JP3636924B2 - 基礎構造 - Google Patents

基礎構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3636924B2
JP3636924B2 JP11512499A JP11512499A JP3636924B2 JP 3636924 B2 JP3636924 B2 JP 3636924B2 JP 11512499 A JP11512499 A JP 11512499A JP 11512499 A JP11512499 A JP 11512499A JP 3636924 B2 JP3636924 B2 JP 3636924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
support
horizontal
steel pipe
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11512499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000303483A (ja
Inventor
康成 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority to JP11512499A priority Critical patent/JP3636924B2/ja
Publication of JP2000303483A publication Critical patent/JP2000303483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3636924B2 publication Critical patent/JP3636924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基礎構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に軟弱地盤上に構築される鉄筋コンクリート造などの建物は、図8に示すように、コンクリート杭や鋼管杭などの杭17で支持されている。この杭17は軟弱地盤18の下方に位置する支持地盤19にまで打ち込まれて建物20の鉛直荷重を支持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような杭は鉛直荷重を支持しながら、地震などによる水平荷重にも十分に耐えられるような大断面とするために非経済的であった。
【0004】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、地盤上に構築される建物を支持する杭の径を可能な限り小さくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明が、軟弱地盤上に構築された建物基礎スラブに支持杭が鉄筋を交差させたピン接合で連結され、前記支持杭の上部外周を覆うようにして鋼管杭が打設され、該鋼管杭と支持杭との間には緩衝材が充填され、支持杭の周囲における基礎スラブには水平抵抗杭が設けられ、該水平抵抗杭に緊張材でプレストレスが付与されたことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、基礎スラブに支持杭が鉄筋を交差させたピン接合で連結されたことにより、軟弱地盤に拘束されずに鋼管杭内において回転変形するので、地震などの水平荷重により杭頭部に発生する曲げモーメントを小さくすることができる。また、水平抵抗杭が軟弱地盤中を水平移動することによって発生する地盤反力と地盤減衰を利用して地震エネルギーを消散させることができるので、支持杭の径を鉛直荷重だけが支持できる大きさに縮小できる。また水平抵抗杭にプレストレストが付与されて、ある程度の軸力が作用することにより水平抵抗杭の耐力が大きくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における基礎構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施の形態の基礎構造の断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は要部の拡大断面図、図4は杭頭部の拡大断面図である。
【0016】
図1は、地盤改良をしていない軟弱地盤1上に構築された建物2の基礎構造3を示し、フーチング4と基礎梁5とからなる基礎スラブ6を支持地盤7に打設された支持杭8で支持している。
【0017】
支持杭8は現場打ち鉄筋コンクリート杭、または既存の鉄筋コンクリート杭であり、図4に示すように、フーチング4に鉄筋を交差させたピン接合で連結され、該ピン接合部9を中心にして自由に回転変形できるようになっている。また杭頭部10の外周は鋼管杭11で保護され、該鋼管杭11と支持杭8との間には砂や弾性体などの緩衝材12が充填されている。したがって、地震などの水平荷重により(以下水平荷重という)支持杭8がピン接合部9を中心にして鋼管杭11内で回転変形することにより、杭頭部10に発生する曲げモーメントが小さくなる。また、前記鋼管杭11は水平抵抗杭ともなるため、水平荷重にも抵抗する。
【0018】
また、図5および図6は第2の実施の形態の基礎構造13を示し、鋼管杭11の周囲のフーチング4に水平抵抗杭14を設けたものであり、この水平抵抗杭14を設けた他の構成は第1の実施の形態と同じである。水平抵抗杭14は水平荷重に抵抗するものであり、プレキャストコンクリートまたは現場打ちコンクリートにより軟弱地盤1中を水平移動できる長さに形成されている。また水平抵抗杭14はフーチング4に限らず、基礎スラブ6のいずれかに設けてもよい。
【0019】
このように基礎構造13は軟弱地盤1を自然の減衰材として利用することにより、水平荷重を減衰しようとするものである。すなわち、水平抵抗杭14が軟弱地盤1中を水平移動することによって発生する地盤反力と、地盤減衰とを利用して水平荷重を低減するものである。これによって杭頭部10に作用する曲げモーメントが小さくできるので、支持杭8の径を鉛直荷重だけが支持できる大きさに縮小できる。さらに、この曲げモーメントが小さくなると、フーチング4に作用するせん断力も小さくなるので、フーチング4自体も小さくすることができる。
【0020】
また支持杭8がピン接合部9を中心に回転変形して水平荷重を減衰するが、この減衰効果は支持杭8と鋼管杭11との間の緩衝材12によりさらに高められる。したがって軟弱地盤1と、ピン接合の支持杭8と、水平抵抗杭14とによって水平荷重に柔軟に対応することができる基礎構造13となる。
【0021】
図7は第3の実施の形態の基礎構造15を示し、水平抵抗杭14にPC鋼線やPC鋼棒などの緊張材16でプレストレストを付与したものであり、この点を除いた他の構成は第2の実施の形態と同じである。
【0022】
なお、水平抵抗杭14は断面円形に限らず、断面四角形、その他の多角形であってもよく、径、長さ、本数および支持杭8との長さの比などは建物2の大きさ、形状、構造形式あるいは地盤の性状などによって決定する(図示せず)。
【0023】
【発明の効果】
支持杭に作用する曲げモーメントを小さくすることにより、基礎梁に作用するせん断力も小さくなるので、基礎梁の断面を小さくすることができる。
【0024】
鋼管杭が水底抵抗杭ともなるため、水平荷重にも抵抗して減衰させることができる。
【0025】
軟弱地盤に拘束されない支持杭が、鋼管杭内においてピン接合部を中心に回転変形して水平荷重を減衰させるとともに、この減衰効果が緩衝材でさらに高められる。
【0026】
支持杭の上部外周を鋼管杭で保護することができる。
【0027】
水平抵抗杭が軟弱地盤中を水平移動して発生する地盤反力と地盤減衰とを利用して地震エネルギーを消散させることで、杭頭に発生する曲げモーメントを小さくできるので、支持杭の径を鉛直荷重だけが支持できる大きさに縮小できる。また、支持杭が軟弱地盤に拘束されず鋼管杭内でピン接合部を中心に回転変形することにより、水平抵抗杭への水平力分担が効果的に行える。
【0028】
水平抵抗杭にプレストレストが付与されて、ある程度の軸力が作用することにより、水平抵抗杭の耐力を大きくすることができる。
【0029】
水平抵抗杭の断面形状を建物の形状、地盤の性質に応じたものとすることができる。
【0030】
軟弱地盤を自然の減衰材として利用することにより、地盤改良などの手間が省け工期の短縮および工費の低減を図ることができる。
【0031】
軟弱地盤を自然の減衰材として利用することにより、水平荷重を効果的に減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基礎構造の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】基礎構造の要部の拡大断面図である。
【図4】(1)は杭頭部の拡大断面図、(2)は(1)のBーB線断面図である。
【図5】第2の実施の形態の基礎構造の断面図である。
【図6】(1)は杭頭部の拡大断面図、(2)は(1)のCーC線断面図である。
【図7】第3の実施の形態の基礎構造における杭頭部の拡大断面図である。
【図8】従来の基礎構造の断面図である。
【符号の説明】
1、18 軟弱地盤
2、20 建物
3、13、15 基礎構造
4 フーチング
5 基礎梁
6 基礎スラブ
7、19 支持地盤
8 支持杭
9 ピン接合部
10 杭頭部
11 鋼管杭
12 緩衝材
13 基礎構造
14 水平抵抗杭
16 緊張材
17 杭

Claims (1)

  1. 軟弱地盤上に構築された建物基礎スラブに支持杭が鉄筋を交差させたピン接合で連結され、前記支持杭の上部外周を覆うようにして鋼管杭が打設され、該鋼管杭と支持杭との間には緩衝材が充填され、支持杭の周囲における基礎スラブには水平抵抗杭が設けられ、該水平抵抗杭に緊張材でプレストレスが付与されたことを特徴とする基礎構造。
JP11512499A 1999-04-22 1999-04-22 基礎構造 Expired - Fee Related JP3636924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11512499A JP3636924B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 基礎構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11512499A JP3636924B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 基礎構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000303483A JP2000303483A (ja) 2000-10-31
JP3636924B2 true JP3636924B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=14654868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11512499A Expired - Fee Related JP3636924B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 基礎構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3636924B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5620886B2 (ja) * 2011-06-14 2014-11-05 大成建設株式会社 杭基礎構造
JP6186883B2 (ja) * 2013-05-23 2017-08-30 株式会社大林組 杭基礎構造、及び、杭基礎構造の構築方法
CN104264726B (zh) * 2014-09-29 2016-04-06 中铁十六局集团北京轨道交通工程建设有限公司 一种防止盾构侧面穿过桩基时引发桩基沉降的施工方法
JP2019073884A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 東日本旅客鉄道株式会社 構造物の振動変位抑制構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000303483A (ja) 2000-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4735585B2 (ja) コンクリート系棒状ダンパー構造
CN2784490Y (zh) 装配式混凝土框架结构梁柱的预应力连接节点
US7254921B2 (en) Rocking hinge bearing system for isolating structures from dynamic/seismic loads
JP4957295B2 (ja) 制震橋脚構造
JP2009299325A (ja) コンクリート系部材の塑性ヒンジ構造およびコンクリート系部材
JP2001262774A (ja) 鋼コンクリート複合構造部材
JP3636924B2 (ja) 基礎構造
JP2007327239A (ja) ピロティ階における免震構造
JP5210337B2 (ja) 制震プレストレスを付与した鉛直制震pc構造部材を用いる建造物
JP6275314B1 (ja) 橋梁の耐震補強構造
CN105155866A (zh) 一种砌体房屋分离式外套加层结构及其加层方法
JP3412042B2 (ja) 免震壁構造
JP2001032524A (ja) 建物の施工方法
JP4273573B2 (ja) 杭と上部構造物との接合構造
JP4837145B1 (ja) 制震補強架構付き構造物
JP4275689B2 (ja) 耐震構造体及び湾曲型甲殻パイプによる耐震補強方法
JP3165063B2 (ja) 耐震基礎構造
JP2000204567A (ja) 基礎構造
JP2002201816A (ja) 建造物の免震基礎構造
JP2012117364A (ja) 制震橋脚構造
JP4558218B2 (ja) 木造建物の柱脚接合部の制震工法及び制震構造
KR102504985B1 (ko) 프리캐스트거푸집 일체형 철근콘크리트 구조물 시공구조
JP2816818B2 (ja) 耐震用支承装置
JP3749675B2 (ja) 構造物基礎の支持構造
Melkumyan Latest developments in seismic isolation for civil structures in Armenia

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees