JP3661997B2 - 構造物基礎の支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物基礎及び支持地盤の間に杭がある場合において用いられる構造物基礎の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の構造物基礎の支持構造としては、杭頭部及び構造物基礎たるフーチングやマット基礎を剛接合しながら上部構造を支持してなるものが一般的に知られている。
【0003】
ここで、杭及びフーチング基礎の剛接合は、杭外周に配した主筋をフーチングに定着するので、杭及びフーチング基礎は互いの鉛直移動、水平移動、及び回転を拘束されることになる。
それゆえ、かかる構造物基礎の支持構造によれば、地表が軟弱地盤のとき、下層の強固な地盤に達する杭に対してフーチング基礎からの荷重、外力の伝達ができると同時に、フーチング基礎に対して該荷重、外力とつりあう反力の付与ができ、フーチング基礎の安定した支持状態を獲得することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このタイプの構造物基礎の支持構造では、剛接合によりフーチング基礎が杭頭部を拘束する構造になっているため、地震等のとき、フーチング基礎や杭が大きな水平力を受けると、杭やフーチング基礎に過剰な曲げやせん断力が作用し、最終的には杭頭部が破壊することが多い。
また、杭やフーチング基礎に発生する断面力を大きな水平力に抵抗し得る大きさとすると、双方の配筋量が大幅にアップするなど、不合理な設計となるばかりか、接合部で杭の主筋がフーチング基礎の鉄筋と干渉する等、配筋が複雑となり施工が困難となってしまう。
【0005】
そこで、本発明の課題は、杭や構造物基礎が大きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物基礎に過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工の容易性が担保できる構造物基礎の支持構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る構造物基礎の支持構造は、杭頭部及び該杭頭部の上に設けられる支圧部を含み、構造物基礎を該支圧部の上に載置しながら支持する構造物基礎の支持構造であって、前記支圧部は、前記構造物基礎の底面に接する上端面が、前記杭頭部の頂面より狭い錐台形状を呈し、この支圧部の上端面に前記構造物基礎が載置されることを特徴としている。本発明に係る構造物基礎の支持構造によれば、杭や構造物基礎が大きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物基礎に過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工の容易性が担保されるという効果の享受が可能となる。
【0007】
このような技術的手段において、被支持物である「構造物基礎」とは、建築や土木の別を問わず、杭により支持され得るあらゆる基礎構造物を包含する概念であり、それゆえ、フーチング基礎やべた基礎に限られず、杭により直接支持される構造物である限り建築物の上部構造物などをも包含する。
また、このような「構造物基礎」を支持する杭の種類としては、特に制約がなく、支持形式や材料の別は問わない。
【0008】
つまり、支持杭の形式であるものを用いるか、摩擦杭の形式であるものを用いるかを問わず、また、場所打ち杭を用いるか、既製杭としての木杭、鋼杭、コンクリート杭、合成杭等のいずれを用いるかを問わない。
例えば、合成杭を用いる場合、工場製コンクリート杭や場所打ちコンクリート杭の中から適宜選定することができる。
【0009】
さらに、「載置」とは、支圧部による構造物基礎の支持形式が、構造物基礎が支圧部の上に載置されているだけであり、両者の縁が切れた状態にあることを意味する。それゆえ、支圧部等による構造物基礎の支持形式が、構造物基礎及び支圧部等が互いに連結され、両者の縁が切れていないような場合は、ここでいう「載置」には該当しない。
【0010】
ここで、「杭頭部」としては、杭の打設後において構造物基礎のコンクリートを打設する便宜上、原則として中空部のない閉塞状態となったものが好ましいが、中空部があっても、中詰めコンクリートを打設したり、杭頂部に蓋をしたりする等により対処することができる。
【0011】
ただし、杭や「構造物基礎」に過剰な断面力を発生させないことの確実性を高める観点からすれば、「支圧部」は、錐台形状を呈することが好ましい。
【0013】
より強固な形での構造物基礎の支持を担保しようとする観点からすれば、「支圧部」は、前記上端面が、杭頭部の頂面より狭く、かつ、該杭頭部の頂面の上方領域の範囲内にあるものが望ましく、又は前記杭頭部の頂面に接する下端面が、該頂面の範囲内にあり、前記構造物基礎の底面に接する上端面が、該下端面より狭く、かつ、該杭頭部の頂面の上方領域の範囲内にあるものが望ましい。
【0014】
すなわち、「支圧部」は、上端面の面積が下端面の面積より狭い錐台形状を呈している。
【0015】
また、「支圧部」は、場所打ちコンクリートのみからなるもの、部分的なプレキャストコンクリートを含む場所打ちコンクリートからなるもの、プレキャストコンクリートのみからなるものなどの材質の別も問わない。
【0017】
他方、杭及び「構造物基礎」の間においてより大きな水平力に抵抗しようとする観点からすれば、「支圧部及び構造物基礎」は、互い嵌り合うことにより水平力を伝達する凹凸部、或いは、支圧部と基礎構造物の接触面においてダウエル作用により水平力を伝達する鋼材を含むことが好ましい。
【0018】
また、杭及び「構造物基礎」の間において引抜力に抵抗しようとする観点からすれば、「杭頭部」の断面中心近傍に、芯鋼材を配したことが好ましい。
なお、杭及び構造物基礎の間で水平力を伝達する凹凸部を設けることや、支圧部を介して杭及び構造物基礎の間で引抜力、水平力を伝達する芯鋼材を設けることは、前記した「載置」という支圧部による構造物基礎の支持形式を妨げるものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
◎実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)におけるA方向矢視図、図1(c)は変形例を示す図1(b)に相当する図)である。
【0021】
この実施の形態1において、場所打ちコンクリート杭1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、先端が支持層にまで到達している杭本体部(図示外)と、杭本体部に隣接する上側に位置している杭頭部11と、杭頭部11に隣接する上側に位置しており、構造物基礎2に当接している支圧部12とから構成されている。
【0022】
そして、構造物基礎の支持構造は、これらの図に示すように、構造物基礎たるフーチング基礎2を場所打ちコンクリート杭1の上に載置しながら支持するものであり、杭頭部11と、杭頭部11の上でこれと一体に設けられる支圧部12とから構成されている。以下、これらの構成要素について詳細に説明する。
【0023】
(1)杭頭部11
杭頭部11は、フーチング基礎2からの荷重を受ける場所打ちコンクリート杭1の上端部分のうち支圧部12に隣接する下側に位置している部分である。
【0024】
しかし、杭頭部11は、場所打ちコンクリート杭1を水中コンクリートとして打設した直後においてスライムを含む余盛り部分として一時的に存在するが、はつり工法による処理により除去されることとなる部分を含まない。
【0025】
また、杭頭部11の外周部には、図1(a)に示すように、杭基礎としての強度を確保するための鉄筋かご1aが配設されているが、この鉄筋かご1aは、従来における構造物基礎の支持構造と異なり、フーチング基礎2に対して定着されないこととなっている。
【0026】
(2)支圧部12
支圧部12は、フーチング基礎2からの荷重を受ける場所打ちコンクリート杭1の上端部分のうち杭頭部11に隣接する上側に位置している部分であり、フーチング基礎2を上端面12aにおいて載置しながら支持する役割を果たすものである。
【0027】
この支圧部12は、杭頭部11の頂面としての上断面11aに接する下端面12bが上断面11aの範囲内にあり、フーチング基礎2の底面2aに接する上端面12aが、下端面12bより狭く、かつ、杭頭部11の上断面11aの上方領域の範囲内にあるものである。
【0028】
この実施の形態1では、図1(a)及び図1(b)に示すような、下端面12bの面積が杭頭部11の上断面11aの面積と同じであって、上端面12aの面積が下端面12bの面積より狭い円錐台形状を呈している。
【0029】
この支圧部12は、これらの図に示すように、下端面12bの面積より狭い面積を有している上端面12aでフーチング基礎2からの荷重を面受するので、大きな圧縮力に抵抗できる程度の十分な強度をもつ必要がある。
【0030】
そこで、この実施の形態1では、支圧部12のコンクリート圧縮強度は、支圧部12が受ける圧縮力、水平力を考慮して決定することとした。
なお、支圧部12の上端面12aにおける平滑の程度は、フーチング基礎2及び支圧部12の間で発生する摩擦力により水平力を伝達できる程度とされる。この実施の形態1では、上端面12aの仕上げの程度を木ゴテ押さえとし、水平力の伝達を確保することとした。
【0031】
なお、この実施の形態1における支圧部12の変形例としては、図1(c)に示すような、角錐台形状を呈しているものを挙げることができる。
【0032】
このような平面視で多角形形状を呈する錐台形状を用いる場合には、支圧部12が大きな圧縮力を受けることから、支圧部12の下端面12bが略水平な面である杭頭部11の上断面11aの範囲内にある必要がある。
【0033】
具体的には、円形形状を呈する杭頭部11の上断面11aに内接する多角形より小さくなければならない。
【0034】
次に、図1(a)及び図1(b)を用いて、この実施の形態1に係る構造物基礎の支持構造の作用について説明する。
【0035】
まず、地震が発生すると、一方では、地盤と一体である場所打ちコンクリート杭1が地盤の振動に応答して振動するとともに、他方では、フーチング基礎2も場所打ちコンクリート杭1を介して振動する。
【0036】
このとき、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2は、固有周期がそれぞれ異なることから、夫々が別個独立に振動しようとする。すると、支圧部12及びフーチング基礎2の間で摩擦力が発生するため、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2は、互いに水平力を受けることになる。
しかし、本構造物基礎の支持構造は、従来の構造物基礎の支持構造ようなフーチング基礎2及び杭が互いに鉛直移動、水平移動及び回転を拘束する構造ではなく、フーチング基礎2を場所打ちコンクリート杭1の上に載置しているだけの構造である。
【0037】
また、杭頭部11の上断面11a(すなわち、支圧部12の下端面12b)の面積より狭い面積の上端面12aでフーチング基礎2からの荷重を面受している構造である。
したがって、支圧部12やフーチング基礎2がこのような大きな水平力を受けた場合にあっても、場所打ちコンクリート杭1やフーチング基礎2に過剰な断面力を発生させることはない。
そして、それゆえに、設計の合理性及び施工の容易性が担保されることになる。
【0038】
◎実施の形態2
図2は本発明の実施の形態2に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図2(a)は断面図、図2(b)は図2(a)におけるA方向矢視図)である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0039】
この実施の形態2に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、支圧部12が、下端面12bの面積が杭頭部11の上断面11aの面積より狭く、しかも、上端面12aの面積が下端面12bの面積より狭い円錐台形状を呈している。
【0040】
したがって、この実施の形態2に係る構造物基礎の支持構造によれば、上端面12aの面積がより狭い円錐台形状を呈することとしたので、実施の形態1と比較して、場所打ちコンクリート杭1やフーチング基礎2に発生する断面力をさらに低減することができる。
【0041】
◎実施の形態3
図3は本発明の実施の形態3に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図3(a)は断面図、図3(b)は図3(a)におけるA方向矢視図)である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0042】
この実施の形態3に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、杭頭部11が支圧部12を介してフーチング基礎2に定着される芯鋼材たる芯鉄筋1bを備えている。
【0043】
したがって、この実施の形態3に係る構造物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間において芯鉄筋1bにより軸方向で抵抗力を発生させるので、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間において引抜力が伝達され、加えてせん断力も伝達されるが、芯鉄筋1bが杭断面の中心部に集約して配するものであることから、芯鉄筋1bによる曲げモーメントの伝達を小さくすることができる。
【0044】
◎実施の形態4
図4は本発明の実施の形態4に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図4(a)は断面図、図4(b)は図4(a)におけるA方向矢視図、図4(c)は変形例を示す図4(a)に相当する図、図4(d)は図4(c)におけるB方向矢視図)である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0045】
この実施の形態4に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、支圧部12及びフーチング基礎2が、互いに嵌り合うことによりせん断抵抗力を伝達する凹凸部21を備えている。
【0046】
したがって、この実施の形態4に係る構造物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間においてより大きな水平力に抵抗できることになる。
【0047】
なお、この実施の形態4の変形例としては、図4(c)、図4(d)に示すような、支圧部12と基礎2が当接する面を横切って挿入され、ダウエル作用により水平力を伝達する芯鉄筋1cを備えているものを挙げることができる。
【0048】
◎実施の形態5
図5は本発明の実施の形態5に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図5(a)は断面図、図5(b)は図5(a)におけるA方向矢視図、図5(c)は変形例を示す図(b)に相当する図)である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0049】
この実施の形態5に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、支圧部12が外縁部に鋼材たる鉄輪31を配設してなり、扁平な円柱形状を呈するものである。
【0050】
したがって、この実施の形態5に係る構造物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、支圧部12の強度を、フーチング基礎2及び場所打ちコンクリート杭1から受ける大きな圧縮力に抵抗できる、十分な強度として担保できることとなる。
【0051】
なお、この実施の形態5の変形例としては、図5(c)に示すような、支圧部12が外縁部に鉄輪31を配設してなる点では略同様であるが、扁平な角柱形状を呈する点で異なっているものを挙げることができる。
【0052】
◎実施の形態6
図6は本発明の実施の形態6に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図6(a)は断面図、図6(b)は図6(a)におけるA方向矢視図)である。なお、実施の形態5と同様な構成要素については実施の形態5と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0053】
この実施の形態6に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態5と略同様であるが、実施の形態5と異なり、杭頭部11が支圧部12を介してフーチング基礎2に定着される芯鋼材たる芯鉄筋1bを備えている。
【0054】
したがって、この実施の形態6に係る構造物基礎の支持構造によれば、実施の形態5と比較して、場所打ちコンクリート杭1フーチング基礎2の間において芯鉄筋1bにより軸方向で抵抗力を発生させることができるので、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間において引抜力に抵抗できることになる。
【0055】
◎実施の形態7
図7は本発明の実施の形態7に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図7(a)は断面図、図7(b)は図7(a)におけるA方向矢視図、図7(c)は変形例を示す図7(a)に相当する図、図7(d)は図7(c)におけるB方向矢視図)である。なお、実施の形態5と同様な構成要素については実施の形態5と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0056】
この実施の形態7に係る構造物基礎の支持構造の基本的な構成は、実施の形態5と略同様であるが、実施の形態5と異なり、支圧部12及びフーチング基礎2が、互いに嵌り合うことによりせん断抵抗力を伝達する凹凸部21を備えている。
【0057】
したがって、この実施の形態7に係る構造物基礎の支持構造によれば、実施の形態5と比較して、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間においてより大きな水平力に抵抗できることになる。
【0058】
なお、この実施の形態7の変形例としては、図7(c)、図7(d)に示すような、支圧部12と基礎2が当接する面を横切って挿入され、ダウエル作用により水平力を伝達する芯鉄筋1cを備えているものを挙げることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係る構造物基礎の支持構造によれば、以上のように構成したため、杭や構造物基礎が大きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物基礎に過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工の容易性を担保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)におけるA方向矢視図、図1(c)は変形例を示す図1(b)に相当する図)である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図2(a)は断面図、図2(b)は図2(a)におけるA方向矢視図)である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図3(a)は断面図、図3(b)は図3(a)におけるA方向矢視図)である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図4(a)は断面図、図4(b)は図4(a)におけるA方向矢視図、図4(c)は変形例を示す図4(a)に相当する図、図4(d)は図4(c)におけるB方向矢視図)である。
【図5】本発明の実施の形態5に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図5(a)は断面図、図5(b)は図5(a)におけるA方向矢視図、図5(c)は変形例を示す図5(b)に相当する図)である。
【図6】本発明の実施の形態6に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図6(a)は断面図、図6(b)は図6(a)におけるA方向矢視図)である。
【図7】本発明の実施の形態7に係る構造物基礎の支持構造の概略構成を示す図(図7(a)は断面図、図7(b)は図7(a)におけるA方向矢視図、図7(c)は変形例を示す図7(a)に相当する図、図7(d)は図7(c)におけるB方向矢視図)である。
【符号の説明】
1…場所打ちコンクリート杭
1a…鉄筋かご
1b…芯鉄筋(芯鋼材)
1c…芯鉄筋(芯鋼材)
2…フーチング基礎(構造物基礎)
2a…底面
3…柱
11…杭頭部
11a…上断面(頂面)
12…支圧部
12a…上端面
12b…下端面
21…凹凸部
31…鉄輪(鋼材)

Claims (4)

  1. 杭頭部及び該杭頭部の上に設けられる支圧部を含み、構造物基礎を該支圧部の上に載置しながら支持する構造物基礎の支持構造であって、前記支圧部は、錐台形状を呈し、この支圧部の上端面に前記構造物基礎が載置されることを特徴とする、構造物基礎の支持構造。
  2. 前記支圧部及び前記構造物基礎は、互いに嵌り合うことにより水平力を伝達する凹凸部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の構造物基礎の支持構造。
  3. 前記杭頭部の断面中心近傍に、芯鋼材を配したことを特徴とする、請求項1に記載の構造物基礎の支持構造。
  4. 前記芯鋼材は、ダウエル作用により水平力を伝達するものであることを特徴とする、請求項3に記載の構造物基礎の支持構造。
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