む構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1:本体ケース 2:モニタ 3:操作部 4:点灯表示部 5:制御装置 10:メダル処理装置 11:メダルボール 12:メダル投入口 13:リジェクト口 14:エスカレータホッパ 15:メダルボックス 16:払出通路 17:払出口 18:セレクタ 19:回収通路 20:メダル処理装置 21:メダルボール 22:メダル単体投入口 23:リジェクト口 24:エスカレータホッパ 25:メダルボックス 26:払出通路 27:払出口 28:開閉部 30:アレンジ用ホッパ 31:第1のセレクタ 32:第1のメダル振分装置 33:第1のリジェクト通路 34:第1の循環通路 35:第1の回収通路 41:第2のセレクタ 42:第2のメダル振分装置 43:第2のリジェクト通路 44:第2の循環通路 45:第2の回収通路 50:メダル処理装置 51:メダルボール 52:メダル単体投入口 53:リジェクト口 54:エスカレータホッパ 55:メダルボックス 56:払出通路 57:払出口 60:投入用ホッパ 61:セレクタ 62:メダル振分装置 63:第1の投入通路 64:第2の投入通路 65:循環通路 66:回収通路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メダルゲーム機にメダルを投入するメダ
    ル投入口と、このメダル投入口から投入されたメダルを
    受け取り、受け取ったメダルを順次選別するメダル選別
    部と、このメダル選別部で正規なメダルであると判別さ
    れた正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検出部と、
    前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正
    規メダルを収容するメダル収容部と、前記メダル選別部
    で正規なメダルでないと判別された異種メダルを排出す
    るメダル排出部とを有し、前記メダル投入口に投入され
    た正規のメダルに応じてゲームプレイを提供するメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置において、 前記メダル投入口は、メダルゲーム機の表面の一部に設
    けられ、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積
    を有するメダル一括投入口を含み、 前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に、前
    記メダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃
    え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレ
    ンジ部がさらに設けられていることを特徴とするメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置。
  2. 【請求項2】 メダルゲーム機にメダルを投入するメダ
    ル投入口と、このメダル投入口から投入されたメダルを
    受け取り、受け取ったメダルを順次選別するメダル選別
    部と、このメダル選別部で正規なメダルであると判別さ
    れた正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検出部と、
    前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正
    規メダルを収容するメダル収容部と、前記メダル選別部
    で正規なメダルでないと判別された異種メダルを排出す
    るメダル排出部とを有し、前記メダル投入口に投入され
    た正規のメダルに応じてゲームプレイを提供するメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置において、 前記メダル投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部
    に設けられた、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開
    口面積を有するメダル一括投入口と、メダル厚さ寸法に
    応じて決定される開口幅を有するメダル単体投入口を含
    み、 前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に、前
    記メダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃
    え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレ
    ンジ部がさらに設けられ、 前記メダル選別部は、前記メダルアレンジ部から供給さ
    れたメダルを順次受け取り、受け取ったメダルを順次選
    別する第1のメダル選別部と、前記メダル単体投入口か
    ら投入されたメダルを順次受け取り、受け取ったメダル
    を順次選別する第2のメダル選別部を含み、 前記メダル枚数検出部は、前記第1と第2のメダル選別
    部で正規なメダルであると判別された正規メダルの枚数
    をそれぞれ検出する第1と第2のメダル枚数検出部を含
    むことを特徴とするメダルゲーム機用のメダル処理装
    置。
  3. 【請求項3】 メダルゲーム機にメダルを投入するメダ
    ル投入口と、このメダル投入口から投入されたメダルを
    受け取り、受け取ったメダルを順次選別するメダル選別
    部と、このメダル選別部で正規なメダルであると判別さ
    れた正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検出部と、
    前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正
    規メダルを収容するメダル収容部と、前記メダル選別部
    で正規なメダルでないと判別された異種メダルを排出す
    るメダル排出部とを有し、前記メダル投入口に投入され
    た正規のメダルに応じてゲームプレイを提供するメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置において、 前記メダル投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部
    に設けられた、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開
    口面積を有するメダル一括投入口と、メダル厚さ寸法に
    応じて決定される開口幅を有するメダル単体投入口を含
    み、 前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に、前
    記メダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃
    え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレ
    ンジ部がさらに設けられ、 前記メダル選別部は、前記メダルアレンジ部から供給さ
    れたメダルと前記メダル単体投入口から投入されたメダ
    ルを、選択的に順次受け取り、受け取ったメダルを順次
    選別するように構成されていることを特徴とするメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置。
  4. 【請求項4】 前記メダルアレンジ部は、前記メダル選
    別部と一体的に設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか一つに記載のメダルゲーム機
    用のメダル処理装置。
  5. 【請求項5】 前記メダル単体投入口は、前記メダル一
    括投入口の一部に設けられていることを特徴とする請求
    項2乃至請求項4のいずれか一つに記載のメダルゲーム
    機用のメダル処理装置。
  6. 【請求項6】 前記メダルアレンジ部は、前記メダル一
    括投入口と一体的に設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のメダルゲー
    ム機用のメダル処理装置。
  7. 【請求項7】 前記メダル一括投入口は、前記メダルア
    レンジ部への通路を遮断可能な開閉部を有することを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の
    メダルゲーム機用のメダル処理装置。
  8. 【請求項8】 前記メダルアレンジ部は、コイン払出用
    のホッパであることを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれか一つに記載のメダルゲーム機用のメダル処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記メダル枚数検出部は、 前記メダル選別部に送られるメダルの枚数を計数する投
    入メダル計数部、前記メダル選別部で正規なメダルであ
    ると判別された正規メダルの枚数を計数する正規メダル
    計数部、および前記メダル選別部で正規なメダルでない
    と判別された異種メダルの枚数を計数する異種メダル計
    数部という3種類のメダル計数部の中から選択されたメ
    ダル計数部を有し、 前記選択されたメダル計数部の計数結果に基づいて、正
    規メダルの枚数を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載
    のメダルゲーム機用のメダル処理装置。
  10. 【請求項10】 前記メダル選別部は、前記選択された
    メダル計数部の一つを含むことを特徴とする請求項9記
    載のメダルゲーム機用のメダル処理装置。
  11. 【請求項11】 前記メダル投入口は、前記投入メダル
    計数部を含むことを特徴とする請求項9または請求項1
    0記載のメダルゲーム機用のメダル処理装置。
  12. 【請求項12】 前記メダルアレンジ部は、前記投入メ
    ダル計数部を含むことを特徴とする請求項9乃至請求項
    11のいずれか一つに記載のメダルゲーム機用のメダル
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記メダルゲーム機の表面の一部に開
    口し、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面
    積を有するメダル取出口をさらに有し、 前記メダル収容部は、収容したメダルの中から払い出し
    枚数として設定された枚数のメダルを前記メダル取出口
    に順次送出するメダル払出手段を含むことを特徴とする
    請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載のメダル
    ゲーム機用のメダル処理装置。
  14. 【請求項14】 前記メダル一括投入口は、その内部に
    収容された複数枚のメダルを一括的に取り出し可能に構
    成され、 前記メダル収容部は、収容したメダルの中から払い出し
    枚数として設定された枚数のメダルを前記メダル一括投
    入口に順次送出するメダル払出手段を含むことを特徴と
    する請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載のメ
    ダルゲーム機用のメダル処理装置。
  15. 【請求項15】 前記メダル収容部は、前記メダル払出
    手段を含む第1のメダル収容部と、前記メダル払出手段
    を含まない第2のメダル収容部を含み、 前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正
    規メダルを、前記第1と第2のメダル収容部に対して選
    択的に送出するメダル振分部をさらに有することを特徴
    とする請求項13または請求項14記載のメダルゲーム
    機用のメダル処理装置。
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